JP3291397B2 - 石鹸装飾剤及びそれを含有する透明固形石鹸 - Google Patents

石鹸装飾剤及びそれを含有する透明固形石鹸

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は石鹸装飾剤及びそれ
を含有する透明固形石鹸に関する。
【0002】
【従来の技術】石鹸は洗浄料であると同時に優れたアー
ト材料でもある。近年に於いてはソープフラワーがカル
チャースクールの授業科目になるなど、芸術材料として
の石鹸は注目に値する素材である。従って、石鹸を美術
的に装飾することは芸術的な視野に於いても意義深いこ
とである。
【0003】一方、石鹸を美術的に装飾する手段として
は、1)染料や顔料等の着色料を石鹸の中に練り込む、
2)チタンマイカ等のパール剤を練り込み、パール光沢
を与えることにより質感の変化を持たせる、3)1)又
は2)の装飾石鹸を透明石鹸中に配合し多色混合の効果
により装飾する、の3種の方法が知られていた。
【0004】しかしながら、着色料による装飾は平面的
且つ浅薄な装飾しか提供できず、パール剤による装飾も
トーンがパールにより単一化する上、パール剤そのもの
が不溶性であるため、実使用するときにはパール剤が洗
浄後も皮膚上に残り好ましくなく、着色石鹸の多色混合
では形状をコントロールすると製法に困難性が増し、製
法をコントロールすると表現性が限定されるという欠点
があった。
【0005】更に、1)〜3)の従来法では何れも立体
的な表現が為されにくかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる状況
を鑑みて為されたものであり、石鹸に実使用に於いても
支障をきたさない、立体感ある、或いは、立体的な装飾
を為し得る石鹸の装飾剤を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この様な現状を深く認識
し、本発明者らは石鹸に立体的な装飾を為し得る材料を
求めて鋭意研究を重ねた結果、アルカリ金属或いはアル
カリ土類金属の塩を用いて成形される造形物がその様な
機能を有していることを見いだし、発明を完成させた。
【0008】即ち本発明は、アルカリ金属塩又はアルカ
リ土類金属塩から選ばれる1種以上の金属塩を用いて成
形される造形物からなる石鹸装飾剤に関する。
【0009】更に本発明はこの石鹸装飾剤を含有する
固形石鹸に関する。
【0010】以下本発明について詳しく説明する。 (1)本発明の石鹸装飾剤 本発明の石鹸装飾剤はアルカリ金属塩又はアルカリ土類
金属塩から選ばれる1種以上の球状造形物からなる。
のうち、成型時の強度から考えると真球状が最も好まし
い。又、その製法は造粒法等が挙げられる。これらの装
飾剤の大きさは特に限定されないが、好適な範囲では
0.001〜125mm3 である。更に好ましいのは、
0.125〜27mm3 である。これは、真球状のもの
では、それぞれ、直径0.1〜5mm、直径0.5〜3
mmのものに相当する。この範囲が好適であるのはその
形状が一見して認識できるためである。その製造法は、
造粒法としては、スパイラロクォーターやニューマルメ
ライザー等による造粒や、比較的小さい結晶をマルメラ
イザー等で丸める方法が例示できる。更に、発明の効果
を損なわない限りに於いて、着色剤などを配合し、色を
つけることも可能である。
【0011】本発明の石鹸装飾剤に於いて、アルカリ金
属塩とは、アルカリ金属と酸との塩の総称であり、具体
的に例示するならば、塩化ナトリウム、塩化カリウム、
塩化リチウム、臭化ナトリウム、臭化カリウム、臭化リ
チウム、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化カリウム、ヨウ化リ
チウム、硝酸ナトリウム、硝酸カリウム、硝酸リチウ
ム、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸リチウム、炭
酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸リチウム、炭酸水素
ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素リチウム、燐
酸ナトリウム、燐酸カリウム、燐酸リチウム、クエン酸
ナトリウム、クエン酸カリウム、クエン酸リチウム等が
挙げられる。このうち最も好ましいのはコストが低く安
全性が高い塩化ナトリウムである。これらは何れも市販
されており入手は容易である。
【0012】本発明の石鹸修飾剤に於いて、アルカリ土
類金属塩とは、アルカリ土類金属と酸との塩の総称であ
り、具体的に例示するならば、塩化マグネシウム、塩化
カルシウム、塩化ストロンチウム、臭化マグネシウム、
臭化カルシウム、臭化ストロンチウム、ヨウ化マグネシ
ウム、ヨウ化カルシウム、ヨウ化ストロンチウム、硝酸
マグネシウム、硝酸カルシウム、硝酸ストロンチウム、
硫酸マグネシウム、硫酸カルシウム、硫酸ストロンチウ
ム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸ストロン
チウム、炭酸水素マグネシウム、炭酸水素カルシウム、
炭酸水素ストロンチウム、燐酸マグネシウム、燐酸カル
シウム、燐酸ストロンチウム、クエン酸マグネシウム、
クエン酸カルシウム、クエン酸ストロンチウム等が挙げ
られる。このうち最も好ましいのは、コストが低く安全
性が高い塩化マグネシウムである。
【0013】本発明では、これらのアルカリ金属塩或い
はアルカリ土類金属塩をただ一種用いることもできる
し、二種以上を混合して造形したり、多層状に造形した
り、共晶を作りそれを造形したりすることもできる。こ
れらの塩は、例えば、塩化ナトリウムや臭化カリウムが
赤外分光スペクトルのセルとして用いられていることか
らも分かるように優れた光学特性を有するものである。
本発明はこの光学特性を利用したものである。
【0014】(2)本発明の石鹸 本発明の石鹸はかかる石鹸装飾剤を含有してなるもので
ある。ここで、含有とは、石鹸と石鹸装飾剤が共存する
状態のことをいい、その共存状態については特に限定さ
れず、例えば、これら二種の構成要素が一様に存在して
いても良いし、どちらかが内部にのみ局在的に存在して
いても良いし、内部にのみ一様に存在していても良い
し、表面に半埋包されていても良い。
【0015】かかる石鹸装飾剤の好適な含有量である
が、この石鹸装飾剤の形態によっても、石鹸の形態によ
っても異なるが、0.1〜30重量%である。これは少
なすぎると装飾の美的効果が損なわれ、多すぎると石鹸
の洗浄力が損なわれ実用的でないためである。更に好ま
しい含有量は1〜20重量%である。
【0016】本発明の固形石鹸はこれら必須の構成要素
以外に、通常固形石鹸で用いられている任意成分を含有
させることができる。任意成分としては、エタノールや
グリセロール、セタノール等のアルコール類、白糖、蜂
蜜等の糖類、香料、キレート剤、防腐剤、抗酸化剤、紫
外線吸収剤、着色剤等である。
【0017】本発明の固形石鹸はその製造法に特に限定
はない。即ち、固形石鹸は大きく分けてその剤形に透明
石鹸と白濁石鹸、その製造法より、枠練り石鹸と機械練
り石鹸とに分けられるが、本発明の固形石鹸としては
飾剤の美的効果を充分に発揮できることから透明石鹸が
最も好ましいといえる。
【0018】斯くして得られた本発明の石鹸は美しい上
実用的であるため、美術的材料としても、或いは通常の
洗浄料としても大変有用である。
【0019】
【実施例】以下に、実施例を挙げて更に詳しく本発明に
ついて説明するが、本発明がこれら実施例に何等限定を
受けないことは言うまでもない。
【0020】実施例1 石鹸装飾剤の製造例 塩化ナトリウム500gをスパイラルクォーターを用い
て、含水エタノールで湿潤させながら造粒し、乾燥させ
て、篩過して平均粒径1.5mmの真球状の石鹸装飾剤
を得た。
【0021】
【0022】実施例 ニートソープの作成 下記に示す処方に基づいてニートソープを作成した。即
ち、下記処方原料をニーダー中で80℃で混練りし、室
温まで冷却しニートソープを得た。以下、数値は重量部
を表すものとする。 水添ヤシ油 36 水酸化ナトリウム 6.2 エタノール 18 EDTA 0.02 白糖 15 グリセリン 7.5 BHT 0.03 香料 2 水 15.25
【0023】実施例 石鹸の製造例(機械練り石鹸) 実施例のニートソープ800gをペレッターにかけ、
ペレットとし、このペレットを3本ロールを通した後、
実施例1の石鹸装飾剤200gを加えてまぶし、加圧成
型機にかけ石鹸に加圧成型した。この石鹸は透明石鹸地
中に透明の泡状の球が分布している美術的に美しい石鹸
であった。
【0024】実施例 石鹸の製造例(機械練り石鹸) 実施例と同様の操作に従って、ニートソープ700g
と実施例1の石鹸装飾剤300gより、透明石鹸地中に
透明の泡状の球の分布している美術的に美しい石鹸を得
た。
【0025】実施例 石鹸の製造例(機械練り石鹸) 実施例と同様の操作に従って、ニートソープ900g
と実施例1の石鹸装飾剤100gより、透明石鹸地中に
透明の泡状の球の分布している美術的に美しい石鹸を得
た。
【0026】実施例 石鹸の製造例(枠練り石鹸) 実施例1の石鹸装飾剤1gを枠の底に引き、実施例
ニートソープ99gを80℃に加熱溶解させたものを流
し込み、冷却固化させて枠から外し、石鹸の上部に球状
の透明の球が半埋包された美しい石鹸を得た。
【0027】
【0028】実施例 洗浄力の評価 実施例3〜6の石鹸と実施例のニートソープそのもの
を加圧成型したものについて、専門パネラー5名を用い
て洗浄力の評価を行った。評価基準は、+:優れる、
±:普通、−:劣るであった。結果を表1に示す。これ
より、好適な含有量の範囲に於いて、本発明の石鹸装飾
剤が洗浄力を損なっていないことが分かる。
【0029】
【表1】
【0030】
【発明の効果】本発明の石鹸装飾剤によれば、洗浄効果
を損なわずに立体感ある、或いは立体的な石鹸の装飾が
可能である。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−294399(JP,A) 特開 平5−339599(JP,A) 特開 平4−20600(JP,A) 実開 平6−12449(JP,U) 実開 平4−13034(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C11D 1/00 - 19/00 A61K 7/00 - 7/50

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩
    から選ばれる1種以上の金属塩を用いて成形される直径
    0.1mm〜5mmの球状造形物からなる石鹸装飾剤。
  2. 【請求項2】 アルカリ金属塩が塩化ナトリウムである
    請求項1記載の石鹸装飾剤。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の石鹸装飾剤を0.
    1〜30重量%含有する透明固形石鹸。
JP15947694A 1994-06-17 1994-06-17 石鹸装飾剤及びそれを含有する透明固形石鹸 Expired - Fee Related JP3291397B2 (ja)

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