JP3640893B2 - パン生地の型詰め装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、食パンの製造において、棒状のパン生地から所定の形状に折り曲げられたパン生地を、焼成型にきれいに並べて収容載置するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の食パン製造において、棒状パン生地を所定の形状、例えばM型あるいはN型に折り曲げ成形して、焼成型に収容するものは各種あり、例えば、実開昭60─62281号に示されるような公知の技術がある。実開昭60─62281号においては、パン生地を所定形状に折り曲げ成形する成形機と、この成形機により供給されたパン生地をパンの焼成型に供給するための型枠及び焼成型の搬送機構からなり、前記型枠はパン生地の焼成型と同一平面形状をした枠体とその底部に開閉自在に設けた底板によって構成されている。さらに型枠には、仕切り板を設け複数供給されるパン生地を仕切るための構成が示されている。
【0003】
上記したような先行例においては、パン生地を焼成型に供給することは可能であるが、パン生地の性状や大きさによってパン生地が仕切り板に粘着してしまい、下方にある焼成型に落下供給したときに、パン生地の端部が互いに重なり、整然と載置することができない場合がある。この状態でパン生地をホイロにて最終発酵させて膨張させ、さらに焼成した場合には、焼成されたパンの気泡の大きさが一定でなかったり、疎密が安定しない。また、山型パンの場合にはさらにその形状がアンバランスな食パンができてしまう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、焼成型にパン生地を供給するときに粘着等の問題できれいに並べて供給載置することができないと、これを焼き上げたときに、均整のとれない食パンとなってしまい、改善すべき問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決したものであり、所定の形状に折り曲げられたパン生地を複数収容する食パン用焼成型を設け、前記焼成型の上方位置に焼成型内に前記パン生地を落下載置すべく開閉可能な底部を設けたパン生地収容部を設け、前記パン生地収容部内に仕切り板を複数設けるとともに、前記仕切り板を上下動可能に設けてなるものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。先ず本発明の概要を説明すると前工程において棒状に成形された棒状パン生地1を搬送するための搬送部2と、その下流にセンタリング部3を設けており、センタリング部3において棒状パン生地1の中心位置を調心して、その下流の成形部4へ棒状パン生地を送られるようにしている。成形部4においては、調心されて供給される棒状パン生地1が所定の形状(M字)に成形されて下流の焼成型投入部5に送られる。さらに、焼成型投入部5において並べられた複数のパン生地は下方の、焼成型53に落下載置する。
【0007】
搬送部2はパン生地を棒状に成形する装置(図示省略)によって成形された棒状パン生地1を、棒状に成形された棒状の長手方向が搬送方向の直角方向に向けて搬送するコンベア21を配置している。コンベア21の下流に連接して搬入コンベア22が配置されている。搬入コンベア22の上方には、カールネット23が設けられている。
【0008】
センタリング部3は、搬送されてくる棒状パン生地1を受け取るための係止部として、調心板31A,31Bが搬入コンベア22下流に連接して設けられている。2枚の調心板31A,31Bは下方が狭くなるように対向して設けている。調心板31Bの上部は回動軸32に支持され、回動軸32を中心に、軸が回動することにより下方部分が開閉するような構造になっている。前記回動軸32は移動ベース33に支持されている。移動ベース33はフレーム34に設けられたレール35に嵌まった状態で支持されており搬入コンベア22の搬送方向直交方向(以下幅方向)に移動可能に設けてある。移動ベース33にはラック36Aが設けてあり、ラック36Aにかみ合うピニオン36Bが搬送コンベア22のフレームに設けられたモータ37に付設されている。したがって、移動ベース33に支持されている調心板31A、31Bも幅方向に移動可能となる。
調心板31A、31Bの幅方向両側に、フォトセンサー38が設けてあり調心板部分に供給される棒状パン生地1の両端位置を検出する。
【0009】
成形部4には押し込み板41を設けている。押し込み板41は成形部コンベア42上を搬送方向に出入り可能に配置するとともに、押し込み板41が幅方向に移動可能に設けられている。
押し込み板41の搬送方向への出入り運動は、押し込み板41を支持する第1ベース43上に設けられたリニアベアリング45A上を押し込み板41が搬送方向に滑動することによって可能となる。また、押し込み板41の幅方向への移動は、第1ベース43を支持する第2ベース44に設けられたリニアベアリング45Bによって第1ベース43が幅方向に滑動可能としてある。これら第1、第2ベースはそれぞれ駆動モータ46A,46Bによって駆動される。
センタリング部3の下方と成形部コンベア42との間に係止部材47を設けている。係止部材47は、その係止部47aが回動軸47bに支持されており、回動軸47bの回動により、成形部コンベア42にある棒状パン生地1を係止する位置と、棒状パン生地1を係止から開放する位置に切り替えられる。
係止部材47下流の成形部コンベア上に、一対の対向するコンベアベルト48をベルト面を立設して下流側がせまくなるように配置している。
【0010】
コンベアベルト48は、挟持部48aと排出部48bを備え、挟持部48aは供給される棒状パン生地がM字に成形されて、これを受け取る部分であり、排出部48bは、幅方向に移動可能としており、M字のパン生地を焼成型投入部5へ排出する。
【0011】
焼成型投入部5は複数のパン生地を収容する収容部51を設け、収容部51の底部52は開閉可能としている。収容部51は仕切り板51A、51B、によって区画されている。仕切り板の数は焼成型の大きさ等によって任意に決定できる。仕切り板51A、51Bはエアシリンダー60のロッド61に装着されており、エアシリンダー60の動作により底部52から離れるように上下動可能となっている。
【0012】
底部52は水平方向で、搬送の上流、下流方向に摺動可能な板材52B、52Aを設けており、それぞれエアシリンダーなどの駆動装置(図示省略)によって収容部51の底を開閉するようになっている。
【0013】
底部52の下方には焼成型53が設置されている。焼成型53は焼成型投入部5の下方位置を待機位置として、焼成型53の搬送装置70によって搬入排出されるように構成されている。
【0014】
次に本発明の実施例に基づく、折り曲げ成形の動作を説明する。
図1に示すように、コンベア21によって棒状パン生地1が搬送される。棒状パン生地1は、搬入コンベア22の上を通過する際にカールネット23によって補助的に整形されてさらに棒状となり、その長手方向が搬送の直角方向の状態で次のセンタリング部3へ供給される。
【0015】
棒状パン生地1は調心板31A,31Bに落下供給される。このときフォトセンサー38によって調心板31A,31Bで挟持されている棒状パン生地1の両端の位置が検出される。検出した両端端部の位置を、予め設定した両端端部の基準位置とを比較し、基準位置に両端位置を移動させるように移動ベース33が移動することによって調心板31A,31Bが移動し、棒状パン生地1が調心される。この場合においては、棒状パン生地1の中央が第1の折り曲げ位置と一致する。
【0016】
これらの動作は演算装置6によって行なわれる。
調心された棒状パン生地1は、次に回動軸32が回転し調心板31Bの下部が開くことにより、成形部4に落下する。
【0017】
成形部4の成形部コンベア42の上に落下載置された棒状パン生地1は、押し込み板41が下流方向に移動することによって押し込まれる。このとき、棒状パン生地1の中央部は係止部材47により第1の折り曲げ位置として係止され、さらに押し込み板41が第2の折り曲げ位置を押し込むので、押し込まれた棒状パン生地1はM字型に折り曲げ成形される。
【0018】
この押し込み板41による第2の折り曲げ位置は、左右に移動調節することが可能であり、予め棒状パン生地1の長さをフォトセンサー38から測定することにより、棒状パン生地1の全長に対する適正な第2の折り曲げ位置を算出することができ、押し込み板41を左右方向へ移動することで、適正位置にすることが可能である。
【0019】
さらに押し込み板41の押し込み量も前記棒状パン生地1の全長に対して決定して押し込み量を調節することができ、このようにして均整のとれた折り曲げを行なうことが可能である。
【0020】
棒状パン生地1が折り曲げ成形されると係止部材47は開放位置に回動する。そして対向して設けられたコンベア48の挟持部48aに挟持され、さらに排出部48bへと移送され収容部51へと供給される。例えば収容部51にM字型のパン生地を複数投入する場合には、排出部48bの出口を左右に振り分けることによって、順次送られてくるM字型生地を収容部51に配列投入することができる。
【0021】
このM字型に折り曲げ成形されたパン生地は、排出部48bから、焼成型投入部5へと排出される。焼成型投入部5では、順次送られてくるM字型のパン生地を整列し、焼成型53へと投入するものである。
先ず、図4に示されるようにパン生地1Aが区画Aに供給される。次に図5に示されるようにパン生地1Bが区画Bに供給されると、この段階で、仕切り板51Aはエアシリンダーが作動して、上昇し生地から離れて1A、1Bがくっつき図6に示す状態になる。次に、図7に示されるようにパン生地1Cが区画Cに供給されると、この段階で、仕切り板51Bが上昇してパン生地から離れ図8に示す状態になる。このようにして仕切り板がすべて生地から離れることにより、収容部51に供給されたパン生地はお互いにくっつき、それぞれきれいに並んだ状態となる。そして、次の段階で図9に示されるように底部52が開くと、パン生地はすべて同時に下方に落下して、焼成型53に落下載置されるものであり、パン生地同士が重なったりして、均整がとれないような問題が生じない。
【0022】
従来技術においては、焼成型53にパン生地1が落下するときに仕切り板51にパン生地1が粘着するとその部分だけ、落下が遅れてしまい、焼成型53までの落差によってさらに落下載置位置がずれる等の問題があり、隣接するパン生地に重なりが生じていた。しかし、本発明においては、投入部5では複数並んだパン生地を落下させるときには、仕切り板51がなくパン生地が一体となって落下させることができるので、上述したようなパン生地の重なりの問題も解決できたものである。
また、仕切り板51がパン生地に接触する部分に、非粘着性の素材、例えばテフロンやポリエチレンなどの素材を用いることによって、仕切り板51を上昇する際にパン生地が粘着して持ち上がることがない。
【0023】
本実施例においては、棒状パン生地をM字型に成形するようにした例で説明しているが、上記したような例に限定されるものではなく、例えばN字型に折り曲げ成形する場合においても可能である。
N字型に折り曲げる場合は、調心板31A,31Bに供給された棒状パン生地1の調心において、棒状パン生地の第1の折り曲げ位置を中央から所定の寸法だけ左右何れかにずらすことによってN字成形が可能である。この場合に、押し込み板の形状を図10に示すように左右非対称とする必要がある。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように、棒状に成形されたパン生地を所定の形に折り曲げて排出し、整然と焼成型に整列して供給することができるので、寸法形状の安定した食パンを焼成、製造することが可能になったものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る全体の概略平面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る全体の概略側面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る折り曲げ成形部の平面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る箱詰め方法の説明図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る箱詰め方法の説明図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る箱詰め方法の説明図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る箱詰め方法の説明図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る箱詰め方法の説明図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る箱詰め方法の説明図である。
【図10】棒状パン生地の折り曲げ説明図である。
【符号の説明】
1 棒状パン生地
2 搬送部
3 センタリング部
31A,31B 調心板
4 成形部
41 押し込み板
48A 挟圧部
48B 排出部
5 焼成型投入部
6 演算装置
Claims (1)
- 所定の形状に折り曲げられたパン生地を複数収容する食パン用焼成型を設け、前記焼成型の上方位置に隣接して焼成型内に前記パン生地を落下載置すべく開閉可能な底部を設けたパン生地収容部を設け、前記パン生地収容部内に仕切り板を複数設けるとともに、前記仕切り板を上下動可能に設けたことを特徴とするパン生地の型詰め装置。
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