JP3638773B2 - ディスクアレイ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報処理技術に関し、特に、SCSI等の汎用インタフェースにて各種装置を接続した構成の情報処理システムにおける障害検出等に適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、低価格、大容量、高信頼性を特徴とするディスクアレイ方式のディスクサブシステムが注目されている。本ディスクサブシステムは、廉価な小型磁気ディスク装置(以下、HDDと称する)を多数使用して低価格と大容量化を実現している。また、二重化構成や各部の障害検出により、障害が発生した場合にシステムを停止せずに速やかに障害部位を交換し、大きな障害を回避して無停止運転を可能とし信頼性を確保している。ディスクサブシステムが内蔵するHDDインタフェースの主流は多数のHDDが接続できる業界標準のSCSI(SmallComputer System Interface)バスである。
【0003】
図9は、ディスクサブシステム内部において、複数のHDDがSCSIバスに接続されたシステムの構成図である。同図で、513はHDD(下位装置)、510aはケーブル510で接続されたSCSI信号、512aはバックボード512上の配線で接続されたSCSI信号である。507はHDD513とのアクセスを行なうHDD制御部、505はSCSI信号510aを生成するSCSIバス生成部(上位装置)、506はSCSIバス生成部505とHDD513の間に位置するSCSI中継制御部で二つのSCSI信号510aと512aの信号を中継(一方の信号を他方に伝搬)する。
【0004】
SCSI中継制御部506は伝送系のインピーダンスを小さくしてSCSIの信号波形を整形して、多数のHDDが接続した場合やケーブル長が長い場合でも誤動作を防止する。なお、このようなSCSI中継装置を用いたシステムの例としては、たとえば、特開平8−63424号公報等の技術が知られている。この技術では、ディスクアレイ装置で、SCSIバス上にSCSI中継装置を配置して、インタフェース信号の劣化を防止する構成において、インタフェース信号の数を増加させることなく、双方向インタフェース信号の中継を的確に行う技術が開示されている。
【0005】
SCSI規格としてSCSI信号510a,512aのデータバスには基本データバスと拡張データバスがあり、8ビット毎に1ビットのパリティが付加されている。ノーマルSCSIは基本データバス(8ビットで、ワイドSCSIは基本データバスと拡張データバス(8ビット、16ビット等)である。
【0006】
SCSI信号の障害検出はデータを受け取る箇所で行われるため、HDD513からのリード時にはSCSIバス生成部505で、SCSIバス生成部505のライト時にはアクセス中のHDD513で障害を検出する。次に、ケーブル510でSCSIデータバスの断線障害が発生した例を考える。リード時ならSCSIバス生成部505のパリティチェックで障害が検出される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、SCSIデータバスの経路はHDD513からバックボード512、SCSI中継制御部506、ケーブル510、そしてSCSIバス生成部505までであり、障害部位がこの経路のどこなのかは分からない。このため、障害が消えるまで各部位を一つ一つ正常な部品と交換する必要があり、復旧時間がかかってしまうという技術的課題があった。
【0008】
また、復旧時間を短縮するために、関連する障害部位を一括して交換する方法もあるが、正常な部位まで交換することになるため保守部品を余分に準備する必要がありコスト高になってしまう、という他の技術的課題を生じる。
【0009】
前述のようにディスクアレイでは、稼働中における故障した磁気ディスク装置の交換がシステム運用の前提となっており、故障時において不良部位の迅速かつ的確な特定ができるか否かは、システム運用上の大きな技術的課題になる。
【0010】
本発明の目的は、任意のインタフェースにて複数の装置を接続した構成の情報処理システムにおける不良部位の特定を容易かつ迅速、的確に行うことが可能な情報処理技術を提供することにある。
【0011】
本発明の他の目的は、保守管理作業の簡略化および低コスト化が可能な情報処理技術を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、第1のインタフェースを介して任意の情報の授受を行う上位装置および下位装置と、第1のインタフェースの中継動作を行うインタフェース中継装置とを含む情報処理システムにおいて、インタフェース中継装置に設けられ、第1のインタフェースにおける障害の発生を検出する障害検出手段と、上位装置とインタフェース中継装置との間に設けられ、障害検出手段から得られた障害に関する情報を上位装置に伝達する第2のインタフェースとを備えたものである。
【0013】
より具体的には、一例として、複数の下位装置(小型磁気ディスク装置)と、この下位装置とSCSIバスを介してアクセスを行なう上位装置(SCSIバス生成部)と、SCSIバス信号の中継を行うSCSI中継装置を含むシステム構成において、SCSIバスの障害検出を行う障害検出部と、障害検出部とのリードまたはライトを行うリード・ライト制御部を上記SCSI中継装置に備え、リード・ライト制御部に対してリードまたはライトの命令を出力するレジスタバス生成部を上記上位装置に備える。
【0014】
そして、障害検出部において、SCSIバス信号のデータバスに対して、SCSIの各種フェーズ及び拡張データバスの使用状態に応じてパリティチェックを行い、上記リード・ライト制御部とレジスタバス生成部によりSCSIデータバス障害の有無を上位装置に報告する。この結果、SCSI中継制御部でSCSIデータバスの障害検出が可能となり、障害部位の推定が容易となり障害回復の時間短縮と保守部品の節約が図れる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
【0016】
(実施の形態1)
図1は、本発明の一実施の形態である情報処理システムの構成の一例を示す概念図である。本実施の形態では、情報処理システムの一例としてディスクアレイ装置に適用した場合を例に採って説明を進める。
【0017】
本実施の形態のディスクアレイ装置は、HDD制御部7と、配下の複数の磁気ディスク装置(HDD)13を、たとえば、ワイドSCSI(ワイドSCSI:基本データバス+8ビットの拡張データバス)等のインタフェースにて接続した構成となっている。HDD制御部7とHDD13との間のインタフェース経路には、SCSI中継装置14が介設されている。本実施の形態では、HDD13は、基本構成の複数のHDD13aと、必要に応じて追加される増設構成の複数のHDD13bとで構成され、これら各構成に対応して、基本構成用のSCSI中継装置14a、増設構成用のSCSI中継装置14bが配置されている。
【0018】
HDD制御部7と、SCSI中継装置14(14a,14b)の間は、ケーブル10にて接続され、SCSIバス信号10a、SCSIバス信号10bが伝達される。SCSI中継装置14(14a,14b)と、HDD13(13a,13b)の間は、図示しないバックボード上を引き回されるボード上コネクタ配線12にて接続され、SCSI中継装置14(14a,14b)にてSCSIバス信号10a、SCSIバス信号10bが中継された信号であるSCSIバス信号12a、SCSIバス信号12bが伝達される。
【0019】
この場合、SCSI中継装置14(14a,14b)には、SCSIバス信号10a、SCSIバス信号10bを、SCSIバス信号12a、SCSIバス信号12bに中継する動作を行うSCSI中継制御部6の他に、このSCSI中継制御部6にて中継されるSCSIバス信号のエラーの有無を検出する障害検出部1と、この障害検出部1とHDD制御部7との間における情報の授受を制御するリード・ライト制御部2が設けられている。
【0020】
また、HDD制御部7は、SCSIバス信号10a、SCSIバス信号10bの制御を行うSCSIバス生成部5と、SCSI中継装置14における障害検出部1にて検出されたエラー情報のリード・ライト制御部2を経由した読み出しや、障害検出部1の機能設定等の制御を行うレジスタバス生成部4が設けられている。
【0021】
SCSI中継装置14(14a,14b)のリード・ライト制御部2は、レジスタバス11(基本構成側がレジスタバス11a,増設構成側がレジスタバス11b)を介してHDD制御部7に設けられたレジスタバス生成部4に接続されている。
【0022】
ここで、SCSIデータバスのパリティチェック方法について説明する。リード時はHDD13a,13bが出力するデータバスを転送要求信号(SCSIバス制御信号の一つ)でチェックする。ライト時はSCSIバス生成部5が出力するデータバスを応答信号(SCSIバス制御信号の一つ)でチェックする。SCSIデータバスの基本データバスは上記のようにチェックするが、拡張データバスは上位装置(SCSIバス生成部5)とHDD13a,13b(下位装置)との間で使用が確定した後、データ転送フェーズのみチェックする必要がある。これは、拡張データバスが上位装置と下位装置の使用が確定しない状態、またはデータ転送フェーズ以外でパリティチェックするとエラーになるためである。
【0023】
次に、SCSIの各種フェーズ及び拡張データバスの使用状態に応じてパリティチェックを行う障害検出部1の具体的な回路構成の一例について説明する。
【0024】
図2は障害検出部1のリード系回路の構成の一例を示す回路図である。この図2で、100〜103はシュミット型インバータ回路、104はシュミット型バッファ回路、105,106は入力信号が9本のパリティチェック回路、109,110はD型フリップ・フロップ回路、111,112はRS型フリップ・フロップ回路、107は3入力AND回路、108は2入力OR回路である。
【0025】
120と121はバックボード上のSCSIバス信号12aまたは12bの各々の基本データバスと拡張データバスで9ビット中1ビットがパリティ信号、123はバックボード上のSCSIバス信号12aまたは12bの転送要求信号である。122と124はケーブル10のSCSIバス信号10aまたは10bのそれぞれ転送方向信号(II/O−N=“L”の時にリード方向を示す)と制御情報信号(IC/D−N=“H”の時にデータ転送を示す)である。125はSCSIバス生成部5(上位装置)とHDD13a,13b(下位装置)との間で使用が確定したあとイネーブルとする拡張データバスチェック信号、126は電源投入直後に回路をリセットするためのパワーオン信号、127はリード基本エラー信号117,リード拡張エラー信号118をリセットするためのエラーリセット信号、113と114はそれぞれ基本データバスと拡張データバスのパリティチェック信号、115と116はそれぞれパリティチェック信号113とパリティチェック信号114をチェックタイミングでサンプリングしたパリティエラー信号、117と118はそれぞれパリティエラー信号115とパリティエラー信号116をラッチしたエラー報告信号(リード基本エラー信号,リード拡張エラー信号)である。
【0026】
以上の構成により、図2ではHDD13からのリード時において、基本データバス120に対しては転送要求信号123のイネーブル時にパリティチェックを行い(D型フリップ・フロップ回路109)、エラーが発生(パリティエラー信号115が“H”)すればRS型フリップ・フロップ回路111でラッチし(ラッチしたエラー報告信号がリード基本エラー信号117)、拡張データバス121に対してはSCSIフェーズがデータ転送フェーズ(制御情報信号124がイネーブル)かつ、拡張データバス121が使用状態(拡張データバスチェック信号125がイネーブル)にあって、転送要求信号123のイネーブル時にパリティチェックを行い(D型フリップ・フロップ回路110)、エラーが発生(パリティエラー信号116が“H”)すればRS型フリップ・フロップ回路112でラッチする(ラッチしたエラー報告信号がリード拡張エラー信号118)。
【0027】
図3は障害検出部1のライト系回路の構成の一例を示す回路図である。この図3で、200,201,203はシュミット型インバータ回路、202,204はシュミット型バッファ回路、205,206は入力信号が9本のパリティチェック回路、209,210はD型フリップ・フロップ回路、211,212はRS型フリップ・フロップ回路、207は3入力AND回路である。220と221はバックボード上のSCSIバス信号12aまたは12bのそれぞれ基本データバスと拡張データバスで9ビット中1ビットがパリティ信号、223はケーブル10のSCSIバス信号10aまたは10bの応答信号、213と214はそれぞれ基本データバスと拡張データバスのパリティチェック信号、215と216はそれぞれパリティチェック信号213とパリティチェック信号214をチェックタイミングでサンプリングしたパリティエラー信号、217と218はそれぞれパリティエラー信号215とパリティエラー信号216をラッチしたエラー報告信号(ライト基本エラー信号,ライト拡張エラー信号)である。
【0028】
以上の構成により、図3ではHDD13へのライト時において、基本データバス220に対しては転送要求信号123のイネーブル時にパリティチェックを行い(D型フリップ・フロップ回路209)、エラーが発生(パリティエラー信号215が“H”)すればRS型フリップ・フロップ回路211でラッチし(ラッチしたエラー報告信号がリード基本エラー信号217)、拡張データバス221に対してはSCSIフェーズがデータ転送フェーズ(制御情報信号124がイネーブル)かつ、拡張データバスが使用状態(拡張データバスチェック信号125がイネーブル)にあって、応答信号223(IACK−N)のイネーブル時にパリティチェックを行い(D型フリップ・フロップ回路210)、エラーが発生(パリティエラー信号216が“H”)すればRS型フリップ・フロップ回路212でラッチする(ラッチしたエラー報告信号がリード拡張エラー信号218)。
【0029】
図4は拡張データバスチェック信号125を生成する拡張データバスチェック信号生成回路の一例を示す回路図である。この図4において、207,306は2入力AND回路、108aは2入力OR回路、108bは複数入力OR回路、300,301はシュミット型インバータ回路、303は、D型フリップ・フロップ回路、である。
【0030】
HDDアクセス検出部では、SCSIバス生成部5とアクセスするHDD13のIDを、シュミット型インバータ回路300,301、で検出する(SCSIのセレクションフェーズまたはリセレクションフェーズにおいて、アクセスするHDD13のIDが出力されることに着目する)と、D型フリップ・フロップ回路303で、各HDD13のIDに対応する各IDアクセスイネーブル信号313をオンとする。
【0031】
また、各IDチェックイネーブル信号314は各HDDのIDに対応してSCSI拡張データバスのパリティチェックの有無を設定する障害チェック設定部(リード・ライト制御部2の内部レジスタに含まれる)から出力される。従って、拡張データバスチェック信号125は各IDアクセスイネーブル信号313と各IDチェックイネーブル信号314が共にオンになった時にオンとなる。この結果、拡張データバスのパリティチェックは障害チェックをイネーブルに設定したIDのHDD13が、SCSIバス生成部5とアクセスする場合に拡張データバスチェック信号125がオンとなる。
【0032】
図5の(1)、(2)はレジスタバス11a,11bのライト/リード動作を示すタイムチャート図である。レジスタバス生成部4からアドレスA<0−2>−P,アドレスイネーブル信号AEN−N,ライト方向信号WRDIR−P,ライトイネーブル信号WEN−Nを出力する。データバスD<0−3>−Nはライト時はレジスタバス生成部4から、リード時はリード・ライト制御部2から出力される。
【0033】
図7はレジスタバス11a,11bのレジスタ・マップの一例を示す説明図である。基本構成用のSCSI中継装置14a、増設構成用のSCSI中継装置14bへのレジスタバス11a,11bのアクセスの区別は、アドレス範囲によって区別される。例えば、基本構成用のSCSI中継装置14aのID(SCSIの固有アドレス)0のHDD13aがSCSIバス生成部5との間で拡張データバスの使用を確定した場合を考える。
【0034】
SCSIバス生成部5がこのHDD13aとアクセスする時に拡張データバスのパリティチェックをするためには、ID0の拡張データチェック・イネーブルをオンとする必要がある。そのためには、レジスタバス生成部4からアドレス(A0,A1,A2)=(0,0,0)に対して、データ(D0,D1,D2,D3)=(1,0,0,0)をライトする。また、SCSI中継装置14a内部のSCSIデータバスのパリティエラー内容をリードする場合は、アドレス(A0,A1,A2)=(0,1,1)に対して、データ(D0,D1,D2,D3)をリードする。図7では、SCSI中継装置14a,14bのSCSIデータバスのパリティチェックの他に、レジスタバス11a,11bのパリティチェックの結果もリード・ライト制御部2において検出可能としたレジスタ・マップが例示されている。
【0035】
レジスタバス11a,11bのパリティチェックはアドレス(A0,A1,A2)が基本構成では(0,1,0)、増設構成では(1,1,0)、データD3にパリティエラー情報を示す。
【0036】
次に、本実施の形態の情報処理システムにおけるSCSIデータバスでの障害検出の作用の一例について、図8のフローチャート等を参照して説明する。
【0037】
まず、HDD制御部7は、目的のHDD13側のSCSI−IDが確定すると(ステップS1)、拡張データバスの使用の有無を決定し(ステップS2)、使用する場合には、レジスタバス11a,11b、リード・ライト制御部2を経由して、障害検出部1のレジスタの該当IDのビットをセットすることで、拡張チェックイネーブルとする(ステップS3)。
【0038】
その後、目的のSCSI−IDのHDD13との間でリード/ライトが実行される(ステップS4)。この時、SCSI中継装置14の障害検出部1では、当該SCSI中継装置14のSCSI中継制御部6における基本データバスおよび拡張データバスのパリティエラーの発生を監視し(ステップS5)、発生が検出された場合には、レジスタの該当ビットをセットすることでエラー情報をラッチする(ステップS6)。
【0039】
同様に、HDD制御部7および対象のHDD13では、このリード/ライトにおいてHDD制御部7(SCSIバス生成部5)または対象のHDD13側におけるエラーが検出されたか否かを判別し(ステップS7)、エラー検出の場合には、レジスタバス11a,11b、リード・ライト制御部2を経由して、障害検出部1に障害情報の読み出し指令を発行し(ステップS8)、障害検出部1のレジスタを参照して、SCSI中継装置14にてエラーが検出されたか否かを調べて(ステップS9)、双方のエラー検出結果を記録し(ステップS10)、その後、次のリード/ライトに備えて、障害検出部1のレジスタを初期化しておく(ステップS11)。
【0040】
この後、エラーとなったリード/ライトのリトライを実行する(ステップS12)。このとき、リトライに失敗すると(ステップS13)、HDD制御部7は保守の必要な障害発生とみなして、たとえば、ランプ点灯等の方法にて保守員に故障発生を報知する(ステップS14)。そして、たとえば保守員は、エラー履歴を参照して、障害部位の推定を行い、部品交換等の必要な処置を行う(ステップS15)。
【0041】
このように、本実施の形態では、SCSI中継装置14の障害検出部1において、SCSIバス信号(10a,10b及び12a,12b)のデータバスに対して、SCSIの各種フェーズ及び拡張データバスの使用状態に応じてパリティチェックを行い、リード・ライト制御部2とレジスタバス生成部4によりSCSIデータバス障害の有無をHDD制御部7(上位装置)に報告する。この結果、SCSI中継制御部6のSCSIデータバスの障害検出が可能となり、上述のようにして障害発生を通知された保守員は、ステップS10で得られたSCSI中継装置14でのエラー検出結果を含むエラー履歴の情報から、下記のように障害部位の推定ができる。
【0042】
(a)SCSI中継装置(14a等)でエラー検出の場合
障害部位はデータ出力部(ライト時:SCSIバス生成部5、リード時:HDD13a等)からSCSI中継装置(14a等)までの部位である。従って、ライト時ではバックボード(ボード上コネクタ配線12等)とHDD(13a等)、リード時ではケーブル10等とSCSIバス生成部5がそれぞれ問題ないことが判明する。
【0043】
これにより、ライト時の障害部位としては、SCSIバス生成部5、ケーブル10等、エラーを検出したSCSI中継装置(14a等)のいずれかに限定できる。
【0044】
また、リード時の障害部位としては、HDD(13a等)、バックボード(ボード上コネクタ配線12等)、エラーを検出したSCSI中継装置(14a等)のいずれかに限定できる。
【0045】
(b)SCSI中継装置(14a等)でエラー未検出の場合
障害部位はSCSI中継装置14からデータ入力部(ライト時:HDD13a等、リード時:SCSIバス生成部5)までの部位である。従って、ライト時ではケーブル10等とSCSIバス生成部5、リード時ではバックボード(ボード上コネクタ配線12等)とHDD(13a等)がそれぞれ問題ないことが判明する。
【0046】
これにより、ライト時の障害部位としては、エラーを検出したSCSI中継装置(14a等)、バックボード(ボード上コネクタ配線12等)、HDD(13a等)のいずれかに限定できる。
【0047】
また、リード時の障害部位としては、エラーを検出したSCSI中継装置(14a等)、ケーブル10等、SCSIバス生成部5のいずれかに限定できる。
【0048】
このように、本実施の形態によれば、SCSI中継装置14において障害検出部1により、SCSI中継制御部6のパリティチェックの障害を検出して、障害箇所の判別に援用することにより、検出しない場合に比べて不良部位の特定が容易かつ的確となり、部品交換等の障害回復の時間が短縮されて信頼性が向上する。また、故障部位を的確に判別して選択的に良品と交換することができるので、障害部位に関係なく関係する複数の部品を一括して交換する場合に比較して、保守部品の節約が図れ、保守管理のコスト削減が可能となる。
【0049】
(実施の形態2)
次に、以上述べたSCSI中継装置を採用したディスクアレイ装置について説明する。
【0050】
図6は、本実施の形態のディスクアレイ装置の構成の一例を示す概念図である。同図で、90aと90bはホストコンピュータとのデータ制御を行うホスト制御部、130aと130bは2本のSCSIバス12Zを備えたHDD(一方のSCSIバス12Zに障害が発生した場合でも、他方のSCSIバス12Zを使用してHDDをアクセス可能とするため)である。
【0051】
7aと7bはホスト制御部90a,90bからのデータを多数のHDD130a,130bにライトしたり、HDD130a,130bからのデータをリードしてホスト制御部90aと90bに出力するHDD制御部であり、図1に例示したHDD制御部7と同様の機能を有する。
【0052】
14a,14b,14c,14dはSCSI信号の中継とSCSIデータバスのパリティチェックを行う機能を備えたSCSI中継装置である。
【0053】
HDD制御部7a,HDD制御部7bでは図1に例示されたHDD制御部7と同様に、配下のSCSI中継装置14a〜14dとの間に、複数のSCSIバスとレジスタバスからなる信号線400(図6ではSCSIバスとレジスタバスを1本の信号として表示)を備え、SCSI中継装置14a〜14dからエラー検出情報を読み取る機能を有するとともに、配下のディスクアレイを構成する多数のHDD130a,130bとアクセス可能として、ディスクアレイの大容量化を実現している(同図では、レジスタバスは省略)。
【0054】
このように、多数のHDD130a,130bにてディスクアレイを構成する場合、従来では、障害部位の特定は、煩雑で長時間を有する作業となるが、本実施の形態の場合には、SCSI中継装置14a〜14dにエラー検出機能を備えたことにより、障害部位の特定を、迅速かつ的確に行うことができる。
【0055】
以上本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0056】
たとえば、インタフェースとしては、SCSIに限らず、一般の汎用的なインタフェースに広く適用することができる。
【0057】
【発明の効果】
本発明の情報処理システムによれば、任意のインタフェースにて複数の装置を接続した構成の情報処理システムにおける不良部位の特定を容易かつ迅速、的確に行う行うことができる、という効果が得られる。
【0058】
また、保守管理作業の簡略化および低コスト化ができる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である情報処理システムの構成の一例を示す概念図である。
【図2】本発明の一実施の形態である情報処理システムの障害検出部のリード系回路の構成の一例を示す回路図である。
【図3】本発明の一実施の形態である情報処理システムの障害検出部のライト系回路の構成の一例を示す回路図である。
【図4】本発明の一実施の形態である情報処理システムにおいて拡張データバスチェック信号を生成する拡張データバスチェック信号生成回路の一例を示す回路図である。
【図5】本発明の一実施の形態である情報処理システムにおいてレジスタバスのリード/ライト動作の一例を示すタイムチャートである。
【図6】本発明の一実施の形態である情報処理システムとしてのディスクアレイ装置の構成の一例を示す概念図である。
【図7】本発明の一実施の形態である情報処理システムにおけるレジスタバスのレジスタ・マップの一例を示す説明図である。
【図8】本発明の一実施の形態である情報処理システムの作用の一例を示すフローチャートである。
【図9】考えられる従来の磁気ディスク装置の構成の一例を示す概念図である。
【符号の説明】
1…障害検出部、2…リード・ライト制御部、4…レジスタバス生成部、5…SCSIバス生成部、6…SCSI中継制御部、7,7a〜7b…HDD制御部、10…ケーブル、10a…SCSIバス信号、10b…SCSIバス信号、11,11a〜11b…レジスタバス、12…ボード上コネクタ配線、12a,12b…SCSIバス信号、13,13a,13b…磁気ディスク装置(HDD)、14,14a〜14d…SCSI中継装置、90a,90b…ホスト制御部、12Z…SCSIバス、400…信号線。
Claims (7)
- ホストコンピュータから送られる情報が格納される複数の下位装置と、
前記下位装置と第1のインタフェースを介して接続され、前記第1のインタフェースの信号を制御するインタフェース生成部を有する上位装置と、
前記上位装置と前記下位装置の間に設けられ、前記第1のインタフェースの信号を中継するインタフェース中継装置とを備え、
前記インタフェース中継装置は、前記第1のインタフェースの中継動作を行うインタフェース中継制御部と、前記インタフェース中継制御部で中継される信号の障害を、読み込み情報と書き込み情報とに区別して検出する障害検出部と、前記障害検出部で検出された情報を第2のインタフェースを介して、前記上位装置に伝達する制御部とを有することを特徴とするディスクアレイ装置。 - 請求項1記載のディスクアレイ装置において、
前記上位装置は、前記第2のインタフェースに接続され、前記制御部を経由して前記障害の情報を読み出すレジスタ生成部を有することを特徴とするディスクアレイ装置。 - 請求項1記載のディスクアレイ装置において、
前記障害検出部は、前記上位装置から前記下位装置に対して読み込む場合、前記インタフェース中継制御部で中継される読み込みの信号の障害を検出する読み込み障害検出部を有することを特徴とするディスクアレイ装置。 - 請求項1記載のディスクアレイ装置において、
前記障害検出部は、前記上位装置から前記下位装置に対して書き込む場合、前記インタフェース中継制御部で中継される書き込みの信号の障害を検出する書き込み障害検出部を有することを特徴とするディスクアレイ装置。 - 請求項1記載のディスクアレイ装置において、
前記障害検出部は、前記インタフェース中継制御部で中継される信号の障害を検出した場合、前記障害検出部に設けられたレジスタに前記検出された障害の情報を格納することを特徴とするディスクアレイ装置。 - 請求項1記載のディスクアレイ装置において、
前記上位装置は、前記下位装置に対して読み込み又は書き込みの命令を実行後、障害を検出した場合、前記第2のインタフェースを介して、前記障害検出部に前記障害の情報の読み出し命令を発行することを特徴とするディスクアレイ装置。 - 請求項5記載のディスクアレイ装置において、
前記上位装置は、前記下位装置に対して読み込み又は書き込みの命令を実行後、障害を検出した場合、前記第2のインタフェースを介して、前記障害検出部に前記障害の情報の読み出し命令を発行し、前記障害の情報の結果を記録し、前記障害検出部の前記レジスタを初期化することを特徴とするディスクアレイ装置。
Priority Applications (1)
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