JP3635455B2 - 棚固定部の水切り構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ミラーキャビネット等の棚トレーを固定する場合にあって、棚トレーを固定する部位からミラーキャビネットの裏面側へ侵入した水を受け、これを正面側へ排出する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、ミラーキャビネットでは、正面中央の洗面器の上方に鏡を配置し、その左右の両脇に棚トレーを着脱自在に取り付けて小物入れ等に利用している。従来の棚トレーの取付構造は、図3の一部縦断面図に示す通りである。すなわち、キャビネット本体1に、正面から見た場合に長方形状をなす係合孔2を穿設し、該係合孔2に棚トレー3の係止片4を係合させるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記従来の棚トレー3の取付構造では、洗髪用のシャワーヘッドを用いて洗髪する場合や通常の洗面等に使用するに際し、シャワー水や洗面水の一部が飛散することがあり、これが前記棚トレー3に掛かかり、更に棚トレー3の裏面側に廻り込んで係止片4から係合孔2を通じてキャビネット本体1の裏面側へ侵入し、ミラーキャビネットの裏面側及び建物躯体の壁面を汚したり、水で濡らしたりするという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は従来の前記課題に鑑みてこれを改良除去したものであって、棚トレーを係止するための孔からキャビネット本体の裏面側へ水が侵入したとしても、これをキャビネット本体の正面側へ排出することのできる棚固定部の水切り構造を提供せんとするものである。
【0005】
前記課題を解決するために本発明が採用した請求項1の手段は、棚トレーの係止片を相手方部材の係合孔へ係合させて棚トレーを固定するものにおいて、相手方部材の裏面側の係合孔の奥に下向きに突出する垂れ片を設け、該垂れ片の下方に水受け部を形成し、該水受け部に相手方部材の正面側へ連通する水抜き孔を形成したことを特徴とする棚固定部の水切り構造である。
シャワーの飛沫水等が棚トレーの係合孔からキャビネット等の相手方部材の裏面側へ侵入しても、垂れ片から滴下して水受け部に受けられるので、飛散することがなく、確実に水受け部で受け取ることができる。そして、水抜き孔から相手方部材の正面側へ排出することができ、相手方部材の裏面側及びその周辺の部材を汚したり、腐食させたりすることがない。
【0006】
本発明が採用した請求項2の手段は、係合孔及び水抜き孔が棚トレーで覆い隠される請求項1に記載の棚固定部の水切り構造である。
係合孔及び水抜き孔が棚トレーで隠れて見えないので、外観上の見栄えを良好に保つことが可能である。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の構成を図面に示す発明の実施の形態に基づいて説明すると次の通りである。なお、従来の場合と同一符号は同一部材である。図1及び図2は本発明の一実施の形態に係るるものであり、図1の図(A)は棚トレー3を取り付けるための係合孔2及び水抜き孔5を示す正面図、図(B)はその裏面図、図(C)は同縦断面図であり、図2の図(A)はミラーキャビネット6の正面図、図(B)は同裏面図である。同図に示す如く、この実施の形態にあっては、ミラーキャビネット6の正面中央部に鏡7が設置され、その左右両端側には、棚トレー3が設置されている。棚トレー3は、このミラーキャビネット6では、洗面器が設置される部位の左右両側と、その上方の左右両側とに二段に設けられている。上方の棚トレー3は、シャワー水等の飛沫水がかかることは殆どない。
【0008】
而して、洗面器の左右両端側に位置して設置される棚トレー3の場合は、シャワー水等の飛沫水がかかることがあり、その対策が必要である。この実施の形態では、棚トレー3を取り付けるための二個一対の係合孔2,2の夫々の下方に、係合孔2よりも幅が広く、しかも係合孔2の奥部に設けた垂れ片8よりも更に奥の方へ突出した水受け部9が形成されている。そして、この水受け部9の正面側にはミラーキャビネット6の正面側に連通する水抜き孔5が形成されている。図2の図(A)に示すように、棚トレー3の係止片4を係合孔2へ係止させて取り付けた状態では、係合孔2及び水抜き孔5の全部が棚トレー3によって覆い隠され、正面から見えることはない。つまり、外観上の見栄えは良好である。
【0009】
このような棚トレー3の取付構造であれば、シャワーの飛沫が棚トレー3にかかってその裏面側の係止片4を通じて係合孔2へ侵入したとしても、その侵入水は棚トレー3の係止片4から下方へ滴下するか、又は係合孔2の奥部に設けられた垂れ片8から下方へ滴下し、水受け部9に受け止められる。そして、滴下した侵入水は、水受け部9の水抜き孔5を通じてミラーキャビネット6の正面側に戻るようになる。そのため、棚トレー3から係合孔2を通じてミラーキャビネット6の裏面側へ侵入した水が、ミラーキャビネット6の裏面側及び建物躯体の壁面を汚したり、水で浸したりすることがなく、木材等の腐食の原因となることもない。
【0010】
ところで、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、適宜の変更が可能である。例えば、水受け部9及び水抜き孔5は、洗面器の隣位に設置される棚トレー3にのみ適用した場合を説明したが、上下方向の複数段にわたって棚トレー3が設けられる場合は、その全ての棚トレーについて適用することも可能である。また本発明はミラーキャビネット以外にも、他の洗面化粧台やキャビネットへ適用することも可能である。水を取り扱う製品の周囲において、棚トレー3が取り付けられるタイプの製品であれば、その全ての製品に適用することが可能である。
【0011】
【発明の効果】
以上説明したように本発明にあっては、棚トレーを取り付ける相手方部材の裏面側の係合孔の奥に下向きに突出する垂れ片を設け、該垂れ片の下方に水受け部を形成し、該水受け部に相手方部材の正面側へ連通する水抜き孔を形成したから、シャワーの飛沫水等が棚トレーの係合孔からキャビネット等の相手方部材の裏面側へ侵入しても、垂れ片を通じて滴下させることができ、その下方の水受け部で受けることで、係合孔の周囲へ飛散させることなく、確実に水受け部で受けて正面側へ排出することが可能である。従って、相手方部材の裏面側及びその周辺の壁面部材等を汚したり、侵入水で浸したり、腐食させたりすることがない。
【0012】
また本発明にあっては、棚トレーを取り付けた状態で、係合孔及び水抜き孔が棚トレーに覆い隠されるので、これらの係合孔及び水抜き孔が露出することがなく、外観上の見栄えを良好に保つことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るミラーキャビネットを示すもので、図(A)は係合孔及び水抜き孔を示す正面図、図(B)はその裏面図、図(C)は同縦断面図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係るミラーキャビネットを示すものであり、図(A)は正面図、図(B)は同裏面図である。
【図3】従来の棚トレーの取付構造を示す縦断面図である。
【符号の説明】
2…係合孔、3…棚トレー、4…係止片、5…水抜き孔、6…ミラーキャビネット、7 …鏡、8…垂れ片、9…水受け部
Claims (2)
- 棚トレーの係止片を相手方部材の係合孔へ係合させて棚トレーを固定するものにおいて、相手方部材の裏面側の係合孔の奥に下向きに突出する垂れ片を設け、該垂れ片の下方に水受け部を形成し、該水受け部に相手方部材の正面側へ連通する水抜き孔を形成したことを特徴とする棚固定部の水切り構造。
- 係合孔及び水抜き孔が棚トレーで覆い隠される請求項1に記載の棚固定部の水切り構造。
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JP10509099A JP3635455B2 (ja) | 1999-04-13 | 1999-04-13 | 棚固定部の水切り構造 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP10509099A Expired - Fee Related JP3635455B2 (ja) | 1999-04-13 | 1999-04-13 | 棚固定部の水切り構造 |
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1999
- 1999-04-13 JP JP10509099A patent/JP3635455B2/ja not_active Expired - Fee Related
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