JP3640991B2 - 農業用作業機の動力伝達機構 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、本機の後部に、垂直に昇降可能の昇降装置を介して連結する作業部に動力伝達する農業用作業機の動力伝達機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、乗用管理機等の本機の後方に作業部を昇降自在に連結するための昇降装置には、一般に3点リンク機構と同リンク機構に連動連結した油圧シリンダ−が用いられている。
【0003】
また、本機から作業部への動力伝達には、本機の出力軸と作業部の入力軸との間に、両端にユニバ−サルジョイントを取付け中途部にスプライン継手を設けた伸縮自在の駆動軸を介設して、作業部の昇降にかかわらず動力を伝達できるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、3点リンク機構では、作業部の昇降軌跡が略円弧状であるため作業部が垂直に昇降せず、そのため、例えば、畦際に正確に作業部を降下させるときなどの本機の位置の見当をつけるのが難しかった。
【0005】
また、作業部の前後傾斜姿勢が、作業部の昇降位置によって変化するため、作業中、作業部の対地高さを調整すると作業部の前後傾斜姿勢が変化して、最適の前後傾斜姿勢を常時持続して作業することができなかった。
【0006】
また、3点リンク機構では、リンクの長さをある程度以下に短縮することができないため、本機に作業部を連結したときの全長が大きくなり、狭い圃場での作業がやりにくく、また、大きな車庫を要するという問題がある。
【0007】
そこで、本機の後部に垂直のガイドフレ−ムを立設し、同ガイドフレ−ムにそってヒッチを昇降させることにより、同ヒッチに連結した作業部を垂直に昇降させると共に、本機と作業部との間隔を短縮して、本機に作業部を連結したときの全長を短くするようにしたものが考えられた。
【0008】
ところが、本機と作業部との間隔が短くなると、従来の駆動軸を用いた動力伝達構造では、作業部の昇降作動によってユニバ−サルジョイントの屈折角度が大きく変化するため、伝達トルク及び回転角速度の変化が大きくなって、動力伝達が円滑でなくなり、動力伝達効率が悪くなるばかりでなく、ユニバ−サルジョイントが許容角度を越えて屈折すると、スプライン継手に過大なラジアル荷重が作用して伸縮作動に支障をきたし、そのため、作業部の昇降作動にも支障をきたすという問題がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明では、本機(D)の後部に、垂直に昇降可能の昇降装置(A)を介して作業部(E)を連結し、本機(D)の機体側出力軸(39)と作業部(E)の作業部入力軸(44)との間に動力伝達機構(F)を介設して本機(D)から作業部(E)に動力を伝達すべく構成した農業用作業機において、上記動力伝達機構(F)を、機体側出力軸(39)に前端部を上下回動自在に連動連結した前側伝動ケ−ス(48)と、前側伝動ケ−ス(48)の後端部に中折れ支軸(50)を介して前端部を上下回動自在に連動連結し、且つ後端部を前記作業部 ( E ) の入力軸 ( 44 ) に上下回動自在に連動連結した後側伝動ケ−ス ( 49 ) とで構成して、それらの前側伝動ケ−ス ( 48 ) と後側伝動ケ−ス ( 49 ) を上記中折れ支軸 ( 50 ) を中心として中折れ自在とするとともに、中折れ支軸(50)を中空軸に形成して、その中折れ軸(50)に中折れ支軸挿通ボルト(67)を挿通し、中折れ支軸挿通ボルト(67)の締結により前側伝動ケ−ス(48)後端部と後側伝動ケ−ス(49)前端部との軸方向相対変位を規制するようになし、前側伝動ケ−ス ( 48 ) は、本機 ( D ) 側に回動自在に取付けたケ−スステ− ( 53 ) に着脱自在に保持させ、後側伝動ケ−ス ( 49 ) は、中空軸に形成した作業部 ( E ) の入力軸 ( 44 ) に挿通する入力軸挿通ボルト ( 68 ) の締結により入力軸 ( 44 ) を中心として回動自在に作業部 ( E ) に連結保持したことを特徴とする農業用作業機の動力伝達機構を提供せんとするものである。
【0010】
【実施例】
本発明の実施例を図面を参照して説明する。
【0011】
図1は、本発明に係る昇降装置Aを具備する農業用作業機Bを示しており、同農業用作業機Bは、本機Dとしての乗用管理機の後部に昇降装置Aを介して連結した作業部Eとで構成されている。
【0012】
また、本機Dと作業部Eとの間に動力伝達機構Fを介設して、本機Dからの動力により作業部Eを作動させるようにしている。
【0013】
本機Dは、図1で示すように、機体フレ−ム1の前後左右側にそれぞれ左右前後車輪2、3を配設し、機体フレ−ム1の上面前端部に操向ハンドル4を立設し、その後方に所定間隔を保持して座席5を載設し、座席5の後方に原動機部6を載設している。
【0014】
そして、原動機部6の出力軸7と走行用入力軸8との間に走行用ベルト伝動機構9を設けている。
【0015】
昇降装置Aは、図1〜図3で示すように、本機Dの後端部に左右一対の断面略コ字形状の左右ガイドフレ−ム12、13を開口部を対向させて垂直に立設して、同左右ガイドフレ−ム12、13の間に作業部Eを連結するためのヒッチ15を取付けている。
【0016】
ヒッチ15は、上記同左右ガイドフレ−ム12、13の後方に、所定間隔を保持して側面視で後方開口略コ字形状の連結体17を配置し、同連結体17の前面左右側にそれぞれ左右枢軸支持板19、19を突設し、同左右枢軸支持板19、19の上下部に突設した枢軸20、20、20、20に軸支したガイドロ−ラ21、21、21、21を、それぞれ左右ガイドフレ−ム12,13の開口部14、14に挿入して、左右ガイドフレ−ム12、13の開口部14、14内でのガイドロ−ラ21、21、21、21の転動により、ヒッチ15を垂直かつ円滑に昇降できるようにしている。
【0017】
そして、連結体17の上下部材22、23に複数の連結ピン挿通孔24・・・を形成している。
【0018】
また、左右ガイドフレ−ム12、13の下端部に平面視で後方開口略コ字形状の下部連結板25を架設し、同下部連結板25の中央部後面に突設したシリンダ支持体26を介し、昇降用油圧シリンダ27のピストンロッド28上端に側面視で略U字形状の滑車支持枠29を固設し、同滑車支持枠29の開口内部に滑車軸30を介して滑車31を回動自在に軸支し、同滑車31の上面に昇降用ロ−プ32の中途部を懸架し、同昇降用ロ−プ32の一端を前記下部連結板25の後面に固定ピン33を介して固定し、他端を前記左右枢軸支持板19、19の一方にピン34を介して取付けている。
【0019】
図中、35は油圧ホ−スであり、前記昇降用油圧シリンダ27は同油圧ホ−ス35を介して本機Dに搭載した油圧装置(図示せず)に連通連結している。
【0020】
また、36は滑車カバ−であり、滑車31から昇降用ロ−プ32が外れるのを防止している。
【0021】
かかる構成によって、油圧装置から油圧ホ−ス35を介し昇降用油圧シリンダ27に圧油を入出して、昇降用油圧シリンダ27を伸縮させることにより、滑車31を昇降作動させて、昇降用ロ−プ32を介しヒッチ15を左右ガイドフレ−ム12、13と平行、すなわち、ヒッチ15を垂直に上方移動させることができる。
【0022】
また、昇降用油圧シリンダ27から圧油を抜くことで、自重によりヒッチ15をガイドフレ−ム12、13と平行に下方移動させることができる。
【0023】
かかるヒッチ15の昇降作動は、滑車31と昇降用ロ−プ32との作用によって、昇降用油圧シリンダ27の伸縮作動が2倍に増幅されて行われるので、昇降用油圧シリンダ27を小型のものにすることができる。
【0024】
特に、昇降装置Aを構成するヒッチ15と昇降用油圧シリンダ27とが、左右ガイドフレ−ム12、13の間に配置されているため、昇降装置Aの前後長さを短くして、本機Dと作業部Eとを連結した際の全長を短くすることができる。
【0025】
作業部Eは、図1で示すように、上記ヒッチ15の連結体17に形成した連結ピン挿通孔24を挿通した連結ピン37を介して昇降自在に連結されている。
【0026】
そして、図4で示すように、前記ブラケット11の前部に左右方向略パイプ状の機体側出力軸39を回動自在に挿通し、同機体側出力軸39の左端部に入力プ−リ40を嵌着して、入力プ−リ40を作業用ベルト伝動機構41を介して前記原動機部6の出力軸7に連動連結すると共に、作業部Eのチエンケ−ス42上部にベアリング43、43を介して軸支した作業部入力軸44を軸架し、同作業部入力軸44にチエン伝動機構45を介しチエンケ−ス42下部に軸架したロ−タリ軸46を連動連結して、動力伝達機構Fを介して作業部入力軸44に伝達された原動機部6からの動力により、ロ−タリ軸46の外周に多数突設した耕耘爪47を回転させて耕耘作業を行うようにしている。
【0027】
動力伝達機構Fは、図1及び図4で示すように、前側伝動ケ−ス48と後側伝動ケ−ス49とで構成されており、前記機体側出力軸ケ−ス38の右端部に、機体側出力軸ケ−ス38を中心として前側伝動ケ−ス48の前端部を回動自在に連動連結し、同前側伝動ケ−ス48の後端部に後側伝動ケ−ス49の前端部を、同前後端部を共通して挿通した中折れ支軸50を中心として回動自在に連動連結し、後側伝動ケ−ス49の後端部を作業部入力軸44に回動自在に連動連結している。
【0028】
前側伝動ケ−ス48は、図1及び図4で示すように、それぞれ前後方向に伸延する前側左右ケ−ス51、52で形成されており、前側左右ケ−ス51、52の中途部を挿通して、前記機体側出力軸ケ−ス38の右端部に止め輪55を介して回動自在に取付けたケ−スステ−53の端部に着脱自在に螺着した前側結合ボルト54の締結により一体に形成されている。
【0029】
前側伝動ケ−ス48の内部には、前後部にそれぞれ前後側スプロケット56、57をベアリング43、43、43、43を介して回動自在に取付け、同前後側スプロケット56、57間に巻回した前側チエン58を介して前後側スプロケット56、57を連動連結している。
【0030】
そして、前側スプロケット56を前記機体側出力軸39の右端部にスプライン嵌合し、後側スプロケット57を中折れ支軸50の右端部にスプライン嵌合している。
【0031】
後側伝動ケ−ス49はそれぞれ前後方向に伸延する後側左右ケ−ス59、60で形成されており、後側右ケ−ス60の中途部を挿通し後側左ケ−ス59に固着したナット61に着脱自在に螺着した後側結合ボルト62の締結により一体に形成されており、後側伝動ケ−ス49内前後部にそれぞれ前後側スプロケット63、64をベアリング43、43、43、43を介して回動自在に取付け、同前後側スプロケット63、64間に巻回した後側チエン65を介して前後側スプロケット63、64を連動連結している。
【0032】
そして、前側スプロケット63を前記中折れ支軸50の左端部にスプライン嵌合し、後側スプロケット64を作業部入力軸44右端部にスプライン嵌合している。
【0033】
図4中、66、66、66、66はベアリング支持体であって、それぞれ前側右ケ−ス52の前後部と、後側左ケ−ス59前部と、後側右ケ−ス60の後部とに固着している。
【0034】
特に、上記、中折れ支軸50を中空軸に形成して、ベアリング支持体66、66と中折れ支軸50とを挿通した中折れ支軸挿通ボルト67の締結により、前側伝動ケ−ス48後端部と後側伝動ケ−ス49前端部とを、中折れ支軸50を中心として回動自在に連結して、前側伝動ケ−ス48後端部と後側伝動ケ−ス49前端部との間の軸方向の相対変位を規制している。
【0035】
また、作業部入力軸44を中空軸に形成して、ベアリング支持体66と作業部入力軸44とを挿通した入力軸挿通ボルト68の締結により、後側伝動ケ−ス49後端部を作業部Eのチエンケ−ス42の上部に、作業部入力軸44を中心として回動自在に連結している。
【0036】
また、上記前後側スプロケット56、57、64の外側面にそれぞれ延出部69、69、69を外側方に突設し、同延出部69、69、69をそれぞれベアリング43、43、43に嵌入させて、各右ケ−ス52、60に支持されたベアリング支持体66、66、66によって前後側スプロケット56、57、64を軸支している。
【0037】
図4中、70はスペ−サ、71はオイルシ−ル、72はグリップであって、上記各ボルトを工具を用いずに回動させるために各ボルトの一端に取付けられている。
【0038】
かかる構成によって、図1で示すように、昇降装置Aの作動により作業部Eが昇降作動して、機体側出力軸39と作業部入力軸44との関係位置が変化しても、前側伝動ケ−ス48と後側伝動ケ−ス49との屈折作動によって、機体側出力軸39と作業部入力軸44との連動連結状態が保持されるので、機体側出力軸39に伝達された原動機部6からの動力が作業部入力軸44円滑に伝達されることになる。
【0039】
特に、前側伝動ケ−ス48をケ−スステ−53に螺着した前側結合ボルト54の締結によって機体側出力軸ケ−ス38に取付けると共に、後側伝動ケ−ス49を入力軸挿通ボルト68の締結によって作業部入力軸44に取付けているので、上記前側結合ボルト54と入力軸挿通ボルト68とを抜取ることで、前後側伝動ケ−ス48、49、すなわち、動力伝達機構Fを容易に取外すことができる。
【0040】
また、上記のように動力伝達機構Fを取外した際も、前後側スプロケット56、64の延出部69、69がそれぞれベアリング43、43に嵌入しているので、前後側伝動ケ−ス48、49に対する位置が変更せず、したがって、前後側チエン58、65が外れるのを防止すると共に、動力伝達機構Fを取付ける際に、前後側スプロケット56、64と機体側出力軸39と作業部入力軸44との軸芯合わせを容易にすることができる。
【0041】
また、中折れ支軸挿通ボルト67を抜取ることで、各ケ−ス51、52、59、60を分解して、内部の各スプロケット56、57、63、64を交換して動力伝達の回転比を適宜変更することができる。
【0042】
【発明の効果】
本発明によれば、本機の後部に、垂直に昇降可能の昇降装置を介して作業部を連結したことによって、作業部を垂直に昇降作動させることができ、例えば、畦際に正確に作業部を降下させるとき、本機の位置の見当をつけるのが容易になり、作業部の昇降位置を変化させても作業部の前後傾斜姿勢が変化しないので、作業中、作業部の対地高さを調整しても、作業部に一定の前後傾斜姿勢を保持させて、最適の前後傾斜姿勢を常時持続して作業することができる。
【0043】
また、本機の機体側出力軸と作業部の作業部入力軸との間に動力伝達機構を介設して本機から作業部に動力を伝達すべく構成し、上記動力伝達機構は、機体側出力軸に前端部を上下回動自在に連動連結した前側伝動ケ−スと、同前側伝動ケ−スの後端部に、前端部を中折れ支軸を介して上下回動自在に連動連結した後側伝動ケ−スの後端部を前記作業部入力軸に上下回動自在に連動連結して、上記中折れ支軸を中心として動力伝達機構を中折れ自在としたことによって、本機と作業部との間隔が狭くても、動力伝達機構が中折れして作業部の昇降作動に円滑に追従することができ、更に、作業部の前後傾斜姿勢が変化しないので、動力伝達のトルクや回転角速度が変化しないので、ムラのない動力を伝達して作業部を円滑に作動させることができ、また、作業部の昇降作動に支障をきたさない。
【0044】
また、本機(D)の後部に、垂直に昇降可能の昇降装置(A)を介して作業部(E)を連結し、本機(D)の機体側出力軸(39)と作業部(E)の作業部入力軸(44)との間に動力伝達機構(F)を介設して本機(D)から作業部(E)に動力を伝達すべく構成した農業用作業機において、上記動力伝達機構(F)を、機体側出力軸(39)に前端部を上下回動自在に連動連結した前側伝動ケ−ス(48)と、前側伝動ケ−ス(48)の後端部に中折れ支軸(50)を介して前端部を上下回動自在に連動連結し、且つ後端部を前記作業部 ( E ) の入力軸 ( 44 ) に上下回動自在に連動連結した後側伝動ケ−ス ( 49 ) とで構成して、それらの前側伝動ケ−ス ( 48 ) と後側伝動ケ−ス ( 49 ) を上記中折れ支軸 ( 50 ) を中心として中折れ自在とすると ともに、中折れ支軸(50)を中空軸に形成して、その中折れ軸(50)に中折れ支軸挿通ボルト(67)を挿通し、中折れ支軸挿通ボルト(67)の締結により前側伝動ケ−ス(48)後端部と後側伝動ケ−ス(49)前端部との軸方向相対変位を規制するようになし、前側伝動ケ−ス ( 48 ) は、本機 ( D ) 側に回動自在に取付けたケ−スステ− ( 53 ) に着脱自在に保持させ、後側伝動ケ−ス ( 49 ) は、中空軸に形成した作業部 ( E ) の入力軸 ( 44 ) に挿通する入力軸挿通ボルト ( 68 ) の締結により入力軸 ( 44 ) を中心として回動自在に作業部 ( E ) に連結保持したことによって、例えば、曲がりくねった畝での作業時に作業部に横方向の力が作用して、前側伝動ケ−ス後端部と後側伝動ケ−ス前端部との間に軸方向の力が作用しても、中折れ支軸挿通ボルトによってこれらの相対変位が規制されているので、前側伝動ケ−スと後側伝動ケ−スとの間の動力伝達が円滑に行われ、また、前後側伝動ケ−ス、すなわち、動力伝達機構を容易に取外すことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る動力伝達機構を具備する農業用作業機の側面図。
【図2】 昇降装置の側面図。
【図3】 昇降装置の背面図。
【図4】 動力伝達機構の断面説明図。
【符号の説明】
A 昇降装置
D 本機
E 作業部
F 動力伝達機構
39 機体側出力軸
44 作業部入力軸
48 前側伝動ケ−ス
49 後側伝動ケ−ス
50 中折れ支軸
69 中折れ支軸挿通ボルト
【産業上の利用分野】
本発明は、本機の後部に、垂直に昇降可能の昇降装置を介して連結する作業部に動力伝達する農業用作業機の動力伝達機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、乗用管理機等の本機の後方に作業部を昇降自在に連結するための昇降装置には、一般に3点リンク機構と同リンク機構に連動連結した油圧シリンダ−が用いられている。
【0003】
また、本機から作業部への動力伝達には、本機の出力軸と作業部の入力軸との間に、両端にユニバ−サルジョイントを取付け中途部にスプライン継手を設けた伸縮自在の駆動軸を介設して、作業部の昇降にかかわらず動力を伝達できるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、3点リンク機構では、作業部の昇降軌跡が略円弧状であるため作業部が垂直に昇降せず、そのため、例えば、畦際に正確に作業部を降下させるときなどの本機の位置の見当をつけるのが難しかった。
【0005】
また、作業部の前後傾斜姿勢が、作業部の昇降位置によって変化するため、作業中、作業部の対地高さを調整すると作業部の前後傾斜姿勢が変化して、最適の前後傾斜姿勢を常時持続して作業することができなかった。
【0006】
また、3点リンク機構では、リンクの長さをある程度以下に短縮することができないため、本機に作業部を連結したときの全長が大きくなり、狭い圃場での作業がやりにくく、また、大きな車庫を要するという問題がある。
【0007】
そこで、本機の後部に垂直のガイドフレ−ムを立設し、同ガイドフレ−ムにそってヒッチを昇降させることにより、同ヒッチに連結した作業部を垂直に昇降させると共に、本機と作業部との間隔を短縮して、本機に作業部を連結したときの全長を短くするようにしたものが考えられた。
【0008】
ところが、本機と作業部との間隔が短くなると、従来の駆動軸を用いた動力伝達構造では、作業部の昇降作動によってユニバ−サルジョイントの屈折角度が大きく変化するため、伝達トルク及び回転角速度の変化が大きくなって、動力伝達が円滑でなくなり、動力伝達効率が悪くなるばかりでなく、ユニバ−サルジョイントが許容角度を越えて屈折すると、スプライン継手に過大なラジアル荷重が作用して伸縮作動に支障をきたし、そのため、作業部の昇降作動にも支障をきたすという問題がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明では、本機(D)の後部に、垂直に昇降可能の昇降装置(A)を介して作業部(E)を連結し、本機(D)の機体側出力軸(39)と作業部(E)の作業部入力軸(44)との間に動力伝達機構(F)を介設して本機(D)から作業部(E)に動力を伝達すべく構成した農業用作業機において、上記動力伝達機構(F)を、機体側出力軸(39)に前端部を上下回動自在に連動連結した前側伝動ケ−ス(48)と、前側伝動ケ−ス(48)の後端部に中折れ支軸(50)を介して前端部を上下回動自在に連動連結し、且つ後端部を前記作業部 ( E ) の入力軸 ( 44 ) に上下回動自在に連動連結した後側伝動ケ−ス ( 49 ) とで構成して、それらの前側伝動ケ−ス ( 48 ) と後側伝動ケ−ス ( 49 ) を上記中折れ支軸 ( 50 ) を中心として中折れ自在とするとともに、中折れ支軸(50)を中空軸に形成して、その中折れ軸(50)に中折れ支軸挿通ボルト(67)を挿通し、中折れ支軸挿通ボルト(67)の締結により前側伝動ケ−ス(48)後端部と後側伝動ケ−ス(49)前端部との軸方向相対変位を規制するようになし、前側伝動ケ−ス ( 48 ) は、本機 ( D ) 側に回動自在に取付けたケ−スステ− ( 53 ) に着脱自在に保持させ、後側伝動ケ−ス ( 49 ) は、中空軸に形成した作業部 ( E ) の入力軸 ( 44 ) に挿通する入力軸挿通ボルト ( 68 ) の締結により入力軸 ( 44 ) を中心として回動自在に作業部 ( E ) に連結保持したことを特徴とする農業用作業機の動力伝達機構を提供せんとするものである。
【0010】
【実施例】
本発明の実施例を図面を参照して説明する。
【0011】
図1は、本発明に係る昇降装置Aを具備する農業用作業機Bを示しており、同農業用作業機Bは、本機Dとしての乗用管理機の後部に昇降装置Aを介して連結した作業部Eとで構成されている。
【0012】
また、本機Dと作業部Eとの間に動力伝達機構Fを介設して、本機Dからの動力により作業部Eを作動させるようにしている。
【0013】
本機Dは、図1で示すように、機体フレ−ム1の前後左右側にそれぞれ左右前後車輪2、3を配設し、機体フレ−ム1の上面前端部に操向ハンドル4を立設し、その後方に所定間隔を保持して座席5を載設し、座席5の後方に原動機部6を載設している。
【0014】
そして、原動機部6の出力軸7と走行用入力軸8との間に走行用ベルト伝動機構9を設けている。
【0015】
昇降装置Aは、図1〜図3で示すように、本機Dの後端部に左右一対の断面略コ字形状の左右ガイドフレ−ム12、13を開口部を対向させて垂直に立設して、同左右ガイドフレ−ム12、13の間に作業部Eを連結するためのヒッチ15を取付けている。
【0016】
ヒッチ15は、上記同左右ガイドフレ−ム12、13の後方に、所定間隔を保持して側面視で後方開口略コ字形状の連結体17を配置し、同連結体17の前面左右側にそれぞれ左右枢軸支持板19、19を突設し、同左右枢軸支持板19、19の上下部に突設した枢軸20、20、20、20に軸支したガイドロ−ラ21、21、21、21を、それぞれ左右ガイドフレ−ム12,13の開口部14、14に挿入して、左右ガイドフレ−ム12、13の開口部14、14内でのガイドロ−ラ21、21、21、21の転動により、ヒッチ15を垂直かつ円滑に昇降できるようにしている。
【0017】
そして、連結体17の上下部材22、23に複数の連結ピン挿通孔24・・・を形成している。
【0018】
また、左右ガイドフレ−ム12、13の下端部に平面視で後方開口略コ字形状の下部連結板25を架設し、同下部連結板25の中央部後面に突設したシリンダ支持体26を介し、昇降用油圧シリンダ27のピストンロッド28上端に側面視で略U字形状の滑車支持枠29を固設し、同滑車支持枠29の開口内部に滑車軸30を介して滑車31を回動自在に軸支し、同滑車31の上面に昇降用ロ−プ32の中途部を懸架し、同昇降用ロ−プ32の一端を前記下部連結板25の後面に固定ピン33を介して固定し、他端を前記左右枢軸支持板19、19の一方にピン34を介して取付けている。
【0019】
図中、35は油圧ホ−スであり、前記昇降用油圧シリンダ27は同油圧ホ−ス35を介して本機Dに搭載した油圧装置(図示せず)に連通連結している。
【0020】
また、36は滑車カバ−であり、滑車31から昇降用ロ−プ32が外れるのを防止している。
【0021】
かかる構成によって、油圧装置から油圧ホ−ス35を介し昇降用油圧シリンダ27に圧油を入出して、昇降用油圧シリンダ27を伸縮させることにより、滑車31を昇降作動させて、昇降用ロ−プ32を介しヒッチ15を左右ガイドフレ−ム12、13と平行、すなわち、ヒッチ15を垂直に上方移動させることができる。
【0022】
また、昇降用油圧シリンダ27から圧油を抜くことで、自重によりヒッチ15をガイドフレ−ム12、13と平行に下方移動させることができる。
【0023】
かかるヒッチ15の昇降作動は、滑車31と昇降用ロ−プ32との作用によって、昇降用油圧シリンダ27の伸縮作動が2倍に増幅されて行われるので、昇降用油圧シリンダ27を小型のものにすることができる。
【0024】
特に、昇降装置Aを構成するヒッチ15と昇降用油圧シリンダ27とが、左右ガイドフレ−ム12、13の間に配置されているため、昇降装置Aの前後長さを短くして、本機Dと作業部Eとを連結した際の全長を短くすることができる。
【0025】
作業部Eは、図1で示すように、上記ヒッチ15の連結体17に形成した連結ピン挿通孔24を挿通した連結ピン37を介して昇降自在に連結されている。
【0026】
そして、図4で示すように、前記ブラケット11の前部に左右方向略パイプ状の機体側出力軸39を回動自在に挿通し、同機体側出力軸39の左端部に入力プ−リ40を嵌着して、入力プ−リ40を作業用ベルト伝動機構41を介して前記原動機部6の出力軸7に連動連結すると共に、作業部Eのチエンケ−ス42上部にベアリング43、43を介して軸支した作業部入力軸44を軸架し、同作業部入力軸44にチエン伝動機構45を介しチエンケ−ス42下部に軸架したロ−タリ軸46を連動連結して、動力伝達機構Fを介して作業部入力軸44に伝達された原動機部6からの動力により、ロ−タリ軸46の外周に多数突設した耕耘爪47を回転させて耕耘作業を行うようにしている。
【0027】
動力伝達機構Fは、図1及び図4で示すように、前側伝動ケ−ス48と後側伝動ケ−ス49とで構成されており、前記機体側出力軸ケ−ス38の右端部に、機体側出力軸ケ−ス38を中心として前側伝動ケ−ス48の前端部を回動自在に連動連結し、同前側伝動ケ−ス48の後端部に後側伝動ケ−ス49の前端部を、同前後端部を共通して挿通した中折れ支軸50を中心として回動自在に連動連結し、後側伝動ケ−ス49の後端部を作業部入力軸44に回動自在に連動連結している。
【0028】
前側伝動ケ−ス48は、図1及び図4で示すように、それぞれ前後方向に伸延する前側左右ケ−ス51、52で形成されており、前側左右ケ−ス51、52の中途部を挿通して、前記機体側出力軸ケ−ス38の右端部に止め輪55を介して回動自在に取付けたケ−スステ−53の端部に着脱自在に螺着した前側結合ボルト54の締結により一体に形成されている。
【0029】
前側伝動ケ−ス48の内部には、前後部にそれぞれ前後側スプロケット56、57をベアリング43、43、43、43を介して回動自在に取付け、同前後側スプロケット56、57間に巻回した前側チエン58を介して前後側スプロケット56、57を連動連結している。
【0030】
そして、前側スプロケット56を前記機体側出力軸39の右端部にスプライン嵌合し、後側スプロケット57を中折れ支軸50の右端部にスプライン嵌合している。
【0031】
後側伝動ケ−ス49はそれぞれ前後方向に伸延する後側左右ケ−ス59、60で形成されており、後側右ケ−ス60の中途部を挿通し後側左ケ−ス59に固着したナット61に着脱自在に螺着した後側結合ボルト62の締結により一体に形成されており、後側伝動ケ−ス49内前後部にそれぞれ前後側スプロケット63、64をベアリング43、43、43、43を介して回動自在に取付け、同前後側スプロケット63、64間に巻回した後側チエン65を介して前後側スプロケット63、64を連動連結している。
【0032】
そして、前側スプロケット63を前記中折れ支軸50の左端部にスプライン嵌合し、後側スプロケット64を作業部入力軸44右端部にスプライン嵌合している。
【0033】
図4中、66、66、66、66はベアリング支持体であって、それぞれ前側右ケ−ス52の前後部と、後側左ケ−ス59前部と、後側右ケ−ス60の後部とに固着している。
【0034】
特に、上記、中折れ支軸50を中空軸に形成して、ベアリング支持体66、66と中折れ支軸50とを挿通した中折れ支軸挿通ボルト67の締結により、前側伝動ケ−ス48後端部と後側伝動ケ−ス49前端部とを、中折れ支軸50を中心として回動自在に連結して、前側伝動ケ−ス48後端部と後側伝動ケ−ス49前端部との間の軸方向の相対変位を規制している。
【0035】
また、作業部入力軸44を中空軸に形成して、ベアリング支持体66と作業部入力軸44とを挿通した入力軸挿通ボルト68の締結により、後側伝動ケ−ス49後端部を作業部Eのチエンケ−ス42の上部に、作業部入力軸44を中心として回動自在に連結している。
【0036】
また、上記前後側スプロケット56、57、64の外側面にそれぞれ延出部69、69、69を外側方に突設し、同延出部69、69、69をそれぞれベアリング43、43、43に嵌入させて、各右ケ−ス52、60に支持されたベアリング支持体66、66、66によって前後側スプロケット56、57、64を軸支している。
【0037】
図4中、70はスペ−サ、71はオイルシ−ル、72はグリップであって、上記各ボルトを工具を用いずに回動させるために各ボルトの一端に取付けられている。
【0038】
かかる構成によって、図1で示すように、昇降装置Aの作動により作業部Eが昇降作動して、機体側出力軸39と作業部入力軸44との関係位置が変化しても、前側伝動ケ−ス48と後側伝動ケ−ス49との屈折作動によって、機体側出力軸39と作業部入力軸44との連動連結状態が保持されるので、機体側出力軸39に伝達された原動機部6からの動力が作業部入力軸44円滑に伝達されることになる。
【0039】
特に、前側伝動ケ−ス48をケ−スステ−53に螺着した前側結合ボルト54の締結によって機体側出力軸ケ−ス38に取付けると共に、後側伝動ケ−ス49を入力軸挿通ボルト68の締結によって作業部入力軸44に取付けているので、上記前側結合ボルト54と入力軸挿通ボルト68とを抜取ることで、前後側伝動ケ−ス48、49、すなわち、動力伝達機構Fを容易に取外すことができる。
【0040】
また、上記のように動力伝達機構Fを取外した際も、前後側スプロケット56、64の延出部69、69がそれぞれベアリング43、43に嵌入しているので、前後側伝動ケ−ス48、49に対する位置が変更せず、したがって、前後側チエン58、65が外れるのを防止すると共に、動力伝達機構Fを取付ける際に、前後側スプロケット56、64と機体側出力軸39と作業部入力軸44との軸芯合わせを容易にすることができる。
【0041】
また、中折れ支軸挿通ボルト67を抜取ることで、各ケ−ス51、52、59、60を分解して、内部の各スプロケット56、57、63、64を交換して動力伝達の回転比を適宜変更することができる。
【0042】
【発明の効果】
本発明によれば、本機の後部に、垂直に昇降可能の昇降装置を介して作業部を連結したことによって、作業部を垂直に昇降作動させることができ、例えば、畦際に正確に作業部を降下させるとき、本機の位置の見当をつけるのが容易になり、作業部の昇降位置を変化させても作業部の前後傾斜姿勢が変化しないので、作業中、作業部の対地高さを調整しても、作業部に一定の前後傾斜姿勢を保持させて、最適の前後傾斜姿勢を常時持続して作業することができる。
【0043】
また、本機の機体側出力軸と作業部の作業部入力軸との間に動力伝達機構を介設して本機から作業部に動力を伝達すべく構成し、上記動力伝達機構は、機体側出力軸に前端部を上下回動自在に連動連結した前側伝動ケ−スと、同前側伝動ケ−スの後端部に、前端部を中折れ支軸を介して上下回動自在に連動連結した後側伝動ケ−スの後端部を前記作業部入力軸に上下回動自在に連動連結して、上記中折れ支軸を中心として動力伝達機構を中折れ自在としたことによって、本機と作業部との間隔が狭くても、動力伝達機構が中折れして作業部の昇降作動に円滑に追従することができ、更に、作業部の前後傾斜姿勢が変化しないので、動力伝達のトルクや回転角速度が変化しないので、ムラのない動力を伝達して作業部を円滑に作動させることができ、また、作業部の昇降作動に支障をきたさない。
【0044】
また、本機(D)の後部に、垂直に昇降可能の昇降装置(A)を介して作業部(E)を連結し、本機(D)の機体側出力軸(39)と作業部(E)の作業部入力軸(44)との間に動力伝達機構(F)を介設して本機(D)から作業部(E)に動力を伝達すべく構成した農業用作業機において、上記動力伝達機構(F)を、機体側出力軸(39)に前端部を上下回動自在に連動連結した前側伝動ケ−ス(48)と、前側伝動ケ−ス(48)の後端部に中折れ支軸(50)を介して前端部を上下回動自在に連動連結し、且つ後端部を前記作業部 ( E ) の入力軸 ( 44 ) に上下回動自在に連動連結した後側伝動ケ−ス ( 49 ) とで構成して、それらの前側伝動ケ−ス ( 48 ) と後側伝動ケ−ス ( 49 ) を上記中折れ支軸 ( 50 ) を中心として中折れ自在とすると ともに、中折れ支軸(50)を中空軸に形成して、その中折れ軸(50)に中折れ支軸挿通ボルト(67)を挿通し、中折れ支軸挿通ボルト(67)の締結により前側伝動ケ−ス(48)後端部と後側伝動ケ−ス(49)前端部との軸方向相対変位を規制するようになし、前側伝動ケ−ス ( 48 ) は、本機 ( D ) 側に回動自在に取付けたケ−スステ− ( 53 ) に着脱自在に保持させ、後側伝動ケ−ス ( 49 ) は、中空軸に形成した作業部 ( E ) の入力軸 ( 44 ) に挿通する入力軸挿通ボルト ( 68 ) の締結により入力軸 ( 44 ) を中心として回動自在に作業部 ( E ) に連結保持したことによって、例えば、曲がりくねった畝での作業時に作業部に横方向の力が作用して、前側伝動ケ−ス後端部と後側伝動ケ−ス前端部との間に軸方向の力が作用しても、中折れ支軸挿通ボルトによってこれらの相対変位が規制されているので、前側伝動ケ−スと後側伝動ケ−スとの間の動力伝達が円滑に行われ、また、前後側伝動ケ−ス、すなわち、動力伝達機構を容易に取外すことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る動力伝達機構を具備する農業用作業機の側面図。
【図2】 昇降装置の側面図。
【図3】 昇降装置の背面図。
【図4】 動力伝達機構の断面説明図。
【符号の説明】
A 昇降装置
D 本機
E 作業部
F 動力伝達機構
39 機体側出力軸
44 作業部入力軸
48 前側伝動ケ−ス
49 後側伝動ケ−ス
50 中折れ支軸
69 中折れ支軸挿通ボルト
Claims (1)
- 本機(D)の後部に、垂直に昇降可能の昇降装置(A)を介して作業部(E)を連結し、本機(D)の機体側出力軸(39)と作業部(E)の作業部入力軸(44)との間に動力伝達機構(F)を介設して本機(D)から作業部(E)に動力を伝達すべく構成した農業用作業機において、上記動力伝達機構(F)を、機体側出力軸(39)に前端部を上下回動自在に連動連結した前側伝動ケ−ス(48)と、前側伝動ケ−ス(48)の後端部に中折れ支軸(50)を介して前端部を上下回動自在に連動連結し、且つ後端部を前記作業部 ( E ) の入力軸 ( 44 ) に上下回動自在に連動連結した後側伝動ケ−ス ( 49 ) とで構成して、それらの前側伝動ケ−ス ( 48 ) と後側伝動ケ−ス ( 49 ) を上記中折れ支軸 ( 50 ) を中心として中折れ自在とするとともに、中折れ支軸(50)を中空軸に形成して、その中折れ軸(50)に中折れ支軸挿通ボルト(67)を挿通し、中折れ支軸挿通ボルト(67)の締結により前側伝動ケ−ス(48)後端部と後側伝動ケ−ス(49)前端部との軸方向相対変位を規制するようになし、前側伝動ケ−ス ( 48 ) は、本機 ( D ) 側に回動自在に取付けたケ−スステ− ( 53 ) に着脱自在に保持させ、後側伝動ケ−ス ( 49 ) は、中空軸に形成した作業部 ( E ) の入力軸 ( 44 ) に挿通する入力軸挿通ボルト ( 68 ) の締結により入力軸 ( 44 ) を中心として回動自在に作業部 ( E ) に連結保持したことを特徴とする農業用作業機の動力伝達機構。
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