JPH0813578A - 流し用のゴミ収納装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 水切りプレート３の一端部側からシンク２中
央部側へゴミ収納容器４を収納した収納部５を引き出し
露出自在に構成して必要に応じてこの収納部５を引き出
してゴミ収納容器４内にゴミを収納することができ、収
納部５を水切りプレート３の裏面側に押し入れればゴミ
収納容器４内のゴミが見えなくなる秀れた流し用のゴミ
収納装置を提供すること。 【構成】 多数の水切り孔１若しくは水切り間隙７を有
し流し台のシンク２の上部開口部に架設する水切りプレ
ート３の裏面にゴミ収納容器４を収納し得る収納部５を
シンク２底部より浮上状態に配設し、この収納部５を水
切りプレート３に沿って水平回動自在とする回動機構６
を設けて収納部５を水切りプレート３の一端部側から引
き出し露出自在に設けた流し用のゴミ収納装置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、流し用のゴミ収納装置
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
三角コーナーと称される流し用のゴミ収納容器があっ
た。

【０００３】しかしながら、この三角コーナーは流し台
のシンクの底面に載置して使用するため、シンク内に水
が溜まると三角コーナー自体が浮き上がってシンク内を
移動してしまう欠点があり、また、この三角コーナーに
は閉塞蓋などがなく、上部開口部が常に開口状態である
ため、収納したゴミが見えて体裁上好ましくなく、ゴミ
の臭いを防ぐこともできないなどの欠点があった。

【０００４】本発明は、このような三角コーナーの問題
点に鑑み、これを解決することのできる流し用のゴミ収
納装置を提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。

【０００６】多数の水切り孔１若しくは水切り間隙７を
有し流し台のシンク２の上部開口部に架設する水切りプ
レート３の裏面にゴミ収納容器４を収納し得る収納部５
をシンク２底部より浮上状態に配設し、この収納部５を
水切りプレート３に沿って水平回動自在とする回動機構
６を設けて収納部５を水切りプレート３の一端部側から
引き出し露出自在に設けたことを特徴とする流し用のゴ
ミ収納装置に係るものである。

【０００７】前記水切りプレート３の裏面に軸受部材６
Ａを垂設し、この軸受部材６Ａに前記収納部５に設けた
軸杆６Ｂを軸着連結して収納部５を水切りプレート３の
一端部側から引き出し露出自在となるように前記回動機
構６を構成したことを特徴とする請求項１記載の流し用
のゴミ収納装置に係るものである。

【０００８】前記回動機構６を水切りプレート３の水切
り孔１に嵌挿止着する止着杆８により水切りプレート３
の裏面側に配設したことを特徴とする請求項２記載の流
し用のゴミ収納装置に係るものである。

【０００９】

【作用】水切りプレート３の一端部側からこの水切りプ
レート３に沿ってゴミ収納容器４を収納した収納部５を
水平回動により引き出し露出し、流しで発生したゴミを
このゴミ収納容器４内に収納することができる。

【００１０】ゴミ収納後は、このゴミ収納容器４を収納
した収納部５を水切りプレート３の裏面側へ押し入れる
とゴミ収納容器４の上部開口部が水切りプレート３によ
り閉塞状態となるため、ゴミが見えなくなり、また、臭
いも防止できることとなる。

【００１１】

【実施例】図面は、ゴミ収納容器４として三角コーナー
を適用した場合を図示したもので図１〜図３は第一実施
例，図４，図５は第二実施例を図示している。

【００１２】第一実施例は、表面に水切り孔１を多数縦
横に並設形成した水切りプレート３をシンク２の上部開
口部に架設し、この水切りプレート３の裏面にゴミ収納
容器４を収納し得る収納部５をシンク２底部より浮上状
態に配設し、この収納部５を水切りプレート３に沿って
水平回動自在とする回動機構６を設けて収納部５を水切
りプレート３の一端部側からシンク２中央部側へ引き出
し露出自在に設けた場合である。

【００１３】収納部５は、図示したように線材を用いて
三角コーナーを収納し得る略三角形枠状に形成してい
る。

【００１４】回動機構６は、軸受部材６Ａと、この軸受
部材６Ａに軸着連結する軸杆６Ｂとで構成されている。

【００１５】更に詳しく説明すると、軸受部材６Ａはビ
ーディング加工を施した細長い鉄板をコ字形に折曲し、
対向する遊離両端面に夫々軸杆６Ｂ軸着連結用の軸受孔
９を形成し、この上側の遊離端面を広く形成して四隅の
角部に取付孔10を形成したもので、この各取付孔10を水
切りプレート３の所定の水切り孔１と連通して止着杆８
(ビス)を嵌挿し、この止着杆８先端に座金を介して蝶ナ
ットを螺合して締め付け固定することでこの軸受部材６
Ａを水切りプレート３の裏面に垂設固定し得るように構
成している。また、この取付孔10は図面に示すように一
ケ所の取付孔10を基点として他の三ケ所の取付孔10は放
射形状に延びる長孔に形成し、水切り孔１の並設間隔の
異なる水切りプレート３にも適用し得るように構成して
いる。また、この軸受部材６Ａは水切りプレート３の裏
面に垂設した際、軸受部材６Ａの下部がシンク２底部よ
り浮上状態となるように軸受部材６Ａの高さを設定して
いる。

【００１６】軸杆６Ｂは、図面のように折曲形成して収
納部５の直角角部に付設し、この軸杆６Ｂの上下端部を
軸受部材６Ａの上下の軸受孔９に軸着連結することで収
納部５が水切りプレート３に沿って水平回動する構成と
している。また、この軸杆６Ｂの下部に軸受部材６Ａの
下側の遊離端面に当接する保持体11を付設して軸杆６Ｂ
に付設した収納部５が所定の高さで水平回動する構成と
している。

【００１７】この構造を採用したから、水切りプレート
３の裏面への軸受部材６Ａの取り付けが容易にでき、こ
の軸受部材６Ａの軸受孔９への軸杆６Ｂの取付も容易に
でき、また、軸受部材６Ａ，軸杆６Ｂの製作も容易で製
作コストが掛からない利点がある。また、軸受部材６Ａ
の水切りプレート３裏面への取り付けに際して取付杆８
を嵌挿する水切り孔１を四個しか使用しないため、水切
りプレート３の水切り機能を大きく損なうこともない。
また、軸杆６Ｂを折曲形成したから、収納部５を水平回
動により引き出し露出せしめた際にこの収納部５が水切
りプレート３の一端部から完全に露出することとなり、
収納部５に収納した三角コーナーの取り外しが容易とな
る。

【００１８】第二実施例は、桟杆を水切り間隔７を置い
て複数並設した水切り枠を二体、スライド構造を介して
水平に連結し、左右両端部にシンク２の上部開口部に係
止する係止部を形成したスライド式の水切り桟12をシン
ク２の上部開口部に架設し、この水切り桟12の裏面に第
一実施例と同様の回動機構６を取付金具13を用いて付設
し、第一実施例と同様の収納部５を水切り桟12の一端部
側からシンク２中央部側へ引き出し露出自在に設けた場
合である。

【００１９】取付金具13は、平板状の金具基板の左右端
部に水切り桟12の桟杆に係止し得るＵ字状のフック部を
形成し、このフック部の先端部及び基端部に止着杆８
(ビス）を貫通する貫通孔１４を形成して構成したもの
で、この取付金具13を水切り桟12に水切り桟12の一端部
側から桟杆を挟み込むようにして装着し、この取付金具
13の各貫通孔14に夫々止着杆８を貫通し、前記軸受部材
６Ａの取付孔10にこの取付金具13の左右いずれか一端側
に貫通した止着杆８の先端を嵌挿し、この取付孔10並び
に貫通孔14を介した各止着杆８の先端に座金を介して蝶
ナットを螺合して締め付け固定することで取付金具13の
左右のフック部が水切り桟12の桟杆を押圧挾持してこの
取付金具13が水切り桟12に対して固定され、同時にこの
取付金具13に対して軸受部材６Ａが固定されてこの軸受
部材６Ａが水切り桟12の裏面に垂設固定される構成とし
ている。

【００２０】取付金具13を平板状に形成したから、水切
り桟12の裏面側へ押し入れた三角コーナーの開口部がこ
の取付金具13によって閉塞状態となり、そのため三角コ
ーナー内のゴミが見えなくなり、体裁が良好となる。

【００２１】従って、このように構成した結果として、
本実施例では回動機構６により収納部５を水平回動引き
出し自在とする構造を採用したから、本出願人による先
願(特願平５−３３２０６５号，特願平５−３３４２５
１号)に開示されたレール方式によるスライド構造に比
して水切りプレート３への取付に要する部品点数が少な
く、また、部品も小さくできるため、製作コストが掛か
らず、取付も容易にでき、しかもレール方式においては
水切りプレート３の裏面にゴミ収納容器の前後幅に合わ
せたレールを配する必要があるため、適用できる水切り
プレート３の形状に制約があったが、本実施例において
は水切り孔１が貫通形成されたものであればどのような
形状の水切りプレート３にも本実施例の回動機構６を適
用して収納部５を水切りプレート３の一端部側から引き
出し露出自在に構成でき、また、第二実施例のような取
付金具13を用いることで水切り桟12にも回動機構６を適
用できるなど適用範囲が広い効果がある。

【００２２】また、水切りプレート３若しくは水切り桟
12上で発生したゴミを水切りプレート３若しくは水切り
桟12の一端部側から手前側に引き出した三角コーナー内
にスライド落下させて収納したり、この手前側に引き出
した三角コーナー内に野菜や果物の剥いた皮をそのまま
落下収納させたりでき、非常に便利である。

【００２３】また、ゴミを収納した三角コーナーを水切
りプレート３若しくは水切り桟12の裏面側へ押し入れれ
ば、三角コーナー内のゴミがこの水切りプレート３若し
くは水切り桟12に遮られて見えなくなり、シンク２の体
裁が良好となる利点がある。また、収納部５を洗浄用の
スポンジやタワシの収納にも利用でき、前記同様このス
ポンジ若しくはタワシを収納した収納部５を水切りプレ
ート３若しくは水切り桟12の裏面側へ押し入れることで
シンク２の体裁を良好に保てることとなる。また、収納
部５にトレーやザルを収納してこのシンク２中央部側へ
引き出したトレーやザルを水切りプレート３若しくは水
切り桟12に載置したまな板上で切り刻んだ野菜や肉の受
容器として利用することもでき、この野菜や肉を収納し
たトレーやザルを収納部５から取り外して野菜や肉をそ
のまま鍋等に投入して調理することができるなど非常に
便利である。

【００２４】尚、本実施例では、ゴミ収納容器４として
三角コーナーを採用したが、四方形の箱体やその他の形
状の箱体を採用して構成しても良い。

【００２５】

【発明の効果】本発明は上述のように構成したから、実
施例の項で説明したように三角コーナーをゴミ収納容器
として使用する構成にできるにも拘わらず従来のように
シンク内に水が溜まることで三角コーナーが移動するこ
ともなく、また、必要に応じて水切りプレートの一端部
側からゴミ収納容器を手前に引き出してゴミを収納する
ことができ、しかもゴミを収納後、ゴミ収納容器を水切
りプレートの裏面側へ押し入れることでこのゴミ収納容
器の上部開口部が水切りプレートにより閉塞状態となる
ため、ゴミ収納容器内のゴミが見えなくなると共に収納
したゴミから発生する不快な臭いを防止できる極めて秀
れた流し用のゴミ収納装置となる。

【００２６】また、請求項２のように構成すれば、回動
機構を低コストで製作でき、また、軸受部材と軸杆との
取り付けも極めて容易にできることになる。

【００２７】また、請求項３のように構成すれば、回動
機構を容易にして水切りプレート裏面に取り付けできる
こととなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】第一実施例の使用状態の説明平面図である。

【図２】第一実施例の要部の説明断面図である。

【図３】第一実施例の要部の説明斜視図である。

【図４】第二実施例の使用状態の説明斜視図である。

【図５】第二実施例の要部の説明断面図である。

【符号の説明】

１ 水切り孔 ２ シンク ３ 水切りプレート ４ ゴミ収納容器 ５ 収納部 ６ 回動機構 ６Ａ 軸受部材 ６Ｂ 軸杆 ７ 水切り間隔 ８ 止着杆

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 多数の水切り孔若しくは水切り間隙を有
   し流し台のシンクの上部開口部に架設する水切りプレー
   トの裏面にゴミ収納容器を収納し得る収納部をシンク底
   部より浮上状態に配設し、この収納部を水切りプレート
   に沿って水平回動自在とする回動機構を設けて収納部を
   水切りプレートの一端部側から引き出し露出自在に設け
   たことを特徴とする流し用のゴミ収納装置。
2. 【請求項２】 前記水切りプレートの裏面に軸受部材を
   垂設し、この軸受部材に前記収納部に設けた軸杆を軸着
   連結して収納部を水切りプレートの一端部側から引き出
   し露出自在となるように前記回動機構を構成したことを
   特徴とする請求項１記載の流し用のゴミ収納装置。
3. 【請求項３】 前記回動機構を水切りプレートの水切り
   孔に嵌挿止着する止着杆により水切りプレートの裏面側
   に配設したことを特徴とする請求項２記載の流し用のゴ
   ミ収納装置。