JP3642187B2 - テレビジョン受像機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はプログレッシブスキャンテレビジョン受像機において、画面の半分で映像再現する倍密映像信号の映像ライン数を2ライン毎に間引く1/2映像信号(以下、1/2映像信号と記載する。)を作成し、同一画面上に倍密映像信号と1/2映像信号の両者の映像を同時に表示するテレビジョン受橡機及びその表示方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の技術は、特平5-276459、特平8-149389、特平9-200642等に記載のように二画面表示可能なテレビジョン受像機において親画面の状態に関係なく子画面映像が安定して表示されるものや、画質劣化を抑えるための処理方法についてのものであり、親画面と子画面とは同じ走査方法のものであった。
【0003】
また、通常の標準信号は1秒間に50枚あるいは60枚のフィールド映像を有しており、また飛び越し走査を行っているため2フィールド(すなわち1フレーム)で1枚の映像信号が構成されている。
【0004】
一般に、飛び越し走査を行なうと隣接する走査ラインは1フィールド後に走査されるため隣接するライン間で発生するフリッカーが発生する。(以下、ラインフリッカーと記す。)このラインフリッカーの発生を防ぐため水平走査周波数を通常の標準信号の2倍の31.468kHzあるいは31.25kHzで偏向することにより順次走査を行うプログレッシブスキャンテレビジョン受像機が販売されている。
【0005】
しかしながら、ラインフリッカーの有無については、一般のユーザーが識別するのは困難であり、通常の飛び越し走査を行っている映像に対して、ラインフリッカーが除去できる効果を訴求するために、プログレッシブスキャンテレビジョン受像機と通常の飛び越し走査を行なっているテレビジョン受橡機とを2台並べて比較していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ユーザーは常に通常の標準テレビジョン受像機とプログレッシブスキャンテレビジョン受像機とを比較してから画質の良さを認識するのではなく、そのプログレッシブスキャンテレビジョン受像機の画面だけを見てその画質の良さを確認するのが一般的である。そのために、プログレッシブスキャンテレビジョン受像機の画面上でプログレッシブスキャン映像のラインフリッカーの低減が一目瞭然でわかるように、1台のテレビジョン受像機で標準映像とプログレッシブスキャン映像を同時に同一画面に表示する事が望まれていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記課題を解決するために、同一画面上に倍密信号と1/2映像信号の2つの映像を同時に表示することが出来るプログレッシブスキャンテレビジョン受像機を提供し、1台のテレビジョン受橡機だけで、ラインフリッカーの低減の確認を行う事が可能であり、プログレッシブスキャンテレビジョン受像機における画質の向上について、ユーザーへの訴求を容易にすることが可能となるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
倍密信号を再現するプログレッシブスキャンテレビジョン受像機において、同一画面上に倍密信号と1/2映像信号の2つの映像を同時に表示する作用を有する。
【0009】
(実施の形態1)
一般にプログレッシブスキャンテレビジョン受像機の構成は、図7に示すように放送信号をチューナ・検波回路71で検波した後、倍密信号回路72で倍密映像信号を作成し、表示する。偏向回路は倍密信号に同期して駆動される。
【0010】
通常の飛び越し走査を行っている標準信号から倍密信号への変換方法(i/p変換)としては以下に示すように大きく3種類に分けられる。
【0011】
イ. ラインメモリーを用いた方法
入力された1ライン分の映像信号をラインメモリーを用いて遅延し、同一信号を2ライン続けて表示する方法。
【0012】
ロ. フィールドメモリーを用いた方法
1フィールド分の映像信号をフィールドメモリーにより遅延し、現信号の飛び越し走査により表示していないラインに挿入する方法
ハ. フレームメモリーを用いた方法
1フレーム分の映像信号を遅延し、動き検出回路で動き検出を行い、各画素 単位で動き検出回路の結果により、動画及び静止画のレベル判断を行う。このレベルによりフィールド内での補間を行うかフレーム間での補間を行うかを判断して倍密映像信号を作成する方法
図1において、プログレッシブスキャンテレビジョン受像機の構成は、1/2映像信号作成回路13、ライン数変換回路14を備えた構成になっている。
【0013】
図1においてライン数変換回路14は倍密映像信号を1/2映像信号作成回路13の制御信号によって、映像信号を2ライン毎にペデスタルレベルにして、ディスプレイに表示しないようにして画像消去する回路、13は1/2映像信号を作成するための画像消去する制御信号を作成する。15はフリップフロップ、16はモノマルチ、17は論理積演算回路である。
【0014】
制御信号の作成に関して図2、図3、図4を用いて説明する。S1は水平同期信号、S2は5のフリップフロップ回路の出力で、1/2に分周されたパルスを出力する。S3は6のモノマルチ回路の出力で、水平走査期間の半分の期間のハイパルスを出力する。この両パルスを論理積演算回路で合成を行い、制御信号S4を作成する。
【0015】
この制御信号を13の画像消去する回路に入力し、倍密信号に画像消去をかけると、図2のS5の期間に相当する図3のS5の期間を2ライン毎に消去された図3の31、33、35のフィールド画像が作成される。このようにフィールド毎に水平走査期間の半分の期間のライン数が2ライン毎に消去される。図3においてS6の期間は1フィールドの水平走査ライン数が525本あるいは625本で表示されるのに対してS5の期間は1フィールドの水平走査ライン数が262.5本あるいは312.5本で表示される。
【0016】
図4はフィールド画像を並べたもので、41がS5のライン数が2ライン毎に間引かれた部分、42は正常な倍密信号部分である。このように、疑似的に50Hzあるいは60Hzの通常信号を作成するため、偏向回路は何ら変更する必要が無く、同一画面に倍密信号と1/2映像信号の両者を表示することが可能となる。
【0017】
(実施の形態2)
従来のプログレッシブスキャンテレビジョン受像機の構成に、図5は1/2映像信号作成回路53、1/2映像信号作成のためのマイコン54が追加になっている。
【0018】
図5において、53は倍密信号を制御信号S4によって水平走査期間の半分の期間の水平ライン数を2ライン毎に間引いた画像を作成する回路、54は1/2映像信号を作成する制御信号を発生させるマイコンである。図6にそのフローチャートを示す。ステップ1は水平同期信号に同期した一定の幅をもつハイパルスを出力する。ステップ2は水平同期信号に同期して1ライン毎にハイパルスを出力する。ステップ3は上記ステップ1、2の両論理の論理積演算結果を出力するステップである。
【0019】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、プログレッシブスキャンテレビジョン受像機の同一画面上に倍密映像信号と1/2映像信号の2つの映像を同時に表示することが可能となり、倍密信号によるラインフリッカーの低減等の画質改善の効果確認及び訴求を一般ユーザーに対して容易に可能とすることが出来るという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるテレビジョン受橡機のブロック構成図
【図2】図1における制御信号波形図
【図3】フィールド毎の映像再現を示す図
【図4】フィールド毎の映像再現を示す図
【図5】本発明の第2の実施例におけるテレビジョン受橡機のブロック構成図
【図6】マイコンのフローチャート
【図7】従来のプログレッシブスキャンテレビジョン受像機を示す図
【符号の説明】
11 チューナー・検波回路
12 倍密回路
13 1/2映像信号作成回路
14 ライン数変換回路
15 フリップフロップ
16 モノマルチ
17 論理積演算回路
31 1/2映像信号の2ライン毎に間引かれた部分
32 通常の倍密映像信号部分
33 次フィールドの1/2映像信号部分
34 次フィールドの倍密映像信号部分
35 次々フィールドの1/2映像信号部分
36 次々フィールドの倍密映像信号部分
41 ライン間引き部分
42 倍密映像部分
51 チューナー・検波回路
52 倍密回路
53 1/2映像信号作成回路
54 マイコン
71 チューナー・検波回路
72 倍密回路
S1 水平同期信号
S2 2ライン毎にHiになるパルス
S3 水平同期信号の半分の期間だけHiになるパルス
S4 S2とS3の論理積演算を行ったパルス
S5 2ライン毎に間引かれた期間
S6 倍密映像期間
Claims (4)
- 映像信号の水平周波数を2倍に変換した倍密映像信号(プログレッシブスキャン信号)を表示するテレビジョン受像機において、チューナー・検波回路から出力された映像信号を倍密映像信号として出力する倍密信号出力手段と、前記倍密映像信号の水平走査ラインの2本に1本は水平走査期間の半分の期間をペデスタルレベルにする画像消去手段とを有することを特徴とするテレビジョン受像機。
- 映像信号の水平周波数を2倍に変換した倍密映像信号(プログレッシブスキャン信号)を表示するテレビジョン受像機において、チューナー・検波回路から出力された映像信号を倍密映像信号に変換する倍密回路と、前記倍密映像信号の水平同期信号に同期した一定幅のハイパルスと前記水平同期信号の1/2周期で一定幅のハイパルスとを演算(論理積)して、前記倍密映像信号の2ライン毎に水平走査ラインの半分の期間に相当するパルス信号である1/2映像信号作成制御信号を作成するライン数変換回路と、前記倍密映像信号と前記1/2映像信号作成制御信号とを入力して、前記1/2映像信号作成制御信号で指定された前記倍密映像信号の期間をペデスタルレベルにして出力する1/2映像信号作成回路とを備えたテレビジョン受像機。
- フィールド映像を順次走査を行うことにより構成し、1フィールドの映像ライン数が525本あるいは625本であり、水平映像周波数が31.468kHzあるいは31.25kHzである倍密映像信号を再現するプログレッシブスキャンテレビジョン受像機において、前記倍密映像信号を表示するラインを2ライン毎に間引いて、1フィールドで走査する映像ライン数が262.5ラインあるいは312.5ラインである1/2映像信号を、映像ライン数変換回路で作成し、同一画面上に前記倍密映像信号と前記1/2映像信号の2つの映像信号を同時に表示する回路と、前記水平偏向周波数が31.468kHzあるいは31。25kHzの水平偏向回路を備え、前記1/2映像信号と前記倍密映像信号を前記31.468kHzあるいは31.25kHz水平偏向回路により偏向して、前記表示回路にて同一画面上に表示するようにした事を特徴とするテレビジョン受像機。
- 1フィールドの映像ライン数が525本あるいは625本の倍密映像信号と、前記倍密映像信号の映像ラインを2ライン毎に間引いた1/2映像信号の両者を、倍密走査周波数で偏向して、同一画面上に同時に表示するための下記に示すステップを有する表示方法。
イ.水平同期信号に同期する一定の幅を持つハイパルスを出力するステップ
ロ.前記水平同期信号に同期して、2ライン毎にハイパルスを出力するステップ
ハ.上記イ、ロの出力の論理積を演算するステップ
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JPH11355687A JPH11355687A (ja) | 1999-12-24 |
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JP15729998A Expired - Fee Related JP3642187B2 (ja) | 1998-06-05 | 1998-06-05 | テレビジョン受像機 |
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JP (1) | JP3642187B2 (ja) |
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1998
- 1998-06-05 JP JP15729998A patent/JP3642187B2/ja not_active Expired - Fee Related
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