JP2002185521A - ルーティング装置および記録媒体 - Google Patents

ルーティング装置および記録媒体

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JP2002185521A
JP2002185521A JP2000380637A JP2000380637A JP2002185521A JP 2002185521 A JP2002185521 A JP 2002185521A JP 2000380637 A JP2000380637 A JP 2000380637A JP 2000380637 A JP2000380637 A JP 2000380637A JP 2002185521 A JP2002185521 A JP 2002185521A
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JP
Japan
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packet
address
internet site
user terminal
isp
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JP2000380637A
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Kazunari Irie
一成 入江
Junpei Watase
順平 渡瀬
Shinichi Kuribayashi
伸一 栗林
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザからの接続要求を受けたときに、複数
のISPを経由するパスを設定し、これらを利用してほ
ぼ同時にパケットを転送することにより、高速のWeb
アクセスやコンテンツダウンロードサービスを実現す
る。 【解決手段】 それぞれが個別のルーティングテーブル
を用いてIPのパケットをルーティングする複数のバー
チャルルータを用いて、複数のISPに接続するための
アカウント名およびパスワードに対応するISPを経由
する少なくとも二つの前記バーチャルルータとインター
ネットサイトとの間のパスを設定し、設定された前記少
なくとも二つのパスにユーザ端末とインターネットサイ
トとの間で送受信されるIPパケットをそれぞれ振り分
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信回線を介して
コンピュータ間の通信を行うコンピュータ通信システム
に利用する。特に、高速のWebアクセスやコンテンツ
ダウンロードを提供するためのIPパケット転送技術に
関する。
【0002】
【従来の技術】これまで通信回線を介してコンピュータ
間の通信を行うための様々なシステムが開発されてい
る。コンピュータ通信のうち、IPプロトコルを用いる
ものはインターネットあるいはエキストラネットとして
広く普及してきた。
【0003】通信インフラとしては、電話回線を利用し
たダイヤルアップによるモデム通信、CATV回線に接
続されたモデムにより通信を行うケーブルモデムシステ
ム、無線回線あるいは光ファイバを利用したシステムが
開発されている。
【0004】近年、特に、従来からメタリック電話回線
を利用してデータ通信が可能なADSL(Asymmetric Di
gital Subscriber Loop)が注目されている。これはユー
ザ側にATUと呼ばれるADSL終端装置、センタ側に
はDSLAM(ADSL Access Multiplexer)と呼ばれる装
置を設置し、さらにその先にBAS(Broadband AccessS
erver)あるいはBSN(Broadband Service Node)と呼ば
れるノード装置を設置し、ユーザを収容する。
【0005】ユーザはインターネットを利用するために
はインターネットサービスプロバイダ(以降、ISPと
いう)と契約し、ISPのネットワークを経由して所望
のサイトにアクセスする必要がある。初期の頃は、ユー
ザはISP一社と契約し、常に同一ISPに接続するこ
とが一般的であったが、インターネットサービスの普及
に伴い、ISPの数が急激に増加し、サービス競争によ
って各社様々なサービスメニューを提供するようになっ
た。
【0006】このように、ISPによってサービス条件
や利用料金が異なるため、ユーザが複数のISPと契約
し、使用形態に応じて接続先ISPを切り換えることが
一般的となってきている。例えば、利用料金の低い時間
帯やコンテンツの種類によってISPを切り換えて利用
することが可能である。
【0007】ダイヤルアップ接続の場合は、接続の際に
電話番号の指定によってISPを切り換えて選択接続が
可能である。このときのプロトコルとしては、PPP(P
oint-to-point protocol)が使用される。
【0008】一方、前記のADSLではネットワークサ
ービスプロバイダ(NSP)のBASまでの回線が常に
接続されている状態、すなわち常時接続の通信形態であ
り、ユーザへのインタフェースとしてはダイヤルアップ
回線ではなく、イーサネット(登録商標)の回線が提供
される。そのため、ISPの切り換えはダイヤルアップ
におけるPPPとほぼ同様のインタフェースでイーサネ
ットを経由して接続可能なPPP-over-Ethernetと呼ばれ
るプロトコルを利用して行う方式が近年開発されてい
る。
【0009】その際、接続先を指定するための識別方法
として、電話番号に代わるRealm名(あるいはドメ
イン名)を含むユーザ識別のためのアカウント名(例え
ば、userl@abc)およびパスワードを入力す
る。BASではRealm名により、接続先に対応する
回線設定を内部で行うことにより通信のためのパスを確
保する。
【0010】現在のシステムでは、ユーザは複数のIS
Pと契約することにより、サービスの使い分けが可能で
あるが、複数のISPが利用可能であるにもかかわら
ず、同時に複数のISPに接続することはできないとい
う不便さがある。現状のPPPoEのクライアントソフ
トでは同時に複数の相手先に接続することができないた
め、同時に複数のISPに接続し、アプリケーションに
よって接続先を変更したり、ネットワークリソースを活
用することができない。
【0011】従来のシステム構成の一例を図6に示す。
図6は、アクセス系がADSLの場合のシステム構成と
そのときのISPへの接続方式を示している。図中、2
−11〜13はユーザ側LANに接続されるユーザ端
末、2−21および22はATU、2−3はDSLA
M、2−4はルーティング装置としてのBASあるいは
BSN、2−41は制御部、2−42および43はスイ
ッチ、2−44〜46はバーチャルルータ、2−51〜
53は中継ノード、2−61および62はISP、2−
7はインターネット、2−8は接続先のサイト(サー
バ)である。
【0012】制御部2−41では、BASの内部回路の
制御やPPPの終端によるセッション振分けを行う。A
TUとBASとの間は、DSLAMを経由するADSL
回線により接続され、ユーザのコンピュータ端末からの
PPPパケットが転送される。ATUとBASとの間の
プロトコルとしては標準的なRFC1483のブリッジ
モードで、その上をPPP-over-Ethernetのパケットを転
送する方式により、ダイヤルアップと同様にISPへの
接続が可能である。
【0013】ユーザが接続先を指定して通信を行うため
には、PPPにより接続するが、その際、前述のとおり
接続先を指定するためのRealm名とユーザ識別のた
めのアカウント名(例えば、userl@abc)およ
びパスワードを入力する。BASではRealm名によ
り、接続先に対応するバーチャルルータ(コンテキスト
と呼ばれることもある)を選択する。図6では、ユーザ
端末2−11のユーザは、接続先2−8に向けて通信を
要求し、BASではPPPを終端し、Realm名に対
応するバーチャルルータ2−44にパスを接続し、バー
チャルルータ2−44においてルーティングが処理がな
される。
【0014】バーチャルルータ2−44は中継ノード2
−51および2−52を経由してISP#1(2−6
1)に接続され、さらにインターネット2−7を経由し
て接続先のサイトのサーバ2−8にパケットが転送され
る。BASとISPとの間はIP-over-ATM等の回線で接
続されている。また、このときユーザ端末2−12ある
いは2−13のユーザも、別の契約接続先に向けて通信
を要求し、いずれかのバーチャルルータでルーティング
処理可能である。
【0015】ここで、バーチャルルータが通常のルータ
と異なるのは、通常のルータは一つの装置内でネットワ
ークアドレスあるいはIPアドレスの重複が許されない
が、バーチャルルータは入力信号のIPアドレス以外の
情報(例えばATMのVCI:Virtual Channel Identif
ier等)によりバーチャルルータを選択するため、バー
チャルルータ間でアドレスが重複しても支障がない。
【0016】なお、あらかじめ、BASにはユーザ名、
パスワード、Realm名とバーチャルルータとの対
応、またユーザに対するサービス条件等を登録しておく
必要がある。各ユーザに対しては、固有のサービス条件
の設定を行う必要がある。ユーザ名およびパスワードの
管理はBASと分離してRADIUSサーバにより管理
することも可能である。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】このように従来のシス
テムでは、ユーザはRealm名の切り換えにより、接
続先のISPを切り換えて所望の接続先サイトにアクセ
スすることは可能であるが、複数のISPが利用可能で
あるにもかかわらず、同時に複数のISPに接続するこ
とはできない。すなわち、同時に複数のISPに接続
し、アプリケーションによって接続先を変更したり、複
数のISPのネットワークリソースを同時に活用するこ
とができない。
【0018】例えば、従来例として、特開2000−2
01182号公報あるいは特開2000−253058
号公報には、それぞれ複数のパスの中から最適なパスを
選択する技術が開示されているが、同時に複数のパスを
利用してパケットを転送するという技術の開示はない。
【0019】すなわち、従来のシステムでは、同時に複
数のISPに接続することができないため、契約ISP
のネットワークリソースを十分に活用することができな
いという問題がある。
【0020】本発明は、このような背景に行われたもの
であって、ユーザからの接続要求を受けたときに、複数
のISPを経由するパスを設定し、これらを利用してほ
ぼ同時にパケットを転送することにより、高速のWeb
アクセスやコンテンツダウンロードサービスを実現する
ことができるルーティング装置を提供することを目的と
する。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は、それぞれが個
別のルーティングテーブルを用いてIPのパケットをル
ーティングする手段を備えた複数のバーチャルルータ
と、複数のISPに接続するためのアカウント名および
パスワードを管理する手段と、この管理する手段が管理
するアカウント名およびパスワードに対応するISPを
経由する少なくとも二つの前記バーチャルルータとイン
ターネットサイトとの間のパスを設定する手段と、この
設定する手段により設定された前記少なくとも二つのパ
スにユーザ端末とインターネットサイトとの間で送受信
されるIPパケットをそれぞれ振り分ける手段とを備え
たことを特徴とするルーティング装置である。
【0022】これにより、複数のISPを経由する複数
のパスをほぼ同時に設定し、この複数設定されたパスを
同時に利用してIPパケットを伝送することにより、効
率よく高速のIPパケット伝送を実現することを特徴と
する。
【0023】なお、前述したように、バーチャルルータ
は入力信号のIPアドレス以外の情報(例えばATMの
VCI:Virtual Channel Identifier等)によりバーチ
ャルルータを選択するため、複数のISPが個々にIP
アドレスを割り当てる際に、バーチャルルータ間でIP
アドレスが重複しても支障はない。
【0024】IPパケットの振り分け方法としては、一
つのアプリケーションが複数セッションを張る場合を想
定し、これらのセッション単位でIPパケットを振り分
けることにより、複数のパスをあたかも一つの広い帯域
のパスとして利用する方法と、セッションに関わらずI
Pパケットをパス数分複製し、これを全てのパスに送信
し、このIPパケットに対する応答パケットの中で最も
早く受信された応答パケットを受信パケットとして採用
することにより、結果的に複数のパスの中で応答速度の
最も速いパスを選択して利用する方法とが考えられる。
【0025】すなわち、前記振り分ける手段は、前記ユ
ーザ端末から到着するIPパケットをセッション毎に分
類する手段と、分類されたIPパケットのIPアドレス
をセッション単位で変換する手段と、アドレス変換され
たIPパケットを前記インターネットサイトに宛て所定
のパスに送信する手段と、前記インターネットサイトか
ら到着する当該IPパケットに対する応答パケットを受
信する手段と、この応答パケットのIPアドレスを変換
する手段とを備えた構成としたり、あるいは、前記振り
分ける手段は、前記ユーザ端末から到着する一つのIP
パケットを前記複数のパス数分複製する手段と、複製さ
れたIPパケットのIPアドレスをパス単位で変換する
手段と、アドレス変換されたIPパケットを前記インタ
ーネットサイトに宛て所定のパスに送信する手段と、前
記インターネットサイトから到着する当該IPパケット
の送信時刻から最も早く受信された当該IPパケットに
対する応答パケットを受信パケットとして採用する手段
と、この受信パケットのIPアドレスを変換する手段と
を備えた構成とすることができる。
【0026】このように本発明では、複数設定されたパ
スが経由するISPがそれぞれ異なるので、IPパケッ
トのアドレスを各ISP側でそれぞれ割当てられたアド
レスにしたがって振り分けるパス毎にそれぞれ変換する
ことにより、パケット伝送路の振り分けを行う。
【0027】このとき、前記変換する手段は、インター
ネットサイトへ送信するIPパケットについては、その
送信元アドレスを前記ユーザ端末のアドレスから送信す
るパスに係る前記ISPにより割当てられる前記バーチ
ャルルータのアドレスに変換し、インターネットサイト
から受信したIPパケットについては、その宛先アドレ
スを前記ISPにより割当てられる前記バーチャルルー
タのアドレスから前記ユーザ端末のアドレスに変換する
手段を備えることにより実現できる。
【0028】本発明の別の観点は、所定のハードウェア
と、このハードウェアにインストールされた所定の基本
ソフトウェアとを備えた情報処理装置に、さらにインス
トールすることによりその情報処理装置を本発明のルー
ティング装置に相応する装置とするソフトウェアが記録
された記録媒体である。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明実施例のルーティング装置
の構成を図1および図4を参照して説明する。図1は本
発明実施例のルーティング装置のブロック構成図であ
る。図4は本発明のIPアドレス変換例を示す図であ
る。
【0030】本発明は、図1に示すように、それぞれが
個別のルーティングテーブルを用いてIPのパケット
(以降、単にパケットという)をルーティングする複数
のバーチャルルータ1−14、1−15、1−16と、
複数のISP2−61、2−62に接続するためのアカ
ウント名およびパスワードを管理するアカウント情報管
理部1−18と、このアカウント情報管理部1−18が
管理するアカウント名およびパスワードに対応するIS
P2−61、2−62を経由する少なくとも二つのバー
チャルルータ1−15、1−16とインターネットサイ
トにあるサーバ2−8との間のパスを設定するアドレス
およびプロトコル処理部(以降、単に処理部という)1
−17とを備え、処理部1−17は、この設定された前
記少なくとも二つのパスにユーザ端末2−11とサーバ
2−8との間で送受信されるパケットをそれぞれ振り分
けることを特徴とするルーティング装置1−1である。
【0031】処理部1−17は、ユーザ端末2−11か
ら到着するIPパケットをセッション毎に分類し、分類
されたIPパケットのIPアドレスをセッション単位で
変換し、アドレス変換されたIPパケットをサーバ2−
8に宛て所定のパスに送信し、サーバ2−8から到着す
る当該IPパケットに対する応答パケットを受信し、こ
の応答パケットのIPアドレスを変換する。
【0032】あるいは、処理部1−17は、ユーザ端末
2−11から到着する一つのIPパケットを前記複数の
パス数分複製し、複製されたIPパケットのIPアドレ
スをパス単位で変換し、アドレス変換されたIPパケッ
トをサーバ2−8に宛て所定のパスに送信し、サーバ2
−8から到着する当該IPパケットの送信時刻から最も
早く受信された当該IPパケットに対する応答パケット
を受信パケットとして採用し、この受信パケットのIP
アドレスを変換する。
【0033】このときに、処理部1−17は、図4に示
すように、サーバ2−8へ送信するパケットについて
は、その送信元アドレスをユーザ端末2−11のアドレ
スであるip−11から送信するパスに係るISP2−
61、2−62により割当てられるバーチャルルータ1
−15および1−16のアドレスであるip−30およ
びip−31に変換し、サーバ2−8から受信したパケ
ットについては、その宛先アドレスをISP2−61、
2−62から割当てられるバーチャルルータ1−15お
よび1−16のアドレスであるip−30およびip−
31からユーザ端末2−11のアドレスであるip−1
1に変換することによりパケットを二つのパスに振り分
ける。
【0034】本発明のルーティング装置は、所定のハー
ドウェアと、このハードウェアにインストールされた所
定の基本ソフトウェアとを備えた情報処理装置に、さら
にインストールすることによりその情報処理装置を本発
明のルーティング装置に相応する装置とするソフトウェ
アが記録された記録媒体を用いて、コンピュータ装置に
当該ソフトウェアをインストールすることにより実現で
きる。
【0035】以下では、本発明実施例をさらに詳細に説
明する。
【0036】本発明実施例であるマルチパス転送の一例
を図1に示す。従来例と同一のものについては同一番号
を付した。図中、2−11〜13はユーザ側LANに接
続されるユーザ端末、2−21および22はATU、2
−3はDSLAM、1−1は本発明を適用したルーティ
ング装置としてのBASあるいはBSN、1−11は制
御部、1−12および13はスイッチ、1−14〜16
はバーチャルルータ、1−17は処理部、1−18はア
カウント情報管理部、2−51〜53は中継ノード、2
−61および62はISP、2−7はインターネット、
2−8は接続先のサイト(サーバ)である。
【0037】制御部1−11では、BASの内部回路の
制御やPPPの終端によるパス振り分けを行う。処理部
1−17では、ユーザ端末からの通信セッションを複数
に分離し、それぞれのIPパケットのアドレスを別のア
ドレスに変換して複数のバーチャルルータとの間で転送
を行う。ATUとBASとの間はDSLAMを経由する
ADSL回線により接続され、ユーザのコンピュータ端
末からのPPPパケットが転送される。ATUとBAS
との間のプロトコルとしては標準的なRFC1483の
ブリッジモードで、その上をPPP-over-Ethernetのパケ
ットを転送する方式により、複数のセッションをサポー
ト可能である。
【0038】以下に図1の動作概要を説明する。ユーザ
が接続先を指定して通信を行うためには、PPP(Point
-to-point protocol)を利用して、接続先を指定するた
めのRealm名とユーザ識別のためのアカウント名お
よびパスワードを入力することによって所定の相手に接
続する。最初のPPPの接続先としていずれかのISP
あるいは、ISPではなくBAS本体を指定する方法が
考えられるが、ここではBAS本体を指定する方法を例
として説明する。
【0039】ATUとBASとの間のプロトコルとして
標準的なRFC1483ブリッジモードで、その上をPP
P-over-Ethernetのパケットを転送する方式を想定する
が、アクセス系のプロトコルによってはPPP-over-ATM等
のパケットがADSL回線上を伝送される方法も取り得
る。BASではPPP接続要求に対して、アカウント情
報管理部1−18の情報によって認証を行い、アカウン
ト名により、対応するバーチャルルータを選択する。本
実施例ではバーチャルルータ1−14が選択される。
【0040】本発明では二つ以上の複数のISPを経由
するパスを設定して通信を行うことを想定しているが、
ここでは、二つのISPを使ってパスを設定する場合の
動作について説明する。また、IPの上位プロトコルと
してはWebのアクセスに用いられるHTTPプロトコ
ルを例に説明するが、任意のプロトコルに拡張可能であ
る。ユーザ端末からインターネットのあるサイトへのア
クセス要求が検出されると、そのセッションは処理部1
−17に転送される。Webアクセスでは通常、速度向
上のため、同一のサイトに対して複数のパスが張られ
る。本発明では、一例としてこのセッションに着目し、
セッション単位でアクセスのために利用するISPを振
り分ける。
【0041】あるセッションについては、バーチャルル
ータ1−15を通り、中継ノード2−51および2−5
2、ISP2−61およびインターネットを経由してサ
ーバ2−8に接続する。また、別のセッションはバーチ
ャルルータ1−16を通り、中継ノード2−51および
2−53、ISP2−62およびインターネットを経由
してサーバ2−8に接続する。
【0042】このとき、ユーザ端末がISPから割当て
られるIPアドレスはISPにより異なるため、各セッ
ションのIPパケットの送信元アドレスは通過するIS
Pに合わせて処理部1−17において変換する。また、
セッションの動的な振り分け(戻りのセッションについ
ては結合)についても処理部1−17において行う。上
記処理フローを図2に示す。
【0043】すなわち、ユーザ端末2−11からのセッ
ション要求を検出すると(S1)、そのセッションに応
じて振り分け先を決定し(S2)、その振り分け先に応
じてパケットのIPアドレスの変換を行い(S3)、そ
のパケットを変換されたIPアドレスに該当するISP
を含むパスに係るバーチャルルータに送信する(S
4)。
【0044】なお、振り分け方法はセッション数あるい
はパケット長等に応じて任意に設定可能である。アクセ
ス要求の検出については、例えばパケットのヘッダ情報
部分を制御部1−11に転送するようにしておいて検出
するか、あるいはバーチャルルータ1−14において検
出する。
【0045】上記の例では二つのISPを利用する方式
について示したが、三つ以上についてもバーチャルルー
タの追加により、容易に拡張可能である。また、パスを
設定するISPの数はあらかじめ設定するか、あるいは
通信開始に際してWebインタフェース等を介してユー
ザが指定する方法を取り得る。同時に、ISPへの認証
についてもBASへのPPP接続時の認証で代用する方
法と、明示的にユーザにWebインタフェース等を介し
て入力させる方法を取り得る。
【0046】本発明におけるプロトコルの階層構造を図
3に示す。4−1〜4−5はそれぞれユーザ端末、AT
U、DSLAM、BAS、中継ノードのプロトコルスタ
ックの構造の例である。ユーザ端末からのPPP-over-Eth
ernetのパケットはBASに転送され、ユーザ認証の後
にセッションが確立され、PPP上でIPパケットがや
り取りされる。ユーザ認証は、BAS本体内あるいはリ
モートのRADIUSサーバの利用(BAS機能の一
部)のいずれも可能である。
【0047】このうち、HTTPプロトコルによるWe
bアクセスを行うパケットについては、セッションを監
視し、一つのサイトに対する同時あるいは連続したセッ
ション要求に対して、セッション単位でIPパケットの
送信元アクセスをISP#1あるいはISP#2から割
当てられるアドレスの何れかに変換し、バーチャルルー
タ経由でコア側に転送される。逆にコア側からのパケッ
トに対しては、NAT変換の後にセッションを統一的に
処理する。
【0048】図4に、BASにおけるIPアドレスの変
換例を示す。5−1はユーザ端末からインターネットサ
イトへのパケット、5−2はインターネットサイトから
ユーザ端末へのパケットに対するアドレス変換の例を示
している。
【0049】上記の例では、HTTPプロトコルを使用
するアプリケーションが複数セッションを張る場合を想
定し、これらのセッションを振り分ける構成について説
明したが、各セッション要求のパケットを同時に複数の
バーチャルルータに対して送信し、これらに対する応答
パケットのうち最も早く到着したものを利用してセッシ
ョンを張る方法もある。このときの処理フローを図5に
示す。
【0050】すなわち、ユーザ端末2−11からのセッ
ション要求を検出すると(S5)、送信するパス数分の
パケット複製を行い(S6)、各パス毎にパケットのI
Pアドレスの変換を行い(S7)、そのパケットを各パ
スに係る複数のバーチャルルータへ送信する(S8)。
【0051】前記の例と異なるのは、セッション振り分
けではなく、パケットを複製してそれぞれの送信元アド
レスを変換する点と応答パケットのうち最も早く受信し
たものを使用する点であり、容易に拡張可能である。
【0052】このように本発明では、複数のISPを経
由するパスを設定し、これらを利用して同時に複数のセ
ッションを振り分けてパケットを転送することにより、
高速のWebアクセスやコンテンツダウンロードサービ
スを実現することが可能である。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ユーザからの接続要求を受けたときに、複数のISPを
経由するパスを設定し、これらを利用して同時にパケッ
トを転送することにより、高速のWebアクセスやコン
テンツダウンロードサービスを実現することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例のルーティング装置のブロック構
成図。
【図2】本発明の処理フローの例を示すフローチャー
ト。
【図3】本発明のプロトコル階層構成の例を示す図。
【図4】本発明のIPアドレス変換例を示す図。
【図5】本発明の処理フローの他の例を示すフローチャ
ート。
【図6】従来のシステム例を示す図。
【符号の説明】
1−1、2−4 ルーティング装置 1−11、2−41 制御部 1−12、1−13、2−42、2−43 スイッチ 1−14、1−15、1−16、2−44、2−45、
2−46 バーチャルルータ 1−17 処理部 1−18 アカウント情報管理部 2−3 DSLAM 2−7 インターネット 2−8 サーバ 2−11、2−12、2−13 ユーザ端末 2−21、2−22 ATU 2−51、2−52、2−53 中継ノード 2−61、2−62 ISP
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 栗林 伸一 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 5K030 GA01 GA11 HA08 HC01 HD03 JA05 JA11 JL07 JT02 JT06 KA05 KA13 LA19 LB02 LB13 LE01 LE14

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれが個別のルーティングテーブル
    を用いてインターネットプロトコル(IP)のパケット
    をルーティングする手段を備えた複数のバーチャルルー
    タと、 複数のISP(Internet Service Provider)に接続する
    ためのアカウント名およびパスワードを管理する手段
    と、 この管理する手段が管理するアカウント名およびパスワ
    ードに対応するISPを経由する少なくとも二つの前記
    バーチャルルータとインターネットサイトとの間のパス
    を設定する手段と、 この設定する手段により設定された前記少なくとも二つ
    のパスにユーザ端末とインターネットサイトとの間で送
    受信されるIPパケットをそれぞれ振り分ける手段とを
    備えたことを特徴とするルーティング装置。
  2. 【請求項2】 前記振り分ける手段は、 前記ユーザ端末から到着するIPパケットをセッション
    毎に分類する手段と、 分類されたIPパケットのIPアドレスをセッション単
    位で変換する手段と、 アドレス変換されたIPパケットを前記インターネット
    サイトに宛て所定のパスに送信する手段と、 前記インターネットサイトから到着する当該IPパケッ
    トに対する応答パケットを受信する手段と、 この応答パケットのIPアドレスを変換する手段とを備
    えた請求項1記載のルーティング装置。
  3. 【請求項3】 前記振り分ける手段は、 前記ユーザ端末から到着する一つのIPパケットを前記
    複数のパス数分複製する手段と、 複製されたIPパケットのIPアドレスをパス単位で変
    換する手段と、 アドレス変換されたIPパケットを前記インターネット
    サイトに宛て所定のパスに送信する手段と、 前記インターネットサイトから到着する当該IPパケッ
    トの送信時刻から最も早く受信された当該IPパケット
    に対する応答パケットを受信パケットとして採用する手
    段と、 この受信パケットのIPアドレスを変換する手段とを備
    えた請求項1記載のルーティング装置。
  4. 【請求項4】 前記変換する手段は、 インターネットサイトへ送信するIPパケットについて
    は、その送信元アドレスを前記ユーザ端末のアドレスか
    ら送信するパスに係る前記ISPにより割当てられる前
    記バーチャルルータのアドレスに変換し、 インターネットサイトから受信したIPパケットについ
    ては、その宛先アドレスを前記ISPから割当てられる
    前記バーチャルルータのアドレスから前記ユーザ端末の
    アドレスに変換する手段を備えた請求項2または3記載
    のルーティング装置。
  5. 【請求項5】 所定のハードウェアと、このハードウェ
    アにインストールされた所定の基本ソフトウェアとを備
    えた情報処理装置に、さらにインストールすることによ
    りその情報処理装置を請求項1ないし4のいずれかに記
    載のルーティング装置に相応する装置とするソフトウェ
    アが記録された記録媒体。
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