JP3635807B2 - パネル駆動装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば、劇場,多目的ホールなどの舞台や客席側の壁面に並設されたパネルを駆動するのに用いられるパネル駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、劇場や多目的ホールの舞台や客席側の壁面には、演劇や演奏している音声の音響効果を高めるために、あるいは演奏の種類に応じて音の指向性を調整したりするために、方向(向き)を調整自在にした複数枚のパネルが並設されることがある。
【0003】
そして、このような複数枚のパネルを駆動させるのに、従来から、各パネルごとに設けたモータを用いる方法と、ギャーボックスや連結ロッドを介して一台のモータで複数枚のパネルを同時に駆動する方法が実施されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来のパネル駆動装置において、各パネルごとにモータを設けて、これらを独自に駆動してパネルの向きを調整するものでは、モータ使用数が多くなるためシステム全体として重量かつコストアップになるのを避けられないという課題があった。
【0005】
また、一台のモータで複数枚のパネルを駆動するものでは、ギャーボックス内の各ギャごとのバックラッシュが不均等であることのほか、モータから離れるほど連結軸のガタ(バックラッシュ)やキーのガタが重なって、停止位置のずれが大きくなる。
【0006】
つまり、各パネルを一定の揃った向きとなるように所定の停止位置で停止させようとしても、必ずこれらの停止位置(向き)にずれを生じてしまい、閉鎖したときに各パネルの面が揃わなくなり、外観上見栄えが悪くなるという課題があった。
【0007】
なお、このようなパネルの停止位置のずれは、前記のようにモータから遠くにあるものほど大きくなる。
【0008】
この発明は、前記のような課題を解決するものであり、一台のモータで複数のパネルを所定の停止位置にて決まった向きに停止させることができ、この停止制御を正確かつローコストに実現できるパネル駆動装置を提供することを目的とする。
【0009】
また、この発明は、複数のパネルが作る面が円弧面などのように平面でない形態であっても、前記各パネルに回転を伝達でき、また、前記各パネルを適度な低速度にて滑らかに回転させることができるパネル駆動装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記した目的を達成するために、請求項1の発明にかかるパネル駆動装置は、互いに隣接するように並設された複数枚のパネルと、これらの各パネルに一体のパネル駆動軸にそれぞれ連結されたトルクリミッタと、該トルクリミッタを介してモータの回転を各パネルに伝達する各一のギャーボックスとを設け、各パネルに対しこれらのパネルのパネル駆動軸を中心とする回転の停止位置を決めるストッパ部材を対向配置したものである。
【0011】
また、請求項2の発明にかかるパネル駆動装置は、各ギャーボックスを連結ロッドを介して互いに連結し、これらの連結ロッドの少なくとも一つに減速機を介してモータの回転を伝達させるようにしたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を図について説明するが、図1は、この発明のパネル駆動装置を示す側面図および要部の平面図であって、このパネル駆動装置は、ホールの客席側の壁面に設置されている。
【0013】
同図において、1は、ホールの客席側階段で、これらの客席側階段1には、各階段ごとに昇り降りする通路を残して複数の椅子(図示しない)が並設されている。
【0014】
また、2は、客席側の側壁であり、3は、客席側の背面壁であって、側壁2の一部には、客席へ出入りするための開閉ドア4が複数箇所に亘って設けられており、背面壁3側には映写室の映写窓や音響調整室の覗窓など(図示しない)が設けられる。
【0015】
さらに、5は、側壁2内に水平回動自在に配置された寸法が異なる複数枚(ここでは、8枚)のパネルであり、これらは互いに水平方向に僅かの間隙を残して隣接されている。
【0016】
また、これらの各パネル5の表裏は、単純な平面とされたり、あるいは必要に応じ円弧状に突出した円弧面とされたりして、例えば、一方の片面は音反射面、他方の片面は音吸収面とされて、所期の音響効果が得られるように設計されている。
【0017】
各パネル5の上端面の中央部にはこれらを水平回転可能に支持するパネル駆動軸6が突設されており、これらの各パネル駆動軸6には、各一のトルクリミッタ7を介して各一のギャーボックス8の出力軸9が連結されている。
【0018】
また、各ギャーボックス8の入力軸は、図3に示すように、ユニバーサルジョイント(符示せず)の介在下に連結ロッド10を介して互いに直列連結されており、従って、各ギャーボックス8の位置が直線上に正しく配置されなくても、モータの回転を各パネル5に伝達可能にしている。
【0019】
そして、一段目にある前記ギャーボックス8の入力軸には連結ロッド10を介して減速機11の出力軸が連結されており、さらにこの減速機11の入力軸がモータ12の駆動軸に連結されている。
【0020】
また、13は、各パネル5の裏面に対向する所定位置に設けられたストッパ部材であり、これらはパネル駆動軸6を中心とする各パネル5の回転停止位置の位置決めを行うように機能する。
【0021】
従って、これらの各ストッパ部材13に前記各パネル5が接触して停止した状態にて、全てのパネル5がすべて希望する一定の方向に向こととなる。
【0022】
かかる構成になるパネル駆動装置では、図示しない舞台上で、例えば、演奏される音楽の音場を客席の特定部位に創成しようとする場合や、ホール全体の音の響きを均一にしようとする場合などには、各パネル5をパネル駆動軸6を中心として回転させて、予め計算された所定の向きで停止させることとなる。
【0023】
いま、モータ12を図示しない制御回路で指定された回転数分回転させると、その回転が減速機11にて所定速度に減速されて、連結ロッド10で相互に連結されたギャーボックス8に伝えられる。
【0024】
このため、これらの各ギャーボックス8にトルクリミッタ7を介して接続された各々のパネル5は、各パネル駆動軸6を中心として、例えば、図2の矢印A方向に所定角度宛回転した後に、実線で示した位置に停止するとし、この停止位置は、前記した制御回路によって予め設定されている。
【0025】
このようにすることで、これらのパネル5は舞台上の音源からの音声を客席側に向けて最適に指向させることができ、所期の良好な音場を客席側に創成できることとなる。
【0026】
一方、パネル5をオーケストラ演奏などのために正規に位置に戻して停止させる場合には、前記制御回路の制御下でモータ12を逆転駆動させ、これにより、減速機11,ギャーボックス8のギャーおよびトルクリミッタ7も逆転し、各パネル5も前記とは逆方向(矢印A方向とは反対側)に回転する。
【0027】
この逆方向の回転によって、ギャーボックス8内のギャーのバックラッシュにも拘らず、各パネル5は、次々に背面にある前記ストッパ部材13に衝合することになる。
【0028】
このとき、各パネル5は、このストッパ部材13位置以上には逆転することなく、全てのパネル5が前記ストッパ部材13に当接するまでは、他のパネル5に対応する各トルクリミッタ7が、その対向する二つのトルク伝達部で滑りながら摩擦接触している。
【0029】
こうして、全てのパネル5がストッパ部材13に当接して停止した場合には、制御回路の制御出力にもとづいて、モータ12の駆動が停止される、すなわち、複数のパネル5は、一つのモータ12によって同時に回転駆動されて、前記のようなストッパ部による反転停止位置のほか、必要に応じて所定の停止位置,向きにてずれを生じることなく正確に停止させることができる。
【0030】
そして、この発明では、各ギャボックス8がユニバーサルジョイントの介在下に連結ロッド10を介して連結されているため、非直線の、例えば、円弧状などの線上に配置された複数のギャーボックス8およびパネル5を確実かつ容易に等量ずつ回転させることができる。
【0031】
また、モータ12の回転は、減速機11を介して各ギャーボックス8およびパネル5に伝えられるために、パネル5の向きをゆっくり、安全かつスムースに、しかも正確に調整できるという利点が得られる。
【0032】
【発明の効果】
以上のように、請求項1の発明によれば、互いに隣接するように並設された複数枚のパネルと、これらの各パネルに一体のパネル駆動軸にそれぞれ連結されたトルクリミッタと、該トルクリミッタを介してモータの回転を各パネルに伝達する各一のギャーボックスとを設け、各パネルに対し、これらのパネルのパネル駆動軸を中心とする回転の停止位置を決めるストッパ部材を対向配置するように構成したので、一台のモータで複数のパネルを所定の停止位置にて決まった向きに停止させることができ、この停止制御を正確かつローコストに実現できるという効果得られる。
【0033】
また、請求項2の発明によれば、各ギャーボックスをユニバーサルジョイントの介在下に連結ロッドを介して互いに連結し、これらの連結ロッドの少なくとも一つに減速機を介してモータの回転を伝達させるように構成したので、複数のパネルが作る面が円弧面などの平面でない形態であっても、各パネルに回転を伝達でき、また、各パネルを適度な速度にて滑らかに回転させることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の一形態によるパネル駆動装置を示す側面図である。
【図2】図2に示すパネル駆動装置の要部を示す平面図である。
【図3】図1におけるギャーボックスおよびトルクリミッタ付近を詳細に示す側面図である。
【符号の説明】
5 パネル
6 パネル駆動軸
7 トルクリミッタ
8 ギャーボックス
10 連結ロッド
11 減速機
12 モータ
13 ストッパ部材
Claims (2)
- 互いに隣接するように並設された複数枚のパネルと、これらの各パネルに一体のパネル駆動軸にそれぞれ連結されたトルクリミッタと、該トルクリミッタを介してモータの回転を各パネルに伝達する各一のギャーボックスと、各パネルに対向配置されてこれらのパネルのパネル駆動軸を中心とする回転の停止位置を決めるストッパ部材とを備えたパネル駆動装置。
- 各ギャーボックスが連結ロッドを介して互いに連結され、連結ロッドの少なくとも一つに減速機を介してモータが接続されていることを特徴とする請求項1に記載のパネル駆動装置。
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JP24259596A JP3635807B2 (ja) | 1996-08-26 | 1996-08-26 | パネル駆動装置 |
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- 1996-08-26 JP JP24259596A patent/JP3635807B2/ja not_active Expired - Fee Related
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