JP3637012B2 - リンク/スライド収納機能付きネジ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はリンク/スライド収納機能付きネジに関し、特に、省スペース化と緩み防止を可能とするリンク/スライド収納機能付きネジ(以下、スライドヘッドネジと称する)に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のネジ60は、図9に示すようにワッシャー61およびスプリングワッシャー62を組み合わせた組込みネジにして締め付けを行っていた。このため、ネジ60はワッシャーの径が必要となる為固定面積が大きくなってしまう。
【0003】
図10に示すようなネジ70では、ネジ頭71の形状そのものをツバ72にし締め付けを行っていた。このために、ネジ70はネジの頭部分が比較的大きくなり、装置外観が悪く、最小化が困難であった。
【0004】
また、図11に示すようなネジ80では小径ネジでネジ頭81を薄くするとのネジの溝82が深く出来ないため、締め付け時に破損しやすい。このため、ネジ頭81を極薄くするためには、ワッシャー等を組み込めない為ネジゆるみ防止手段が液状の固定剤90等に限られていた。
【0005】
さらに従来のこの種のネジは特開昭64−026013号公報に記載されているようにねじ軸を螺入するときに工具の先端部と嵌合するねじ頭部を設け、かつネジ頭に工具嵌合部を隠す部材を被着したネジが示されているが外観上の凸部の最小化やスペース上に問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
この種の従来のネジでは、装置外観や、設置スペースの少ない場所でネジ止めを行う場合にネジ頭を薄く、狭くすることで外観上の凸部の最小化やスペース上の問題を解決し、又ネジ部に固定剤を注入することでゆるみ問題を解決してきた。
【0007】
これらの点を踏まえ、本発明は一部品で同時に省スペース化をはかりネジの締め付けが出来るリンク/スライド収納機能付きネジを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の実施の形態は、外周にネジが切られているネジ部と、該ネジ部の内部を上下方向に摺動するスライド部と、該スライド部に支点を介して接続し傾斜するようにした傾斜ネジキャップとより構成されることを特徴とするリンク/スライド収納機能付きネジを提供する。
【0009】
本発明の第2の実施の形態は、スライド部にドライバー用溝を設け、ネジ部を回転せしめることを特徴とする請求項1記載のリンク/スライド収納機能付きネジを提供する。
【0010】
本発明の第3の実施の形態は、傾斜ネジキャップにネジ頭を設け、該ネジ頭を分割し、ネジ溝を設けたことを特徴とする請求項2記載のリンク/スライド収納機能付きネジを提供する。
【0011】
本発明の第4の実施の形態は、傾斜ネジキャップのネジ頭は取付部材に食い込むツバ部を設けたことを特徴とする請求項3記載のリンク/スライド収納機能付きネジを提供する。
【0012】
本発明の第5の実施の形態は、ネジ頭とネジ部はほぼ同一の径にしたことを特徴とする請求項4記載のリンク/スライド収納機能付きネジを提供する。
【0013】
本発明の第6の実施の形態は、ネジ部はネジ頭の分割部分に挿入するガイドピンを設け、該ガイドピンにより前記ネジ頭を変形させ固定することを特徴とする請求項3、4および5記載のリンク/スライド収納機能付きネジを提供する。
【0014】
本発明の第7の実施の形態は、傾斜ネジキャップおよびスライド部は、ネジ部内に上下にスライド移動し収納するように構成したことを特徴とする請求項1記載のリンク/スライド収納機能付きネジを提供する。
【0015】
本発明の第8の実施の形態は、ネジ部は、その内部に傾斜ネジキャップを上部に保持する為の圧縮スプリングを設けたことを特徴とする請求項7記載のリンク/スライド収納機能付きネジを提供する。
【0016】
本発明の第9の実施の形態は、傾斜ネジキャップの上下スライド移動をガイドする為のガイドピンを設けたことを特徴とする請求項8記載のリンク/スライド収納機能付きネジを提供する。
【0017】
本発明の第10の実施の形態は、ガイドピンは、スライド部の下方向のスライド移動により傾斜ネジキャップを押し広げる機能を有することを特徴とする請求項9記載のリンク/スライド収納機能付きネジを提供する。
【0018】
本発明の第11の実施の形態は、ネジ部の内部に設けた逆ネジ部とスライド部の逆ネジ部とでロック機構を構成したことを特徴とする請求項8記載のリンク/スライド収納機能付きネジを提供する。
【0019】
本発明の第12の実施の形態は、傾斜ネジキャップは極薄のネジ頭にし、ツバが食い込み緩み止め手段となることを特徴とする請求項4記載のリンク/スライド収納機能付きネジを提供する。
【0020】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0021】
図1〜図8は本発明の一実施例を示す。図1〜図8を参照すると、本発明の一実施例はリンク/スライド収納機能付きネジ(以下、スライドヘッドネジと称する)で、外周にネジが切られているネジ部11と、ネジ部11の内側を摺動するスライド部14と、スライド部14に揺動する傾斜ネジキャップ12(以下、ネジキャップと称する)とで構成されている。
【0022】
ネジ部11は内側にスライド部14を摺動するスライド用溝19(図3および図7)が設けられており、上下に移動するように構成されている。
【0023】
ネジ部11の内部には、ネジキャップ12およびスライド部14を上部に保持する為の圧縮スプリング(以下、プリングと称する)16(図3)とネジキャップ12の上下スライド移動をガイドする為のガイドピン17(図5)とスライド部14を摺動するスライド用溝19(図7)が設けられている。ネジ部11の内部は図5に示すようにネジキャップ12およびスライド部14が下にスライド移動し収納されるように構成されている。
【0024】
ネジ部11は内部に逆(メ)ネジ部18(図6)が設けられ、ネジキャップ12のスライド部14にも逆(オ)ネジ部18a(図5)が設けられており、ネジ部11の内側の逆(メ)ネジ部18とスライド部14の逆(オ)ネジ部18aとが螺合することにより、ロック機構を構成している。
【0025】
このネジキャップ12はスライド部14に接続する支点13を持ち大きく傾斜するように構成されている。スライド部14はネジ部11の内側に設けたスライド用溝19(図3および図7)に摺動するように突起部20が設けられている。
【0026】
スライド部14はドライバー用溝を回転させることによりスライド部14と突起部20が一体となってネジ部11を回転するように構成されている。
【0027】
ネジキャップ12はネジ部11の内部に押し込まれると、スライド部14の突起部20がネジ部11のスライド用溝19からはずれ、スライド部14側の逆ネジ部18aがネジ部11の内部の逆ネジ部18とに螺合するように構成されている。
【0028】
ネジキャップ12はネジ頭部が分割されており、深い溝を構成することで、ドライバーの深い挿入が可能となり溝の破損を防止できる構造となっている。
【0029】
さらに、ネジキャップ12はネジ頭のツバ部22が食い込み方式(図8)を構成し、ツバ部22が取付部材40に食い込み、ゆるみを防止ができる構造となっている。
【0030】
つぎに、本発明の一実施例の動作を説明する。
【0031】
まず、図1に示すようにネジ10は取付部材40のメネジ部41に挿入し、ネジキャップ12を倒した状態で、支点13の近傍にあるドライバー用溝15にドライバー30を入れ、図2に示すように時計(正転)方向(矢印G)に締め付ける。これにより、ネジ10のネジ部11が取付部材40に全て入り込む(図2)まで行う。
【0032】
図3に示すようにネジキャップ12を矢印H方向に垂直に戻し、ネジキャップ12を図4に示すように矢印I方向に押し込むと、ネジキャップ側の逆(オ)ネジ部18aがネジ部11の逆(メ)ネジ部18に到達する。
【0033】
ネジキャップ12がガイドピン17により押し広げられ、図5に示すように矢印J方向に移動し、ツバ部22を変形させる。
【0034】
ネジキャップ12は図6に示すようにロック方向(矢印K)にネジ溝を介して回転させ締め付けることにより、ネジキャップ12のツバ部22の先端が取付部材に図8に示すように食い込む。さらに、ネジキャップ12を逆方向(ロック方向)に回転し締め付ける。
【0035】
スライドヘッドネジ10を外す場合は、始めにネジキャップ12を時計方向(解除方向)に回転することでネジ部11とスライド部14の逆ネジ部18、18aが外れ、ネジキャップ12が圧縮スプリング16の力により持ち上げられ、尚且つネジキャップ12を倒すことでドライバー等により外すことが可能となる。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、ネジキャップにより最小面積のツバで固定が可能であり、ネジを分割することにより溝を構成するので深い挿入が可能となり極薄ネジ頭の破損を防止できる効果がある。
【0037】
さらに、本発明は、極薄ネジ頭であって、ネジ頭のツバ部22の食い込み方式としたので、ゆるみ防止ができる効果が得られる。
【0038】
さらにまた、本発明はネジを一部品としたので省スペース化を可能とした効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるドライバーを溝にいれる状態を示す図である。
【図2】本発明の一実施例におけるネジキャップを時計方向に締め付ける状態を示す図である。
【図3】本発明の一実施例におけるネジキャップを垂直に戻す状態を示す図である。
【図4】本発明の一実施例におけるネジキャップを垂直に押し込む状態を示し、図3のB−B断面を示す図である。
【図5】本発明の一実施例におけるガイドピンによって傾斜ネジキャップが開く状態を示す図である。
【図6】本発明の一実施例におけるネジキャップを反時計方向に回転させる状態を示す図である。
【図7】本発明の一実施例におけるスライド用溝を示し、図3のA−A断面を示す図である。
【図8】本発明の一実施例におけるネジキャップが食い込む状態を示し、図5のカ部分を拡大した図である。
【図9】従来の第1のネジにおける締め付け状態を示す図である。
【図10】従来の第2のネジにおける締め付け状態を示す図である。
【図11】従来の第3のネジにおける締め付け状態を示す図である。
【符号の説明】
10 ネジ
11 ネジ部
12 傾斜ネジキャップ
13 支点
14 スライド部
15 ドライバー用溝
16 圧縮スプリング
17 ガイドピン
18,18a 逆ネジ部
19 スライド用溝
20 突起部
22 ツバ部
30 ドライバー
40 取付部材
41 メネジ部
Claims (12)
- 外周にネジが切られているネジ部と、該ネジ部の内部を上下方向に摺動するスライド部と、該スライド部に支点を介して接続し傾斜するようにした傾斜ネジキャップとより構成されることを特徴とするリンク/スライド収納機能付きネジ。
- スライド部にドライバー用溝を設け、ネジ部を回転せしめることを特徴とする請求項1記載のリンク/スライド収納機能付きネジ。
- 傾斜ネジキャップにネジ頭を設け、該ネジ頭を分割し、ネジ溝を設けたことを特徴とする請求項2記載のリンク/スライド収納機能付きネジ。
- 傾斜ネジキャップのネジ頭は取付部材に食い込むツバ部を設けたことを特徴とする請求項3記載のリンク/スライド収納機能付きネジ。
- ネジ頭とネジ部はほぼ同一の径にしたことを特徴とする請求項4記載のリンク/スライド収納機能付きネジ。
- ネジ部はネジ頭の分割部分に挿入するガイドピンを設け、該ガイドピンにより前記ネジ頭を変形させ固定することを特徴とする請求項3、4および5記載のリンク/スライド収納機能付きネジ。
- 傾斜ネジキャップおよびスライド部は、ネジ部内に上下にスライド移動し収納するように構成したことを特徴とする請求項1記載のリンク/スライド収納機能付きネジ。
- ネジ部は、その内部に傾斜ネジキャップを上部に保持する為の圧縮スプリングを設けたことを特徴とする請求項7記載のリンク/スライド収納機能付きネジ。
- ネジ部は、傾斜ネジキャップの上下スライド移動をガイドする為のガイドピンを設けたことを特徴とする請求項7記載のリンク/スライド収納機能付きネジ。
- ガイドピンは、スライド部の下方向のスライド移動により傾斜ネジキャップを押し広げる機能を有することを特徴とする請求項9記載のリンク/スライド収納機能付きネジ。
- ネジ部の内部に設けた逆ネジ部とスライド部の逆ネジ部とでロック機構を構成したことを特徴とする請求項9記載のリンク/スライド収納機能付きネジ。
- 傾斜ネジキャップは極薄のネジ頭にし、ツバが食い込み緩み止め手段となることを特徴とする請求項4記載のリンク/スライド収納機能付きネジ。
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