JP3643926B2 - 乾式電子写真用トナー - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、乾式電子写真用トナーに関するものであり、詳しくは、一成分現像方式や、現像剤の少ない小型の現像器を用いる二成分現像方式のフルカラー画像形成装置に好適なトナーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
乾式電子写真法では、感光体に静電潜像を形成し、乾式トナーで現像後、トナー画像をコピー用紙上に転写し、次いで熱定着(通常、熱ローラーを使用)してコピーを得ている。特に、フルカラー画像を得るためには画像光沢や良好な発色を必要とするため、しばしば特開昭61−7844号公報に記載されるポリエステル樹脂や、特開平7−77832号公報に記載されるポリオール樹脂が用いられてきた。しかし、前記ポリエステル樹脂はトナーボトルや現像器内で凝集物が生じやすく、凝集物が存在する部分の画像が白く抜ける現象が生じたり、得られた画像を塩ビマット等に接触させておくと画像が貼り付いたり、画像がべたついたりするという問題が生じやすい。また、ポリオール樹脂を用いた場合は、特に一成分現像方式や現像量が少ない小型の現像器を用いる二成分現像方式のフルカラー画像形成装置を使用したとき、地汚れ画像が発生したり、画像濃度が低い等の問題が発生した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記のような実情に鑑みてなされたものであって、例えば一成分現像方式や、現像剤の量が少ない小型の現像器を用いる二成分現像方式のフルカラー画像形成装置に用いられる、以下の特性を有するカラートナーを提供することにある。
第1に、地汚れ画像がなく、十分な画像濃度を有する鮮明な画像が得られるトナーを提供すること。第2に、適正且つ均一な光沢を有する画像が得られるトナーを提供すること。第3に、特にハーフトーン部で画像ムラのない画像が得られるトナーを提供すること。第4に、トナーボトルや現像器内で凝集物が生ぜず、凝集物が存在する部分の画像が白く抜ける現象の生じないトナーを提供すること。第5に、塩ビマット等に付着しないトナーを提供すること。更に、製造時に副反応が生じ、目的物が得られない可能性等がないこと、また、感作性による作業者の健康や安全性に影響を与えない、即ち製造性のよいトナーを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、(i)エポキシ樹脂、 ii 2価フェノール、及び iii 2価フェノールのポリアルキレングリコール付加物或いはそのグリシジルエーテルを反応して合成された、主鎖にポリアルキレングリコール部を有する数平均分子量3300〜5500のポリオール樹脂と、少なくとも2価フェノールのポリアルキレングリコール付加物或いはそのグリシジルエーテルを反応して合成された数平均分子量3500〜6800のポリエステル樹脂の2種の樹脂をバインダー樹脂として使用することにより、画像が白く抜ける現象や、塩ビマット付着を防止しつつ、一成分現像方式や、少量現像剤を用いる二成分現像方式使用時の地汚れ画像の防止や、画像濃度を維持することを目的とする。
【0005】
ここで、ポリオール樹脂とポリエステル樹脂の比率は20/80〜80/20であることが好ましい。20/80より小さいと塩ビマット等に付着する等の現象が見られ、80/20より大きいと一成分現像方式や、現像剤の量が少ない小型の現像器を用いる二成分現像方式のフルカラー画像形成装置での画質向上が見られないという問題がある。
【0006】
本発明におけるポリオール樹脂とは、エポキシ骨格を有するが、末端エポキシを有さないポリエーテルポリオール樹脂をいう。また、主鎖にポリアルキレングリコール部を有することにより、光沢の発現性がよくなることが知られている。
【0007】
また、ポリオール樹脂を合成時、数平均分子量の相違する少なくとも2種以上のビスフェノールA型エポキシ樹脂を用いてポリオールを合成すれば適正な分子量分布が得られ、鮮明なカラー画像を得ることが可能となる。この場合に、低分子量成分の数平均分子量が360〜2,000であり、高分子量成分の数平均分子量が3,000〜5,500であることが好ましい。分子量分布は数平均分子量と体積平均分子量の比で表現され、光沢を有するカラートナーの場合、3〜8が好ましく、合成に使用する低分子量成分のエポキシ樹脂と高分子量のエポキシ樹脂の比率で制御する。
【0008】
更に、ポリオール樹脂は、エポキシ基を有さないもので、エポキシ価20,000以上としたものを用いれば、感作性や製造時安定性の点に優れる。具体的には末端のエポキシ基を1価フェノールもしくは過剰の2価フェノール類等と更に反応させればよい。
【0009】
また、ポリオール樹脂の軟化点は115〜130℃の範囲が好ましい。115℃未満ではトナーボトルや現像器内で凝集物が発生しやすく、凝集物が現像され転写時、凝集物部分の画像が白く抜ける現象が起きやすい傾向にある。逆に130℃を越えると十分な画像光沢が得られにくいという問題を生ずる傾向にある。
【0010】
一方、本発明に使用されるポリエステル樹脂の酸価は5〜60であることが好ましく、10〜20であることがより好ましい。酸価が低いと、一成分現像方式や、現像剤の量が少ない小型の現像器を用いる二成分現像方式のフルカラー画像形成装置での画質向上が顕著でなく、また、酸価が高いと高湿時の帯電量低下等の安定性に欠ける傾向にある。
【0011】
ポリエステル樹脂についても、その軟化点は、115〜130℃の範囲が好ましい。115℃未満ではトナーボトルや現像器内で凝集物が発生しやすく、凝集物が現像され転写時、凝集物部分の画像が白く抜ける現象が起きやすい傾向にある。逆に130℃を越えると十分な画像光沢が得にくいという問題を生ずる傾向にある。
【0012】
本発明のポリオール樹脂を合成する化合物としては、以下の材料が挙げられる。
ポリオール樹脂の製造に使用される(i)エポキシ樹脂としては、例えばビスフェノールAやビスフェノールとエピクロロヒドリンとを縮合反応させて得られたものが挙げられる。 ii 2価フェノールとしてはビスフェノールAやビスフェノールF等のビスフェノールが挙げられる。また、前記ポリオール樹脂の合成に使用される iii 2価フェノールのポリアルキレングリコール付加物としては以下のものが例示される。
例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコール及びこれらの混合物等のポリアルキレングリコールとビスフェノールA、ビスフェノールF等のビスフェノールとの反応生成物が挙げられる。得られた前記付加物を更にエピクロロヒドリンやβ−メチルエピクロルヒドリンでグリシジル化して用いてもよい。
特に、下記一般式(1)で表わされるビスフェノールAのポリアルキレングリコール付加物のジグリシジルエーテルが好ましい。
【0013】
【化1】
Figure 0003643926
或いは、上記一般式(1)におけるn+mが8を越える場合には、光沢が出すぎたり、更には保存性の悪化の可能性がある。(i)、( ii )、( iii の比率は各々25〜70、10〜40、15〜40が好ましい。
【0014】
前記エポキシ基と反応せしめられる1価フェノール類としては以下のものが例示される。
フェノール、クレゾール、イソプロピルフェノール、アミルフェノール、ノニルフェノール、ドデシルフェノール、キシレノール、p−クミルフェノール等が挙げられる。
前記2価フェノールとしては、ビスフェノールAやビスフェノールF等のビスフェノールが挙げられる。これらの材料を、例えばキシレン等の溶媒中で塩化リチウム触媒の存在下で重合させ樹脂を得ることができる。
【0015】
得られたポリオール樹脂のTg(ガラス転移点)は55℃〜75℃であることが好ましく、60℃〜70℃であることがより好ましい。Tgが低いとトナーボトルや現像器内で凝集物が発生しやすく、凝集物が現像され転写時、凝集物部分の画像が白く抜ける現象が起きやすい傾向にある。逆にTgが高いと十分な画像光沢が得にくいという問題を生ずる傾向にある。
本発明には、少なくとも2価フェノールのポリアルキレングリコール付加物或いはそのグリシジルエーテルを反応して合成されたポリエステル樹脂が用いられる。
【0016】
ここで、2価フェノールのポリアルキレングリコール付加物或いはそのグリシジルエーテルとしては、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールS等のビスフェノール類のポリエチレングリコールやポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコール等の付加物が挙げられる。ビスフェノールAのポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールの2〜8モル付加物が好ましい。
【0017】
他の2価アルコールの具体例としては、例えばアルキレングリコール(エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブテンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール等)やアルキレンエーテルグリコール類(ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等)、脂環式ジオール(1,4−シクロヘキサンジメタノール、水素添加ビスフェノールA等)、ビスフェノール類(ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールS等)を挙げることができる。
【0018】
また、2価カルボン酸類の具体例としては、脂肪族ジカルボン酸及びその誘導体(マレイン酸、フマール酸、コハク酸、アジピン酸、セバチン酸、マロン酸、アゼライン酸、メサコン酸、シトラコン酸、グルタコン酸、オクチルコハク酸、デシルコハク酸、ドデシルコハク酸、テトラデシルコハク酸、ヘキサデシルコハク酸、オクタデシルコハク酸、イソオクタデシルコハク酸、ヘキセニルコハク酸、オクテニルコハク酸、デセニルコハク酸、ドデセニルコハク酸、テトラプロペニルコハク酸、テトラデセニルコハク酸、ヘキサデセニルコハク酸、イソオクタデセニルコハク酸、オクタデセニルコハク酸、ノネニルコハク酸等)や脂環式ジカルボン酸(シクロヘキサンジカルボン酸、メチルメジック酸等)、芳香族ジカルボン酸(フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、トルエンジカルボン酸、ナフタレンジカルボン酸等)並びに、これら2価カルボン酸の無水物や低級アルキル(メチル、ブチル等)エステルが挙げられる。特に、テレフタル酸とイソフタル酸が有用で、テレフタル酸はTgの上昇に効果があり、イソフタル酸は反応性を高める効果がある。
【0019】
本発明においては、3価以上の多価カルボン酸成分及び多価アルコール成分を用いてもよい。多価カルボン酸の例としては、トリメリット酸、ピロメリット酸、1,2,4−シクロヘキサントリカルボン酸、2,5,7−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ナフタレントリカルボン酸、1,2,5−ヘキサントリカルボン酸、1,2,7,8−オクタンテトラカルボン酸及びこれらの酸無水物がある。また、多価アルコールの例としては、ソルビトール、1,2,3,6−ヘキサンテトラロール、1,4−ソルビタン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、蔗糖、1,2,4−ブタントリオール、1,2,5−ペンタトリオール、グリセロール、2−メチルプロパントリオール、2−メチル−1,2,4−ブタントリオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、1,3,5−トリヒドロキシメチルベンゼン等が挙げられ、これらは単独又は混合して用いることができる。このような多官能基モノマーは、樹脂のTgを高める効果があると共に、樹脂の凝集性を付与し、耐オフセット性を高める効果があるので、導入量は複写機の定着温度及び複写スピードに合わせてポリマー中に20モル%以下の範囲で含まれるように設定するのが好ましい。
【0020】
更に、本発明においては、1価カルボン酸成分及び1価アルコール成分を用いてもよい。1価カルボン酸成分としては、例えば安息香酸、4−t−ブチル安息香酸、パラヒドロキシ安息香酸に由来する成分が挙げられる。1価アルコール成分には、例えばベンジルアルコール、4−t−ブチル−ベンジルアルコール、ドデカノール、片末端封止ポリエチレングリコールに由来する成分が挙げられる。これらの化合物は反応を著しく阻害するので、目標とする樹脂の重合度の高低に応じ、樹脂中10モル%以下の範囲で含まれるのが望ましい。
【0021】
本発明の樹脂は上記化合物を反応釜に仕込み、加熱昇温することにより、例えばエステル化反応又はエステル交換反応を行ない得ることができる。このとき、必要に応じて硫酸、チタンブトキサイド、ジブチルスズオキシド、酢酸マンガン等の通常のエステル化反応またはエステル交換反応で使用されるエステル化触媒またはエステル交換触媒を使用することができる。次いで、常法に従って反応で生じた水又はアルコールを除去、更に減圧下でジオール成分を留出除去させながら重合を行なうのがよい。また、重合に際しては、通常公知の重合触媒、例としてチタンブトキサイド、ジブチルスズオキシド、酢酸スズ、酢酸亜鉛、二硫化スズ、三酸化アンチモン、二酸化ゲルマニウム等を用いることができる。
【0022】
得られたポリエステル樹脂のTgは55℃〜75℃であることが好ましく、60℃〜70℃であることがより好ましい。Tgが低いとトナーボトルや現像器内で凝集物が発生しやすく、凝集物が現像され転写時、凝集物部分の画像が白く抜けるという現象が起きやすい傾向にある。逆にTgが高いと十分な画像光沢が得にくいという問題を生ずる傾向にある。
【0023】
次に、本発明の乾式トナーに用いられるその他の材料について説明する。
本発明には、トナーに離型性を付与するいわゆる離型剤を用いてもよい。用いられる離型剤の軟化点は70〜100℃が好ましい。軟化点が70℃よりも低いと保存安定性のみならず、画像表面が荒れ、光沢が低くなりやすい。逆に軟化点が100℃より高くても画像表面が荒れやすく、光沢が低くなる等カラー画像としては貧弱なものとなりやすいからである。
【0024】
具体的な離型剤としては、低分子量のポリエチレンやポリプロピレン、それらの共重合体等の合成ワックス、キャンデリラワックス、カルナウバワックス、ライスワックス、木ろう、ホホバワックス等の植物ワックス、蜜ろう、ラノリン、鯨ろう等の動物ワックス、モンタンワックスやオゾケライト等の鉱物ワックス、硬化ヒマシ油、ヒドロキシステアリン酸、脂肪酸アミド、フェノール脂肪酸エステル等の油脂ワックス等が挙げられる。
ワックスを化学構造の点からみると、炭化水素系のワックス、エステル系のワックス、アミド系のワックス等が知られているが、本発明においてはエステル系のワックスが保存性や画像品質、定着温度幅等評価すると好適である。
離型剤の量はトナー全体に対して1〜6重量部が好適である。6重量部より多いと保存安定性等に問題が生じたり、画像表面が荒れ、光沢が低くなったりしやすい。また、1重量部より少なくても画像表面が荒れやすく、光沢が低くなる等カラー画像としては貧弱なものとなりやすい。
【0025】
着色剤としては公知の染料及び顔料が全て使用でき、例えばカーボンブラック、ニグロシン染料、鉄黒、ナフトールイエローS、ハンザイエロー(10G、5G、G)、カドミュウムイエロー、黄色酸化鉄、黄土、黄鉛、チタン黄、ポリアゾイエロー、オイルイエロー、ハンザイエロー(GR、A、RN、R)、ピグメントイエローL、ベンジジンイエロー(G、GR)、パーマネントイエロー(NCG)、バルカンファストイエロー(5G、R)、タートラジンレーキ、キノリンイエローレーキ、アンスラザンイエローBGL、イソインドリノンイエロー、ベンガラ、鉛丹、鉛朱、カドミュウムレッド、カドミュウムマーキュリレッド、アンチモン朱、パーマネントレッド4R、パラレッド、ファイヤーレッド、パラクロルオルトニトロアニリンレッド、リソールファストスカーレットG、ブリリアントファストスカーレット、ブリリアントカーミンBS、パーマネントレッド(F2R、F4R、FRL、FRLL、F4RH)、ファストスカーレットVD、ベルカンファストルビンB、ブリリアントスカーレットG、リソールルビンGX、パーマネントレッドF5R、ブリリアントカーミン6B、ピグメントスカーレット3B、ボルドー5B、トルイジンマルーン、パーマネントボルドーF2K、ヘリオボルドーBL、ボルドー10B、ボンマルーンライト、ボンマルーンメジアム、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、チオインジゴレッドB、チオインジゴマルーン、オイルレッド、キナクリドンレッド、ピラゾロンレッド、ポリアゾレッド、クロームバーミリオン、ベンジジンオレンジ、ペリノンオレンジ、オイルオレンジ、コバルトブルー、セルリアンブルー、アルカリブルーレーキ、ピーコックブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー、ファストスカイブルー、インダンスレンブルー(RS、BC)、インジゴ、群青、紺青、アントラキノンブルー、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ、コバルト紫、マンガン紫、ジオキサンバイオレット、アントラキノンバイオレット、クロムグリーン、ジンクグリーン、酸化クロム、ピリジアン、エメラルドグリーン、ピグメントグリーンB、ナフトールグリーンB、グリーンゴールド、アシッドグリーンレーキ、マラカイトグリーンレーキ、フタロシアニングリーン、アントラキノングリーン、酸化チタン、亜鉛華、リトボン及びそれらの混合物などが挙げられる。使用量は一般にバインダー樹脂100重量部に対し0.1〜50重量部である。
【0026】
本発明のトナーは、必要に応じて帯電制御剤を含有してもよい。帯電制御剤としては公知のものが全て使用でき、例えばニグロシン系染料、トリフェニルメタン系染料、クロム含有錯体染料、モリブデン酸キレート顔料、ローダミン系染料、アルコキシ系アミン、4級アンモニウム塩(フッ素変性4級アンモニウム塩を含む)、アルキルアミド、燐の単体又は化合物、タングステンの単体又は化合物、フッ素系活性剤、サリチル酸金属塩及びサリチル酸誘導体の金属塩等である。
【0027】
また、その他の添加物としては例えばシリカ微粒子、脂肪酸金属塩(ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム等)、金属酸化物(酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化錫、酸化アンチモン等)、フルオロポリマー等を含有してもよい。特に、疎水化されたシリカ、チタニア、アルミナ微粒子が好適である。
【0028】
シリカ微粒子としては、HDK H−2000、HDK H−2000/4、HDK H−2050EP、HVK21(以上、クラリアント)やR972、R974、RX200、RY200、R202、R805、R812(以上、日本アエロジル)がある。
【0029】
また、チタニア微粒子としては、R−25(日本アエロジル)やSTT−30、STT−65C−S(以上、チタン工業)、TAF−140(富士チタン工業)、MT−150W、MT−500、BMT−600B(以上、テイカ)等がある。
【0030】
特に、疎水化処理された酸化チタン微粒子としては、アナターゼ型やルチル型の結晶性のものや、無結晶性のものを使用することができ、T−805(日本アエロジル)やルチル型としてMT−100S、MT−100T、MT−150A、MT−150AFM(以上、テイカ)やSTT−30A、STT−65S−S(以上、チタン工業)、TAF−500T、TAF−1500T(以上、富士チタン工業)、MT−100S、MT−100T(以上、テイカ)、IT−S(石原産業)等がある。
【0031】
疎水化処理されたシリカ微粒子及びチタニア微粒子、アルミナ微粒子を得るためには、親水性の微粒子をメチルトリメトキシシランやメチルトリエトキシシラン、オクチルトリメトキシシラン等のシランカップリング剤で処理して得ることができる。また、添加物として脂肪酸金属塩(ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム等)、金属酸化物(アルミナ、酸化錫、酸化アンチモン等)、フルオロポリマー等を合わせて含有してもよい。
【0032】
以上のような材料からなる本発明のトナーは、以下に示すキャリアと共に二成分系現像剤として使用しても、トナー単独で一成分系現像剤として使用してもよい。
二成分系現像剤として使用される場合、使用されるキャリアとしては、鉄粉、フェライト、ガラスビーズ等、従来と同様である。なお、これらのキャリアは樹脂を被覆したものでよい。この場合、使用される樹脂はポリ弗化炭素、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、フェノール樹脂、ポリビニルアセタール、シリコーン樹脂等である。
いずれにしても、トナーとキャリアとの混合割合は、一般にキャリア100重量部に対しトナー0.5〜6.0重量部程度が適当である。
【0033】
本発明のポリオール樹脂及びポリエステル樹脂の軟化点、Tgを測定する方法としては次の方法を用いる。
(1)軟化点を測定する装置として、メトラ社の全自動滴点装置FP5/FP53を使用し、以下の手順で測定する。
(2)粉砕試料を溶融つぼに入れて20分放置した後、試料カップ(滴下口径6.35mm)のカップのふちまで試料を注ぎ込み、常温になるまで冷却してカートリッジにセットする。
(3)FP−5コントロールユニットに所定の昇温速度(1℃/min)、測定開始温度(予期軟化温度の15℃以下に設定する)をセットする。
(4)FP−53加熱炉にカートリッジを装着し、30秒放置後、スタートレバーを押し下げ、測定を開始する。以後の測定は自動的に行なわれる。
(5)測定が終了したら、カートリッジをはずす。
(6)軟化点(℃)は、以下のように計算する。
(FP−5の結果表示パネルAの値)+(補正値)
得られた結果に上記の補正値を加えれば、デュラン水銀法の結果と対応する。
(7)結果表示パネルAの値と測定開始温度((3)で設定、パネルB、Cの値)の差が15℃以上でない時は、測定開始温度を再設定し測定をやり直す。
【0034】
(1)Tgを測定する装置として、セイコー電子製DSC−200を使用し、以下の手順で測定する。
(2)試料を粉砕し、重量10±1mgをアルミ製試料容器に計り取り、その上からアルミ蓋をクリンプする。
(3)窒素雰囲気中でDSC法によりガラス転移点(Tg)を測定する。
分析条件
試料を室温から昇温速度20℃/minで150℃まで加熱した後、150℃で10min間放置、降温速度50℃/minで0℃まで試料を冷却して10min放置、窒素雰囲気(20cc/min)で再度150℃まで昇温速度20℃/minで加熱してDSC測定を行なう。Tgは解析ソフト(Tgジョブ)を用いてピーク立ち上がり温度を読み取る。また、エポキシ当量はJIS K7236の4.2に示される指示薬滴定法によった。
【0035】
【実施例】
以下、本発明を実施例により具体的に説明する。なお、「部」は全て重量部である。また、これら実施例は本発明の一部に過ぎず、これらに限定されるものではない。
実施例1
下記に示す各カラートナー処方の混合物を熱ロールミルで溶融混練し、冷却後ハンマーミルで粗粉砕、ジェット粉砕機で微粉砕し、得られた微粉末を5〜15μmの粒径に分級して各色トナーを作成した。
Figure 0003643926
【0036】
次に、得られたトナー100部に対し、疎水性シリカHDK2000H(クライアントジャパン製)0.7部を混合、図1に示す現像部を有し、φ30のPFAコートシリコンローラー(設定温度160℃)の定着部を有する実験機に入れ、75mm/secのプロセス速度でA4サイズ99枚連続印字し、画像を評価したところ、99枚の中での画像変化もなく、良好な画像が得られた。また、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの単色ソリッド画像の平均光沢度は14%であった。30℃、80%RHの環境で印字したが、特に画像変化は観察されなかった。イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの単色画像を塩ビマットにはさみ、1kg荷重で押圧したまま50℃で8時間放置したが、付着等は発生しなかった。なお、光沢度の測定は光沢度計(VG−1D)(日本電色社製)を用い、投光角度、受光角度をそれぞれ60℃に合わせ、S、S/10切り替えスイッチはSに合わせ、標準設定の後、試料台に前記画像を置き測定を行なった。
【0037】
実施例2
実施例1と同様、下記に示す各カラートナー処方の混合物を熱ロールミルで溶融混練し、冷却後ハンマーミルで粗粉砕、ジェット粉砕機で微粉砕し、得られた微粉末を5〜15μmの粒径に分級して各色トナーを作成した。
Figure 0003643926
【0038】
次に、得られたトナー100部に対し、R972(日本アエロジル製)0.5部とSTT−30A(チタン工業)0.3部を混合した。次に、各カラートナー5部を平均径50μmの球状フェライトにシリコン樹脂をコートしたキャリア95部と混合して、各色の二成分系現像剤を作成した。これら4種のカラー現像剤を市販のカラー用電子写真複写機(リコー製PRETER550)にセットし99枚連続印字した。
得られた画像を評価したところ、99枚の中での画像変化もなく、良好な画像が得られた。また、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの単色ソリッド画像の平均光沢度は17%であった。30℃、80%RHの環境で印字したが、特に画像変化は観察されなかった。イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの単色画像を塩ビマットにはさみ、1kg荷重で押圧したまま50℃で8時間放置したが、付着等は発生しなかった。
【0039】
実施例3
実施例2のポリオール樹脂2をポリオール樹脂3(Mn:5500、Mw/Mn:7.8、Tg:63℃、軟化点:133℃、エポキシ当量:20000以上)に代えた他は、同様にして各色トナーを作成した。次に、実施例2と同様の手順で現像剤を作成し、画像を得た。
得られた画像を評価したところ、99枚の中での画像変化もなく、良好な画像が得られた。また、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの単色ソリッド画像の平均光沢度は9%であった。30℃、80%RHの環境で印字したが、特に画像変化は観察されなかった。イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの単色画像を塩ビマットにはさみ、1kg荷重で押圧したまま50℃で8時間放置したが、付着等は発生しなかった。
【0040】
実施例4
実施例2のポリエステル樹脂2をポリエステル樹脂3(Mn:5800、Mw/Mn:7.5、Tg:65℃、軟化点:132℃、酸価:6)に代えた他は、同様にして各色トナーを作成した。次に、実施例2と同様の手順で現像剤を作成し、画像を得た。
得られた画像を評価したところ、99枚の中での画像変化もなく、良好な画像が得られた。また、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの単色ソリッド画像の平均光沢度は10%であった。30℃、80%RHの環境で印字したが、特に画像変化は観察されなかった。イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの単色画像を塩ビマットにはさみ、1kg荷重で押圧したまま50℃で8時間放置したが、付着等は発生しなかった。
【0041】
実施例5
実施例2のポリオール樹脂2をポリオール樹脂4(Mn:3500、Mw/Mn:3.5、Tg:57℃、軟化点:108℃、エポキシ当量:20000以上)に代えた他は、同様にして各色トナーを作成した。次に、実施例2と同様の手順で現像剤を作成し、画像を得た。
得られた画像を評価したところ、99枚の中での画像変化もなく、良好な画像が得られた。ただし、A3のベタ画像を各色5枚とり、詳細に観察したところ、マゼンタ、シアン画像から0.5mm2程度のトナー凝集物起因と想定される斑点が計19ケ所観察された。また、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの単色ソリッド画像の平均光沢度は19%であった。30℃、80%RHの環境で印字したが、特に画像変化は観察されなかった。イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの単色画像を塩ビマットにはさみ、1kg荷重で押圧したまま50℃で8時間放置したが、付着等は発生しなかった。
【0042】
実施例6
実施例2のポリエステル樹脂2をポリエステル樹脂4(Mn:4800、Mw/Mn:2.4、Tg:55℃、軟化点:110℃、酸価:12)に代えた他は、同様にして各色トナーを作成した。次に、実施例2と同様の手順で現像剤を作成し、画像を得た。
得られた画像を評価したところ、99枚の中での画像変化もなく、良好な画像が得られた。ただし、A3のベタ画像を各色5枚とり、詳細に観察したところ、マゼンタ、シアン画像から0.5mm2程度のトナー凝集物起因と想定される斑点が計26ケ所観察された。また、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの単色ソリッド画像の平均光沢度は22%であった。30℃、80%RHの環境で印字したが、特に画像変化は観察されなかった。イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの単色画像を塩ビマットにはさみ、1kg荷重で押圧したまま50℃で8時間放置したが、付着等は発生しなかった。
【0043】
実施例7
実施例1のポリオール樹脂1をポリオール樹脂5(Mn:3300、Mw/Mn:6.5、Tg:61℃、軟化点:118℃、エポキシ当量:1750)に代えた他は、実施例1と同様の手順で各色トナーを作成した。ただし、イエロートナーに関しては混練中にゲル化し、試作を途中で中止した。
他の3色について、同様な手順で画像形成を行ない、画像を評価したところ、99枚の中での画像変化もなく、良好な画像が得られた。また、マゼンタ、シアン、ブラックの単色ソリッド画像の平均光沢度は16%であった。30℃、80%RHの環境で印字したが、特に画像変化は観察されなかった。マゼンタ、シアン、ブラックの単色画像を塩ビマットにはさみ、1kg荷重で押圧したまま50℃で8時間放置したが、付着等は発生しなかった。
【0044】
実施例8
実施例2のポリオール樹脂2をポリオール樹脂6(Mn:3800、Mw/Mn:2.9、Tg:59℃、軟化点:115℃、エポキシ当量:20000以上)に代えた他は、同様にして各色トナーを作成した。次に、実施例2と同様の手順で現像剤を作成し、画像を得た。
得られた画像を評価したところ、99枚の中での画像変化もなく、良好な画像が得られた。ただし、A3のベタ画像を各色5枚とり、詳細に観察したところ、画像先端部で光沢が高くなる現象が観察された。先端を除いたイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの単色ソリッド画像の平均光沢度は19%であった。30℃、80%RHの環境で印字したが、特に画像変化は観察されなかった。イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの単色画像を塩ビマットにはさみ、1kg荷重で押圧したまま50℃で8時間放置したが、付着等は発生しなかった。
【0045】
実施例9
実施例1のポリエステル樹脂1をポリエステル樹脂5(Mn:3500、Mw/Mn:7.0、Tg:62℃、軟化点:128℃、酸価:48)に代えた他は、同様にして各色トナーを作成した。次に、実施例1と同様の手順で現像剤を作成し、画像を得た。
得られた画像を評価したところ、99枚の中での画像変化もなく、良好な画像が得られた。また、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの単色ソリッド画像の平均光沢度は14%であった。30℃、80%RHの環境で印字したところ、若干地汚れ気味であった。イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの単色画像を塩ビマットにはさみ、1kg荷重で押圧したまま50℃で8時間放置したが、付着等は発生しなかった。
【0046】
実施例10
実施例1のポリエステル樹脂1をポリエステル樹脂6(Mn:6800、Mw/Mn:3.6、Tg:58℃、軟化点:112℃、酸価:4)に代えた他は、同様にして各色トナーを作成した。次に、実施例1と同様の手順で現像剤を作成し、画像を得た。
得られた画像を評価したところ、99枚の中で、著しくはないが濃度低下が観察されたが、その他の品質は良好な画像が得られた。また、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの単色ソリッド画像の平均光沢度は17%であった。30℃、80%RHの環境で印字したが、特に画像変化は観察されなかった。イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの単色画像を塩ビマットにはさみ、1kg荷重で押圧したまま50℃で8時間放置したが、付着等は発生しなかった。
【0047】
実施例11
実施例1において、ポリオール樹脂1を90部に、ポリエステル樹脂1を10部に変更した以外は、同様にして各色トナーを作成した。次に、実施例1と同様の手順で現像剤を作成し、画像を得た。
得られた画像を評価したところ、99枚の中で、著しくはないが濃度低下が観察されたが、その他の品質は良好な画像が得られた。また、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの単色ソリッド画像の平均光沢度は17%であった。30℃、80%RHの環境で印字したが、特に画像変化は観察されなかった。イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの単色画像を塩ビマットにはさみ、1kg荷重で押圧したまま50℃で8時間放置したが、付着等は発生しなかった。
【0048】
実施例12
実施例2において、ポリオール樹脂2を10部に、ポリエステル樹脂2を90部に変更した以外は、同様にして各色トナーを作成した。次に、実施例2と同様の手順で現像剤を作成し、画像を得た。
得られた画像を評価したところ、99枚の中での画像変化もなく、良好な画像が得られた。ただし、A3のベタ画像を各色5枚とり、詳細に観察したところ、マゼンタ、シアン画像から0.5mm2程度のトナー凝集物起因と想定される斑点が計23ケ所観察された。また、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの単色ソリッド画像の平均光沢度は17%であった。30℃、80%RHの環境で印字したが、特に画像変化は観察されなかった。イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの単色画像を塩ビマットにはさみ、1kg荷重で押圧したまま50℃で8時間放置したところ、画像のエッジに沿って若干トナー像の付着が観察された。
【0049】
比較例1
実施例1において、ポリオール樹脂1を100部に、ポリエステル樹脂1を0部に変更した以外は、同様にして各色トナーを作成した。次に、実施例1と同様の手順で現像剤を作成し、画像を得た。
得られた画像を評価したところ、99枚の中で著しい濃度低下が観察された。イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの単色ソリッド画像の平均光沢度は16%であった。30℃、80%RHの環境で印字したが、特に画像変化は観察されなかった。イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの単色画像を塩ビマットにはさみ、1kg荷重で押圧したまま50℃で8時間放置したが、付着等は発生しなかった。
【0050】
比較例2
実施例2において、ポリオール樹脂2を0部に、ポリエステル樹脂2を100部に変更した以外は、同様にして各色トナーを作成した。次に、実施例2と同様の手順で現像剤を作成し、画像を得た。
得られた画像を評価したところ、99枚の中での画像変化もなく、良好な画像が得られた。ただし、A3のベタ画像を各色5枚とり、詳細に観察したところ、マゼンタ、シアン、ブラック画像から1〜2mm2程度のトナー凝集物起因と想定される斑点が計33ケ所観察された。また、凝集物の回りにφ5mm以上の白抜けが13ケ所観察された。イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの単色ソリッド画像の平均光沢度は17%であった。30℃、80%RHの環境で印字したが、特に画像変化は観察されなかった。イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの単色画像を塩ビマットにはさみ、1kg荷重で押圧したまま50℃で8時間放置したところ、画像の付着が観察された。
【0051】
【発明の効果】
以上、詳細且つ具体的な説明より明らかなように、本発明の乾式電子写真用トナーを用いることにより、例えば一成分現像方式や、現像剤の量が少ない小型の現像器を用いる二成分現像方式のフルカラー画像形成装置を用いても、地汚れ画像がなく、十分な画像濃度を有する鮮明な画像を得ることができる。更に、適正且つ均一な光沢を有する画像が得られ、ハーフトーン部で画像ムラのない画像を得ることができる。
また更に、長期間にわたってトナーボトルや現像器内で凝集物が生ぜず、凝集物が存在する部分の画像が白く抜ける現象が発生しないトナーが得られる。また、得られた複写画像が塩ビマットに付着しないトナーを得ることができる。また、製造時に副反応が生じゲル化せず、感作性による作業者の健康や安全性に影響を与えないトナーを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施に適する一成分現像装置の説明図である。
【符号の説明】
1 トナータンク
2 トナー担持体
3 トナー層厚規制部材
4 トナー供給部材
5 感光体
6 撹拌羽根
7 トナー
8 現像間隔

Claims (7)

  1. 少なくとも着色剤とバインダー樹脂からなる乾式電子写真用トナーにおいて、バインダー樹脂が(i)エポキシ樹脂、 ii 2価フェノール、及び iii 2価フェノールのポリアルキレングリコール付加物或いはそのグリシジルエーテルを反応して合成された、主鎖にポリアルキレングリコール部を有する数平均分子量3300〜5500のポリオール樹脂と、少なくとも2価フェノールのポリアルキレングリコール付加物或いはそのグリシジルエーテルを反応して合成された数平均分子量3500〜6800のポリエステル樹脂からなることを特徴とする乾式電子写真用トナー。
  2. 前記ポリオール樹脂とポリエステル樹脂の比率が20/80〜80/20であることを特徴とする請求項1に記載の乾式電子写真用トナー。
  3. 前記ポリオール中、(i)が数平均分子量の相違する少なくとも2種以上のビスフェノール型エポキシ樹脂である請求項1又は2に記載の乾式電子写真用トナー。
  4. 前記ポリオール樹脂のエポキシ当量が20,000以上であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の乾式電子写真用トナー。
  5. 前記ポリオール樹脂の軟化点が115〜130℃であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の乾式電子写真用トナー。
  6. 前記ポリエステル樹脂中の酸価が5〜40であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の乾式電子写真用トナー。
  7. 前記ポリエステル樹脂の軟化点が115〜130℃であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の乾式電子写真用トナー。
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