JP3641289B2 - 車両の盗難防止装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、自動車などの車両の盗難防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
典型的な先行技術は、特開平2−246850に開示されている。この先行技術では、車輪の回転を検出する回転検出手段が備えられており、駐車状態にある車両の盗難時に車輪の回転が検出されると、警報作動されるように構成される。
【0003】
この先行技術では、車両の前後の全ての車輪が同時に持上げられて移動されたときには、車輪が回転されないので、警報作動が行われないという問題がある。
【0004】
一般に、車両の前部に内燃機関が搭載され、その内燃機関によって前輪が駆動されるいわゆるFF(Front engine Front drive)車であって、その内燃機関の動力が自動変速機を介して前輪に伝達されるAT(Automatic Transmission)車であるとき、駐車時に自動変速機のパーキングレンジに設定すると、前輪が回転されないように構成されており、また手動操作される駐車ブレーキは、後輪を制動して後輪が回らないように構成されている。このようなFFかつAT車の盗難時には、前輪も後輪も全て回らない状態のままで車両毎移動されて盗難に遭遇することがあり得る。前述の先行技術では、このような車両に対する盗難防止の対策が施されていない。
【0005】
他の先行技術は、特開平2−283548に開示されている。この先行技術では、車両の傾斜度の変化を検出する手段が備えられ、駐車開始時に比べて車両の傾斜度が変化したとき、警報を出すように構成される。この先行技術でもまた、車両の前後の車輪がいずれも同時に持上げられたとき、たとえば車両が駐車時の水平に置かれたままの状態で、傾けることなく、持上げられて移動されたときには、警報が出力されず、盗難防止効果を達成することができない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、全ての車輪が回転されることなく、また車両が傾斜されることなく持上げられてたとえばレッカー車で移動などされたときにおいても、その盗難を確実に防止することができるようにした車両の盗難防止装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、車両の車輪の空気圧を検出する空気圧センサと、
車両の駐車状態を検出する手段と、
空気圧センサの出力と駐車状態検出手段の出力とに応答して、駐車時に前記空気圧が予め定める値未満になったときに警報信号を発生する手段とを含むことを特徴とする車両の盗難防止装置である。
また本発明は、警報信号発生手段は、
空気圧センサと駐車状態検出手段との出力に応答して、駐車初期の前記空気圧をストアするメモリを有し、前記予め定める値は、メモリにストアされている空気圧に対応しかつ前記ストアされている空気圧未満の値に定められることを特徴とする。
また本発明は、駐車状態検出手段は、
駐車ブレーキが制動状態であることを検出する第1検出手段と、
車速が零であることを検出する第2検出手段と、
内燃機関の回転速度が零であることを検出する第3検出手段と、
ドアが施錠された状態を検出する第4検出手段と、
第1〜第3検出手段の少なくとも1または複数の検出出力が得られ、かつ第4検出手段の出力が得られたとき、駐車状態であることを表す駐車状態検出出力を導出する手段とを含むことを特徴とする。
また本発明は、(a)車両の車輪の空気圧を検出する空気圧センサと、
(b)駐車状態検出手段であって、
駐車ブレーキが制動状態であることを検出する第1検出手段と、
車速が零であることを検出する第2検出手段と、
内燃機関の回転速度が零であることを検出する第3検出手段と、
ドアが施錠された状態を検出する第4検出手段と、
第1〜第3検出手段の少なくとも1または複数の検出出力が得られ、かつ第4検出手段の出力が得られたとき、駐車状態であることを表す駐車状態検出出力を導出する手段とを有する駐車状態検出手段と、
(c)警報信号発生手段であって、
駐車状態検出手段からの駐車状態検出出力が得られたときにおける空気圧センサからの検出された空気圧をストアするメモリを有し、
そのメモリのストア後における検出された空気圧が、メモリにストアされている空気圧未満の予め定める値になったとき、警報信号を発生する警報信号発生手段とを含むことを特徴とする車両の盗難防止装置である。
また本発明は、(a)車両の車輪の空気圧を検出する空気圧センサと、
(b)駐車状態検出手段であって、
駐車ブレーキが制動状態であることを検出する第1検出手段と、
車速が零であることを検出する第2検出手段と、
内燃機関の回転速度が零であることを検出する第3検出手段と、
ドアが施錠された状態を検出する第4検出手段と、
第1〜第3検出手段の少なくとも1または複数の検出出力が得られ、かつ第4検出手段の出力が得られたとき、駐車状態であることを表す駐車状態検出出力を導出する手段とを有する駐車状態検出手段と、
(c)空気圧センサの出力と駐車状態検出手段の出力とに応答して、駐車時に前記空気圧が予め定める値未満になったときに警報信号を発生する手段とを含むことを特徴とする車両の盗難防止装置である。
また本発明は、(a)車両の車輪の空気圧を検出する空気圧センサと、
(b)車両の駐車状態を検出する手段と、
(c)警報信号発生手段であって、
駐車状態検出手段からの駐車状態検出出力が得られたときにおける空気圧センサからの 検出された空気圧をストアするメモリを有し、
そのメモリのストア後における検出された空気圧が、メモリにストアされている空気圧未満の予め定める値になったとき、警報信号を発生する警報信号発生手段とを含むことを特徴とする車両の盗難防止装置である。
【0008】
【作用】
本発明に従えば、車両の駐車状態が検出された後に、空気圧センサによって検出される車輪の空気圧が予め定める値未満になったときには、少なくとも空気圧センサが設けられている車輪が持上げられたことになり、したがってこのとき警報信号を発生し、盗難を未然に防止する。したがって空気圧センサを、たとえば前輪および後輪の全ての車輪に設けることによって、前後の全ての車輪がともに同時に持上げられたとき、警報信号が発生される。また車両が駐車状態に比べて傾くことなく持上げられたとき、および駐車状態から傾いて持上げられたときのいずれにおいても、警報信号が得られる。これによって前述の先行技術の問題が解決され、車両の盗難防止が確実に達成される。
【0009】
本発明に従えば、警報信号発生手段はメモリを備え、このメモリには駐車初期の空気圧がストアされ、空気圧センサによって検出される空気圧が、メモリにストアされている空気圧に対応する値、たとえばそのメモリにストアされている空気圧未満であってかつそのタイヤに車両の荷重が作用しなくなったときの圧力を超える値の範囲内で、前記ストアされている空気圧に対する予め定める割合の値、またはメモリにストアされている空気圧から予め定める値を減算した値未満になったときに、警報信号を発生する。
【0010】
さらに本発明に従えば、駐車状態を検出するにあたっては、車両のたとえば後輪を制動する駐車ブレーキが制動状態であることが第1検出手段によって検出され、車輪の回転が零であって車速が零であることを第2検出手段によって検出し、あるいは走行駆動動力を発生するガソリン機関などの内燃機関が停止して回転速度が零であることを第3検出手段によって検出したときの少なくとも1つの状態が得られ、しかも車両の各乗員のための座席の近傍にまたは荷重の出入れのために設けられているドア、たとえば運転者の座席の近傍のドアが施錠された状態が第4検出手段によって検出されたとき、駐車状態であることを表す出力を得る。
【0011】
【実施例】
図1は本発明の一実施例の車輪1に関連する構成を示す断面図であり、図2はその車輪1を含む自動車の全体の構成を示す簡略化した平面図である。車輪1の他にもう1つの車輪2は前輪を構成し、さらに車輪3,4は後輪を構成し、自動車の車両本体5に設けられる。車両本体5の前部には火花点火内燃機関6が搭載されており、その動力は自動変速機7を介して前輪1,2が駆動される。操作レバー8を運転者が操作することによって、内燃機関6の動力を、複数の変速段を介して前輪1,2に伝達し、または遮断し、さらに前輪1,2の回転を停止してロック状態とすることもできる。
【0012】
運転席にはまた駐車ブレーキの操作レバー9が設けられ、制動手段10によって後輪3,4が回転しないように制動状態とすることができる。このような駐車ブレーキ手段11が制動状態であることは、検出手段12によって検出することができる。
【0013】
本体5の車速を検出するために、前輪1の近傍には車速検出手段13が設けられる。この検出手段13は他の車輪2〜4に設けられていてもよい。さらに内燃機関6の回転速度を検出するための回転速度検出手段14が設けられる。運転席には、運転者が操作するイグニションスイッチ15が設けられ、これによって点火回路16にバッテリからの電力が供給されて内燃機関6の火花点火のための高電圧が複数の各気筒毎に順次的に与えられる。
【0014】
本体5には、運転席の近傍に開閉可能なドア17が設けられ、また助手席にもドア18が設けられ、さらに後部座席にもドア19,20が設けられる。運転席のドア17の施錠状態を検出するために検出手段21が設けられる。この検出手段21はドア17だけでなく残余のドア18〜20または荷物用トランクの蓋などのドアの施錠状態を併せて検出することができる構成であってもよい。さらにまた運転席のドア17のガラス窓の全閉状態を検出するための窓検出手段22が設けられる。ドア18〜20に関してもまた同様に、窓ガラスの全閉状態を検出するための手段が設けられていてもよい。
【0015】
運転席には衝突時の運転者の操舵輪への衝突を防ぐためにエアーバッグ23が設けられ、大きな衝撃時に、このエアーバッグ23が急速に膨らんで運転者を保護する。
【0016】
図3は、内燃機関6に関連する簡単な構成を示す系統図である。燃料ポンプ25からの燃料は内燃機関6の各気筒毎に設けられた燃料噴射弁26に間欠的に与えられる。点火回路16からの火花点火のための高電圧は、その気筒毎に設けられた点火プラグ27に与えられる。
【0017】
再び図1を参照して、前輪1はリム28に圧縮空気の空気室29を形成するゴムなどの材料から成るタイヤ30が密着して取付けられる。リム28には空気室29に連通する通路31が形成され、リム28に固定された車軸32には空気通路33が形成される。車軸32は本体5に軸受34によって回転自在に設けられる。本体5にはまた回転管継手35が設けられ、通路33は通路36を経て、空気圧センサ37に導かれる。こうして空気圧センサ37は前輪1の空気室29の空気圧を表す信号を導出する。管路36には開閉弁38が設けられ、空気室29内の圧縮空気を大気放散することができる。残余の車輪2〜4にもまた同様に空気圧センサ37が設けられ、後述の説明では、代表的に空気圧センサ37で示す。
【0018】
図4は、図1〜図3に示される実施例の電気的構成を示すブロック図である。マイクロコンピュータなどによって実現される処理回路39には警報音を発生するブザー40および警報ランプ41などが設けられ、警報信号を音響によって、また目視によって表示する。処理回路39にはまたメモリ42が備えられ、空気圧センサ37の検出圧力がストアされる。
【0019】
図5は、処理回路39の動作を説明するためのフローチャートである。ステップa1においてすでに盗難防止処理作動中であるかどうかが判断され、今から盗難防止処理作動が開始されるべきかどうかを判断するにあたっては、このステップa1から次のステップa2に移る。ステップa2において自動車の本体5の駐車状態が検出されると、次のステップa3に移り、本体5に備えられている乗員および/または荷物などのためのドア17が施錠されたロック状態となっているかどうかが判断される。このステップa3では、主としてたとえば運転者が所持している遠隔操作可能なドアを施錠するための装置であるいわゆるリモコンドアロックなどを用いて施錠操作を行い、自動車においてその施錠をすべき信号を受信したとき、そのドアを施錠状態であるものと判断する。施錠されたロック状態となっていることがステップa3で判断されると、これによって自動車は駐車状態であるものと判断される。そこでステップa4では、盗難防止処理作動を行うべき状態であることを判断し、その盗難防止処理の作動を開始する。次のステップa5では、空気圧センサ37の出力を読取ってメモリ42にストアして記憶する。
【0020】
ステップa6では、駐車中における空気圧センサ37の出力に応答して、次の式1が成立するかどうかを判断する。
【0021】
P1 < P0 − △P …(1)
ここでP0は、メモリ42にストアされている駐車初期の空気室29内におけるタイヤ空気圧であり、△Pは、予め定める圧力の値であり、P1は、駐車中における空気圧センサ37によって検出される現在の検出空気圧を表す。
【0022】
ステップa6において、駐車時の検出された空気圧P1が、駐車初期の空気圧P0から予め定めた値△Pだけ減算した値(P0−△P)未満であることが判断されると、その車輪1が持上げられたものと判断し、ステップa7では、警報信号を出力して盗難防止動作を指令する。空気圧センサ37は、前述のように車輪1だけでなく残余の車輪2〜4にもまた備えられ、これらの4つの車輪1〜4にそれぞれ備えられている空気圧センサ37の全てが、駐車初期においてステップa3でメモリ42にストアされ、各空気圧センサ37毎にステップa6の判断が行われ、これら4つの空気圧センサ37のうちの少なくとも1つに関して前述の式1が成立するとき、ステップa7において盗難防止動作が指令される。
【0023】
こうしてステップa1〜ステップa7の順に動作が行われ、その後、ステップa1において盗難防止処理作動中であることが判断されると、ステップa8では、ドアロックが解除されたかどうかが判断され、施錠状態のままであればステップa6に移る。こうしてドアが施錠された状態のままで、次のステップa6で前述の式1が成立したときには、ステップa7で盗難防止を指令することになる。
【0024】
ステップa8においてドアの施錠状態が解除されて、解錠されるところと判断されると、次のステップa9では、盗難防止指令を解除する。
【0025】
このような図5に示されるメインルーチンの動作は、一定周期毎にその処理動作が行われる。
【0026】
図6は、図5に示されるステップa7における盗難防止動作に関する動作を説明するためのフローチャートである。ステップb1において警報信号が発生されて盗難防止の指令信号が導出されると、ステップb2では、盗難防止措置の動作が行われる。このステップb2では、たとえば(1)ブザー40によって警報音を発生し、(2)ヘッドライトまたはその他のライトを点滅させ、あるいはまたその他の警報灯41を点灯させ、(3)エアーバック23を開いて、運転席における運転者が操舵輪の操作が不可能な状態とし、(4)開閉弁38(図1参照)を開いて検出空気圧が異常に低下した車輪に対応する開閉弁38からその車輪の空気圧を抜き、または全ての車輪1〜4の空気を抜き、(5)内燃機関の各気筒への燃料噴射弁26による燃料の噴射を禁止し、(6)点火回路16を休止して内燃機関6のための高電圧の発生を禁止し、(7)燃料ポンプ25(図3参照)の動作を禁止して燃料を供給しないようにし、(8)ISC(Idle Speed Control)動作を行い、すなわち運転者がアクセルペダルを踏込まなければアイドル回転を維持できない状態とし、(9)自動変速機7が第1速段階に固定され、もっと減速比が小さい第2速段階以上には変速段が変わらないようにし、(10)自動変速機7のロックアップクラッチをオンにし、すなわち駆動される車輪1,2と内燃機関6の出力軸とを直結状態に保ったままとし、または(11)自動変速機7をいわゆるPレンジに固定したままとし、運転者がブレーキペダルを踏込んでもそのPレンジに固定したままとし、ドライブDレンジに移らないようにする。このような前述の動作(1)〜(11)のうちの少なくとも1つを行うことによって、自動車の本来の機能が損なわれ、その自動車の盗難の防止が行われることになる。
【0027】
図7は、前述の図5におけるステップa2の駐車状態を検出するための動作を説明するためのフローチャートである。ステップc1において検出手段12によって駐車ブレーキ11が車輪3,4を制動状態に保っていることが判断されると、次のステップc2に移り、検出手段13によって本体5が移動しておらず、したがって車速が零であるかどうかが判断される。車速が零であれば、ステップc3に移り、検出手段14によって、内燃機関6の出力軸が回転を停止しており、その回転速度が零であるかどうかが判断される。内燃機関6の回転速度が零であれば、ステップc4に移る。
【0028】
ステップc4では、運転席のドア17が一旦、開かれたかどうかが検出手段44によって検出される。ドア17が一旦開かれ、その後、ステップc5においてそのドア17が閉じられたことがステップc5において判断されると、ステップc6では、自動車が駐車状態にあることが判断され、こうして前述の図5のステップa2〜ステップa3に移る。図7のステップc4,c5では、本体5の停止時において、運転席のドア17が開かれて運転者が車外に出た後、そのドア17が再び閉じられ、こうして運転者が本体5内に存在しなくなったことによって、ステップc6では、駐車状態であるものと判断する。
【0029】
本発明の他の実施例として、ステップc1〜c3のうちの1または2だけの検出が行われるようにしてもよく、またステップc4,c5は省略されてもよい。
【0030】
図8は、本発明の他の実施例の断面図である。この実施例では前輪1のタイヤ30の空気室29に臨んで空気圧センサ37が設けられ、この空気圧センサ37の出力は車軸32と同心に形成された環状のスリップリング46,47に導出される。これらのスリップリング46,47には、ブラシ48,49が摺動するように接続される。これらのブラシ48,49は、本体5の固定位置に設けられた絶縁体50に取付けられている。ブラシ48,49の各出力は、処理回路39に与えられる。その他の構成は前述の実施例と同様である。
【0031】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、車両の駐車状態において空気圧センサによって検出される車輪の空気圧が予め定める値未満になったときに警報信号が発生されるようにしたので、少なくとも空気圧センサが備えられている車輪が、たとえばレッカー車などで持上げられて移動されようとしたときには、警報信号が発生され、その盗難防止が確実に達成される。車両は、駐車状態に比べて傾けて持上げられたとき、および駐車状態に対して傾くことなく持上げられときのいずれにおいても、上述のように警報信号が確実に発生され、これによって前述の先行技術の問題が解決される。
【0032】
また本発明によれば、駐車状態検出手段によって駐車状態が検出された駐車初期の空気圧センサの出力をメモリにストアしておき、駐車時に、そのメモリにストアされている空気圧に対応する値未満になれば警報信号が発生されるように構成し、これによって車輪の空気圧の設定値が変化されても、盗難防止効果を確実に達成することができる。
【0033】
さらに本発明によれば、駐車状態は、駐車ブレーキが制動状態であり、車速が零であり、または内燃機関の回転速度が零である少なくともいずれか1つが検出され、しかも車両の乗員または荷物の出入れのためのドアが施錠されたときに、駐車状態であるものと判断されるようにしたので、駐車状態が確実に検出され、これによって盗難防止効果がさらに一層正確に検出され、誤って警報信号が発生されることが防がれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の前輪1付近の構成を示す簡略化した断面図である。
【図2】図1に示される前輪1が備えられる自動車の全体の構成を示す簡略化した平面図である。
【図3】内燃機関6に関連する構成を簡略化して示す系統図である。
【図4】図1〜図3に示される実施例の電気的構成を示すブロック図である。
【図5】処理回路39の動作の全体を示すフローチャートである。
【図6】図5に示される盗難防止指令信号によって行われる動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】図5に示される駐車状態を検出するための動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】前述の図1に対応し、本発明の他の実施例の前輪1付近の構成を簡略化して示す断面図である。
【図9】図8の左方から見た電気的構成を示す簡略化した断面図である。
【符号の説明】
1,2,3,4 車輪
5 車両本体
6 火花点火内燃機関
7 自動変速機
11 駐車ブレーキ手段
13 車速検出手段
14 回転速度検出手段
16 点火回路
17,18,19,20 ドア
22 窓検出手段
23 エアーバッグ
28 リム
29 空気室
30 タイヤ
35 回転管継手
37 空気圧センサ
39 処理回路

Claims (6)

  1. 車両の車輪の空気圧を検出する空気圧センサと、
    車両の駐車状態を検出する手段と、
    空気圧センサの出力と駐車状態検出手段の出力とに応答して、駐車時に前記空気圧が予め定める値未満になったときに警報信号を発生する手段とを含むことを特徴とする車両の盗難防止装置。
  2. 警報信号発生手段は、
    空気圧センサと駐車状態検出手段との出力に応答して、駐車初期の前記空気圧をストアするメモリを有し、前記予め定める値は、メモリにストアされている空気圧に対応しかつ前記ストアされている空気圧未満の値に定められることを特徴とする請求項1記載の車両の盗難防止装置。
  3. 駐車状態検出手段は、
    駐車ブレーキが制動状態であることを検出する第1検出手段と、
    車速が零であることを検出する第2検出手段と、
    内燃機関の回転速度が零であることを検出する第3検出手段と、
    ドアが施錠された状態を検出する第4検出手段と、
    第1〜第3検出手段の少なくとも1または複数の検出出力が得られ、かつ第4検出手段の出力が得られたとき、駐車状態であることを表す駐車状態検出出力を導出する手段とを含むことを特徴とする請求項2記載の車両の盗難防止装置。
  4. (a)車両の車輪の空気圧を検出する空気圧センサと、
    (b)駐車状態検出手段であって、
    駐車ブレーキが制動状態であることを検出する第1検出手段と、
    車速が零であることを検出する第2検出手段と、
    内燃機関の回転速度が零であることを検出する第3検出手段と、
    ドアが施錠された状態を検出する第4検出手段と、
    第1〜第3検出手段の少なくとも1または複数の検出出力が得られ、かつ第4検出手段の出力が得られたとき、駐車状態であることを表す駐車状態検出出力を導出する手段とを有する駐車状態検出手段と、
    (c)警報信号発生手段であって、
    駐車状態検出手段からの駐車状態検出出力が得られたときにおける空気圧センサからの検出された空気圧をストアするメモリを有し、
    そのメモリのストア後における検出された空気圧が、メモリにストアされている空気圧未満の予め定める値になったとき、警報信号を発生する警報信号発生手段とを含むことを特徴とする車両の盗難防止装置。
  5. (a)車両の車輪の空気圧を検出する空気圧センサと、
    (b)駐車状態検出手段であって、
    駐車ブレーキが制動状態であることを検出する第1検出手段と、
    車速が零であることを検出する第2検出手段と、
    内燃機関の回転速度が零であることを検出する第3検出手段と、
    ドアが施錠された状態を検出する第4検出手段と、
    第1〜第3検出手段の少なくとも1または複数の検出出力が得られ、かつ第4検出手段の出力が得られたとき、駐車状態であることを表す駐車状態検出出力を導出する手段とを有する駐車状態検出手段と、
    (c)空気圧センサの出力と駐車状態検出手段の出力とに応答して、駐車時に前記空気圧が予め定める値未満になったときに警報信号を発生する手段とを含むことを特徴とする車両の盗難防止装置。
  6. (a)車両の車輪の空気圧を検出する空気圧センサと、
    (b)車両の駐車状態を検出する手段と、
    (c)警報信号発生手段であって、
    駐車状態検出手段からの駐車状態検出出力が得られたときにおける空気圧センサからの 検出された空気圧をストアするメモリを有し、
    そのメモリのストア後における検出された空気圧が、メモリにストアされている空気圧未満の予め定める値になったとき、警報信号を発生する警報信号発生手段とを含むことを特徴とする車両の盗難防止装置。
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