JP3643807B2 - エッチング方法及びエッチング装置 - Google Patents

エッチング方法及びエッチング装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3643807B2
JP3643807B2 JP2001348321A JP2001348321A JP3643807B2 JP 3643807 B2 JP3643807 B2 JP 3643807B2 JP 2001348321 A JP2001348321 A JP 2001348321A JP 2001348321 A JP2001348321 A JP 2001348321A JP 3643807 B2 JP3643807 B2 JP 3643807B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
etched
substrate
etching
source gas
chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001348321A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003151962A (ja
Inventor
仁志 坂本
直樹 八幡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2001348321A priority Critical patent/JP3643807B2/ja
Publication of JP2003151962A publication Critical patent/JP2003151962A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3643807B2 publication Critical patent/JP3643807B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Chemical Vapour Deposition (AREA)
  • ing And Chemical Polishing (AREA)
  • Drying Of Semiconductors (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、配線用の凹部を表面に有する基板の表面に金属膜、例えば、銅膜を作製した際の凹部を覆う部位の銅膜をエッチングするエッチング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電気的な配線が施されている半導体では、スイッチングの速度や伝送損失の低減、高密度化等により、配線の材料として銅が用いられるようになってきている。銅の配線を施す場合、配線用の凹部を表面に有する基板に対し、気相成長法やメッキ等を用いて凹部を含む表面に銅を成膜し、成膜後に、凹部を覆う部位の銅を除去して凹部内にだけ銅が存在する状態にしている。従来、凹部を覆う部位の銅を除去する場合、銅を成膜した後に化学薬品を含んだ研磨液を供給しながら機械的に研磨を行い、凹部を覆う部位の銅を化学的・機械的な研磨により除去している。これにより、基板の表面に銅が埋め込まれた状態の配線が施される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
基板の表面に埋め込まれた状態の銅の配線を施す従来の技術では、化学薬品を含んだ研削液を用いて機械的に研削を行なっているので、環境が悪い状況(化学薬品等に晒される)の中での加工となり、埋め込まれた状態の銅と基板の表面との境界に化学薬品の溶液が入り込む等して欠陥が生じる虞があった。
【0004】
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、良好な環境で精度よく基板の表面に金属が埋め込まれた状態の配線にすることができるエッチング方法及びエッチング装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明のエッチング方法は、配線用の凹部を表面に有する基板と金属製の被エッチング部材との間におけるチャンバ内にハロゲンを含有する原料ガスを供給し、チャンバの内部をプラズマ化して原料ガスプラズマを発生させ原料ガスプラズマで被エッチング部材をエッチングすることにより被エッチング部材の金属成分と原料ガスとの前駆体を生成し、基板側の温度を被エッチング部材側の温度よりも低くすることで前駆体の金属成分を基板に成膜させると共に、成膜後に基板側の温度を高くして、同一の原料ガスプラズマにより凹部を覆う部位に成膜された金属成分をエッチングすることで基板の表面に埋め込まれた状態の金属製の配線部を形成することを特徴とする。
【0007】
そして、ハロゲンを含有する原料ガスは、塩素を含有する原料ガスであることを特徴とする。また、被エッチング部材は、銅製であることを特徴とする。また、被エッチング部材は、ハロゲン化物形成金属であるタンタルもしくはタングステンもしくはチタンもしくはシリコンであることを特徴とする。
【0009】
記目的を達成するための本発明のエッチング装置の構成は、配線用の凹部を表面に有する基板が収容されるチャンバと、基板に対向する位置におけるチャンバに設けられる金属製の被エッチング部材と、基板と被エッチング部材との間におけるチャンバ内にハロゲンを含有する原料ガスを供給する原料ガス供給手段と、チャンバの内部をプラズマ化して原料ガスプラズマを発生させ原料ガスプラズマで被エッチング部材をエッチングすることにより被エッチング部材に含まれる金属成分と原料ガスとの前駆体を生成するプラズマ発生手段と、基板側の温度を被エッチング部材側の温度よりも低くして前駆体の金属成分を基板の表面に成膜させる温度制御手段と、成膜後に基板側の温度を高くして、同一の原料ガスプラズマにより凹部を覆う部位に成膜された金属をエッチングさせる制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】
そして、制御手段には、凹部を覆う部位の銅のエッチングが終了したことを検出する検出機能が備えられていることを特徴とする。また、プラズマ発生手段は、チャンバの周囲に配されるコイル状巻線アンテナを含むことを特徴とする。また、プラズマ発生手段は、チャンバの天井面の上に配される平面状巻線アンテナを含むことを特徴とする。また、プラズマ発生手段は、チャンバとは隔絶してプラズマを発生させる手段を含むことを特徴とする。また、ハロゲンを含有する原料ガスは、塩素を含有する原料ガスであることを特徴とする。また、被エッチング部材を銅製とすることにより前駆体としてCuxClyを生成することを特徴とする。また、被エッチング部材は、ハロゲン化物形成金属であるタンタルもしくはタングステンもしくはチタンもしくはシリコンであることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1乃至図3に基づいて本発明のエッチング装置及びエッチング方法の第1実施形態例を説明する。本実施例のエッチング装置は、成膜機能を有したエッチング装置であり、具体的にはプラズマを用いた銅成膜装置でエッチングを可能にした装置となっている。図1には本発明の第1実施形態例に係る銅成膜装置の概略側面、図2にはエッチング方法の工程説明、図3には検出機能を表す概略構成を示してある。
【0012】
図に示すように、円筒状に形成された、例えば、セラミックス製(絶縁材料製)のチャンバ1(絶縁材料製)の底部近傍には支持台2が設けられ、支持台2には基板3が載置される。支持台2にはヒータ4及び冷媒流通手段5を備えた温度制御手段6が設けられ、支持台2は温度制御手段6により所定温度(例えば、基板3が100℃乃至200℃に維持される温度)に制御される。
【0013】
チャンバ1の上面は開口部とされ、開口部は金属製の被エッチング部材としての銅板部材7によって塞がれている。銅板部材7によって塞がれたチャンバ1の内部は真空装置8により所定の圧力に維持される。銅板部材7にはヒータ等の温度制御手段(図示省略)が設けられ、例えば、200℃乃至400℃程度に温度制御される。
【0014】
チャンバ1の筒部の周囲にはコイル状巻線アンテナとしてのプラズマアンテナ9が設けられ、プラズマアンテナ9には整合器10及び電源11が接続されて給電が行われる。
【0015】
銅板部材7の下方におけるチャンバ1の筒部には、チャンバ1の内部にハロゲンとしての塩素を含有する原料ガス(He,Ar等で塩素濃度が≦50% 、好ましくは10% 程度に希釈されたCl2 ガス)を供給するノズル12が接続されている。ノズル12は水平に向けて開口し、ノズル12には流量制御器13を介して原料ガスが送られる。尚、原料ガスに含有されるハロゲンとしては、フッ素(F)、臭素(Br)及びヨウ素(I)等を適用することが可能である。
【0016】
上述した銅成膜装置では、チャンバ1の内部にノズル12から原料ガスを供給し、プラズマアンテナ9から電磁波をチャンバ1の内部に入射することで、Cl2 ガスがイオン化されてCl2 ガスプラズマ(原料ガスプラズマ)14が発生する。Cl2 ガスプラズマ14により、銅板部材7にエッチング反応が生じ、前駆体(CuxCly)15が生成される。このとき、銅板部材7は図示しない温度制御手段により基板3の温度よりも高い温度(例えば、200℃乃至400℃)に維持されている。
【0017】
チャンバ1の内部で生成された前駆体(CuxCly)15は、銅板部材7よりも低い温度に制御された基板3に運ばれる。基板3に運ばれる前駆体(CuxCly)15は還元反応によりCuイオンのみとされて基板3に当てられ、基板3の表面にCu薄膜16が生成される。基板3の表面には配線用の凹部が形成され、Cu薄膜16は凹部及び凹部を覆う表面に生成される。
【0018】
このときの反応は、次式で表すことができる。
2Cu+Cl2 →2CuCl→2Cu↓+Cl2
反応に関与しないガス及びエッチング生成物は排気口17から排気される。
【0019】
尚、原料ガスとして、He,Ar等で希釈されたCl2 ガスを例に挙げて説明したが、Cl2 ガスを単独で用いたり、HCl ガスを適用することも可能である。HCl ガスを適用した場合、原料ガスプラズマはHCl ガスプラズマが生成されるが、銅板部材7のエッチングにより生成される前駆体はCuxClyである。従って、原料ガスは塩素を含有するガスであればよく、HCl ガスとCl2 ガスとの混合ガスを用いることも可能である。また、銅板部材7の材質は、銅(Cu)に限らず、ハロゲン化物形成金属、好ましくは塩化物形成金属であれば、Ag,Au,Pt,Ta,Ti,W,Si 等を用いることが可能である。この場合、前駆体はAg,Au,Pt,Ta,Ti, W等のハロゲン化物(塩化物)となり、基板3の表面に生成される薄膜はAg,Au,Pt,Ta,Ti,W,Si 等になる。
【0020】
基板3の凹部及び凹部を覆う表面にCu薄膜16が成膜された後、凹部だけにCu薄膜16を残して配線を形成するために、凹部を覆う部位のCu薄膜16がエッチングにより除去されるようになっている。即ち、銅板部材7側の温度制御手段(図示省略)及び支持台2側の温度制御手段6は制御手段21により制御され、基板3の凹部及び凹部を覆う表面にCu薄膜16が成膜された後、基板3の温度が銅板部材7よりも高くなるように(例えば、200℃乃至400℃)制御される。
【0021】
この状態でチャンバ1の内部にノズル12から原料ガスを供給し、プラズマアンテナ9から電磁波をチャンバ1の内部に入射することで、Cl2 ガスがイオン化されてCl2 ガスプラズマ(原料ガスプラズマ)14が発生しCl2 ガスプラズマ14により、基板3にエッチング反応が生じ凹部を覆う部位のCu薄膜16がエッチングされる。エッチング状態は検出装置22で検出され、所定の状態になると、即ち、凹部を覆う部位のCu薄膜16がエッチングされると原料ガスの供給及びプラズマアンテナ9への給電が停止される。これにより、凹部だけにCu薄膜16が存在して配線が形成された基板3とされる。
【0022】
図2に基づいてエッチング方法の状況を具体的に説明する。
【0023】
図2(a) に示すように、基板3には配線用の凹部3aが形成され、基板3の表面には成膜されるCuが基板3に拡散しないようにバリアメタル層20(例えば、Ta/TaN,Ti/TiN,W/WN等)が形成されている。バリアメタル層20が形成された基板3に対して、Cl2 ガスプラズマ(原料ガスプラズマ)14により生じた前駆体(CuxCly)15が運ばれ、還元反応によりCuイオンのみとされて基板3に当てられ、基板3の表面にCu薄膜16が生成される。
【0024】
図2(b) に示すように、凹部3a及び凹部3aを覆う部位3bにCu薄膜16が生成された後、基板3の温度が高くなるように制御された状態でCl2 ガスプラズマ(原料ガスプラズマ)14を発生させると、基板3にエッチング反応が生じ凹部3aを覆う部位3bのCu薄膜16がエッチングされる。
【0025】
図2(c) に示すように、検出装置22により所定のエッチング状態が検出されると、凹部3aを覆う部位3bのCu薄膜16がエッチングされる。これにより、表面の凹部3aにのみにCu薄膜16が埋め込まれて配線が形成された基板3とされる。検出装置22による所定のエッチング状態は、エッチング経過時間、Cuプラズマ強度の変化、基板3表面の光強度の変化、基板3表面の光色の変化等により検出される。エッチングされたガスは排気口17(図1参照)から排気される。
【0026】
図3に基づいて検出装置22の一例を説明する。
【0027】
図に示すように、チャンバ1の筒部には入射窓23及び出射窓24が形成され、入射窓23に対向してレーザ光発振装置25が設けられると共に出射窓24に対向してレーザ光受信装置28が設けられている。凹部3aを覆う部位3bのCu薄膜16のエッチング中にレーザ光発振装置25からレーザ光26を基板3の表面に照射し、基板3からの反射レーザ光27がレーザ光受信装置28に送られる。レーザ光受信装置28では反射レーザ光27の強度を検出し、強度が変化した場合に凹部3aを覆う部位3bのCu薄膜16がエッチングされたとして所定のエッチング状態を導出する。
【0028】
尚、ダミーの基板を基板3に隣接して配設し、ダミーの基板に対するCu薄膜16のエッチング状況を検出することも可能である。
【0029】
上記構成の銅成膜装置では、Cl2 ガスプラズマ(原料ガスプラズマ)14を用いているため、反応効率が大幅に向上して成膜速度が速くなる。また、原料ガスとしてCl2 ガスを用いているため、コストを大幅に減少させることができる。また、温度制御手段6を用いて基板3を銅板部材7よりも低い温度に制御しているので、Cu薄膜16中に塩素等の不純物の残留を少なくすることができ、高品質なCu薄膜16を生成することが可能になる。
【0030】
そして、銅成膜装置を用いたエッチング方法では、基板3の表面に埋め込まれた状態のCuの配線を施す際にも、同一の雰囲気中で基板3の温度を周囲の温度より高く制御してCl2 ガスプラズマ(原料ガスプラズマ)14を用いているため、化学薬品を含んだ研削液を用いて機械的に研削を行なう必要がなくなる。これにより、環境が悪い状況(化学薬品等に晒される)の中での加工が必要なくなり、欠陥が生じることがなく良好な環境で精度よく基板3の表面にCuが埋め込まれた状態の配線を形成することが可能になる。また、Cuの成膜と配線のためのエッチングとを一つのチャンバ1内で実施することができるので、効率良い作業が可能となる。
【0031】
図4乃至図6に基づいて本発明の第2実施形態例に係るエッチング装置及びエッチング方法を説明する。図4には本発明の第2実施形態例に係る銅成膜装置の概略側面、図5には図4中のV-V 線矢視、図6には図5中のVI-VI 線矢視を示してある。尚、図1に示した部材と同一部材には同一符号を付して重複する説明は省略してある。
【0032】
チャンバ1の上面は開口部とされ、開口部は絶縁材製(例えば、セラミックス製)の天井部材である円盤状の天井板30によって塞がれている。支持台2の上方におけるチャンバ1の筒部には、チャンバ1の内部に原料ガス(He,Ar等で塩素濃度が≦50% 、好ましくは10% 程度に希釈されたCl2 ガス)を供給するノズル12が接続されている。ノズル12は天井板30に向けて開口し、ノズル12には流量制御器13を介して原料ガスが送られる。
【0033】
チャンバ1の上面の開口部と天井板30との間には金属製(Cu製)の被エッチング部材31が挟持されている。被エッチング部材31は、チャンバ1の上面の開口部に挟持されるリング部32が備えられ、リング部32の内周側にはチャンバ1の径方向中心部近傍まで延び同一幅となっている突起部33が円周方向に複数(図示例では12個)設けられている。突起部33は、リング部32に対して一体、もしくは、取り外し自在に取り付けられている。天井板30とチャンバ1の内部との間には突起部33の間で形成される切欠部35(空間)が存在した状態になっている。リング部32はアースされており、複数の突起部33は電気的につながれて同電位に維持されている。被エッチング部材31にはヒータ等の温度制御手段(図示省略)が設けられ、例えば、200℃乃至400℃程度に温度制御される。
【0034】
尚、突起部33の間に突起部33よりも径方向に短い第2突起部を配置することも可能であり、更に、突起部33と第2突起部との間に短い突起部を配置することも可能である。このようにすると、誘導電流を抑制しつつエッチング対象となる銅の面積を確保することができる。
【0035】
天井板30の上方にはチャンバ1の内部をプラズマ化するための平面巻線状アンテナとしてのプラズマアンテナ34が設けられ、プラズマアンテナ34は天井板30の面と平行な平面リング状に形成されている。プラズマアンテナ34には整合器10及び電源11が接続されて給電が行われる。被エッチング部材31は、リング部32の内周側に突起部33が円周方向に複数設けられ、突起部33の間で形成される切欠部35(空間)が存在しているので、プラズマアンテナ34の電気の流れ方向に対して不連続な状態で基板3と天井板30との間に突起部20が配置された状態になっている。
【0036】
上述した銅成膜装置では、チャンバ1の内部にノズル12から原料ガスを供給し、プラズマアンテナ34から電磁波をチャンバ1の内部に入射することで、Cl2 ガスがイオン化されてCl2 ガスプラズマ(原料ガスプラズマ)14が発生する。プラズマアンテナ34の下部には導電体である被エッチング部材31が存在しているが、以下の作用により被エッチング部材31と基板3との間、即ち、被エッチング部材31の下側にCl2 ガスプラズマ14が安定して発生するようになっている。
【0037】
被エッチング部材31の下側にCl2 ガスプラズマ14が発生する作用について説明する。図6に示すように、平面リング状のプラズマアンテナ34の電気の流れAは突起部33を横切る方向となり、このとき、突起部33のプラズマアンテナ34との対向面には誘導電流bが発生する。被エッチング部材31には切欠部35(空間)が存在している状態になっているので、誘導電流bはそれぞれの突起部33の下面に流れてプラズマアンテナ34の電気の流れAと同一方向の流れaとなる(ファラデーシールド)。
【0038】
このため、基板3側から被エッチング部材31を見た場合、プラズマアンテナ34の電気の流れAを打ち消す方向の流れが存在しない状態になり、しかも、リング部32がアースされて突起部33が同電位に維持されている。これにより、導電体である被エッチング部材31が存在していても、プラズマアンテナ34から電磁波がチャンバ1内に確実に入射し、被エッチング部材31の下側にCl2 ガスプラズマ14が安定して発生するようになっている。
【0039】
Cl2 ガスプラズマ14により、銅製の被エッチング部材31にエッチング反応が生じ、前駆体(CuxCly)15が生成される。このとき、被エッチング部材31はCl2 ガスプラズマ14により基板3の温度よりも高い所定温度(例えば、200℃乃至400℃)に維持されている。チャンバ1の内部で生成された前駆体(CuxCly)15は、被エッチング部材31よりも低い温度に制御された基板3に運ばれ、還元反応によりCuイオンのみとされて基板3に当てられて配線用の凹部が形成された基板3の表面にCu薄膜16が生成される。
【0040】
基板3の凹部及び凹部を覆う表面にCu薄膜16が成膜された後、凹部だけにCu薄膜16を残して配線を形成するために、凹部を覆う部位のCu薄膜16がエッチングにより除去されるようになっている。即ち、被エッチング部材31の温度制御手段(図示省略)及び支持台2側の温度制御手段6が制御手段21により制御され、基板3の凹部及び凹部を覆う表面にCu薄膜16が成膜された後、基板3の温度が被エッチング部材31よりも高くなるように(例えば、200℃乃至400℃)制御される。
【0041】
この状態でチャンバ1の内部にノズル12から原料ガスを供給し、プラズマアンテナ34から電磁波をチャンバ1の内部に入射することで、Cl2 ガスがイオン化されてCl2 ガスプラズマ(原料ガスプラズマ)14が発生しCl2 ガスプラズマ14により、基板3にエッチング反応が生じ凹部を覆う部位のCu薄膜16がエッチングされる。エッチング状態は検出装置22で検出され、所定の状態になると、即ち、凹部を覆う部位のCu薄膜16がエッチングされると原料ガスの供給及びプラズマアンテナ34への給電が停止される。これにより、凹部だけにCu薄膜16が存在して配線が形成された基板3とされる。反応に関与しないガス及びエッチング生成物は排気口17から排気される。
【0042】
上述した銅成膜装置を用いたエッチング方法では、第1実施形態例と同様に、基板3の表面に埋め込まれた状態のCuの配線を施す際にも、同一の雰囲気中で基板3の温度を周囲の温度より高く制御してCl2 ガスプラズマ(原料ガスプラズマ)14を用いているため、化学薬品を含んだ研削液を用いて機械的に研削を行なう必要がなくなる。これにより、環境が悪い状況(化学薬品等に晒される)の中での加工が必要なくなり、欠陥が生じることがなく良好な環境で精度よく基板3の表面にCuが埋め込まれた状態の配線を形成することが可能になる。また、Cuの成膜と配線のためのエッチングとを一つのチャンバ1内で実施することができるので、効率良い作業が可能となる。
【0043】
また、被エッチング部材31は、リング部32の内周側に突起部33が円周方向に複数設けられ、突起部33の間で形成される切欠部35(空間)が存在しているので、被エッチング部材31に生じる誘導電流は基板3側からみてプラズマアンテナ34の電気の流れと同一方向の流れとなる。これにより、導電体である被エッチング部材31がプラズマアンテナ34の下に存在していても、プラズマアンテナ34から電磁波がチャンバ1内に確実に入射し、被エッチング部材31の下側にCl2 ガスプラズマ14を安定して発生させることが可能となる。
【0044】
図7、図8に基づいて本発明の第3実施形態例に係るエッチング装置及びエッチング方法を説明する。図7には本発明の第3実施形態例に係る銅成膜装置の概略側面、図8には図7中のVIII-VIII 線矢視を示してある。尚、図1及び図4に示した部材と同一部材には同一符号を付して重複する説明は省略してある。
【0045】
チャンバ1の上部の開口部は、例えば、セラミックス製(絶縁材料製)の天井板30によって塞がれている。天井板30の下面には金属製(銅製:Cu製)の被エッチング部材41が設けられ、被エッチング部材41は四角錐形状となっている。チャンバ1の筒部の周囲の4箇所には、スリット状の開口部42が形成され、開口部42には筒状の通路43の一端がそれぞれ固定されている。通路43の途中部には絶縁体製の筒状の励起室44が設けられ、励起室44の周囲にはコイル状のプラズマアンテナ45が設けられ、プラズマアンテナ45には整合器48及び電源49に接続されて給電が行われる。プラズマアンテナ45、整合器48及び電源49によりプラズマ発生手段が構成されている。
【0046】
通路43の他端側には流量制御器46が接続され、流量制御器46を介して通路43内に塩素を含有する原料ガス(He,Ar等で塩素濃度が≦50% 、好ましくは10% 程度に希釈されたCl2 ガス)が供給される。プラズマアンテナ45から電磁波を励起室44の内部に入射することで、Cl2 ガスがイオン化されてCl2 ガスプラズマ(原料ガスプラズマ)47が発生する。つまり、塩素を含有する原料ガスをチャンバ1と隔絶した励起室44で励起する励起手段が構成されている。Cl2 ガスプラズマ47の発生により励起塩素が開口部42からチャンバ1内に送られ、被エッチング部材41が励起塩素によりエッチングされる。
【0047】
上述した銅成膜装置では、流量制御器46を介して通路43内に原料ガスを供給して励起室44に原料ガスを送り込む。プラズマアンテナ45から電磁波を励起室44の内部に入射することで、Cl2 ガスがイオン化されてCl2 ガスプラズマ(原料ガスプラズマ)16が発生する。真空装置17によりチャンバ1内の圧力と励起室44の圧力とに所定の差圧が設定されているため、励起室44のCl2 ガスプラズマ47の励起塩素が開口部42からチャンバ1内の被エッチング部材41に送られる。励起塩素により被エッチング部材41にエッチング反応が生じ、チャンバ1の内部で前駆体(CuxCly)15が生成される。このとき、被エッチング部材41は天井板7に設けられたヒータ50により基板3の温度よりも高い所定温度(例えば、200℃乃至400℃)に維持されている。
【0048】
チャンバ1の内部で生成された前駆体(CuxCly)15は、被エッチング部材41よりも低い温度に制御された基板3に運ばれ、還元反応によりCuイオンのみとされて基板3に当てられ、配線用の凹部が形成された基板3の表面にCu薄膜16が生成される。
【0049】
基板3の凹部及び凹部を覆う表面にCu薄膜16が成膜された後、凹部だけにCu薄膜16を残して配線を形成するために、凹部を覆う部位のCu薄膜16がエッチングにより除去されるようになっている。即ち、被エッチング部材41のヒータ50及び支持台2側の温度制御手段6が制御手段21により制御され、基板3の凹部及び凹部を覆う表面にCu薄膜16が成膜された後、基板3の温度が被エッチング部材41よりも高くなるように(例えば、200℃乃至400℃)制御される。
【0050】
この状態で流量制御器46を介して通路43内に原料ガスを供給して励起室44に原料ガスを送り込み、プラズマアンテナ45から電磁波を励起室44の内部に入射することで、Cl2 ガスがイオン化されてCl2 ガスプラズマ(原料ガスプラズマ)16が発生する。真空装置17によりチャンバ1内の圧力と励起室44の圧力とに所定の差圧が設定されているため、励起室44のCl2 ガスプラズマ47の励起塩素が開口部42からチャンバ1内に送られ、基板3にエッチング反応が生じ凹部を覆う部位のCu薄膜16がエッチングされる。エッチング状態は検出装置22で検出され、所定の状態になると、即ち、凹部を覆う部位のCu薄膜16がエッチングされると原料ガスの供給及びプラズマアンテナ45への給電が停止される。これにより、凹部だけにCu薄膜16が存在して配線が形成された基板3とされる。反応に関与しないガス及びエッチング生成物は排気口17から排気される。
【0051】
上述した銅成膜装置を用いたエッチング方法では、第1、第2実施形態例と同様に、基板3の表面に埋め込まれた状態のCuの配線を施す際にも、同一の雰囲気中で基板3の温度を周囲の温度より高く制御しているため、化学薬品を含んだ研削液を用いて機械的に研削を行なう必要がなくなる。これにより、環境が悪い状況(化学薬品等に晒される)の中での加工が必要なくなり、欠陥が生じることがなく良好な環境で精度よく基板3の表面にCuが埋め込まれた状態の配線を形成することが可能になる。また、Cuの成膜と配線のためのエッチングとを一つのチャンバ1内で実施することができるので、効率良い作業が可能となる。
【0052】
また、チャンバ1と隔絶した励起室44でCl2 ガスプラズマ47を発生させるようにしているので、基板3がプラズマに晒されることがなくなり、基板3にプラズマによる損傷が生じることがない。例えば、前工程で別材料の膜(バリアメタル層等)が成膜された基板3では、前工程で成膜された材料の膜に損傷が生じることがなくなる。
【0053】
尚、励起室44でCl2 ガスプラズマ15を発生させる手段、即ち、原料ガスを励起して励起原料とする手段としては、マイクロ波、レーザ、電子線、放射光等を用いることも可能であり、銅フィラメントを高温に加熱して前駆体を生成することも可能である。また、Cl2 ガスプラズマ15を基板3と隔絶する構成は、通路43に励起室44を設ける構成の他に、例えば、チャンバ1を隔絶する等、他の構成とすることも可能である。
【0054】
図9に基づいて本発明のエッチング装置及びエッチング方法の第4実施形態例を説明する。図9には本発明の第4実施形態例に係る銅成膜装置の概略側面を示してある。本実施例のエッチング装置は、図1に示した銅成膜装置に対して銅板部材7自身をプラズマ発生用の電極として適用した例である。このため、図1に示した部材と同一部材には同一符号を付して重複する説明は省略してある。
【0055】
図に示すように、チャンバ1の筒部の周囲にはプラズマアンテナ9が設けられておらず、銅板部材7に整合器10及び電源11が接続されて銅板部材7に給電が行われる。
【0056】
上述した銅成膜装置では、チャンバ1の内部にノズル12から原料ガスを供給し、銅板部材7から電磁波をチャンバ1の内部に入射することで、Cl2 ガスがイオン化されてCl2 ガスプラズマ(原料ガスプラズマ)14が発生する。Cl2 ガスプラズマ14により、銅板部材7にエッチング反応が生じ、前駆体(CuxCly)15が生成される。このとき、銅板部材7は図示しない温度制御手段により基板3の温度よりも高い温度(例えば、200℃乃至400℃)に維持されている。
【0057】
チャンバ1の内部で生成された前駆体(CuxCly)15は、銅板部材7よりも低い温度に制御された基板3に運ばれる。基板3に運ばれる前駆体(CuxCly)15は還元反応によりCuイオンのみとされて基板3に当てられ、基板3の表面にCu薄膜16が生成される。基板3の表面には配線用の凹部が形成され、Cu薄膜16は凹部及び凹部を覆う表面に生成される。
【0058】
基板3の凹部及び凹部を覆う表面にCu薄膜16が成膜された後、凹部だけにCu薄膜16を残して配線を形成するために、凹部を覆う部位のCu薄膜16がエッチングにより除去されるようになっている。即ち、銅板部材7側の温度制御手段(図示省略)及び支持台2側の温度制御手段6は制御手段21により制御され、基板3の凹部及び凹部を覆う表面にCu薄膜16が成膜された後、基板3の温度が銅板部材7よりも高くなるように(例えば、200℃乃至400℃)制御される。
【0059】
この状態でチャンバ1の内部にノズル12から原料ガスを供給し、銅板部材7から電磁波をチャンバ1の内部に入射することで、Cl2 ガスがイオン化されてCl2 ガスプラズマ(原料ガスプラズマ)14が発生しCl2 ガスプラズマ14により、基板3にエッチング反応が生じ凹部を覆う部位のCu薄膜16がエッチングされる。エッチング状態は検出装置22で検出され、所定の状態になると、即ち、凹部を覆う部位のCu薄膜16がエッチングされると原料ガスの供給及びプラズマアンテナ9への給電が停止される。これにより、凹部だけにCu薄膜16が存在して配線が形成された基板3とされる。反応に関与しないガス及びエッチング生成物は排気口17から排気される。
【0060】
上記構成の銅成膜装置では、Cl2 ガスプラズマ(原料ガスプラズマ)14を用いているため、反応効率が大幅に向上して成膜速度が速くなる。また、原料ガスとしてCl2 ガスを用いているため、コストを大幅に減少させることができる。また、温度制御手段6を用いて基板3を銅板部材7よりも低い温度に制御しているので、Cu薄膜16中に塩素等の不純物の残留を少なくすることができ、高品質なCu薄膜16を生成することが可能になる。
【0061】
そして、銅成膜装置を用いたエッチング方法では、基板3の表面に埋め込まれた状態のCuの配線を施す際にも、同一の雰囲気中で基板3の温度を周囲の温度より高く制御してCl2 ガスプラズマ(原料ガスプラズマ)14を用いているため、化学薬品を含んだ研削液を用いて機械的に研削を行なう必要がなくなる。これにより、環境が悪い状況(化学薬品等に晒される)の中での加工が必要なくなり、欠陥が生じることがなく良好な環境で精度よく基板3の表面にCuが埋め込まれた状態の配線を形成することが可能になる。また、Cuの成膜と配線のためのエッチングとを一つのチャンバ1内で実施することができるので、効率良い作業が可能となる。また、銅板部材7自身をプラズマ発生用の電極として適用しているので、チャンバ1の筒部の周囲にプラズマアンテナ9が不要となり、周囲の構成の自由度を増すことができる。
【0062】
尚、上述した実施形態例では、成膜機能を有する銅成膜装置で基板3の凹部を覆う部位のCu薄膜16をエッチングする例を挙げて説明したが、成膜装置とエッチング装置とを別の装置とすることも当然可能である。
【0064】
【発明の効果】
本発明のエッチング方法は、配線用の凹部を表面に有する基板と金属製の被エッチング部材との間におけるチャンバ内にハロゲンを含有する原料ガスを供給し、チャンバの内部をプラズマ化して原料ガスプラズマを発生させ原料ガスプラズマで被エッチング部材をエッチングすることにより被エッチング部材の金属成分と原料ガスとの前駆体を生成し、基板側の温度を被エッチング部材側の温度よりも低くすることで前駆体の金属成分を基板に成膜させると共に、成膜後に基板側の温度を高くして、同一の原料ガスプラズマにより凹部を覆う部位に成膜された金属成分をエッチングすることで基板の表面に埋め込まれた状態の金属製の配線部を形成するようにしたので、金属の成膜と配線のためのエッチングとを一つのチャンバ内で実施することができ、化学薬品を含んだ研削液を用いて機械的に研削を行なう必要がなく原料ガスプラズマにより配線部を覆った部位の金属を除去することができる。この結果、環境が悪い状況(化学薬品等に晒される)の中での加工が必要なくなり、欠陥が生じることがなく良好な環境で精度よく、しかも効率良く基板の表面に金属が埋め込まれた状態の配線を形成することが可能になる。
【0066】
本発明のエッチング装置は、配線用の凹部を表面に有する基板が収容されるチャンバと、基板に対向する位置におけるチャンバに設けられる金属製の被エッチング部材と、基板と被エッチング部材との間におけるチャンバ内にハロゲンを含有する原料ガスを供給する原料ガス供給手段と、チャンバの内部をプラズマ化して原料ガスプラズマを発生させ原料ガスプラズマで被エッチング部材をエッチングすることにより被エッチング部材に含まれる金属成分と原料ガスとの前駆体を生成するプラズマ発生手段と、基板側の温度を被エッチング部材側の温度よりも低くして前駆体の金属成分を基板の表面に成膜させる温度制御手段と、成膜後に基板側の温度を高くして、同一の原料ガスプラズマにより凹部を覆う部位に成膜された金属をエッチングさせる制御手段とを備えたので、金属の成膜と配線のためのエッチングとを一つのチャンバ内で実施することができ、化学薬品を含んだ研削液を用いて機械的に研削を行なう必要がなく原料ガスプラズマにより配線部を覆った部位の金属を除去することができる。この結果、環境が悪い状況(化学薬品等に晒される)の中での加工が必要なくなり、欠陥が生じることがなく良好な環境で精度よく、しかも効率良く基板の表面に金属が埋め込まれた状態の配線を形成することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態例に係る銅成膜装置の概略側面図。
【図2】エッチング方法の工程説明図。
【図3】検出機能を表す概略構成図。
【図4】本発明の第2実施形態例に係る銅成膜装置の概略側面図。
【図5】図4中のV-V 線矢視図。
【図6】図5中のVI-VI 線矢視図。
【図7】本発明の第3実施形態例に係る銅成膜装置の概略側面図。
【図8】図7中のVIII-VIII 線矢図。
【図9】本発明の第4実施形態例に係る銅成膜装置の概略側面図。
【符号の説明】
1 チャンバ
2 支持台
3 基板
3a 凹部
3b 部位
4,50 ヒータ
5 冷媒流通手段
6 温度制御手段
7 銅板部材
8 真空装置
9,34,45 プラズマアンテナ
10,48 整合器
11,49 電源
12 ノズル
13,46 流量制御器
14,47 Cl2 ガスプラズマ(原料ガスプラズマ)
15 前駆体(CuxCly)
16 Cu薄膜
17 排気口
20 バリアメタル層
21 制御手段
22 検出装置
23 入射窓
24 出射窓
25 レーザ光発振装置
26 レーザ光
27 反射レーザ光
28 レーザ光受信装置
30 天井板
31,41 被エッチング部材
32 リング部材
33 突起部
35 切欠部
42 開口部
43 通路
44 励起室

Claims (12)

  1. 配線用の凹部を表面に有する基板と金属製の被エッチング部材との間におけるチャンバ内にハロゲンを含有する原料ガスを供給し、
    チャンバの内部をプラズマ化して原料ガスプラズマを発生させ原料ガスプラズマで被エッチング部材をエッチングすることにより被エッチング部材の金属成分と原料ガスとの前駆体を生成し、
    基板側の温度を被エッチング部材側の温度よりも低くすることで前駆体の金属成分を基板に成膜させると共に、
    成膜後に基板側の温度を高くして、同一の前記原料ガスプラズマにより凹部を覆う部位に成膜された金属成分をエッチングすることで基板の表面に埋め込まれた状態の金属製の配線部を形成することを特徴とするエッチング方法。
  2. 請求項において、
    ハロゲンを含有する原料ガスは、塩素を含有する原料ガスであることを特徴とするエッチング方法。
  3. 請求項において、
    被エッチング部材は、銅製であることを特徴とするエッチング方法。
  4. 請求項において、
    被エッチング部材は、ハロゲン化物形成金属であるタンタルもしくはタングステンもしくはチタンもしくはシリコンであることを特徴とするエッチング方法。
  5. 配線用の凹部を表面に有する基板が収容されるチャンバと、
    基板に対向する位置におけるチャンバに設けられる金属製の被エッチング部材と、
    基板と被エッチング部材との間におけるチャンバ内にハロゲンを含有する原料ガスを供給する原料ガス供給手段と、
    チャンバの内部をプラズマ化して原料ガスプラズマを発生させ原料ガスプラズマで被エッチング部材をエッチングすることにより被エッチング部材に含まれる金属成分と原料ガスとの前駆体を生成するプラズマ発生手段と、
    基板側の温度を被エッチング部材側の温度よりも低くして前駆体の金属成分を基板の表面に成膜させる温度制御手段と、
    成膜後に基板側の温度を高くして、同一の前記原料ガスプラズマにより凹部を覆う部位に成膜された金属をエッチングさせる制御手段とを備えたことを特徴とする金属成膜機能を有するエッチング装置。
  6. 請求項において、
    制御手段には、凹部を覆う部位の銅のエッチングが終了したことを検出する検出機能が備えられていることを特徴とする金属成膜機能を有するエッチング装置。
  7. 請求項において、
    プラズマ発生手段は、チャンバの周囲に配されるコイル状巻線アンテナを含むことを特徴とする金属成膜機能を有するエッチング装置。
  8. 請求項において、
    プラズマ発生手段は、チャンバの天井面の上に配される平面状巻線アンテナを含むことを特徴とする金属成膜機能を有するエッチング装置。
  9. 請求項において、
    プラズマ発生手段は、チャンバとは隔絶してプラズマを発生させる手段を含むことを特徴とする金属成膜機能を有するエッチング装置。
  10. 請求項において、
    ハロゲンを含有する原料ガスは、塩素を含有する原料ガスであることを特徴とする金属成膜機能を有するエッチング装置。
  11. 請求項乃至請求項10のいずれか一項において、
    被エッチング部材を銅製とすることにより前駆体としてCuxClyを生成することを特徴とする金属成膜機能を有するエッチング装置。
  12. 請求項乃至請求項10のいずれか一項において、
    被エッチング部材は、ハロゲン化物形成金属であるタンタルもしくはタングステンもしくはチタンもしくはシリコンであることを特徴とする金属成膜機能を有するエッチング装置。
JP2001348321A 2001-11-14 2001-11-14 エッチング方法及びエッチング装置 Expired - Fee Related JP3643807B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001348321A JP3643807B2 (ja) 2001-11-14 2001-11-14 エッチング方法及びエッチング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001348321A JP3643807B2 (ja) 2001-11-14 2001-11-14 エッチング方法及びエッチング装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003151962A JP2003151962A (ja) 2003-05-23
JP3643807B2 true JP3643807B2 (ja) 2005-04-27

Family

ID=19161158

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001348321A Expired - Fee Related JP3643807B2 (ja) 2001-11-14 2001-11-14 エッチング方法及びエッチング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3643807B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8728882B2 (en) 2012-03-30 2014-05-20 Samsung Display Co., Ltd. Manufacturing method for thin film transistor array panel

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20080014799A (ko) * 2005-04-28 2008-02-14 가부시키가이샤 피즈케믹스 에칭방법, 저유전율 유전체막의 제조방법, 다공성 부재의제조방법 및 에칭장치 및 박막 제작장치
JP4721794B2 (ja) * 2005-07-11 2011-07-13 キヤノンアネルバ株式会社 微細構造物の作製方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0294521A (ja) * 1988-09-30 1990-04-05 Toshiba Corp 表面平滑化処理方法
JPH11186237A (ja) * 1997-12-25 1999-07-09 Sony Corp 半導体装置の製造方法
US5968847A (en) * 1998-03-13 1999-10-19 Applied Materials, Inc. Process for copper etch back
JP2000058643A (ja) * 1998-08-10 2000-02-25 Sony Corp プラグの形成方法
JP2001023922A (ja) * 1999-07-06 2001-01-26 Sony Corp 半導体装置の製造方法
EP1247292B1 (en) * 1999-12-15 2009-02-04 Genitech Co., Ltd. Method of forming copper interconnections and thin films using chemical vapor deposition with catalyst
JP3534676B2 (ja) * 2000-03-28 2004-06-07 三菱重工業株式会社 Cu又はCu含有膜の形成方法、及び装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8728882B2 (en) 2012-03-30 2014-05-20 Samsung Display Co., Ltd. Manufacturing method for thin film transistor array panel

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003151962A (ja) 2003-05-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9472412B2 (en) Procedure for etch rate consistency
KR102402866B1 (ko) 고 종횡비의 구조체들의 콘택 세정
US5212118A (en) Method for selective chemical vapor deposition of dielectric, semiconductor and conductive films on semiconductor and metallic substrates
EP1139398A1 (en) Method and apparatus for surface treatment
EP1398827A2 (en) Method for removing residue from a film stack
KR102417914B1 (ko) 반도체 프로세싱을 위한 대기 플라즈마 장치
KR20000070665A (ko) 저항성을 감소시키기 위해 고종횡비 실리콘 반도체 디바이스접점을 준비하고 금속화하는 장치 및 방법
TW201029523A (en) Plasma source for chamber cleaning and process
TW200818315A (en) Method of plasma oxidation processing
JP4524354B2 (ja) マイクロ波プラズマ処理装置、それに用いる誘電体窓部材および誘電体窓部材の製造方法
US20060086692A1 (en) Plasma etching method
JPH07335567A (ja) マイクロ波プラズマ処理装置
KR102123766B1 (ko) 처리 장치
KR100543289B1 (ko) 금속막 제조 장치 및 방법
CN112740396A (zh) 高温rf加热器底座
KR20180018824A (ko) 조정 가능한 원격 해리
TWI632716B (zh) Manufacturing method of organic component, manufacturing device of organic component, and organic component
JP3643807B2 (ja) エッチング方法及びエッチング装置
EP2897156B1 (en) Plasma etching process
US7659209B2 (en) Barrier metal film production method
TW201944514A (zh) 處理系統及處理方法
JP2021027124A (ja) 基板処理方法、基板処理装置及びクリーニング装置
JP2008124460A (ja) レジスト除去及びレジスト下のフィーチャのファセット制御のためのプラズマ
JP3716240B2 (ja) 酸化金属膜を作製する方法及び装置
JP3649697B2 (ja) バリアメタル膜作製装置及びバリアメタル膜作製方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040408

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041012

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041210

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050111

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050131

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090204

Year of fee payment: 4

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090204

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20081126

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20081126

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090204

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100204

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100204

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110204

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120204

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130204

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees