JP3640736B2 - サッシ枠 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、複数種類の部材を選択使用できるとともに、外壁表面部材の支持位置を変更可能なサッシ枠に関する。
【0002】
【先行技術】
図5乃至図7は、従来のサッシ枠であって、図5はサッシ枠の水平断面図、図6はケーシング部を有するケーシング付サッシ枠の水平断面図、図7はシャッターレール付サッシ枠の水平断面図をそれぞれ示す。
まず、図5に示すサッシ枠110について説明すると、このサッシ枠110は、特に付加機能を有していないものであって、建物躯体の外壁を構成する壁パネル120に表裏に開口する開口部122の開口面123のうち室外側の表面を覆っているものである。そして、開口面123の室内側の表面は木質からなる化粧枠140により覆われ、サッシ枠110は開口面123の中央において化粧枠140と当接している。
【0003】
前記壁パネル120の室内側には、室内側表面部材121が形成され、壁パネル120の室外側には外壁表面部材130が形成されている。その外壁表面部材130と壁パネル120との間には、両者間において適当な隙間を設定する調整材153が形成されている。
なお、壁パネル120は、図示しないが四角枠状の枠材とその枠材を挟み込む面材とから形成され、その面材の表面には、石膏ボード等からなる耐火材が形成されている。そして、外壁表面部材130と壁パネル120との間の隙間の距離は、図示しないが壁パネル120の表面に形成される耐火材等の厚さにより設定されるものである。
【0004】
前記サッシ枠110は、具体的には、その水平断面形状が略L字状であって、開口部122に形成された木質からなる調整材150の角部に固定されている。
すなわち、調整材150の室外側の面にねじ151により固定され、調整材150の開口面側にねじ152により固定されている。そして、外壁表面部材130の端部と、サッシ枠110との間には、両者の間から水の浸入を抑えるコーキング材131が形成され、そのコーキング材131の室内側にはコーキング材131を適当な位置に支持するバックアップ材132が挟み込まれている。
【0005】
一方、図6に示すケーシング付サッシ枠111は、上記したサッシ枠110とは異なり、四角筒状のケーシング部112を調整材150の室外側表面に形成したものである。そして、このケーシング付サッシ枠111は、ケーシング部112も含めて一体物として形成されているものである。その他の構成は、上述の従来のサッシ枠110と同様であって、同様の部品には同一の部品番号を付与している。
なお、特に図示しないが、ケーシング付サッシ枠111には、上述のように一体物ではなく、サッシ枠の本体からケーシング部112が別体として形成され、両者を組み合わせることにより、ケーシング付きサッシ枠111を形成しているものもある。
【0006】
また、図7に示すシャッターレール付サッシ枠113は、サッシ窓の開口部122の室外側にシャッターを備えるためのサッシ枠である。
具体的には、水平断面形状が略L字形をなしたサッシ枠本体114が、壁パネル120の開口部122の周囲に形成した調整材150の内周面及び室外側の面に当接して固定されている。そして、そのサッシ枠本体114は、その室外側のサッシ枠外側に位置するシャッターサッシケーシング部115と、そのシャッターサッシケーシング部115に固定される水平断面形状が略コ字状のシャッターレール部116とを備えることによって、シャッター(図示せず)を備えることができるシャッターレール付サッシ枠113を形成している。その他の構成は、上述の従来のサッシ枠110,111と同様であって、同様の部品には同一の部品番号を付与している。
【0007】
なお、従来、壁パネル120の表面には、現場施工において石膏ボード等の耐火材を形成していたが、近年では、壁パネル120の面材の代わりに、予め耐火材を表面に形成した耐火材内蔵タイプの壁パネル120を工場において生産し、現場では、耐火材の形成作業を省略することができるものが使用され始めている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来のサッシ枠110は、その機能によって形状、構造が異なり、しかも建物躯体に組み込まれてしまう部材であるため、建物購入者は、予め必要な機能を決定しておかなければならず、購入後に変更したい場合には、サッシ窓全体を交換しなければならなかった。また、建物提供者は、建物購入者の希望に合わせるため、様々の種類のサッシ枠を用意しておかなければならず、大変、手間がかかるという第1の問題点があった。
【0009】
さらに、建物躯体の主要な部分において、建物躯体の各部分の長さ寸法は、基準寸法となるモデュールにより設定されており、壁パネル120の横幅や、工場出荷時の外壁表面部材130の横幅もモデュールの倍数又は等分割した長さに設定されている。このため、サッシ枠110の端部が、壁パネル120の横方向の端部の位置よりも開口部122側に設定されると、あるいは、サッシ枠110の端部が、壁パネル120の横方向の端部の位置よりも反開口部122側に設定されると、そのサッシ枠110に当接する外壁表面部材130の横方向の端部の位置も、そのサッシ枠110の端部の位置により変動する。これにより、外壁表面部材130の横幅の長さがモデュールの倍数又は等分割により設定される長さよりも不足、若しくは余ることとなり、その不足分及び余剰分の長さを現場施工において調整することは大変、手間であるという第2の問題点があった。
【0010】
さらに、外壁表面部材130は、コーキング材131等を介してサッシ枠110に当接するが、外壁表面部材130の端部をサッシ枠110に支持するための支持部をサッシ枠110に形成すると、壁パネル120からの外壁表面部材130の位置の変更ができなくなる。
特に、耐火材を予め内蔵した壁パネル120と、従来の耐火材を内蔵せずに現場において壁パネル120の表面に形成する壁パネル120とでは、耐火材の厚みの分だけ、外壁表面部材130の位置を調整しようとしても、外壁表面部材130の位置の変更ができないという第3の問題点があった。
【0011】
そこで、請求項1記載の発明は、上記した従来の技術の有する第1、並びに第3の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、複数の機能を有するサッシ枠の部材の共通化を図ることができるとともに、外壁表面部材の固定位置を変更することができるサッシ枠を提供しようとするものである。
これに加え、請求項2記載の発明は、上記した従来の技術の有する第2の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、外壁表面部材の幅方向の寸法を基準寸法であるモデュールの倍数又は等分割した長さに設定して、現場における幅方向の寸法の調整作業を抑えて、現場施工を容易にすることができるサッシ枠を提供しようとするものである。
【0012】
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記した目的を達成するためのものである。
請求項1記載の発明は、建物躯体の開口部に固定させてサッシ窓を形成するための枠状のサッシ枠(10)であって、枠状のサッシ枠本体(20)と、そのサッシ枠本体(20)に固定されてサッシ枠本体(20)と建物躯体とを見切るためのケーシング(30)と、サッシ枠本体(20)に固定されて開口部を覆うシャッターを取り付けるためのシャッターレール(40)とを備え、サッシ枠本体(20)は、ケーシング(30)又はシャッターレール(40)を係合して固定するための係合部(60)を備え、この係合部 (60) は、建物躯体の外壁の表面を覆う外壁表面部材 (95) を支持可能とするとともに折り取り可能な折り取り支持係合部 (21) を備え、その折り取り支持係合部 (21) は、折り取られることにより外壁表面部材 (95) の支持位置を変更可能に形成されるとともに、ケーシング(30)及びシャッターレール(40)は、サッシ枠本体(20)の係合部(60)に係合可能な被係合部(65)を備え、ケーシング(30)又はシャッターレール(40)は、いずれか一方が選択されてサッシ枠本体(20)に固定されるように形成されていることを特徴とする。
【0014】
本発明に係るサッシ枠は、以下のような作用を奏する。
まず、サッシ枠(10)に、ケーシング(30)又はシャッターレール(40)のいずれかを用いるか、或いはそれらを使用せずにサッシ枠本体(20)のみで使用するかを決定する。続いて、建物躯体の開口部(122)にサッシ枠本体(20)を固定する。そして、ケーシング(30)又はシャッターレール(40)のいずれかを使用する場合には、そのいずれかの被係合部(65)をサッシ枠本体(20)の係合部(60)に係合させて固定する。
【0015】
ケーシング(30)を選択使用した場合には、サッシ枠本体(20)と建物躯体とを見切ることができる。一方シャッターレール(40)を選択使用した場合には、サッシ枠本体(20)の室外側にシャッターを取り付けることができる。建物購入者が選択したケーシング(30)又はシャッターレール(40)を後に選択したくなくなった場合であっても、それまでサッシ枠本体(20)に係合固定されていたほうを取り外し、新たなケーシング(30)又はシャッターレール(40)を係合固定すればよく、サッシ枠(10)全体を取り替えなくても済む。
【0016】
なお、サッシ枠本体(20)に取り付けるのは、ケーシング(30)とシャッターレール(40)との2種類に限定されるものではなく、これら以外の他の部材であって、サッシ枠本体(20)の室外側に固定されてサッシ窓の機能を高めるための他の機能部材を取り付けることもできる。例えば、面格子や雨戸等の付加機能を有する他の機能部材を任意に組み合わせで取り付けることもできるものである。
【0017】
さらに、サッシ枠本体(20)は、ケーシング(30)、シャッターレール(40)又は他の付加機能を有する他の部材等を取り付けずに、サッシ枠本体(20)のみでサッシ枠(10)を形成することもできる。
また、本発明に係るサッシ枠によれば、係合部 (60) が、折り取り支持係合部 (21) を有しているため、折り取り支持係合部 (21) を折り取らない状態と、折り取った状態とのいずれかで外壁表面部材 (95) を支持することができる。これにより、外壁表面部材 (95) の支持位置を2段階に設定することができる。
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の特徴点に加え、サッシ枠(10)が取り付けられる開口部に隣接する壁パネル(91)の幅寸法が、建築各部の基準寸法であるモデュールの倍数又は等分割した長さ寸法若しくはそれらを組合せた長さ寸法によってモデュラー・コーディネーションされ、外壁表面部材(95)の端部と壁パネル(91)の端部とを正面視で略揃わせて外壁表面部材(95)の幅寸法もモデュラー・コーディネーションするために、外壁表面部材(95)が当接するサッシ枠(10)の端部を壁パネル(91)の端部まで延設していることを特徴とする。
【0018】
なお、ここで「モデュールの倍数又は等分割した長さ寸法若しくはそれらを組合せた長さ寸法」とは、例えば1モデュールが910mmの場合、1モデュールの2倍の長さである2モデュールの1820mmや、1モデュールの1/2である455mmや、それらの組合せである2.5モデュールの2275mmの長さ寸法等を意味するものである。
【0019】
また、ここで「モデュラー・コーディネーション」とは、建物の基準寸法であるモデュールによって、材料の設計、施工の全般にわたり寸法の有機的統一が行われていることをいう。
本発明によれば、サッシ枠(10)の端部が壁パネル(120)の端部まで延設しているため、そのサッシ枠(10)に当接する外壁表面部材(95)の端部も壁パネル(120)の端部に位置することになる。そして、この壁パネル(120)は、建築各部の基準寸法であるモデュールの倍数又は等分割した長さ寸法若しくはそれらを組み合わせた長さ寸法によって設定されているため、現場施工において建物躯体の外壁表面に実際に取り付ける外壁表面部材(95)の幅寸法も、モデュールの倍数又は等分割した長さ寸法若しくはそれらを組み合わせた長さ寸法となって、モデュラー・コーディネーションされることとなる。これにより、施工現場において、外壁表面部材(95)の幅方向の不足部分や余剰部分の発生を抑えることができるとともに、幅寸法を合わせるための切断作業を少なくすることができて、施工作業を容易にすることができる。
【0020】
【0021】
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて、更に詳しく説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態であって、サッシ枠の水平断面図を示すものである。
まず、本実施の形態の構成について説明する。
【0023】
本実施の形態に係るサッシ枠10は、建物躯体の外壁となる壁パネル91の表裏に貫通する開口部81に固定させてサッシ窓を形成するための枠状のものである。
具体的には、壁パネル91の開口部81の周囲において、木質からなる開口面側調整材98が形成されており、前記サッシ枠10は、この開口面側調整材98により形成される開口面82の室外側の角部99に固定されているものである。
【0024】
前記壁パネル91は、その室内93側の表面において、その表面を化粧する室内側化粧壁94が貼付されている。また、壁パネル91の室外側の表面には、その表面を化粧する外壁表面部材95が形成されている。
なお、その外壁表面部材95と壁パネル91との間には、両者間の距離を適当に設定する木質からなる室外側調整材96が形成されており、この室外側調整材96が壁パネル91と外壁表面部材95との間に介在することにより、両者間に所定の隙間を有する隙間部83が形成されている。
【0025】
この壁パネル91は、図示しないが石膏ボード等の耐火板材を予め壁パネル91の面材として内部に内蔵しているものである。すなわち、前記隙間部83は、耐火板材と外壁表面部材95との間に形成されている。そして、開口面側調整材98の室内93側の角部には、開口面82を覆うためにサッシ枠10と当接する化粧枠材97が形成されている。
【0026】
前記サッシ枠10は、開口面側調整材98の角部99に固定された水平断面形状が略L字状のサッシ枠本体20と、このサッシ枠本体20に固定されてサッシ枠本体20と建物躯体とを見切るための箱状のケーシング30とを備えている。
前記サッシ枠本体20は、開口面側調整材98の開口面82側に沿って固定される内枠部22と、開口面側調整材98の室外側の面に沿って固定される室外枠部23とを備えている。そして、内枠部22は開口面側調整材98の開口面82に内ねじ24を介して固定され、前記室外枠部23は開口面側調整材98の室外側の表面に外ねじ25を介して固定されている。
【0027】
サッシ枠本体20は、ケーシング30を係合して固定するための係合部60を備えている。この係合部60は、内枠部22の室外側の先端であってサッシ枠10の内側に位置する水平断面がL字状の内側係合部61と、室外枠部23の室外側の表面に位置して折り取り可能な水平断面形状が略T字状の折り取り支持係合部21とを備えている。
【0028】
ケーシング30は、サッシ枠本体20の係合部60に係合可能な被係合部65を備えている。この被係合部65は、具体的には、サッシ枠本体20の内側係合部61に係合する水平断面形状が略L字状の内側被係合部66と、サッシ枠本体20の折り取り支持係合部21に係合する水平断面形状が釣り鐘状の折り取り支持被係合部68とを備えている。この折り取り支持被係合部68の内面には、折り取り支持係合部21に係合するために内面から突出する突出部69が形成されている。
そして、ケーシング30と外壁表面部材95との間には、コーキング材84が詰められ、両者の間から建物躯体の内部に雨水が入り込まないように形成されている。また、コーキング材84の建物躯体側には、そのコーキング材84を支持するためのバックアップ材85が挿入されている。
【0029】
さらに、サッシ枠10が取り付けられる開口部81に隣接する壁パネル91の幅寸法が、建築各部の基準寸法であるモデュールの倍数又は等分割した長さ寸法若しくはそれらを組合せた長さ寸法によってモデュラー・コーディネーションされている。そして、外壁表面部材95の端部と壁パネル91の端部とを正面視で略揃わせて外壁表面部材95の幅寸法もモデュラー・コーディネーションするために、外壁表面部材95が当接するサッシ枠10のケーシング30の端部を壁パネル91の端部まで延設している。
【0030】
本実施の形態に係るサッシ枠10の作用及び効果について説明する。
本実施の形態に係るサッシ枠10において、サッシ枠本体20を内ねじ24及び外ねじ25により開口面側調整材98の室外側の角部99に固定することができる。そして、サッシ枠本体20の係合部60にケーシング30の被係合部65を係合する。
すなわち、開口面側調整材98の角部99に固定されたサッシ枠本体20の室外側からケーシング30を押し込むと、サッシ枠本体20の内側係合部61にケーシング30の内側被係合部66が係合し、サッシ枠本体20の折り取り支持係合部21にケーシング30の折り取り支持被係合部68が係合する。その際、折り取り支持被係合部68の内部に折り取り支持係合部21が押し込まれると、折り取り支持被係合部68が弾性変形して拡開し、折り取り支持係合部21が折り取り支持被係合部68の内部に入り込む。そして、突出部69が折り取り支持係合部21を通り過ぎると、拡開した折り取り支持被係合部68が元に閉じて、両者は係合する。そして、両者を引き離す方向に力が加わっても突出部69が折り取り支持係合部21に引っかかって容易に外れることはない。
これにより、サッシ枠本体20にケーシング30を固定することができ、サッシ枠本体20と壁パネル91とを見切ることができる。ケーシング30を取り付けることにより、外ねじ25を室外側から覆い隠すことができて、サッシ枠10の周囲の防水性を担保することができ、さらに、サッシ枠10の周囲に厚みを形成することができて、重厚な質感や、高級感を醸し出すことができる。
【0031】
本発明によれば、サッシ枠10の端部が壁パネル91の端部まで延設しているため、そのサッシ枠10に当接する外壁表面部材95の端部も壁パネル91の端部に位置することになる。そして、この壁パネル91は、建築各部の基準寸法であるモデュールの倍数又は等分割した長さ寸法若しくはそれらを組み合わせた長さ寸法によって設定されているため、現場施工において建物躯体の外壁表面に実際に取り付ける外壁表面部材95の幅寸法も、モデュールの倍数又は等分割した長さ寸法若しくはそれらを組み合わせた長さ寸法となって、モデュラー・コーディネーションされることとなる。
これにより、施工現場において、外壁表面部材95の幅方向の不足部分や余剰部分の発生を抑えることができるとともに、幅寸法を合わせるための切断作業を少なくすることができて、施工作業を容易にすることができる。
【0032】
次に、第2の実施の形態について説明する。
先ず、本実施の形態に係るサッシ枠の構成について説明する。
図2は、本発明の第2の実施の形態であって、サッシ枠の水平断面図を示すものである。
本実施の形態に係るサッシ枠10は、開口面側調整材98に固定するサッシ枠本体20と、このサッシ枠本体20に固定されて開口部81を覆うシャッター(図示せず)を取り付けるためのシャッターレール40とを備えている。すなわち、第1の実施の形態では、サッシ枠本体20にケーシング30を係合させていたのに対して、本実施の形態ではケーシング30の代わりにシャッターレール40を取り付けているものである。
【0033】
前記サッシ枠本体20は、開口面側調整材98の角部99に固定される本体部材27と、この本体部材27に隣接して開口面側調整材98に固定される固定補助部材50とを備えている。前記本体部材27は、第1の実施の形態におけるサッシ枠本体20と同一形状のものを使用しているものであり、同様の形状部分には同一の番号を付与して説明を省略する。
前記固定補助部材50は、水平断面形状が略L字状であってサッシ枠本体20の本体部材27の端部に当接してサッシ枠本体20の周囲に位置し、補助ねじ26により開口面側調整材98に固定されている。
【0034】
サッシ枠本体20は、シャッターレール40を係合して固定するための係合部60を備えている。この係合部60は、本体部材27の内枠部22の室外側の先端に位置して水平断面形状が略L字状の内側係合部61と、固定補助部材50の室外側の先端に位置して水平断面形状が略U字状の外側係合部62と、室外枠部23の室外側の表面に位置して折り取り可能な水平断面形状が略T字状の折り取り支持係合部21とを備えている。
【0035】
シャッターレール40は、シャッターの端部が挿入されてシャッターが上下に搬送するためのレールの役割を果たす水平断面形状が略コ字状のシャッター挿入部41と、このシャッター挿入部41の室内側に形成されてサッシ枠本体20の係合部60に係合可能な被係合部65とを備えている。
この被係合部65は、具体的には、本体部材27の内側係合部61に係合する水平断面形状が略I字状の内側被係合部66と、固定補助部材50の外側係合部62に係合する水平断面形状が略半円状の外側被係合部67と、本体部材27の折り取り支持係合部21に係合する水平断面形状が釣り鐘状の折り取り支持被係合部68とを備えている。そして、その他の構成は第1の実施の形態と略同様であって、同様の部材には同一の部品番号を付与して説明を省略する。
【0036】
本実施の形態によれば、略U字状の外側係合部62の開口部81側がシャッターレール40の外側被係合部67の反開口部81側にはまり込むことにより係合する。そして、折り取り支持係合部21及び折り取り支持被係合部68も、また、内側係合部61及び内側被係合部66も第1の実施の形態で説明したと同様に係合することができる。
そして、これらの係合部60と被係合部65とが係合することにより、サッシ枠本体20の室外側にシャッターレール40を固定することができ、このシャッターレール40を介してサッシ枠本体20の室外側にシャッターを取り付けることができる。
【0037】
また、第1の実施の形態及び第2の実施の形態で述べたように、第1又は第2の実施の形態に係るサッシ枠10を購入する者は、サッシ枠10にケーシング30又はシャッターレール40のいずれの機能部材を付加するかを決定する。
続いて、建物躯体の開口部81にサッシ枠本体20を固定する。そして、ケーシング30又はシャッターレール40のいずれかを使用する場合には、そのいずれかの被係合部65をサッシ枠本体20の係合部60に係合させて固定する。そして、建物購入者が最初に選択したケーシング30又はシャッターレール40を後において選択したくなくなった場合であっても、それまでサッシ枠本体20に係合固定されていたほうを取り外し、新たなケーシング30又はシャッターレール40を係合固定すればよい。これにより、サッシ枠10全体を取り替えなくても済むことができる。
【0038】
さらに、ケーシング30とシャッターレール40との2種類以外に、面格子や、雨戸等の付加機能を有する他の機能部材をサッシ枠本体20の室外側に取り付けることにより、サッシ窓の機能を更に高めることができる。
次に、第3の実施の形態について説明する。
図3は、本発明の第3の実施の形態であって、サッシ枠の水平断面図を示すものである。
【0039】
本実施の形態は、第1の実施の形態で使用したサッシ枠10において、ケーシング30を使用せずに、サッシ枠本体20のみを使用したことを特徴とするものである。
そして、外壁表面部材95はサッシ枠本体20まで延設され、外壁表面部材95の端部がコーキング材84を介してサッシ枠本体20に当接している。そして、外壁表面部材95の端部は、サッシ枠本体20の折り取り支持係合部21の室外側の表面に支持されている。
【0040】
また、図示しないが、本実施の形態に係る壁パネル91は、予め耐火材を内蔵しているものではなく、従来と同様に現場施工において壁パネル91の面材の表面に石膏ボード等の耐火材を貼付するものである。このため、壁パネル91と外壁表面部材95との間の隙間部83の大きさは、第1及び第2の実施の形態の隙間部83よりも大きな隙間を有しているものである。その他の構成は第1の実施の形態と略同様であって、同様の部分には同一の部品番号を付与して説明を省略する。
【0041】
本実施の形態において、外壁表面部材95の端部が折り取り支持係合部21の室外側の表面に支持されているため、外壁表面部材95の端部が自由端となって容易に変形することがない。このため、室外側から建物躯体側に向かって押し付けられる力が加わっても、容易に変形することを抑えることができ、この変形による外壁表面部材95の破損や破断等を抑えることができる。
【0042】
また、本実施の形態において、外壁表面部材95の端部を折り取り支持係合部21の室外側の表面において支持しているため、第1及び第2の実施の形態の隙間部83より大きな隙間を形成することができ、第1及び第2の実施の形態で使用した壁パネル91と異なる種類のものを使用することができる。
次に、第4の実施の形態について説明する。
【0043】
図4は、本発明の第4の実施の形態であって、サッシ枠の水平断面図を示すものである。
本実施の形態は、第3の実施の形態のサッシ枠本体20の折り取り支持係合部21を折り取り、室外枠部23の室外側の表面をフラットな平面状態にしたサッシ枠本体20を使用しているものである。そして、サッシ枠本体20の室外枠部23の室外側の表面には、外壁表面部材95の端部が支持されているものである。
そして、本実施の形態に係る壁パネル91は、第3の実施の形態で使用したものと違って、石膏ボード等の耐火材を工場の出荷段階において予め壁パネル91の内部に内蔵してあるものを使用しているものである。このため、外壁表面部材95と壁パネル91との間の隙間部の大きさは、耐火材を現場施工において貼付する必要がないため、第3の実施の形態における隙間部83よりも小さな隙間で良いものである。その他の構成は、第3の実施の形態と略同様であって、同様の部分には同一の部品番号を付与して説明を省略する。
【0044】
本実施の形態によれば、折り取り支持係合部21を折り取って室外枠部23の室外側の表面をフラットな状態としているため、第3の実施の形態より、外壁表面部材95を壁パネル91側に近づけた状態で支持することができる。
また、外壁表面部材95の端部は、室外枠部23の表面により支持しているため、室外側から建物躯体側に向かって押し付けられる力が加わっても、容易に変形することを抑えることができ、この変形による外壁表面部材95の破損や破断等を抑えることができる。
【0045】
そして、第3及び第4の実施の形態によれば、同一のサッシ枠本体20を使用して、折り取り支持係合部21を折り取らない状態(第3の実施の形態)と、折り取った状態(第4の実施の形態)とのいずれかで外壁表面部材95を支持することができる。これにより、同一のサッシ枠本体20を使用して、外壁表面部材95の支持位置を2段階に設定することができ、部材の共通化を図ることができる。
【0046】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
請求項1記載の発明によれば、複数の機能を有するサッシ枠の部材の共通化を図ることができるサッシ枠を提供することができる。
また、この請求項1記載の発明によれば、外壁表面部材の固定位置を変更することができるサッシ枠を提供することができる。
【0047】
請求項2記載の発明によれば、外壁表面部材の幅方向の寸法を基準寸法であるモデュールの倍数又は等分割した長さに設定して、現場における幅方向の寸法の調整作業を抑えて、現場施工を容易にすることができるサッシ枠を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態であって、サッシ枠を示す水平断面図である。
【図2】 本発明の第2の実施の形態であって、サッシ枠を示す水平断面図である。
【図3】 本発明の第3の実施の形態であって、サッシ枠を示す水平断面図である。
【図4】 本発明の第4の実施の形態であって、サッシ枠を示す水平断面図である。
【図5】 従来のサッシ枠であって、サッシ枠を示す水平断面図である。
【図6】 従来のサッシ枠であって、ケーシング部を有するケーシング付サッシ枠を示す水平断面図である。
【図7】 従来のサッシ枠であって、シャッターレール付サッシ枠を示す水平断面図である。
【符号の説明】
10…サッシ枠、20…サッシ枠本体、21…折り取り支持係合部、22…内枠部、23…室外枠部、24…内ねじ、25…外ねじ、26…補助ねじ、27…本体部材、30…ケーシング、40…シャッターレール、41…シャッター挿入部、50…固定補助部材、60…係合部、61…内側係合部、62…外側係合部、65…被係合部、66…内側被係合部、67…外側被係合部、68…折り取り支持被係合部、69…突出部、81…開口部、82…開口面、83…隙間部、84…コーキング材、85…バックアップ材、91…壁パネル、92…室外、93…室内、94…室内側化粧壁、95…外壁表面部材、96…室外側調整材、97…化粧枠材、98…開口面側調整材、99…角部、110…サッシ枠、111…ケーシング付サッシ枠、112…ケーシング部、113…シャッターレール付サッシ枠、114…サッシ枠本体、115…シャッターサッシケーシング部、116…シャッターレール部、120…壁パネル、121…室内側表面部材、122…開口部、123…開口面、130…外壁表面部材、131…コーキング材、132…バックアップ材、140…化粧枠、150…調整材、151…ねじ、152…ねじ。

Claims (2)

  1. 建物躯体の開口部に固定させてサッシ窓を形成するための枠状のサッシ枠であって、
    枠状のサッシ枠本体と、
    そのサッシ枠本体に固定されてサッシ枠本体と建物躯体とを見切るためのケーシングと、
    サッシ枠本体に固定されて開口部を覆うシャッターを取り付けるためのシャッターレールとを備え、
    サッシ枠本体は、ケーシング又はシャッターレールを係合して固定するための係合部を備え、
    この係合部は、建物躯体の外壁の表面を覆う外壁表面部材を支持可能とするとともに折り取り可能な折り取り支持係合部を備え、その折り取り支持係合部は、折り取られることにより外壁表面部材の支持位置を変更可能に形成されるとともに、
    ケーシング及びシャッターレールは、サッシ枠本体の係合部に係合可能な被係合部を備え、
    ケーシング又はシャッターレールは、いずれか一方が選択されてサッシ枠本体に固定されるように形成されていることを特徴とするサッシ枠。
  2. サッシ枠が取り付けられる開口部に隣接する壁パネルの幅寸法が、建築各部の基準寸法であるモデュールの倍数又は等分割した長さ寸法若しくはそれらを組み合わせた長さ寸法によってモデュラー・コーディネーションされ、
    外壁表面部材の端部と壁パネルの端部とを正面視で略揃わせて外壁表面部材の幅寸法もモデュラー・コーディネーションするために、外壁表面部材が当接するサッシ枠の端部を壁パネルの端部まで延設していることを特徴とする請求項1記載のサッシ枠。
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