JPH0657848A - コンサートホール等建築物の壁装置 - Google Patents

コンサートホール等建築物の壁装置

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JPH0657848A
JPH0657848A JP8468591A JP8468591A JPH0657848A JP H0657848 A JPH0657848 A JP H0657848A JP 8468591 A JP8468591 A JP 8468591A JP 8468591 A JP8468591 A JP 8468591A JP H0657848 A JPH0657848 A JP H0657848A
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JP
Japan
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wall
driven
drive
wall plates
frame
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JP8468591A
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English (en)
Inventor
Takeshi Tanaka
全 田中
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YAMASHITA SEKKEI KK
Bunka Shutter Co Ltd
Original Assignee
YAMASHITA SEKKEI KK
Bunka Shutter Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】複数の壁板を有しこの壁板の姿勢により音響効
果の調整機能を有する壁装置に於いて、各壁板の動きを
円滑且同期させ見栄えの向上を図ると共に製作性、施工
性の向上を図る。 【構成】壁面に埋設可能な枠状フレーム11,12,1
3に、短冊状の壁板10を所要数回転自在に設け、隣接
する壁板の端部が相互に当接する様にすると共に前記壁
板に被動部材29を取付け、前記フレームの1端側に駆
動ユニット14を設け、該駆動ユニットによって駆動さ
れる軸に駆動部材32を取付け、該駆動部材と前記被動
部材とを棒状の伝動部材31により連結し、前記駆動ユ
ニットで駆動部材を回転することにより、伝動部、被動
部材を介して各壁板を同期させて回動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンサートホール、劇
場等各種催し物が行われる建築物の壁装置、特に音の反
射、吸音、残響時間の調整等、音響制御機能を有する壁
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】各種催し物が行われるホールでは、催し
物の種類によっては音を効果的に反射させ音響効果を増
大させ、或は音の反射を抑制する等、ホールの壁をその
催し物に合せて音響性能の制御をすることが好ましい。
【0003】劇場等、1つの部屋内で発生した音が消滅
する迄の時間を残響時間と呼ぶが、残響時間の長短は部
屋を構成する部材の音の反射、吸収の性状による。一般
に音楽等の催しで豊かな響きを必要とする場合、残響時
間が長めの性状であることが望ましく、又講演会等の催
しで音声を明瞭に聞き取れることが必要な場合、残響時
間が短めであることが望ましい。
【0004】従って、催し物を開催するホール等会場の
中には、残響時間調整等の音響制御機能を有する壁装置
を備えているものがある。
【0005】図5は、従来の壁装置の概念を示してお
り、壁面を構成する短冊状の壁板1a,1b,1c…が
縦長に配置され、その上端、下端に於いて回転自在に支
持されている。又、壁板1a,1b,1c…の回転軸に
はスプロケット2a,2b,2c…が嵌着され、これら
スプロケット2a,2b,2c…と、モータ3の出力軸
に嵌着されたスプロケット4とはチェーン5によって連
結してある。
【0006】而して、モータ3を駆動することでチェー
ン5を介し各壁板1a,1b,1c…が回転し、壁板面
の角度を変えられる様になっている。この壁板面の角度
を変えることで演奏音の反射方向が変化し、音響効果を
調整できる様になっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来の壁装置では壁板1a,1b,1c…が床面から天井
に至る大きなものとなり、取扱い性が非常に悪いと共に
壁板1a,1b,1c…の組付けは現場作業とならざる
を得ない、この為作業性が悪く而も多人数による長時間
の組付作業となる。
【0008】更に、ホール等は床面が階段状となってお
り、前記壁板1a,1b,1c…は一枚ずつ全て長さの
異なるものとなり、壁板製作上でも効率の悪いものとな
っている。更に又、チェーン5で連結していることか
ら、チェーンのたるみで壁板1a,1b,1c…の角度
が一致せず、又壁板1a,1b,1c…が完全に戻らな
い等見栄えが悪いものであった。又、チェーンは経時的
に延び、或は温度変化によっても延び縮みがあると共に
据付時でのたるみもある程度必要であること等、チェー
ンのたるみを完全に除去することは不可能で、前述した
不具合は避けられないものとなっていた。
【0009】本発明は斯かる実情に鑑み、壁板の動きが
完全に同期し、而も生産性、施工性、取扱性に優れた壁
装置を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、壁面に埋設可
能な枠状フレームに、短冊状の壁板を所要数回転自在に
設け、隣接する壁板の端部が相互に当接する様にすると
共に前記壁板に被動部材を取付け、前記フレームの1端
側に駆動ユニットを設け、該駆動ユニットによって駆動
される軸に駆動部材を取付け、該駆動部材と前記被動部
材とを棒状の伝動部材により連結したことを特徴とする
ものである。
【0011】
【作用】駆動ユニットにより駆動部材を回転させると、
該駆動部材の回転は伝動部材によって各被動部材に伝達
され、各壁板は前記駆動部材の回転量に応じて回動し姿
勢を変化させる。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照しつつ本発明の一実施例を
説明する。
【0013】図1はコンサートホール等会場の側壁を示
しており、該側壁に壁装置7,8,9…が埋設される。
図2にも示される様に、各壁装置7,8,9…は、水平
方向に長い短冊状壁板10,10,10…を多段に有
し、床面から天井面迄の高さの変化に対しては、前記壁
板10の枚数を増減させることで対応している。
【0014】各壁板10は水平な軸心を中心に回転自在
にフレーム11,12,13…に設けられ、各壁装置
7,8,9…単位で、全ての壁板10はリンク(後述)
により連結され、一体的に回動する様になっている。
【0015】又、天井部分には開閉駆動ユニット14を
有し、該駆動ユニット14の出力軸と前記最上段の壁板
10とがやはりリンクで連結され、駆動ユニット14が
最上段の壁板10を回動することで壁装置7,8,9…
の全ての壁板10が完全に同期して回動する構成となっ
ている。
【0016】以下、図3,図4により詳述する。尚、機
構的には各壁装置は同一であるので、説明は壁装置9に
ついて行う。
【0017】会場の壁15には、壁装置9の設置用の開
口部16が設けられ、該開口部16に金具17を介して
前記フレーム13が取付けられ、該フレーム13に所要
枚数の壁板10が回転自在に取付けられる。
【0018】又、前記開口部16の周囲には内装パネル
18が取付けられ、壁装置9の機構部分を隠している。
更に、前記壁15に対して室外側に外壁19が設けら
れ、該外壁19の室内側には吸音材20が貼設される。
【0019】前記壁板10は、回転軸心に合致させた中
空の軸保持部材21が水平方向に貫通し、該軸保持部材
21の上下にコ字状の枠体22を固着してパネルフレー
ム23を構成し、該パネルフレーム23の空間部には吸
音材(図示せず)を充填し、パネルフレーム23の室内
側には合成板等から成る反射板24を取付けたものであ
る。
【0020】前記軸保持部材21の両端には軸端ブロッ
ク25、内部固定板26を介して端軸27が固着されて
おり、該端軸27は軸受28を介して前記フレーム13
に回転自在に支持される。前記軸端ブロック25の一方
に被動リンク29が固着され、全ての被動リンク29は
ピン30を介し両面2本の伝動リンク31,31によっ
て連結される。該伝動リンク31の上端は後述する駆動
リンク32に枢着される。尚、該駆動リンク32と前記
被動リンク29の動作アーム長を同一としておく。
【0021】前記壁板10の両側面にはゴム材或はモヘ
ア等の側部シール部材33が貼設され、前記内装パネル
18との間隙を閉塞する。更に、前記壁板10の下端面
にもゴム材或はモヘア等の下部シール部材34が設けら
れ、該下部シール部材34は壁板10が閉状態の時、図
3に示される様に下側の壁板10の上端に密着する様に
なっている。
【0022】又、床面にも最下段の壁板10に当接する
床シール部材35が設けられる。
【0023】前述した様に壁装置は天井側に駆動ユニッ
ト14を有し、該駆動ユニット14と前記全ての壁板1
0とが前記伝動リンク31により連結されている。
【0024】上階床36に枠状のベースフレーム37を
設置し、該ベースフレーム37にモータ38を固着し、
前記端軸27と同一平面内となる様駆動軸39を回転自
在に取付ける。該駆動軸39には前記駆動リンク32、
被動スプロケット40が固着され、該被動スプロケット
40はチェーン41を介してモータ38の出力軸に固着
した駆動スプロケット43に連結されている。
【0025】尚、図3中、44は壁装置設置の為に上階
床36に設けた開口部、45は外壁19に設けた音抜き
用の窓孔である。
【0026】以下、作動を説明する。先ず上述した壁装
置9を設置する場合、フレーム13に壁板10を組込ん
だ後、壁15の開口部16に取付けるか、或はフレーム
13に壁板10を仮組した後、フレーム13のみを開口
部16に取付け、後で壁板10を組付けてゆく。壁装置
13の組付けの方法は、壁装置13の規模、現場の状況
に合せて適宜選択することができる。
【0027】コンサートが催された場合等壁板10によ
る残響時間の調整等、音響効果の調整が必要な場合、前
記駆動ユニット14を動作させ、各壁装置毎に、駆動リ
ンク32、伝動リンク31、被動リンク29を介して壁
板10の回転角度を調整する。
【0028】残響音を解放する場合、壁板10を90°
回転して壁板10間の開口面積を最大とし、室外に残響
音が逃げてゆくようにする。前記した窓孔45は、残響
音放出用の開口部であり、又外壁内面の吸音材20は残
響音の消失作用を効果的とする。
【0029】この調整の過程で、駆動リンク32の回転
中心、被動リンク29の回転中心及び両リンク30,2
9の動作アーム長が合致しているので、両リンク30,
29の動きが一致し、各壁装置毎の壁板10の動きは完
全に一致し、且連結部分の動きの無駄、無理が生じるこ
とがない。
【0030】従って、各壁板間での動きのずれにより隙
間が生じ、各壁板間の姿勢の不整により見栄えを損うこ
とがない。
【0031】尚、モータ42から駆動軸39への動力伝
達に於いて、電気的、機械的等適宜な手段により減速さ
れることは勿論である。
【0032】又、伝動リンク31は2本1組としたが1
本としてもよく、1本の伝動リンク31を2本の駆動リ
ンク32、2本の被動リンク29で挟込む様にして連結
してもよい。又、伝動リンク31は上下1本の連続した
ものでなく、各連結区間毎に分割してもよい。又、駆動
リンク32は単なる円板であってもよく、駆動軸を省略
して直接モータの出力軸に設けてもよい。又、伝動リン
クをラックとし、駆動リンク、被動リンクをギアとラッ
ク−ピニオン形式で各壁板を回転させてもよい。
【0033】更に、駆動ユニット14は天井側に設けた
が、床側に設けてもよい。
【0034】更に又、上記実施例では壁装置を垂直姿勢
としたが水平姿勢で設けることも可能である等、本発明
の要旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能であるという
ことは言う迄もない。
【0035】
【発明の効果】以上述べた如く本発明によれば、ユニッ
ト方式での製作、施工となり、製作性、作業性、施工
性、仕上り精度が大幅に向上する。又、壁板駆動ユニッ
ト等同一仕様で製作可能であり、製産性が向上すると共
に製作コストが低減する。
【0036】各壁板の動きが円滑で、且完全に同期して
動くので、見栄えがよく、壁板の姿勢制御も著しく容易
となる等、種々の優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る壁装置を実施した建築
物の壁を示す図である。
【図2】図1のA−A矢視図である。
【図3】図2の一部を破断した拡大図である。
【図4】図3図のB−B矢視図である。
【図5】従来例の説明図である。
【符号の説明】
7 壁装置 8 壁装置 9 壁装置 10 壁板 11 フレーム 12 フレーム 13 フレーム 14 駆動ユニット 29 被動リンク 31 伝動リンク 32 駆動リンク 38 モータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁面に埋設可能な枠状フレームに、短冊
    状の壁板を所要数回転自在に設け、隣接する壁板の端部
    が相互に当接する様にすると共に前記壁板に被動部材を
    取付け、前記フレームの1端側に駆動ユニットを設け、
    該駆動ユニットによって駆動される軸に駆動部材を取付
    け、該駆動部材と前記被動部材とを棒状の伝動部材によ
    り連結したことを特徴とするコンサートホール等建築物
    の壁装置。
  2. 【請求項2】 駆動部材の回転軸心と被動部材の回転軸
    心とを同一平面内とし、該駆動の動作アーム長と被動部
    材の動作アーム長とを同一とした請求項1のコンサート
    ホール等建築物の壁装置。
  3. 【請求項3】 各壁板に被動リンクを固着し、該各被動
    リンクと駆動ユニットの駆動軸に設けられる駆動リンク
    とを1本の伝動リンクで連結した請求項1のコンサート
    ホール等建築物の壁装置。
JP8468591A 1991-03-25 1991-03-25 コンサートホール等建築物の壁装置 Pending JPH0657848A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102009005415A1 (de) 2008-01-21 2009-07-23 Beat Gysin Bühnentechnisches System sowie Verfahren zum Betrieb eines solchen Systems
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