JP3635442B2 - ワンタッチ式水栓 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、操作板をスイッチ操作することにより、パイロット弁を介してダイヤフラム弁を開閉制御し、これによって吐水の制御を行うようにしたワンタッチ式の水栓に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本出願人は、特願平8−268524号において、図6及び図7に示すワンタッチ式の水栓1を既に出願済みである。この水栓1は、流入路2と流出路3との間に、ダイヤフラム弁4とシート部5とを設け、ダイヤフラム弁4をシート部5へ着座させることにより、流入路2と流出路3との連通を遮断し、止水状態を得ている。ダイヤフラム弁4の背圧室6は、ダイヤフラム弁4自体に設けた小孔7を通じて流入路2と連通しており、またバイパス通路8を介して流出路3へ連通している。背圧室6とバイパス通路8との間には、パイロット弁9が配設されており、その弁軸10はコイルバネ11によって二位置で停止できるように付勢された操作板12の下面側に当接できるようになっている。同6及び図7において、符号13は操作板12の枢支部である。
【0003】
このように構成された本出願人の先願に係るワンタッチ式水栓1は、図6に示すように、操作板12の右端面が下がった状態の停止位置では、パイロット弁9が背圧室6とバイパス通路8との連通を遮断しているため、背圧室6は流入路2側の供給水圧と同圧であり、ダイヤフラム弁4はシート部5へ着座して止水状態を保持している。
【0004】
次に、この止水状態から、図7に示すように、操作板12を指で押してその左端面側が下がった状態の停止位置にすると、パイロット弁9の弁軸10が操作板12から解放され、背圧室6の水圧によって押し上げられる。そのため、背圧室6と大気へ開放される流出路3とがバイパス通路8を介して連通するようになり、背圧室6の水が流出路3側へ流れ、ダイヤフラム弁4は供給水圧によって押し上げられてシート部5から離れる。これにより、流入路2と流出路3とが連通し、吐水状態が得られる。
【0005】
この吐水状態から、操作板12を図6に示す状態へ切り換えた場合は、背圧室6とバイパス通路8との連通がパイロット弁9によって遮断されるため、背圧室6は小孔7を通じて流入する水によって徐々にその水圧を回復し、やがて供給水圧と同圧になる。そのため、ダイヤフラム弁4がシート部5へ着座し、止水状態へ切り換えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記本出願人の先願に係るワンタッチ式水栓1では、パイロット弁9を完全に閉塞するためには、操作板12が閉の限界位置へ達する前に、パイロット弁9を完全な止水状態にする必要がある。ところが、パイロット弁9と操作板12との連動関係にあっては、これらの部材の寸法誤差や使用に伴う変形等によって操作板12がパイロット弁9を完全に止水状態にする位置が変動し、閉操作に違和感があったり、操作板12の操作力がパイロット弁9へ十分に伝達されない場合があり、パイロット弁9を完全に止水状態へできない事態になるおそれもあった。そのため、バイパス通路8から流出路3側へ僅かずつ漏水するおそれもあった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は従来の前記課題に鑑みてこれを改良除去したものであって、操作板が閉の限界位置へ達する前にパイロット弁を完全に止水状態にすることのできるワンタッチ式水栓を提供せんとするものである。
【0008】
前記課題を解決するために本発明が採用した請求項1の手段は、水栓本体の流入路と流出路との連通を開閉制御するダイヤフラム弁を有し、ダイヤフラム弁の背圧室を小孔を通じて流入路側へ連通させると共に、当該背圧室にダイヤフラム弁をバイパスする通路を連通させ、該バイパス通路を背圧室に設けたパイロット弁で開閉制御し、パイロット弁を二位置で停止できる操作板によって開閉操作するようにしたワンタッチ式水栓において、操作板の下面側に板バネ,コイルバネ,ゴム材等の弾性部材を配設し、該弾性部材をパイロット弁の弁軸の上端面へ当接可能に配設し、操作板の閉限界位置の手前でパイロット弁によってバイパス通路を閉塞させるようにしたことを特徴とするワンタッチ式水栓である。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の構成を図面に示す発明の実施の形態に基づいて説明すると次の通りである。なお、従来の場合と同一符号は同一部材である。図1乃至図5は本発明の一実施の形態に係るワンタッチ式水栓14を示すものであり、図1はワンタッチ式水栓14の止水状態を示す縦断面図、図2は同水栓14の吐水状態を示す縦断面図、図3はパイロット弁9の弁軸10を押圧する弾性部材としての板バネ部15を備えたプレート16を示す平面図である。また図4は前記プレート16の支承部材17を示すものであり、図(A)はその平面図、図(B)はその側面図である。図5は、前記プレート16と支承部材17との係合関係を示す斜視図である。
【0010】
図1及び図2に示すように、パイロット弁9は弁軸10と同一大きさの円柱状に形成されており、ハウジングキャップ18の背圧室6とバイパス通路8とを開閉制御するシート部に面してメタルスリーブ19を介して昇降自在に取り付けられている。そして、ハウジングキャップ18の上面側には、図4に示す、支承部材17が螺子20によって固定されている。前記メタルスリーブ19は、支承部材17の装着孔21へ嵌合装着され、これによりメタルスリーブ19の段部が支承部材17によって押さえ付けられ、抜け止めがなされている。
【0011】
この支承部材17は、底板17aと両側板17b及び17cと前面板17dとからなり、前面板17dの上端面側にはコイルバネ11の一端側を係止するための突起22,22が二箇所において折曲形成されている。また両側板17b及び17cの右端面側には、板バネ部15を備えたプレート16を係止させるための切欠部17eが形成されている。一方、プレート16は、一枚の平板を打ち抜き成形等によりその中央部に板バネ部15が形成されるようにしている。また打ち抜いた孔内に臨んで、前記支承板17の両側板17b及び17cに形成された係止用切欠部17eへ係合するための係止肩部23,23が形成されている。更に、プレート16の右側部分には、コイルバネ11の他端側を係止させるための孔24,24が穿設されている。プレート16は、操作板12の下面側に取り付けられている。
【0012】
次に、このように構成されたワンタッチ式水栓14の動作態様を、図1に示す止水状態から図2に示す吐水状態へ切り換える場合を説明する。この場合は、図1に示す状態の操作板12の右端面側を押し下げて図2に示す状態に回動させる。これにより、頭部をプレート16の板バネ部15によって押さえこまれていたパイロット弁軸10が開放され、パイロット弁9は背圧室6へ作用する供給水圧によって押し上げられて上昇する。そのため、背圧室6がバイパス通路8を介して流出路3及び大気と連通し、背圧室6内の水が排出される。そのため、ダイヤフラム弁4が供給水圧によって押し上げられてシート部5から離れるようになり、流入路2と流出路3とを連通させて吐水状態にする。
【0013】
次に、この図2に示す吐水状態から図1に示す止水状態へ切り換える場合を説明する。この場合は、図2に示す状態の操作板12の左端面側を押し下げて図1に示す状態に回動させる。このとき、プレート16の板バネ部15は、パイロット弁9の弁軸10の頭部に当接し、これを押し下げ、パイロット弁9をそのシート部25に着座させて背圧室6とバイパス通路8との連通を遮断する。パイロット弁9のシート部25への着座に際しての下降動作は、板バネ部15が変形するに至らない僅かの押し下げ力によって行われる。
【0014】
そして、パイロット弁9がそのシート部25へ着座した後の操作板12の回動動作により、板バネ部15は図1に示すように変形し、この変形により発生した弾性力により、パイロット弁9の弁軸10を押し下げ続け、パイロット弁9がシート部25へ着座したままの状態を維持する。そして、操作板12は、左側の下端面がハウジングキャップ18のストッパー部18aへ当接した状態でその回動動作が停止する。つまり、操作板12は、その閉動作の限界位置よりも前の位置において、パイロット弁9をシート部25へ着座させて確実な止水状態が得られるようにしている。そのため、弁軸10の寸法誤差や使用による摩耗等があった場合でも、パイロット弁9をシート部25へ確実に着座させることが可能であり、バイパス通路8等からの漏水の問題もない。
【0015】
ところで、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、適宜の変更が可能である。例えば、プレート16に設けた板バネ部15は、コイルバネによって弁軸10を直接に付勢するものやゴム材等の弾性部材であってもよい。
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように本発明にあっては、ワンタッチ式水栓の操作板の下面側に板バネ,コイルバネ,ゴム材等の弾性部材を配設し、該弾性部材をパイロット弁の弁軸の上端面へ当接可能に配設し、操作板の閉限界位置の手前でパイロット弁によってバイパス通路を閉塞させるようにしたから、パイロット弁の弁軸の寸法誤差や取付寸法誤差又は使用による摩耗変形等があった場合であってもパイロット弁をそのシート部へ着座させて確実な止水状態を得ることが可能である。また操作板をパイロット弁の止水状態、吐水状態に影響されることなく、その閉限界位置及び開限界位置まで操作することができ、操作板の操作に違和感がない。更には、操作板に過荷重をかけても、弾性部材が縮み、これを吸収するので、破損することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るワンタッチ式水栓の止水状態を示す縦断面図である。
【図2】本発明に係るワンタッチ式水栓の吐水状態を示す縦断面図である。
【図3】本発明に係るワンタッチ式水栓のプレートを示す平面図である。
【図4】本発明に係るワンタッチ水栓の支承部材を示すものであり、図(A)はその平面図、図(B)は側面図である。
【図5】本発明に係るワンタッチ式水栓のプレートと支承部材との係合関係を示す斜視図である。
【図6】従来のワンタッチ式水栓の止水状態を示す縦断面図である。
【図7】従来のワンタッチ式水栓の吐水状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
2…流入路
3…流出路
4…ダイヤフラム弁
5…ダイヤフラム弁のシート部
6…背圧室
7…小孔
8…バイパス通路
9…パイロット弁
10…パイロット弁の弁軸
12…操作板
14…ワンタッチ式水栓
15…板バネ部
16…プレート
Claims (1)
- 水栓本体の流入路と流出路との連通を開閉制御するダイヤフラム弁を有し、ダイヤフラム弁の背圧室を小孔を通じて流入路側へ連通させると共に、当該背圧室にダイヤフラム弁をバイパスする通路を連通させ、該バイパス通路を背圧室に設けたパイロット弁で開閉制御し、パイロット弁を二位置で停止できる操作板によって開閉操作するようにしたワンタッチ式水栓において、操作板の下面側に板バネ,コイルバネ,ゴム材等の弾性部材を配設し、該弾性部材をパイロット弁の弁軸の上端面へ当接可能に配設し、操作板の閉限界位置の手前でパイロット弁によってバイパス通路を閉塞させるようにしたことを特徴とするワンタッチ式水栓。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11246397A JP3635442B2 (ja) | 1997-04-30 | 1997-04-30 | ワンタッチ式水栓 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11246397A JP3635442B2 (ja) | 1997-04-30 | 1997-04-30 | ワンタッチ式水栓 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10306478A JPH10306478A (ja) | 1998-11-17 |
JP3635442B2 true JP3635442B2 (ja) | 2005-04-06 |
Family
ID=14587275
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11246397A Expired - Lifetime JP3635442B2 (ja) | 1997-04-30 | 1997-04-30 | ワンタッチ式水栓 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3635442B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102518716B1 (ko) * | 2018-07-16 | 2023-04-05 | 현대자동차주식회사 | 가스 공급 제어용 솔레노이드 밸브 |
-
1997
- 1997-04-30 JP JP11246397A patent/JP3635442B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10306478A (ja) | 1998-11-17 |
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