JP3644675B2 - ディスク装置 - Google Patents

ディスク装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3644675B2
JP3644675B2 JP2000344508A JP2000344508A JP3644675B2 JP 3644675 B2 JP3644675 B2 JP 3644675B2 JP 2000344508 A JP2000344508 A JP 2000344508A JP 2000344508 A JP2000344508 A JP 2000344508A JP 3644675 B2 JP3644675 B2 JP 3644675B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shutter
cartridge
opener
disk device
contact
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000344508A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001209996A (ja
Inventor
益生 丸山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2000344508A priority Critical patent/JP3644675B2/ja
Publication of JP2001209996A publication Critical patent/JP2001209996A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3644675B2 publication Critical patent/JP3644675B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディスク装置に関し、特に、情報を記録又は再生するディスクを、カートリッジに収納した状態で、非装着状態から装着状態になるようにディスク装置本体内へ搬送するディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のディスク装置として特開平9−91821号公報に記載されたものが知られている。以下に、図面を参照しながらこの従来のディスク装置を説明する。
【0003】
図8は、従来によるディスク装置800の要部構成を示す上面平面図である。ディスク装置800は大きく分けて、ディスク装置本体51およびトレイ52により構成される。トレイ52は、ディスク53を収納したカートリッジ54を、ディスク装置本体51に対し非装着状態から装着状態になるように方向T(搬送方向または挿入方向)に沿って搬送、または装着状態から非装着状態になるように方向Tに反対の方向T'に沿って搬送するためのものである。カートリッジ54は、ディスク53を露出するように開放できるシャッター55を備えている。図8は、トレイ52がディスク装置本体51の外にある状態、すなわちカートリッジ54が非装着状態の場合の様子を示している。
【0004】
以下に、図8さらに図9を参照しながら、ディスク装置800の構成をより詳細に説明する。図9は、ディスク装置800の要部構成の側面図であり、トレイ52部分の図8における線IX-IXに沿った断面図、およびディスク装置本体51部分の図8に示す方向Dから見た場合の透視図を含む。
【0005】
ディスク装置本体51は天板57を備えている。天板57は、クランプアーム58、オープナ61を保持している。クランプアーム58にはクランパ60が回動自在に保持されており、クランパ60は、クランプアーム58により駆動され、ディスク53をディスク装置本体51のディスクモータ67に押圧するものである。クランプアーム58にはさらにクランプアームバネ59が設けられており、クランプアームバネ59によりクランプアーム58の復帰力が発生する。
【0006】
オープナ61はカートリッジ54のシャッター55を開閉する手段であり、オープナ61装着回動軸63を中心に回動自在に保持されている。オープナ61にはオープナバネ62が設けられており、バネ掛け用窓65より突出したバネ掛け凸部64と、天板57に設けられたバネフック66との間に支持され、オープナ61を所定の位置に復帰させる。カートリッジ54がディスク装置本体51内に搬送される途中に、シャッター55は、オープナ61の先端部に当たり、オープナ61からの押圧力によりスライド方向Sにスライドする。このスライド動作によりシャッター55はディスク53を露出するように開放する。
【0007】
ディスク装置本体51は、さらにモータ支持ベース68を有する。モータ支持ベース68は、ディスクモータ67、位置決めピン69、カートリッジ支持ピン70などを保持している。モータ支持ベース68は、図9に示されるように、カートリッジ54の非装着状態の場合では傾斜して(すなわち、方向Tに沿っていないこと)、カートリッジ54の挿入に対して待避している。カートリッジ54が装着されると、モータ支持ベース68は、カートリッジ54に近づいて傾斜状態から方向Tに沿うような水平状態に変わる。位置決めピン69は、ディスク装置本体51内に搬入されたカートリッジ54の位置決め孔56と係合することで、カートリッジ54の水平方向および高さ方向の位置決めを行なう。カートリッジ支持ピン70は、カートリッジ54の高さ方向の位置決めを行なう。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
図10(a)は、図8に対応し、カートリッジ54の図8に示すような非装着状態から装着状態に搬送される途中の状態を示す。図10(b)は図10(a)に示すシャッター55とオープナ61との接触部分を拡大して示している。図10(b)に示すように、シャッター55を開き始めるときにシャッター55が受けるオープナ61からの圧力は、シャッター55を開放するように作用する開放力dと、カートリッジ54をディスク装置本体51から排出する方向に作用する分力eとにより構成される。開放力dに対し分力eの方が大きく発生するので、シャッター55がカートリッジ54の本体に強く押しつけられてしまう。その結果、シャッター55の開放動作のローディング負荷が大きくなり、カートリッジ搬送の負荷が大きくなるという問題が生じる。また、同様な理由で、シャッター55とカートリッジ54本体との間で削れが発生し、シャッターが開閉しなくなるなどの問題も生じる。
【0009】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、カートリッジのシャッター開放動作におけるローディング負荷を軽減できるディスク装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明によるディスク装置は、情報を記録または再生するためのディスクを収納してるカートリッジが装着されるディスク装置であって、該カートリッジは該ディスクを露出するように開放できるシャッターを有し、
該ディスク装置は、該カートリッジを非装着状態から装着状態へ搬送するディスク搬送部と、該シャッターを、該カートリッジの搬送方向に直交するスライド方向に開放させるオープナと、を備えており、該カートリッジの該搬送方向における先端面は、該搬送方向に平行な第1の先端面および該スライド方向に平行な第2の先端面を有しており、該第1の先端面に該オープナからの該スライド方向における押圧力が与えられることにより該シャッターが開放するようになっており、
該オープナは、該シャッターの開放動作の少なくとも略前半において、該第1の先端面に押圧力を与えるが、該第2の先端面には実質的に押圧力を与えないようになっており、そのことにより上記目的が達成される。
【0011】
前記オープナは、好ましくは、前記シャッターの開放動作の少なくとも略前半において、前記第1の先端面に接するが、前記第2の先端面には接しないようになっている。
【0012】
前記ディスク搬送部は、前記搬送方向における該カートリッジの外側に設けられた押圧部を備えており、前記シャッターの開放動作の少なくとも略前半において、該押圧部が前記オープナに接触するようになっている。
【0013】
好ましくは、前記接触の接触点と前記第2の先端面との間隔は、該接触点と該オープナの該カートリッジに最も近い表面との間隔より大きい。
【0014】
ある実施形態では、前記オープナと前記押圧部は、前記シャッターの開放動作の略前半において互いに接触し、該シャッターの開放動作の略後半においては互いに接触しないように構成されている。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明によるディスク装置の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0016】
図1は、本発明の1実施形態であるディスク装置100の要部構成を示す上面平面図である。ディスク装置100は大きく分けて、ディスク装置本体1およびトレイ2(ディスク搬送部)により構成される。トレイ2は、ディスク3を収納したカートリッジ4を、ディスク装置本体1に対し非装着状態から装着状態になるように方向T(搬送方向、挿入方向)に沿って搬送、または装着状態から非装着状態になるように方向Tに反対の方向T'に沿って搬送するためのものである。カートリッジ4は、ディスク3を露出するように開放できるシャッター5を備えている。図1は、トレイ2がディスク装置本体1の外にある状態、すなわちカートリッジ4が非装着状態の場合の様子を示している。
【0017】
以下に、図1さらに図2を参照しながら、ディスク装置100の構成をより詳細に説明する。図2は、ディスク装置100の要部構成の側面図であり、トレイ2部分の図1における線II-IIに沿った断面図、およびディスク装置本体1部分の図1に示す方向Dから見た場合の透視図を含む。
【0018】
ディスク装置本体1は天板8を備えている。天板8は、クランプアーム9、オープナ12(シャッター開閉部)を保持している。クランプアーム9にはクランパ11が回動自在に保持されており、クランパ11は、クランプアーム9により駆動され、ディスク3をディスク装置本体1のディスクモータ18に押圧する。クランプアーム9にはさらにクランプアームバネ10が設けられており、クランプアームバネ10によりクランプアーム9の復帰力が発生する。
【0019】
オープナ12はカートリッジ4のシャッター5を開放するための手段であり(シャッター5をクロスするのに寄与することもできる)、オープナ12装着回動軸14を中心に回動自在に保持されている。オープナ12にはオープナバネ13が設けられており、バネ掛け用窓16より突出したバネ掛け凸部15と、天板8に設けられたバネフック17との間に支持され、オープナ12を所定の位置に復帰させる。
【0020】
カートリッジ4がディスク装置本体1内に搬送される途中に、カートリッジ4のシャッター5は、オープナ12の先端部12bに当たり、オープナ12からの押圧力によりスライド方向Sにスライドする。このスライド動作によりシャッター5はディスク3を露出するように開放する。この開放動作については後でより詳しく説明する。
【0021】
ディスク装置本体1は、さらにモータ支持ベース19を有する。モータ支持ベース19は、ディスクモータ18、位置決めピン20、カートリッジ支持ピン21などを保持している。モータ支持ベース19は、図2に示されるように、カートリッジ4の非装着状態の場合では傾斜して(すなわち、好ましくは方向Tに沿っていないこと)、カートリッジ4の挿入に対して待避している。カートリッジ4が装着されると、モータ支持ベース19は、カートリッジ4に近づいて傾斜状態から、方向Tに沿うような状態、好ましくは水平状態に変わる。位置決めピン20は、ディスク装置本体1内に搬入されたカートリッジ4の位置決め孔6と係合することで、カートリッジ4の水平方向および高さ方向の位置決めを行なう。カートリッジ支持ピン21は、カートリッジ4の高さ方向の位置決めを行なう。
【0022】
本発明のディスク装置100において、トレイ2(ディスク搬送部)は、挿入方向Tにおけるカートリッジ4の外側に設けられた押圧手段7を備えている。押圧手段7とオープナ12との共同作用により、カートリッジ3がディスク装置本体1内に搬送されるとき、オープナ12は、その先端部12bがシャッター5のスライド方向Sに沿う(好ましくはスライド方向Sに平行な)先端面に接触する直前に、スライド方向Sに回転するようになっている。この構成により、シャッター5の開放動作が行なわれる際に、オープナ12による、カートリッジ4をディスク装置本体1から排出する方向の分力の発生が防げる。
【0023】
このような作用を得るために、本発明におけるオープナ12(シャッター開閉部)は、図1に示されるように、シャッター5の開放動作におけるオープナ12の回転方向Rに反対する側のエッジ線が、弧状の部分(カム部)12aを有するようになっている。さらに、カム部12aより回動軸14に近い部分に、回転方向Rに凹む逃げ部12cが設けられている。
【0024】
以下に、上記のような押圧手段7およびオープナ12を備えたディスク装置100によるカートリッジ4の装着動作を説明する。
【0025】
図1および2に示すカートリッジ非装着状態において、トレイ2およびカートリッジ4はディスク装置本体1の外側にある。また、モータ支持ベース19は斜めに傾斜し、トレイ2およびカートリッジ4の挿入に対して待避している。この状態からカートリッジ装着状態に向けて、トレイ2およびカートリッジ4は、ディスク装置本体1内へ水平方向(挿入方向T)に摺動を開始する。
【0026】
図3は、図1に対応し、カートリッジ4が非装着状態から装着状態に搬送される途中の状態を示す。この途中状態に至った時点において、オープナ12の先端部12bがカートリッジ4のシャッター5に接触し始める。図4(a)は図3に示すシャッター5とオープナ12との接触部分を拡大して示している。
【0027】
図3および4(a)に示される状態の時点で、好ましくは、オープナ12の先端部12bが挿入方向Tと直角な先端面F2(第2の先端面)と接触する直前に、押圧手段7はカム部12aと接触を開始する。このことにより、オープナ12の先端部12bは、シャッター5の第2の先端面F2には接触せず、挿入方向Tに沿うような、好ましくは挿入方向Tに平行な先端面F1(第1の先端面)にのみ接触する形で、シャッター5にスライド方向Sの圧力を与え、シャッター5の開放動作を行う。この開放動作において、押圧手段7は、カム部12aに接触しながら回動軸14側に向ってカム部12aを滑る。この滑り動作により、オープナ12を回動軸14を中心に回転方向Rに回転させる力が発生する。
【0028】
開放動作の過程において、オープナ12が第1の先端面F1に接するが、第2の先端面F2には接しないようにするためには、本発明において、図4(a)に示されるように、好ましくは、押圧手段7とカム部12aとの接触点Eと第2の先端面F2との間隔L1が、接触点Eとオープナ12のカートリッジ4に最も近い表面との間隔L2より大きいという関係が維持される。こうすることで、スライド方向Sにのみ発生する押圧力によりシャッター5が徐徐に開放される。
【0029】
この構成によれば、シャッター5は、カートリッジ4の挿入方向Tの反対方向に押さえつけられることなく開放動作を行うことができる。その結果、シャッター5の開放時に発生するローディング負荷を軽減し、シャッター5とカートリッジ4本体との間の削れを防止することができる。
【0030】
カム部12aと押圧手段7とはシャッター5の開放動作の全過程に渡って常に接触するようにしてもよいが、本実施形態では、その接触の期間を適宜制限するようにしている。シャッター5の開放動作の略前半、すなわちシャッター5のスライド方向Sにおけるスライド距離がシャッター5が全開となる場合のスライド距離の半分程度となるまでは、カム部12aと押圧手段7との接触を維持するようになっている。一方、シャッター5の開放動作の略後半、すなわち上記の開放動作の略前半以降の開放動作においては、カム部12aと押圧手段7との接触を解除するようになっている。シャッター5の開放動作後半においては、シャッター5をカートリッジ4の挿入方向Tの反対方向に押圧するオープナ12による分力が十分に小さくなるので、カム部12aと押圧手段7との接触を解除してもオープナ12はシャッター5を安定して支持できる。このことを考慮し、本実施形態において、シャッター5の開放動作の後半において、オープナ12がシャッター5から外れるなどのおそれを防止しシャッター5の開放位置を安定にする目的で、カム部12aと押圧手段7との接触を解除するように、オープナ12の形状が設計されている。
【0031】
シャッター5開放動作の後半を経て、押圧手段7はオープナ12の逃げ部12cに入るようになる。逃げ部12c内においても、押圧手段7は好ましくはオープナ12に接しないようになっている。
【0032】
本実施形態の説明では、図4(a)に示されるように、シャッター5の挿入方向Tにおける先端面に段差(第1の先端面F1の部分)が設けられており、この段差部に、オープナ12の先端部12bが開放動作時に引っ掛かるようになっている。このようなシャッター5をもつカートリッジの代わり、図4(b)に示されるように、シャッター5の挿入方向Tにおける先端面を平らにして、その平らな先端面の端にオープナ12の先端部12bが引っ掛かるようにシャッター5の開放動作を行っても、本発明が適用できることは理解できる。図4(b)の場合、本願発明で定義されている第1の先端面F1は、図示されているように、シャッター5の平らな先端面の端部となり、第2の先端面F2は、シャッター5により覆われていないカートリッジ4の本体の挿入方向における先端面となる。図4(b)に示されるようなシャッター5の場合でも、その開放動作において、オープナ12による、カートリッジ4をディスク装置本体1から排出する方向の分力の発生を防ぐことができ、シャッター5の開放動作のローディング負荷を低減することができる。
【0033】
以下に、図5を参照しながら、本実施形態におけるオープナ12の形状の設計方法について説明する。図5はシャッターの開放動作における、シャッター5、押圧部7およびオープナ12の一連の位置を示す。本発明の効果を得るのに重要なのは、オープナ12の回転方向Rの反対側、すなわちシャッター5開放動作において押圧手段7に接触する側、のカム部12aを含むエッジ曲線の形状である。以下の説明はこのエッジ曲線の形状の設計方法に関する。図面の見やすさのために、図5において、オープナ12の回転方向Rの反対側のカム部12aを含むエッジ曲線のみが示されている。
【0034】
カートリッジ4は、トレイ2によりディスク装置本体1に向って挿入方向Tに沿って搬入され、位置Aにあるオープナ12の先端部12bと始めて接するようになる。位置Aにおいて、オープナ12の先端部12bはシャッター5の第1の先端面F1に接する。この時点でシャッター5がさらにオープナ12に近づき、その第2の先端面F2がオープナ12の先端部12bに接することを避けるためには、位置Aにあるオープナ12は、そのカム部12aがトレイ2に設けられている押圧手段7に当たるようにしなければならない。そうすると、図示している押圧手段7の挿入方向Tにおける先頭部の点aが、押圧手段7とオープナ12との接触点(エッジ点)となる。
【0035】
カートリッジ4がさらに挿入方向Tに進み、オープナ12の先端部12bが位置Bまで回転する。一方、押圧手段7は、トレイ2上に設けられているので、カートリッジ4と同等な距離を移動する。位置Bにおいて、シャッター5の第2の先端面F2がオープナ12の先端部12bに接することを避けるためには、位置Bにあるオープナ12は、そのカム部12aがトレイ2に設けられている押圧手段7に当たっている状態にしなければならない。そうすると、押圧手段7の挿入方向Tにおける先頭部の点bが、押圧手段7とオープナ12との接触点(エッジ点)となる。
【0036】
カートリッジ4がさらに挿入方向Tに進み、オープナ12の先端部12bが位置Cまで回転する。位置Cにおいて、シャッター5の第2の先端面F2がオープナ12の先端部12bに接しないようにするためには、位置Cにあるオープナ12は、そのカム部12aがトレイ2に設けられている押圧手段7に当たっている状態にしなければならない。そうすると、押圧手段7の挿入方向Tにおける先頭部の点cが、押圧手段7とオープナ12との接触点(エッジ点)となる。
【0037】
カートリッジ4がさらに挿入方向Tに進み、オープナ12の先端部12bが位置Dまで回転する。このときは、シャッター5のスライド方向Sにおけるスライド距離が全開の場合(オープナ12が位置Gにある場合)のスライド距離の半分程度となっている。この場合は、前で述べたようにオープナ12の先端部12bが第2の先端面F2に接してもよいので、オープナ12のカム部12aを押圧手段7に当たっている状態にする必要はない。このため、押圧手段7の挿入方向Tにおける先頭部近傍の押圧手段7から若干離れた点dを、オープナ12のエッジ点とする。
【0038】
カートリッジ4がさらに挿入方向Tに進み、オープナ12の先端部12bが位置Eさらに位置Fまで回転する。位置Eおよび位置Fの場合でも、上記の位置Dの場合と同様に、それぞれオープナ12のエッジ点e,fを決める。最後のシャッター5の全開状態に対応する位置Gの場合においては、押圧手段7に接しないがそれを囲むようなエッジ線gを決める。
【0039】
このように得られる一連のエッジ点a,b,c,d,e,f,......およびエッジ線gをつなぐようにエッジ曲線を描く。得られたエッジ曲線の形状に略等しい形状を有するように、カム部12aおよび逃げ部12cを形成すれば本発明におけるオープナ12が得られる。この設計方法において、エッジ点を多く設定すればする程、より理想的なエッジ曲線が得られることは言うまでもない。
【0040】
オープナ12の回転方向Rの反対側のエッジ曲線の形状は、押圧手段7とカートリッジ4との相対位置、具体的には、押圧手段7とカートリッジ4の第1の先端面F1との間隔、および押圧手段7とカートリッジ4の第2の先端面F2との間隔にも関係する。このため、押圧手段7とカートリッジ4との相対位置が変わると、上述した設計方法により得られるオープナ12の形状も変わることは容易に理解できる。
【0041】
本発明におけるオープナ12および押圧手段7は、摩擦係数の極めて小さい、たとえばポリアセタールのような材質で構成することが好ましい。これにより、カム部12aと押圧手段7との接触部に発生する摩擦力を小さくできる。さらに押圧手段7をローラのような回転する構造とすれば、カム部12aと押圧手段7との接触部に発生する摩擦力をさらに小さくすることができる。
【0042】
以下に、図6および7を参照しながら、カートリッジ4がディスク装置本体1内に装着されている状態、すなわちシャッター5の全開状態のディスク装置100を説明する。図6は、図1に対応し、カートリッジ装着状態のディスク装置100の要部構成を示す上面平面図である。図7は、ディスク装置100の要部構成の、図6に示す方向Dから見た場合の透視図である。
【0043】
図6および7に示すように、カートリッジ装着状態においては、トレイ2およびカートリッジ4は完全にディスク装置本体1内に収納されている。この状態において、カートリッジ4のシャッター5は完全に開放された状態となり、押圧手段7は逃げ部12cに位置しオープナ12とは接触していない。なお、カム部12aは、シャッター5が開放されたときにできる厚さ方向の空間に位置するため、カートリッジ4とは接触により互いに干渉することはない。トレイ2およびカートリッジ4が完全にディスク装置1内に収納されたとき、斜めに傾斜し待避していたモータ支持ベース19(図2参照)が挿入方向Tに平行な位置、好ましくは水平位置に移動する。このとき、カートリッジ4が位置決めピン20およびカートリッジ支持ピン21により位置決めされると同時に、ディスク3はディスクモータ18に載置され、クランパ11により押圧固定される。
【0044】
図6および7に示されるカートリッジ装着状態から、カートリッジ4をディスク装置本体1から排出する場合の動作は次の通りである。まず、モータ支持ベース19が斜めに傾斜し待避した後、トレイ2およびカートリッジ4が排出方向(挿入方向Tの反対方向、好ましくは水平方向となる)に摺動を開始する。トレイ2の摺動により、逃げ部12cに位置していた押圧手段7が徐々にカム部12aとの接触を開始し、オープナ12の先端部12bが、シャッター5自身の復帰力とオープナバネ13の復帰力とを支えながら、徐々にカートリッジ4のシャッター5を閉じる。シャッター5が閉じられた後、トレイ2とカートリッジ4はさらに水平方向に搬送されカートリッジ排出位置(図1に示されるような非装着状態)まで摺動する。
【0045】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、カートリッジのシャッター開放時において、シャッターはカートリッジに押さえつけられることなく、シャッターのスライド方向にのみ開放力が発生する。このため、シャッター開放時のローディング負荷が軽減され、シャッターのスライドによるシャッターとカートリッジ本体との間の削れを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるディスク装置のカートリッジ非装着状態での要部構成を示す平面図
【図2】図1に示すディスク装置の部分断面図を含む側面図
【図3】本発明によるディスク装置のカートリッジ装着途中状態での要部構成を示す平面図
【図4】図4(a)は図3に示すディスク装置の要部を示す拡大図、図4(b)は図4(a)に対応し、本発明におけるシャッターの変形例を示す図
【図5】本発明によるディスク装置のオープナの形状の設計方法を説明するための図
【図6】本発明によるディスク装置のカートリッジ装着状態での要部構成を示す平面図
【図7】図6に示すディスク装置の側面図
【図8】従来のディスク装置の要部構成を示す平面図
【図9】図8に示す従来のディスク装置の部分断面図を含む側面図
【図10】図10(a)は従来のディスク装置のカートリッジ装着途中状態での要部構成を示す平面図、図10(b)はその部分拡大図
【符号の説明】
1 ディスク装置本体
2 トレイ
3 ディスク
4 カートリッジ
5 シャッター
6 位置決め孔
7 押圧手段
8 天板
9 クランプアーム
10 クランプアームバネ
11 クランパ
12 オープナ
12a カム面
12b 先端部
12c 逃げ部
13 オープナバネ
14 回動軸
15 バネ掛け凸部
16 バネ掛け用窓
17 バネフック
18 ディスクモータ
19 モータ支持ベース
20 位置決めピン
21 カートリッジ支持ピン

Claims (5)

  1. 情報を記録または再生するためのディスクを収納してるカートリッジが装着されるディスク装置であって、該カートリッジは該ディスクを露出するように開放できるシャッターを有し、
    該ディスク装置は、該カートリッジを非装着状態から装着状態へ搬送するディスク搬送部と、該シャッターを、該カートリッジの搬送方向に直交するスライド方向に開放させるオープナと、を備えており、該カートリッジの該搬送方向における先端面は、該搬送方向に平行な第1の先端面および該スライド方向に平行な第2の先端面を有しており、該第1の先端面に該オープナからの該スライド方向における押圧力が与えられることにより該シャッターが開放するようになっており、
    該オープナは、該シャッターの開放動作の少なくとも略前半において、該第1の先端面に押圧力を与えるが、該第2の先端面には実質的に押圧力を与えないようになっている、ディスク装置。
  2. 前記オープナは、前記シャッターの開放動作の少なくとも略前半において、前記第1の先端面に接するが、前記第2の先端面には接しないようになっている、請求項1に記載のディスク装置。
  3. 前記ディスク搬送部は、前記搬送方向における該カートリッジの外側に設けられた押圧部を備えており、前記シャッターの開放動作の少なくとも略前半において、該押圧部が前記オープナに接触するようになっている、請求項1に記載のディスク装置。
  4. 前記接触の接触点と前記第2の先端面との間隔は、該接触点と該オープナの該カートリッジに最も近い表面との間隔より大きい、請求項3に記載のディスク装置。
  5. 前記オープナと前記押圧部は、前記シャッターの開放動作の略前半において互いに接触し、該シャッターの開放動作の略後半においては互いに接触しないように構成されている、請求項3に記載のディスク装置。
JP2000344508A 1999-11-16 2000-11-10 ディスク装置 Expired - Fee Related JP3644675B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000344508A JP3644675B2 (ja) 1999-11-16 2000-11-10 ディスク装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32509099 1999-11-16
JP11-325090 1999-11-16
JP2000344508A JP3644675B2 (ja) 1999-11-16 2000-11-10 ディスク装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001209996A JP2001209996A (ja) 2001-08-03
JP3644675B2 true JP3644675B2 (ja) 2005-05-11

Family

ID=26571721

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000344508A Expired - Fee Related JP3644675B2 (ja) 1999-11-16 2000-11-10 ディスク装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3644675B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001209996A (ja) 2001-08-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4965685A (en) Removable cartridge disc drive with radial arm voice coil actuator
CA1328505C (en) Removable cartridge disc drive with radial arm voice coil actuator
US7495712B2 (en) Television with a disk playback feature and disk playback apparatus
JP3644675B2 (ja) ディスク装置
US5784351A (en) Loading apparatus for disk cartridge
US4107753A (en) Cassette holder capable of rotation through a larger angle of inclination
JP2756376B2 (ja) カートリッジシャッタ開放装置
US6469865B1 (en) Disk apparatus
US4761698A (en) Disk cassette loading/unloading mechanism with flexible shutter opening device
US5355359A (en) Cartridge ejector of an optical disc player
JP3963645B2 (ja) ディスク回転駆動装置
JP2886001B2 (ja) ディスクプレーヤ
JP3024481B2 (ja) ディスク装置
JP2516003Y2 (ja) カセットの回転蓋体用開蓋部材
JPH054156Y2 (ja)
JP3726696B2 (ja) ディスクカートリッジ着脱機構
JP3503391B2 (ja) 磁気記録再生装置
JP3180736B2 (ja) フレキシブル磁気ディスク装置
JP2004039200A (ja) ディスクドライブ装置のローディング機構
CA1336016C (en) Removal cartridge disc drive with radial arm voice coil actuator
JP3591008B2 (ja) カートリッジ排出装置及び記録及び/又は再生装置
JP2007234203A (ja) ディスク駆動装置
JPH0664817B2 (ja) 蓋の開閉機構
JPH0559635U (ja) テーププレーヤのカセット保持機構
JPH04307462A (ja) カートリッジシャッタ開閉装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050111

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050131

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050131

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080210

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090210

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100210

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100210

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110210

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120210

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130210

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees