JP2000209278A - ル―タ及びル―タを用いたパケット中継システム - Google Patents

ル―タ及びル―タを用いたパケット中継システム

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JP2000209278A
JP2000209278A JP485899A JP485899A JP2000209278A JP 2000209278 A JP2000209278 A JP 2000209278A JP 485899 A JP485899 A JP 485899A JP 485899 A JP485899 A JP 485899A JP 2000209278 A JP2000209278 A JP 2000209278A
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route
packet
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Rumiko Kikuta
ルミ子 菊田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 LANとWANとを接続し、インターネット
通信又はイントラネット通信を可能にするルータ及び該
ルータを用いたパケット中継システムに関し、柔軟なル
ート選択を可能にし、複数ルートの使用効率を向上させ
る。 【解決手段】 ルータ1−10に広域ネットワークWA
Nを介して接続されるインターネットサービスプロバイ
ダISP−Bを経由するパケット転送ルートと、ルータ
1−10にLANを介して接続される他のルータ1−2
0にWANを介して接続される他のインターネットサー
ビスプロバイダISP−Aを経由する他のパケット転送
ルートと、を選択するマルチホーミング切分け部1−3
を備え、また、プライベートIPアドレスとグローバル
IPアドレスとを変換するアドレス変換部1−2と、他
ルートの正常性を確認するルート監視部1−4と、トラ
ヒック量を監視する回線使用量監視部1−5とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ローカルエリアネ
ットワーク(LAN:Local Area Network)と広域ネッ
トワーク(WAN:Wide Area Network )とを接続し、
クライアント/サーバ・モデルのコンピュータ間等のイ
ンターネット通信又はイントラネット通信等のデータ通
信を可能にするルータ及び該ルータを用いたパケット中
継システムに関する。
【0002】図9はルータを用いたパケット中継システ
ムの説明図である。同図に示すように、ルータ9−
1 ,9−22 は、ローカルエリアネットワーク(LA
N)と広域ネットワーク(WAN)とを相互に接続す
る。
【0003】クライアントのパーソナルコンピュータ
(PC)又はワークステーション(WS)の通信端末
(PC/WS)9−1は、ローカルエリアネットワーク
(LAN)を介してルータ9−21 ,9−22 の何れと
も接続される。
【0004】また、ルータ9−21 ,9−22 は、広域
ネットワーク(WAN)を介して、インターネットサー
ビスプロバイダ(ISP:Internet Service Provider
)のアクセスポイントに接続される。
【0005】ここで、通信端末(PC/WS)9−1の
ユーザは、複数のインターネットサービスプロバイダ
(ISP−A,B)に同時に加入しているものとし、そ
れぞれのアクセスポイントを介してインターネットの公
開サーバ9−3へアクセスし、その間でパケットデータ
を送受することができる。
【0006】本発明はこのように、通信端末(PC/W
S)9−1のユーザが、複数のインターネットサービス
プロバイダ(ISP−A,ISP−B)に同時に加入
し、それぞれのアクセスポイントを介して、インターネ
ットの公開サーバ9−3等へアクセスする場合に好適に
使用される、ルータ及び該ルータを用いたパケット中継
システムに関する。
【0007】
【従来の技術】ユーザが従来のルータを使用して、複数
のインターネットサービスプロバイダ(ISP)に加入
し、そのアクセスポイントを経由して公開サーバ9−3
にアクセスする場合、何れのインターネットサービスプ
ロバイダ(ISP)を利用して接続しても、通信は可能
であるが、どのようにインターネットサービスプロバイ
ダ(ISP)を選択するかについては、例えば、以下の
ような手法により決定していた。
【0008】一例として、TCP(Transmission Contr
ol Protocol )又はUDP(User Datagram Protocol)
等のプロトコルにおける特定ポート番号宛の通信は、予
め定めた、例えば、第1のインターネットサービスプロ
バイダ(ISP−A)を経由するルートAを選択し、そ
れ以外の通信は、第2のインターネットサービスプロバ
イダ(ISP−B)を経由するルートBを選択するなど
のように、通信データの上位プロトコルの特定の条件に
従って、どのインターネットサービスプロバイダ(IS
P)を利用するかを静的(固定的)に決定し、ルータに
事前に定義しておく手法である。
【0009】この場合、ルータ9−21 ,9−22 と、
第1及び第2のインターネットサービスプロバイダ(I
SP−A,ISP−B)との接続関係は、固定的に定ま
っており、例えば、ルータ9−21 は第1のインターネ
ットサービスプロバイダ(ISP−A)に接続され、ル
ータ9−22 は第2のインターネットサービスプロバイ
ダ(ISP−B)に接続されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ユーザが、複数のイン
ターネットサービスプロバイダ(ISP)の一つを選択
し、従来のルータを介して、公開サーバ9−3にアクセ
スする場合、クライアントの通信端末(PC/WS)9
−1側から、公開サーバ9−3へ送信されるパケット
は、前述したように、上位プロトコルの条件等に従っ
て、そのパケットを送信するルータが一義的に選択さ
れ、上位プロトコルの条件等に応じてトラヒックが分散
される。
【0011】しかし、これに対する公開サーバ9−3側
からクライアントの通信端末(PC/WS)9−1に返
送される応答パケットは、返送先のクライアントの通信
端末(PC/WS)9−1に対して、インターネットサ
ービスプロバイダ(ISP)側のルータで保持されてい
るルーティングテーブルに従って、返送ルートが固定的
に選択され、何れのルータ9−21 ,9−22 を介して
返送されるかは区別されず、トラヒックの分散がなされ
なかった。
【0012】すなわち、従来のルータでは、通信相手ま
でのルートが複数あるにも関わらず、転送ルートが固定
化されているため、複数ルートにトラヒックを適切に分
散させたり、一方のルートに障害が発生した場合に、他
方のルートをバックアップ用に使用したりすることがで
きなかった。
【0013】本発明は、ユーザが複数のインターネット
サービスプロバイダ(ISP)に同時に加入し、複数の
ルートを選択し得る場合に、柔軟なルート選択を可能に
し、複数ルートの使用効率を向上させることを目的とす
る。
【0014】また、各ルートのトラヒック量に応じて、
パケットを各ルートに分散させ、転送効率を向上させる
とともに、障害が発生したルートに対するバックアップ
を可能にするルータ及び該ルータを用いたパケット中継
システムを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明のルータは、
(1)ローカルエリアネットワークと広域ネットワーク
とを接続し、ローカルエリアネットワークから広域ネッ
トワークへのパケット、及び広域ネットワークからロー
カルエリアネットワークへのパケットを中継するルータ
において、当該ルータに広域ネットワークを介して接続
されるインターネットサービスプロバイダを経由するパ
ケット転送ルートと、当該ルータにローカルエリアネッ
トワークを介して接続される他のルータに広域ネットワ
ークを介して接続される他のインターネットサービスプ
ロバイダを経由する他のパケット転送ルートと、を切分
けるパケット転送ルート切分け手段を備えたものであ
る。
【0016】また、(2)前記パケット転送ルート切分
け手段は、パケット転送の各セションに対して、パケッ
ト転送ルートをラウンドロビンにより決定する構成を有
するものである。
【0017】また、(3)前記パケット転送ルート切分
け手段は、セションを特定する、送信元及び送信先のI
Pアドレス及びポート番号並びに上位アプリケーション
プロトコルに基づいて、パケット転送ルートを決定する
構成を有するものである。
【0018】また、(4)前記パケット転送ルート切分
け手段は、セション毎のパケット転送ルートを、上位ア
プリケーションプロトコル毎に、ラウンドロビンにより
決定する構成を有するものである。
【0019】また、(5)前記パケット転送ルート切分
け手段は、各パケット転送ルートに振り分けるセション
数を、各パケット転送ルートの回線速度の比率に応じて
決定する構成を有するものである。
【0020】また、(6)前記ルータは、インターネッ
ト上で使用されるIPアドレス体系のアドレスと、ロー
カルエリアネットワーク上で使用されるIPアドレス体
系のアドレスとの変換を行なうアドレス変換手段を備え
たものである。
【0021】また、(7)前記ルータは、パケット転送
ルートの回線使用量を監視する回線使用量監視手段を備
え、前記パケット転送ルート切分け手段は、各セション
毎のパケット転送ルートを、前記回線使用量監視手段か
らの情報に基づいて決定する構成を有するものである。
【0022】また、(8)前記回線使用量監視手段は、
パケット転送ルートの回線上の単位時間当たりのパケッ
ト送出数又は送出ビットレート等のトラヒック量を計測
する手段と、該トラヒック量がしきい値より多い場合に
高負荷と認識し、その旨の情報を出力する手段とを備え
たものである。
【0023】また、(9)前記回線使用量監視手段は、
前記パケット転送ルートの回線上のセション数を計数す
る手段と、該セション数がしきい値より多い場合に高負
荷と認識し、その旨の情報を出力する手段とを備えたも
のである。
【0024】また、(10)前記ルータは、他のルータ
を経由する他のパケット転送ルートの正常性を確認する
ルート監視手段を備え、前記パケット転送ルート切分け
手段は、パケット転送ルートを、前記ルート監視手段か
らの情報に基づいて決定する構成を有するものである。
【0025】また、(11)前記ルート監視手段は、他
のパケット転送ルート上に存在する他のルータ宛に、ロ
ーカルエリアネットワークを介して、正常性確認信号
(PING要求)を送出し、該他のルータからの正常性
確認応答信号(PING応答)を受信して、他のパケッ
ト転送ルートの正常性確認を行う構成を有するものであ
る。
【0026】また、(12)前記ルート監視手段は、他
のパケット転送ルート上に存在する他のルータから送出
される、ルーティング情報交換プロトコル(RIP)に
よるルーティング情報に基づいて、他のパケット転送ル
ートの正常性確認を行う構成を有するものである。
【0027】また、本発明のルータを用いたパケット中
継システムは、(13)上記(1)乃至(12)のいず
れかに記載の少なくとも一つのルータと、インターネッ
トサービスプロバイダに広域ネットワークを介して接続
された少なくとも一つの他のルータと、それらのルータ
と通信端末との間を接続するローカルエリアネットワー
クとを備えたものである。
【0028】
【発明の実施の形態】図1は本発明のルータの機能ブロ
ックを示す図である。同図に示すルータ1−10は、図
9に示したルータ9−22 の機能ブロックを示し、第2
のインターネットサービスプロバイダ(ISP−B)
に、広域ネットワーク(WAN)を介して接続され、ま
た、ローカルエリアネットワーク(LAN)を介して、
他のルータ1−20及び通信端末(PC/WS)1−3
0に接続される。
【0029】同図において、1−1はルーティング制御
部、1−2はNAT/NAPTアドレス変換部、1−3
はマルチホーミング切分け部、1−4はルート監視部、
1−5は回線使用量監視部である。
【0030】ルーティング制御部1−1は、従来のルー
タが有しているルーティング基本機能を備える。ルーテ
ィング基本機能とは、受信したパケットの宛先アドレス
を参照して、ルーティングテーブルから、パケットを配
送すべきルートを選択し、そのルート上に受信パケット
を転送する機能等である。
【0031】NAT/NAPTアドレス変換部1−2
は、主に、SOHO(Small Office Ho
me Office)用のルータが有している機能であ
り、簡単にインターネットサービスプロバイダ(IS
P)を介してインターネット通信を行うためのアドレス
変換機能を有する。
【0032】一般に、ローカルエリアネットワーク(L
AN)上のパーソナルコンピュータ(PC)又はワーク
ステーション(WS)の通信端末1−30は、プライべ
ート形式のIPアドレスを使用する。
【0033】一方、インターネットサービスプロバイダ
(ISP)へ接続する場合、インターネットサービスプ
ロバイダ(ISP)へ接続する都度、インターネットサ
ービスプロバイダ(ISP)から、グローバル形式のI
Pアドレスを割り振ってもらう。
【0034】このような場合、ローカルエリアネットワ
ーク(LAN)上の通信端末(PC/WS)1−30
が、インターネット上のサーバと通信するためには、通
信端末(PC/WS)1−30のローカルエリアネット
ワーク(LAN)上で使用されるプライべート形式のI
Pアドレスと、インターネットサービスプロバイダ(I
SP)から割り振られたインターネット上で使用される
グローバル形式のIPアドレスとを、ルータ1−10で
変換する機能が必要である。
【0035】このアドレス変換機能はNATと呼ばれ、
インターネットの標準化組織IETF(Internet Engin
eering Task Force )がとりまとめている文書群RFC
(Request For Comments)1631;The IP Network A
ddress Translator (NAT)で規約化されている技術
である。
【0036】また、プライべート形式のIPアドレスと
グローバル形式のIPアドレスとを変換する際に、ポー
ト番号も含めて変換する機能はNAPTと呼ばれ、IE
TFドラフト;Network Address Translation-Protocol
Translation(NAT−PT)で規格化されている。
【0037】なお、プライべート形式のIPアドレス
は、国際的に一意に通信端末が特定されず、そのローカ
ルエリアネットワーク(LAN)でのみ使用されるIP
アドレスであり、グローバル形式のIPアドレスは、国
際的に一意に通信端末が特定されるように管理されてい
るIPアドレスである。
【0038】マルチホーミング切分け部1−3は、ルー
タ1−10がパケットを転送する際、ルート監視部1−
4及び回線使用量監視部1−5からの情報を基に、受信
パケットを、ローカルエリアネットワーク(LAN)経
由で他のルータ1−20に転送し、他のインターネット
サービスプロバイダ(ISP−A)上へ転送するか、又
は、広域ネットワーク(WAN)を介して接続されるイ
ンターネットサービスプロバイダ(ISP−B)上へ転
送するかのパケット転送ルートを決定する。
【0039】そして、ルーティング制御部1−1は、マ
ルチホーミング切分け部1−3が決定したパケット転送
ルートの指示に従って、その転送ルートにパケットを配
送する。ルーティング制御部1−1とマルチホ−ミング
切分け部1−3とにより、パケット転送ルート切分け手
段を構成する。
【0040】該パケット転送ルート切分け手段は、ユー
ザが複数のインターネットサービスプロバイダ(IS
P)に加入し、複数のインターネット接続が可能なシス
テムにおいて、ローカルエリアネットワーク(LAN)
上に存在する通信端末から、インターネットへ転送する
パケットを受信した場合、マルチホ−ミング切分け部1
−3により、どのインターネットサービスプロバイダ
(ISP)を経由して転送するかを決定し、ルーティン
グ制御部1−1により、その方向にパケットを転送する
機能を有する。
【0041】マルチホ−ミング切分け部1−3は、TC
Pセション等の各セションに対して、ラウンドロビンに
より、パケット転送ルートを公平に振り分けるように決
定することができる。
【0042】また、マルチホ−ミング切分け部1−3
は、上位のアプリケーションプロトコル(例えば、E−
mail等)をTCPポート番号等により識別し、アプ
リケーションプロトコル毎に、各セションに対して、ラ
ウンドロビンによりパケット転送ルートを決定すること
ができる。
【0043】ラウンドロビンは、転送可能となったパケ
ットから順に転送し、定められた転送時間をオーバーし
た場合に、そのセションを中断して順位の最後尾に回
し、次の転送可能なパケットを転送する方式である。
【0044】また、マルチホ−ミング切分け部1−3
は、パケット転送ルートの回線速度が、例えば、64K
bpsの回線と128kbpsの回線とが有る場合、そ
の回線速度の比率である1対2の割合で、それぞれの回
線にセション数を振り分けるように決定することができ
る。
【0045】ルート監視部1−4は、同じローカルエリ
アネットワーク(LAN)に接続されている他のルータ
1−20の正常性確認(生死確認)を行う。この確認
は、ルータ相互間で、ローカルエリアネットワーク(L
AN)を介して、確認情報を互いに送受することにより
行われる。
【0046】ルータ間で送受する確認情報として、RF
C792;Internet Control Message Protocol で規定
されているPING要求及びPING応答を用いること
ができる。PING要求を受信した装置は、折り返しP
ING応答を返すように規定されている。この手順によ
り、装置相互間で各装置の正常性確認(生死確認)を行
うことができる。
【0047】また、ルータ間で送受する確認情報とし
て、RFC1058で規定されているルーティング情報
交換プロトコルRIP(Routing Infornation Protoco
l)による、各ルータのルーティングテーブル情報を用
いることができる。
【0048】パケットがいくつかのネットワーク又はサ
ブネットワークを通過して転送されるとき、パケットは
或るルータから別のルータへと転送されていく。各ルー
タのルーティングテーブルは、パケットの送信宛先のI
Pアドレスと、次に転送すべきルータのIPアドレスと
を対応付けるテーブルで、各ルータが隣接するルータと
相互にルーティング情報を交換することにより、更新さ
れ管理される。
【0049】そして、ルータの故障やネットワークの切
断によって、或るルートがパケット転送不能になると、
ルーティングテーブルの更新時に、転送不能ルートが隣
接するルータ間で次々に削除されていくため、該ルーテ
ィングテーブルの情報を受信することにより、他のルー
タ及びその方路のルートの正常性を確認することができ
る。
【0050】回線使用量監視部1−5は、広域ネットワ
ーク(WAN)及びローカルエリアネットワーク(LA
N)上の回線負荷、例えば、単位時間当たりのパケット
送出数若しくは送出ビットレート等のトラヒック量を計
測し、又は、回線上のセション数を計数し、その負荷情
報をマルチホーミング切分け部1−3に通知する。
【0051】回線使用量監視部1−5は、測定した前記
回線負荷を、或るしきい値と比較し、回線負荷がしきい
値より多い場合に高負荷と認識し、その旨の情報をマル
チホーミング切分け部1−3に通知する構成とすること
ができる。また、その回線負荷情報を、他のルータとの
間でローカルエリアネットワーク(LAN)を介して互
いに通知し、他のパケット転送ルートの回線負荷情報も
マルチホーミング切分け部1−3に通知する構成とする
ことができる。
【0052】以上の機能を備えることにより、本発明の
ルータ1−10は、ユーザが複数のインターネットサー
ビスプロバイダ(ISP)に同時に加入している場合
に、それらの中から最適なルートを適切に選択してパケ
ットを転送することができるようになる。
【0053】また、本発明のルータ1−10は、NAT
/NAPTアドレス変換部1−2により、ローカルエリ
アネットワーク(LAN)から送信するパケットだけで
なく、インターネットサービスプロバイダ(ISP)か
ら受信する応答パケットについても、パケット送信時に
使用したルートと同じルートが使用され、往復ルートに
対してトラヒックを適切に分散させることが可能とな
る。
【0054】更に、本発明のルータ1−10は、回線使
用量監視部1−5を備え、マルチホーミング切分け部1
−3は、回線使用量監視部1−5で測定した回線使用量
に基づいてパケット転送のルートを決定するため、トラ
ヒックが適切に分散される。
【0055】更に、本発明のルータ1−10は、ルート
監視部1−4を備え、マルチホーミング切分け部1−3
は、ルート監視部1−4による他のルータの正常性確認
(生死確認)情報を基にパケット転送のルートを決定す
るため、障害の発生したルータのバックアップが可能に
なる。
【0056】以下、本発明によるルータを使ったパケッ
ト中継システムの実施例について、図2〜図8を用いて
説明する。図2は本発明のルータを使ったパケット中継
システムの初期状態の説明図である。
【0057】通信端末(PC/WS)2−1、第1のル
ータ2−21 、第2のルータ2−2 2 、及び公開サーバ
2−3が稼働中である。また、第1のルータ2−2
1 は、広域ネットワークの第1の回線(WAN1)を介
して、第1のインターネットサービスプロバイダ(IS
P−A)に接続され、第2のルータ2−22 は、広域ネ
ットワークの第2の回線(WAN2)を介して、第2の
インターネットサービスプロバイダ(ISP−B)に接
続されている。
【0058】ここで、通信端末(PC/WS)2−1の
設定は、以下の通りとする。 ・プライマリ・デフォルトゲートウェイアドレスは、第
2のルータ2−22 のIPアドレスのP3とする。 ・セカングリ・デフォルトゲートウェイアドレスは、第
1のルータ2−21 のIPアドレスのP2とする。
【0059】第2のルータ2−22 の設定は、次の通り
とする。 ・第2の回線(WAN2)上のトラヒックが、所定の或
るビットレート以上の場合は、TCP(Transmission C
ontorol Protocol)等のプロトコルパケットの新規セシ
ョンを、第1のルータ2−21 へ回送する。なお、TC
Pセション等は、送信元IPアドレスと送信宛先IPア
ドレスの組等により識別される。
【0060】それぞれの装置のIPアドレスを以下の通
りとする。 ・第1のルータ2−21 の広域ネットワーク(WAN)
側:Gx ・第2のルータ2−22 の広域ネットワーク(WAN)
側:Gy ・第1のルータ2−21 のローカルエリアネットワーク
(LAN)側:P2 ・第2のルータ2−22 のローカルエリアネットワーク
(LAN)側:P3 ・通信端末(PC/WS)2−1:P1 ・公開サーバ2−3:X1
【0061】Gx、Gyは、グローバルアドレス体系に
従うIPアドレスである。インターネットサービスプロ
バイダ(ISP)は、ルータがISDN等の広域ネット
ワーク(WAN)を介して接続して来る度に、そのルー
タにグローバル形式のアドレスを割り振る。このとき、
割り振るアドレスは毎回が異なるため、Gx、Gyは変
数となる。Pl〜P3は、プライべートアドレス体系に
従うIPアドレスである。
【0062】図3は本発明のルータを使ったパケット中
継システムの新規セション発生の説明図である。なお、
図3において、図2に示した構成要素及びIPアドレス
と同一のものには同一の符号を付している。また、図中
の( )内の番号は以下の動作説明の番号と対応し、該
動作におけるパケット転送ルートを示している。
【0063】(3−1) 通信端末(PC/WS)2−
1から、公開サーバ2−3への新規セション(通信)が
発生した場合、通信端末(PC/WS)2−1は、プラ
イマリ・デフォルトゲートウェイのアドレスがP3であ
る第2のルータ2−22 へパケットを送出する。
【0064】(3−2) 第2のルータ2−22 は、第
2の回線(WAN2)の回線使用量を監視しており、第
2の回線(WAN2)の回線使用量が所定値以下であれ
ば、第2の回線(WAN2)へのパケット送出動作を開
始する。
【0065】第2のルータ2−22 は、第2の回線(W
AN2)へパケットを送出する際、最初に第2のインタ
ーネットサービスプロバイダ(ISP−B)から、PP
P(RFC1661;Point to Point Protocol )のプ
ロトコルにより、IPアドレス(G2)を割り振っても
らい、そして、NAT/NAPTアドレス変換機能によ
り、転送するパケットの送信元IPアドレスをG2に変
更してパケットを転送する。
【0066】(3−3) 第2のルータ2−22 は、第
2の回線(WAN2)の回線使用量が所定値以上であれ
ば、第1のルータ2−21 へパケットを送出する。 (3−4) このパケットを受信した第1のルータ2−
1 は、第1の回線(WAN1)上へ該パケットを転送
する。
【0067】このとき、第1のルータ2−21 は、最初
に第1のインターネットサービスプロバイダ(ISP−
A)から、PPPのプロトコルにより、IPアドレス
(G1)を割り振ってもらい、そして、前述の場合と同
様に、NAT/NAPTアドレス変換機能により、転送
するパケットの送信元IPアドレスをG1に変更する。
以降、このセションついては、同じインターネットサー
ビスプロバイダ(ISP)経由で通信を行う。
【0068】図4は本発明のルータを使ったパケット中
継システムの返信パケット発生の説明図である。図4に
おいて、図2及び図3に示した構成要素及びIPアドレ
スと同一のものには同一の符号を付している。また、図
中の( )内の番号は以下の動作説明の番号と対応し、
該動作におけるパケット転送ルートを示している。
【0069】(4−1) 通信先の公開サーバ2−3か
ら、通信端末(PC/WS)2−1へ返信パケットを送
出する際、公開サーバ2−3は、第1の回線(WAN
1)経由で送信されたパケットに対する返信パケットに
は、返信宛先のIPアドレスとしてGlを設定して送出
する。
【0070】(4−2) また、公開サーバ2−3は、
第2の回線(WAN2)経由で送信されたパケットに対
する返信パケットは、返信宛先のIPアドレスとしてG
2を設定して送出する。
【0071】従って、返信パケットは、前述の通信端末
(PC/WS)2−1から公開サーバ2−3への新規セ
ション発生のときに選択されたパケット転送ルート(即
ち、送信パケットの往路ルート)と同じルートで、同じ
インターネットサービスプロバイダ(ISP)を介して
返信される。
【0072】(4−3) この返信パケットを受信した
第1のルータ2−21 は、通信端末(PC/WS)2−
1へ、NAT/NAPTアドレス変換機能により、返信
宛先のIPアドレスを、通信端末(PC/WS)2−1
のプライべートアドレス体系のIPアドレスP1に変換
して送信する。
【0073】(4−4) また、返信パケットを受信し
た第2ルータ2−22 は、同様に、通信端末(PC/W
S)2−1へ、NAT/NAPTアドレス変換機能によ
り、返信宛先のIPアドレスを、通信端末(PC/W
S)2−1のプライべートアドレス体系のIPアドレス
P1に変換して送信する。
【0074】図5は本発明のマルチホーミング切分け部
の動作フロー図である。同図は、図3に示したパケット
中継システムの新規セション発生において、第2の回線
(WAN2)のセション数が或るしきい値を超えた場合
に、第1の回線(WAN1)へセションを転送するマル
チホーミング切分け動作のフローを示している。ここ
で、第2の回線(WAN2)のセション数のしきい値は
3であるとしている。
【0075】このようなマルチホーミング切分けは、第
1の回線(WAN1)を介して接続される第1のインタ
ーネットサービスプロバイダ(ISP−A)が、従量制
課金(使用した量に従って料金が課せられる。)であ
り、一方、第2の回線(WAN2)を介して接続される
第2のインターネットサービスプロバイダ(ISP−
B)が、定額制課金である場合に、第2のインターネッ
トサービスプロバイダ(ISP−B)を優先的に使用
し、トラヒック混雑時のみ、第1のインターネットサー
ビスプロバイダ(ISP−A)を使用し、通信料金を安
価に抑えたいときなどに有効に用いられる。
【0076】動作フローは、以下(5−1)〜(5−
8)の通りである。 (5−1) 通信端末(PC/WS)2−1から、イン
ターネットサービスプロバイダ(ISP−A又はISP
−B)宛に、転送するパケットが発生した場合、第2の
ルータ2−22 は、該パケットを受信し、転送ルートの
選択を開始する。
【0077】(5−2) 受信したパケットは、既にマ
ルチホーミング切分けテーブルに登録されているセショ
ンのパケットか否かを判定する。この判定は、受信パケ
ットの、送信元IPアドレス、送信先IPアドレス、上
位アプリケーションプロトコル、送信元ポート番号、送
信先ポート番号が、既に登録されたセションのパケット
のもの同一であれば、同一のセションのパケットである
と判定する。
【0078】(5−3) 上記の判定(5−2)におい
て、登録されたセションのパケットであると判定した場
合、マルチホーミング切分けテーブルに既に登録されて
いるセションのネットワークインタフェースに、受信パ
ケットを転送する。
【0079】(5−4) 上記の判定(5−2)におい
て、未登録のセションのパケットであると判定した場合
に、第2の回線(WAN2)を使用しているセション数
がしきい値3未満であるか否かを判定する。
【0080】(5−5) 上記の判定(5−4)におい
て、使用しているセション数がしきい値3未満であると
判定したときは、受信パケットのセションに、第2の回
線(WAN2)を、パケット転送ルートとして選択し、
第2の回線(WAN2)上に、受信パケットを転送す
る。
【0081】(5−6) 上記の判定(5−4)におい
て、使用しているセション数がしきい値3以上と判定し
たときは、受信パケットのセションに、第1の回線(W
AN1)を、パケット転送ルートとして選択し、第1の
回線(WAN1)上に、受信パケットを転送する。
【0082】(5−7) マルチホーミング切分けテー
ブルに、上記のフロー(5−5)又はフロー(5−6)
において選択したパケット転送ルートのセションを追加
登録する。 (5−8) 上記のフロー(5−3)又はフロー(5−
7)の後、パケット転送ルート選択処理を終了する。
【0083】図6は本発明におけるマルチホーミング切
分けテーブルの説明図である。図6に示すテーブルは、
前述した第2の回線(WAN2)のセション数のしきい
値が3で、第2の回線(WAN2)を優先的に選択する
場合のマルチホーミング切分けテーブルを示している。
【0084】マルチホーミング切分けテーブルは、セシ
ョンを特定する情報として、送信元IPアドレス、宛先
IPアドレス、上位アプリケーションプロトコル、送信
元ポート番号、送信先ポート番号を、各セション毎に登
録し、且つ各セション毎に、選択したパケット転送ルー
ト、即ちネットワークインタフェースを登録する。
【0085】同図は、上から順番に、一つ目のセション
(セションを特定する情報が順に、P1,X1,HTT
P,p1,http、ネットワークインタフェースがW
AN2)、二つ目のセション(セションを特定する情報
が順に、P1,X1,FTP,p1,ftp、ネットワ
ークインタフェースがWAN2)、三つ目のセション
(セションを特定する情報が順に、P2,X2,HTT
P,p2,http、ネットワークインタフェースがW
AN2)、が発生順に登録され、セション数のしきい値
3に達した後、四つ目のセション(セションを特定する
情報が順に、P2,X2,FTP,p2,ftp、ネッ
トワークインタフェースがWAN1)が発生した場合を
示し、四つ目のセションに対しては、使用中のセション
数がしきい値3以上であるため、他のネットワークイン
タフェースWAN1が選択される例を示している。
【0086】図7は本発明におけるNAT/NAPTア
ドレス変換の説明図である。図7には、第2のルータに
おいて、パケットの送信元IPアドレスを、インターネ
ット上で使用されるグローバル形式のIPアドレスG2
に変換し、また、送信元ポート番号として、セション毎
に異なるポート番号に変換する例を示している。
【0087】同図は上から順番に、一つ目のセションに
対して、送信元IPアドレス及びポート番号が、それぞ
れP1及びHTTPのポート番号であるプライベート形
式のアドレスを、それぞれ、IPアドレスG2及びポー
ト番号0のグローバル形式のアドレスに変換し、二つ目
のセションに対して、送信元IPアドレス及びポート番
号が、それぞれP1及びFTPのポート番号であるプラ
イベート形式のアドレスを、それぞれ、IPアドレスG
2及びポート番号1のグローバル形式のアドレスに変換
し、三つ目のセションに対して、送信元IPアドレス及
びポート番号が、それぞれP2及びHTTPのポート番
号であるプライベート形式のアドレスを、それぞれ、I
PアドレスG2及びポート番号2のグローバル形式のア
ドレスに変換する。
【0088】このように、変換後の送信元IPアドレス
は、全てG2の値となるが、ポート番号を0、1、2、
3、・・・というように、セション毎に異なる値を使用
することにより、1つのグローバルIPアドレスを、複
数の通信端末(PC/WS)で共有することができる。
【0089】すなわち、NAT/NAPTアドレス変換
機能を用いることにより、グローバル形式の一つのIP
アドレスを、複数の通信端末(PC/WS)で共宥する
ことができるようになる。
【0090】また、前述したマルチホーミング切分け機
能とともにNAT/NAPTアドレス変換機能を用い、
パケット転送ルートを決定した後、且つパケットを回線
へ転送する直前に、NAT/NAPTアドレス変換を行
うことにより、次のことが可能になる。
【0091】公開サーバから返信されるパケットも、往
路と同じインターネットサービスプロバイダ(ISP)
のルートを通るようになる。つまり、返信宛先IPアド
レスがルータのグローバル形式のIPアドレスになって
いるので、復路も往路と同じルートとなる。従って、往
路についてトラヒック分散を行えば、復路についてもト
ラヒック分散されることとなる。
【0092】更に、マルチホーミング切分け機能を有し
ていない第1のルータも、NAT/NAPTアドレス変
換機能を備えることにより、第1の回線(WAN1)へ
パケットを転送すると決定した後、且つパケットを第1
の回線(WAN1)へ1転送する直前に、NAT/NA
PTアドレス変換を行うことにより、前述と同様に、送
信ルート同じ返信ルートとなるため、往復のルートに対
してトラヒック分散を行うことができるようになる。
【0093】なお、インターネットサービスプロバイダ
(ISP)内にあるルータは、ルーティング・テーブル
に従ってルーティングを行うため、ある宛先IPアドレ
スを示すパケットは、転送ルートが固定的になる。
【0094】このため、NAT/NAPTアドレス変換
機能を使用しない場合、復路のルートは、途中にあるル
ータのルーティング・テーブルにより、往路の中継ルー
トとは関係なく、固定的に中継ルートが決定されること
になり、復路のルートのトラヒック分散を適切に図るこ
とはできない。
【0095】図8は本発明のルータを使ったパケット中
継システムの他ルート正常性確認の説明図である。図8
において、図2に示した構成要素及びIPアドレスと同
一のものには同一の符号を付している。
【0096】(8−1) 第2のルータ2−22 は、第
1のルータ2−21 の正常性確認(生死確認)のため、
定期的(例えば60秒毎)に第1のルータ2−21 へ、
PING要求を送信する。 (8−2) そして、第1のルータ2−21 からPIN
G応答が返ってくるかどうかをチェックする。
【0097】もし、第2のルータ2−22 は、第1のル
ータ2−21 からPING応答が返ってこないことを検
出した場合、第1のルータ2−21 が正常でない(ダウ
ン状態)と見做す。
【0098】第1のルータ2−21 が正常でないと見做
した場合、前述の通信端末(PC/WS)2−1からの
公開サーバ2−3への新規セション発生の動作におい
て、第1のルータ2−21 へパケットを送信する動作は
行わず、常に第2の回線(WAN2)上へパケットを転
送する動作に切り替わる。
【0099】なお、前述したパケット中継システムにお
いて、第1のルータと第2のルータは、一体の装置とし
て構成されてあってもよい。また、ルータは、3台以上
であっても、同様に中継システムを構成することができ
る。
【0100】この場合、例えば、第2のルータは、第2
の回線(WAN2)の負荷が高くなったことを検出し
て、第1のルータにトラヒックを分散し、更に、第1の
ルータは、第1の回線(WAN1)の負荷が高くなった
ことを検出して、第3のルータにトラヒックを分散する
というように、トラヒックを振り分けるルータに優先順
位を付け、その優先順位に従ってトラヒックを分散させ
る構成とすることができる。
【0101】本発明のルータを用いたパケット中継シス
テムは、本発明のマルチホーミング切分け手段を具備す
る少なくとも一つのルータと、マルチホーミング切分け
手段を具備しない、一又は複数のその他のルータとが、
一つのローカルエリアネットワーク(LAN)に接続さ
れ、各々のルータが、それぞれのインターネットサービ
スプロバイダ(ISP)に接続されたシステムとするこ
とができる。
【0102】なお、このように、複数のインターネット
サービスプロバイダ(ISP)を介して、公開サーバ等
へアクセスする接続形態は、例えば、第1のインターネ
ットサービスプロバイダ(ISP−A)から、第2のイ
ンターネットサービスプロバイダ(ISP−B)へと、
インターネットサービスプロバイダ(ISP)を移行す
る移行段階の接続形態としても、よく用いられる接続形
態である。
【0103】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数のインターネットサービスプロバイダ(ISP)に
同時に加入し、複数のルートを選択し得る場合に、マル
チホーミング切分け手段により、複数のルートを適切に
選択し、複数ルートの使用効率を向上させることができ
る。
【0104】また、NAT/NAPTアドレス変換手段
により、ローカルエリアネットワーク(LAN)からの
送信するパケットだけでなく、インターネットサービス
プロバイダ(ISP)から返信するパケットについて
も、パケット送信時に使用したルートと同じルートが使
用されることとなり、往復のルートに対して適切なルー
ト選択が可能となる。
【0105】更に、回線使用量監視手段により、各回線
のトラヒック量を監視しながら、ルート選択を行うこと
により、各回線にトラヒックを適切に分散させることが
可能となり、複数の回線を有効に使用することができ
る。
【0106】更に、ルート監視手段により、各ルートの
正常性を確認し、障害の発生したルートへのパケット
を、他の正常なルートへ振り分けることにより、障害に
対するバックアップが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のルータの機能ブロックを示す図であ
る。
【図2】本発明のルータを使ったパケット中継システム
の初期状態の説明図である。
【図3】本発明のルータを使ったパケット中継システム
の新規セション発生の説明図である。
【図4】本発明のルータを使ったパケット中継システム
の返信パケット発生の説明図である。
【図5】本発明のマルチホーミング切分け部の動作フロ
ー図である。
【図6】本発明におけるマルチホーミング切分けテーブ
ルの説明図である。
【図7】本発明におけるNAT/NAPTアドレス変換
の説明図である。
【図8】本発明のルータを使ったパケット中継システム
の他ルート正常性確認の説明図である。
【図9】ルータを用いたパケット中継システムの説明図
である。
【符号の説明】
1−1 ルーティング制御部 1−2 NAT/NAPTアドレス変換部 1−3 マルチホーミング切分け部 1−4 ルート監視部 1−5 回線使用量監視部 1−10,1−20 ルータ 1−30 通信端末 ISP−A,ISP−B インターネットサービスプロ
バイダ WAN 広域ネットワーク LAN ローカルエリアネットワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K030 GA03 GA08 GA13 HA08 HC01 HC14 HD03 HD06 HD09 KA05 LB05 LD11 LE03 MB09 MB16 MC03 5K033 AA01 CB06 CB08 CB09 DA06 DB12 DB16 DB19 DB20 EA05 EA06 EA07 EC04

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ローカルエリアネットワークと広域ネッ
    トワークとを接続し、ローカルエリアネットワークから
    広域ネットワークへのパケット、及び広域ネットワーク
    からローカルエリアネットワークへのパケットを中継す
    るルータにおいて、 当該ルータに広域ネットワークを介して接続されるイン
    ターネットサービスプロバイダを経由するパケット転送
    ルートと、当該ルータにローカルエリアネットワークを
    介して接続される他のルータに広域ネットワークを介し
    て接続される他のインターネットサービスプロバイダを
    経由する他のパケット転送ルートと、を切分けるパケッ
    ト転送ルート切分け手段を備えたことを特徴とするルー
    タ。
  2. 【請求項2】 前記パケット転送ルート切分け手段は、
    パケット転送の各セションに対して、パケット転送ルー
    トをラウンドロビンにより決定する構成を有することを
    特徴とする請求項1記載のルータ。
  3. 【請求項3】 前記パケット転送ルート切分け手段は、
    セションを特定する、送信元及び送信先のIPアドレス
    及びポート番号並びに上位アプリケーションプロトコル
    に基づいて、パケット転送ルートを決定する構成を有す
    ることを特徴とする請求項1記載のルータ。
  4. 【請求項4】 前記パケット転送ルート切分け手段は、
    セション毎のパケット転送ルートを、上位アプリケーシ
    ョンプロトコル毎に、ラウンドロビンにより決定する構
    成を有することを特徴とする請求項1記載のルータ。
  5. 【請求項5】 前記パケット転送ルート切分け手段は、
    各パケット転送ルートに振り分けるセション数を、各パ
    ケット転送ルートの回線速度の比率に応じて決定する構
    成を有することを特徴とする請求項1記載のルータ。
  6. 【請求項6】 前記ルータは、インターネット上で使用
    されるIPアドレス体系のアドレスと、ローカルエリア
    ネットワーク上で使用されるIPアドレス体系のアドレ
    スとの変換を行なうアドレス変換手段を備えたことを特
    徴とする請求項1記載のルータ。
  7. 【請求項7】 前記ルータは、パケット転送ルートの回
    線使用量を監視する回線使用量監視手段を備え、 前記パケット転送ルート切分け手段は、各セション毎の
    パケット転送ルートを、前記回線使用量監視手段からの
    情報に基づいて決定する構成を有することを特徴とする
    請求項1記載のルータ。
  8. 【請求項8】 前記回線使用量監視手段は、パケット転
    送ルートの回線上の単位時間当たりのパケット送出数又
    は送出ビットレート等のトラヒック量を計測する手段
    と、該トラヒック量がしきい値より多い場合に高負荷と
    認識し、その旨の情報を出力する手段とを備えたことを
    特徴とする請求項7記載のルータ。
  9. 【請求項9】 前記回線使用量監視手段は、前記パケッ
    ト転送ルートの回線上のセション数を計数する手段と、
    該セション数がしきい値より多い場合に高負荷と認識
    し、その旨の情報を出力する手段とを備えたことを特徴
    とする請求項7記載のルータ。
  10. 【請求項10】 前記ルータは、他のルータを経由する
    他のパケット転送ルートの正常性を確認するルート監視
    手段を備え、 前記パケット転送ルート切分け手段は、パケット転送ル
    ートを、前記ルート監視手段からの情報に基づいて決定
    する構成を有することを特徴とする請求項1記載のルー
    タ。
  11. 【請求項11】 前記ルート監視手段は、他のパケット
    転送ルート上に存在する他のルータ宛に、ローカルエリ
    アネットワークを介して、正常性確認信号を送出し、該
    他のルータからの正常性確認応答信号を受信して、他の
    パケット転送ルートの正常性確認を行う構成を有するこ
    と特徴とする請求項10記載のルータ。
  12. 【請求項12】 前記ルート監視手段は、他のパケット
    転送ルート上に存在する他のルータから送出される、ル
    ーティング情報交換プロトコルによるルーティング情報
    に基づいて、他のパケット転送ルートの正常性確認を行
    う構成を有することを特徴とする請求項10記載のルー
    タ。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至12のいずれかに記載の
    少なくとも一つのルータと、インターネットサービスプ
    ロバイダに広域ネットワークを介して接続された少なく
    とも一つの他のルータと、それらのルータと通信端末と
    の間を接続するローカルエリアネットワークとを備えた
    ことを特徴とするルータを用いたパケット中継システ
    ム。
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