JP3646135B2 - ウェブ凹版輪転印刷機におけるシェル式版胴の版面取り付け方法およびその装置 - Google Patents

ウェブ凹版輪転印刷機におけるシェル式版胴の版面取り付け方法およびその装置 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、印刷工業におけるウェブ凹版輪転印刷機の版面取り付け方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ウェブ輪転印刷機における版面の取り付け方法としては、▲1▼版胴に直接、彫刻する方法、▲2▼版胴に別の版面を取り付ける方法、▲3▼版胴をシェル方式として版胴に取り付ける方法などがあるが、それらの特徴をのべるとつぎのようである。先ず▲1▼版胴に直接、彫刻する方法は、主にグラビヤ印刷機で行われているところの、版胴本体に直接、機械加工によって網点を彫刻するもので、印刷物製作上、予備本数を多数必要とし、その一本当たりの価格は非常に高価であり、印刷機に直接、版胴本体を装着するため、版面替えに作業工数を多く要する。▲2▼版胴に別の版面を取り付ける方法は、版面替えに際して版胴を印刷機械上から取り外す必要が無いのが利点であるが、版面を取り付けるには先ず版面咥え側を咥え装置のボルトで固定し、版面咥え尻側を巻き込み装置により巻き込むもので、咥え装置と巻き取り装置の機構的な設定条件があるため、版面と版面の合わせ面の間隙を大きく採る必要がある。
【0003】
▲3▼版胴をシェル方式にする方法は、版胴母体ロールに数個のシェルを取り付けて、それぞれに版面を取り付けるものである。それは先ずシェルを機外の版面工作台に取り付け、多くの治具や装置を用いて平らな版面を円弧にすることから始まり、数多くの工数を経てシェルに版面を取り付けている。このシェル方式は前記▲1▼の版胴直接彫刻、▲2▼の版胴に版面を直貼りする方法の欠点を補うために採用された方法であるが、従来のこの方法によると、シェルの版面の咥え側および咥え尻側が鋭角で同形となっており、さらに版面をシェルに取り付けるのにボルト止めとなっているため、構造的な制約を受け、版面の合わせ面間の間隙は3ミリが最小限界である。またその形状構成のために、シェルを版胴母体ロールに取り付けた後の版面の着脱が不可能であった。また凹版印刷機は強い印圧下で印刷するので、版面が受ける張力は強大であり、版面をボルト締めで止める手段では版面内に大きな局所的応力が発生し、版面寿命を短くしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、従来のシェル方式における版面取り付けに要する工数を削減するところの、版面の咥え側および咥え尻側に施す新機構によって、版面相互の合わせ面の間隙を極力少なくして、それにより印刷物の余白を縮小して印刷用紙の節減を計り、シェルを版胴母体ロールに取り付けた状態で版面の着脱を可能とさせ、あわせて版面の咥え側を捻じりばね方式にして張力による版面の局所的応力の発生を防ぎ、版面とシェルの密着状態を確実にすることを可能としたウェブ凹版輪転印刷機用のシェル式版胴による版面取り付け方法および装置を得ることを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
版面咥え装置(Y )に版面(3)の咥え側端を差し込んで、固定ピン取り付け軸(5)に取り付けた圧縮ばね(7)を有する複数本の版面取り付け用の固定ピン(6 ),(6 )....(6 )を、固定ピン取り付け軸(5)内に設けた、固定ピン(6),(6)....(6)に接する咥え側エキセンシャフト(4)を回転することにより、版面(3)に設けられた版面取り付け孔(h)に挿入し、その後、固定ピン取り付け軸(5)端に取り付られた捻じりばね(8)の回転力により、版面の折り曲げ部分の浮き上がりを防ぎ、シェル(2)表面に密着させる方向に版面(3)を引き込み固定し、つぎに版面巻き込み装置(Y )に版面(3)の咥え尻側端を差し込んで、複数本の版面巻き込み用の固定ピン(10),(10)....(10)を取り付けた巻き込み側エキセンシャフト(9)を、巻き込み側エキセンシャフト用ウォーム(12)、巻き込み側エキセンシャフト用ウォームホイル(13)からなるシャフト回転用ウォームギヤセットで、巻き込み側エキセンシャフト用ウォームホイル(13)と 同軸に取り付けられたウォームホイル付き伝動ギヤ(19)を介して、巻き込み側エキセンシャフト(9)の軸端に取り付けられたエキセンシャフト付き伝動ギヤ(19’)により回転して、版面巻き込み用の固定ピン(10),(10)....(10)を版面(3)に設けられた版面取り付け孔(h’)に挿入し、その後、版面巻き込みアーム用ウォーム(14)、アーム作動伝達用シャフト(22)の軸端に取り付けられた版面巻き込みアーム用ウォームホイル(15)からなるアーム用ウォームギヤセットで、アーム作動伝達用シャフト(22)を回転することにより、アーム作動伝達用シャフト(22)に取り付けられた版面巻き込み用アーム(11),(11’)によって支持されているところの巻き込み側エキセンシャフト(9)を、版面を巻き込む方向にスイング作動させて、版面(3)に張力を与えてシェル(2)に密着させるようにしたことを特徴とするウェブ凹版輪転印刷機におけるシェル式版胴の版面取り付け方法、版面(3)の咥え側Aの版面咥え装置(Y)において、圧縮ばね(7)を有する複数本の版面取り付け用の固定ピン(6),(6)....(6)を取り付けた固定ピン取り付け軸(5)内に、固定ピン(6),(6)....(6)に接する咥え側エキセンシャフト(4)を設けた二重構成とし、それらをシェル(2)の咥え側端に沿って設けた長溝孔(H)内に配置し、版面咥え装置(Y)に版面(3)の咥え側端を差し込んで咥え側エキセンシャフト(4)を回転することにより、固定ピン(6),(6)....(6)を版面(3)に設けられた版面取り付け孔(h)に挿入できるようにし、固定ピン取り付け軸(5)端に取り付られた捻じりばね(8)の回転力により、版面(3)の折り曲げ部分の浮き上りを防ぎ、シェル(2)表面に密着させる方向に版面(3)を引き込み固定できるようにし、版面(3)の咥え尻側Bの版面巻き込み装置(V )において、複数本の版面巻き込み用の固定ピン(10),(10)....(10)を有する巻き込み側エキセンシャフト(9)を、シェル(2)の咥え尻側端に沿って設けた長溝孔(H)内に配置し、版面巻き込み装置(Y)に版面(3)の咥え尻側端を差し込むようにし、巻き込み側エキセンシャフト用ウォーム(12)、巻き込み側エキセンシャフト用ウォームホイル(13)からなるシャフト回転用ウォームギヤセットを設けて、巻き込み側エキセンシャフト用ウォームホイル(13)と同軸に取り付けられたウォームホイル付き伝動ギヤ(19)を介して、巻き込み側エキセンシャフト(9)の軸端に取り付けられたエキセンシャフト付き伝動ギヤ(19’)により、巻き込み側エキセンシャフト(9)を回転して、固定ピン(10),(10)....(10)を版面(3)に設けられた版面取り付け孔(h’)に挿入できるようにし、咥え尻側端に沿って設けた長溝孔(H )内に、巻き込み側エキセンシャフト(9)と平行にアーム作動伝達用シャフト(22)を配置し、版面巻き込みアーム用ウォーム(14)、アーム作動伝達用シャフト(22)の軸端に取り付けられた版面巻き込みアーム用ウォームホイル(15)からなるアーム用ウォームギヤセットを設け、アーム作動伝達用シャフト(22)に取り付けられた版面巻き込み用アーム(11),(11’)によって支持されているところの巻き込み側エキセンシャフト(9)を、アーム用ウォームギヤセットを回転することにより、版面(3)を巻き込む方向にスイング作動させるようにして、版面(3)に張力を与えてシェル(2)に密着させるようにしたことを特徴とするウェブ凹版輪転印刷機におけるシェル式版胴の版面取り付け装置、および版面咥え側Aのシェル(2)端上部の版胴母体ロール(1)軸と直交する断面形状を鋭角状とし、版面咥え装置(Y)の固定ピン取り付け軸(5)を収納する長溝孔(H)を設け、版面咥え尻側Bのシェル(2)端上部の版胴母体ロール(1)軸と直交する断面形状を直角状とし、版面巻き込み装置(Y)の巻き込み側エキセンシャフト(9)、アーム作動伝達用シャフト(22)を収納する長溝孔(H)を設けたことを特徴とする版面(3)に張力を与えて密着させるための前記記載のシェル(2)とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1(a)[一部を切り欠いて示す斜視図]図1(b)[図1(a)の固定ピン取り付け軸(5)を示す図]において、この発明のシェル式版胴(S)の要部構成を示し、それは版胴母体ロール(1)にシェル(2)が取り付けられ、その上に後述の版面(3)が取り付けられる状態を示している。図2は版胴母体ロール(1)の定位置に、版面(3)が取り付けられた数個の前記シェル(2)を固定用ボルト(17)で取り付けた状態を示し、図3は図2の一部の拡大断面図である。この発明では通常、シェル(2)は版胴母体ロール(1)上に一旦、取り付ければそのままとする。先ず版面(3)を予め版面折曲げ機によって、図3に示すように版面咥え側Aを鋭角状に、版面咥え尻側B側を鈍角状に折り曲げておき、それをシェル(2)に取り付けるもので、シェル(2)はそれらの折り曲げ形状に適合するように製作し、版面(3)の合わせ目における間隙(d)の縮小[図3において1mm程度であることを示す]を計る。
【0007】
そして版面咥え側Aの版面咥え装置(V)は、ピンで版面を固定する手段であり、圧縮ばね(7)を有する版面取り付け用の固定ピン(6),(6),...(6)を取り付けた固定ピン取り付け軸(5)内に、固定ピン(6),(6),...(6)に接する咥え側エキセンシャフト(4)を設けた二重構成[図4(a):固定ピン(6)が出た状態、図4(b):固定ピン(6)が引き込んだ状態、参照]とし、シェル(2)の咥え側端に沿って設けた長溝孔(H)内に配置し、これによって版面(3)端の固定を行う。すなわち版面(3)の固定は、咥え側エキセンシャフト(4)を圧縮ばね(7)を設けた固定ピン(6),(6),...(6)に押し付けることにより、それら固定ピン(6),(6),...(6)が固定ピン取り付け軸(5)より突出して、固定ピン(6),(6),...(6)を版面(3)端に沿って設けた各、版面取り付け孔(h)に挿入することにより、間隙(d)の狭い箇所への版面(3)の固定が可能となり、さらに図1(a)、図1(b)に示すように、固定ピン取り付け軸(5)の軸端に取り付けられた捻じりばね(8)の回転力により、シェル(2)表面に密着させる方向に版面(3)を引き込み、版面(3)の折り曲げ部分の浮き上がりを防ぎ、版面咥え側Aの固定をするとともに、前記捻じりばね(8)はその回転力で、後述の版面巻き込み装置(Y)により、版面(3)が巻き込まれてシェル(2)に密着する際および印刷時の張力変化による、版面(3)の折り曲げ部分における局所的応力の発生を防ぎつつ、版面(3)に張力を与えてシェル(2)に密着させることとなる。
【0008】
つぎに、版面咥え尻側Bの版面巻き込み装置(Y)は、ピンで版面を巻き込む手段であり、版面(3)の巻き込みは、まず、版面巻き込み用の固定ピン(10),(10),...(10)を有する巻き込み側エキセンシャフト(9)を、シェル(2)の咥え尻側端に沿って設けた長溝孔(H)内に配置し、巻き込み側エキセンシャフト用ウォーム(12)、巻き込み側エキセンシャフト用ウォームホイル(13)からなるシャフト回転用ウォームギヤセット、および巻き込み側エキセンシャフト用ウォームホイル(13)と同軸に取り付けられたウォームホイル付き伝動ギヤ(19)、巻き込み側エキセンシャフト(9)の軸端に取り付けられたエキセンシャフト付き伝動ギヤ(19’)により、巻き込み側エキセンシャフト(9)を回転して、固定ピン(10),(10),...(10)を版面(3)端に沿って設けた各、版面取り付け孔(h’)に挿入する。その後、アーム作動伝達用シャフト(22)[巻き込み側エキセンシャフト(9)と平行に長溝孔(H)内に配置されている]に取り付けられた版面巻き込み用アーム(11),(11’)によって両側を支持されている前記巻き込み側エキセンシャフト(9)を、版面巻き込みアーム用ウォーム(14)、アーム作動伝達用シャフト(22)の軸端に取り付けた版面巻き込みアーム用ウォームホイル(15)よりなる、アーム用ウォームギヤセットで回転させて、これらの版面巻き込み用アーム(11),(11’)および巻き込み側エキセンシャフト(9)を、版面(3)を巻き込む方向にスイング作動させて版面(3)を巻き込み、間隙の狭い箇所でも版面(3)の巻き込みを可能とし、版面(3)をシェル(2〉に密着させ、版面(3)の浮き上がりを防止するようにしている。このように版面咥え装置(Y)および版面巻き込み装置(Y)を組み込んで取り付けたシェル構造とすることにより、シェル(2)を版胴母体ロール(1)に装着した後の版面(3)の取り付け、取り外しが印刷機上で可能となる。
【0009】
さらに図3によって版面(3)の取り付け順序を説明すると、版面咥え側Aからそれを行うこととなる。予め、固定ピン取り付け軸(5)に取り付けられた固定ピン(6),(6),...(6)は、圧縮ばね(7)で押し下げられて版面(3)の差し込みを妨げない位置にあり、そこに版面(3)の咥え側の版面端を差し込む。版面(3)の差し込み後、咥え側エキセンシャフト(4)を回転させて、各、版面取り付け孔(h)に固定ピン(6),(6),...(6)を差し込み、固定ピン取り付け軸(5)端に取り付けられた捻じりばね(8)[図1参照]の回転力により、版面(3)の折り曲げ部分の浮き上がりを防ぎ、シェル(2)表面に密着させる方向に版面(3)を引き込み定位置に固定する。また、捻じりばね(8)はその回転力で、版面巻き込み装置(Y)により、版面(3)が巻き込まれてシェル(2)に密着する際、および印刷時の張力変化による、版面咥え側Aの版面(3)の折り曲げ角の頂点における局所的応力の発生を防ぎ、版面咥え尻側B付近で発生する浮き上がり現象を抑えつつ、シェル(2)に版面(3)を張り付ける作用をすることとなる。固定ピン取り付け軸(5)に設けたボルト(20)は、咥え側エキセンシャフト(4)の一定の回転をそこで停止させる役目をなし、(21)は咥え側エキセンシャフト(4)の回転用のハンドルである。
【0010】
つぎに版面咥え尻側Bの間隙に、版面(3)の咥え尻側の版面端を差し込み、巻き込み側エキセンシャフト(9)に取り付けられた固定ピン(10),(10),...(10)を、巻き込み側エキセンシャフト用ウォーム(12)、巻き込み側エキセンシャフト用ウォームホイル(13)からなるシャフト回転用ウォームギヤセット、および巻き込み側エキセンシャフト用ウォームホイル(13)と同軸に取り付けられたウォームホイル付き伝動ギヤ(19)、巻き込み側エキセンシャフト(9)の軸端に取り付けられたエキセンシャフト付き伝動ギヤ(19’)により、巻き込み側エキセンシャフト(9)を回転して、各、版面取り付け孔(h’)に挿入する。その後、アーム作動伝達用シャフト(22)に取り付けられた、版面巻き込み用アーム(11),(11’)によって両側を支持されている、前記巻き込み側エキセンシャフト(9)を、版面巻き込みアーム用ウォーム(14)、アーム作動伝達用シャフト(22)の軸端に取り付けた版面巻き込みアーム用ウォームホイル(15)よりなる、アーム用ウォームギヤセットでアーム作動伝達用シャフト(22)を回転させて、版面巻き込み用アーム(11),(11’)および巻き込み側エキセンシャフト(9)を、版面(3)を巻き込む方向にスイング作動させて、版面(3)をシェル(2)に密着させる。シェル(2)の取り付け後、取り付け位置の調整が必要な場合は、図2に示す天地方向位置調節用押しボルト(16)で天地(上下)方向を、図1(a)で示す胴軸方向位置調節用押しボルト(18)で胴軸(左右)方向を微調整することが可能である。
【0011】
図5(a)、図5(b)は巻き込み側エキセンシャフト用ウォームホイル(13)から巻き込み側エキセンシャフト(9)への伝動機構とその作動を示す、図6はシェル(2)における版面(3)の咥え尻側Bの作動を説明する図である。前述のように版面(3)の巻き込みは、アーム作動伝達用シャフト(22)に取り付けられた、版面巻き込みアーム(11),(11’)によって両側を支持されている巻き込み側エキセンシャフト(9)に取り付けられた固定ピン(10),(10),...(10)を、予め各、版面取り付け孔(h’)の予定位置に設定しておき、そこに版面(3)の咥え尻側の版面端を差し込む。この版面(3)の差し込み後、巻き込み側エキセンシャフト回転用ウォーム(12)および巻き込み側エキセンシャフト用ウォームホイル(13)[図1(a)参照]からなる、シャフト回転用ウォームギヤセットを回転させ、巻き込み側エキセンシャフト用ウォームギヤセット(13)と同軸に取り付けられたウォームホイル付き伝動ギヤ(19)、巻き込み側エキセンシャフト(9)の軸端に取り付けられたエキセンシャフト付き伝動ギヤ(19’)により、巻き込み側エキセンシャフト(9)を回転し、版面(3)の咥え尻側の各、版面取り付け孔(h’)に巻き込み側エキセンシャフト(9)上の固定ピン(10),(10),...(10)を挿入する
【0012】
その後、アーム作動伝達用シャフト(22)に取り付けられた、版面巻き込み用アーム(11),(11’)および巻き込み側エキセンシャフト(9)を、版面巻き込みアーム用ウォーム(14)およびアーム作動伝達用シャフト(22)の軸端に取り付けた版面巻き込みアーム用ウォームホイール(15)[図1(a)およびこの図6参照]よりなる、アーム用ウォームギヤセットを回転することにより、版面(3)を巻き込む方向にスイング作動させて版面(3)を巻き込み、シェル(2)に密着させる。このような動作を円滑にし、版面(3)に無理な応力を発生させないために、版面咥え尻側Bの巻き込み角度は図3に示すように約100度とする。ここで版面(3)の取り付け角度を、版面咥え側Aを約65度とし、版面咥え尻側Bを前記の約100度とし、版面咥え装置(Y)および版面巻き込み装置(Y)をそれらに適合させる構成とすることによって、版面間の間隙(d)をほぼ1ミリとすることが可能となる[図3参照]。そしてシェル(2)を版胴(1)に取り付けた状態で、版面(3)の取り付け、取り外しが可能となる。版面(3)の取り外しは、取り付け動作を逆にすることによつで行われる。
【0013】
【発明の効果】
この発明は、ウェブ凹版輪転印刷機における版胴をシェル方式としたものにおいて、新しい版面の咥え装置および巻き込み装置を採用したことにより、シェルを版胴に取り付けた状態で版面の取り付け、取り外しを可能とした版面の取り付け方法および装置を得ることができ、それによって版面取り付けの作業性の効率を大幅に向上させ、また挟着する相互の版面間の間隙を極力少なくしたことにより、印刷物の余白を縮小しそれにより印刷用紙の節減が可能となり、生産性の向上に寄与するものであり、また版面の咥え側に捻じりばね方式のクッション機構を設けたことによって、版面の局所的応力の発生と版面の浮き上り現象を防止させ、版面寿命の保全に寄与するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のシェル式版胴の要部の斜視図であり、一部を切り欠いて示す図。
【図2】この発明のシェルを版胴母体ロールに組み付けた状態を示す図。
【図3】版面の咥え状態を示す拡大断面図。
【図4】咥え側エキセンシャフトの構成を説明する図。
【図5】版面の咥え尻側における巻き込み側エキセンシャフトの回転と伝動状態を説明する図。
【図6】版面の咥え尻側における巻き込み用アームの旋回状態を示す図。
【符号の説明】
(1) 版胴母体ロール
(2) シェル
(3) 版面
(4) 咥え側エキセンシャフト
(5) 固定ピン取り付け軸
(6),(6),...(6) 版面取り付け用の固定ピン
(7) 圧縮ばね
(8) 捻じりばね
(9) 巻き込み側エキセンシャフト
(10),(10),...(10) 版面巻き込み用の固定ピン
(11),(11’) 版面巻き込み用アーム
(12) 巻き込み側エキセンシャフト用ウォーム
(13) 巻き込み側エキセンシャフト用ウォームホイル
(14) 版面巻き込みアーム用ウォーム
(15) 版面巻き込みアーム用ウォームホイル
(16) 天地方向位置調節用押しボルト
(17) シェル固定ボルト
(18) 胴軸方向位置調節用押しボルト
(19) ウォームホイル付き伝動ギヤ
(19’) エキセンシャフト付き伝動ギヤ
(20) ボルト
(21) ハンドル
(22) アーム作動伝達用シャフト
(S) シェル式版胴
(Y) 版面咥え装置
(Y) 版面巻き込み装置
(H),(H) 長溝孔
(d) 間隙
(h),(h’)版面取り付け孔

Claims (3)

  1. 版面咥え装置に版面の咥え側端を差し込んで、固定ピン取り付け軸に取り付けた圧縮ばねを有する複数本の版面取り付け用の固定ピンを、前記固定ピン取り付け軸内に設けた、前記固定ピンに接する咥え側エキセンシャフトを回転することにより、版面に設けられた版面取り付け孔に挿入し、その後、前記固定ピン取り付け軸端に取り付られた捻じりばねの回転力により、シェル表面に密着させる方向に版面を引き込み固定し、つぎに版面巻き込み装置に版面の咥え尻側端を差し込んで、複数本の版面巻き込み用の固定ピンを取り付けた巻き込み側エキセンシャフトを、巻き込み側エキセンシャフト用ウォーム、巻き込み側エキセンシャフト用ウォームホイルからなるシャフト回転用ウォームギヤセットで、前記巻き込み側エキセンシャフト用ウォームホイルと同軸に取り付けられたウォームホイル付き伝動ギヤを介して、巻き込み側エキセンシャフトの軸端に取り付けられたエキセンシャフト付き伝動ギヤにより回転して、前記版面巻き込み用の固定ピンを版面に設けられた版面取り付け孔に挿入し、その後、版面巻き込みアーム用ウォーム、アーム作動伝達用シャフトの軸端に取り付けられた版面巻き込みアーム用ウォームホイルからなるアーム用ウォームギヤセットで、前記アーム作動伝達用シャフトを回転することにより、前記アーム作動伝達用シャフトに取り付けられた版面巻き込み用アームによって支持されているところの前記巻き込み側エキセンシャフトを、版面を巻き込む方向にスイング作動させて、版面に張力を与えてシェルに密着させるようにしたことを特徴とするウェブ凹版輪転印刷機におけるシェル式版胴の版面取り付け方法。
  2. 版面の咥え側の版面咥え装置において、圧縮ばねを有する複数本の版面取り付け用の固定ピンを取り付けた固定ピン取り付け軸内に、前記固定ピンに接する咥え側エキセンシャフトを設けた二重構成とし、それらをシェルの咥え側端に沿って設けた長溝孔内に配置し、前記版面咥え装置に版面の咥え側端を差し込んで咥え側エキセンシャフトを回転することにより、前記版面取り付け用の固定ピンを版面に設けられた版面取り付け孔に挿入できるようにし、前記固定ピン取り付け軸端に取り付られた捻じりばねの回転力により、シェル表面に密着させる方向に版面を引き込み固定できるようにし、版面の咥え尻側の版面巻き込み装置において、複数本の版面巻き込み用の固定ピンを有する巻き込み側エキセンシャフトを、シェルの咥え尻側端に沿って設けた長溝孔内に配置し、前記版面巻き込み装置に版面の咥え尻側端を差し込むようにし、巻き込み側エキセンシャフト用ウォーム、巻き込み側エキセンシャフト用ウォームホイルからなるシャフト回転用ウォームギヤセットを設けて、巻き込み側エキセンシャフト用ウォームホイルと同軸に取り付けられたウォームホイル付き伝動ギヤを介して、巻き込み側エキセンシャフトの軸端に取り付けられたエキセンシャフト付き伝動ギヤにより、前記巻き込み側エキセンシャフトを回転して、前記版面巻き込み用の固定ピンを版面に設けられた版面取り付け孔に挿入できるようにし、前記咥え尻側端に沿って設けた長溝孔内に、巻き込み側エキセンシャフトと平行にアーム作動伝達用シャフトを配置し、版面巻き込みアーム用ウォーム、アーム作動伝達用シャフトの軸端に取り付けられた版面巻き込みアーム用ウォームホイルからなるアーム用ウォームギヤセットを設け、前記アーム作動伝達用シャフトに取り付けられた版面巻き込み用アームによって支持されているところの前記巻き込み側エキセンシャフトを、前記アーム用ウォームギヤセットを回転することにより、版面を巻き込む方向にスイング作動させるようにして、版面に張力を与えてシェルに密着させるようにしたことを特徴とするウェブ凹版輪転印刷機におけるシェル式版胴の版面取り付け装置。
  3. 版面咥え側のシェル端上部の版胴母体ロール軸と直交する断面形状を鋭角状とし、版面咥え装置の固定ピン取り付け軸を収納する長溝孔を設け、版面咥え尻側のシェル端上部の版胴母体ロール軸と直交する断面形状を直角状とし、版面巻き込み装置の巻き込み側エキセンシャフト、アーム作動伝達用シャフトを収納する長溝孔を設けたことを特徴とする版面に張力を与えて密着させるための請求項1および請求項2のいずれかに記載のシェル。
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