JP3647223B2 - 焦点検出装置および光学機器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カメラなどの光学機器に設けられる焦点検出装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
今日の数多くの一眼レフカメラには、ラインセンサーを用いた位相差検知方式による自動焦点装置が搭載されており、近年では、位相差検知方式を拡大して2次元的にもうけられた焦点検出範囲の自由な位置で焦点検出が可能な、いわゆるエリア型オートフォーカス(以降エリアAFと称する)の提案も数多くなされいる。
【0003】
図10はエリアAFを実現するための焦点検出光学系を示すカメラのミラーボックスの中央断面図である。101はレンズマウントであり、この左方に不図示の対物レンズが取りつけられる。103はメインミラー受板114に固定され、対物レンズの光軸102上に配置される半透過性の領域を有するメインミラー、104は同様にサブミラー受板115に固定され、対物レンズの光軸102上に斜めに配置されたサブミラー、106はサブミラー104による撮像面105に共役な近軸的結像面である。
【0004】
以降は焦点検出装置の基体であるAF本体ブロック116に取付けられる部品で、107はサブミラー104からの光束を折返す平面鏡である第一AFミラー、108は前記第一AFミラーの不要な光線の反射を防ぐためのマスク部材、109は焦点検出の精度を低下させる要因となる赤外線を除去する赤外線カットフィルタ、110は少なくとも一対の絞り開口を有する金属製あるいは樹脂製の遮光性薄板よりなる絞り板、111は前記絞り開口に対応して少なくとも一対のレンズ部を有する再結像レンズブロック、112は再結像レンズブロック111からの光束を直角に折返す第二AFミラー、113は再結像レンズブロックによる少なくとも一対の二次物体像が投影される受光部を有する光電変換素子であるAFセンサー、117はAFセンサー113およびその周辺回路(不図示)を搭載し、メイン基板(不図示)に接続されるAFフレキシブル基板である。なお、以上のAF本体ブロック116を主に構成されるユニットを以降単に焦点検出ユニットと称する。
【0005】
上記構成により位相差検知方式を用いてエリアAFを実現させた場合、AFセンサーは対となって投影される二次物体像が2次元的に大きく拡がりを持つために大型化する恐れがある。そこで上記のようなZ型の光学系を採用することによって結像面106からAFセンサー113までの光路長と、上記再結像レンズブロック111とAFセンサー113の距離の比を極力大きく設定し、AFセンサー113への再結像倍率を小さくしてカメラに収納可能な小型のAFセンサーを用いることを可能としている。従って上記のエリアAFを可能とする焦点検出装置の測距精度を従来と同じとするならば、AFセンサーにはより微少な画素が必要となり、AFセンサー113上の二次物体像位置の変化はたとえ微少でも焦点検出に大きな影響を及ぼす。
【0006】
二次物体像位置が変化する要因として避けることができないものに再結像レンズブロックの温度膨張によるレンズ間隔の変化がある。従来より温度センサーIC等の温度検出手段を用いてカメラ内の、特に焦点検出ユニットまわりの温度の検知を行い、AFセンサーによって検出された二次物体像の相対関係に対して温度補正を行うことが提案され実施されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら従来、温度検出手段である温度センサーは、焦点検出以外の用途にも用いられていることから焦点検出ユニットとは別の場所に設けられている場合があった。そのため、測定した温度と、焦点検出装置内の再結像レンズの温度が異なり正確な温度補正ができなかった。また、温度センサーをAFセンサーに内蔵する方法も提案されているが、そうするとAFセンサー自体の発熱により再結像レンズの正確な温度測定ができない恐れがある。
【0008】
上記の点を鑑みて特公平8−33511号公報では再結像レンズの近傍の温度を測定するとの記載がなされているが、焦点検出装置の内部にある再結像レンズに対して具体的にどのように温度センサーを配置するのが有効であるのかを示唆するものではない。
【0009】
本出願に係る発明の目的は、温度センサーによる再結像レンズブロックの温度を正確に測定でき、かつ焦点検出ユニット内に温度センサーを効率よく配置できる焦点検出装置およびカメラを提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本出願に係る発明の目的を実現する焦点検出装置の構成は、対物レンズによって得られる一次物体像を分離する少なくとも一対のレンズが集合するレンズ部が形成された再結像レンズブロックと、前記再結像レンズブロックの取付け面が形成された壁部を有する基体と、前記基体に取付けられ前記再結像レンズブロックによる二次物体像が投影され、複数のセンサー列が配列されたセンサーとを有し、前記複数のセンサー列のうち一対のセンサー列上の像の相対的位置関係を検出し前記対物レンズの焦点位置を検出する焦点検出装置において、前記基体に前記センサーが取り付けられ、かつ前記基体に前記再結像レンズブロックの温度を測定するための温度検出手段が前記基体の壁部をはさんで前記再結像レンズブロックに対向して設けられ、前記温度検出手段の検出結果によって前記相対的位置関係が補正されるものである。
【0011】
また、前前記再結像レンズブロックには、前記レンズ部より外側へ延び、前記基体へ取付けるためのフランジ部が一体形成されており、前記温度検出手段は、前記フランジ部と、前記レンズ部より前記センサーへ至るまでの有効光束の領域と、前記センサーに囲まれた位置に配置されている。
【0012】
本出願に係る発明の目的を実現する光学機器の構成は、上記した構成の焦点検出装置を有するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
図1は本発明を適用したカメラのミラーボックスの中央断面図で、エリアAFを実現させるための焦点検出光学系を示し、図2は図1の焦点検出光学系のうち基体であるAF本体ブロック16を主として再結像レンズブロック及びAFセンサー等から構成される焦点検出ユニットの構成を示す斜視図である。
【0014】
図において、1はレンズマウントであり、この左方に不図示の対物レンズが取りつけられる。3はメインミラー受板14に固定され、対物レンズの光軸2上に配置される半透過性の領域を有するメインミラー、4は同様にサブミラー受板15に固定され、対物レンズの光軸2上に斜めに配置されたサブミラー、6はサブミラー4による撮像面5に共役な近軸的結像面である。
【0015】
以降は焦点検出装置の基体であるAF本体ブロック16に取付けられる部品で、7はサブミラー4からの光束を折返す平面鏡である第1AFミラー、8は前記第1AFミラー7の不要な光線の反射を防ぐためのマスク部材、9は焦点検出の精度を低下させる要因となる赤外線を除去する赤外線カットフィルタ、10は直交する2対の絞り開口10e、10g、10f、10hを有する金属製あるいは樹脂製の遮光性薄板よりなる絞り板である。
【0016】
11は前記絞り開口10e〜10hに対応して2対のレンズ部11e、11g、11f、11hを有する再結像レンズブロック、12は再結像レンズブロック11からの光束を直角に折返す第2AFミラー、13は再結像レンズブロック11による直交する2対の二次物体像が投影される受光部13e、13g、13f、13hを有する光電変換素子であるAFセンサー、17はAFセンサー13およびその周辺回路(不図示)を搭載するAFフレキシブル基板、さらに21は再結像レンズブロック11の温度をモニターする温度センサーである。
【0017】
上記した実施の形態において、図4に示すように、サブミラー4は回転楕円面である略小判状の反射部4aとサブミラー受板15に固定するためのフランジ部4bで構成される。サブミラー4の反射部4a以外には反射防止の塗装が施されたサブミラーマスク23が掛けられており、これによってサブミラー4は焦点検出領域を制限する視野マスクの役割を兼ねることになる。
【0018】
再結像レンズブロック11の光入射側にはサブミラーによって偏向した対物レンズの光軸上に中心を持つ単一の凹状球面11aが、射出側には互いに反対方向に偏芯した2対の凸レンズ11e〜11hが集合するレンズ部が一体形成されている。ここで、凹状球面11aの中心はサブミラーによって形成される対物レンズの近軸的結像面6に、また、前記2対のレンズ部11e〜11hの中心は前記絞り板10の絞り開口の近傍にほぼ等しく設定してある。またレンズ部11e〜11hの両側にはフランジ部11b、11cが一体成型されており、それぞれに取付穴11i、11jが形成されている。
【0019】
絞り10にも再結像レンズブロック11の取付け穴11i、11jと同様の取付け穴10i、10jが設けられており、再結像レンズブロック11とともにAF本体ブロック16の再結像レンズブロック取付け面16c上に突出する軸16i、16jに嵌合し、赤外線カットフィルタ9を含めてAF本体ブロック16に接着固定される。
【0020】
AF本体ブロック16の2つの穴部16aには上下方向に摺動可能なアジャスター19が取りつけられており、それぞれのアジャスター19に一体形成されたヒンジ部19aには金属板からなるAFセンサー保持部材18の円弧状の摺動部18aが当接する。そして、AFセンサー保持部材18の下面にはAFセンサー13の受光面側に張りつけられたカバーガラス13aの表面が当接する。
【0021】
前記アジャスター19およびAFセンサー保持部材18は、光軸を含んだ直交する3軸についてAFセンサー13の傾き調整を行う機構であり、焦点検出装置を構成する各部品の精度や組み立ての誤差などにより生ずる光軸のずれに対して、AFセンサー13の受光面を適切に配置するためのものである。AFセンサー13の固定は、それぞれ左右2箇所のアジャスター19のヒンジ部19aのまわりの、AF本体ブロック16、AFセンサー保持部材18そしてAFセンサー13を含めた範囲に接着剤を塗布して行う。この時接着剤には主にUV接着剤(紫外線硬化型接着剤)を用いる。
【0022】
温度センサー21はC−MOS温度センサーIC等を用いており、不図示の部分でAFフレキシブル基板17と接続される温度センサーフレキシブル基板22上にはんだ付けされた状態で、AF本体ブロック16の壁部16bに両面テープ等を用いて貼り付けられる。図3は図1においてAF本体ブロックを断面A−Aの方向から見た図であり、図1および図3からわかるように、AF本体ブロック16の温度センサー21が取付けられる位置は、再結像レンズブロック11のフランジ部11bに対してAF本体ブロック16の壁部16bを挟んでほぼ対向する位置となる。
【0023】
さらに、壁部16bの温度センサー21が取付けられる側の空間は、再結像レンズブロック11のフランジ部11bと再結像レンズブロック11のレンズ部から第二AFミラー12を経てAFセンサーに至るまでの有効光束が通る領域とAFセンサー13に囲まれた、AF本体ブロック16上ではいわばデッドスペースとなる部分である。
【0024】
次に本実施の形態の焦点検出装置の光学的な説明を加える。
【0025】
前記サブミラー4の反射部4aの楕円を定義する二つの焦点は、対物レンズの光軸2上の光線がメインミラー3で屈折した後の光路を逆に対物レンズ側に延長した線上と、その光線がサブミラーによって反射した後の光路を延長した線上にそれぞれ位置する。ここでは一方の焦点を対物レンズの代表射出瞳位置の光学的な等価点に、他方の焦点を絞り10の光学的な等価点に設定し、フィールドレンズとしての機能を持たせている。対物レンズの代表射出瞳位置とは、カメラに装着される種々の撮影レンズの射出窓の条件を勘案し総合的に決定される焦点検出系固有の仮定瞳位置である。
【0026】
絞り10の各開口部と再結像レンズブロック11の各レンズ部とは同一の添え字で示したもの同士が対応し、各絞り開口10e〜10hを通過した光束は第2AFミラー12を介してAFセンサー13上の同一の添え字で示した受光部13e〜13hにそれぞれ二次物体像を形成する。対となる添え字e,gで示した要素を通過する光束を用いる検出系は、対物レンズの射出瞳を縦方向に分離し、もう一方の対となる添え字f、hで示した要素を通過する光束を用いる検出系は、対物レンズの射出瞳を横方向に分離する。ここで瞳を縦方向に分離する検出系を第1の焦点検出系、瞳を横方向に分離する検出系を第2の焦点検出系と呼ぶことにする。
【0027】
図5はAFセンサー13上の各受光部13e〜13hを拡大して示したものである。各受光部は前述した瞳の分離方向に各画素32、34が並んだセンサー列31、33が二次元的に配列されることによって構成されていることがわかる。また各センサー列は長手方向に適度に分割されており、同一のセンサー列上において、例えば第一の焦点検出系では縦方向に複数の焦点検出点を有することになる。
【0028】
即ち本実施の形態での焦点検出装置によるエリアAFは、従来よりある一対のラインセンサーを用いる位相差検知方式を二次元的に拡大することによって実現したものであり、任意に検出対象とした一対のセンサー列上の像の相対的位置関係を検出することによって対物レンズの焦点位置を検出する。
【0029】
なお、異なる添え字の要素を通過した光束はAFセンサー13上の所定の位置に到達しないため焦点検出には寄与しない。また絞り開口10e、10gの間隔と、絞り開口10f、10hの間隔とは異なっており、間隔の広い添え字f、hによる焦点検出系は2次物体像の移動が他方よりも敏感になり高精度な焦点検出を可能としている。また間隔の狭い第1の焦点検出系では前述したサブミラーの反射部4aの大きさで決定される領域にて焦点検出可能であるが、間隔の広い第2の焦点検出系では第1AFミラー7上のマスク部材8の開口部8aそして前述の代表瞳の大きさ等に光線が通ることのできる領域が制限されるために、焦点検出範囲が異なったものになる。
【0030】
ところで本実施の形態での焦点検出装置が回転楕円面であるサブミラー4を含むZ型の光学系を採用している理由は、結像面6からAFセンサー13までの光路長と、上記再結像レンズブロック11とAFセンサー13の距離の比を大きく設定してAFセンサー13への再結像倍率を極力小さくし、カメラに収納可能な小型のAFセンサーを用いることを可能とするためである。従って本実施の形態での焦点検出装置では従来より微少な画素を持つAFセンサーを使用しており、AFセンサー13上の二次物体像位置の変化はたとえ微少でも焦点検出に大きな影響を及ぼす。
【0031】
二次物体像位置が変化する要因として避けることができないものに再結像レンズブロックの温度膨張によるレンズ間隔の変化があり、再結像レンズブロック11の温度を正確にモニターしてAFセンサー13によって検出された二次物体像の相対関係に対してレンズ間隔変化分の補正いわゆる温度補正を加えなければならない。温度補正の方法については特公平8−33511号公報をはじめとして公知の技術であるのでここでは詳しく述べないが、本実施の形態において前述の位置に温度センサー21を配置した理由は以下の通りである。
【0032】
本実施の形態におけるエリアAF用AFセンサー13は数多くのセンサー列を保有している事からその回路規模は従来の数対のラインセンサーを用いるものよりかなり大きく、さらに動作速度も速くなければならない。よって再結像レンズ11に温度の影響を与える要因はカメラの使用環境によるものよりも、AFセンサー13の発熱によるところが大きい。
【0033】
図6は、AFセンサー13が動作しはじめてからの再結像レンズブロック11の温度変化を示した実験結果によるグラフであり、横軸が時間、縦軸が温度である。
【0034】
また図7は、AFセンサー13が動作しはじめてからの温度補正を行わない状態での焦点検出エラーの変化を示した実験結果によるグラフであり、横軸が時間、縦軸が焦点検出エラー量(ピントずれ量)である。
【0035】
図6と図7より明らかなように、再結像レンズブロック11の温度変化と焦点検出エラーは時間に対して同様に推移することから、再結像レンズブロック11の温度を知ることができれば焦点検出エラーを補正することが可能であることがわかる。
【0036】
周囲の環境温度にもよるが再結像レンズブロック11の温度Teが安定する時間teはAFセンサー13が起動してから20分程度かかることがわかっている。従ってカメラの実使用においては再結像レンズブロック11の温度は温度Teに至るまでの過渡状態の中にあり、再結像レンズブロック11の温度をリアルタイムにかつ正確にモニターすることが必須となる。
【0037】
図8はAF本体ブロックまわりの熱伝導の状態を現したモデル図であり、横軸はおよその距離、縦軸は温度を示している。モデルで示したブロック51はAFセンサー13に、52はAFセンサー保持部材18に、53はAF本体ブロック16に、54は再結像レンズブロック11に、55は再結像レンズブロックまわりの空気に相当する。なお、空気の熱伝導率は他の固体に比べて非常に低いので、AFセンサー13から再結像レンズブロック11への空気による熱伝導ついては無視している。4本の太線による温度勾配のグラフはそれぞれ前述の図6の時間t0、t1、t2、teに対応している。T0はAFセンサーが動作していない状態での環境温度である。
【0038】
AFセンサー13自身の温度は起動直後から急激に上昇しT0からTa、Tbへと至って安定するが、AFセンサー13(ブロック51)内のS1の位置で発生する熱は各部材の熱伝導率に従って徐々に再結像レンズブロック11(ブロック54)へと伝達する。よって再結像レンズブロック11の時間軸に対する温度上昇は前述する図6の通りとなり、最終的に時間TeにおいてAFセンサーの温度Tbと環境温度T0との間で温度Teにて平衡状態となる。
【0039】
以上のような過渡状態にある再結像レンズブロック11の温度変化を各部材の熱伝導率をも考慮して再結像レンズブロック11から離れた位置から正確に検知するのは非常に困難である。
【0040】
そこで本実施の形態では、AF本体ブロック16の再結像レンズブロック11の取付け面16cの裏側の壁面16bに温度センサー21を貼り付けることで、図9に示すように図8におけるブロック54を再結像レンズブロック11から温度センサー21へと置換える形とし、再結像レンズブロック11と全く等価な状態で温度を検知することを可能としている。
【0041】
なお、温度センサー21とAF本体ブロック16の間には温度センサーフレキシブル基板22、場合によっては取付け用の両面テープが介在することになるが、それぞれの厚みが極端に厚くなければさほど影響は無いことがわかっている。また、温度センサー21の固定方法については、温度センサー側を直接AF本体ブロック16に接着する方法でもかまわない。
【0042】
また、本発明は上記した実施の形態におけるエリアAFに限らず従来よりある数点の焦点検出点(測距点)をもつ焦点検出装置に用いても良い。
【0043】
【発明の効果】
請求項1、3に係る発明によれば、再結像レンズブロックの温度を検知する温度検出手段を、再結像レンズブロックの取付け面が形成されたブロックの壁部に、前記壁部をはさんで再結像レンズブロックと対向するように取付けることによって、温度検出手段が再結像レンズブロックとほぼ等価の条件で温度の影響を受けるようになるので、AFセンサーとしての光電変換素子の発熱等により過渡的に変化する再結像レンズブロックの温度をリアルタイムでより正確に検知することができる。よって微細な画素を持ったAFセンサーを備えるエリアAFを搭載したカメラなどの光学機器を、いかなる環境でも焦点検出精度を損うことないものとして提供することが可能となった。
【0044】
請求項2、3に係る発明によれば、壁部の温度検出手段が取付けられる側は、再結像レンズブロックに一体成型されたフランジ部と、レンズ部より前記センサーへ至るまでの有効光束の領域と、前記センサーに囲まれたAF本体ブロック上においていわばデッドスペースとなっている部分であり、焦点検出ユニットを大型化することなく温度センサーを配置することが可能であり、その結果、カメラなどの光学機器の大型化をも防ぐことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すカメラの中央断面図
【図2】図1の焦点検出ユニットの構成を示す斜視図
【図3】図2の焦点検出ユニットの断面図
【図4】図2の焦点検出ユニットのサブミラー受板の構成を示す平面図
【図5】図2のAFセンサーの受光部の拡大図
【図6】時間軸に対する再結像レンズブロックの温度変化示すグラフ
【図7】時間軸に対する焦点検出エラーの変化を示すグラフ
【図8】焦点検出ユニット内の熱伝導の様子を示すモデル図
【図9】第1の実施の形態の温度センサーの配置を図8に対応させたモデル図
【図10】従来の焦点検出光学系の一例を示すカメラの中央断面図
【符号の説明】
3 メインミラー
4 サブミラー
4a 反射部
6 近軸的結像面
10 絞り板
11 再結像レンズブロック
13 AFセンサー
14 メインミラー受板
15 サブミラー受板
16 AF本体ブロック
16b 壁部
16c 再結像レンズブロック取付け面
17 AFフレキシブル基板
18 AFセンサー保持部材
21 温度センサー
22 温度センサーフレキシブル基板

Claims (3)

  1. 対物レンズによって得られる一次物体像を分離する少なくとも一対のレンズが集合するレンズ部が形成された再結像レンズブロックと、前記再結像レンズブロックの取付け面が形成された壁部を有する基体と、前記基体に取付けられ前記再結像レンズブロックによる二次物体像が投影され、複数のセンサー列が配列されたセンサーとを有し、前記複数のセンサー列のうち一対のセンサー列上の像の相対的位置関係を検出し前記対物レンズの焦点位置を検出する焦点検出装置において、
    前記基体に前記センサーが取り付けられ、かつ前記基体に前記再結像レンズブロックの温度を測定するための温度検出手段が前記基体の壁部をはさんで前記再結像レンズブロックに対向して設けられ、前記温度検出手段の検出結果によって前記相対的位置関係が補正されることを特徴とする焦点検出装置。
  2. 前記再結像レンズブロックには、前記レンズ部より外側へ延び、前記基体へ取付けるためのフランジ部が一体形成されており、前記温度検出手段は、前記フランジ部と、前記レンズ部より前記センサーへ至るまでの有効光束の領域と、前記センサーに囲まれた位置に配置されていることを特徴とする請求項1記載の焦点検出装置。
  3. 請求項1または2のいずれかに記載の焦点検出装置を有することを特徴とする光学機器。
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