JP2925669B2 - 同期信号発生装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は全面固定画面の文字放送画面にテレビ放送画
面、衛星放送画面やビデオ入力画面などをピクチャーイ
ンピクチャー可能な表示装置における同期信号発生装置
に関するものである。

従来の技術 近年、同期信号発生装置は文字放送受信デコーダなど
で多用されるようになってきている。

以下、図面を参照しながら上述した従来の同期信号発
生装置について説明する。

第４図は従来の文字放送デコーダの同期信号発生装置
のブロック図である。第４図において、ａは基本クロッ
クである。１はこの基本クロックａをカウントするため
の水平カウンタである。２はリセットデコーダであり、
水平カウンタ１の出力をデコードして水平同期信号の立
ち下がりを示す信号ｂを出力する。３はセットデコーダ
であり、水平カウンタ１の出力をデコードして水平同期
信号の立ち上がりを示す信号ｃを出力する。４はRSフリ
ップフロップであり、リセットデコーダ２の出力信号ｂ
をリセット入力、セットデコーダ３の出力信号ｃをセッ
ト入力とし、水平同期信号ｄを生成する。５はリセット
デコーダ２の出力信号ｂをカウントする垂直カウンタで
ある。６はリセットデコーダであり、垂直カウンタ５の
出力ｅをデコードして垂直同期信号の立ち下がりを示す
信号ｆを出力する。７はセットデコーダであり、垂直カ
ウンタ５の出力ｅをデコードして垂直同期信号の立ち上
がりを示す信号ｇを出力する。８はRSフリップフロップ
であり、リセットデコーダ６の出力ｆをリセット入力、
セットデコーダ７の出力ｇをセット入力とし、垂直同期
信号ｈを生成する。

以上のように構成された従来の同期信号発生装置につ
いて、以下、第４図のブロック図、および第５図のタイ
ミングチャートを参照しながらその動作を説明する。

まず、水平カウンタ１は基本クロックａを計数する。
この水平カウンタ１の出力はリセットデコーダ２および
セットデコーダ３でデコードされ、リセットデコーダ２
からリセット信号ｂ、セットデコーダ３からセット信号
ｃを出力する。リセット信号ｂおよびセット信号ｃをRS
フリップフロップ４に入力することで水平同期信号ｄを
得る。また、リセット信号ｂは水平カウンタ１をリセッ
トする信号でもある。一方、リセット信号ｂは水平同期
信号ｄと同一周期であり、リセット信号ｂを垂直カウン
タ５に入力し、垂直カウンタ５はリセット信号ｂを計数
する。垂直カウンタ５の出力信号ｅはリセットデコーダ
６およびセットデコーダ７でデコードされ、リセットデ
コーダ６からリセット信号ｆ、セットデコーダからセッ
ト信号ｇを出力する。リセット信号ｆおよびセット信号
ｇをRSフリップフロップ８に入力することでちらつきの
ない疑似ノンインタレースのための垂直同期信号ｈを得
ている。

ここで、水平走査線数は１画面で525本であり、ま
ず、１画面を約半分の走査線数、たとえば261本の走査
線で走査した後、さらに、走査線と走査線の間を走査し
て合計２回の走査で１画面を表示するインタレースは、
合計２回で１画面を走査しているので、固定画面の場
合、ちらついて見える。このため、固定画面の場合、１
画面を約半分の走査線数のたとえば261本で走査するだ
けの疑似ノンインタレースを用いてちらつきを防いでい
る。この場合、垂直解像度は半減するが、文字放送画面
などの固定画面では問題はない。

発明が解決しようとする課題 しかしながら上記のような従来の構成では、文字放送
画面にテレビ放送画面あるいはビデオ入力画面をピクチ
ャーインピクチャーする場合、疑似ノンインタレースの
ためにピクチャーインピクチャー画面の垂直解像度が半
減するという問題を有していた。

本発明は従来技術の問題を解決するもので、全面固定
画面の文字放送画面はちらつきのない疑似ノンインタレ
ースで表示し、全面固定画面の文字放送画面にテレビ放
送画面あるいは衛星放送画面あるいはビデオ入力画面を
ピクチャーインピクチャーする場合はインタレースで表
示してピクチャーインピクチャー画面の垂直解像度を向
上させることができる同期信号発生装置を提供すること
を目的とするものである。

課題を解決するための手段 上記課題を解決するために本発明の同期信号発生装置
は、文字放送画面にテレビ放送画面あるいは衛星放送画
面あるいはビデオ入力画面をピクチャーインピクチャー
する表示装置の同期信号発生装置であって、クロックを
計数する水平カウンタの水平カウンタ値をデコードして
水平同期信号の２倍の周波数の信号を生成する1/2Hデコ
ーダと、前記1/2Hデコーダから出力される水平同期信号
の２倍の周波数の信号を計数する垂直カウンタと、ピク
チャーインピクチャーの状態を示すピクチャーインピク
チャーステータス信号に応じて一方の比較値である擬似
ノンインタレースデータともう一方の比較値であるイン
ターレースデータを選択するセレクタと、前記垂直カウ
ンタの垂直カウンタ値と前記セレクタで選択された比較
値が一致したとき垂直同期信号の立ち下がりを示す信号
を出力するリセットデコーダと、前記垂直カウンタ値を
デコードして垂直同期信号の立ち上がりを示す信号を出
力するセットデコーダと、前記リセットデコーダ出力信
号をリセット入力、前記セットデコーダ出力信号をセッ
ト入力として垂直同期信号を出力するRSフリップフロッ
プとを備えたものである。

作用 上記構成によって、ピクチャーインピクチャーステー
タス信号によって疑似ノンインタレース表示とインタレ
ース表示を切り換えることにより全面固定画面の文字放
送画面はちらつきのない疑似ノンインタレースで表示
し、全面固定画面の文字放送画面にテレビ放送画面、衛
星放送画面やビデオ入力画面をピクチャーインピクチャ
ーする場合はインタレースで表示してピクチャーインピ
クチャー画面の垂直解像度が向上される。

実 施 例 以下、本発明の一実施例の同期信号発生装置につい
て、図面を参照しながら説明する。

第１図は本発明の一実施例における同期信号発生装置
のブロック図であり、従来例と同一の構成要素には同一
の符号を付してその説明を省略する。第１図において、
11は1/2Hデコーダであり、基本クロックａを計数する水
平カウンタ１の出力をデコードして水平同期信号ｄの２
倍の周波数の信号ｉを生成する。12は1/2Hデコーダ11の
出力信号ｉをカウントする垂直カウンタである。13はリ
セットデコーダであり、垂直カウンタ12の出力ｊをデコ
ードして垂直同期信号ｍの立ち下がりを示す信号をｋ発
生させる。14はセットデコーダであり、垂直カウンタ12
の出力ｊをデコードして垂直同期信号ｍの立ち上がりを
示す信号ｌを発生させる。８はRSフリップフロップであ
り、リセットデコーダ13の出力信号ｋをリセット入力、
セットデコーダ14の出力信号ｌをセット入力とし、垂直
同期信号ｍを生成する。15セレクタであり、ピクチャー
インピクチャーステータス信号ｎに応じて一方の比較値
である擬似ノンインタレースデータ（523）ともう一方
の比較値であるインタレースデータ（524）を選択す
る。

ここで、１水平走査期間を1Hとすると、0.5Hの違いで
疑似ノンインタレースにするかインタレースにするか同
期系を切り換えている。すなわち、疑似ノンインタレー
スデータ（523）では261.5Hで、インタレースデータ（5
24）では262Hで、その差0.5Hをつくるために、1/2Hデコ
ーダで水平同期信号の２倍の周波数の信号を生成してい
る。

以上のように構成された同期信号発生装置について、
以下、その動作を説明する。

第２図は疑似ノンインタレース時のタイミングチャー
トであり、第３図はインタレース時のタイミングチャー
トである。まず、水平カウンタ１は基本クロックａを計
数する。水平カウンタ１の出力はリセットデコーダ２お
よびセットデコーダ３でデコードされ、リセットデコー
ダ２からのリセット信号ｂ、セットデコーダ３からのセ
ット信号ｃを出力する。リセット信号ｂおよびセット信
号ｃをRSフリップフロップ４に入力することで水平同期
信号ｄを得る。次に、1/2Hデコーダ11は水平カウンタ１
の出力をデコードし、水平同期信号ｄの２倍の周波数の
信号ｉを生成する。また、リセット信号ｂは水平カウン
タ１をリセットする信号でもある。一方、1/2Hデコーダ
11の出力信号ｉは水平同期信号ｄの２倍の周波数の信号
であり、垂直カウンタ12は1/2Hデコーダ11からの出力信
号ｉを計数する。垂直カウンタ12の出力ｊはリセットデ
コーダ13およびセットデコーダ14でデコードされ、リセ
ット信号ｋおよびセット信号ｌを出力する。このとき、
リセットデコーダ13が参照する比較値としてのデコード
データはピクチャーインピクチャーステータス信号ｎに
よってセレクタ15で選択された比較値のデータとなる。
リセット信号ｋおよびセット信号ｌをRSフリップフロッ
プ８に入力することでピクチャーインピクチャーステー
タス信号ｎに応じた疑似ノンインタレース表示またはイ
ンタレース表示のための垂直同期信号ｍを得る。

したがって、ピクチャーインピクチャーステータス信
号に応じて疑似ノンインタレース表示とインタレース表
示とを切り換えるので、全面固定画面の文字放送画面は
ちらつきのない疑似ノンインタレースで表示され、ま
た、全面固定画面の文字放送画面にテレビ放送画面、衛
星放送画面やビデオ入力画面をピクチャーインピクチャ
ーする場合はインタレースで表示されてピクチャーイン
ピクチャー画面の垂直解像度を向上させることができ
る。

発明の効果 以上のように本発明によれば、水平カウンタ値をデコ
ードして水平同期信号の２倍の周波数の信号を生成する
1/2Hデコーダと、この1/2Hデコーダから出力される水平
同期信号の２倍の周波数の信号を計数する垂直カウンタ
と、ピクチャーインピクチャーの状態を示すピクチャー
インピクチャーステータス信号に応じて比較値を選択す
るセレクタと、垂直カウンタ値とセレクタで選択された
比較値が一致したとき、垂直同期信号の立ち下がりを示
す信号を出力するリセットデコーダと、垂直カウンタ値
をデコードして垂直同期信号の立ち上がりを示す信号を
出力するセットデコーダと、リセットデコーダ出力信号
をリセット入力、セットデコーダ出力信号をセット入力
として垂直同期信号を出力するRSフリップフロップとを
設けることにより、全面固定画面の文字放送画面はちら
つきのない疑似ノンインタレースで表示し、全面固定画
面の文字放送画面にテレビ放送画面、衛星放送画面やビ
デオ入力画面をピクチャーインピクチャーする場合はイ
ンタレースで表示してピクチャーインピクチャー画面の
垂直解像度を向上させることができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における同期信号発生装置の
ブロック図、第２図は第１図の疑似ノンインタレース時
におけるタイミングチャート、第３図は第１図のインタ
レース時におけるタイミングチャート、第４図は従来の
同期信号発生装置のブロック図、第５図は第４図のタイ
ミングチャートである。 １……水平カウンタ、８……RSフリップフロップ、11…
…1/2Hデコーダ、12……垂直カウンタ、13……リセット
デコーダ、14……セットデコーダ、15……セレクタ、ａ
……基本クロック、ｄ……水平同期信号、ｉ……1/2H信
号、ｊ……カウンタ出力デコーダ、ｋ……リセット信
号、ｌ……セット信号、ｍ……垂直同期信号、ｎ……ピ
クチャーインピクチャーステータス信号。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】文字放送画面にテレビ放送画面あるいは衛
   星放送画面あるいはビデオ入力画面をピクチャーインピ
   クチャーする表示装置の同期信号発生装置であって、ク
   ロックを計数する水平カウンタの水平カウンタ値をデコ
   ードして水平同期信号の２倍の周波数の信号を生成する
   1/2Hデコーダと、前記1/2Hデコーダから出力される水平
   同期信号の２倍の周波数の信号を計数する垂直カウンタ
   と、ピクチャーインピクチャーの状態を示すピクチャー
   インピクチャーステータス信号に応じて一方の比較値で
   ある擬似ノンインタレースデータともう一方の比較値で
   あるインターレースデータを選択するセレクタと、前記
   垂直カウンタの垂直カウンタ値と前記セレクタで選択さ
   れた比較値が一致したとき垂直同期信号の立ち下がりを
   示す信号を出力するリセットデコーダと、前記垂直カウ
   ンタ値をデコードして垂直同期信号の立ち上がりを示す
   信号を出力するセットデコーダと、前記リセットデコー
   ダ出力信号をリセット入力、前記セットデコーダ出力信
   号をセット入力として垂直同期信号を出力するRSフリッ
   プフロップとを備えた同期信号発生装置。