JP3641200B2 - フィット感ある皮膚外用剤 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、皮膚外用剤に関し、更に詳細には、化粧料に好適な皮膚外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
化粧料に於いて、肌との密着性の良さ、即ち、化粧料によって形成される、化粧膜が肌と良くフィットすることは、化粧仕上がりが長く変わらず維持するための必要条件であり、この様なフィット性の向上は恒久的な化粧料の課題となっている。近年この様なフィットの阻害要因が種々解明されてきており、その様なものの中に、水溶性高分子の存在がある。元来水溶性高分子は、保湿や、系の安定化のために使用されており、化粧料に於いては不可欠なものとなっており、これらの存在を化粧料より取り除くことは出来ない。特に、増粘安定化剤として使用されているカルボキシビニルポリマーは、安定化への寄与は極めて大きいものの、この様な化粧膜のフィットの阻害の大きな要因にもなっている。即ち、化粧膜のフィットを阻害せずに、系を安定化する方法の開発が望まれていた。
【0003】
一方、皮膚外用剤に於いて、1)高重合度メチルポリシロキサンと2)カルボキシビニルポリマーの塩及びアクリル酸・メタクリル酸アルキル(C10〜30)コポリマーの塩から選ばれる1種乃至は2種以上を含有するものは、全く知られておらず、従って、この様な構成をとる皮膚外用剤が、安定性、肌とのフィット性ともに優れることは全く知られていなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、この様な状況下為されたものであり、化粧膜のフィットを阻害せずに、系を安定化する方法を提供することを課題とする。
【0005】
【課題の解決手段】
この様な状況に鑑みて、本発明者らは、化粧膜のフィットを阻害せずに、系を安定化する方法を求めて、鋭意研究努力を重ねた結果、皮膚外用剤に1)高重合度メチルポリシロキサンと2)カルボキシビニルポリマーの塩及びアクリル酸・メタクリル酸アルキル(C10〜30)コポリマーの塩から選ばれる1種乃至は2種以上を含有させることにより、この様な特性を発現できることを見出し、発明を完成させるに至った。即ち、本発明は以下に示す技術に関するものである。
(1)1)高重合度メチルポリシロキサンと2)カルボキシビニルポリマーの塩及びアクリル酸・メタクリル酸アルキル(C10〜30)コポリマーの塩から選ばれる1種乃至は2種以上を含有することを特徴とする、皮膚外用剤。
(2)カルボキシビニルポリマーの塩、アクリル酸・メタアクリル酸アルキル(C10〜30)コポリマーの塩から選ばれる1種乃至は2種以上が、カルボキシビニルポリマーのアルカリ金属塩及びアクリル酸・メタクリル酸アルキル(C10〜30)コポリマーのアルカリ金属塩の組合せであることを特徴とする、(1)に記載の皮膚外用剤。
(3)カルボキシビニルポリマーの塩、アクリル酸及びメタクリル酸アルキル(C10〜30)コポリマーの塩から選ばれる1種乃至は2種以上の塩が、カリウム塩であることを特徴とする、(1)又は(2)に記載の皮膚外用剤。
(4)高重合度メチルポリシロキサンの重合度が2000〜3000であることを特徴とする、(1)〜(3)何れか1項に記載の皮膚外用剤。
(5)高重合度メチルポリシロキサンが直鎖上のものであることを特徴とする、(1)〜(4)何れか1項に記載の皮膚外用剤。
(6)化粧料であることを特徴とする、(1)〜(5)何れか1項に記載の皮膚外用剤。
以下、本発明について、実施の形態を中心に詳細に説明を加える。
【0006】
【発明の実施の形態】
(1)本発明の皮膚外用剤の必須成分である高重合度メチルポリシロキサン
本発明の皮膚外用剤は高重合度メチルポリシロキサンを必須成分として含有することを特徴とする。ここで、高重合度メチルポリシロキサンとは、ジアルコキシジメチルシランやジクロロジメチルシロキサンなどの2つの脱離基を有するシランと、メチルトリアルコキシシランやトリクロロメチルシロキサン等の3つの脱離基を有するシランとから選ばれる1種乃至は2種以上を共重合させて得られる、高重合度、具体的には重合度が2000〜3000、更に好ましくは2600〜2900のものを意味し、この様な高粘度メチルポリシロキサンには、直鎖状のものと立体的な架橋構造を有するものとがある。この様な、高重合度メチルポリシロキサンは2つの脱離基を有する(ポリ)メチルシランと3つの脱離基を有するメチルシランから選ばれる1種乃至は2種以上を常法に従って共重合することにより得られ、2つの脱離基を有するシランのみを重合させれば直鎖状となり、3つの脱離基を有するシランを構成モノマーの一つに加えると架橋型の三次元構造を有するメチルポリシロキサンとなるが、この様な特性のこの様な、メチルポリシロキサンは既に多くの種類のものが市販されており、この様な市販品を使用することもできる。この様な市販品としては、信越シリコーン株式会社より市販されている、シリコーンKF96の高粘度品、シリコーンMK−80、シリコーンPSG−87、シリコーンKSG−17、シリコーンKF−9010やシリコーンKF9028等が例示できる。かかる高重合度メチルポリシロキサンの好ましいサイズは、前述のごとく、平均重合度で2000〜3000が好ましく、更に好ましくは2600〜2900である。これは、重合度が高すぎるとフィット感を損なう場合があり、低すぎると化粧持ちを損なうことがあるからである。これらの高重合度メチルポリシロキサンは唯1種を含有させることもできるし、2種以上を組み合わせて含有させることもできる。かかる高重合度メチルポリシロキサンの好ましい含有量は、化粧料全量に対して総量で、0.1〜10重量%であり、更に好ましくは0.5〜5重量%である。
【0007】
(2)本発明の皮膚外用剤の必須成分であるカルボキシビニルポリマーの塩及びアクリル酸・メタクリル酸アルキル(C10〜30)コポリマーの塩
本発明の皮膚外用剤は、カルボキシビニルポリマーの塩及びアクリル酸・メタクリル酸アルキル(C10〜30)コポリマーの塩から選ばれる1種乃至は2種以上を含有することを特徴とする。これらのカルボキシビニルポリマーの塩やアクリル酸・メタクリル酸アルキル(C10〜30)コポリマーの塩は増粘剤として、皮膚外用剤の系を安定化させる作用を有する。これらカルボキシビニルポリマーの塩やアクリル酸・メタクリル酸アルキル(C10〜30)コポリマーの塩は既に市販されている、カルボキシビニルポリマー及びアクリル酸・メタクリル酸アルキル(C10〜30)コポリマーを中和することにより系内に形成させることができる。この様な塩としては、生理的に許容され、ゲルを形成するものであれば特段の限定無く適用でき、例えば、ナトリウム塩やカリウム塩等のアルカリ金属塩、アンモニウム塩、トリエタノールアミンやトリエチルアミン塩等の有機アミン塩、リジン塩やアルギニン塩等の塩基性アミノ酸塩等が好ましく例示できる。又これらのものについては、粘度特性から数種のものが市販されているが、それらを唯1種用いることもできるし2種以上を組み合わせて用いることもできる。好ましいものは、これら2種をともに含有する形態である。かかるカルボキシビニルポリマーの塩及びアクリル酸・メタクリル酸アルキル(C10〜30)コポリマーの塩の2者を含有する場合に於いて、好ましい組み合わせとしては、フリー体に換算して、カルボキシビニルポリマー:アクリル酸・メタクリル酸アルキル(C10〜30)コポリマー=99:1〜9:1の比で含有する形態である。又、含有量としてはフリー体に換算して、皮膚外用剤全量に対して、0.05〜1重量%であり、更に好ましくは0.1〜0.5重量%である。これは、多すぎると化粧持ちを阻害することがあり、少なすぎると安定性を損なうことがあるからである。
【0008】
(3)本発明の皮膚外用剤
本発明の皮膚外用剤は上記2種の必須成分を含有することを特徴とする。この様な組み合わせにより、本発明の皮膚外用剤は、系を安定化しつつも、化粧持ちの良い皮膚外用剤となる。ここで、本発明で言う皮膚外用剤とは、皮膚に外用で適用する組成物の総称を意味し、例えば、化粧料、皮膚外用医薬、皮膚外用殺菌・消毒剤などが好ましく例示でき、これらの中では化粧料が特に好ましく例示でき、化粧料としては、比較的皮膚に近い部分に適用される、基礎化粧料、ベースメークアップ化粧料が特に好ましく例示できる。本発明の皮膚外用剤に於いては、上記必須成分以外に、通常化粧料で使用される任意成分を含有することができ、この様な任意成分としては、例えば、スクワランや流動パラフィン、固形パラフィンなどの炭化水素類、ジメチコンやフェメチコンなどの内、必須成分とはならないシリコーン類、ホホバ油やゲイロウなどのエステル類、ステアリン酸やオレイン酸などの脂肪酸類、ベヘニルアルコールやセタノール、オレイルアルコールなどの高級アルコール類、牛脂やオリーブオイル等のトリグリセライド類、ステアリン酸モノグリセリド、ソルビタンセスキオレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート、ポリオキシエチレンステアレート等の非イオン界面活性剤、ソジウムラウリルステアレートなどのアニオン界面活性剤、4級アルキルアンモニウム塩等のカチオン界面活性剤類、1,3−ブタンジオール、グリセリン、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオールなどの多価アルコール類、結晶セルロース等の粉体類、キサンタンガムやヒドロキシプロピルセルロースなどの増粘剤、ビタミンやグリチルリチンなどの有効成分などが好ましく例示できる。本発明の皮膚外用剤は、これらの必須成分と任意の成分とを常法に従って処理することにより製造することができる。
【0009】
【実施例】
以下に、実施例を挙げて本発明について更に詳細に説明を加えるが、本発明がかかる実施例にのみ限定を受けないことは言うまでもない。
【0010】
<実施例1>
下記に示す処方に従って、本発明の皮膚外用剤である、アンダーメークアップ化粧料を作製した。即ち、イ、ロ、ハの成分を80℃で加熱し、イに徐々にロを加えて乳化し、更に、ハを加えて中和して、これをホモジナイザーで粒子を整えた後、攪拌冷却して、アンダーメークアップ化粧料を得た。
イ
セタノール 0.1重量部
「エルデュウPS304」 0.1重量部
「サラコス334」 0.1重量部
ホホバ油 0.5重量部
ヘーゼルナッツオイル 0.1重量部
オリーブ油 0.1重量部
2−エチルヘキサン酸セチル 4 重量部
スクワラン 5 重量部
トコフェロール 0.1重量部
パラベン 0.1重量部
フェノキシエタノール 0.1重量部
ポリオキシエチレンステアリン酸エステル 0.6重量部
グリセリルモノステアレート 3 重量部
ジグリセリルモノオレート 0.5重量部
虹彩箔(赤) 1 重量部
球状アクリル樹脂粉体 4 重量部
ナイロン繊維300μm 2 重量部
「シリコーンKF9028」 12 重量部
ロ
カルボキシビニルポリマー1%水溶液 10 重量部
「ペムレンTR−1」1%水溶液 1 重量部
マルメロエキス 0.1重量部
メタクリロイルオキシエトキシフォスファチジルコリンポリマー 0.1重量部
1,3−ブタンジオール 6 重量部
グリセリン 2 重量部
水 51.9重量部
ハ
水酸化カリウム10%水溶液 5.5重量部
(注)
「エルデュウPS304」;N−ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル・2−オクチルドデシル);味の素株式会社製
「サラコス334」;トリ(カプリル・カプリン・ミリスチン・ステアリン酸)グリセリン;日清製油株式会社製
シリコーンKF9028;高粘度直鎖型ジメチルポリシロキサン(重合度2800)15重量%とデカメチルシクロペンタシロキサン85%の混合物;信越化学株式会社製
「ペムレンTR−1」;アクリル酸・メタクリル酸アルキル(C10〜30)コポリマー;グッドリッチ社製
【0011】
<実施例2>
下記に示す処方に従って、本発明の皮膚外用剤である、アンダーメークアップ化粧料を作製した。即ち、イ、ロ、ハの成分を80℃で加熱し、イに徐々にロを加えて乳化し、更に、ハを加えて中和して、これをホモジナイザーで粒子を整えた後、攪拌冷却して、アンダーメークアップ化粧料を得た。
イ
セタノール 0.1重量部
「エルデュウPS304」 0.1重量部
「サラコス334」 0.1重量部
ホホバ油 0.5重量部
ヘーゼルナッツオイル 0.1重量部
オリーブ油 0.1重量部
2−エチルヘキサン酸セチル 4 重量部
スクワラン 5 重量部
トコフェロール 0.1重量部
パラベン 0.1重量部
フェノキシエタノール 0.1重量部
ポリオキシエチレンステアリン酸エステル 0.6重量部
グリセリルモノステアレート 3 重量部
ジグリセリルモノオレート 0.5重量部
虹彩箔(赤) 1 重量部
球状アクリル樹脂粉体 4 重量部
ナイロン繊維300μm 2 重量部
「シリコーンKF9028」 12 重量部
ロ
カルボキシビニルポリマー1%水溶液 11 重量部
マルメロエキス 0.1重量部
メタクリロイルオキシエトキシフォスファチジルコリンポリマー 0.1重量部
1,3−ブタンジオール 6 重量部
グリセリン 2 重量部
水 51.9重量部
ハ
水酸化カリウム10%水溶液 5.5重量部
【0012】
<実施例3>
下記に示す処方に従って、本発明の皮膚外用剤である、アンダーメークアップ化粧料を作製した。即ち、イ、ロ、ハの成分を80℃で加熱し、イに徐々にロを加えて乳化し、更に、ハを加えて中和して、これをホモジナイザーで粒子を整えた後、攪拌冷却して、アンダーメークアップ化粧料を得た。
イ
セタノール 0.1重量部
「エルデュウPS304」 0.1重量部
「サラコス334」 0.1重量部
ホホバ油 0.5重量部
ヘーゼルナッツオイル 0.1重量部
オリーブ油 0.1重量部
2−エチルヘキサン酸セチル 4 重量部
スクワラン 5 重量部
トコフェロール 0.1重量部
パラベン 0.1重量部
フェノキシエタノール 0.1重量部
ポリオキシエチレンステアリン酸エステル 0.6重量部
グリセリルモノステアレート 3 重量部
ジグリセリルモノオレート 0.5重量部
虹彩箔(赤) 1 重量部
球状アクリル樹脂粉体 4 重量部
ナイロン繊維300μm 2 重量部
「シリコーンKF9028」 12 重量部
ロ
「ペムレンTR−1」1%水溶液 11 重量部
マルメロエキス 0.1重量部
メタクリロイルオキシエトキシフォスファチジルコリンポリマー 0.1重量部
1,3−ブタンジオール 6 重量部
グリセリン 2 重量部
水 51.9重量部
ハ
水酸化カリウム10%水溶液 5.5重量部
【0013】
<実施例4>
上記実施例1〜3のアンダーメークアップ化粧料について、化粧持ちとその安定性を調べた。即ち、これらをサンプル瓶に充填し、1時間の日光照射を行った。照射の前後に粘度を測定し、安定性の指標とした。結果を表1に示す。これより、本発明の皮膚外用剤であるアンダーメークアップ化粧料は何れも安定性に優れることがわかる。又、その安定性の良さは、実施例2、実施例1、実施例3の順番であった。なお、表の数値の単位はセンチ・ポイズである。
【0014】
【表1】
【0015】
<実施例5>
実施例1〜3のアンダーメークアップ化粧料について、実際のパネラーを用い、化粧持ちへの寄与を調べた。即ち、上記のアンダーメークアップ化粧料を塗布した上に、下記に示すファンデーションでメークアップを行った。パネラーを40℃の送風下に30分置き、この前後の色差を測定した。比較例1として、実施例1の「シリコーンKF9028」を通常のシリコーンであるデカメチルシクロペンタシロキサンに置換したものを、比較例2として、実施例2の「シリコーンKF9028」を通常のシリコーンであるデカメチルシクロペンタシロキサンに置換したものを、比較例3として、実施例3の「シリコーンKF9028」を通常のシリコーンであるデカメチルシクロペンタシロキサンに置換したものを用意し、同様に試験した。対照例1はアンダーメークを用いずに同様の作業を行った。結果を表1に示す。これより、本発明の皮膚外用剤であるメークアップ化粧料は、その上に乗るメークアップ化粧料の持ちを良くする作用に優れることがわかる。又、この様な作用は、実施例3、実施例1、実施例2の順に優れていることがわかる。実施例4の結果と考えあわせると、カルボキシビニルポリマーの塩及びアクリル酸・メタクリル酸アルキル(C10〜30)コポリマーの塩の2者を含有する形態が好ましいことがわかる。
(ファンデーション)
シリコーン処理二酸化チタン 20 重量部
シリコーン処理黄色酸化鉄 5 重量部
シリコーン処理ベンガラ 0.5重量部
シリコーン処理タルク 15 重量部
シリコーン処理着色セリサイト 25 重量部
シリコーン処理マイカ 15 重量部
シリコーン処理チタンマイカ 2 重量部
メチルシロキサン網状重合体 1.5重量部
ナイロン繊維300μm 1 重量部
ジメチコン 5 重量部
オレイン酸オクチルドデシル 5 重量部
スクワラン 5 重量部
【0016】
【表2】
【0017】
<実施例6、7>
下記に示す処方のごとく、アクリル酸・メタクリル酸アルキル(C10〜30)コポリマーの種類を変えて、実施例4と実施例5の検討を行った。結果を表3に示す。ペムレンTR−2もカーボポール1382も何れもグッドリッチ社製の製品であるが、この様に種類を問わずに、本発明の皮膚外用剤では、アクリル酸・メタクリル酸アルキル(C10〜30)コポリマーであれば使用できることがわかる。これら3者の中では、本発明の構成としては、カーボポール1382が好ましかった。
イ
セタノール 0.1重量部
「エルデュウPS304」 0.1重量部
「サラコス334」 0.1重量部
ホホバ油 0.5重量部
ヘーゼルナッツオイル 0.1重量部
オリーブ油 0.1重量部
2−エチルヘキサン酸セチル 4 重量部
スクワラン 5 重量部
トコフェロール 0.1重量部
パラベン 0.1重量部
フェノキシエタノール 0.1重量部
ポリオキシエチレンステアリン酸エステル 0.6重量部
グリセリルモノステアレート 3 重量部
ジグリセリルモノオレート 0.5重量部
虹彩箔(赤) 1 重量部
球状アクリル樹脂粉体 4 重量部
ナイロン繊維300μm 2 重量部
「シリコーンKF9028」 12 重量部
ロ
カルボキシビニルポリマー1%水溶液 10 重量部
「表3の成分」1%水溶液 1 重量部
マルメロエキス 0.1重量部
メタクリロイルオキシエトキシフォスファチジルコリンポリマー 0.1重量部
1,3−ブタンジオール 6 重量部
グリセリン 2 重量部
水 51.9重量部
ハ
水酸化カリウム10%水溶液 5.5重量部
【0018】
【表3】
【0019】
<実施例8、9>
下記に示す処方のごとく、高粘度直鎖状メチルポリシロキサンの重合度を変えて、実施例4と実施例5の検討を行った。結果を表4に示す。シリコーンKF96−100万の重合度は約2000であり、シリコーンKSG−17の重合度は約3200(このものは15重量%デカメチルシクロペンタシロキサン溶液)であるが、この様に種類を問わずに、本発明の皮膚外用剤では、使用できることがわかる。又、上記の実施例との比較より、これらはシリコーンKF9028に及ばないことがわかり、重合度としては、平均重合度で2000〜3000が好ましく、更に好ましくは2600〜2900であることがわかった。
イ
セタノール 0.1重量部
「エルデュウPS304」 0.1重量部
「サラコス334」 0.1重量部
ホホバ油 0.5重量部
ヘーゼルナッツオイル 0.1重量部
オリーブ油 0.1重量部
2−エチルヘキサン酸セチル 4 重量部
スクワラン 5 重量部
トコフェロール 0.1重量部
パラベン 0.1重量部
フェノキシエタノール 0.1重量部
ポリオキシエチレンステアリン酸エステル 0.6重量部
グリセリルモノステアレート 3 重量部
ジグリセリルモノオレート 0.5重量部
虹彩箔(赤) 1 重量部
球状アクリル樹脂粉体 4 重量部
ナイロン繊維300μm 2 重量部
「下記の表4のシリコーン」 12 重量部
ロ
カルボキシビニルポリマー1%水溶液 10 重量部
「ペムレンTR−1」1%水溶液 1 重量部
マルメロエキス 0.1重量部
メタクリロイルオキシエトキシフォスファチジルコリンポリマー 0.1重量部
1,3−ブタンジオール 6 重量部
グリセリン 2 重量部
水 51.9重量部
ハ
水酸化カリウム10%水溶液 5.5重量部
(注)
表中96−100万はシリコーンKF96−100万の15重量%デカメチルシクロペンタシロキサン溶液を表す。
【0020】
【表4】
【0021】
<実施例10>
高粘度シリコーンを、直鎖状のものから架橋型の「シリコーンMK−80」(架橋型メチルポリシロキサンの15重量%デカメチルシクロペンタシロキサン溶液)に変えて、同様に検討した。製造直後の粘度は27600であり、照射後の粘度は27100であり、色差は0.79であり、架橋型のものでも同様の効果を発揮することがわかった。
イ
セタノール 0.1重量部
「エルデュウPS304」 0.1重量部
「サラコス334」 0.1重量部
ホホバ油 0.5重量部
ヘーゼルナッツオイル 0.1重量部
オリーブ油 0.1重量部
2−エチルヘキサン酸セチル 4 重量部
スクワラン 5 重量部
トコフェロール 0.1重量部
パラベン 0.1重量部
フェノキシエタノール 0.1重量部
ポリオキシエチレンステアリン酸エステル 0.6重量部
グリセリルモノステアレート 3 重量部
ジグリセリルモノオレート 0.5重量部
虹彩箔(赤) 1 重量部
球状アクリル樹脂粉体 4 重量部
ナイロン繊維300μm 2 重量部
「シリコーンMK−80」 12 重量部
ロ
カルボキシビニルポリマー1%水溶液 10 重量部
「ペムレンTR−1」1%水溶液 1 重量部
マルメロエキス 0.1重量部
メタクリロイルオキシエトキシフォスファチジルコリンポリマー 0.1重量部
1,3−ブタンジオール 6 重量部
グリセリン 2 重量部
水 51.9重量部
ハ
水酸化カリウム10%水溶液 5.5重量部
【0022】
<実施例11>
アンダーメークアップ化粧料と同様に通常の乳液も作製した。このものも化粧持ちを良くする作用を有していた。
イ)
スクワラン 10 重量部
セタノール 3 重量部
ソルビタンセスキステアレート 2 重量部
ポリオキシエチレン(20)ベヘニルエーテル 2 重量部
「シリコーンKF9028」 1 重量部
ロ)
1,3−ブタンジオール 5 重量部
ショウブのエキス 1 重量部
カルボキシビニルポリマー 0.2重量部
カーボポール1382 0.1重量部
水 40 重量部
ハ)
水 37.3重量部
水酸化カリウム 0.2重量部
【0023】
<実施例12>
アンダーメークアップ化粧料と同様に皮膚外用医薬も作製した。このものは持続性に優れていた。
イ)
スクワラン 10 重量部
セタノール 3 重量部
ソルビタンセスキステアレート 2 重量部
ポリオキシエチレン(20)ベヘニルエーテル 2 重量部
デキサメタゾン 1 重量部
「シリコーンKF9028」 1 重量部
ロ)
1,3−ブタンジオール 5 重量部
カルボキシビニルポリマー 0.2重量部
カーボポール1382 0.1重量部
水 40 重量部
ハ)
水 37.3 重量部
水酸化カリウム 0.2 重量部
【0024】
【発明の効果】
本発明によれば、化粧膜のフィットを阻害せずに、系を安定化する方法を提供することができる。
Claims (5)
- 重合度が2000〜3000の直鎖状高重合度ジメチルポリシロキサン(但し、末端に水酸基が結合するジメチルポリシロキサンを除く)と、カルボキシビニルポリマーの塩と、アクリル酸・メタクリル酸アルキル(C10〜30)コポリマーの塩とを含有することを特徴とする、皮膚外用剤。
- 前記直鎖状高重合度ジメチルポリシロキサンの重合度が2600〜2900であることを特徴とする、請求項1に記載の皮膚外用剤。
- 前記カルボキシビニルポリマーの塩及び前記アクリル酸・メタクリル酸アルキル(C10〜30)コポリマーの塩が、それぞれカリウム塩であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の皮膚外用剤。
- 化粧料であることを特徴とする、請求項1〜3の何れか一項に記載の皮膚外用剤。
- アンダーメークアップ化粧料であることを特徴とする、請求項1〜4の何れか一項に記載の皮膚外用剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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