JP3643637B2 - セル出力制御回路および制御方法 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、非同期転送モードを用いた通信装置のセル出力制御の構成と方法に係わり、特に、アベイラブルビットレートサービスを提供する通信装置に好適なセル出力制御の回路構成と制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
非同期転送モード(Asynchronous Transfer Mode:以下ATMと称する)のセルを処理する通信網において、通信網の輻輳を防止するためにフィードバック制御を用いる方式として、アベイラブルビットレート(Available Bit Rate:以下ABRと称する)トラフィッククラスを収容する交換方式が特表平7-508378号公報に開示されている。ここで、ABRトラフィッククラスとは、ATM通信網において、ソース(送信端末、送信ノード)からATMセルを許可された転送レート(Allowed Cell Rate:以下ACRと称する)で送受信するものである。この方式は、ネットワーク内の輻輳情報を含んだリソースマネジメントセル(Resource Management Cell:以下RMセルと称する)をネットワーク内で送受信されるセル流に挿入し、デスティネーション(受信端末、受信ノード)でRMセルを折り返してソースへ転送すると、ソースでは、受信するしたRMセルの情報に応じてACRの値を変化させ、できるだけネットワーク内を輻輳させず、かつ、大きな送信レートでセルを送信できるようなACRを設定するものである。
【0003】
ソースからACRのセルレートでセルを送出する場合、ATMを扱う通信装置では、ATMセルタイムスロット毎にセルの送出可否を判定してACRのセルレートになるように送信する。一般には、セルをあるセルタイムスロットで送出すると、次に出力すべきセルタイムスロットを計算し、その時点になったらセルを送出するものである。具体例を挙げれば、回線レート(Line Cell Rate:以下LCRと称する)が150Mb/sでACRが50Mb/sの場合には、3セルタイムスロットに1回セルを送信すればよいので、あるセルタイムスロットでセルを送出すると次に出力すべきタイムスロットは3セルタイムスロット後となる。すなわち、あるセルタイムスロットで送出すると、次に出力すべきセルタイムスロットはLCR/ACRセルタイムスロット後になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記セルタイムスロットは、セルを送出するためのもので整数単位で管理されるものである。従って、例えばLCR=150Mb/sでACR=100Mb/sのときは、LCR/ACR=1.5となり、小数部が存在して上述のような単純なセル送出ができなくなる。このとき、あるセルタイムスロットでセルを送出した後で1タイムスロット後にセルを出力すると毎回セルを出力することになり、実際のセルレートはLCRと同じ150Mb/sで、出力しようとしているACR(100Mb/s)より大きくなってしまい、ネットワーク内で輻輳を起こしてしまう。一方、あるセルタイムスロットでセルを送出した後で2セルタイムスロット後にセルを出力すると2セルタイムスロットに1回しかセルが出力できなくなる。この結果、実際のセルレートは75Mb/sで許容されたACR(100Mb/s)より小さくなってしまい、割り当てられたセルレートで転送できず非効率となる。
【0005】
上記現象は、特にACRがLCRに近づくとき、すなわちLCR/ACRが2から1に近づくとき顕著であり、2セルタイムスロットでセル転送処理するとABRが目的とするところの「ネットワーク内で輻輳させず、かつ、大きなレートでセルを送信する」ことが実現できない点が問題となる。一般には、ソースにおいてACRの値からLCR/ACRを計算して送信するセルをセルタイムスロットに割り当てる場合、LCR/ACRが整数でないと、 LCR/ACRを整数化(以下、量子化と称する)した値によりセルタイムスロットにセルを割当てるため、残りの少数に起因する量子化誤差が発生し、上記のような輻輳の発生あるいは転送効率の低下という問題が発生する。
【0006】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、具体的には、セルタイムスロットにセルを割当て送出するためにLCR/ACRの値を整数値に量子化することにより発生する量子化誤差を吸収し、ACRに近いレートでセルを出力できるようにするセルの出力制御方法とセル出力制御回路を提供するものである。そして、特にACRがLCRに近づいたときに、従来の通信装置のように、2セルタイムスロットに1回、または、1セルタイムスロットに1回セルを出力するのではなく、複数のセルタイムスロットの中に出力するセルを動的に割当てることで量子化誤差を吸収し、ACRに近いレートでセルを出力できるようにするセルの出力制御方法とセル出力制御回路を提供するものである。
【0007】
さらに、通信装置が容易にABRサービスを提供できるように、簡単な構成で確実に量子化誤差を吸収してセルを出力でき、しかも、転送レートが高速になっても容易に適用できるセルの出力制御方法とセル出力制御回路を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する手段として、本発明では、通信装置に適用するセル出力制御回路に、量子化誤差をフィードバックしてセルの送出間隔を変更しながらACRに近いレートでセルを出力できるようにセルタイムスロットにセルを動的に割当てるセルタイムスロット割当手段を備えた。
【0009】
そして、このセルタイムスロット割当手段は、通信装置でネットワークのトラヒック状態に対応して計算されたACRの値を格納する第1の保持手段と、ACRの値とLCRの値とからセルを出力する割合を計算する第1の計算手段と、この計算値の量子化するとともに量子化により発生する量子化誤差にもとづきセルタイムスロットの割当てを制御する量子化手段と、セルタイムスロットの値をカウントするカウント手段と、量子化した値とカウンタの値からセルを出力するセルタイムスロットを計算する第2の計算手段と、この計算結果を格納する第2の保持手段とで構成した。
【0010】
さらに、第1の計算手段は、テーブルおよびビットシフト手段を備え、テーブルには、ACRの値をテーブルに入力したときの出力をビットシフトするだけでセルを出力する割合が得られよう、すなわち、複雑な演算回路が不要な、予めセルを出力する割合を設定しておく構成とした。
【0011】
また、量子化手段は、量子化した値と量子化誤差からセルを出力するセルタイムスロットの間隔を決定する決定手段と、セルの出力間隔を決定後に量子化誤差の残りを求めて決定手段にフィードバックするための計算手段および量子化誤差保持手段とで構成した。
【0012】
そして、これらの手段により、セルをセルタイムスロットに割当て送出する毎に、ACRの計算とセルを出力するセルタイムスロットの間隔決定と量子化誤差の計算とを繰り返し、量子化誤差が無くなるように出力すべきセルのセルタイムスロットの割当てを制御する、すなわち、セルタイムスロットにセルを動的に割当てACRに近いレートでセルを出力するよう動作させる構成のセル出力制御回路と制御方法とした。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のセル出力制御手段とセル出力制御方法の実施形態を図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明のセル出力制御手段を適用するパケットスイッチングシステムからなる通信網の構成を示す網構成図である。同図の通信網において、パケットスイッチングシステム2および3は、公衆網(WAN)1と私設網(LAN)4および5の接続部に配置され、端末6とスイッチングシステム2の間、パケットスイッチングシステム2とパケットスイッチングシステム3の間、およびパケットスイッチングシステム3と端末7の間でABRトラヒッククラスのサービスを提供する。また、本通信網は、固定ビットレート(Constant Bit Rate:以下 CBRと称する)サービスや可変ビットレート(Variable Bit Rate:以下 VBRと称する)サービスも同時に提供できるものである。
【0014】
図2は、本発明のセル出力制御手段を適用した通信装置であるパケットスイッチングシステムの概略構成を示すブロック構成図である。パケットスイッチングシステム2は、コアスイッチ部9と、LAN4側のインタフェースINF8a〜8nと、WAN1側のインタフェースINF8a'〜8n'で構成される。ここで、INF8a〜8nは、端末6との間、また、INF8a'〜8n'はWAN1に接続されている他のパケットスイッチングシステムとの間で以下に説明するABRの制御を行うもので、ABRの制御を送信ノード(ソース)と受信ノード(デスティネーション)間で相互におこなうために、各INFは、ソースとデスティネーション両方の機能を備え、複数のサービスクラスの、複数のATMにおける仮想チャネル(Virtual Cannel:以下 VCと称する)を収容するものである。
【0015】
図3は、本発明のセル出力制御手段を備えたインタフェース部(図2のパケットスイッチングシステムにおけるINF8)の構成を示すブロック構成図である。以下、同図を用いてABRサービスを提供するための上記ソースとデスティネーションの機能と構成について説明する。
INF8のソースの機能としては、1)RMセルの発生、2)対向するパケットスイッチングシステムのINF8(後述するデスティネーション)から折り返されてきたRMセルの終端と輻輳表示の確認、3)前記輻輳表示に従ったACRの計算、4)セルバッファから前記計算されたACRに応じたセルの出力とがある。このうち、上記1)の RMセルの発生は、RMセル発生部13で行い、その出力はスケジューラ10内の出力管理部19で管理する。また、2)のRMセルの終端と輻輳表示の確認は、RMセル終端部14で行う。具体的には、折り返されてきたRMセルの輻輳表示ビット(Congestion Indication bit:以下 CI bitと称する)を検出し、これをスケジューラ10に転送する。更に、3)のACRの計算と4)のセル出力は、スケジューラ10で行う。具体的には、ACR計算部17が、RMセル終端部14から与えられたCIbitが輻輳有(CI=1)を示す場合にACRの値を下げ、そうでない場合にACRの値を上げるよう計算する。セルタイムスロット割当部18は、この計算されたACRをもとにLCR/ACRを量子化してセルタイムスロットにセルを割当て送出できるようにする。出力管理部19は、このセルタイムスロット割当部18の出力22を用いてセルバッファ11からの各種セル(ABR(RMセルを含む),CBR,VBRのセル)をセルタイムスロットに割当て、回線処理部16を介して通信網(WAN)1に出力するよう管理する。
【0016】
一方、デスティネーションの機能としては、1)対向するパケットスイッチングシステムのINF8(前出のソース)から送出されたRMセルを折り返し、2)折り返し時にRMセルに輻輳表示を付与することが有る。これらは、いづれもRMセル抽出・折り返し部15で行われる。具体的には、対向するソースから送出されたRMセルがデスティネーションに到着したとき、ATMフォーラム(以下、 ATM-Forumと称する)で規定されたように、その直前のデータセルの後段装置への輻輳表示ビット(Explicit Forword Congestion Indication: 以下EFCIと称する。)が輻輳を示す“1”である場合、RMセルのCIビットを”1”とし、そうでない場合は、RMセルのCIビットを”0”としてソースへ転送するものである。尚、転送するRMセルは、一旦セルバッファ11に格納され、出力管理部19の制御に従い出力される。
【0017】
図4は、本発明によるセル出力制御手段の実施形態例であり、パケットスイッチングシステム2,3の各INF8のスケジューラ10に備えたセルタイムスロット割当部18の構成を示すブロック構成図である。
本発明によるセル出力制御手段を実現するセルタイムスロット割当部18は、ACR計算部17で計算されたACR21を一旦格納するACR保持手段18-1および、セルを出力するセルタイムスロットを割当てる出力制御時に、ACR保持手段18-1から出力されるACRの値18-2とLCR(例えば、国際電気通信連合ITU-Tの勧告に定められたSTM-1の転送速度である155.52Mbps)の値とからセルを出力する割合を計算するセル出力割合計算手段18-3とセル出力割合計算手段18-3で計算した値18-4を量子化してセルタイムスロットの割当てを制御する量子化手段18-5と量子化手段18-5で量子化した値18-6にセルタイムスロットカウンタ18-10から出力される現在のセルタイムスロット18-11を加算してセルを出力するタイムスロット18-8を計算する出力タイムスロット計算手段18-7と出力タイムスロット計算手段18-7で計算した結果18-8を格納して出力管理部22へ出力する出力タイムスロット格納手段18-9とで構成され、通信網のトラヒックの状況に対応して出力するセルの間隔(出力するセルのセルタイムスロット割当)を動的に制御することにより、通信中にセルの転送レートを変えるABRクラスのサービスに好適なACRに近いレートでセルの出力を行うものである。
【0018】
以下、この構成と動作について図面を用いて詳細に説明する。
まず、ACR保持手段18-1について説明する。
スケジューラ10内のACR計算部17では、INF部8でRMセルを受信するとRMセルのCIビットに従いACRを加算または減算する。一方、セルタイムスロット割当部18では、セルバッファ11からセルを出力した時点で次のセルを出力する出力セルタイムスロットを計算する。 すなわち、RMセル受信時に計算されたACRを出力セルタイムスロット計算時まで保持することが必要であり、その手段として本ACR保持手段18-1を用いる。尚、先に述べたように、本ACR保持手段18-1は、複数のVC毎にACRを収容するために格納領域をVCの数だけ持ち、VC毎のACRを後述するセル出力割合の計算時に出力する。
【0019】
次に、セル出力割合計算手段18-3について説明する。このセル出力割合計算手段18-3は、セルバッファ11からセルを出力した時に次のセル出力タイムスロットの計算に必要な、LCRに対するABRセルの出力割合(LCR/ACR)を計算するものであり、以下、図面を参照しながら説明する。
【0020】
図5は、セル送信レート信号の構成を示すフレーム構成図であり、図6は、本発明のセル出力割合計算手段18-3の構成を示すブロック構成図である。
先ず図5を用いて計算に用いる信号の構成について説明すると、セル転送レート信号のフォーマットは、ATM-Forumで規定されたよう、レートR=0を表すための制御ビットnZ24(1ビット)と、レートを示す5ビットの指数部e25および9ビットの仮数部m26とからなる16ビットの信号で構成され、レートRは、次式で与えられる。
R=[2**e×(1+m/512)]×nZ (cell/s)・・・(1)
(2**eは、2のe乗を表す。以下同様)
上式のとりうる値の最大値は2**31×2=約4×10**9(cell/s)となることから、数(Tb/s)程度の速度まで対応することができる。
【0021】
本発明のセル出力割合計算手段18-3での計算に用いる2つのレートLCRとACRは、それぞれ上記フォーマットに従うもので、
LCR=[2**e’×(1+m’/512)]×nZ
ACR=[2**e×(1+m/512)]×nZ
と示される。
【0022】
以下のセル出力割合計算手段18-3の構成と動作の説明では、nZ=1、つまりR=0でない場合の処理を説明する。
LCR/ACRは、(1)式から次式のように展開される。
本発明のセル出力割合計算手段18-3では、(2)式のLCR/(1+m/512)の値を図6に示すようにテーブル18-3-1に外部プロセッサ27から予め与えておく構成とした。図7は、テーブル18-3-1の構成を示すテーブル構成図であり、前述のACR保持手段18-1から入力されるACR18-2の仮数部m26の値をテーブル18-3-1のアドレスとして与えることにより、アドレス内に格納しているLCRの指数部e'18-3-2と仮数部m’を含んだ(1+m’/512)18-3-3をLCR/(1+m/512)の計算結果として出力するものである。このテーブル18-3-1を使用して計算を行う構成により、複雑な乗算や除算の回路を以下のように容易に構成する事ができる。
【0023】
すなわち、(2)式のLCR/ACR は、下式のように表され
LCR/ACR={2**(e'-e)}(1+m'/512)・・・(3)
テーブル18-3-1の出力(1+m'/512)18-3-3を(e'-e)ビットシフトした値となる。従って、セル出力割合の計算は、シフト桁計算手段18-3-4で計算した(e'-e)18-3-5だけテーブル18-3-1から出力した(1+m'/512)18-3-2をビットシフトするだけの簡単な構成と方法で容易に求められる。この計算結果18-4は、量子化手段18-5へ与えられる。
【0024】
さらに、量子化手段18-5の構成と動作について説明する。
図8は、本発明の量子化手段の構成を示すブロック構成図である。
この量子化手段18-5は、前述したセル出力割合値18-4をセルタイムスロットにセルを割当てできるように量子化するもので、まず、量子化誤差吸収手段18-5-1で入力されたセル出力割合値18-4から量子化誤差保持手段18-5-13に保持された前回の出力制御時の量子化誤差の値18-5-14(初期値は0)を減算する。ここで、量子化誤差保持手段18-5-13は、複数のVC毎に誤差を保持するものであり、出力割合値18-4とともに入力されるVCの値20に対応する領域に保持している値を出力して上記減算に使用するものである。量子化誤差吸収手段18-5-1での減算結果は、セルの出力(割当て)間隔に対応する整数部ビット18-5-2と量子化誤差に対応する小数部ビット18-5-3とに分けられ、小数部ビット18-5-3を量子化誤差検出手段18-5-6と量子化誤差計算手段18-5-8に出力される。
【0025】
量子化誤差検出手段18-5-6では、量子化誤差吸収手段18-5-1の出力値(小数部ビット)18-5-3の小数の有無(量子化誤差の有無)を検出し、量子化誤差計算手段18-5-8では、量子化誤差18-5-9(1−小数部18-5-3)を計算する。
【0026】
ここで、量子化誤差検出手段18-5-6で小数が無い(量子化誤差が無い)と判断されると、セレクタ18-5-4は、入力値として整数部ビット18-5-2を選択して量子化手段18-5から出力するセル出力割合量子化値18-6とする。また、この動作と同時にセレクタ18-5-10は、“0”を選択し、量子化誤差保持手段18-5-13に前回計算時の量子化誤差として“0”を格納する。
【0027】
一方、量子化誤差検出手段18-5-6で小数が有り(量子化誤差が残っている)と判断されると、セレクタ18-5-4は、入力値として整数部ビット18-5-2に“1”を加算した値18-5-5を選択して量子化手段18-5から出力するセル出力割合量子化値18-6とする。また、この動作と同時にセレクタ18-5-10は、量子化誤差計算計算手段18-5-8より与えられる量子化誤差18-5-9を選択して量子化誤差保持手段18-5-13に前回計算時の量子化誤差の値を格納する。この値は、次回の量子化時に量子化誤差18-5-14として出力し、前述の量子化誤差吸収手段18-5-1の処理を再び行う。
【0028】
次に、出力タイムスロット計算手段18-7について説明する。
セルタイムスロットカウンタ18-10から出力する現在のセルタイムスロットの値18-11に量子化手段18-5で量子化したセル出力割合値18-6を加算して次にセルを出力するセルタイムスロットの値18-8として出力タイムスロット格納手段18-9に送出する。より具体的には、セルタイムスロットカウンタ18-10は、INF8から出力するセルタイムスロットの値をカウントし、例えば、現在のセルタイムスロットが"5"であるときに量子化手段18-5から出力されたセル出力割合値18-6が"2"である場合、セルタイムスロットカウンタが"7"になった時をセルを出力するセルタイムスロットとするものである。
【0029】
セル出力タイムスロット保持手段18-9は、上記出力タイムスロット計算手段18-7の与える出力セルタイムスロット18-8を複数のVC毎に保持する。この保持された出力タイムスロットは、スケジューラ10内のセル出力制御部19でセル出力判定をする際に使用され、ACRに近い値でセルが送出できるようにセルタイムスロットにセルが割当てられセルが出力される。
セルを出力した後は、次のセル出力タイムスロットを上記の構成と手順により計算する。
【0030】
上述した本発明によるセル出力制御手段の動作について、LCR/ACR=1.2の場合を例にとり、さらに図面を用いて説明する。
図9は、本発明の量子化手段における量子化動作の様子を示す動作説明図、図10は、通信装置が本発明のセル出力制御手段を用いた場合のセル出力の様子を示す動作説明図である。
量子化手段18-5に入力されるセル出力割合値18-4が1.2の場合、1回目の量子化計算時の前回からの量子化誤差18-5-14は、初期値の0である。量子化誤差吸収手段18-5-1の出力の値は、整数部ビット18-5-2が1で、小数部ビット18-5-3が0.2である。量子化誤差計算値18-5-9は、1から少数部の値0.2を引くので0.8となる。また、量子化値18-6は“2”となる。従って、図10で示すように、セル出力後の次のセル出力は、2セルタイムスロット後となる。2回目以降の量子化処理での各値は、図9に示す値となり、5回の量子化処理で誤差が吸収される。この間の量子化値18−6は“1”であり、図10に示すように、セルタイムスロット毎にセルが出力される。
【0031】
すなわち、本発明のセル出力制御手段によれば、量子化誤差に対応して、6セルタイムスロット中に5個のセルをセル送出間隔を動的に変化させながら送出するので、 LCR/ACRの値が整数で無い場合でも、ACRの実際の値に近い転送レートでセル送信を行うことが可能なABRサービスが実現できるものである。以下では、本発明のセル出力制御・量子化処理の効果を、図10を用いて説明する。量子化誤差を吸収しない場合、その値を切り捨てる方法と切り上げる方法が考えられる。切り捨てた場合(図10(b))、LCR/ACRが1回目の計算から全て"1"となりセルタイムスロット毎にセルが送出されるので輻輳が発生してしまう。また、切り上げた場合(図10(c))、LCR/ACRが"2"となり2セルタイムスロット毎にしかセルが送出されないので、LCR/ACRの実際の値"1.2"がセルの送出に反映されずに、セル送出効率が落ちてしまう。本発明のようなセル出力制御を行えば、量子化誤差を吸収してセルタイムスロットTからT+5の区間でLCR/ACR=1.2のセル送出を実現できる。つまりACRの実際の値をセルの送出に反映できる。
【0032】
【発明の効果】
本発明によれば、ABRトラフィッククラスに割り当てられたレート(ACR)からセルタイムスロットへの量子化計算をする時に、計算値とタイムスロットの単位時間との差を保持し、次回の計算に持ち回ることにより、ACRに準じたセルの出力割り当てができる。そして、ACRからセル出力タイムスロットを計算することができる。また、ACRのLCRに対する割合をセルタイムスロットへの量子化時、発生する量子化誤差を吸収することができる。すなわち、本発明のセル出力制御回路と制御方法によれば、ABRの目的である「ネットワーク内で輻輳させず、かつ、大きなレートでセルを送信する」ことを実現するためにセルタイムスロットにセルを動的に割当ててACRに近いレートでセルを出力可能とするセルのセル出力制御回路と制御方法が簡単に提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のセル出力制御手段を適用する通信網の構成を示す網構成図である。
【図2】同じく、通信装置の概略構成を示すブロック構成図である。
【図3】同じく、通信装置のインタフェース部の構成を示すブロック構成図である。
【図4】本発明のセルタイムスロット割当手段の構成を示すブロック構成図である。
【図5】セル送信レート信号の構成を示すフレーム構成図である。
【図6】本発明のABR信号出力割合演算手段の構成を示すブロック構成図である。
【図7】同じく、テーブルの構成を示すテーブル構成図である。
【図8】本発明の量子化手段の構成を示すブロック構成図である。
【図9】同じく、量子化手段の動作を説明する動作説明図である。
【図10】本発明のセル出力制御手段の動作を説明する動作説明図である。
【符号の説明】
1…公衆網(WAN)、 2,3…パケットスイッチングシステム、
4,5…私設網(LAN)、 6,7…端末、
8(8a〜8n,8a'〜8n')…INF部、 9…スイッチ、
10…スケジューラ、11…セルバッファ、12…セレクタ、
13…RMセル発生部、14…RMセル終端部、15…RMセル抽出・折り返し部、
16…回線処理部、 17…ACR計算部、
18…セルタイムスロット割当部、
18-1…ACR保持手段、 18-3…ABRセル出力割合計算手段、
18-5…量子化手段、 18-7…出力タイムスロット計算手段、
18-9…セル出力可能タイムスロット格納手段、
18-10…セルタイムスロットカウンタ、
18-3-1…LCR/(1+m/512)テーブル、18-3-4…シフト桁計算手段、
18-3-6…シフトレジスタ、
18-5-1…量子化誤差吸収手段、 18-5-4…セレクタ、
18-5-6…量子化誤差検出手段、 18-5-8…量子化誤差計算手段、
18-5-13…量子化誤差保持手段、 18-5-15…+1加算器、
19…出力管理部、 27…マイクロプロセッサ。
【産業上の利用分野】
本発明は、非同期転送モードを用いた通信装置のセル出力制御の構成と方法に係わり、特に、アベイラブルビットレートサービスを提供する通信装置に好適なセル出力制御の回路構成と制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
非同期転送モード(Asynchronous Transfer Mode:以下ATMと称する)のセルを処理する通信網において、通信網の輻輳を防止するためにフィードバック制御を用いる方式として、アベイラブルビットレート(Available Bit Rate:以下ABRと称する)トラフィッククラスを収容する交換方式が特表平7-508378号公報に開示されている。ここで、ABRトラフィッククラスとは、ATM通信網において、ソース(送信端末、送信ノード)からATMセルを許可された転送レート(Allowed Cell Rate:以下ACRと称する)で送受信するものである。この方式は、ネットワーク内の輻輳情報を含んだリソースマネジメントセル(Resource Management Cell:以下RMセルと称する)をネットワーク内で送受信されるセル流に挿入し、デスティネーション(受信端末、受信ノード)でRMセルを折り返してソースへ転送すると、ソースでは、受信するしたRMセルの情報に応じてACRの値を変化させ、できるだけネットワーク内を輻輳させず、かつ、大きな送信レートでセルを送信できるようなACRを設定するものである。
【0003】
ソースからACRのセルレートでセルを送出する場合、ATMを扱う通信装置では、ATMセルタイムスロット毎にセルの送出可否を判定してACRのセルレートになるように送信する。一般には、セルをあるセルタイムスロットで送出すると、次に出力すべきセルタイムスロットを計算し、その時点になったらセルを送出するものである。具体例を挙げれば、回線レート(Line Cell Rate:以下LCRと称する)が150Mb/sでACRが50Mb/sの場合には、3セルタイムスロットに1回セルを送信すればよいので、あるセルタイムスロットでセルを送出すると次に出力すべきタイムスロットは3セルタイムスロット後となる。すなわち、あるセルタイムスロットで送出すると、次に出力すべきセルタイムスロットはLCR/ACRセルタイムスロット後になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記セルタイムスロットは、セルを送出するためのもので整数単位で管理されるものである。従って、例えばLCR=150Mb/sでACR=100Mb/sのときは、LCR/ACR=1.5となり、小数部が存在して上述のような単純なセル送出ができなくなる。このとき、あるセルタイムスロットでセルを送出した後で1タイムスロット後にセルを出力すると毎回セルを出力することになり、実際のセルレートはLCRと同じ150Mb/sで、出力しようとしているACR(100Mb/s)より大きくなってしまい、ネットワーク内で輻輳を起こしてしまう。一方、あるセルタイムスロットでセルを送出した後で2セルタイムスロット後にセルを出力すると2セルタイムスロットに1回しかセルが出力できなくなる。この結果、実際のセルレートは75Mb/sで許容されたACR(100Mb/s)より小さくなってしまい、割り当てられたセルレートで転送できず非効率となる。
【0005】
上記現象は、特にACRがLCRに近づくとき、すなわちLCR/ACRが2から1に近づくとき顕著であり、2セルタイムスロットでセル転送処理するとABRが目的とするところの「ネットワーク内で輻輳させず、かつ、大きなレートでセルを送信する」ことが実現できない点が問題となる。一般には、ソースにおいてACRの値からLCR/ACRを計算して送信するセルをセルタイムスロットに割り当てる場合、LCR/ACRが整数でないと、 LCR/ACRを整数化(以下、量子化と称する)した値によりセルタイムスロットにセルを割当てるため、残りの少数に起因する量子化誤差が発生し、上記のような輻輳の発生あるいは転送効率の低下という問題が発生する。
【0006】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、具体的には、セルタイムスロットにセルを割当て送出するためにLCR/ACRの値を整数値に量子化することにより発生する量子化誤差を吸収し、ACRに近いレートでセルを出力できるようにするセルの出力制御方法とセル出力制御回路を提供するものである。そして、特にACRがLCRに近づいたときに、従来の通信装置のように、2セルタイムスロットに1回、または、1セルタイムスロットに1回セルを出力するのではなく、複数のセルタイムスロットの中に出力するセルを動的に割当てることで量子化誤差を吸収し、ACRに近いレートでセルを出力できるようにするセルの出力制御方法とセル出力制御回路を提供するものである。
【0007】
さらに、通信装置が容易にABRサービスを提供できるように、簡単な構成で確実に量子化誤差を吸収してセルを出力でき、しかも、転送レートが高速になっても容易に適用できるセルの出力制御方法とセル出力制御回路を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する手段として、本発明では、通信装置に適用するセル出力制御回路に、量子化誤差をフィードバックしてセルの送出間隔を変更しながらACRに近いレートでセルを出力できるようにセルタイムスロットにセルを動的に割当てるセルタイムスロット割当手段を備えた。
【0009】
そして、このセルタイムスロット割当手段は、通信装置でネットワークのトラヒック状態に対応して計算されたACRの値を格納する第1の保持手段と、ACRの値とLCRの値とからセルを出力する割合を計算する第1の計算手段と、この計算値の量子化するとともに量子化により発生する量子化誤差にもとづきセルタイムスロットの割当てを制御する量子化手段と、セルタイムスロットの値をカウントするカウント手段と、量子化した値とカウンタの値からセルを出力するセルタイムスロットを計算する第2の計算手段と、この計算結果を格納する第2の保持手段とで構成した。
【0010】
さらに、第1の計算手段は、テーブルおよびビットシフト手段を備え、テーブルには、ACRの値をテーブルに入力したときの出力をビットシフトするだけでセルを出力する割合が得られよう、すなわち、複雑な演算回路が不要な、予めセルを出力する割合を設定しておく構成とした。
【0011】
また、量子化手段は、量子化した値と量子化誤差からセルを出力するセルタイムスロットの間隔を決定する決定手段と、セルの出力間隔を決定後に量子化誤差の残りを求めて決定手段にフィードバックするための計算手段および量子化誤差保持手段とで構成した。
【0012】
そして、これらの手段により、セルをセルタイムスロットに割当て送出する毎に、ACRの計算とセルを出力するセルタイムスロットの間隔決定と量子化誤差の計算とを繰り返し、量子化誤差が無くなるように出力すべきセルのセルタイムスロットの割当てを制御する、すなわち、セルタイムスロットにセルを動的に割当てACRに近いレートでセルを出力するよう動作させる構成のセル出力制御回路と制御方法とした。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のセル出力制御手段とセル出力制御方法の実施形態を図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明のセル出力制御手段を適用するパケットスイッチングシステムからなる通信網の構成を示す網構成図である。同図の通信網において、パケットスイッチングシステム2および3は、公衆網(WAN)1と私設網(LAN)4および5の接続部に配置され、端末6とスイッチングシステム2の間、パケットスイッチングシステム2とパケットスイッチングシステム3の間、およびパケットスイッチングシステム3と端末7の間でABRトラヒッククラスのサービスを提供する。また、本通信網は、固定ビットレート(Constant Bit Rate:以下 CBRと称する)サービスや可変ビットレート(Variable Bit Rate:以下 VBRと称する)サービスも同時に提供できるものである。
【0014】
図2は、本発明のセル出力制御手段を適用した通信装置であるパケットスイッチングシステムの概略構成を示すブロック構成図である。パケットスイッチングシステム2は、コアスイッチ部9と、LAN4側のインタフェースINF8a〜8nと、WAN1側のインタフェースINF8a'〜8n'で構成される。ここで、INF8a〜8nは、端末6との間、また、INF8a'〜8n'はWAN1に接続されている他のパケットスイッチングシステムとの間で以下に説明するABRの制御を行うもので、ABRの制御を送信ノード(ソース)と受信ノード(デスティネーション)間で相互におこなうために、各INFは、ソースとデスティネーション両方の機能を備え、複数のサービスクラスの、複数のATMにおける仮想チャネル(Virtual Cannel:以下 VCと称する)を収容するものである。
【0015】
図3は、本発明のセル出力制御手段を備えたインタフェース部(図2のパケットスイッチングシステムにおけるINF8)の構成を示すブロック構成図である。以下、同図を用いてABRサービスを提供するための上記ソースとデスティネーションの機能と構成について説明する。
INF8のソースの機能としては、1)RMセルの発生、2)対向するパケットスイッチングシステムのINF8(後述するデスティネーション)から折り返されてきたRMセルの終端と輻輳表示の確認、3)前記輻輳表示に従ったACRの計算、4)セルバッファから前記計算されたACRに応じたセルの出力とがある。このうち、上記1)の RMセルの発生は、RMセル発生部13で行い、その出力はスケジューラ10内の出力管理部19で管理する。また、2)のRMセルの終端と輻輳表示の確認は、RMセル終端部14で行う。具体的には、折り返されてきたRMセルの輻輳表示ビット(Congestion Indication bit:以下 CI bitと称する)を検出し、これをスケジューラ10に転送する。更に、3)のACRの計算と4)のセル出力は、スケジューラ10で行う。具体的には、ACR計算部17が、RMセル終端部14から与えられたCIbitが輻輳有(CI=1)を示す場合にACRの値を下げ、そうでない場合にACRの値を上げるよう計算する。セルタイムスロット割当部18は、この計算されたACRをもとにLCR/ACRを量子化してセルタイムスロットにセルを割当て送出できるようにする。出力管理部19は、このセルタイムスロット割当部18の出力22を用いてセルバッファ11からの各種セル(ABR(RMセルを含む),CBR,VBRのセル)をセルタイムスロットに割当て、回線処理部16を介して通信網(WAN)1に出力するよう管理する。
【0016】
一方、デスティネーションの機能としては、1)対向するパケットスイッチングシステムのINF8(前出のソース)から送出されたRMセルを折り返し、2)折り返し時にRMセルに輻輳表示を付与することが有る。これらは、いづれもRMセル抽出・折り返し部15で行われる。具体的には、対向するソースから送出されたRMセルがデスティネーションに到着したとき、ATMフォーラム(以下、 ATM-Forumと称する)で規定されたように、その直前のデータセルの後段装置への輻輳表示ビット(Explicit Forword Congestion Indication: 以下EFCIと称する。)が輻輳を示す“1”である場合、RMセルのCIビットを”1”とし、そうでない場合は、RMセルのCIビットを”0”としてソースへ転送するものである。尚、転送するRMセルは、一旦セルバッファ11に格納され、出力管理部19の制御に従い出力される。
【0017】
図4は、本発明によるセル出力制御手段の実施形態例であり、パケットスイッチングシステム2,3の各INF8のスケジューラ10に備えたセルタイムスロット割当部18の構成を示すブロック構成図である。
本発明によるセル出力制御手段を実現するセルタイムスロット割当部18は、ACR計算部17で計算されたACR21を一旦格納するACR保持手段18-1および、セルを出力するセルタイムスロットを割当てる出力制御時に、ACR保持手段18-1から出力されるACRの値18-2とLCR(例えば、国際電気通信連合ITU-Tの勧告に定められたSTM-1の転送速度である155.52Mbps)の値とからセルを出力する割合を計算するセル出力割合計算手段18-3とセル出力割合計算手段18-3で計算した値18-4を量子化してセルタイムスロットの割当てを制御する量子化手段18-5と量子化手段18-5で量子化した値18-6にセルタイムスロットカウンタ18-10から出力される現在のセルタイムスロット18-11を加算してセルを出力するタイムスロット18-8を計算する出力タイムスロット計算手段18-7と出力タイムスロット計算手段18-7で計算した結果18-8を格納して出力管理部22へ出力する出力タイムスロット格納手段18-9とで構成され、通信網のトラヒックの状況に対応して出力するセルの間隔(出力するセルのセルタイムスロット割当)を動的に制御することにより、通信中にセルの転送レートを変えるABRクラスのサービスに好適なACRに近いレートでセルの出力を行うものである。
【0018】
以下、この構成と動作について図面を用いて詳細に説明する。
まず、ACR保持手段18-1について説明する。
スケジューラ10内のACR計算部17では、INF部8でRMセルを受信するとRMセルのCIビットに従いACRを加算または減算する。一方、セルタイムスロット割当部18では、セルバッファ11からセルを出力した時点で次のセルを出力する出力セルタイムスロットを計算する。 すなわち、RMセル受信時に計算されたACRを出力セルタイムスロット計算時まで保持することが必要であり、その手段として本ACR保持手段18-1を用いる。尚、先に述べたように、本ACR保持手段18-1は、複数のVC毎にACRを収容するために格納領域をVCの数だけ持ち、VC毎のACRを後述するセル出力割合の計算時に出力する。
【0019】
次に、セル出力割合計算手段18-3について説明する。このセル出力割合計算手段18-3は、セルバッファ11からセルを出力した時に次のセル出力タイムスロットの計算に必要な、LCRに対するABRセルの出力割合(LCR/ACR)を計算するものであり、以下、図面を参照しながら説明する。
【0020】
図5は、セル送信レート信号の構成を示すフレーム構成図であり、図6は、本発明のセル出力割合計算手段18-3の構成を示すブロック構成図である。
先ず図5を用いて計算に用いる信号の構成について説明すると、セル転送レート信号のフォーマットは、ATM-Forumで規定されたよう、レートR=0を表すための制御ビットnZ24(1ビット)と、レートを示す5ビットの指数部e25および9ビットの仮数部m26とからなる16ビットの信号で構成され、レートRは、次式で与えられる。
R=[2**e×(1+m/512)]×nZ (cell/s)・・・(1)
(2**eは、2のe乗を表す。以下同様)
上式のとりうる値の最大値は2**31×2=約4×10**9(cell/s)となることから、数(Tb/s)程度の速度まで対応することができる。
【0021】
本発明のセル出力割合計算手段18-3での計算に用いる2つのレートLCRとACRは、それぞれ上記フォーマットに従うもので、
LCR=[2**e’×(1+m’/512)]×nZ
ACR=[2**e×(1+m/512)]×nZ
と示される。
【0022】
以下のセル出力割合計算手段18-3の構成と動作の説明では、nZ=1、つまりR=0でない場合の処理を説明する。
LCR/ACRは、(1)式から次式のように展開される。
本発明のセル出力割合計算手段18-3では、(2)式のLCR/(1+m/512)の値を図6に示すようにテーブル18-3-1に外部プロセッサ27から予め与えておく構成とした。図7は、テーブル18-3-1の構成を示すテーブル構成図であり、前述のACR保持手段18-1から入力されるACR18-2の仮数部m26の値をテーブル18-3-1のアドレスとして与えることにより、アドレス内に格納しているLCRの指数部e'18-3-2と仮数部m’を含んだ(1+m’/512)18-3-3をLCR/(1+m/512)の計算結果として出力するものである。このテーブル18-3-1を使用して計算を行う構成により、複雑な乗算や除算の回路を以下のように容易に構成する事ができる。
【0023】
すなわち、(2)式のLCR/ACR は、下式のように表され
LCR/ACR={2**(e'-e)}(1+m'/512)・・・(3)
テーブル18-3-1の出力(1+m'/512)18-3-3を(e'-e)ビットシフトした値となる。従って、セル出力割合の計算は、シフト桁計算手段18-3-4で計算した(e'-e)18-3-5だけテーブル18-3-1から出力した(1+m'/512)18-3-2をビットシフトするだけの簡単な構成と方法で容易に求められる。この計算結果18-4は、量子化手段18-5へ与えられる。
【0024】
さらに、量子化手段18-5の構成と動作について説明する。
図8は、本発明の量子化手段の構成を示すブロック構成図である。
この量子化手段18-5は、前述したセル出力割合値18-4をセルタイムスロットにセルを割当てできるように量子化するもので、まず、量子化誤差吸収手段18-5-1で入力されたセル出力割合値18-4から量子化誤差保持手段18-5-13に保持された前回の出力制御時の量子化誤差の値18-5-14(初期値は0)を減算する。ここで、量子化誤差保持手段18-5-13は、複数のVC毎に誤差を保持するものであり、出力割合値18-4とともに入力されるVCの値20に対応する領域に保持している値を出力して上記減算に使用するものである。量子化誤差吸収手段18-5-1での減算結果は、セルの出力(割当て)間隔に対応する整数部ビット18-5-2と量子化誤差に対応する小数部ビット18-5-3とに分けられ、小数部ビット18-5-3を量子化誤差検出手段18-5-6と量子化誤差計算手段18-5-8に出力される。
【0025】
量子化誤差検出手段18-5-6では、量子化誤差吸収手段18-5-1の出力値(小数部ビット)18-5-3の小数の有無(量子化誤差の有無)を検出し、量子化誤差計算手段18-5-8では、量子化誤差18-5-9(1−小数部18-5-3)を計算する。
【0026】
ここで、量子化誤差検出手段18-5-6で小数が無い(量子化誤差が無い)と判断されると、セレクタ18-5-4は、入力値として整数部ビット18-5-2を選択して量子化手段18-5から出力するセル出力割合量子化値18-6とする。また、この動作と同時にセレクタ18-5-10は、“0”を選択し、量子化誤差保持手段18-5-13に前回計算時の量子化誤差として“0”を格納する。
【0027】
一方、量子化誤差検出手段18-5-6で小数が有り(量子化誤差が残っている)と判断されると、セレクタ18-5-4は、入力値として整数部ビット18-5-2に“1”を加算した値18-5-5を選択して量子化手段18-5から出力するセル出力割合量子化値18-6とする。また、この動作と同時にセレクタ18-5-10は、量子化誤差計算計算手段18-5-8より与えられる量子化誤差18-5-9を選択して量子化誤差保持手段18-5-13に前回計算時の量子化誤差の値を格納する。この値は、次回の量子化時に量子化誤差18-5-14として出力し、前述の量子化誤差吸収手段18-5-1の処理を再び行う。
【0028】
次に、出力タイムスロット計算手段18-7について説明する。
セルタイムスロットカウンタ18-10から出力する現在のセルタイムスロットの値18-11に量子化手段18-5で量子化したセル出力割合値18-6を加算して次にセルを出力するセルタイムスロットの値18-8として出力タイムスロット格納手段18-9に送出する。より具体的には、セルタイムスロットカウンタ18-10は、INF8から出力するセルタイムスロットの値をカウントし、例えば、現在のセルタイムスロットが"5"であるときに量子化手段18-5から出力されたセル出力割合値18-6が"2"である場合、セルタイムスロットカウンタが"7"になった時をセルを出力するセルタイムスロットとするものである。
【0029】
セル出力タイムスロット保持手段18-9は、上記出力タイムスロット計算手段18-7の与える出力セルタイムスロット18-8を複数のVC毎に保持する。この保持された出力タイムスロットは、スケジューラ10内のセル出力制御部19でセル出力判定をする際に使用され、ACRに近い値でセルが送出できるようにセルタイムスロットにセルが割当てられセルが出力される。
セルを出力した後は、次のセル出力タイムスロットを上記の構成と手順により計算する。
【0030】
上述した本発明によるセル出力制御手段の動作について、LCR/ACR=1.2の場合を例にとり、さらに図面を用いて説明する。
図9は、本発明の量子化手段における量子化動作の様子を示す動作説明図、図10は、通信装置が本発明のセル出力制御手段を用いた場合のセル出力の様子を示す動作説明図である。
量子化手段18-5に入力されるセル出力割合値18-4が1.2の場合、1回目の量子化計算時の前回からの量子化誤差18-5-14は、初期値の0である。量子化誤差吸収手段18-5-1の出力の値は、整数部ビット18-5-2が1で、小数部ビット18-5-3が0.2である。量子化誤差計算値18-5-9は、1から少数部の値0.2を引くので0.8となる。また、量子化値18-6は“2”となる。従って、図10で示すように、セル出力後の次のセル出力は、2セルタイムスロット後となる。2回目以降の量子化処理での各値は、図9に示す値となり、5回の量子化処理で誤差が吸収される。この間の量子化値18−6は“1”であり、図10に示すように、セルタイムスロット毎にセルが出力される。
【0031】
すなわち、本発明のセル出力制御手段によれば、量子化誤差に対応して、6セルタイムスロット中に5個のセルをセル送出間隔を動的に変化させながら送出するので、 LCR/ACRの値が整数で無い場合でも、ACRの実際の値に近い転送レートでセル送信を行うことが可能なABRサービスが実現できるものである。以下では、本発明のセル出力制御・量子化処理の効果を、図10を用いて説明する。量子化誤差を吸収しない場合、その値を切り捨てる方法と切り上げる方法が考えられる。切り捨てた場合(図10(b))、LCR/ACRが1回目の計算から全て"1"となりセルタイムスロット毎にセルが送出されるので輻輳が発生してしまう。また、切り上げた場合(図10(c))、LCR/ACRが"2"となり2セルタイムスロット毎にしかセルが送出されないので、LCR/ACRの実際の値"1.2"がセルの送出に反映されずに、セル送出効率が落ちてしまう。本発明のようなセル出力制御を行えば、量子化誤差を吸収してセルタイムスロットTからT+5の区間でLCR/ACR=1.2のセル送出を実現できる。つまりACRの実際の値をセルの送出に反映できる。
【0032】
【発明の効果】
本発明によれば、ABRトラフィッククラスに割り当てられたレート(ACR)からセルタイムスロットへの量子化計算をする時に、計算値とタイムスロットの単位時間との差を保持し、次回の計算に持ち回ることにより、ACRに準じたセルの出力割り当てができる。そして、ACRからセル出力タイムスロットを計算することができる。また、ACRのLCRに対する割合をセルタイムスロットへの量子化時、発生する量子化誤差を吸収することができる。すなわち、本発明のセル出力制御回路と制御方法によれば、ABRの目的である「ネットワーク内で輻輳させず、かつ、大きなレートでセルを送信する」ことを実現するためにセルタイムスロットにセルを動的に割当ててACRに近いレートでセルを出力可能とするセルのセル出力制御回路と制御方法が簡単に提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のセル出力制御手段を適用する通信網の構成を示す網構成図である。
【図2】同じく、通信装置の概略構成を示すブロック構成図である。
【図3】同じく、通信装置のインタフェース部の構成を示すブロック構成図である。
【図4】本発明のセルタイムスロット割当手段の構成を示すブロック構成図である。
【図5】セル送信レート信号の構成を示すフレーム構成図である。
【図6】本発明のABR信号出力割合演算手段の構成を示すブロック構成図である。
【図7】同じく、テーブルの構成を示すテーブル構成図である。
【図8】本発明の量子化手段の構成を示すブロック構成図である。
【図9】同じく、量子化手段の動作を説明する動作説明図である。
【図10】本発明のセル出力制御手段の動作を説明する動作説明図である。
【符号の説明】
1…公衆網(WAN)、 2,3…パケットスイッチングシステム、
4,5…私設網(LAN)、 6,7…端末、
8(8a〜8n,8a'〜8n')…INF部、 9…スイッチ、
10…スケジューラ、11…セルバッファ、12…セレクタ、
13…RMセル発生部、14…RMセル終端部、15…RMセル抽出・折り返し部、
16…回線処理部、 17…ACR計算部、
18…セルタイムスロット割当部、
18-1…ACR保持手段、 18-3…ABRセル出力割合計算手段、
18-5…量子化手段、 18-7…出力タイムスロット計算手段、
18-9…セル出力可能タイムスロット格納手段、
18-10…セルタイムスロットカウンタ、
18-3-1…LCR/(1+m/512)テーブル、18-3-4…シフト桁計算手段、
18-3-6…シフトレジスタ、
18-5-1…量子化誤差吸収手段、 18-5-4…セレクタ、
18-5-6…量子化誤差検出手段、 18-5-8…量子化誤差計算手段、
18-5-13…量子化誤差保持手段、 18-5-15…+1加算器、
19…出力管理部、 27…マイクロプロセッサ。
Claims (12)
- 受信側装置からのトラフィックに関する情報に基づき、非同期転送モードのセルの出力レートを変更して前記セルの出力を行う通信装置であって、
前記受信側装置から前記情報を受信すると、該情報に基づき許容セル出力レートを計算する計算手段と、
前記受信側装置と前記通信装置との間で前記セルを転送する伝送路の容量と前記計算手段により求めた前記許容セル出力レートとの比に基づき、出力すべきセルのタイムスロット間隔を変化させながら複数のタイムスロットのいずれかにセルを割り当てる制御手段と、
該割り当てに従い前記セルを前記伝送路に出力する出力手段と、
を備えたことを特徴とする通信装置。 - 前記制御手段は、前記情報の内容が一定の期間、前記セルの割り当てを実行し、前記伝送路に出力されるセルの出力レートが前記許容セル出力レートに近づくことを特徴とする請求項1記載の通信装置。
- 受信側装置からのトラフィックに関する情報に基づき、非同期転送モードのセルの出力レートを変更して前記セルの出力を行う通信装置であって、
前記受信側装置から前記情報を受信すると、該情報に基づき許容セル出力レートを計算する計算手段と、
前記受信側装置と前記通信装置との間で前記セルを転送する伝送路の容量と前記計算手段により計算した前記許容セル送信レートとの比を整数値に量子化し、該量子化により生じた量子化誤差の値と前記整数値とに基づきセルの出力間隔を計算して複数のセルタイムスロットのうちのいずれかに出力すべきセルの出力間隔を変化させながらセルを割り当てる制御手段と、
該割り当てに従い前記セルを前記伝送路に出力する出力手段と、
を備えたことを特徴とする通信装置。 - 前記制御手段は、前記情報の内容が一定の期間、前記セルの割り当てを実行し、前記伝送路に出力されるセルの出力レートが前記許容セル出力レートに近づくことを特徴とする請求項3記載の通信装置。
- 受信側装置からのトラフィックに関する情報に基づき、非同期転送モードのセルの出力レートを変更して前記セルの出力を行う通信装置のセル出力制御方法であって、
前記受信側装置と前記通信装置との間で前記セルを転送する伝送路の容量と前記許容セル出力レートとの比に基づき、出力すべきセルの出力タイムスロット間隔を変化させながら複数のセルタイムスロットのいずれかにセルを割り当て、前記割り当てに従い前記セルを前記伝送路に出力することを特徴とするセル出力制御方法。 - 前記情報の内容が一定の期間、前記セルの割り当てが実行され、前記伝送路に出力されるセルの出力レートが前記許容セル出力レートに近づくことを特徴とする請求項5記載のセル出力制御方法。
- 受信側装置からのトラフィックに関する情報に基づき、非同期転送モードのセルの出力レートを変更して前記セルの出力を行う通信装置のセル出力制御方法であって、
前記受信側装置から前記情報を受信すると、該情報に基づき許容セル出力レートを計算する第1のステップと、
前記受信側装置と前記通信装置との間で前記セルを転送する伝送路の容量と前記第1のステップにより計算した前記許容セル出力レートとの比を計算する第2のステップと、
前記第2のステップの計算結果を整数値に量子化する第3のステップと、
前記量子化により生じた量子化誤差の値と前記整数値とに基づき、セル出力間隔を決定する第4のステップと、
前記セル出力間隔で複数のセルタイムスロット内で送出すべきセルの送出間隔を変化させながらセルを割り当てる第5のステップと、
前記許容出力セルレートに対応してセルの出力間隔を変更した前記セルを前記伝送路に出力する第6のステップとを備えたことを特徴とするセル出力制御方法。 - 前記情報の内容が一定の期間、前記セルの割り当てが実行され、前記伝送路に出力されるセルの出力レートが前記許容セル出力レートに近づくことを特徴とする請求項7記載のセル出力制御方法。
- 受信側装置からのトラフィックに関する情報に基づき、非同期転送モードのセルの出力レートを変更して前記セルの出力を行う通信装置の出力制御回路であって、
前記受信側装置から前記情報を受信すると、該情報に基づき許容セル出力レートを計算する計算手段と、
前記受信側装置と前記通信装置との間で前記セルを転送する伝送路の容量と前記計算手段により求めた前記許容セル出力レートとの比に基づき、出力すべきセルのタイムスロット間隔を変化させながら複数のタイムスロットのいずれかにセルを割り当てる制御手段と、
該割り当てに従い前記セルを前記伝送路に出力する出力手段と、
を備えたことを特徴とする出力制御回路。 - 前記制御手段は、前記情報の内容が一定の期間、前記セルの割り当てを実行し、前記伝送路に出力されるセルの出力レートが前記許容セル出力レートに近づくことを特徴とする請求項9記載のセル出力制御回路。
- 受信側装置からのトラフィックに関する情報に基づき、非同期転送モードのセルの出力レートを変更して前記セルの出力を行う通信装置の出力制御回路であって、
前記受信側装置から前記情報を受信すると、該情報に基づき許容セル出力レートを計算する計算手段と、
前記受信側装置と前記通信装置との間で前記セルを転送する伝送路の容量と前記計算手段により計算した前記許容セル送信レートとの比を整数値に量子化し、該量子化により生じた量子化誤差の値と前記整数値とに基づきセルの出力間隔を計算して複数のセルタイムスロットのうちのいずれかに出力すべきセルの出力間隔を変化させながらセルを割り当てる制御手段と、
該割り当てに従い前記セルを前記伝送路に出力する出力手段と、
を備えたことを特徴とするセル出力制御回路。 - 前記制御手段は、前記情報の内容が一定の期間、前記セルの割り当てを実行し、前記伝送路に出力されるセルの出力レートが前記許容セル出力レートに近づくことを特徴とする請求項11記載のセル出力制御回路。
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