JP3638446B2 - 笠木の取付構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、下地材上に固定され、この下地材上に笠木を取り付けるための取付金具を用いた笠木の取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、建物の屋上やバルコニーのパラペットの上縁や、階段などに設けられる手摺りの上縁に、笠木を設ける場合、下地材上に笠木取付金具を介して笠木を取り付けることが行われている。
【0003】
従来より、このような下地材上に、笠木を取り付ける場合、図6に示すような笠木取付金具aを使用することが行われている。
【0004】
すなわち、この笠木取付金具aは、鋼板を折り曲げ形成したもので、笠木bの内天面cに当接する当接部dと、この当接部dの両側に延設され、笠木bの内側面eの下端部fに係合する係合部gとによって構成されていた。
【0005】
この笠木取付金具aは、笠木取付下地hにビスiで固定しておき、この笠木取付下地hに笠木bを被せることで、笠木bの内天面cが当接部dに当接し、笠木bの内側面eが係合部gに係合することとなる。
【0006】
この笠木取付金具aは、笠木bの内側面にドライバーなどを差し込んでこの笠木bの内側面eの下端部fに係合している係合部gを離脱させることで笠木bの取り外しが行えるようになされていた(例えば、特開平8−260643号公報参照)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の笠木取付金具aの場合、係合部gが笠木bの内側面eの下端部fに係合しているといっても、実際は笠木bの内側面eの中央部付近で係合している場合が多い。また、笠木bの内側面eと立ち上がり壁jとの間に充分な間隙が設けられていないのが常である。
【0008】
したがって、ドライバーなどを差し込んで笠木bの内側面eから係合部dを離脱させるのが非常に困難となり、笠木bの取り外し作業を容易に行うことができないといった不都合を生じることとなる。
【0009】
本発明は、係る実情に鑑みてなされたものであって、笠木の着脱作業を容易に行うことができる笠木の取付構造を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の笠木の取付構造は、下地材上に笠木取付金具を介して笠木を取り付けた構造であって、笠木取付金具は、長板状の鋼板の両側を折り曲げて断面略コ字状に形成され、中央が当接部、両端が係合部となされ、当接部には上方に膨出して弾性力を発揮するバネ部が設けられ、係合部には舌部が延設されてなり、下地材上に笠木取付金具の当接部をビス固定した状態で、この下地材上に笠木が被覆されることによって、笠木の内天面を付勢するバネ部の弾性力に抗して、笠木の内側面の下端段部の内側に係合部が係合するようになされるとともに、この係合部から延設された舌部を利用して笠木取付金具の係合部と笠木との係合を離脱できるように、笠木の内側面の下端段部の内側に舌部が位置するようになされたものである。また、この笠木の取付構造において、笠木取付金具は、係合部の中央部分に凹部が設けられ、この凹部の幅に等しい間隔で、この対向する係合部の凹部間をつなぐように平行して水密材が設けられ、この水密材同士の間に笠木の継ぎ目が位置してシール材で止水されてなるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0012】
図1ないし図3は笠木取付金具1の全体構成の概略を示し、図4は同笠木取付金具1の使用状態を示している。
【0013】
すなわち、この笠木取付金具1は、当接部11の両端に係合部12が設けられるとともに、係合部12から舌部13が延設されている。
【0014】
笠木取付金具1は、長板状の鋼板の両側を折り曲げて断面略コ字状に形成され、中央が当接部11、両端が係合部12となされている。
【0015】
当接部11は、両側の長手方向に沿ってそれぞれ溝部14が設けられ、剛性の向上が図られている。これらの溝部14内には、笠木取付金具1を下地材2にビス21で固定するためのビス孔15と、笠木取付金具1の取付位置を確認するための刻印16とが設けられている。ビス孔15は、笠木取付金具1の位置調整が可能なように、いずれも長孔となされている。
【0016】
また、当接部11には、上方に膨出して弾性力を発揮するようになされたバネ部17が設けられている。このバネ部17は、溝部14に隣接してそれぞれ三箇所ずつに設けられている。このうち、バネ部17の一部には、バーリング加工によって上方に円筒状に突出した突出部18が設けられている。この突出部18は、当接部11上に笠木3を被せた際に、バネ部17に働く弾性力によって笠木3の内天面31に食い込み笠木取付金具1と笠木3とを一体化するように働く。
【0017】
係合部12は、当接部11に対して斜め下方に屈曲されており、その両側縁が若干内側へさらに屈曲されて係合部12の剛性が高められている。
【0018】
また、係合部12の中央部には凹部19が設けられ、この凹部19から下方に舌部13が延設されている。
【0019】
このようにして構成される笠木取付金具1は、凹部19の幅に等しい間隔で、この対向する係合部12の凹部19間をつなぐように平行して水密材10が設けられている。
【0020】
この笠木取付金具1は、図4に示すように、下地材2上に、躯体22および壁体23を被覆する捨水切24を設け、この捨水切24上にビス21で固定される。そして、この笠木取付金具1を固定した下地材2の表面に笠木3を被覆する。これにより、笠木取付金具1の当接部11のバネ部17が笠木3の内天面31に当接され、このバネ部17によって働く弾性力で、突出部18が笠木3の内天面31に食い込んで笠木取付金具1と笠木3とが一体化することとなる。また、係合部12は、バネ部17に働く弾性力に抗して、笠木3の内側面32の下端段部33に係合することとなり、下地材2に笠木3が取り付けられる。
【0021】
そして、この下地材2から笠木3を離脱する場合は、笠木3の内側面32にドライバー4などを差し込んで、このドライバー4を、内側面32の下端段部33の内側に位置する舌部13に引っかけることで、係合部12の係合を容易に解除することができる。
【0022】
また、笠木3の継ぎ目がある場合は、図5に示すように、水密材10同士の間に笠木3の継ぎ目を位置させてシール材30で止水する。この場合、シール材30が破れて雨水5などが浸入するようなことがあっても、雨水5は、当接部11から係合部12へと流れ、凹部19から排水されることとなるので、優れた防水性が得られる。
【0023】
なお、本実施の形態では、舌部13は、笠木3の内側に納まり、ドライバー4などを差し込んで引っかけることで係合離脱させるようになされているが、この舌部13の形状としては、特にこのようなドライバー4を使用しなければ係合離脱させることができないようなものに限定されるものではなく、例えば、舌部13の延設方向が、壁体23側に向けて少し折り曲げ角度が強められ、容易に係合離脱させることができるようになされたものであっても良い。また、この場合、ドライバー4を使用せず、笠木3の内側に指を入れて引っかけることができるようになされた形状の舌部13であっても良い。また、笠木3の内側に納まらず、舌部13の一部分が笠木3の外側に突出するようになされた舌部13であっても良い。
【0024】
また、本実施の形態では、係合部12の中央部に凹部19を設け、この凹部19から舌部13を延設させているが、この舌部13を設ける位置としては、特に係合部12の中央部に限定されるものではなく、係合部12の側部に設けられたものであっても良い。この場合、凹部19は、あっても良いし、無くても良い。また、舌部13は、係合部12と一体となされているが、別部材としてリベット止めなどによって固定されたものであっても良いし、係合部12に切込みを設け、この切込みを設けた部分を折り曲げて舌部13を形成しても良い。
【0025】
さらに、本実施の形態では、係合部12は、当接部11の両端からそれぞれ同じ形状で延設されているが、笠木3に係合する形状の係合部12であれば、特にこのような係合部12の形状に限定されるものではなく、一方の係合部12が長く、他方の係合部12が短いといった具合に、異なった長さの係合部12であっても良い。
【0026】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によると、笠木の内側面の下端部に係合する係合部から舌部を延設しているので、下地材から笠木を取り外す際に笠木の内側面にドライバーなどを差し込んだ際、この舌部が案内片的な役割を果たし、笠木の内側面から係合部を簡単に離脱させることができる。したがって、笠木の着脱作業を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る笠木の取付構造に用いられる笠木取付金具の全体構成の概略を示す平面図である。
【図2】 本発明に係る笠木の取付構造に用いられる笠木取付金具の全体構成の概略を示す側面図である。
【図3】 本発明に係る笠木の取付構造に用いられる笠木取付金具の全体構成の概略を示す正面図である。
【図4】 本発明に係る笠木の取付構造を示す部分側断面図である。
【図5】 本発明に係る笠木の取付構造を示す部分断面図である。
【図6】 (a)および(b)は従来の笠木取付金具を示す斜視図および側面図である。
【符号の説明】
1 笠木取付金具
12 係合部
13 舌部
19 凹部
2 下地材
3 笠木
32 内側面
33 下端部
Claims (2)
- 下地材上に笠木取付金具を介して笠木を取り付けた構造であって、
笠木取付金具は、長板状の鋼板の両側を折り曲げて断面略コ字状に形成され、中央が当接部、両端が係合部となされ、当接部には上方に膨出して弾性力を発揮するバネ部が設けられ、係合部には舌部が延設されてなり、
下地材上に笠木取付金具の当接部をビス固定した状態で、この下地材上に笠木が被覆されることによって、笠木の内天面を付勢するバネ部の弾性力に抗して、笠木の内側面の下端段部の内側に係合部が係合するようになされるとともに、この係合部から延設された舌部を利用して笠木取付金具の係合部と笠木との係合を離脱できるように、笠木の内側面の下端段部の内側に舌部が位置するようになされたことを特徴とする笠木の取付構造。 - 笠木取付金具は、係合部の中央部分に凹部が設けられ、この凹部の幅に等しい間隔で、この対向する係合部の凹部間をつなぐように平行して水密材が設けられ、この水密材同士の間に笠木の継ぎ目が位置してシール材で止水されてなる請求項1記載の笠木の取付構造。
Priority Applications (1)
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JP25618798A JP3638446B2 (ja) | 1998-09-10 | 1998-09-10 | 笠木の取付構造 |
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JP25618798A Expired - Fee Related JP3638446B2 (ja) | 1998-09-10 | 1998-09-10 | 笠木の取付構造 |
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-
1998
- 1998-09-10 JP JP25618798A patent/JP3638446B2/ja not_active Expired - Fee Related
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