JP4432154B2 - インターレース駆動パネル用フィールド反転パルス作成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、インターレース駆動パネルに供給するフィールド反転パルスを作成する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
インターレース駆動技術を採用したプラズマディスプレイパネル(PDP)が登場している。現在登場しているこのインターレース駆動方式のPDPは、垂直方向のライン数(走査線数)が例えば1024本であり、インターレース走査方式で動画像を表示する際には、最初に1ライン目,3ライン目,…1023ライン目の512ラインが走査され(奇数フィールド走査)に、次に2ライン目,4ライン目,…1024ライン目の512ラインが走査される(偶数フィールド走査)ことにより、1画面分(1フレーム分)の映像が表示される。
【0003】
また、このインターレース駆動方式のPDPはプログレシブ走査方式(順次走査方式)で映像(一般に静止画像)を表示することもでき、その際には、片方のフィールドの512ラインが走査されることにより、1画面分の映像が表示される。
【0004】
図8に示すように、このインターレース駆動方式のPDP10に映像を表示させるには、原色信号(8ビットのデジタル信号)R,G,Bと、水平同期信号H,垂直同期信号V,ブランキングパルスBLKと、動作クロックとをPDP10に供給する必要がある。
【0005】
さらに、このPDP10にインターレース走査方式で映像を表示させるには、図8に示すように、フィールド反転パルスをPDP10に供給する必要がある。このフィールド反転パルスは、現在供給中の原色信号が奇数フィールドの信号(すなわちPDP10の画面の1ライン目,3ライン目,…1023ライン目を走査するための信号)か偶数フィールドの信号(すなわち2ライン目,4ライン目,…1024ライン目を走査するための信号)であるかに応じてレベルの反転するパルス信号である。PDP10は、供給された原色信号のうちの奇数フィールドの信号と偶数フィールドの信号とをこのフィールド反転パルスを用いて識別することにより、奇数フィールド走査時には奇数フィールドの信号で画面の1ライン目,3ライン目,…1023ライン目を走査し、偶数フィールド走査時には偶数フィールドの信号で2ライン目,4ライン目,…1024ライン目を走査する。
【0006】
PDP10に供給されるこれらの信号のうち、フィールド反転パルスは、プログレシブ駆動方式の表示パネルでは必要のなかったものであり、インターレース駆動方式のPDPにおいてはじめて必要となったものである。しかし、このフィールド反転パルスをどのように作成するかという点については、従来は十分な検討がされていなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
この点については、外部からの入力映像信号の走査方式がインターレース走査方式とプログレシブ走査方式とのいずれであるかという要素や、その入力映像信号がスキャンコンバータでどのようにしてインターレース走査方式に変換されるのかという要素を考慮にいれなければ、正確なフィールド反転パルスを作成することはできないと考えられる。
【0008】
本発明は、上述の点に鑑み、インターレース駆動方式のPDPのようなインターレース駆動技術を採用した表示パネル(「インターレース駆動パネル」と呼ぶことにする)に供給するフィールド反転パルスを、外部からの入力映像信号の走査方式やその変換方式を応じて正確に作成することのできる装置を提供することを課題としてなされたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために、本出願人は、請求項1に記載のように、プログレシブ走査方式の1画面分の映像信号を、インターレース駆動パネルの画面の1フィールド分の映像信号に変換する変換手段と、奇数フィールドと偶数フィールドとで、水平同期信号と垂直同期信号との間の位相差が異なる水平同期信号及び垂直同期信号を作成する作成手段と、インターレース走査方式の入力映像信号を、1フィールド分の映像信号をプログレシブ走査方式の1画面分の映像信号としてこの変換手段に取り込ませる制御手段とを有するスキャンコンバータを用いて入力映像信号を変換する際に、インターレース駆動パネルに供給するフィールド反転パルスを作成する装置において、このスキャンコンバータにインターレース走査方式の映像信号が入力された場合には、この映像信号中の水平同期信号及び垂直同期信号の位相に基づいてフィールド反転パルスを作成し、他方、このスキャンコンバータにプログレシブ走査方式の映像信号が入力された場合には、スキャンコンバータ中の作成手段で作成された水平同期信号及び垂直同期信号の位相に基づいてフィールド反転パルスを作成するインターレース駆動パネル用フィールド反転パルス作成装置を提案する。
【0010】
このフィールド反転パルス作成装置は、プログレシブ走査方式の1画面分の映像信号を、インターレース駆動パネルの画面の1フィールド分の映像信号に変換する変換手段と、奇数フィールドと偶数フィールドとで、水平同期信号と垂直同期信号との間の位相差が異なる水平同期信号及び垂直同期信号を作成する作成手段と、インターレース走査方式の入力映像信号を、1フィールド分の映像信号をプログレシブ走査方式の1画面分の映像信号としてこの変換手段に取り込ませる制御手段とを有するスキャンコンバータを用いて入力映像信号を変換することを前提として提案するものである。
【0011】
このスキャンコンバータには、プログレシブ走査方式の1画面分の映像信号をインターレース駆動パネルの画面の1フィールド分の映像信号に変換する変換手段が備えられている。したがって、プログレシブ走査方式の映像信号が入力されると、最初の1画面分の映像信号が、インターレース駆動パネルの画面の奇数フィールドの映像に変換され、次の1画面分の映像信号が、インターレース駆動パネルの画面の偶数フィールドの映像信号に変換され、…というように、この入力映像信号のうちの奇数番目,偶数番目の画面の映像信号が、変換手段により、それぞれインターレース駆動パネルの画面の奇数フィールド,偶数フィールドの映像信号に変換される。
【0012】
また、このスキャンコンバータには、スキャンコンバータから出力される映像信号のうちの奇数フィールドの映像信号と偶数フィールドの映像信号とを区別するために、奇数フィールドと偶数フィールドとで、水平同期信号と垂直同期信号との間の位相差が異なる水平同期信号及び垂直同期信号を作成する作成手段が備えられている。
【0013】
また、このスキャンコンバータには、インターレース走査方式の入力映像信号を、1フィールド分の映像信号をプログレシブ走査方式の1画面分の映像信号としてこの変換手段に取り込ませる制御手段が備えられている。したがって、インターレース走査方式の映像信号が入力されると、この入力映像信号のうちの奇数フィールド,偶数フィールドの映像信号が、変換手段により、それぞれインターレース駆動パネルの画面の奇数フィールド,偶数フィールドの映像信号に変換される。
【0014】
本発明に係るフィールド反転パルス作成装置では、このスキャンコンバータにインターレース走査方式の映像信号が入力された場合には、スキャンコンバータ中の作成手段で作成されてスキャンコンバータから出力される水平同期信号及び垂直同期信号ではなく、入力映像信号中の水平同期信号及び垂直同期信号の位相に基づいてフィールド反転パルスを作成する。
【0015】
その理由は、次の通りである。インターレース走査方式の映像信号がこのスキャンコンバータに入力された場合には、入力映像信号の垂直走査周波数とスキャンコンバータから出力される映像信号の垂直走査周波数とのずれを原因とする動画像の追い越しノイズの発生を防止するために、スキャンコンバータから出力される映像信号の垂直走査周波数を、入力映像信号の垂直走査周波数に一致させる必要がある。したがって、この場合には、スキャンコンバータ中の作成手段で作成する垂直同期信号Vを、この入力映像信号中の垂直同期信号に同期させる必要がある(「V同期」)。
【0016】
しかし、このV同期をかけると、スキャンコンバータ中の作成手段で作成される水平同期信号及び垂直同期信号の位相に影響が及ぶ(例えば奇数フィールドと偶数フィールドとの両方でこの水平同期信号と垂直同期信号との位相が揃ってしまう)ことにより、スキャンコンバータから出力される水平同期信号及び垂直同期信号の位相に基づいては奇数フィールドと偶数フィールドとを区別できなくなる事態が生じ得る。
【0017】
また、この場合には、V同期をかけたことにより、スキャンコンバータから出力されてインターレース駆動パネルに供給される映像信号の垂直走査周波数が入力映像信号の垂直走査周波数に一致している。また、入力映像信号のうちの奇数フィールド,偶数フィールドの映像信号は、スキャンコンバータ中の変換手段でもそれぞれインターレース駆動パネルの画面の奇数フィールド,偶数フィールドの映像信号に変換される。そして、外部から入力されるインターレース走査方式の映像信号であるHDTV(高精細度テレビジョン)方式の映像信号やNTSC方式の映像信号でも、周知のように、2:1インターレース走査を行うので、奇数フィールドと偶数フィールドとで水平同期信号及び垂直同期信号の位相が異なっている。したがって、入力映像信号中の水平同期信号と垂直同期信号との間の位相差に基づいて、正確なフィールド反転パルスを作成することができる。
【0018】
他方、このフィールド反転パルス作成装置では、スキャンコンバータにプログレシブ走査方式の映像信号が入力された場合には、スキャンコンバータ中の作成手段で作成されてスキャンコンバータから出力される水平同期信号及び垂直同期信号の位相に基づいてフィールド反転パルスを作成する。
【0019】
その理由は、次の通りである。プログレシブ走査方式の映像信号(一般に静止画像の信号)がスキャンコンバータに入力された場合には、動画像の追い越しノイズを考慮する必要がないので、V同期をかけない。したがって、この場合には、スキャンコンバータから出力されてインターレース駆動パネルに供給される映像信号の垂直走査周波数と入力映像信号の垂直走査周波数とが一致しないので、入力映像信号中の水平同期信号及び垂直同期信号の位相に基づいては、現在インターレース駆動パネルに供給中の映像信号が奇数フィールドの信号か偶数フィールドの信号かを識別するためのフィールド反転パルスを正確に作成することはできない。
【0020】
また、この場合には、V同期をかけないので、スキャンコンバータ中の作成手段で作成されてスキャンコンバータから出力される水平同期信号及び垂直同期信号には、奇数フィールドと偶数フィールドとを区別できる位相ずれが存在している。したがって、この場合には、スキャンコンバータ中の作成手段で作成されてスキャンコンバータから出力される水平同期信号及び垂直同期信号の位相に基づいて基づいて、正確なフィールド反転パルスを作成することができる。
【0021】
このようにして、本発明に係るフィールド反転パルス作成装置によれば、本発明が前提とするスキャンコンバータでインターレース走査方式の入力映像信号とプログレシブ走査方式の入力映像信号とのいずれが変換される場合にも、現在インターレース駆動パネルに供給中の映像信号が奇数フィールドの信号か偶数フィールドの信号かを識別するためのフィールド反転パルスを、正確に作成することができる。
【0022】
なお、この請求項1に記載のフィールド反転パルス作成装置において、一例として請求項2に記載のように、スキャンコンバータへの入力映像信号の垂直走査周波数及び水平走査周波数に基づいてその入力映像信号の走査方式を判別する判別手段をさらに備えることが好適である。
【0023】
それにより、スキャンコンバータへの入力映像信号の走査方式を誤りなく判別してフィールド反転パルスを作成できるようになる。
【0024】
あるいはまた、この請求項1に記載のフィールド反転パルス作成装置において、請求項3に記載のように、それぞれ特定の規格の映像信号に対応した複数の入力端子のうちのいずれかの入力端子から入力される映像信号を選択するかに基づいてスキャンコンバータへの入力映像信号の走査方式を判別する判別手段を備えることも好適である。
【0025】
それにより、やはり、スキャンコンバータへの入力映像信号の走査方式を誤りなく判別してフィールド反転パルスを作成できるようになる。
【0026】
また、プログレシブ走査方式の映像信号は一般には静止画像の信号であるが、例外的にプログレシブ走査方式の動画像信号も存在しており、この動画像信号がスキャンコンバータに入力された場合には、やはり追い越しノイズの発生を防止するためにスキャンコンバータでV同期をかける必要がある。そこで、プログレシブ走査方式の動画像信号を一般のプログレシブ走査方式の映像信号とは異なる入力端子から入力させることにより、その入力端子から入力される映像信号が選択された場合に、判別手段に、入力映像信号の走査方式をインターレース走査方式と判別させることも可能になる。これにより、プログレシブ走査方式の動画像信号がスキャンコンバータに入力された場合に、インターレース走査方式の映像信号がスキャンコンバータに入力された場合と同じく、入力映像信号中の水平同期信号及び垂直同期信号の位相に基づいて正確なフィールド反転パルスを作成することができるようになる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下では、図8に示したインターレース駆動方式のPDP10に本発明を適用した例を説明する。
図1は、外部からの入力映像信号に基づき、このPDP10に供給する信号を作成する信号処理系の構成例を示すブロック図である。
【0028】
VTRから出力されたコンポジット信号Videoを入力するための入力端子i1と、輝度信号Yと搬送色信号Cとを分離して出力する機能を有するVTRから出力された輝度信号及び搬送色信号Y/Cを入力するための入力端子i2と、パーソナルコンピュータから出力された原色信号RGBを入力するための入力端子i3と、放送局から受信したコンポーネント信号YUV(U,Vは色差信号であり、NTSC方式ではそれぞれI,Q、それ以外の方式ではそれぞれR−Y,B−Y)を入力するための入力端子i4とから入力された映像信号が、4入力1出力のセレクタ1のそれぞれ別々の入力端に送られる。
【0029】
セレクタ1は、各入力端子i1〜i4のうちの1つの入力端子から入力された映像信号を、この信号処理系に入力させる映像信号として選択するものであり、選択された入力映像信号は、映像処理・色再生回路2に送られる。
【0030】
映像処理・色再生回路2は、セレクタ1から送られる映像信号に対してその信号の方式に応じた処理を行うことにより原色信号R,G,B,水平同期信号H,垂直同期信号Vを出力するものであり、水平同期信号及び垂直同期信号を分離する同期分離回路や、コンポジット信号から輝度信号と搬送色信号とを分離するくし形フィルタや、搬送色信号から色差信号を再生する復調回路や、輝度信号及び色差信号から原色信号を作成するマトリクス回路や、インターレース走査方式の映像信号の水平走査周波数を2倍にする倍速変換回路や、HDTV方式の映像信号を復号化するMUSEデコーダ等の周知の回路から成っている。
【0031】
映像処理・色再生回路2から出力された原色信号R,G,Bは、スキャンコンバータ3に送られる。また、映像処理・色再生回路2から出力された水平同期信号H,垂直同期信号Vと、外部から入力端子i5,i6を介してこの信号処理系に入力される水平同期信号H,垂直同期信号Vとのうちの一方が、セレクタ4で選択されてスキャンコンバータ3及びインターフェース回路5に送られる。
【0032】
スキャンコンバータ3は、複数(例えば4つとする)のフィールドメモリ11,12,13,14と、これらのフィールドメモリを制御するメモリコントローラ15と、ライン数変換のための補間処理を行うデジタルフィルタ16と、スキャンコンバータ3の各部を制御するとともにこの信号処理系全体を制御するマイクロコンピュータ17とを含んでいる。スキャンコンバータ3は、映像処理・色再生回路2から送られた原色信号R,G,Bを、PDP10に合わせたライン数,走査方式の信号(8ビットのデジタル信号)に変換するものであり、次の(a)〜(c)の3通りの変換モードを有している。
【0033】
(a)プログレシブ走査方式の原色信号R,G,Bのそれぞれについて、最初の1画面目の各ラインL1,L2,…の信号を、図2Aに示すように、各フィールドメモリ11,12,13,14に1ライン分ずつ交互に書き込む。そして、フィールドメモリ11,12,13,14に取り込んだ4ライン分ずつの信号にライン数変換比に応じた重み付けをして補間処理を行うことにより、図2Bに示すように、PDP10の画面のラインL’1,ラインL’3,…ラインL’1023の位置での映像を示す奇数フィールドの信号を作成する。
【0034】
続いて2画面目の各ラインL1,L2,…の信号を、やはり図2Aに示すように、各フィールドメモリ11,12,13,14に1ライン分ずつ交互に書き込む。そして、フィールドメモリ11,12,13,14に取り込んだ4ライン分ずつの信号にライン数変換比に応じた重み付けをして補間処理を行うことにより、図2Cに示すように、今度はPDP10の画面のラインL’2,ラインL’4,…ラインL’1024の位置での映像を示す偶数フィールドの信号を作成する。
【0035】
以下同様にして、奇数番目,偶数番目の画面の各ラインL1,L2,…の信号を、それぞれPDP10の画面の奇数フィールド,偶数フィールドのライン位置での映像を示す信号に変換する。
【0036】
(b)インターレース走査方式の原色信号R,G,Bのそれぞれについて、図3に示すように、最初の1フレーム分の信号のうち、奇数フィールドの各ラインL1,L3,…の信号を各フィールドメモリ11,12に1ライン分ずつ交互に取り込み、偶数フィールドの各ラインL2,L4,…の信号を各フィールドメモリ13,14に1ライン分ずつ交互に取り込む。そして、フィールドメモリ11,12、13,14に取り込んだ4ライン分ずつの信号にライン数変換比に応じた重み付けをして補間処理を行うことにより、PDP10の画面の奇数フィールド及び偶数フィールドのライン位置での映像を示す信号を作成する。
【0037】
以下同様にして、1フレーム分のインターレース走査方式の入力信号毎に、PDP10の画面の奇数フィールド及び偶数フィールドのライン位置での映像を示す信号を作成する(すなわち、インターレース走査方式の信号に対し、フレーム単位でライン数変換を行う)。
【0038】
(c)インターレース走査方式の原色信号R,G,Bのそれぞれについて、やはり図3に示すように、1フレーム分の信号のうち、奇数フィールドの各ラインL1,L3,…の信号を各フィールドメモリ11,12に1ライン分ずつ交互に取り込み、偶数フィールドの各ラインL2,L4,…の信号を各フィールドメモリ13,14に1ライン分ずつ交互に取り込む。そして、フィールドメモリ11,12に取り込んだ2ライン分ずつの信号にライン数変換比に応じた重み付けをして補間処理を行うことにより、PDP10の最初の1画面目のプログレシブ走査方式の信号を作成する。続いて、フィールドメモリ13,14に取り込んだ2ライン分ずつの信号にライン数変換比に応じた重み付けをして補間処理を行うことにより、PDP10の2画面目のプログレシブ走査方式の信号を作成する。
【0039】
以下同様にして、1フィールド分のインターレース走査方式の入力信号毎に、PDP10の1画面分のプログレシブ走査方式の信号を作成する(すなわち、インターレース走査方式の信号に対し、フィールド単位でライン数変換及びプログレシブ走査方式への変換を行う)。
【0040】
ただし、後述するように、マイクロコンピュータ17は、映像処理・色再生回路2からインターレース走査方式の原色信号R,G,Bが送られた場合にも、スキャンコンバータ3を変換モード(a)で動作させるようになっている。
【0041】
映像処理・色再生回路2から送られた原色信号R,G,Bがスキャンコンバータ3で変換される際に、マイクロコンピュータ17は、水平同期信号H及び垂直同期信号Vを作成する。インターレース走査方式への変換を行う場合には、この水平同期信号Hと垂直同期信号Vとの間の位相差は、奇数フィールドの原色信号R,G,Bと偶数フィールドの原色信号R,G,Bとを区別するために、奇数フィールドと偶数フィールドとで異なった位相差にされる。
【0042】
これらの原色信号R,G,B,水平同期信号H,垂直同期信号Vは、動作クロックとともにスキャンコンバータ3からインターフェース回路5に送られる。インターフェース回路5は、PLD(Programmable Logic Device )から成っており、スキャンコンバータ3から送られた原色信号R,G,Bに対して、CRTでの表示を前提としたガンマ補正を相殺する逆ガンマ処理や、キャラクター信号を挿入する処理を行う。
【0043】
インターフェース回路5で処理された原色信号R,G,Bは、水平同期信号H,垂直同期信号V,ブランキングパルスBLK,動作クロックとともに、PDP10に供給される。
【0044】
また、インターフェース回路5は、スキャンコンバータ3からインターレース走査方式の原色信号R,G,Bが送られた場合には、図4Aに示すような、現在PDP10に供給中の原色信号が奇数フィールドの信号(すなわちPDP10の画面の1ライン目,3ライン目,…1023ライン目を走査するための信号)か偶数フィールドの信号(すなわち2ライン目,4ライン目,…1024ライン目を走査するための信号)であるかに応じてレベルの反転するフィールド反転パルスを作成する。このフィールド反転パルスの作成は、図4B及びCに示すような、奇数フィールドの原色信号での水平同期信号Hと垂直同期信号Vとの位相と偶数フィールドの原色信号での水平同期信号Hと垂直同期信号Vとの位相との相違に基づいて行われる。このフィールド反転パルスも、インターフェース回路5からPDP10に供給される。
【0045】
次に、スキャンコンバータ3内のマイクロコンピュータ17によって制御されるこの信号処理系の動作について説明する。
図1の各入力端子i1〜i4に入力される映像信号のうちのどの映像信号をこの信号処理系に入力させるかが、図示しない操作スイッチの操作等によって指定されると、マイクロコンピュータ17は、その指定された映像信号を選択させる制御信号をセレクタ1に与える。
【0046】
これにより、その指定された映像信号がセレクタ1で選択されて映像処理・色再生回路2に送られるので、その映像信号から作成された原色信号R,G,Bが、映像処理・色再生回路2からスキャンコンバータ3に送られる。
【0047】
マイクロコンピュータ17は、映像処理・色再生回路2から送られた原色信号R,G,Bの水平走査周波数及び垂直走査周波数を測定し、その測定結果に基づいてこの信号処理系への入力映像信号の走査方式を判別する。
【0048】
すなわち、水平走査周波数,垂直走査周波数が15.75kHz,60Hzや15.625kHz,50Hzであれば、VTRから出力されたNTSC方式やPAL方式の映像信号(入力端子i1に入力される信号Videoまたは入力端子i2に入力された信号Y/C)なので、インターレース走査方式の信号であると判別する。
【0049】
また、水平走査周波数,垂直走査周波数が31.5kHz,60Hzや37.9kHz,60Hzや48.4kHz,60Hzや64kHz,60Hzであれば、パーソナルコンピュータから出力されるVGAやSVGAやXGAやSXGA方式の映像信号(入力端子i3に入力された信号RGB)なので、プログレシブ走査方式の信号であると判別する。
【0050】
また、水平走査周波数,垂直走査周波数が33.8kHz,60Hzや33.8kHz,50Hzであれば、放送局から受信される日本の方式のライン数1125本のHDTV信号や欧州の方式のライン数1250本のHDTV信号(入力端子i4に入力された信号YUV)なので、インターレース走査方式の信号であると判別する。
【0051】
また、水平走査周波数,垂直走査周波数がそれぞれ15.734kHz,59.94Hzや15.625kHz,50Hzであれば、放送局から受信されるNTSC方式やPAL方式の映像信号(入力端子i4に入力された信号YUV)なので、インターレース走査方式の信号であると判別する。
【0052】
なお、水平走査周波数,垂直走査周波数はそれぞれ水平走査期間,垂直走査期間の逆数であり、水平走査期間,垂直走査期間にそれぞれ帰線期間を加えたものが水平走査線期間,垂直走査線期間になるが、この水平走査線期間,垂直走査線期間はそれぞれ水平同期信号H,垂直同期信号Vの繰り返し周期に等しい。したがって、マイクロコンピュータ17では、例えば、映像処理・色再生回路2で入力映像信号から分離された水平同期信号H,垂直同期信号Vをセレクタ4で選択させ、セレクタ4から送られるこの水平同期信号H,垂直同期信号Vを一定時間カウントすることに基づいて、水平走査周波数,垂直走査周波数を測定することができる。
【0053】
マイクロコンピュータ17は、映像処理・色再生回路2から送られた原色信号R,G,Bがプログレシブ走査方式の信号であると判別した場合、スキャンコンバータ3を前述の変換モード(a)で動作させる。この場合にこのプログレシブ走査方式の信号に施される処理は、図2に示した通りである。
【0054】
また、この場合には、マイクロコンピュータ17は、インターフェース回路5を制御して、スキャンコンバータ3からインターフェース回路5に送られる水平同期信号H及び垂直同期信号Vの位相に基づいてフィールド反転パルスを作成させる(図4参照)。
【0055】
他方、映像処理・色再生回路2から送られた原色信号R,G,Bがインターレース走査方式の信号であると判別した場合にも、マイクロコンピュータ17は、スキャンコンバータ3をやはり変換モード(a)で動作させる。
【0056】
図5は、インターレース走査方式の原色信号R,G,Bに対して、変換モード(a)によって施される処理を示す図である。原色信号R,G,Bのそれぞれについて、まず図5Aに示すように、最初の1フレーム分の信号のうちの奇数フィールドの各ラインL1,L3,…の信号が、各フィールドメモリ11,12,13,14に1ライン分ずつ交互に取り込まれる。そして、フィールドメモリ11,12,13,14に取り込んだ4ライン分ずつの信号に重み付けをして補間処理を行うことにより、PDP10の画面の奇数フィールドのラインL’1,ラインL’3,…ラインL’1023の位置での映像を示す信号が作成される。
【0057】
続いて図5Bに示すように、最初の1フレーム分の信号のうちの偶数フィールドの各ラインL2,L4,…の信号が、各フィールドメモリ11,12,13,14に1ライン分ずつ交互に取り込まれる。そして、フィールドメモリ11,12,13,14に取り込んだ4ライン分ずつの信号に重み付けをして補間処理を行うことにより、PDP10の画面の偶数フィールドのラインL’2,ラインL’4,…ラインL’1024の位置での映像を示す信号が作成される。
【0058】
以下同様にして、奇数フィールド,偶数フィールドの信号毎に、PDP10の画面の奇数フィールド,偶数フィールドのライン位置での映像を示す信号がそれぞれ作成される(すなわち、インターレース走査方式の入力映像信号に対して、フィールド単位でPDP10に合わせたライン数変換が行われる)。
【0059】
ここで、映像処理・色再生回路2から送られるインターレース走査方式の信号がHDTV信号(ライン数1125本または1250本)や倍速変換回路を経たNTSC信号(ライン数1050本)であるときには、この信号のライン数がPDP10のライン数1024本に近くなるので、スキャンコンバータ3でのライン数変換比は1に近くなる。図6は、映像処理・色再生回路2から送られるインターレース走査方式の信号のライン数を近似的に1024本とみなした(すなわちライン数変換比を1とみなした)場合に、PDP10の画面のどのライン位置での映像を示す信号が作成されるかを示す。
【0060】
図6Aに示すように、奇数フィールドのラインL1の信号から(すなわち、ラインL1以外のラインの信号の重み付けをゼロにして)、PDP10の画面の奇数フィールドのラインL’1の位置での映像を示す信号が作成される。同様にして、奇数フィールドのラインL3,L5,…L1023の信号から、PDP10の画面の奇数フィールドのラインL’3,L’5,…L’1023の位置での映像を示す信号が作成される。
【0061】
また、図6Bに示すように、偶数フィールドのラインL2の信号から(すなわち、ラインL2以外のラインの信号の重み付けをゼロにして)、PDP10の画面の偶数フィールドのラインL’2の位置での映像を示す信号が作成される。同様にして、偶数フィールドのラインL4,L6,…L1024の信号から、PDP10の画面の偶数フィールドのラインL’4,L’6,…L’1024の位置での映像を示す信号が作成される。
【0062】
図5の処理によって変換されたインターレース方式の原色信号R,G,Bがインターフェース回路5を経てPDP10に供給されると、図7に示すように、奇数フィールドの原色信号R,G,BでPDP10の画面のラインL’1,ラインL’3,…ラインL’1023が走査され、偶数フィールドの原色信号R,G,BでPDP10の画面のラインL’2,ラインL’4,…ラインL’1024が走査される。そして、奇数フィールドの原色信号R,G,BはラインL’1,ラインL’3,…ラインL’1023の位置での映像を示し、偶数フィールドの原色信号R,G,BはラインL’2,ラインL’4,…ラインL’1024の位置での映像を示しているので、ラインL’1,ラインL’3,…ラインL’1023に表示される映像とラインL’2,ラインL’4,…ラインL’1024に表示される映像とが同じになることはない。
【0063】
なお、映像処理・色再生回路2から送られた原色信号R,G,Bがインターレース走査方式の信号であると判別した場合には、マイクロコンピュータ17は、映像処理・色再生回路2から出力された水平同期信号H,垂直同期信号V(すなわち入力映像信号中の水平同期信号H,垂直同期信号V)をセレクタ4で選択させることにより、この水平同期信号H,垂直同期信号Vをスキャンコンバータ3及びインターフェース回路5に送らせる。そして、マイクロコンピュータ17で作成する垂直同期信号Vを、この入力映像信号中の垂直同期信号Vに同期させる(「V同期」)。したがって、この場合には、スキャンコンバータ3から出力される原色信号R,G,Bの垂直走査周波数は、この入力映像信号の垂直走査周波数に一致する。
【0064】
また、この場合には、マイクロコンピュータ17は、インターフェース回路5を制御して、スキャンコンバータ3からインターフェース回路5に送られる水平同期信号H及び垂直同期信号Vではなく、セレクタ4からインターフェース回路5に送られる水平同期信号H及び垂直同期信号V(すなわち入力映像信号中の水平同期信号H及び垂直同期信号V)の位相に基づいてフィールド反転パルスを作成させる(図4参照)。
【0065】
これは、前述のようにマイクロコンピュータ17は、インターレース走査方式への変換時には奇数フィールドと偶数フィールドとで、位相差の異なる水平同期信号H及び垂直同期信号Vを作成するが、V同期をかけると、この位相に影響が及ぶ(例えば両フィールドでこの水平同期信号Hと垂直同期信号Vとの位相が揃ってしまう)ことにより、スキャンコンバータ3から送られる水平同期信号H及び垂直同期信号Vの位相に基づいては奇数フィールドと偶数フィールドとを区別できなくなる事態が生じ得るからである。
【0066】
また、この場合には、V同期をかけたことにより、スキャンコンバータ3からインターフェース回路5を経てPDP10に供給される原色信号R,G,Bの垂直走査周波数が入力映像信号の垂直走査周波数に一致している。また、図5及び図6に示したように、映像処理・色再生回路2から出力された奇数フィールド,偶数フィールドの信号は、スキャンコンバータ3でもそれぞれPDP10の画面の奇数フィールド,偶数フィールドの信号に変換される。そして、外部から入力されるインターレース走査方式の映像信号であるHDTV方式の映像信号やNTSC方式の映像信号でも、周知のように、2:1インターレース走査を行うので、奇数フィールドと偶数フィールドとで水平同期信号及び垂直同期信号の位相が異なっている。したがって、この場合には、入力映像信号中の水平同期信号Hと垂直同期信号Vとの間の位相差に基づいて正確なフィールド反転パルスを作成することができる。
【0067】
なお、逆に映像処理・色再生回路2から送られた原色信号R,G,Bがプログレシブ走査方式の信号である場合には、動画像の追い越しノイズを考慮する必要がないので、V同期をかけない。したがって、この場合には、スキャンコンバータ3からインターフェース回路5を経てPDP10に供給される原色信号R,G,Bの垂直走査周波数と入力映像信号の垂直走査周波数とが一致しないので、入力映像信号中の水平同期信号H及び垂直同期信号Vの位相に基づいては、現在PDP10に供給中の原色信号R,G,Bが奇数フィールドの信号か偶数フィールドの信号かを識別するためのフィールド反転パルスを正確に作成することはできない。
【0068】
また、この場合には、V同期をかけないので、スキャンコンバータ3からインターフェース回路5に送られる水平同期信号H及び垂直同期信号Vには、奇数フィールドと偶数フィールドとを区別できる位相ずれが存在している。したがって、この場合には、前述のようにスキャンコンバータ3から送られる水平同期信号H及び垂直同期信号Vの位相に基づいて、正確なフィールド反転パルスを作成することができる。
【0069】
以上のように、この信号処理系においては、インターレース走査方式の映像信号が入力されると、この入力映像信号のうちの奇数フィールド,偶数フィールドの映像信号が、スキャンコンバータ3により、それぞれPDP10の画面の奇数フィールド,偶数フィールドの映像信号に変換される。
【0070】
このように、インターレース走査方式の入力映像信号に対してフィールド単位で変換が行われるので、動きの速い映像をPDP10に表示しても、映像がぼけることはない。
【0071】
そして、奇数フィールド,偶数フィールドの入力映像信号がそれぞれPDP10の画面の奇数フィールド,偶数フィールドの映像信号に変換されるので、奇数フィールドの入力映像信号を変換した映像信号と偶数フィールドの入力映像信号を変換した映像信号とが画面上の同じ位置での映像を示す信号になることはなく、その結果、PDP10の画面のラインL’1,ラインL’3,…ラインL’1023に表示される映像とラインL’2,ラインL’4,…ラインL’1024に表示される映像とが同じになることはない。したがって、PDP10に表示される映像が、隣合う2本のラインに同じ映像が表示されることにより垂直解像度が下がったような映像になってしまうこともない。
【0072】
しかも、インターレース走査方式の各フィールドの映像信号をプログレシブ走査方式の映像信号として扱うことにより、スキャンコンバータ3の有する変換モードのうちプログレシブ走査方式の映像信号をインターレース方式の映像信号に変換する変換モード(変換モード(a))をそのまま用いてインターレース走査方式の入力映像信号を変換するので、インターレース走査方式の入力映像信号用の変換手段を新たに開発する必要もなくなっている。
【0073】
また、インターレース走査方式の映像信号が入力された場合には、スキャンコンバータ3から出力される映像信号の垂直走査周波数が入力映像信号の垂直走査周波数に一致させられるので、PDP10に表示される映像に、入力映像信号の垂直走査周波数とスキャンコンバータ3から出力される映像信号の垂直走査周波数とのずれを原因とする動画像の追い越しノイズが生じることも防止されている。
【0074】
また、入力映像信号の水平走査周波数及び垂直走査周波数に基づいてその入力映像信号の走査方式を判別することにより、入力映像信号がプログレシブ走査方式の映像信号であるかインターレース走査方式の映像信号であるかに応じた制御をマイクロコンピュータ17が誤りなく行うことができるようになっている。
【0075】
また、インターレース走査方式とプログレシブ走査方式とのいずれの走査方式の映像信号が入力された場合にも、インターフェース回路5で正確なフィールド反転パルスを作成することができるので、このフィールド反転パルスにより、PDP10に供給される映像信号のうちの奇数フィールドの信号と偶数フィールドの信号とをPDP10に誤りなく識別させることができるようになっている。
【0076】
なお、以上の例では、映像処理・色再生回路2から送られた原色信号R,G,Bの水平走査周波数及び垂直走査周波数に基づいて入力映像信号の走査方式を判別している。しかし、別の例として、各入力端子i1〜i4がそれぞれ特定の規格の映像信号に対応しているので、これらの入力端子i1〜i4のうちのどの入力端子から入力された映像信号をセレクタ1に選択させるかに基づいて、入力映像信号の走査方式を判別するようにしてもよい。
【0077】
また、プログレシブ走査方式の映像信号は一般には静止画像の信号であるが、525プログレシブTV信号(有効ライン数が約480本であることから480Pとも呼ばれる)のように、例外的にプログレシブ走査方式の動画像信号も存在しているので、セレクタ1での選択に基づいて入力映像信号の走査方式を判別する場合には、プログレシブ走査方式の動画像信号を一般のプログレシブ走査方式の映像信号とは異なる入力端子から入力させることにより、その入力端子から入力される映像信号をセレクタ1に選択させた場合には、入力映像信号の走査方式をインターレース走査方式と識別させるようにしてもよい。それにより、プログレシブ走査方式の動画像信号が入力された場合に、インターレース走査方式の映像信号が入力された場合と同じ制御をマイクロコンピュータ17が行うことができるようになる。
【0078】
また、以上の例では、プログレシブ走査方式の映像信号をインターレース方式の映像信号に変換する変換モード(変換モード(a))以外に、インターレース走査方式の信号に対してフレーム単位でライン数変換を行う変換モード(変換モード(b))やインターレース走査方式の信号に対してフィールド単位でライン数変換及びプログレシブ走査方式への変換を行う変換モード(変換モード(c))を有するスキャンコンバータ3を設けている。しかし、インターレース走査方式の各フィールドの映像信号をプログレシブ走査方式の映像信号として扱って変換モード(a)で処理するようにしているので、変換モード(a)のみを有するスキャンコンバータを設けてもよいことはもちろんである。
【0079】
また、以上の例では、スキャンコンバータ3の有する変換モード(a)をそのまま用いてインターレース走査方式の入力映像信号を変換しているが、こうした変換モード(a)を有するスキャンコンバータを設ける代わりに、インターレース走査方式の入力映像信号のうちの奇数フィールド,偶数フィールドの映像信号をそれぞれインターレース駆動パネルの画面の奇数フィールド,偶数フィールドの映像信号に変換するスキャンコンバータを新たに開発するようにしてもよい。
【0080】
また、以上の例ではライン数1024本のインターレース駆動方式のPDPに本発明を適用しているが、ライン数が1024本以外のインターレース駆動方式のPDPにも本発明を適用してよいことはもちろんである。
【0081】
また、以上の例ではインターレース駆動方式のPDPに本発明を適用しているが、例えばインターレース駆動技術を採用した液晶パネルや有機ELパネル等が将来実現された場合には、それらのインターレース駆動パネルにも本発明を適用してよい。
【0082】
また、本発明を適用するインターレース駆動パネルは、直視型ディスプレイとして用いられるものと投写型ディスプレイにおいて用いられるものとのいずれであってもよい。
【0083】
また、本発明は、以上の例に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、その他様々の構成をとりうることはもちろんである。
【0084】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る請求項1に記載のインターレース駆動パネル用フィールド反転パルス作成装置によれば、本発明が前提とするスキャンコンバータによってインターレース走査方式の入力映像信号とプログレシブ走査方式の入力映像信号とのいずれが変換される場合にも、現在インターレース駆動パネルに供給中の映像信号が奇数フィールドの信号か偶数フィールドの信号かを識別するためのフィールド反転パルスを、正確に作成することができるという効果が得られる。
【0085】
また、請求項2に記載のインターレース駆動パネル用フィールド反転パルス作成装置によれば、スキャンコンバータへの入力映像信号の走査方式を誤りなく判別してフィールド反転パルスを作成できるという効果も得られる。
【0086】
また、請求項3に記載のインターレース駆動パネル用フィールド反転パルス作成装置によれば、スキャンコンバータへの入力映像信号の走査方式を誤りなく判別してフィールド反転パルスを作成できるという効果や、プログレシブ走査方式の動画像信号がスキャンコンバータに入力された場合に、インターレース走査方式の映像信号がスキャンコンバータに入力された場合と同じく、入力映像信号中の水平同期信号及び垂直同期信号の位相に基づいて正確なフィールド反転パルスを作成することができるという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インターレース駆動方式のPDPに供給する信号を作成する信号処理系の構成例を示すブロック図である。
【図2】図1のスキャンコンバータの有する1つの変換モードでの処理を示す図である。
【図3】図1のスキャンコンバータの有する別の変換モードでの処理を示す図である。
【図4】図1のインターフェース回路で作成されるフィールド反転パルスと、インターレース走査方式の映像信号における水平同期信号及び垂直同期信号の位相とを示す図である。
【図5】インターレース走査方式の映像信号に対する図2の変換モードでの処理を示す図である。
【図6】図5のインターレース走査方式の映像信号に対する図2の変換モードでの処理を示す図である。
【図7】図5の処理で変換された信号によるPDPの画面の走査の様子を示す図である。
【図8】インターレース駆動方式のPDPに供給する必要のある信号を示す図である。
【符号の説明】
1,4 セレクタ、 2 映像処理・色再生回路、 3 スキャンコンバータ、 5 インターフェース回路、 10 プラズマディスプレイパネル(PDP)、 11,12,13,14 フィールドメモリ、 15 メモリコントローラ、 16 デジタルフィルタ、 17 マイクロコンピュータ
Claims (3)
- プログレシブ走査方式の1画面分の映像信号を、インターレース駆動パネルの画面の1フィールド分の映像信号に変換する変換手段と、
奇数フィールドと偶数フィールドとで、水平同期信号と垂直同期信号との間の位相差が異なる水平同期信号及び垂直同期信号を作成する作成手段と、
インターレース走査方式の入力映像信号を、1フィールド分の映像信号をプログレシブ走査方式の1画面分の映像信号として前記変換手段に取り込ませる制御手段と
を有するスキャンコンバータを用いて入力映像信号を変換する際に、インターレース駆動パネルに供給するフィールド反転パルスを作成する装置において、
前記スキャンコンバータにインターレース走査方式の映像信号が入力された場合には、該映像信号中の水平同期信号及び垂直同期信号の位相に基づいてフィールド反転パルスを作成し、
前記スキャンコンバータにプログレシブ走査方式の映像信号が入力された場合には、前記作成手段で作成された水平同期信号及び垂直同期信号の位相に基づいてフィールド反転パルスを作成する
インターレース駆動パネル用フィールド反転パルス作成装置。 - 請求項1に記載のインターレース駆動パネル用フィールド反転パルス作成装置において、
前記スキャンコンバータへの入力映像信号の垂直走査周波数及び水平走査周波数に基づいて該入力映像信号の走査方式を判別する判別手段をさらに備えた
インターレース駆動パネル用フィールド反転パルス作成装置。 - 請求項1に記載のインターレース駆動パネル用フィールド反転パルス作成装置において、
それぞれ特定の規格の映像信号に対応した複数の入力端子のうちのいずれかの入力端子から入力される映像信号を選択するかに基づいて、前記スキャンコンバータへの入力映像信号の走査方式を判別する判別手段をさらに備えた
インターレース駆動パネル用フィールド反転パルス作成装置。
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