JP3642677B2 - ネットワークシステム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークシステムに関し、特に、ネットワークシステムを構成する通信装置間を移動しながら託された処理を実行するエージェントに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ネットワークを構成する通信装置上を移動しながら処理を行うエージェントに関する技術としては、IEEE Internet Computing, Volume 1, number 4, 1997年7,8月号の21頁から30頁記載の技術が知られている。
【0003】
この技術は、要求されたタスクに対して情報を所有する通信装置間を自律的に移動しながら、各通信装置の情報を収集し、その結果をタスクの依頼元に通知するエージェントに関するものであり、同じ処理を行う複数のエージェントを用いて、全体としてタスクの処理を行う方式を提案している。また、このような複数のエージェントを用いる方式として、エージェントの通信装置間の移動に関し、エージェントが自身を複製して次の移動先の通信装置に移動させる方式を提案している。
【0004】
なお、エージェントが、自律的に移動の順番を決定する技術としては、IEEE Internet Computing, Volume 1, number 4, 1997年7,8月号の53頁1段9行目から2段20行目記載の技術などが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の技術によれば、通信装置の情報を収集する処理に要するネットワークの負荷の軽減や、処理の分散化を計ることができる。
【0006】
しかしながら、こうしたエージェントは、一旦処理を開始すると処理の要求元を離れ自律的に処理を行うため、要求元が、処理の進捗状況などを把握することが難しい。特に、前述したエージェントが自身を複製しながら処理を行う場合には、要求元が直接処理を要求したエージェント以外のエージェントをも把握する必要があるため、処理の進捗状況などの把握は、より困難となる。
【0007】
また、同じ処理を行う複数のエージェントを用いる技術によれば、各エージェントが求めた解を評価し最適解を求めるような場合、途中の段階で、最終的に最適な解を求めることができないことが明らかになったエージェントであっても、最後まで処理を行うため、本来不要な処理による負荷がネットワークにかかることになる。また、たとえば、各エージェントがネットワーク上の異なる経路をたどりながら経路に依存する解を求める処理を行う場合には、たどる経路が部分的に重なるエージェントが発生することがある。そして、このような場合には、当該部分的な経路についての同じ処理を複数のエージェントが行うことになるため、処理の重複が発生し、本来不要な処理による負荷がネットワークにかかることになる。
【0008】
そこで、本発明は、複数のエージェントを用いて行っているタスクの進捗状況を、要求元に提示することを課題とする。また、さらに、複数のエージェントを用いる場合に生じる、ネットワークの負荷の軽減を図ることを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
たとえば、複数のエージェントを用いる場合に生じる、ネットワークの負荷を軽減するために、本発明は、伝送路で結ばれた複数のネットワーク装置を有するネットワークシステムであって、
始点となるネットワーク装置から終点となるネットワーク装置までの経路を検出するためにネットワーク装置間を移動するエージェントを生成するネットワーク管理システムを有し、
前記エージェントは、
ネットワーク装置に移動する毎に、前記始点となるネットワーク装置から移動先のネットワーク装置までの経路の空き容量を算出して保持する手段と、
ネットワーク装置に移動する毎に、移動先のネットワーク装置に前記空き容量が格納されている場合に、当該格納されている空き容量と、自エージェントが保持する空き容量とを比較する手段と、
前記比較の結果、当該保持する空き容量が当該格納されている空き容量よりも大きい場合に、移動先のネットワーク装置に格納されている空き容量を当該保持する空き容量に更新する手段と、
前記比較の結果、当該保持する空き容量が当該格納されている空き容量以下の場合に、自エージェントを消滅させる手段とを有する。
【0010】
たとえば、このネットワークシステムによれば、各エージェントがネットワーク装置上に移動した時に、そのエージェントがそれまで算出した特性量と、既にそのネットワーク装置を訪れた他のエージェントがそのネットワーク装置に移動するまでに算出した特性量を比較し、これが所定の関係にない場合には、今回移動してきたエージェントを消滅させることができる。従って、所定の関係を適切に設定することにより、そのネットワーク装置に至った段階で、最終的に最適な解を求めることができないことがネットワーク装置に至るまでに他のエージェントが求めた特性量との関係で明らかになったエージェントの処理が行われないようにし、ネットワークシステムの負荷を軽減することが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0012】
まず、第1の実施形態について説明する。
【0013】
図1に、本実施形態に係るネットワークシステム全体の構成を示す。
【0014】
図示するように、ネットワーク管理システム10と、複数のネットワーク装置20とが伝送路によって接続されてネットワークシステムを構成している。ここで、ネットワーク装置20は、たとえば、データを中継するルータなどの中継装置である。
【0015】
ここで、通常、ネットワークシステムでは、2つのネットワーク装置間の経路が複数存在し、通常、この複数の経路のうちの一つを現用の経路として用いる。また、複数の経路のうち一つの経路を、現用の経路に障害が生じた場合に用いる保護経路として予め定めておくのが一般的である。ここで、保護経路としては、通常、現用の経路を除く2つのネットワーク装置間の複数の経路のうちから、所定の条件に最も適合する経路が選択される。
【0016】
図1では、ネットワーク装置a101とネットワーク装置b102との間の経路のうち、経路103を現用経路として用い、他の経路104の中の一つがネットワーク装置a101とネットワーク装置b102との間の保護経路として選択される。
【0017】
次に、図2に、ネットワーク管理システム10、ネットワーク装置20の構成を示す。
【0018】
図示するように、ネットワーク管理システム10は、伝送路を介した通信の制御を行う通信制御装置11、各種プログラムを格納したプログラムメモリ13、プログラムを実行するCPU14、各種プログラムの処理やエージェントの作業領域などとして用いられるワークメモリ12、および、キーボード15やマウス16やディスプレイ装置(CRT)17の入出力を制御する入出力制御部18を備えて構成される。
【0019】
また、プログラムメモリ13には、経路転送量計算プログラム137と、移動プログラム制御プログラム133と、転送処理プログラム138とが格納される。
【0020】
CPU14での移動プログラム制御プログラム133の実行によって、ネットワーク管理システム10上に、代替経路検索の実行要求を受けて経路転送量計算プログラム137によって規定されるエージェントを生成し、この生成したエージェントに初期情報を設定する生成制御処理部131と、エージェントから報告された結果をユーザに通知する代替経路表示処理部132とがプロセスとして形成される。
【0021】
また、経路転送量計算プログラム137によって規定されるエージェントは、検索起動処理部134と、検索実行処理部135と、分岐制御処理部136とを、エージェントが稼働しているネットワーク管理システム10またはネットワーク装置20上にプロセスとして形成される。
【0022】
次にネットワーク装置20は、伝送路を介した通信の制御を行う通信制御装置21、各種プログラムを格納したプログラムメモリ26、プログラムを実行するCPU27、および、プログラムの処理やエージェントの作業領域などとして用いられるワークメモリ22を備えている。また、図示は省略したが、ネットワーク装置20は、ネットワーク装置20本来の処理であるデータの中継処理を行うために必要な構成を備えている。
【0023】
また、プログラムメモリ26には、転送処理プログラム23、転送量格納プログラム24、および、管理情報収集プログラム25が格納される。CPU27は、これらのプログラムを実行することにより、各プログラムに記述された処理を行うプロセスをネットワーク装置20上に形成する。
【0024】
ネットワーク管理システム10の転送処理プログラム138とネットワーク装置20の転送処理プログラム23とは、エージェントがネットワークシステム上を移動しながら処理を行う環境を提供する。
【0025】
ここで、本実施形態は、エージェントを用いて、前述した保護経路を決定するための情報をネットワーク管理システム10に収集するものである。本実施形態において、起動されたエージェントは、指定した2つのネットワーク装置20間を結ぶ各経路の、空き容量、すなわち、現在使用されていないために将来その経路を現用経路とした場合に使用可能な容量を検索する。そして、ネットワーク管理システム10において、空き容量が最も大きい経路を、保護経路として選択する。
【0026】
以下、このようなネットワークシステムの動作について説明する。
【0027】
図3に、ネットワーク管理システム10上で行われる処理を示す。
【0028】
図示するように、まず、ネットワーク管理システム10上で、たとえばユーザからの入力などにより、ネットワーク管理情報表示要求が発生されると、生成制御処理部131は、ネットワーク管理システム10上に経路転送量計算プログラム137に規定されるエージェントを生成する(ステップ301)。
【0029】
ここで、生成されたエージェントは、図4に示す内部データ401を保持する。
【0030】
この内部データは、当該エージェントが生成される起因となったネットワーク管理情報表示要求の識別子であるワーク識別子411と、エージェントが生成された時間を表す起動時間412と、当該エージェントの識別子であるプログラム識別子413とを含む識別情報410を持つ。
【0031】
また、空き容量を検索する経路の始点となるネットワーク装置20の識別子である検索始点装置識別子421、終点となるネットワーク装置20の識別子である終点装置識別子422と、空き容量を求める対象とする経路を、経路上のネットワーク装置の数によって限定するための最大検索ノード数423と、求まる空き容量によって限定するための最低転送許容量424とを含む制約条件情報420を持つ。
【0032】
また、当該エージェントが移動してきた経路を表す検索経路431と、現在までに当該エージェントが移動してきた経路の空き容量を表す経路の空き容量432とを含む処理結果情報430を持つ。
【0033】
図3に戻り、生成制御処理部131は、エージェントの内部データのうち、ワーク識別子411、検索始点装置識別子421、検索終点装置識別子422、最大検索ノード数423、および、最低転送許容量424を、生成したエージェントに設定する(ステップ302)。
【0034】
ただし、検索始点装置識別子421、検索終点装置識別子422、最大検索ノード数423、および、最低転送許容量424は、ネットワーク管理情報表示要求と共にユーザから指定された値を設定し、その他の値は、生成制御処理部131が自動的に生成し設定する。ただし、検索始点装置識別子421、検索終点装置識別子422以外の値は、予め定めたディフォルト値を設定するようにしてもよい。また、ネットワーク管理情報表示要求を、たとえば、ネットワーク装置20から通知された障害情報や代替経路変更要求に応答して発生させるような場合には、検索始点装置識別子421、検索終点装置識別子422は、通知された障害情報や代替経路変更要求から、その間の新たな経路を求める必要のある2つのネットワーク装置20を自動的に算出し、算出した始終点のネットワーク装置20の識別子を設定するようにしてもよい。
【0035】
なお、ユーザからのワーク識別子411、検索始点装置識別子421、検索終点装置識別子422、最大検索ノード数423、最低転送許容量424の受け付けは、CRT17に表示した図5に示す受け付けウインドウを介して行うようにしてもよい。
【0036】
図5の受け付けウインドウでは、検索始点装置識別子421(始点501)と、検索終点装置識別子422(終点502)と、最大検索ノード数423(最大検索数502)と、最低転送許容量424(終了条件503)とを設定することができる。
【0037】
図3に戻り、内部データが設定されたエージェントは、検索始点装置識別子421で示されるネットワーク装置20に移動する。
【0038】
検索始点装置識別子421で示されるネットワーク装置20に移動したエージェント、及び、検索始点装置識別子421で示されるネットワーク装置20に移動した後に行われる移動によって他のネットワーク装置20に移動したエージェントは、滞在中のネットワーク装置上で、以下の処理を行う。
【0039】
すなわち、まず、検索起動処理部134が、図6に示すように、内部データのワーク識別子411と起動時間412とに対応する空き容量ログデータが存在するか否かを、ネットワーク装置20の転送量格納プログラム24のプロセスに問い合わせる(ステップ601)。
【0040】
ここで、図7に示すように、空き容量ログデータ701は、検索ワーク識別子702、起動時間識別子703および最大転送可能容量704よりなる。
【0041】
この空き容量ログデータ701の最大転送可能容量704は、当該空き容量ログデータ701を保持するネットワーク装置に現在までに訪れた、内部データのワーク識別子411と起動時間412とが等しい各エージェントが求めた、各エージェントの内部データの検索始点装置識別子421が示すネットワーク装置から、当該空き容量ログデータ701を保持するネットワーク装置までの経路の空き容量のうち最大のものを表す。
【0042】
たとえば、図8に示すように、ネットワーク装置a101とネットワーク装置c801との間の2つの経路を移動する、同一のネットワーク管理情報表示要求に基づく(したがって、ワーク識別子411、起動時間412が等しい)エージェント802、803が存在する場合に、エージェント803がネットワーク装置c801上に最初にたどり着いたとすると、この時点で、このエージェント802のワーク識別子411、起動時間412に対応する空き容量ログデータは、ネットワーク装置c801上に存在しない。ここで、ワーク識別子411、起動時間412に対応する空き容量ログデータとは、ワーク識別子411、起動時間412と等しいワーク識別子702、起動時間識別子703を持つ空き容量ログデータを指す。
【0043】
このような場合、転送量格納プログラム24のプロセスは、検索起動処理部134の問い合わせの応答として空き容量ログデータが存在しない旨を応答する。
【0044】
図6に戻り、この応答を受けた検索起動処理部134は、それまでに求めた経路の空き容量432、ワーク識別子411、起動時間412の登録を、転送量格納プログラム24のプロセスに要求する(ステップ603)。要求を受けた転送量格納プログラム24のプロセスは、ワーク識別子411をワーク識別子702として、起動時間412を起動時間識別子703として、経路の空き容量432を最大転送可能容量704とした空き容量ログデータ805を作成し保持する。
【0045】
このため、図8において、エージェント803の後にエージェント802がネットワーク装置c801に辿りついた時点では、ネットワーク装置c801上には、エージェント803によって登録された、エージェント802のワーク識別子411、起動時間412に対応する空き容量ログデータが存在する。
【0046】
この場合、転送量格納プログラム24のプロセスは、検索起動処理部134の問い合わせの応答として、検索起動処理部134から受け取ったワーク識別子411、起動時間412に対応する空き容量ログデータを渡す。
【0047】
図6に戻り、転送量格納プログラム24のプロセスから空き容量ログデータを受け取った検索起動処理部134は、内部データ中の経路の空き容量432と、空き容量ログデータ中の最大転送可能容量704とを比較し(ステップ604)、経路の空き容量432の方が小さい場合には、処理を終了し、自エージェントを消滅させる(ステップ605)。
【0048】
一方、最大転送可能容量704の方が小さい場合には、検索起動処理部134は、最大転送可能容量704を、経路の空き容量432の値に変更するよう転送量格納プログラム24のプロセスに要求する(ステップ606)。この要求を受けた転送量格納プログラム24のプロセスは、要求に従って、検索起動処理部134から受け取ったワーク識別子411、起動時間412に対応する空き容量ログデータの最大転送可能容量704を変更する。
【0049】
なお、以上の処理では、同一のネットワーク管理情報表示要求に基づくエージェントであるかどうかを、ワーク識別子411と起動時間412の双方より判定している。これによって、異なる時間に発生したネットワーク管理情報表示要求に対して、同じワーク識別子411を用いることが許容される。
【0050】
さて、次に、検索起動処理部134は、滞在しているネットワーク装置20が、内部データの検索終点装置識別子422で示されるネットワーク装置20であるかどうかを判定する(ステップ607)。
【0051】
そして、もし、検索終点装置識別子422で示されるネットワーク装置20であれば、経路の終点まで空き容量を求めてきたことになるので、自エージェントをネットワーク管理システムに移動させる(ステップ613)。ネットワーク管理システム10に移動した、エージェントは、ネットワーク管理システム10の代替経路表示処理部132に、内部データを引き渡し、自エージェントを消滅させる。
【0052】
一方、検索終点装置識別子422で示されるネットワーク装置20でなければ、そのネットワーク装置20からデータの出力が行われる伝送路を検索し、その伝送路に接続し、通信が可能な他のネットワーク装置20が存在するかどうかを調べる(ステップ608)。
【0053】
そして、もし存在しなければ、検索終点装置識別子422で示されるネットワーク装置20までの経路を移動できないため、処理を中止し、自エージェントを消滅させる(ステップ605)。
【0054】
一方、存在する場合には、内部データの最大検索ノード数423を一つ減少させ(ステップ609)、その値が1であるかを判断する(ステップ610)。
【0055】
そして、最大検索ノード数423が1である場合は、ステップ608で調べた他のネットワーク装置20の中に検索終点装置識別子422で示されるネットワーク装置20がないかどうかを調べる(ステップ611)。
【0056】
そして、検索終点装置識別子422で示されるネットワーク装置20が存在しない場合には、検索終点装置識別子422で示されるネットワーク装置20に辿りつくまでに、最大検索ノード数423で規定された経路上のネットワーク装置の数を満足できなくなることが明らかであるので、処理を中止し、自エージェントを消滅させる(ステップ605)。
【0057】
一方、検索終点装置識別子422で示されるネットワーク装置20が存在する場合、分岐制御処理部136に処理の実行を要求し(ステップ612)、処理を終了する。
【0058】
また、ステップ610で最大検索ノード数が2以上であると判定された場合にも、分岐制御処理部136に処理の実行を要求し(ステップ612)、処理を終了する。
【0059】
以上、検索起動処理部134の行う処理について説明した。
【0060】
次に、図9を用いて検索起動処理部134から処理の実行を要求された分岐制御処理部136の行う処理を説明する。
【0061】
処理の実行を要求された分岐制御処理部136は、まず滞在中のネットワーク装置20からデータの出力が行われる伝送路に接続し、通信が可能な他のネットワーク装置の中に、内部データの検索終点装置識別子422で示されるネットワーク装置20が存在しないか否かを判定する(ステップ1001)。
【0062】
そして、もし存在する場合には、検索実行処理部135に処理の実行を要求し(ステップ1011)、検索実行処理部135の処理が終了したならば、内部データの検索終点装置識別子422で示されるネットワーク装置20に自エージェントを移動させる(ステップ1002)。
【0063】
一方、内部データの検索終点装置識別子422で示されるネットワーク装置20が存在しない場合には、通信が可能な他のネットワーク装置20が複数存在するかを判定する(ステップ1004)。
【0064】
そして、一つしか存在しない場合には、検索実行処理部135に処理の実行を要求し(ステップ1010)、検索実行処理部135の処理が終了したならば、当該他のネットワーク装置20に自エージェントを移動させる(ステップ1007)。
【0065】
一方、通信が可能な複数の他のネットワーク装置が存在する場合には、自エージェントを複製し、各々通信が可能な他のネットワーク装置20に1対1に対応するエージェントを生成する(ステップ1005)。なお、エージェントの複製に際しては、内部データも複製するが、プログラム識別子のみは各エージェントについて異なる値となるように変更する(ステップ1006)。なお、プログラム識別子としては、階層的に複製の親子関係を表現できる値を用いる。たとえば、複製元のエージェントのプログラム識別子が“1”であれば、複製されたエージェントのプログラム識別子は“1.1”,“1.2”,“1.3”・・のように複製元のプログラム識別子に対して新たに識別子を追加するようにする。
【0066】
次に、分岐制御処理部136は、複製して生成した各エージェントの検索実行処理部135の処理の実行を要求する(ステップ1010)。
【0067】
そして、分岐制御処理部136の処理が終了したエージェントを対応するネットワーク装置に移動させる(ステップ1007)。この場合、複製元のエージェントは、複製先のエージェントが全て移動したならば、自身を消滅させる。
【0068】
以上、分岐制御処理部136の処理について説明した。
【0069】
次に、図10を用いて、分岐制御処理部136から処理の実行を要求された検索実行処理部135が行う処理について説明する。
【0070】
図10に示すように、処理の実行を要求された検索実行処理部135は、まず、滞在中のネットワーク装置20の管理情報収集プログラム25のプロセスから転送量情報を収集し、自エージェントが他のネットワーク装置への移動に用いることになる伝送路の空き容量を算出する(901)。ここで、ネットワーク装置20上の管理情報収集プログラム25は、ネットワーク装置20からデータを出力する各伝送路の伝送容量や、伝送容量のうち実際に使用されている使用容量や、伝送容量のうち実際に使用されていない空き容量を転送量情報として管理している。
【0071】
そして、検索実行処理部135は、算出した自エージェントが移動に用いる伝送路の空き容量と、内部データの経路の空き容量432とを比較し、小さいほうを、内部データの経路の空き容量432に格納する(ステップ902)。
【0072】
また、この内部データに格納した経路の空き容量432と、内部データの最低許容転送量424とを比較する(ステップ903)。
【0073】
そして、最低許容転送量424の方が大きければ、最終的に最低許容転送量424より大きな経路の空き容量を求めることができないことが明らかであるので、処理を終了し、自エージェントを消滅させる(ステップ904)。
【0074】
一方、最低許容転送量424の方が小さければ、内部データの検索経路431に次に移動するネットワーク装置の識別子を加え(ステップ905)、処理を終了し、分岐制御処理部136の処理に戻る。
【0075】
以上、検索実行処理部135の処理について説明した。
【0076】
さて、図3に戻り、ネットワーク管理システム10の代替経路表示処理部132は、ネットワーク管理システム10に戻ってきたエージェントから内部データを引き渡されると、これを解析した情報を、CRT17を介してユーザに表示する(ステップ306)。
【0077】
この表示は、たとえば、図11に示す監視画面1101をCRT17上に形成することにより行う。
【0078】
この画面のウインドウ1102では、ネットワーク管理システム10に戻ってきた各エージェントから引き渡された内部データ中の検索経路431をネットワークシステムをモデル化した図中に、経路の空き容量432の小さなものから、順に赤1103、青1104、緑1105といったように色を変えて表示する。また、ウインドウ1106では、各エージェントから引き渡された内部データ中の検索経路431を一覧表示する。この一覧表示では、経路の空き容量432の多い順に検索経路431を並べる。そして、検索経路431の内、現用経路については色調を反転した表示1107により表示する。また、代替経路表示処理部132は、各エージェントから引き渡された内部データの検索経路431のうち、相互に独立な経路(経路が部分的にも重複しない経路)を表しているものについては、これら検索経路431に対応する経路の空き容量432の値の合計を、ウインドウ1106の1108に示すように一覧表示に加える。
【0079】
なお、代替経路表示処理部132は、新たにエージェントから内部データを引き渡される度に、引き渡された内部データに応じて表示を更新する。
【0080】
以上、本発明の第1の実施形態について説明した。
【0081】
このように、第1実施形態によれば、ネットワーク装置に移動してきたエージェントが、既に当該ネットワーク装置から移動していった他のエージェントより大きな空き容量を算出できるかどうかを、当該ネットワーク装置に至るまでに求めた空き容量から判定し、他のエージェントより大きな空き容量を算出できない場合には、移動してきたエージェントを強制的に消滅させる。したがって、従来発生していた本来不要な処理によるネットワークシステムの負荷を軽減することができる。
【0082】
以下、本発明の第2の実施形態について説明する。
【0083】
図12に、本第2実施形態に係るネットワーク管理システム10と、ネットワーク装置20の構成を示す。
【0084】
図示するように、本第2実施形態に係るネットワーク管理システム10の構成は、前記第1実施形態に係るネットワーク管理システム10(図2参照)の移動プログラム制御プログラム133が、CPU14の移動プログラム制御プログラム133の実行によって、さらに終了受信処理部139をプロセスとして、ネットワーク管理システム10上に形成するプログラムに修正された構成を有している。
【0085】
また、本第2実施形態に係るネットワーク装置20の構成は、前記第1実施形態に係るネットワーク装置(図2参照)の、プログラムメモリ26に、さらに通知処理プログラム40を格納した構成となっている。
【0086】
以下、本第2実施形態に係るネットワークシステムの動作について説明する。
【0087】
前記第1実施形態と同様に、ネットワーク管理情報表示要求が発生されると、生成制御処理部131は、ネットワーク管理システム10上に経路転送量計算プログラム137に規定されるエージェントを生成する。
【0088】
ここで、生成されたエージェントは、図13に示す内部データ401を保持する。
【0089】
図13に示すように、本第2実施形態に係るエージェントの内部データは、前記第1実施形態に係るエージェントの内部データに、終了通知先情報440として終了通知先装置441が追加された構成となっている。
【0090】
生成制御処理部131は、エージェントの内部データのうち、ワーク識別子411、検索始点装置識別子421、検索終点装置識別子422、最大検索ノード数423、および、最低転送許容量424を、生成したエージェントに設定する。また、終了通知先装置441に、自ネットワーク管理システム10の識別子を設定する。
【0091】
内部データが設定されたエージェントは、検索始点装置識別子421で示されるネットワーク装置20に移動する。一方、生成制御処理部131は、終了受信処理部30に処理の実行を要求する。
【0092】
検索始点装置識別子421で示されるネットワーク装置20に移動したエージェント、及び、検索始点装置識別子421で示されるネットワーク装置20に移動した後に行われる移動によって他のネットワーク装置20に移動したエージェントは、滞在中のネットワーク装置上で、第1実施形態で示した検索起動処理部134の処理(図6参照)を行う。ただし、ステップ605では、内部データの終了通知先装置441に、処理の終了を、プログラム識別子413、起動時間412およびワーク識別子411と共に報告した後に、処理を終了し、自エージェントを消滅させる。また、ステップ613では、内部データの終了通知先装置441に、処理の終了を、プログラム識別子413、起動時間412およびワーク識別子411と共に報告した後に、自エージェントをネットワーク管理システム10に移動させる。
【0093】
以下、図14を用いて、この検索起動処理部134から処理の実行を要求された、本第2実施形態に係る分岐制御処理部136の動作について説明する。
【0094】
図示するように、検索起動処理部134から処理の実行を要求された分岐制御処理部136は、まず滞在中のネットワーク装置20からデータの出力が行われる伝送路に接続し、通信が可能な他のネットワーク装置の中に、内部データの検索終点装置識別子422で示されるネットワーク装置20が存在するか否かを判定する(ステップ1001)。
【0095】
そして、もし存在する場合には、検索実行処理部135に処理の実行を要求し(ステップ1011)、検索実行処理部135の処理が終了したならば、内部データの検索終点装置識別子422で示されるネットワーク装置20に自エージェントを移動させる(ステップ1002)。
【0096】
一方、内部データの検索終点装置識別子422で示されるネットワーク装置20が存在しない場合には、通信が可能な他のネットワーク装置20が複数存在するか否かを判定する(ステップ1004)。
【0097】
そして、一つしか存在しない場合には、検索実行処理部135に処理の実行を要求し(ステップ1010)、検索実行処理部135の処理が終了したならば、当該他のネットワーク装置20に自エージェントを移動させる(ステップ1007)。
【0098】
一方、通信が可能な複数の他のネットワーク装置が存在する場合には、自エージェントを複製し、各々通信が可能な他のネットワーク装置20に1対1に対応するエージェントを生成する(ステップ1005)。この時、エージェントの複製に際しては、内部データも複製する。ただし、前記第1実施形態と同様にプログラム識別子のみは各エージェントについて異なる値となるように変更する(ステップ1006)。
【0099】
そして、次に、滞在しているネットワーク装置20の通知処理プログラム40のプロセスに、自エージェントの内部データのワーク識別子411、プログラム識別子413、起動時間412、終了通知先装置441と、複製したエージェントに設定したプログラム識別子413の一覧とを通知する(ステップ1401)。
【0100】
一方、通知処理プログラムのプロセスは、分岐制御処理部136から通知を受け取る度に、図15に示すような通知情報テーブルを作成する。通知処理プログラムのプロセスは、通知されたワーク識別子411、プログラム識別子413、起動時間412、終了通知先装置441と、複製して生成したエージェントに設定したプログラム識別子413の一覧とを、通知情報テーブル1501のワーク識別子1502、プログラム識別子1503、起動時間1510、通知先装置1504、複製プログラム識別子リスト1505として登録する。また、通知情報テーブルは、処理済リスト1506を有する。
【0101】
図14に戻り、分岐制御処理部136は、複製して生成した各エージェントの内部データの終了通知先装置441を滞在しているネットワーク装置の識別子に変更する(ステップ1402)。
【0102】
そして、自エージェントのプログラム識別子412が表す複製の親子関係より、自身があるエージェントから複製されて生成されたエージェントであるかどうかを判断し(ステップ1403)、複製されたものでない場合、自エージェントが最初にネットワーク管理システム10によって生成されたエージェントであることを意味している。この場合、内部データの終了通知先装置441が示す装置(この場合はネットワーク管理システム10)に、滞在しているネットワーク装置20の識別子をワーク識別子411と起動時間412と共に報告する(ステップ1404)。
【0103】
この報告を行った場合、および、自身が他のエージェントから複製されて生成されたエージェントである場合、分岐制御処理部136は、複製して生成した各エージェントの検索実行処理部134の処理の実行を要求する(ステップ1010)。
【0104】
そして、制御処理部136の処理が終了したエージェントを対応するネットワーク装置に移動させる(ステップ1006)。この場合、複製元のエージェントは、複製先のエージェントが全て移動したならば、自身を消滅させる。
【0105】
以上、分岐制御処理部136の処理について説明した。
【0106】
次に、分岐制御処理部136から処理の実行を要求された検索実行処理部135について説明する。
【0107】
検索実行処理部135の動作は、前記第1実施形態における動作(図10参照)と同様である。ただし、ステップ904では、内部データの終了通知先装置441(この場合、自エージェントが滞在しているネットワーク装置)に、処理の終了を、プログラム識別子413、起動時間412、ワーク識別子411と共に、報告した後に、処理を終了し、自エージェントを消滅させる。
【0108】
次に、図16を用いて通知処理プログラム40のプロセスが行う動作について説明する。
【0109】
図示するように、通知処理プログラム40のプロセスは、エージェントから通知があると(ステップ1701)、通知されたワーク識別子411、プログラム識別子413、起動時間412に対応する、ワーク識別子1502、プログラム識別子1503、起動時間1510を持つ通知情報テーブルが既に存在するかどうかを調べ(ステップ1702)、存在しない場合には、前述したように、通知されたワーク識別子411、プログラム識別子413、起動時間412、終了通知先装置441と、複製して生成したエージェントに設定したプログラム識別子413の一覧とを、通知情報テーブル1501のワーク識別子1502、プログラム識別子1503、起動時間1510、通知先装置1504、複製プログラム識別子リスト1505として登録する(ステップ1703)。
【0110】
また、通知処理プログラム40のプロセスは、自ネットワーク装置宛てに、エージェントから処理の終了が報告された場合には(ステップ1704)、報告と共に送られたに含まれるワーク識別子411、起動時間412に対応する、ワーク識別子1502、起動時間1510を持つ通知情報テーブルを求め、その通知情報テーブルの複製プログラム識別子リスト1505の中で、報告と共にエージェントより送られたプログラム識別子413が登録されたエントリに対応する、処理済みリスト1506のエントリに処理済み識別子を設定する(ステップ1705)。
【0111】
そして、その通知情報テーブルの複製プログラム識別子リスト1505の全てのエントリに対応する、処理済みリスト1506のエントリ全てに処理済み識別子が設定されたならば(ステップ1706)、通知情報テーブルの通知先装置1504が示すネットワーク装置20もしくはネットワーク管理システム10に、処理の報告を、ワーク識別子1502、プログラム識別子1503、起動時間1510と共に報告し(ステップ1707)、その通知情報テーブルを削除し(ステップ1708)、処理を終了する。
【0112】
一方、もし、ステップ1702において、エージェントから通知されたワーク識別子411、プログラム識別子413、起動時間412に対応する、ワーク識別子1502、プログラム識別子1503、起動時間1510を持つ通知情報テーブルが既に存在すると判定された場合には、既に存在する通知情報テーブルの通知先装置1504が示すネットワーク装置20もしくはネットワーク管理システム10に、処理の報告を、ワーク識別子1502、プログラム識別子1503、起動時間1510と共に報告し(ステップ1709)、その通知情報テーブルを削除し、今回のエージェントから通知に基づく新たな通知情報テーブルを作成する(ステップ1710)。
【0113】
以上、通知処理プログラム40のプロセスが行う処理について説明した。
【0114】
以上の処理の結果、たとえば、図17に示すように、ネットワーク装置c801で分岐している場合、ネットワーク装置c801上で2つのエージェント1601,1602が通知処理プログラム1606のプロセスによって生成され、ネットワーク装置c801上に通知情報テーブル1603が作成される。
【0115】
その後、生成されたエージェント1601,1602は、自エージェントを消滅させるときに、終了の報告1604、1605を、自エージェントが、その上で生成されたネットワーク装置c801に送る。また、検索の終端の装置である装置b102に到達したエージェント1602も終了通知1605を送る。自ネットワーク装置c801上で生成された全てのエージェント1601,1602から終了の報告があると、通知処理プログラム40のプロセス1606は、このエージェント1601,1602の生成に際し複製元となったエージェントについての終了の報告を、この複製元となったエージェントがその上で生成されたネットワーク装置d1608に送る。
【0116】
図18に示すように、ネットワーク装置d1608でも同様な処理が行われ、自ネットワーク装置d1608上で生成された全てのエージェント1802他に対する終了の報告があると、通知処理プログラム40のプロセス1801は、これらのエージェント1802他の生成に際し複製元となったエージェントについての終了の報告1805を、この複製元となったエージェントがその上で生成されたネットワーク装置a101に送る。
【0117】
ネットワーク装置a101でも同様な処理が行われ、最終的に、最初にネットワーク管理システム10上で生成されたエージェントの終了が、ネットワーク装置a101からネットワーク管理システム10に報告される。
【0118】
さて、ネットワーク管理システム10の終了受信処理部30は、終了の報告を受信するとユーザに処理が終了したことを伝える。
【0119】
また、終了受信処理部30は、ユーザの要求などに応じて、分岐制御処理部136の図14のステップ1404でネットワーク管理システム10に通知されたネットワーク識別子が示すネットワーク管理装置20に要求することにより、報告と共に送られたワーク識別子411と起動時間412とに対応する、そのネットワーク管理装置20上の通知情報テーブルの複製プログラム識別子リスト1505に登録されているプログラム識別子の数と、処理済みリスト1506に登録されている処理済み識別子の数の転送を、そのネットワーク管理装置20より受け、識別子リスト1505に登録されているプログラム識別子の数に対する、処理済みリスト1506に登録されている処理済み識別子の数の割合を、ユーザに伝えることにより、おおまかな処理の進捗状況を提示する。
【0120】
以上のように、本第2実施形態によれば、処理の終了と、おおまかな処理の進捗状況をユーザに提示することができる。
【0121】
以上、本発明の第2の実施形態について説明した。
【0122】
以下、本発明の第3の実施形態について説明する。
【0123】
図19に、本第3実施形態に係るネットワーク管理システム10と、ネットワーク装置20の構成を示す。
【0124】
図示するように、本第2実施形態に係るネットワーク管理システム10の構成は、前記第1実施形態に係るネットワーク管理システム10(図2参照)の移動プログラム制御プログラム133が、CPU14の移動プログラム制御プログラム133の実行によって、さらに処理状況表示処理部50をプロセスとして、ネットワーク管理システム10上に形成されるプログラムに修正された構成を有している。
【0125】
以下、本第3実施形態に係るネットワークシステムの動作について説明する。
【0126】
前記第1実施形態と同様に、ネットワーク管理情報表示要求が発生されると生成制御処理部131は、ネットワーク管理システム10上に経路転送量計算プログラム133に規定されるエージェントを生成する。
【0127】
ここで、生成されたエージェントは、内部データとして、前記第1実施形態に係るエージェントの内部データにネットワーク管理システム10の識別子が追加された情報を持つ。
【0128】
生成制御処理部131は、エージェントの内部データのうち、ワーク識別子411、検索始点装置識別子421、検索終点装置識別子422、最大検索ノード数423、最低転送許容量424、および、ネットワーク管理システムの識別子を、生成したエージェントに設定する。また、終了通知先装置441に、自ネットワーク管理システム10の識別子を設定する。
【0129】
内部データが設定されたエージェントは、検索始点装置識別子421で示されるネットワーク装置20に移動する。また、この際、生成制御処理部131は、処理状況表示処理部50に処理の実行を要求する。
【0130】
検索始点装置識別子421で示されるネットワーク装置20に移動したエージェント、及び、検索始点装置識別子421で示されるネットワーク装置20に移動した後に行われる移動によって他のネットワーク装置20に移動したエージェントは、滞在中のネットワーク装置上で、第1実施形態で示した検索起動処理部134の処理(図6参照)を行う。ただし、ステップ605では、内部データのネットワーク管理システムの識別子に基づいて、ネットワーク管理システム10に処理の終了を、プログラム識別子413、起動時間412、ワーク識別子411と共に、報告した後に、処理を終了し、自エージェントを消滅させる。また、ステップ613では、ネットワーク管理システム10に、処理の終了を、プログラム識別子413、起動時間412、ワーク識別子411と共に、報告した後に、自エージェントをネットワーク管理システム10に移動させる。
【0131】
以下、図20を用いて、この検索起動処理部134から処理の実行を要求された、本第3実施形態に係る分岐制御処理部136の動作について説明する。
【0132】
図示するように、検索起動処理部134から処理の実行を要求された分岐制御処理部136は、まず滞在中のネットワーク装置20からデータの出力が行われる伝送路に接続し、通信が可能な他のネットワーク装置の中に、内部データの検索終点装置識別子422で示されるネットワーク装置20が存在するか否かを判定する(ステップ1001)。
【0133】
そして、もし存在する場合には、検索実行処理部135に処理の実行を要求し(ステップ1011)、検索実行処理部135の処理が終了したならば、内部データの検索終点装置識別子422で示されるネットワーク装置20に自エージェントを移動させる(ステップ1002)。
【0134】
一方、内部データの検索終点装置識別子422で示されるネットワーク装置20が存在しない場合には、通信が可能な他のネットワーク装置20が複数存在するか否かを判定する(ステップ1004)。
【0135】
そして、一つしか存在しない場合には、検索実行処理部135に処理の実行を要求し(ステップ1010)、検索実行処理部135の処理が終了したならば、当該他のネットワーク装置20に自エージェントを移動させる(ステップ1007)。
【0136】
一方、通信が可能な複数の他のネットワーク装置が存在する場合には、自エージェントを複製し、各々通信が可能な他のネットワーク装置20に1対1に対応するエージェントを生成する(ステップ1005)。この時、エージェントの複製に際しては、内部データも複製する。ただし、前記第1実施形態と同様にプログラム識別子のみは各エージェントについて異なる値となるように変更する(ステップ1006)。
【0137】
そして、次に、ネットワーク管理システム10に、処理の終了を、プログラム識別子413、起動時間412、ワーク識別子411、自エージェントを複製して生成した各エージェントに設定したプログラム識別子のリストと共に報告する(ステップ2001)。
【0138】
そして、分岐制御処理部136は、複製して生成した各エージェントの検索実行処理部134の処理の実行を要求する(ステップ1010)。
【0139】
そして、制御処理部136の処理が終了したエージェントを対応するネットワーク装置に移動させる(ステップ1007)。この場合、複製元のエージェントは、複製先のエージェントが全て移動したならば、自身を消滅させる。
【0140】
以上、分岐制御処理部136の処理について説明した。
【0141】
次に、分岐制御処理部136から処理の実行を要求された検索実行処理部134について説明する。
【0142】
検索実行処理部134の動作は、前記第1実施形態における動作(図10参照)と同様である。ただし、ステップ904では、ネットワーク管理システム10に、処理の終了を、プログラム識別子413、起動時間412、ワーク識別子411と共に、報告した後に、処理を終了し、自エージェントを消滅させる。
【0143】
以下、ネットワークシステム10の処理状況表示処理部50の動作を説明する。
【0144】
図21に示すような、ユーザからのワーク識別子411、検索始点装置識別子421、検索終点装置識別子422、最大検索ノード数423、最低転送許容量424を受け付けるために用いたウインドウ(図5参照)に、処理の進捗状況の表示方法を選択する項目2102、2103を追加したウインドウ2101でユーザより選択された進捗状況の表示方法に応じて、処理進捗状況を表示する処理を行う。
【0145】
本第3実施形態では、ユーザが、進捗状況の表示方法として、進捗等分表示2102と、生成/終了率表示2103の2種類を選択可能としている。
【0146】
まず、図22を用いて、進捗状況の表示方法として進捗等分表示2102が選択された場合の、処理状況表示処理部50の動作を説明する。
【0147】
図示するように、処理状況表示処理部50は、エージェントから終了の報告を受け取ると(ステップ2201)、報告元のエージェントを複製して生成した各エージェントのプログラム識別子のリストが、報告に伴っているかどうかを判定し(ステップ2202)、伴われている場合には、図23に示す分岐テーブルを作成する(ステップ2203)。
【0148】
分岐テーブル2301には、報告されたプログラム識別子413、起動時間412、ワーク識別子411と、報告元のエージェントを複製して生成した各エージェントのプログラム識別子のリストを、ワーク識別子2302、起動時間2310、複製元プログラム識別子2303、複製プログラム識別子リスト2304として登録する。また、分岐テーブル2301には、状態リスト2305を設ける。このような、各エージェントからの報告に基づいて作成された分岐テーブル2301を参照することにより、各エージェントの複製の経緯を把握できるようになる。
【0149】
さて、処理状況表示処理部50は、分岐テーブル2301を作成すると、複製プログラム識別子リストに登録したプログラム識別子のエージェントの割当て率を計算する(ステップ2204)。
【0150】
この割当て率の計算は、下式により行う。
【0151】
エージェントの割当て率 = エージェントの複製元のエージェントの割当て率/複製元のエージェントから複製された数
たとえば、最初に生成されたエージェントから4つのエージェントが複製されていれば、各複製されたエージェントの割当て率は1/4で25%である。そして、更にそのうちの1つが5つに複製されれば、その複製されたエージェントの割当て率は(1/4)×(1/5)で5%となる。
【0152】
一方、ステップ2202で、報告元のエージェントを複製して生成した各エージェントのプログラム識別子のリストが報告に伴っていないと判定された場合には、終了を報告したエージェントの割当て率を、終了率に加算する(ステップ2205)。そして、終了を報告したエージェントのプログラム識別子を、複製プログラム識別子リストに含む分岐テーブル2301を検索し、検索した分岐テーブル2301の状態リスト2305の、終了を報告したエージェントのプログラム識別子に対応するエントリに終了を登録する(ステップ2206)。
【0153】
そして、検索した分岐テーブル2301を着目リストとする。そして、着目リストの状態リスト2305の全てに終了が登録されているかどうかを判定し、検索した分岐テーブルの複製元プログラム識別子2302を複製プログラム識別子リストに含む分岐テーブル2301を、さらに検索し、さらに検索した分岐テーブル2301の状態リスト2305の、複製元プログラム識別子2302に対応するエントリに終了を登録し、さらに検索した分岐テーブル2301に着目リストを更新する処理を、着目リストの状態リスト2305の全てに終了が登録されていないと判定されるまで繰り返す(ステップ2208)。
【0154】
そして、最後に、終了率を表示する(ステップ2209)。
【0155】
以上の処理を、終了率が100パーセントになるまで繰り返す。
【0156】
次に、進捗状況の表示方法として生成/終了率表示2103が選択された場合の、処理状況表示処理部50の動作を説明する。
【0157】
この場合の動作は、図22に示したものと同様であるが、ステップ2203では、終了の報告に伴う報告元のエージェントを複製して生成した各エージェントのプログラム識別子の数を生成数に加算し、生成数を1減算し、終了数/生成数を終了率として求める処理を行う。また、ステップ2205では、終了数を1加算し、終了数/生成数を終了率として求める処理を行う。結果、各時点において、処理中のエージェントの数と複製の作成以外の要因で処理を終了した(制約条件違反、経路の空き容量の算出などの、ある経路に対する結果を得て終了した)エージェントの数の和に対する処理を終了したエージェントの数の割合が終了率として求まる。
【0158】
たとえば最初のエージェントが4つに複製され、その内の一つが終了報告を行った場合の終了率は、1/4で25%となる。更にその後、別な一つのみが5つに分岐され、その内の一つが終了報告を行った時、その値は2/8で25%となる。
【0159】
さて、処理状況表示処理部50は、このようにして求めた終了率を、たとえ
ば図24に示すように表示する。図中、ウインドウ2400は進捗等分表示による表示例であり、ウインドウ2410が生成/終了率表示による表示例である。
【0160】
処理状況表示処理部50は、選択された表示方法に対応するウインドウ2400、もしくは2410を表示し、その中に、終了率を、進捗状況として棒グラフ2401、2411と数値2402、2413で表示する。
【0161】
このように、本第3実施形態によれば、ユーザに、複製によるエージェントの生成状況や、その個々の処理の終了状況をも考慮した、全体の処理の進捗状況を提示することができる。
【0162】
以上、本発明に係るネットワークシステムについて説明した。
【0163】
なお、以上で説明したネットワーク管理システム10、ネットワーク装置20の各種プログラムは、CD−ROMなどのリムーバルな記憶媒体に格納してネットワーク管理システム10、ネットワーク装置20に供給するようにしてもよい。この場合には、ネットワーク管理システム10、ネットワーク装置20に外部記憶装置15としてCD−ROMドライバなどのリムーバルな記憶媒体のドライバ装置を備え、これを介して、リムーバルな記憶媒体に記憶されたプログラムをプログラムメモリに格納するようにすればよい。
【0164】
また、これらのプログラムは、ネットワークシステム上に設けたサーバ装置から、ネットワーク管理システム10、ネットワーク装置20に供給するようにしてもよい。
【0165】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、複数のエージェントを用いて行っているタスクの進捗状況を、要求元に提示することができる。また、さらに、複数のエージェントを用いる場合に生じる、ネットワークの負荷の軽減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ネットワークシステムの構成を示した図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るネットワーク管理システムとネットワーク装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係るネットワーク管理システムの行う処理を示したフローチャートである。
【図4】本発明の第1実施形態に係るエージェントの内部データの構成を示す図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係る受け付けウインドウを示す図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係る検索起動処理部の動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第1実施形態に係る空き容量ログデータの構成を示す図である。
【図8】本発明の第1実施形態におけるエージェントの移動のようすを示した図である。
【図9】本発明の第1実施形態に係る分岐制御処理部の動作を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第1実施形態に係る検索実行処理部の動作を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第1実施形態に係る監視ウインドウを示す図である。
【図12】本発明の第2実施形態に係る本発明の第1実施形態に係るネットワーク管理システムとネットワーク装置の構成を示すブロック図である。
【図13】本発明の第1実施形態に係るエージェントの内部データの構成を示す図である。
【図14】本発明の第2実施形態に係る分岐制御処理部の動作を示すフローチャートである。
【図15】本発明の第2実施形態に係る通知情報テーブルの構成を示す図である。
【図16】本発明の第2実施形態に係る通知処理プログラムのプロセスが行う処理を示すフローチャートである。
【図17】本発明の第2実施形態における終了の報告の流れを示す図である。
【図18】本発明の第2実施形態における終了の報告の流れを示す図である。
【図19】本発明の第3実施形態に係る本発明の第1実施形態に係るネットワーク管理システムとネットワーク装置の構成を示すブロック図である。
【図20】本発明の第3実施形態に係る分岐制御処理部の動作を示すフローチャートである。
【図21】本発明の第3実施形態に係る受け付けウインドウを示す図である。
【図22】本発明の第3実施形態に係る処理状況表示処理部の動作を示すフローチャートである。
【図23】本発明の第3実施形態に係る分岐テーブルの構成を表す図である。
【図24】本発明の第3実施形態において処理の進捗状況の表示のようすを示した図である。
【符号の説明】
10… ネットワーク管理システム、11… ネットワーク管理システムの通信制御装置、12… ワークメモリ、13… ネットワーク管理システムのプログラムメモリ、14… ネットワーク管理システムの中央処理装置、15… ネットワーク管理システムのキーボード、16… ネットワーク管理システムのマウス,17…ネットワーク管理システムのディスプレイ、20… ネットワーク装置、21… ネットワーク装置の通信制御装置、22… ネットワーク装置のワークメモリ、27… ネットワーク装置のプログラムメモリ
Claims (11)
- 伝送路で結ばれた複数のネットワーク装置を有するネットワークシステムであって、
始点となるネットワーク装置から終点となるネットワーク装置までの経路を検出するためにネットワーク装置間を移動するエージェントを生成するネットワーク管理システムを有し、
前記エージェントは、
ネットワーク装置に移動する毎に、前記始点となるネットワーク装置から移動先のネットワーク装置までの経路の空き容量を算出して保持する手段と、
ネットワーク装置に移動する毎に、移動先のネットワーク装置に前記空き容量が格納されている場合に、当該格納されている空き容量と、自エージェントが保持する空き容量とを比較する手段と、
前記比較の結果、当該保持する空き容量が当該格納されている空き容量よりも大きい場合に、移動先のネットワーク装置に格納されている空き容量を当該保持する空き容量に更新する手段と、
前記比較の結果、当該保持する空き容量が当該格納されている空き容量以下の場合に、自エージェントを消滅させる手段とを有すること
を特徴とするネットワークシステム。 - 請求項1に記載のネットワークシステムであって、
前記エージェントの前記更新する手段は、移動先のネットワーク装置の各出力用伝送路に接続した他のネットワーク装置に、自エージェントを、移動先のネットワーク装置の各出力用伝送路が複数ある場合には自エージェントを各出力用伝送路の数に複製して、移動させること
を特徴とするネットワークシステム。 - 請求項1に記載のネットワークシステムであって、
前記エージェントは、ネットワーク装置上で自エージェントを複製して、ネットワーク装置間を移動するエージェントを生成する手段と、自エージェントが、その上で生成されたネットワーク装置もしくはネットワーク管理システムを一意に示す装置識別子を保持する手段と、自エージェントの処理を終了する場合に、保持した装置識別子が示すネットワーク装置もしくはネットワーク管理システムに終了を報告する手段とを有し、
前記ネットワーク装置は、自ネットワーク装置上で生成されたエージェントを一意に示すエージェント識別子と、当該生成されたエージェントを生成したエージェントが保持する装置識別子を記憶する手段と、記憶したエージェント識別子が示すエージェントの全てから、終了を報告された場合に、記憶した装置識別子が示すネットワーク装置もしくはネットワーク管理システムに終了を報告する手段を有し、
前記ネットワーク管理システムは、終了を報告された場合に、前記エージェントの処理の終了を提示する手段を有すること
を特徴とするネットワークシステム。 - 請求項1に記載のネットワークシステムであって、
前記エージェントは、ネットワーク装置上で自エージェントを複製して、ネットワーク装置間を移動するエージェントを生成する手段と、自エージェントの識別子を複製元識別子として、生成したエージェントの識別子のリストと共に前記ネットワーク管理システムに通知する手段と、自エージェントの処理の終了を自エージェントの識別子と共に前記ネットワーク管理システムに報告する手段とを有し、
前記ネットワーク管理システムは、通知されたリストに識別子が含まれているエージェント各々について、当該エージェントの当該エージェントが生成された時点での全エージェント数に対する比率を示す割当率を、当該リストに含まれる識別子の数で当該リストと共に通知された複製元識別子のエージェントの割当率を割り算することにより求める手段と、現在までに処理の終了と共に報告された識別子を持つエージェント各々の割当率の総和を算出し、該総和を前記エージェントによる処理の進捗情報として提示する手段とを有すること
を特徴とするネットワークシステム。 - 請求項1に記載のネットワークシステムであって、
前記エージェントは、自エージェントを複製したエージェントを生成する手段と、生成したエージェントの数を前記ネットワーク管理システムに報告する手段と、自エージェントの処理の終了を、前記ネットワーク管理システムに報告する手段とを有し、
前記ネットワーク管理システムは、前記エージェントから通知された、生成されたエージェントの数と、終了を報告したエージェントの数とを用いて、前記エージェントによる処理の進捗状況を算出し、提示する手段を有すること
を特徴とするネットワークシステム。 - 伝送路で結ばれた複数のネットワーク装置およびネットワーク管理システムを有するネットワークシステムにおいて、始点となるネットワーク装置から終点となるネットワーク装置までの経路を検出するためにネットワーク装置間を移動する、前記ネットワーク管理システムが生成したエージェントを制御する、エージェントの制御方法であって、
前記エージェントは、
ネットワーク装置に移動する毎に、前記始点となるネットワーク装置から移動先のネットワーク装置までの経路の空き容量を算出して保持すると共に、移動先のネットワーク装置に前記空き容量が格納されている場合に、当該格納されている空き容量と、自エージェントが保持する空き容量とを比較し、前記比較の結果、当該保持する空き容量が当該格納されている空き容量よりも大きい場合に、移動先のネットワーク装置に格納されている空き容量を当該保持する空き容量に更新し、前記比較の結果、当該保持する空き容量が当該格納されている空き容量以下の場合に、消滅すること
を特徴とするエージェントの制御方法。 - 請求項6に記載のエージェントの制御方法であって、
前記エージェントは、移動先のネットワーク装置に通信可能な複数の他のネットワーク装置が存在する場合に、当該移動先のネットワーク装置上で自エージェントを複製して、ネットワーク装置間を移動する新たなエージェントを生成し、自エージェントが、その上で生成されたネットワーク装置もしくはネットワーク管理システムを記憶し、自エージェントの処理を終了する場合に、記憶したネットワーク装置もしくはネットワーク管理システムに終了を報告し、
前記ネットワーク装置は、自ネットワーク装置上で生成されたエージェントと、当該生成されたエージェントを生成したエージェントが記憶していたネットワーク装置もしくはネットワーク管理システムを記憶し、記憶したエージェントの全てから、終了を報告された場合に、記憶したネットワーク装置もしくはネットワーク管理システムに終了を報告し、
前記ネットワーク管理システムは、終了を報告された場合に、前記エージェントの処理の終了を提示すること
を特徴とするエージェントの制御方法。 - 請求項6に記載のエージェントの制御方法であって、
前記エージェントは、移動先のネットワーク装置に通信可能な複数の他のネットワーク装置が存在する場合に、当該ネットワーク装置上で自エージェントを複製して、ネットワーク装置間を移動する新たなエージェントを生成すると共に、行ったエージェントの生成の内容を前記ネットワーク管理システムに通知し、自エージェントの処理を終了する場合に、終了を前記ネットワーク管理システムに報告し、
前記ネットワーク管理システムは、通知されたエージェントの生成の内容と、前記終了の報告に基づいて、前記エージェントによる処理の進捗状況を判定し、提示すること
を特徴とするエージェントの制御方法。 - 伝送路で結ばれた複数のネットワーク装置を有するネットワークシステムに接続したネットワーク管理システムに読み取られ実行されるプログラムを格納した記憶媒体であって、
前記プログラムは、前記ネットワーク管理システムに、始点となるネットワーク装置から終点となるネットワーク装置までの経路を検出するためにネットワーク装置間を移動するエージェントを生成するステップを実行させ、
前記エージェントは、移動先のネットワーク装置に通信可能な複数の他のネットワーク装置が存在する場合に、当該移動先のネットワーク装置上で自エージェントを複製して、ネットワーク装置間を移動する新たなエージェントを生成すると共に、ネットワーク装置に移動する毎に、前記始点となるネットワーク装置から移動先のネットワーク装置までの経路の空き容量を算出して保持すると共に、移動先のネットワーク装置に前記空き容量が格納されている場合に、当該格納されている空き容量と、自エージェントが保持する空き容量とを比較し、前記比較の結果、当該保持する空き容量が当該格納されている空き容量よりも大きい場合に、移動先のネットワーク装置に格納されている空き容量を当該保持する空き容量に更新し、前記比較の結果、当該保持する空き容量が当該格納されている空き容量以下の場合に、消滅すること
を特徴とする記憶媒体。 - 請求項9に記載の記憶媒体であって、
前記プログラムは、
前記ネットワーク装置にも、読み込まれて実行されるものであり、
前記ネットワーク管理システムに、終了を報告された場合に、前記エージェントの処理の終了を提示するステップをさらに実行させ、
前記ネットワーク装置に、自ネットワーク装置上で生成されたエージェントと、当該生成されたエージェントを生成したエージェントが記憶していたネットワーク装置もしくはネットワーク管理システムを記憶し、記憶したエージェントの全てから、終了を報告された場合に、記憶したネットワーク装置もしくはネットワーク管理システムに終了を報告するステップを実行させ、
前記少なくとも1つのエージェント各々は、自エージェントが、その上で生成されたネットワーク装置もしくはネットワーク管理システムを記憶し、自エージェントの処理を終了する場合に、記憶したネットワーク装置もしくはネットワーク管理システムに終了を報告すること
を特徴とする記憶媒体。 - 請求項9に記載の記憶媒体であって、
前記プログラムは、
前記ネットワーク管理システムに、通知されたエージェントの生成の内容と、終了の報告とに基づいて、前記エージェントによる処理の進捗状況を判定し、提示するステップとを実行させ、
前記エージェントは、自エージェントが行ったエージェントの生成の内容を前記ネットワーク管理システムに通知し、自エージェントの処理を終了する場合に、終了を前記ネットワーク管理システムに報告すること
を特徴とする記憶媒体。
Priority Applications (1)
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JP10778398A JP3642677B2 (ja) | 1998-04-17 | 1998-04-17 | ネットワークシステム |
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