JP3637893B2 - ネットワークアドレス変換装置の分離方式および分離方法 - Google Patents

ネットワークアドレス変換装置の分離方式および分離方法 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、H.323プロトコルを含む通信ネットワークのプロトコルを用いて音声をIPパケットで伝送するネットワークにおいて、プライベート・アドレスを利用するローカルネットとグローバル・アドレスを利用するインターネットの通信接続を行うネットワークアドレス変換装置の分離方式またはた分離方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のH.323プロトコル対応のネットワークアドレス変換装置(NAT:Network Address Trnsration)は、NAT制御部と1台のNATデータ部とを同一のプライベート・アドレスと同一のグローバル・アドレスの基でかつ1つのプロセッサの基で動作する構成で実装していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術の第1の問題は、H.323信号の変換部であるNAT制御部と音声変換部であるNATデータ部が同一アーキテクチャ内にあるため、NAT制御部、NATデータ部に特化した拡張が出来ないことである。
【0004】
また、第2の問題は、同時接続数が増加した場合、音声変換部であるNATデータ部の負荷が増加し、処理速度が低下してしまうことである。
【0005】
また、第3の問題は、同時接続数が増加した場合、一台のプロセッサでは確保することができる音声帯域が制限されてしまうため、大量の音声通信を同時に接続することが出来ないことである。
【0006】
上記問題を解決する方式としてNATを制御部とデータ部に分離する方式が考えられる。しかし、NATを制御部とデータ部に分離するには次のような問題がある。
【0007】
第1の問題は、既存のNATでは音声信号用のポート生成を制御部にて行っていたが、制御部とデータ部が分離することにより、データ部にて音声信号用ポートを生成しなくてはいけない。
【0008】
第2の問題は、既存のNATでは制御部にてEPのアドレス情報を取得し、データ部と共有していたのだが、制御部とデータ部に分離することにより、EPのアドレス情報をデータ部に通知する必要がある。
【0009】
第3の問題は、一台のNAT制御部に複数台のNATデータ部を接続した場合、特定のNATデータ部に負荷が偏らないように分散して各NATデータ部を選択する必要がある。
【0010】
第4の問題は、制御部とデータ部を別々のネットワーク機器に実装するため、起動しているデータ部のみを使用するために、各データ部が起動しているのかどうかを制御部にて把握しておく必要がある。
【0011】
第5の問題はデータ部にて障害が発生した場合、そのデータ部を使用していた接続を切断する必要があるため、データ部に障害が発生した場合、制御部にて障害が発生したことを把握し、そのデータ部を使用している接続を切断する必要がある。
【0012】
第6の問題はデータ部にて一定期間無通信が発生した場合、その接続を切断する必要があるため、制御部に無通信が発生したことを通知し、制御部にて、切断処理を行う必要がある。
【0013】
本発明は、上記の問題点を鑑み、異なったネットワーク間で大量の音声通信を同時に接続できるネットワークアドレス変換装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明のネットワークアドレス変換装置の分離方式は、プライベート・アドレスでデータのやり取りを行う複数の第1の装置を有する第1のIPネットワークとグローバル・アドレスでデータのやり取りを行う複数の第2の装置を有する第2のIPネットワークとを相互に接続し、前記第1または第2のIPネットワークから受信したIPパケットのアドレス情報を相互に変換するネットワークアドレス変換装置の分離方式であって、前記第1の装置と前記第2の装置間で通信を行う場合に、前記ネットワークアドレス変換装置は、呼設定と切断とを含む制御情報のやり取りを行う制御用通信パスを設定するNAT制御部と、音声通信データとイメージデータとを含むデータ情報のやり取りを行うデータ用通信パスを設定する複数のNATデータ部と、を有することを特徴としている。
【0015】
更に、上記ネットワークアドレス変換装置の分離方式において、前記NAT制御部と前記複数のNATデータ部には、それぞれ独立の前記第1のIPネットワークに対するプライベート・アドレスと前記第2のIPネットワークに対するグローバル・アドレスとが付与されていることを特徴としている。
【0016】
更に、上記ネットワークアドレス変換装置の分離方式において、前記NAT制御部は、呼設定を受信すると、前記複数のNATデータ部の内でデータ用通信パスを設定している音声信号制御数が一番少ないNATデータ部を選定して前記一番少ないNATデータ部に対してデータ用通信パスを設定させるデータ用通信パス設定手段を有することを特徴としている。
【0017】
更に、上記ネットワークアドレス変換装置の分離方式において、前記NAT制御部は、前記第1の装置から前記第2の装置への呼設定を受信した場合に、音声信号制御数の一番少ない前記NATデータ部に対して前記第2の装置とのデータ情報のやり取りを行うポート生成の依頼を行う第1の依頼手段と、前記第1の依頼手段により生成されたグローバル・アドレスとそのポート番号を前記第2の装置に通知する第1の通知手段と、を有し、前記第2の装置から前記第1の装置への呼設定応答を受信した場合に、前記NATデータ部に対して呼設定の依頼を行った前記第1の装置とのデータ情報のやり取りを行うポート生成の依頼を行う第2の依頼手段と、前記第2の依頼手段により生成されたプライベート・アドレスとそのポート番号を前記第1の装置に通知する第2の通知手段と、を有することを特徴としている。
【0018】
更に、上記ネットワークアドレス変換装置の分離方式において、前記NAT制御部は、前記第2の装置から前記第1の装置への呼設定を受信した場合に、音声信号制御数の一番少ない前記NATデータ部に対して前記第1の装置とのデータ情報のやり取りを行うポート生成の依頼を行う第3の依頼手段と、前記第3の依頼手段により生成されたプライベート・アドレスとそのポート番号を前記第1の装置に通知する第3の通知手段と、を有し、前記第1の装置から前記第2の装置への呼設定応答を受信した場合に、前記NAT制御部は、前記NATデータ部に対して呼設定の依頼を行った前記第2の装置とのデータ情報のやり取りを行うポート生成の依頼を行う第4の依頼手段と、前記第4の依頼手段により生成されたグローバル・アドレスとそのポート番号を前記第2の装置に通知する第4の通知手段と、を有することを特徴としている。
【0019】
更に、上記ネットワークアドレス変換装置の分離方式において、前記NAT制御部は、前記第1の装置から前記第2の装置への呼設定を受信した場合に、音声信号制御数の一番少ない前記NATデータ部に対して前記第2の装置とのデータ情報のやり取りを行うポート生成の依頼を行う第1の依頼手段と、前記第1の依頼手段により生成されたグローバル・アドレスとそのポート番号を前記第2の装置に通知する第1の通知手段と、を有し、前記第2の装置から前記第1の装置への呼設定応答を受信した場合に、前記NATデータ部に対して呼設定の依頼を行った前記第1の装置とのデータ情報のやり取りを行うポート生成の依頼を行う第2の依頼手段と、前記第2の依頼手段により生成されたプライベート・アドレスとそのポート番号を前記第1の装置に通知する第2の通知手段と、を有することを特徴としている。
【0020】
更に、上記ネットワークアドレス変換装置の分離方式において、前記NAT制御部は、前記第1の装置から前記第2の装置への切断信号を受信した場合に切断要求のあったデータ用通信パスが張られている前記NATデータ部のグローバル・アドレスとそのポート番号の切断通知を前記第2の装置に対して行う第5の要求手段と、前記第2の装置から前記第1の装置への切断信号を受信した場合に切断要求のあったデータ用通信パスが張られている前記NATデータ部のプライベート・アドレスとそのポート番号の切断通知を前記第1の装置に対して行う第6の要求手段と、を有することを特徴としている。
【0021】
更に、上記ネットワークアドレス変換装置の分離方式において、前記NAT制御部は、前記NATデータ部からの障害通知があった場合に、その障害通知のあった前記NATデータ部が使用している全てのデータ用通信パスの接続先である前記第2の装置に対して前記NATデータ部のグローバル・アドレスとそのポート番号の切断通知を行い、その障害通知のあった前記NATデータ部が使用している全てのデータ用通信パスの接続先である前記第1の装置に対して前記NATデータ部のプライベート・アドレスとそのポート番号の切断通知を前記第1の装置に行う第7の要求手段とを有することを特徴としている。
【0022】
また、本発明のネットワークアドレス変換装置の分離方法は、プライベート・アドレスでデータのやり取りを行う複数の第1の装置を有する第1のIPネットワークとグローバル・アドレスでデータのやり取りを行う複数の第2の装置を有する第2のIPネットワークとを相互に接続し、前記第1または第2のIPネットワークから受信したIPパケットのアドレス情報を相互に変換するネットワークアドレス変換装置の分離方法であって、前記ネットワークアドレス変換装置は、NAT制御部と複数のNATデータ部に分離し、前記第1の装置と前記第2の装置間で通信を行う場合に、前記NAT制御部が呼設定と切断とを含む制御情報のやり取りを行う制御用通信パスを設定し、前記NATデータ部が音声通信データとイメージデータとを含むデータ情報のやり取りを行うデータ用通信パスを設定することを特徴としている。
【0023】
更に、上記ネットワークアドレス変換装置の分離方法において、前記NAT制御部と前記複数のNATデータ部には、それぞれ独立の前記第1のIPネットワークに対するプライベート・アドレスと前記第2のIPネットワークに対するグローバル・アドレスとが付与されていることを特徴としている。
【0024】
更に、上記ネットワークアドレス変換装置の分離方法において、前記NAT制御部が呼設定を受信すると前記複数のNATデータ部の内でデータ用通信パスを設定している音声信号制御数が一番少ないNATデータ部を選定して前記一番少ないNATデータ部に対してデータ用通信パスを設定させることを特徴としている。
【0025】
更に、上記ネットワークアドレス変換装置の分離方法において、前記NAT制御部が前記第1の装置から前記第2の装置への呼設定を受信した場合に音声信号制御数の一番少ない前記NATデータ部に対して前記第2の装置とのデータ情報のやり取りを行うポート生成の依頼を行い、NATデータ部が前記第2の装置とのデータ情報のやり取りを行うポート生成の依頼を受けた場合に自NATデータ部に付与されたグローバル・アドレスと前記第2の装置とのデータ情報のやり取りを行うポート番号とを生成して前記NAT制御部に通知し、前記NAT制御部が前記NATデータ部から通知されたグローバル・アドレスとポート番号とを前記呼設定に乗せることにより前記第2の装置に通知し、前記NAT制御部が前記第2の装置から前記呼設定に対する前記第1の装置への呼設定応答を受信した場合に前記NATデータ部に対して呼設定の依頼を行った前記第1の装置とのデータ情報のやり取りを行うポート生成の依頼を行い、前記NATデータ部が前記第1の装置とのデータ情報のやり取りを行うポート生成の依頼を受けた場合に自NATデータ部に付与されたプライベート・アドレスと前記第1の装置とのデータ情報のやり取りを行うポート番号とを生成して前記NAT制御部に通知し、前記NAT制御部が前記NATデータ部から通知されたプライベート・アドレスとポート番号とを呼設定に乗せることにより前記第1の装置に通知することを特徴としている。
【0026】
更に、上記ネットワークアドレス変換装置の分離方法において、前記NAT制御部が前記第2の装置から前記第1の装置への呼設定を受信した場合に音声信号制御数の一番少ない前記NATデータ部に対して前記第1の装置とのデータ情報のやり取りを行うポート生成の依頼を行い、NATデータ部が前記第1の装置とのデータ情報のやり取りを行うポート生成の依頼を受けた場合に自NATデータ部に付与されたプライベート・アドレスと前記第1の装置とのデータ情報のやり取りを行うポート番号とを生成して前記NAT制御部に通知し、前記NAT制御部が前記NATデータ部から通知されたプライベート・アドレスとポート番号とを前記呼設定に乗せることにより前記第1の装置に通知し、前記NAT制御部が前記第1の装置から前記呼設定に対する前記第2の装置への呼設定応答を受信した場合に前記NATデータ部に対して呼設定の依頼を行った前記第2の装置とのデータ情報のやり取りを行うポート生成の依頼を行い、前記NATデータ部が前記第2の装置とのデータ情報のやり取りを行うポート生成の依頼を受けた場合に自NATデータ部に付与されたグローバル・アドレスと前記第2の装置とのデータ情報のやり取りを行うポート番号とを生成して前記NAT制御部に通知し、前記NAT制御部が前記NATデータ部から通知されたグローバル・アドレスとポート番号とを呼設定に乗せることにより前記第2の装置に通知することを特徴としている。
【0027】
更に、上記ネットワークアドレス変換装置の分離方法において、前記NAT制御部は、前記第1の装置から前記第2の装置への切断信号を受信した場合に切断要求のあったデータ用通信パスが張られている前記NATデータ部のグローバル・アドレスとそのポート番号とを切断信号に乗せることにより切断通知を前記第2の装置に対して行い、前記第2の装置から前記第1の装置への切断信号を受信した場合に切断要求のあったデータ用通信パスが張られている前記NATデータ部のプライベート・アドレスとそのポート番号とを切断信号に乗せることにより切断通知を前記第1の装置に対して行うことを特徴としている。
【0028】
更に、上記ネットワークアドレス変換装置の分離方法において、前記NAT制御部は、前記NATデータ部からの障害通知があった場合に、その障害通知のあった前記NATデータ部が使用している全てのデータ用通信パスの接続先である前記第2の装置に対して前記NATデータ部のグローバル・アドレスとそのポート番号とを切断信号に乗せることにより切断通知を行い、その障害通知のあった前記NATデータ部が使用している全てのデータ用通信パスの接続先である前記第1の装置に対して前記NATデータ部のプライベート・アドレスとそのポート番号とを切断信号に乗せることにより切断通知を前記第1の装置に行うことを特徴としている。
【0029】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の第1の実施の形態について、図を参照して説明する。
図1を参照すると、本発明の実施の形態の一例を示すネットワーク構成図であって、IPネットワーク901と、IPネットワーク902と、IPネットワーク901とIPネットワーク902と間にアドレス変換装置であるNAT3とから構成されている。
【0030】
図1のIPネットワーク901は、複数のエンドポイント装置(本図では、EP1のみ)で構成され、IPネットワーク902は、複数のエンドポイント装置(本図では、EP2のみ)で構成されている。なお、IPネットワーク901での通信はプライベート・アドレスを使用し、IPネットワーク902での通信はグローバル・アドレスを使用している。従って、NAT3は、プライベート・アドレスを使用するIPネットワーク901とグローバル・アドレスを使用するIPネットワーク902との間に設置されていることになり、例えば、ITU−T勧告のH.323プロトコルに対応したEP1とEP2との間で双方向に着信および通話できるようにアドレスの変換を行って通信するようにしている。
【0031】
図1のNAT3は、NAT制御部4と複数のNATデータ部(本図では、NATデータ部51,52,53)とにより構成されている。
【0032】
図2を参照すると、NAT3内の接続構成、およびNAT制御部4とNATデータ部51,52,53との構成を示しており、NAT制御部4とNATデータ部51,52,53と間は、バス6を介してデータのやり取りを行う。なお、NAT制御部4にはグローバル・アドレスINB、プライベート・アドレスINAが、NATデータ部51にはグローバル・アドレスIN2とプライベート・アドレスIN1とが、NATデータ部52にはグローバル・アドレスIN12とプライベート・アドレスIN11とが、NATデータ部53にはグローバル・アドレスIN22とプライベート・アドレスIN21とが、それぞれ割り当てられている。
【0033】
図2のNAT制御部4は、プロセッサ(CPU)によりプログラム制御で動作する制御部41と、バス6とのデータのやり取りを行うインタフェース部42と、IPネットワーク901とのデータのやり取りを行うインタフェース部43と、IPネットワーク902とのデータのやり取りを行うインタフェース部44と、読出し書込みのできる記憶部45とから構成される。
【0034】
図2のNATデータ部51,52,53は、プロセッサ(CPU)によりプログラム制御で動作する制御部511と、バス6とのデータのやり取りを行うインタフェース部512と、IPネットワーク901とのデータのやり取りを行うインタフェース部513と、IPネットワーク902とのデータのやり取りを行うインタフェース部514と、読出し書込みのできる記憶部515とから構成される。
【0035】
図2のNAT制御部4の記憶部45には、NATデータ部51,52,53それぞれの使用状態[NATデータ部内でデータ用(音声信号用)として呼設定されている数を示す音声信号制御数、NATデータ部自身が動作可能かを示す生死状態:例えば、図3を参照]を管理するNATデータ部状態管理テーブルと、エンドポイント装置間のコネクションを管理するコネクション管理テーブル(例えば、図4を参照:音声信号制御情報とも本発明では呼ぶことがある)と、IPネットワーク901側の制御系(呼設定、呼切断等)で使用する制御系プライベートNW側アドレス変換テーブルと、IPネットワーク902側の制御系(呼設定、呼切断等)で使用する制御系インターネット側アドレス変換テーブルと、IPネットワーク901側の音声データで使用する音声系プライベートNW側アドレス変換テーブルと、IPネットワーク902側の音声データで使用する音声系インターネット側アドレス変換テーブルとが、割り当てられている。なお、各アドレス変換テーブルのフォーマットは、例えば、図5を参照。
【0036】
図2のNATデータ部51,52,53のそれぞれの記憶部515には、各NATデータ部内で処理するエンドポイント装置間のコネクションを管理するコネクション管理テーブル(例えば、図4を参照)と、IPネットワーク901側の音声データで使用する音声系プライベートNW側アドレス変換テーブルと、IPネットワーク902側の音声データで使用する音声系インターネット側アドレス変換テーブルとが、割り当てられている。なお、各アドレス変換テーブルのフォーマットは、例えば、図5を参照。
【0037】
図2のNAT制御部4の制御部41は、起動時に全NATデータ部51,52,53の使用状況(音声信号制御数、音声信号制御情報)を取得し、その取得情報から記憶部45にNATデータ部状態管理テーブルおよびコネクション管理テーブルを作成し、管理を行う。また、NAT制御部4の制御部41は、各NATデータ部に対し、定期的にそれぞれの生死状態を取得し、その生死状態を記憶部45のNATデータ部状態管理テーブルで管理している。
【0038】
EP1、EP2の接続時、NAT制御部4は、H.323信号に対応し、EP1とEP2の間の呼設定信号(パケットを信号として表現している。以降パケットを信号として本発明では呼ぶ)を通過させ、各NATデータの生死状態と音声信号制御数により、音声信号制御数の少ないNATデータ部51(本図ではNATデータ部51が最小接続数であったと想定する)を選択し、NATデータ部51に対して音声信号制御を依頼し、EP2との音声信号用の通信パスを設定させる。この時、NAT制御部4にて使用状況の更新(記憶部45のNATデータ部状態管理テーブルおよびコネクション管理テーブルの更新)を行う。NATデータ部51はNAT制御部4より、音声信号制御の依頼を受け、NAT制御部4とは分離して音声信号制御を開始し、EP1とNAT3間、EP2とNAT3間の音声信号の転送を行う。なお、本発明で使用される呼設定信号、呼設定応答信号、切断信号には、送信先および送信元のIPアドレスとポート番号を設定するフィールド以外に、音声用として、相手に対して送信元である接続先を通知するために、IPアドレスとそのポート番号を設定するフィールド(以降、本発明では、信号内のフィールドの場所をはっきりするために、このフィールドを、呼設定信号または呼設定応答信号の場合には接続先通知エリアまたは接続先通知フィールドと呼び、切断信号の場合には切断元通知エリアまたは切断元通知フィールド呼ぶ場合がそれぞれある)が準備されている。このことは、例えば、端末間における制御信号のフィールドについて、H.323プロトコル内のH.245プロトコルで利用されている。従って、この接続先を通知するフィールドを利用して、相手先にNAT3のNATデータ部51で使用するIPアドレスとポート番号通知することにより、音声用の通信パスをはることになる。
【0039】
EP1、EP2の切断時、NAT制御部4は、EP1、EP2間の切断信号を通過させ、記憶部45のコネクション管理テーブルで該当するEP1とEP2間の使用状況を参照することで、切断対象の音声信号制御中のNATデータ部を検出し、対象となるNATデータ部へ切断の依頼を行う。すると、NATデータ部51は、NAT制御からの切断依頼を受け、対象の音声信号制御を停止する。この時、NAT制御にて使用状況の更新(記憶部45のNATデータ部状態管理テーブルおよびコネクション管理テーブルの更新)を行う。
【0040】
NATデータ部(例えば、NATデータ51)にて無通信タイムアウト発生時、NATデータ部51は、NAT制御部4へ無通信通知を行う。NAT制御部4では、NATデータ部51より無通信通知を受け、対象となるEP1とEP2間の使用状況を記憶部45のコネクション管理テーブルで参照し、対象のEP1およびEP2へ切断信号を送信し、NATデータ部51へ切断の依頼を行う。すると、NATデータ部51は、NAT制御部4からの切断依頼を受け、対象の音声信号制御を停止する。この時、NAT制御部4にて使用状況の更新(記憶部45のNATデータ部状態管理テーブルおよびコネクション管理テーブルの更新)を行う。
【0041】
NATデータ部(例えば、NATデータ部51)にて障害発生時、NATデータ部51は、NAT制御部4へ障害通知を行う。NAT制御部4では、NATデータ部51より障害通知を受け、使用状況を記憶部45のコネクション管理テーブルで参照し、NATデータ部51を使用中の全てのEP1と全てのEP2へ切断信号を送信する。この時、NAT制御部4にて使用状況の更新(記憶部45のNATデータ部状態管理テーブルおよびコネクション管理テーブルの更新)を行う。
【0042】
次に、図1〜図11を参照して、本実施の形態の動作について説明する。
先ず、図7および図8を中心に、図1〜図6を参照しながら、一組の通信路にて、双方向の音声通信を行う場合の動作を説明する。
【0043】
NAT制御部4の制御部41は、起動時に全NATデータ部51,52,53の使用状況(音声信号制御数、音声信号制御情報)の取得を行い、その情報を記憶部45のNATデータ部状態管理テーブル(例えば、図3)およびコネクション管理テーブルを作成し、管理する。また、NAT制御部4の制御部41は、予め決められた時間毎にアクセスすることでNATデータ部51,52,53の死活状態(アクセスが成功するかどうかで識別)を取得するか、NATデータ部51,52,53からの非同期通知で死活状態を取得している。
【0044】
なお、EP1からEP2との通信を行う前に、EP1は、NAT3を介して図示していないEP2を管理しているゲートウェイからEP2のアドレスの取得を行っており、更に、EP2のグローバル・アドレスの取得によりNAT制御部4内の記憶部45の各アドレス変換テーブルにも例えば、図6のように設定されている。すなわち、EP1には、送信先のIPアドレス(INA)とポート番号(PNA)が通知されている。
【0045】
この状態でEP1がEP2に対して通信を行おうとして、EP1は、音声信号用ポート番号としてPE1を生成し、このPE1と自分のIPアドレスIE1とを送信元として呼設定信号内に設定する。EP1は、EP2宛(この場合は、INA宛)に呼設定要求(呼設定信号)を送信する(図7のシーケンスS1)。
【0046】
すると、NAT制御部4の制御部41は、インタフェース部43を介して呼設定要求を受信し、EP1を識別するためにEP1識別番号NE1をEP1のIPアドレスとポート番号の組み合わせより一意に取得する(以降も同様にNAT制御にてEP識別番号を取得する。)。更に、制御部41は、各NATデータ部の音声信号制御数と生死状態とを記憶部45のNATデータ部状態管理テーブルから参照し、音声信号制御を依頼するNATデータ部を選択する(本図ではNATデータ部51が生存しておりかつ音声信号制御数が最も少なかったと想定し、NATデータ部51を選択する。以降も同様にNATデータ部51を選択する。)。NATデータ部51を選択したEP2との音声信号用ポート生成の要求をNATデータ部51にインタフェース部42を介して送信する(シーケンスS2)。
【0047】
インタフェース部512を介して要求を受けたNATデータ部51の制御部511は、EP2との音声信号用ポート番号であるPN2を記憶部515の音声系プライベートNW側アドレス変換テーブルから生成し、自分のIPアドレスIN2と共にポート生成情報としてポート生成通知に設定する。NATデータ部51の制御部511は、NAT制御部4にインタフェース部512を介してポート生成通知を返信する(シーケンスS3)。
【0048】
インタフェース部42を介してポート生成通知を受信したNAT制御部4の制御部41は、EP2との通信用の呼設定信号を生成し、記憶部45のコネクション管理テーブルをポート生成情報を基に更新する。更に、制御部41は、記憶部45の制御系プライベートNW側アドレス変換テーブルを参照することでEP1から受信した呼設定信号中の送信元のIPアドレスをIE1からINBに、送信元のポート番号をPE1からPNBに、それぞれ置き換え、更に、NATデータ部51から受信したポート生成通知情報を基に、呼設定信号中に音声用として準備されているフィールドである音声用の送信元のIPアドレスとしてIN2に、音声用の送信元のポート番号をIN2に、それぞれ設定して、EP2宛に送信する(シーケンスS4)。
【0049】
EP2は、呼設定要求を受信すると音声用ポートとしてPE2を生成し、生成したPE2と自分のIPアドレスIE2とを呼設定応答信号内に設定して返送する(シーケンスS5)。
【0050】
NAT制御部4は、呼設定応答(呼設定応答信号)を受信すると、受信したEP2のIPアドレスとポート番号とからEP2識別番号NE2を取得する。NAT制御部4の制御部41は、EP1との音声用のポート生成の要求をNATデータ部51にインタフェース42を介して送信する(シーケンスS6)。
【0051】
インタフェース512を介して受信したNATデータ部51の制御部511は、記憶部515の音声系インターネット側アドレス変換テーブルからEP1との音声信号用としてポート番号PN1を生成し、自分のIPアドレスIN1と共にポート生成情報としてポート生成通知に設定する。更に、制御部511は、NAT制御部4にポート生成通知を返信する(シーケンスS7)。
【0052】
インタフェース42を介してポート生成通知を受信したNAT制御部4の制御部41は、NATデータ部51の使用状況(音声信号制御数、音声信号制御情報)を更新する。使用状況の更新は、記憶部45のNATデータ部状態管理テーブル内のNATデータ部51の音声信号制御数を増加させ、NATデータ部51からのポート生成情報を基に、音声信号制御情報(EP1を特定する識別情報NE1とEP2を特定する識別情報NE2と音声信号変換情報:IE1:PE1とIN1:PN1、IE2:PE2とIN2:PN2の対応付け)の登録を記憶部45のコネクション管理テーブルに追加する。NAT制御部4の制御部41は、更新した音声信号制御情報でありNATデータ部51に該当するコネクション管理テーブルをNATデータ部51へ送信する(図8のシーケンスS8)。
【0053】
NATデータ部51では音声信号制御情報を受信し、記憶部515のコネクション管理テーブルを更新する。
【0054】
一方、NAT制御部4の制御部41は、呼設定応答信号中の送信先のIE2をINAへ、PE2をPNAに置き換え、更に、NATデータ部51から受信したポート生成通知情報を基に、呼設定応答信号中に音声用として準備されているフィールドである音声用のIPアドレスとポート番号とをそれぞれIN1とPN1とに設定して、呼設定応答信号をEP1へ送信する(シーケンスS9)。
【0055】
EP1は、呼設定応答信号をすることで、呼設定の動作は終了する。すなわち、EP1とEP2間に、制御系の通信パスと音声系の通信パスとが設定されたことになる。
【0056】
呼設定応答信号を受信したEP1は、音声信号を音声系の通信パスが設定されているNATデータ部51のIN1のPN1宛に送信する。NATデータ部51の制御部511がインタフェース部513を介して音声信号を受信すると、記憶部515のコネクション管理テーブル(音声信号制御情報)より、音声信号変換情報を参照し、PN1に対応したPE2とPN2を取得し、宛先を、IN1からIE2に、PN1からPE2に、それぞれ置き換えて、EP2に送信する。EP2は音声信号をNAT1より受信する。同様に、EP2は音声信号を音声系の通信パスが設定されているNATデータ部51のIN2のPN2に送信する。NAT3は、NATデータ部51の制御部511にて音声信号を受信すると、記憶部515のコネクション管理テーブル(音声信号制御情報)より、音声信号変換情報を参照し、PN2に対応したPE1とPN1を取得し、PN1を経由してIE1のPE1に送信する。EP1は音声信号をNATデータ1より受信する(シーケンスS10,S11)。
【0057】
なお、上記説明において、EP1からの呼設定によるパスの設定について説明したが、EP2からの呼設定によるパスの設定も、プライベートとグローバルが反対になるだけで、上記のEP1からの呼設定によるパスの設定と同じ動作を行うので説明を省略する。
【0058】
次に、図9を中心に、図1〜図6を参照しながら、EP1とEP2と間の切断時の動作を説明する。
【0059】
切断する場合は、すでに設定されている制御系の通信パス(EP1−NAT制御部4−EP2)を通して、切断の要求が行われる。すなわち、EP1は、切断する通信中の送信元であるポート番号PE1と自IPアドレスIE1とを、制御用の送信先であるポート番号PNAとIPアドレスINAとをそれぞれ切断信号内に設定し、更に、音声信号の接続先であるポート番号PN1とIPアドレスIN1とを切断信号内の接続先通知エリアに設定し(以降の説明で、PE1とIE1とPN1とIN1とを含む情報をコネクションNo1と呼ぶことがある)、NAT3のNAT制御部4に切断信号を送信する(図9のシーケンスS21)。
【0060】
NAT制御部4の制御部41は、インタフェース部43を介して切断信号を受信し、切断信号よりコネクションNo1と識別番号NE1とを取得する。制御部41は、NE1とコネクションNo1をキーとして記憶部45のコネクション管理テーブルの登録内容を参照し、使用中のNATデータ部(本図ではNATデータ部51とする)の選定(抽出)と音声信号制御情報とを取得する。更に、制御部41は、切断信号内にIE1:PE1をINA(EP2との制御接続用の自IPアドレス):PNA(EP2との制御接続用の自ポート番号)に置き換え、更に、音声接続用の自IPアドレスIN2と自ポート番号IP2とを切断信号内(切断元通知エリア)に設定し(以降の説明で、PN2とIN2とPE2とIN2とを含む情報をコネクションNo2と呼ぶことがある)、切断信号をEP2へインタフェース部44を介して送信する(シーケンスS22)。
【0061】
NAT制御部4の制御部41は、EP1とのコネクションNo1とEP1識別番号NE1とを、EP2とのコネクションNo2とEP2識別番号NE2とをそれぞれ含む情報を載せてNATデータ部51にインタフェース部42を介して切断要求を行う(シーケンスS23)。
【0062】
NATデータ部51の制御部511は、インタフェース部512を介して切断要求を受信し、その切断要求よりNo1、NE1、No2、NE2を取得し、記憶部515のコネクション管理テーブルに登録されている音声信号制御情報(本図では音声信号制御情報1)を検索し、変換情報(IE1:PE1×IN1:PN1、IN2:IN2×IE2:PE2)を取得する。制御部511は、音声信号用ポート番号PN1、PN2を開放し、音声信号制御情報1(図4を参照)の登録を記憶部515のコネクション管理テーブルから削除する。更に、NATデータ部51の制御部511は、インタフェース部512を介して切断応答をNAT制御部4に返信する(シーケンスS24)。
【0063】
NAT制御部4の制御部41は、インタフェース部42を介して切断応答を受信すると、該当する音声信号制御情報1(図4を参照)の登録を記憶部45のコネクション管理テーブルから削除し、記憶部45のNATデータ部状態管理テーブル内のNATデータ部の#1(NATデータ部51に該当)の音声信号制御数を減少させ、NATデータ部状態管理テーブルの更新を行う。
【0064】
なお、上記説明において、EP1からの切断処理について説明したが、EP2からの切断処理も、プライベートとグローバルが反対になるだけで、上記のEP1からの切断処理と同じ動作を行うので説明を省略する。
【0065】
次に、図10を中心に、図1〜図6を参照して、NATデータ部の障害通知の動作を説明する。なお、この場合、EP1とEP2間で音声通信を行っている場合に、NATデータ部51の制御部51が障害(例えば、NATデータ部内のハードウェア障害等の内部障害)を検出したとして説明する
すでに設定されている制御系の通信パス(EP1−NAT制御部4−EP2)を通して、NAT制御部4がEP1とEP2とに切断要求が行う。すなわち、NATデータ部51にて障害が発生した場合、NATデータ部51の制御部511は、障害発生通知をNAT制御部4にインタフェース部512を介して送信する(シーケンスS31)。
【0066】
NAT制御部4の制御部41は、インタフェース部42を介して障害発生通知を受信すると、図4のコネクション管理テーブルを参照してNATデータ部51で使用している全ての音声信号制御情報(本図では音声信号制御情報1のみとする:図4を参照)を取得する。NAT制御部4の制御部41は、NATデータ部51で使用している全ての通信に対して切断信号を送信する。本例では、NATデータ1を使用しているのはEP1とEP2の通信のみのため、音声信号制御情報1を参照し、切断信号内(接続元通知エリア)にNo1、IN1:PN1を設定してEP1宛に対してインタフェース部43を介して切断信号を送信し、切断信号内(接続通知エリア)にNo2、IN2:PN2を設定してEP2宛に対してインタフェース部44を介して送信する(シーケンスS32,S33)。
【0067】
更に、NAT制御部4の制御部41は、該当する音声信号制御情報1(図4を参照)の登録を記憶部45のコネクション管理テーブルから削除し、記憶部45のNATデータ部状態管理テーブル内のNATデータ部の#1(NATデータ部51に該当)の音声信号制御数を減少させ、NATデータ部状態管理テーブルの更新を行う。
【0068】
次に、図11を中心に、図1〜図6を参照して、無通信(音声信号の送受信が無い状態)監視の動作を説明する。
【0069】
この場合も、すでに設定されている制御系の通信パス(EP1−NAT制御部4−EP2)を通して、NAT制御部4がEP1とEP2とに切断要求が行う。すなわち、NATデータ部51の制御部511は、音声系の通信パスが張られると、予め決められた一定時間、無通信状態があるかどうかを監視しており、NATデータ部51にて一定時間の無通信状態が発生した場合、無通信タイムアウト発生通知信号に無通信が発生した通信に関する情報(EP1とのコネクションNo1、EP1識別番号NE1、EP2とのコネクションNo2、EP2識別番号NE2)を設定して、NAT制御部4にインタフェース部512を介して送信する。NAT制御部4の制御部41は、インタフェース部42を介して無通信タイムアウト発生通知を受信すると、無通信タイムアウト発生通知よりコネクションNo1、NE1、コネクションNo2、NE2を含む情報を取得し、その情報を基に記憶部45のコネクション管理テーブルを検索し、登録されている音声信号制御情報(本図では音声信号制御情報1)を取得する。NAT制御部4の制御部41は、音声信号制御情報1を取得すると、切断信号内(接続元通知エリア)にコネクションNo1、IN1:PN1を設定してEP1にインタフェース部43を介して切断信号を送信し、切断信号内(接続元通知エリア)にコネクションNo2、IN2:PN2を設定し、EP2へインタフェース部44を介して送信する(シーケンスS42)。
【0070】
更に、NAT制御部4の制御部41は、EP1とのコネクションNo1、EP1識別番号NE1、EP2とのコネクションNo2、EP2識別番号NE2を切断要求に設定し、インタフェース部42を介してNATデータ部51に切断要求を送信する(シーケンスS43)。
【0071】
NATデータ部51の制御部511は、インタフェース部512を介して切断要求を受信すると、切断要求よりNo1、NE1、No2、NE2を取得し、取得した情報を基に記憶部515のコネクション管理テーブルに登録されている音声信号制御情報(本図では音声信号制御情報1)を検索し、変換情報(IE1:PE1×IN1:PN1、IN2:IN2×IE2:PE2)を取得する。音声信号用ポートPN1、PN2を開放し、音声信号制御情報1を記憶部45のコネクション管理テーブルの登録から削除する。NATデータ部51の制御部511は、切断応答をNAT制御部4にインタフェース部42を介して返信する(シーケンスS44)。
【0072】
NAT制御部4の制御部41は、切断応答信号をインタフェース部42を介して受信すると、該当する音声信号制御情報(本図では音声信号制御情報1)を記憶部45のコネクション管理テーブルの登録から削除し、NATデータ部の#1の音声信号制御数を減少させ、記憶部45のNATデータ部515の更新を行う。
【0073】
次に、図12〜図14を中心に、図1〜図9を参照して説明する。
この場合、図7〜図11では、1つの音声通信路にて双方向の音声信号通信を行う方法を示したが、図12〜図14では、EP1とEP2と間で1つの音声通信路にて片方向の音声信号通信を行う音声通信路を使用した時の双方向音声通信を行う方法を示している。この場合、制御系の通信パス設定用のIPアドレス、ポート番号のやり取りについては、上記で説明した1組の通信路にて双方向の音声通信を行う場合と同じなので、詳しい説明は省略する。
【0074】
図6において、EP1は、EP2と通信を行うために、EP1にて音声信号送信用のポートPE1−1(この場合、EP1の音声用のIPアドレスはIE1)を生成し、呼設定要求に設定し、NAT4のNAT制御部4に送信する(図12のシーケンスS101)。
【0075】
呼設定要求を受信したNAT制御4の制御部41は、NATデータ部51にEP2側の音声信号送信用のポートPN2−1を生成(この場合、NATデータ部51自身のグローバル・アドレスIN2も生成)させ、その生成した情報を基に記憶部45のコネクション管理テーブルの更新を行うと共に、音声用の接続先を通知するために呼設定要求信号内にIN2とPN2−1(PE1−1からPN2−1に置き換え)とを設定してEP2へ送信する(シーケンスS102〜S104)。
【0076】
呼設定要求を受信したEP2は、自分の音声用の接続先を通知するために音声信号受信用のポートPE2−1(この場合、EP2の音声用のIPアドレスは、IE2)を生成し、呼設定応答に設定し、NAT制御部4へ送信する(シーケンスS105)。
【0077】
呼設定応答を受信したNAT制御4の制御部41は、NATデータ部51にEP1側の音声信号受信用のポートPN1−1を生成(この場合、NATデータ部51自身のプライベート・アドレスIN1も生成)させ、受信した呼設定応答と生成させた情報とを基に図7と同様に記憶部45のNATデータ部状態管理テーブルとコネクション管理テーブルとの更新(音声信号制御数の増加、音声信号制御情報1の登録)を行うと共に、NATデータ部51へ音声信号制御情報を送信し、更に、呼設定応答信号内に生成させたIN1とPN1−1(PE2−1をPN1−1に入れ替え)とを設定してEP1へ送信する(図11のシーケンスS106〜S107,図12のシーケンスS108,S109)。
【0078】
一方、NATデータ部51の制御部511は、NAT制御部4の制御部41より音声信号制御情報1を取得し、記憶部515のコネクション管理テーブルに登録する。
【0079】
EP1からEP2への音声用の通信パスが設定されると、EP1(IE1,PE−1)から音声信号をNATデータ部51(IPネットワーク901側:IN1,PN1−1、IPネットワーク902側:IN2,PN2−1)を介して、EP2(IE2,PE2−1)に対して送信することができる。
【0080】
次にEP2は、呼設定要求を開始するために、EP2にて音声信号送信用のポートPE2−2(この場合、EP2の音声用のIPアドレスはIE2)を生成し、呼設定要求に設定し、NAT3のNAT制御部4に送信する(図13のシーケンスS110)。
【0081】
呼設定要求を受信したNAT制御部4の制御部41は、NATデータ部51にEP1側の音声信号送信用のポートPN1−2を生成(この場合、NATデータ部51自身のプライベート・アドレスIN1も生成)させ、その生成した情報を基に記憶部45のコネクション管理テーブルの更新を行うと共に、音声用の接続先を通知するために呼設定要求信号内にIN1とPN1−2(PE2−2からPN1−2に置き換え)とを設定してEP2へ送信する(シーケンスS111〜S113)。
【0082】
呼設定要求を受信したEP1は、自分の音声用の接続先を通知するために音声信号受信用のポートPE1−2(この場合、EP1の音声用のIPアドレスは、IE1)を生成し、呼設定応答に設定し、NAT制御部4へ送信する(シーケンスS114)。
【0083】
呼設定応答を受信したNAT制御部4の制御部41は、NATデータ部51にEP2側の音声信号受信用のポートPN2−2を生成(この場合、NATデータ部51自身のグローバル・アドレスIN2も生成)させ、受信した呼設定応答と生成させた情報とを基に図7と同様に記憶部45のNATデータ部状態管理テーブルとコネクション管理テーブルとの更新(音声信号制御数の増加、音声信号制御情報の登録)を行うと共に、NATデータ部51へ音声信号制御情報を送信し、更に、呼設定応答信号内に生成させたIN2とPN2−2(PE1−2をPN2−2に入れ替え)とを設定してEP2へ送信する(図11のシーケンスS106〜S107,図12のシーケンスS115,S116)。
【0084】
一方、NATデータ部51の制御部511は、NAT制御部4の制御部41より音声信号制御情報2を取得し、記憶部515のコネクション管理テーブルに登録する。従って、記憶部515のコネクション管理テーブルには、EP1からEP2への通信パス設定に伴う音声信号制御情報1とEP2からEP1への通信パス設定に伴う音声信号制御情報2とが登録されることになる。
【0085】
EP2からEP1への音声用の通信パスが設定されると、EP2(IE2,PE2−2)から音声信号をNATデータ部51(IPネットワーク902側:IN2,PN2−2、IPネットワーク901側:IN1,PN1−2)を介して、EP1(IE1,PE1−2)に対して送信することができる。
【0086】
すなわち、EP1とEP2間で制御用のパスとは別に音声用の2つの通信パスが張られ、双方で音声の通信のやり取りができることになる。
【0087】
次に、図7において、本発明では音声信号以外にもイメージデータ(画像データ、映像データ)等のデータ信号用のポートを生成することにより、データ信号の転送も行うことが出来る。図7では、EP1、NATデータ1、EP2において音声信号用のポートPE1、PN1、PN2、PE2を生成し、音声信号の送受信を行っているが、図15のように、EP1、NATデータ1、EP2においてデータ信号用ポートDPE1、DPN1、DPN2、DPE2を生成することによりデータ信号の転送も行うことが出来る。なお、この場合の詳細な動作については、図7、8の音声信号と同じ動作を行うので説明を省略する。
【0088】
以上説明したように、本発明のNAT3は、制御系の通信を行うNAT制御部と音声情報を含むデータ系の通信を行う複数のNATデータ部とに分け、NAT制御部からNATデータ部に対してポート生成、削除を依頼、受諾する仕組み(または手段)を実装するようにしたので、NATデータ部がNAT制御部と独立して通信を行うことができる。
【0089】
また、本発明のNAT3は、NAT制御部と各NATデータ部とを別々のネットワーク機器として実装し、別々のプライベート・アドレスとグローバル・アドレスを付与するようにしたので、NAT制御部は信号処理に特化し、NATデータは音声信号の変換処理に特化することができる。
【0090】
また、本発明のNAT3は、制御系の通信を行うNAT制御部と音声情報を含むデータ系の通信を行う複数のNATデータ部とに分け、各NATデータ部の接続数(呼設定数)をNAT制御部にて記憶し、接続数が最も少ないNATデータ部を選択する仕組み(または手段)を実装するようにしたので、特定のデータ部に負荷が偏らないように負荷分散ができる。すなわち、NAT制御部にて各NATデータ部の使用状況を管理するようにしたので、各NATデータ部の負荷分散を行うことができる。
【0091】
また、本発明のNAT3は、制御系の通信を行うNAT制御部と音声情報を含むデータ系の通信を行うNATデータ部とに分け、NATデータのみを増設するだけで、同時に実施できる音声信号制御数を増加することができる。更に、増設時、NAT制御部の増設が不要となるため、低コストにて処理容量を拡大することが可能となる。
【0092】
また、本発明のNAT3は、NATデータ部にて障害が発生した場合、NATデータ部よりNAT制御部へ障害発生の通知を行い、NAT制御部にて障害の起こったNATデータ部を使用していた接続を切断する仕組み(または手段)を実装することにより、接続の管理を行うことができる。
【0093】
また、本発明のNAT3は、無通信が発生した場合、NATデータ部からNAT制御部へ無通信が発生したことを通知し、NAT制御部にて切断処理を行う仕組みを実装(または手段)することにより、無通信タイムアウトの処理を行うことができる。
【0094】
【発明の効果】
本発明による第1の効果は、NAT制御部とNATデータ部が別々のネットワーク機器に実装されることにより、NAT制御部では信号処理に特化し、NATデータ部では音声信号の変換処理に特化することができるため、各部位への拡張が行い易くなる。
【0095】
また、本発明による第2の効果は、1つのNAT制御部と複数台のNATデータ部にてNATを構成し、NAT制御部にて各NATデータ部の音声信号制御数を一元管理しているため、NATデータ部に効率よく音声信号制御依頼を割り振ることにより、負荷分散を行うことができる。
【0096】
また、本発明による第3の効果は、1つのNAT制御部に対し、複数台のNATデータ部にてNATを構成し、NATデータ部のみを増設することにより、増設したNATデータの分だけ音声通信用に確保できる音声通信数が増加するため、同時に接続できる音声通信数を増加させることができる。
【0097】
また、本発明による第4の効果は、第3の効果より、同時に接続する音声通信を増加させたい時、NATデータ部のみを増設すればよく、NAT制御部の増設が不要となるため、低コストにて増設を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるネットワークの構成の一例を示すブロック図である。
【図2】図1のNATの内部の構成の一例を示すブロック図である。
【図3】図2のNAT制御部の記憶部内のエリアに割り当てられたNATデータ部状態管理テーブルのフォーマットの一例を示す構成概略図である。
【図4】図2のNAT制御部および各NATデータ部の記憶部内のエリアに割り当てられたコネクション管理テーブルの一例の構成を示す構成外略図である。
【図5】図2のNAT制御部および各NATデータ部の記憶部内のエリアに割り当てられたアドレス変換テーブル(制御系プライベートNW側、制御系インターネット側、音声系プライベートNW側、音声系インターネット側)の一例の構成を示す構成外略図である。
【図6】制御系の通信パス上および音声系の通信パス上に流れるIPレベルのパケットの送信先アドレスと送信元のアドレスとの関係を示した概略図である。
【図7】EP間の一組の通信路にて双方向の音声通信を行う場合の動作を示すシーケース図(1/2)である。
【図8】EP間の一組の通信路にて双方向の音声通信を行う場合の動作を示すシーケース図(2/2)である。
【図9】EP間の通信パス確立後における切断時の動作を示すシーケンス図である。
【図10】EP間の通信パス確立後のNATデータ部が内部の障害を検出した場合の動作を示すシーケンス図である。
【図11】EP間の通信パス確立後のNATデータ部が通信パス上の無通信を検出した場合の動作を示すシーケンス図である。
【図12】EP間の通信路にて片方向の音声信号を行う音声通信路を別々に確立させ、双方向の音声通信を行う場合の動作を示すシーケース図(1/3)である。
【図13】EP間の通信路にて片方向の音声信号を行う音声通信路を別々に確立させ、双方向の音声通信を行う場合の動作を示すシーケース図(2/3)である。
【図14】EP間の通信路にて片方向の音声信号を行う音声通信路を別々に確立させ、双方向の音声通信を行う場合の動作を示すシーケース図(3/3)である。
【図15】EP間の一組の通信路にて双方向のデータ通信を行う場合の動作を示すシーケース図(1/2)である。
【図16】EP間の一組の通信路にて双方向のデータ通信を行う場合の動作を示すシーケース図(2/2)である。
【符号の説明】
1,2 EP
3 NAT
4 NAT制御部
41,511 制御部
42,43,44,512,513,514 インタフェース部
51,52,53 NATデータ部
901,902 IPネットワーク

Claims (15)

  1. プライベート・アドレスでデータのやり取りを行う複数の第1の装置を有する第1のIPネットワークとグローバル・アドレスでデータのやり取りを行う複数の第2の装置を有する第2のIPネットワークとを相互に接続し、前記第1または第2のIPネットワークから受信したIPパケットのアドレス情報を相互に変換するネットワークアドレス変換装置の分離方式であって、
    前記第1の装置と前記第2の装置間で通信を行う場合に、前記ネットワークアドレス変換装置は、呼設定と切断とを含む制御情報のやり取りを行う制御用通信パスを設定するNAT制御部と、
    音声通信データとイメージデータとを含むデータ情報のやり取りを行うデータ用通信パスを設定する複数のNATデータ部と、を有することを特徴とするネットワークアドレス変換装置の分離方式。
  2. 前記NAT制御部と前記複数のNATデータ部には、それぞれ独立の前記第1のIPネットワークに対するプライベート・アドレスと前記第2のIPネットワークに対するグローバル・アドレスとが付与されていることを特徴とする請求項1記載のネットワークアドレス変換装置の分離方式。
  3. 前記NAT制御部は、呼設定を受信すると、前記複数のNATデータ部の内でデータ用通信パスを設定している音声信号制御数が一番少ないNATデータ部を選定して前記一番少ないNATデータ部に対してデータ用通信パスを設定させるデータ用通信パス設定手段を有することを特徴とする請求項1または2記載のネットワークアドレス変換装置の分離方式。
  4. 前記NAT制御部は、前記第1の装置から前記第2の装置への呼設定を受信した場合に、音声信号制御数の一番少ない前記NATデータ部に対して前記第2の装置とのデータ情報のやり取りを行うポート生成の依頼を行う第1の依頼手段と、
    前記第1の依頼手段により生成されたグローバル・アドレスとそのポート番号を前記第2の装置に通知する第1の通知手段と、を有し、
    前記第2の装置から前記第1の装置への呼設定応答を受信した場合に、前記NATデータ部に対して呼設定の依頼を行った前記第1の装置とのデータ情報のやり取りを行うポート生成の依頼を行う第2の依頼手段と、
    前記第2の依頼手段により生成されたプライベート・アドレスとそのポート番号を前記第1の装置に通知する第2の通知手段と、を有することを特徴とする請求項1または2記載のネットワークアドレス変換装置の分離方式。
  5. 前記NAT制御部は、前記第2の装置から前記第1の装置への呼設定を受信した場合に、音声信号制御数の一番少ない前記NATデータ部に対して前記第1の装置とのデータ情報のやり取りを行うポート生成の依頼を行う第3の依頼手段と、
    前記第3の依頼手段により生成されたプライベート・アドレスとそのポート番号を前記第1の装置に通知する第3の通知手段と、を有し、
    前記第1の装置から前記第2の装置への呼設定応答を受信した場合に、前記NAT制御部は、前記NATデータ部に対して呼設定の依頼を行った前記第2の装置とのデータ情報のやり取りを行うポート生成の依頼を行う第4の依頼手段と、
    前記第4の依頼手段により生成されたグローバル・アドレスとそのポート番号を前記第2の装置に通知する第4の通知手段と、を有することを特徴とする請求項1または2記載のネットワークアドレス変換装置の分離方式。
  6. 前記NAT制御部は、前記第1の装置から前記第2の装置への呼設定を受信した場合に、音声信号制御数の一番少ない前記NATデータ部に対して前記第2の装置とのデータ情報のやり取りを行うポート生成の依頼を行う第1の依頼手段と、
    前記第1の依頼手段により生成されたグローバル・アドレスとそのポート番号を前記第2の装置に通知する第1の通知手段と、を有し、
    前記第2の装置から前記第1の装置への呼設定応答を受信した場合に、前記NATデータ部に対して呼設定の依頼を行った前記第1の装置とのデータ情報のやり取りを行うポート生成の依頼を行う第2の依頼手段と、
    前記第2の依頼手段により生成されたプライベート・アドレスとそのポート番号を前記第1の装置に通知する第2の通知手段と、を有することを特徴とする請求項1または2記載のネットワークアドレス変換装置の分離方式。
  7. 前記NAT制御部は、前記第1の装置から前記第2の装置への切断信号を受信した場合に切断要求のあったデータ用通信パスが張られている前記NATデータ部のグローバル・アドレスとそのポート番号の切断通知を前記第2の装置に対して行う第5の要求手段と、
    前記第2の装置から前記第1の装置への切断信号を受信した場合に切断要求のあったデータ用通信パスが張られている前記NATデータ部のプライベート・アドレスとそのポート番号の切断通知を前記第1の装置に対して行う第6の要求手段と、を有することを特徴とする請求項1,2,3,4,5,または6記載のネットワークアドレス変換装置の分離方式。
  8. 前記NAT制御部は、前記NATデータ部からの障害通知があった場合に、その障害通知のあった前記NATデータ部が使用している全てのデータ用通信パスの接続先である前記第2の装置に対して前記NATデータ部のグローバル・アドレスとそのポート番号の切断通知を行い、その障害通知のあった前記NATデータ部が使用している全てのデータ用通信パスの接続先である前記第1の装置に対して前記NATデータ部のプライベート・アドレスとそのポート番号の切断通知を前記第1の装置に行う第7の要求手段とを有することを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,または7記載のネットワークアドレス変換装置の分離方式。
  9. プライベート・アドレスでデータのやり取りを行う複数の第1の装置を有する第1のIPネットワークとグローバル・アドレスでデータのやり取りを行う複数の第2の装置を有する第2のIPネットワークとを相互に接続し、前記第1または第2のIPネットワークから受信したIPパケットのアドレス情報を相互に変換するネットワークアドレス変換装置の分離方法であって、
    前記ネットワークアドレス変換装置は、NAT制御部と複数のNATデータ部に分離し、
    前記第1の装置と前記第2の装置間で通信を行う場合に、前記NAT制御部が呼設定と切断とを含む制御情報のやり取りを行う制御用通信パスを設定し、
    前記NATデータ部が音声通信データとイメージデータとを含むデータ情報のやり取りを行うデータ用通信パスを設定することを特徴とするネットワークアドレス変換装置の分離方法。
  10. 前記NAT制御部と前記複数のNATデータ部には、それぞれ独立の前記第1のIPネットワークに対するプライベート・アドレスと前記第2のIPネットワークに対するグローバル・アドレスとが付与されていることを特徴とする請求項9記載のネットワークアドレス変換装置の分離方法。
  11. 前記NAT制御部が呼設定を受信すると前記複数のNATデータ部の内でデータ用通信パスを設定している音声信号制御数が一番少ないNATデータ部を選定して前記一番少ないNATデータ部に対してデータ用通信パスを設定させることを特徴とする請求項9または10記載のネットワークアドレス変換装置の分離方法。
  12. 前記NAT制御部が前記第1の装置から前記第2の装置への呼設定を受信した場合に音声信号制御数の一番少ない前記NATデータ部に対して前記第2の装置とのデータ情報のやり取りを行うポート生成の依頼を行い、NATデータ部が前記第2の装置とのデータ情報のやり取りを行うポート生成の依頼を受けた場合に自NATデータ部に付与されたグローバル・アドレスと前記第2の装置とのデータ情報のやり取りを行うポート番号とを生成して前記NAT制御部に通知し、
    前記NAT制御部が前記NATデータ部から通知されたグローバル・アドレスとポート番号とを前記呼設定に乗せることにより前記第2の装置に通知し、
    前記NAT制御部が前記第2の装置から前記呼設定に対する前記第1の装置への呼設定応答を受信した場合に前記NATデータ部に対して呼設定の依頼を行った前記第1の装置とのデータ情報のやり取りを行うポート生成の依頼を行い、
    前記NATデータ部が前記第1の装置とのデータ情報のやり取りを行うポート生成の依頼を受けた場合に自NATデータ部に付与されたプライベート・アドレスと前記第1の装置とのデータ情報のやり取りを行うポート番号とを生成して前記NAT制御部に通知し、
    前記NAT制御部が前記NATデータ部から通知されたプライベート・アドレスとポート番号とを呼設定に乗せることにより前記第1の装置に通知することを特徴とする請求項9または10記載のネットワークアドレス変換装置の分離方法。
  13. 前記NAT制御部が前記第2の装置から前記第1の装置への呼設定を受信した場合に音声信号制御数の一番少ない前記NATデータ部に対して前記第1の装置とのデータ情報のやり取りを行うポート生成の依頼を行い、NATデータ部が前記第1の装置とのデータ情報のやり取りを行うポート生成の依頼を受けた場合に自NATデータ部に付与されたプライベート・アドレスと前記第1の装置とのデータ情報のやり取りを行うポート番号とを生成して前記NAT制御部に通知し、
    前記NAT制御部が前記NATデータ部から通知されたプライベート・アドレスとポート番号とを前記呼設定に乗せることにより前記第1の装置に通知し、
    前記NAT制御部が前記第1の装置から前記呼設定に対する前記第2の装置への呼設定応答を受信した場合に前記NATデータ部に対して呼設定の依頼を行った前記第2の装置とのデータ情報のやり取りを行うポート生成の依頼を行い、
    前記NATデータ部が前記第2の装置とのデータ情報のやり取りを行うポート生成の依頼を受けた場合に自NATデータ部に付与されたグローバル・アドレスと前記第2の装置とのデータ情報のやり取りを行うポート番号とを生成して前記NAT制御部に通知し、
    前記NAT制御部が前記NATデータ部から通知されたグローバル・アドレスとポート番号とを呼設定に乗せることにより前記第2の装置に通知することを特徴とする請求項9または10記載のネットワークアドレス変換装置の分離方法。
  14. 前記NAT制御部は、前記第1の装置から前記第2の装置への切断信号を受信した場合に切断要求のあったデータ用通信パスが張られている前記NATデータ部のグローバル・アドレスとそのポート番号とを切断信号に乗せることにより切断通知を前記第2の装置に対して行い、
    前記第2の装置から前記第1の装置への切断信号を受信した場合に切断要求のあったデータ用通信パスが張られている前記NATデータ部のプライベート・アドレスとそのポート番号とを切断信号に乗せることにより切断通知を前記第1の装置に対して行うことを特徴とする請求項9,10,11,12,または13記載のネットワークアドレス変換装置の分離方法。
  15. 前記NAT制御部は、前記NATデータ部からの障害通知があった場合に、その障害通知のあった前記NATデータ部が使用している全てのデータ用通信パスの接続先である前記第2の装置に対して前記NATデータ部のグローバル・アドレスとそのポート番号とを切断信号に乗せることにより切断通知を行い、
    その障害通知のあった前記NATデータ部が使用している全てのデータ用通信パスの接続先である前記第1の装置に対して前記NATデータ部のプライベート・アドレスとそのポート番号とを切断信号に乗せることにより切断通知を前記第1の装置に行うことを特徴とする請求項9,10,11,12,13、または14記載のネットワークアドレス変換装置の分離方法。
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