JP3639321B2 - 記憶制御装置 - Google Patents

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JP3639321B2
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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は,クラスタ内通信を行う計算機システムにおける記憶制御装置に関するものである。
【0002】
近年のシステムの多重化要求に伴い,システムについての信頼性向上,処理能力の向上,および物量削減が要求されている。
このため,障害による誤動作防止および処理中断による処理能力低下の回避,ならびに物量削減による資源の有効利用が必要とされている。
【0003】
【従来の技術】
図8は本発明を適用するシステムの概略図である。図8において,81は記憶制御装置(MCU),82は中央処理装置(CPU),83は入出力処理/制御装置(CHP),84はシステム記憶装置(SSU)を表す。クラスタ80は,記憶装置(MCU)81と,複数個の中央処理装置(CPU)82および入出力処理/制御装置(CHP)83とから構成され,この通信命令制御システム全体は,複数個のクラスタ80とシステム記憶装置(SSU)84とから構成される。
【0004】
〔従来のクラスタ内通信命令処理〕
図9は,一般的なクラスタ内通信命令処理フローの例を示したものである。図9において,90はクラスタx,91は記憶制御装置(MCU),92は発行元装置,93は宛先装置を表す。発行元装置92,宛先装置93は,それぞれCPUxまたはIOPx(CHPx)等からなる。なお,IOPは入出力プロセッサ,CHPはチャネルプロセッサであり,これらはシステムによって使い分けられるが,本発明では同様なものと考えてよく,ここでは入出力処理/制御装置という。
【0005】
図10は,クラスタ内通信命令処理を行う従来方式の記憶制御装置(MCU)91の実施例回路である。記憶制御装置91は,クラスタ内通信命令の処理のために,選択回路101,102,リクエストコード解析回路103,通信命令の処理時間を監視するタイマー104,ACKコード生成回路105を備える。
【0006】
以下では,CPU0からCPUnへの通信命令処理について,図9,図10を用いて説明する(発行元装置および宛先装置がどのような装置であろうとこの通信命令処理は同様である)。
【0007】
各装置(CPUx/CHPx)から送出された通信命令処理要求(PRIO_REQ)は,CPUx/CHPx_DATA_BUS_INにより記憶制御装置91に入力され,その通信命令処理要求の優先順位が選択回路101により決定される。ここではCPU0の要求が選択されたとする。優先順位に従って選択された発行元装置92(CPU0)に対し,記憶制御装置91は,その通信命令処理要求が受け付けられたことを示す信号(PRIO_ACK)をACKコード生成回路105により生成し,CPU0_DATA_BUS_OUTにより送出する。これを受けた発行元装置92は通信命令(REQ_DATA)をCPU0_DATA_BUS_INにより記憶制御装置91に送出する。
【0008】
この通信命令を受けた記憶制御装置91は,リクエストコード解析回路103により命令を解析し,宛先装置93を認識して選択回路102を制御し,その通信命令(REQ_DATA)をCPUn_DATA_BUS_OUTにより宛先装置93に送出する。
【0009】
これを受けた宛先装置93(CPUn)では,通信命令を解析実行し,この通信命令の実行結果を示す信号(STA_DATA)をCPUn_DATA_BUS_INにより記憶制御装置91に送出する。
【0010】
さらに,これを受けた記憶制御装置91は,リクエストコード解析回路103により,選択回路101,102を制御し,受信したSTA_DATAをCPU0_DATA_BUS_OUTにより発行元装置92に送出する。これにより通信命令は完了し,後続の処理要求の実行が同様の処理で開始される。
【0011】
以上の従来方式によるクラスタ内通信命令処理のタイムチャートを,図13に示す。
従来方式において,記憶制御装置91は,上記に示すよう各装置間の処理要求の優先順位を決定し,選択された発行元装置92に対しREQ_DATAの転送を許可するACKコードを転送し,発行元装置92から送出されるREQ_DATAを指定された宛先装置93に転送し,宛先装置93から転送されるSTA_DATAを発行元装置92に転送し,通信命令処理時間をタイマー104を起動して監視していた。
【0012】
しかし,この通信命令処理における処理フローの監視は行っておらず,リクエストコード解析回路103による解析結果により,すべての処理フローを起動している。また,この通信命令処理時間が通常処理時間を大幅に上回る場合には,タイマー104によりタイムアウトを検出し,タイムアウトとなった通信命令処理を記憶制御装置91内で強制終了させ,後続の通信命令の処理を可能とするための処理を開始している。この場合,記憶制御装置91には発行元装置92に対して通信命令の強制終了を報告する手段を有していないため,発行元装置92ではこの通信命令処理の終了が認識できず,発行元装置92でのタイムアウトを検出するまで後続の通信命令を処理することができなかった。
【0013】
〔従来のクラスタ間通信命令処理〕
図11は,クラスタ間通信命令処理フローを示したものである。図11において,90は発行元クラスタx,90’は宛先クラスタy,91,91’は記憶制御装置(MCU),92は発行元装置(CPUx),94はシステム記憶装置(SSU)を表す。
【0014】
図12は,クラスタ間通信命令(GSIGP命令)処理を行う従来方式の実施例回路である。記憶制御装置91は,クラスタ間通信命令を処理するために,選択回路101,102,リクエストコード解析回路103,通信命令の処理時間を監視するタイマー104,ACKコード生成回路105,GSIGP制御回路106を備える。また,クラスタとシステム記憶装置(SSU)間のデータバスの転送制御のためのムーバ(MOVER)107を備える。
【0015】
以下では,クラスタxからクラスタyへのクラスタ間通信命令(GSIGP命令)処理について,図11および図12を用いて説明する。発行元クラスタおよび宛先クラスタがどのようなクラスタであろうとこの通信命令処理は同様である。
【0016】
各装置(CPUx)から送出された各通信命令処理要求(PRIO_REQ)は,CPUx_DATA_BUS_INにより記憶制御装置91に入力され,通信命令処理要求の優先順位が選択回路101により決定される。優先順位に従って選択されたクラスタ間通信命令処理要求は,クラスタ間通信命令制御を行うGSIGP制御回路106に送出され,システム記憶装置(SSU)94に対するこの通信命令処理要求(SSU_PRIO_REQ)はGSIGP_BUS_OUTによりシステム記憶装置94に送出される。
【0017】
システム記憶装置94では,クラスタ間での通信命令処理要求の優先順位が決定され,これにより選択された発行元クラスタx90に対し,システム記憶装置94はその通信命令処理要求が受け付けられたことを示す信号(SSU_PRIO_ACK)をGSIGP_BUS_INにより発行元クラスタx90のGSIGP制御回路106に送出する。
【0018】
これにより,GSIGP制御回路106は,発行元装置92に対し通信命令処理要求が受け付けられたことを示す信号(PRIO_ACK)をACKコード生成回路105により生成し,CPUx_DATA_BUS_OUTにより送出する。
【0019】
これを受けた発行元装置92は,通信命令(REQ_DATA)をCPUx_DATA_BUS_INにより送出し,これを受けたGSIGP制御回路106は,このREQ_DATAをGSIGP_BUS_OUTによりシステム記憶装置94へ送出し,さらに,これを受けたシステム記憶装置94は宛先クラスタy90’に対しこのREQ_DATAをGSIGP_BUS_INにより送出する。宛先クラスタy90’では,通信命令の実行結果を示す信号(STA_DATA)をGSIGP_BUS_OUTによりシステム記憶装置94へ送出し,これを受けたシステム記憶装置94は発行元クラスタx90にこのSTA_DATAをGSIGP_BUS_INにより送出し,GSIGP制御回路106は,発行元装置92にSTA_DATAを送出する。これにより通信命令は完了し,後続の処理要求の実行が同様の処理で開始される。
【0020】
以上の従来方式によるクラスタ間通信命令処理のタイムチャートを,図14に示す。
この従来方式においては,クラスタ間通信命令処理において,記憶制御装置91では,図12に示すようにクラスタとシステム記憶装置94間のデータ転送用バスとは別に,クラスタ間通信命令処理専用のバスを具備し,リクエストコード解析回路103によりこの通信命令が認識された場合,あるいはこの通信命令により宛先クラスタとして指定された場合に,GSIGP制御回路106を起動し,通信命令処理専用のバスにより,各クラスタ間でのデータ転送を行っている。
【0021】
ただし,ここで各クラスタから送出されるクラスタ間通信命令処理要求は,システム記憶装置94において各クラスタ間でその優先順位が決定され,順次,通信命令処理が実行されるため,この優先権が与えられるまではクラスタ間通信命令処理専用のバスにより送出されるのは通信命令処理要求のみである。つまり,優先権が与えられた発行元クラスタx90とクラスタ間通信命令により宛先として指定された宛先クラスタy90’のみがこの通信命令処理要求を送受することができ,発行元クラスタx90からREQ_DATAを通信命令処理専用バスによりシステム記憶装置94へ送出し,システム記憶装置94からこのREQ_DATAを通信命令処理専用バスにより宛先クラスタy90’へ送出し,宛先クラスタy90’からSTA_DATAを通信命令処理専用バスによりシステム記憶装置94へ送出し,システム記憶装置94からこのSTA_DATAを通信命令処理専用バスにより発行元クラスタx90へ送出している。
【0022】
図8に示すN個のクラスタ間においてクラスタ間通信命令が処理される場合,少なくとも(N−2)個のクラスタは,この通信命令処理要求が保留されており,この間,通信命令処理専用バスは充分に有効な活用がされている状態ではない。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】
(1) クラスタ内通信命令において,従来,通信命令の処理フローはリクエストコード解析回路103の解析結果により制御されており,この通信命令の処理フローを監視する手段を有していないため,通信命令処理フローの逐次性の保障がなく誤動作を抑止できない問題が生じていた。
【0024】
また,図13の従来方式によるクラスタ内通信命令処理のタイムチャートに示すように,クラスタ内通信命令処理を記憶制御装置91内にて強制終了(タイムアウト処理:図13の(69))させた場合に,発行元装置92にその強制終了の報告手段を有していないため,この通信命令の記憶制御装置91内における強制終了により,発行元装置92においては記憶制御装置91内で使用するサイクルタイムの数百倍のサイクルタイムでの強制終了(タイムアウト処理:図13の(70))を行うまで,後続の通信命令(図13の(71))を処理できない問題が生じていた。
【0025】
本発明は上記問題点の解決を図り,誤動作の抑止,および記憶制御装置91内にて強制終了された通信命令の後に続く通信命令について迅速かつ確実な処理を可能にすることを目的とする。
【0026】
(2) また,クラスタ間通信命令において,N個のクラスタそれぞれに通信命令処理専用バスを具備し,クラスタ間通信命令を処理する場合,同時期に複数の通信命令を処理することはなく,実際には通信命令処理における発行元クラスタおよび宛先クラスタのみが通信命令処理専用バスにより各種データの授受を行っている。従って,残る少なくとも(N−2)個のクラスタの通信命令処理専用バスは充分に有効な活用がされない問題が生じていた。
【0027】
本発明に関連する発明は,さらにこれらの問題点の解決を図り,クラスタ間通信命令によるデータ転送と他のデータ転送とを同じバスを用いて行い,上記有効活用されていない通信命令処理専用バスを削減し,共用バス使用による各種データ転送時のバス確保,クラスタ間通信命令処理におけるデータ転送の効率化,ならびにこの通信命令処理におけるデータ転送のリトライを可能とすることを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】
本発明は,上記問題を解決するために,図1に示すような以下の手段を有する。記憶制御装置(MCU)1には,複数の中央処理装置(CPU)2および入出力処理/制御装置(CHP:channel processor)3が接続される。記憶制御装置1は,これらの間の通信命令を制御する。また,図1(A)に示す構成単位を1つのクラスタとして,これらがシステム記憶装置(SSU)4に接続される。
【0029】
図1(A)において,記憶制御装置(MCU)1は,状態管理手段11,コード生成手段12を備える。
状態管理手段11は,装置間通信命令を処理する場合に,その通信命令における各処理フローの状態を認識する手段である。発明では,状態管理手段11により装置間通信命令の各処理フローの状態を認識し,この通信命令の処理フローに応じた動作を適宜に行い,誤動作を抑止する。
【0030】
コード生成手段12は,装置間通信命令の実行を中断された場合に,その命令における処理を完了させるための返送コードを生成する手段である。発明では,コード生成手段12により,中断された装置間通信命令を放置することなく,正常な処理が完了されなかったことを報告するとともに,その通信命令の処理を終了させ,後続の通信命令の処理を迅速かつ確実に行う。
【0031】
図1(B)において,記憶制御装置(MCU)1は,状態管理手段11,共用バス確保制御手段13,データ転送有効認識手段14,データ転送終了認識手段15,転送データ記憶手段16を備える。クラスタ間通信命令を処理するための通信命令処理用のバスと他のデータ転送用のバスとは,共用バスとして共用されるように構成されている。
【0032】
状態管理手段11は,クラスタ間通信命令を処理する場合に,その通信命令における各処理フローの状態を認識する手段である。
共用バス確保制御手段13は,クラスタ間通信命令を処理する場合に,その通信命令処理専用のバスを設けることなく他のデータ転送とのバスの共用を図るため,その命令処理のための共用バス確保を制御する手段である。
【0033】
データ転送有効認識手段14は,クラスタ間通信命令を処理する場合に,そのデータ転送処理の有効性を認識する手段である。データ転送終了認識手段15は,クラスタ間通信命令を処理する場合に,その通信命令の各処理フローにおけるシステム記憶装置4へのデータ転送処理の終了を認識する手段である。転送データ記憶手段16は,クラスタ間通信命令を処理する場合に,転送データを保持する手段である。
【0034】
本発明に関連する発明では,共用バス確保制御手段13を設け,クラスタ間通信命令処理専用のバスを設けることなく,他のデータ転送とのバスの共用を図ることにより,物量の削減およびデータ転送の効率化を可能とする。
【0035】
また,本発明に関連する発明では,データ転送有効認識手段14,データ転送終了認識手段15を設け,データ転送終了時にそのデータ転送が有効でなかった場合には,クラスタ間通信命令の処理のためのバス確保の継続を制御し,データ転送の効率化を可能とする。
【0036】
また,本発明に関連する発明では,状態管理手段11,転送データ記憶手段16を設け,転送に失敗したデータを再度転送し,クラスタ間通信命令の処理の中断を抑止する。
【0037】
【作用】
▲1▼ クラスタ内通信命令において,上記手段を用い通信命令の処理フローの逐次性を保障して誤動作を抑止し,タイムアウト処理により強制終了させた通信命令の完了を発行元装置に認識させ,後続の通信命令の処理を迅速かつ確実に処理可能とする。
【0038】
▲2▼ クラスタ間通信命令において,上記手段を用いることにより,バスの共用化を図り,この通信命令のデータ転送のためのバス確保および制御,ならびにデータ転送のリトライを可能とする。
【0039】
【実施例】
本発明の実施例〕
図2は,本発明の実例による記憶制御装置の構成を示し,図中,20,21は選択回路,22はリクエストコード解析回路,23はタイマー,24はフローフラグ,25はACKコード生成回路,26はSTAコード生成回路を表す。
【0040】
図2に示すフローフラグ24は,通信命令の処理フローを示す数ビットのフラグコードであり,通信命令における処理フローの逐次性を保障するものである。また,STAコード生成回路26は,記憶制御装置1内で強制終了(タイムアウト処理)させた通信命令を発行元装置に報告するための返送コード等を生成する回路である。
【0041】
図3は,本発明の実施例によるクラスタ内(装置間)通信命令処理のタイムチャートである。図3に示す(1) から(11)の処理はCPU0からCPUnへのクラスタ内通信命令処理,(12)から(19)の処理は後続するCPU0からCPUnへのクラスタ内通信命令処理を表す。
【0042】
以下では,図2および図3を用い,クラスタ内通信命令処理について,CPU0−CPUn間の通信命令を例にとり説明を行うが,他のクラスタ内(装置間)通信命令においても同様である。また,特に説明を簡明にするために従来方式との相違点のみを詳細に以下に記す。
【0043】
各装置(CPUx/CHPx)から送出された通信命令処理要求PRIO_REQ[図3の(1) および(12)]は,選択回路20により優先順位が決定されて選択される。リクエストコード解析回路22により,通信命令処理要求PRIO_REQが認識されると,発行元装置(CPU0)に対しACKコードを返送する[図3の(2) ]とともに,フローフラグ24をREQ_DATA待ち状態とする。
【0044】
ACKコードを受信した発行元装置(CPU0)からREQ_DATAが送出され[図3の(3) ],これがリクエストコード解析回路22により認識されると,宛先装置(CPUn)にそのREQ_DATAを送出する[図3の(4),(5) ]とともに,フローフラグ24をSTA_DATA待ち状態とする。これにより,通信命令処理フローの逐次性を保障する。つまり,フローフラグ24が示す待ち状態にふさわしくないデータは無視し,何の処理も行わない。これにより誤動作を抑止する。
【0045】
また,正常な処理フローで一定時間内に各種データの授受[図3の(6) 〜(8) ]が行われないと,図3のタイムチャートに示すように,記憶制御装置1内では通信命令処理時間監視タイマー23によりタイムアウトを検出し[図3の(9) ],タイムアウト処理により通信命令が終了したことを示すSTA_DATAをSTAコード生成回路26により生成し[図3の(10)],発行元装置(CPU0)に返送し[図3の(11)],通信命令を完了させる[図3の(13)]。つまり,上記誤動作抑止により中断された通信命令,あるいは何らかの障害によりデータの授受が中断された通信命令を正常な処理フローに適合するように完了させ,後続の通信命令処理[図3の(12)〜(19)]を迅速かつ確実に行うことを可能とする。
【0046】
図4は,フローフラグ24の例を示す図である。図4において,ステート・フラグ▲1▼〜▲4▼はクラスタ内通信命令のフローフラグ24であり,さらにステート・フラグ▲1▼〜▲4▼にステート・フラグ▲5▼〜▲8▼を加えたものが,後述する図5に示すクラスタ間通信命令のフローフラグ24である。なお,このフローフラグの構成は一例であり,本発明はこれに限られるわけではない。
【0047】
PRIO_BUSYステート・フラグ▲1▼は,CPUx/CHPx(またはIOPx)のうちいずれかのPRIO_REQを受け付け,処理を実行中であることを示すフラグである。
【0048】
PRIO_ACKステート・フラグ▲2▼は,PRIO_REQを受け付けた発行元装置に対し,処理の開始を許可するACKコードを生成し返送するステートであることを示すフラグである。
【0049】
REQ_DATAステート・フラグ▲3▼は,PRIO_ACKステート・フラグ▲2▼が示すステートから遷移したステートである。ACKコードを返送された発行元装置からのREQ_DATAのみを受け付け,REQ_DATAの解析を行い,それに応じた処理を開始する。このとき,このフラグ▲3▼は,REQ_DATAがクラスタ内通信命令である場合には,宛先装置にREQ_DATAを転送するステートであることを示す。
【0050】
また,REQ_DATAがクラスタ間通信命令である場合には,システム記憶装置4に対し,SSU_PRIO_REQを送出し,さらにSSU_PRIO_ACK_WAITステート・フラグ▲5▼,SSU_PRIO_ACK_RCVステート・フラグ▲6▼のフローフラグを保持する。
【0051】
SSU_PRIO_ACK_WAITステート・フラグ▲5▼は,システム記憶装置4からのSSU_PRIO_ACKによる,REQ_DATAのシステム記憶装置4への転送の許可を待つステートであることを示すフラグである。
【0052】
SSU_PRIO_ACK_RCVステート・フラグ▲6▼は,システム記憶装置4からのSSU_PRIO_ACKを受け付け,REQ_DATAをシステム記憶装置4へ転送するステートであることを示すフラグである。
【0053】
STA_DATAステート・フラグ▲4▼は,REQ_DATAステート・フラグ▲3▼が示すステートから遷移したステートであり,宛先装置またはシステム記憶装置(SSU)4からのSTA_DATAのみを受け付け,そのSTA_DATAを発行元装置に返送するステートであることを示すフラグである。
【0054】
また,クラスタ通信命令である場合には,さらに以下に述べるSTA_DATA_WAITステート・フラグ▲7▼,STA_DATA_RCVステート・フラグ▲8▼のフローフラグを保持する。
【0055】
STA_DATA_WAITステート・フラグ▲7▼は,システム記憶装置4からのSTA_DATAの転送を待つステートであることを示すフラグである。
STA_DATA_RCVステート・フラグ▲8▼は,システム記憶装置4からのSTA_DATAを受け付け,STA_DATAを発行元装置に転送するステートであることを示すフラグである。
【0056】
以上のように,本発明の実施例では,クラスタ内通信命令を制御する記憶制御装置1を備えた情報処理装置において,クラスタ内通信命令処理における何らかの障害による誤動作を抑止するため,ならびに何らかの障害により中断された通信命令を図9に示す本来の処理フローに準ずるよう終了させ,後続の通信命令の処理を迅速かつ確実に行うために,このクラスタ内通信命令における各処理フローを認識するフラグ(図2に示すフローフラグ24)と,何らかの障害により中断された処理を完了させるための返送コード生成回路(図2に示すSTAコード生成回路26)とを設けることにより,通信命令処理における信頼性の向上,処理能力の向上を可能としている。
【0057】
本発明に関連する発明の実施例〕
図5は,本発明に関連する発明の実施例によるシステムの構成を示し,図中,4はシステム記憶装置(SSU),20,21は選択回路,22はリクエストコード解析回路,23はタイマー,24はフローフラグ,25はACKコード生成回路,26はSTAコード生成回路,31はレジスタック,32,32’はGSIGP制御回路,33,33’はムーバ(MOVER)を表す。
【0058】
図5に示すフローフラグ24は,クラスタ間通信命令(GSIGP命令)の処理フローを示す数ビットのフラグコードである。レジスタック31は,クラスタ間通信命令処理における各種転送データを保持するレジスタ群である。
【0059】
図6に,クラスタ間通信命令処理における制御信号として,GSIGP制御回路32とムーバ33間での共用バス管理のための共用バス制御信号群60a〜60dを示す。
【0060】
共用バス制御信号群60a〜60dは,クラスタ間通信命令処理時における共用バス確保信号群として,通信命令データ転送用バス確保要求信号(SSU_PASS_CUT_REQ)60a ,通信命令データ転送用バス確保完了信号(SSU_PASS_CUT_COMP)60b ,さらに,この通信命令の各種データ転送の効率化のための状況認識信号群として,データ転送終了信号(SEND_REQ_TERM)60c ,転送データ有効/無効信号(SEND_REQ_ERR)60d 等からなる。
【0061】
図7は,本発明に関連する発明の実施例におけるクラスタ間通信命令処理のタイムチャートである。図7に示す(21)から(53)の信号は通信命令処理のための信号を表す。
以下,図5ないし図7を用い,クラスタx−クラスタy間の通信命令処理を例にとり,本実施例によるクラスタ間通信命令処理について説明する。また以下では,説明を簡明にするために特に従来方式との相違点のみを詳細に記す。
【0062】
各装置(CPUx)から送出されたクラスタ間通信命令処理要求は選択回路20により選択される。リクエストコード解析回路22によりその通信命令処理要求が認識されると,発行元装置に対しACKコードを返送し,レジスタック31にはこの通信命令の各種転送データを格納する。また,フローフラグ24に関する動作は,前述した本発明の実施例と同様である。
【0063】
本実施例では,同時に図7のタイムチャートに示すようにGSIGP制御回路32からムーバ33に対しSSU_PASS_CUT_REQ(通信命令データ転送用バス確保要求信号)60aを送出し[図7の(21)],これを受けたムーバ33はこの要求に対する共用バスの確保を行い[図7の(22)],これが完了すると,SSU_PASS_CUT_COMP(通信命令データ転送用バス確保完了信号)60bをGSIGP制御回路32に送出する[図7の(23),(24) ]。
【0064】
これを受けたGSIGP制御回路32は,システム記憶装置4へのSSU_PRIO_REQ(通信命令処理要求)をムーバ33を介しシステム記憶装置4へ送出し[図7の(25),(26),(27)],ムーバ33はシステム記憶装置4へのSEND_REQ_TERM(データ転送終了信号)60c,SEND_REQ_ERR(転送データ有効/無効信号)60dをGSIGP制御回路32に送出し[図7の(28)〜(31)],上記SEND_REQ_ERR60dが“OFF”であれば,このデータ送出成功であるから,SSU_PASS_CUT_REQ60aを“OFF”とし共用バスの占有を中止する(このクラスタ間通信命令処理におけるシステム記憶装置4へのデータ転送時の共用バスの制御は,上記手順により行われる)。
【0065】
各クラスタ間のこの通信命令処理要求の優先順位はシステム記憶装置4において決定され,クラスタxの通信命令処理要求が選択されるとシステム記憶装置4からSSU_PRIO_ACKが発行元クラスタxに返送される[図7の(32),(33) ]。これを受けて発行元クラスタxのGSIGP制御回路32は,上記手順[図7の(34), …]と同様に,システム記憶装置4へREQ_DATAを送出し,システム記憶装置4はこのREQ_DATAを宛先クラスタyへ送出する。宛先クラスタyのGSIGP制御回路32’は,このREQ_DATAによる処理を実行し,その実行結果をSTA_DATAとして上記手順によりシステム記憶装置4へ送出し,システム記憶装置4はそのSTA_DATAを発行元クラスタxへ送出する[図7の(52),(53)]。これによりGSIGP制御回路32は発行元装置にSTA_DATAを送出し,クラスタ間通信命令処理を完了する。
【0066】
また,上記システム記憶装置4へのデータ送出手順において,SEND_REQ_ERR60dが“ON”である場合[図7の(42)]には,データ転送不成功を示しているため,SSU_PASS_CUT_REQ60aを“ON”のままとし,レジスタック31に格納されている転送データを再度送出する[図7の(45)]。すなわち,クラスタ間通信命令処理におけるバス確保の最適化を図り,データ転送のリトライを可能としている。
【0067】
以上のように,本発明に関連する発明の実施例では,本発明の実施例の構成単位を1つのクラスタとし,このクラスタを複数個備えたシステムにおいて,データ転送バス有効利用のためのデータ転送バス共用化,データ転送の効率化のための共用バス管理の制御,ならびに間欠障害による通信命令処理の中断を回避するためのシステム記憶装置4へのデータ転送のリトライを行うために,クラスタ間通信命令処理のための共用バス確保制御信号(図6の60a,60b)と,共用バス確保継続の有無を決定するためのクラスタ間通信命令におけるデータ転送終了信号(図6のSEND_REQ_TERM60c )と,データ転送の有効性を示す信号(図6のSEND_REQ_ERR60d ),およびクラスタ間通信命令における各処理フローを認識するフラグ(図5のフローフラグ24)と転送データを保持するレジスタ(図5のレジスタック31)を設け,クラスタ間通信命令処理におけるデータ転送バスの有効利用,データ転送の効率化,および信頼性の向上処理能の向上を図っている。
【0068】
【発明の効果】
発明においては,装置間通信命令における処理フローの逐次性の保障が得られ誤動作の抑止が可能である。また,従来方式では図13のタイムチャートに示すように,記憶制御装置内でタイムアウト処理により強制終了した通信命令の発行元装置において,その装置のタイムアウト処理を待つしかなく,その間,発行元装置においては後続の通信命令処理を開始することができず,処理能力の著しい低下を招く可能性があったが,本発明では図3のタイムチャートに示すように,発行元装置のタイムアウト処理を待つことなく全装置が動作可能となるため,後続の通信命令処理を迅速かつ確実に行うことが可能である。
【0069】
また,本発明に関連する発明によれば,共用バスの使用を可能とし,共用バスの使用におけるデータ転送の効率化が図られ,さらにデータ転送のリトライが可能であるため,物量削減,信頼性向上および処理能力の向上が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】 本発明の実施例による記憶制御装置の構成図である。
【図3】クラスタ内通信命令処理のタイムチャートである。
【図4】フローフラグの例を示す図である。
【図5】 本発明に関連する発明の実施例によるシステムの構成図である。
【図6】クラスタ間通信命令処理における共用バス制御信号を示す図である。
【図7】クラスタ間通信命令処理のタイムチャートである。
【図8】本発明を適用するシステムの概略図である。
【図9】クラスタ内通信命令処理フローを示す図である。
【図10】クラスタ内通信命令処理を行う従来方式の構成例を示す図である。
【図11】クラスタ間通信命令処理フローを示す図である。
【図12】クラスタ間通信命令処理を行う従来方式の構成例を示す図である。
【図13】従来方式のクラスタ内通信命令処理のタイムチャートである。
【図14】従来方式のクラスタ間通信命令処理のタイムチャートである。
【符号の説明】
1 記憶制御装置(MCU)
2 中央処理装置(CPU0〜n)
3 入出力処理/制御装置(CHP0〜m)
4 システム記憶装置(SSU)
11 状態管理手段
12 コード生成手段
13 共用バス確保制御手段
14 データ転送有効認識手段
15 データ転送終了認識手段
16 転送データ記憶手段
20 選択回路
21 選択回路
22 リクエストコード解析回路
23 タイマー
24 フローフラグ
25 ACKコード生成回路
26 STAコード生成回路
31 レジスタック
32 GSIGP制御回路
33 ムーバ(MOVER)

Claims (1)

  1. 中央処理装置または入出力処理/制御装置を複数個具備し,これらの装置間通信命令を処理する情報処理装置における記憶制御装置において,
    上記通信命令の処理要求を受け付け,その処理を実行中であることを示すフラグと,上記通信命令の発行元装置に対し,処理の開始を許可するACKコードを生成し返送する状態であることを示すフラグと,上記ACKコードを生成し返送した後,上記発行元装置から要求されたデータを宛先装置に転送する状態であることを示すフラグと,上記データを宛先装置に転送した後,宛先装置側からの返送コードの待ち状態であることを示すフラグとを少なくとも含むフローフラグによって,該通信命令における各処理フローの状態を管理し,状態の遷移に従って該通信命令の処理を実行する手段と,
    少なくとも上記宛先装置側からの返送コードの待ち状態であることを示すフラグが有効な状態において,所定の時間が経過しても返送コードが到着しない場合に,監視タイマーによりタイムアウトを検出する手段と,
    上記タイムアウトを検出した場合に,該通信命令の処理が正常に完了しなかったことを報告する返送コードを生成し,該通信命令の発行元装置へ送信する手段とを備えた
    ことを特徴とする記憶制御装置。
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