JP4404470B2 - 散水ノズル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば、一般家庭の園芸等に用いられる散水ノズルに関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
本出願人は、下流端に弁体が固定され上流側からスプリングにより下流方向に付勢することでグリップの筐体内部に供給流路を形成する長尺の筒体を設け、前記弁体が弁座に当接する閉弁状態と、流量操作レバーの押圧操作により前記スプリングの付勢力に抗して筒体が開方向に移動して弁体が弁座から離間する開弁状態とに切り替えるように構成した散水ノズルを提案している(特願平11−336826号の明細書、図面参照)けれども、流量操作レバーの押圧操作や筒体の移動あるいは水圧の変化などが原因で偏った力が筐体および筒体間の複数箇所に設けたOリングにかかり、Oリングの磨耗が早く、長期間にわたってシール性を確保できなかった。更に、水圧が大きく変化した場合などは、流量操作レバーの押圧操作が硬く、スプリングの荷重のみでは軽く操作ができなかった。
【0003】
また、園芸等に用いられる散水ノズルとして、ノズルヘッドに回転自在に取り付けられた回転ガイドを回動させることによって、例えば、ジェット、シャワーなどの異なる特定の散水パターンを任意に設定できるように構成されたものが各種提案されており、これらは、ノズルヘッドに固定された固定板に一つの通水孔を設け、この通水孔とそれぞれ対応する複数の散水孔が形成された散水板を前記固定板の中心軸まわりに回動可能に設け、前記散水板に着脱自在に固定されて散水板と一体となって回動する回転ガイドを設け、前記回転ガイドを回動することで前記複数の散水孔の一つを前記通水孔に連通させることにより、前記散水孔を通して特定の散水パターンで散水させることができるけれども、各散水孔まわりに設けたシール手段としてのシートパッキン(Oリング)の磨耗が早く、長期間にわたってシール性を確保できなかった。また、散水パターンが多い分、ノズルヘッドに設ける散水構造が複雑で、コスト高となっていた。
【0004】
この発明は、上述の事柄に留意してなされたもので、その目的は、長期間にわたってシール性を確保できるとともに、スムーズに流量操作レバーを押圧操作できるコスト安の散水ノズルを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明は、通水孔を有し、ノズルヘッドに固定される固定板と、それぞれ散水パターンを異にし前記通水孔に連通する連通状態と前記通水孔に連通しない非連通状態に切替えられる複数の散水孔、各散水孔まわりに設けたシール手段および少なくとも各散水孔に連通している吐出口を有する孔部を具備し、前記固定板に対して抜止め状態で前記固定板の中心軸まわりに回動可能に外嵌され、それによって、前記孔部が前記固定板上を前記シール手段を介して摺動しうる散水板と、この散水板に対して中心軸まわりに回動可能に外嵌され前記散水板を固定板側に押圧するためのリング状の押さえ部材と、この押さえ部材の外周部にねじ止めされ、それによって、押さえ部材のねじ止め部分を前記散水板とで挟持しながら前記散水板および押さえ部材と一体となって前記中心軸まわりに回動して前記各散水パターンを選択的に吐出させうる回転リング体とを備え、前記シール手段は、弾性部材と、この弾性部材によって常時固定板側に付勢されるよう設けられ前記固定板の摺動面部により閉塞される開口が形成されている筒状体を有する(請求項1)。
【0006】
この発明では、内部に供給流路を設けるとともに、流量操作レバーの押圧操作により第1の弾性部材の付勢力に抗して開方向に移動して前記供給流路を開弁する弁体を前記供給流路を横切る形で設け、後端に前記供給流路に連通するホース接続部を設け、前端に前記供給流路の出口を設けてあるグリップと、このグリップの前面側に設けたノズルヘッドとを有し、更に、前記弁体は、略柱状で軸のまわりに環状の切り欠き部を有するとともに、軸方向に前記弾性部材が嵌め込まれる穴を有する一方、前記供給流路における弁体位置より上流側および下流側のいずれか一方または両方に、第2の弾性部材によって常時弁体側に付勢されるよう設けられ、開弁状態においては前記切り欠き部に対向し、閉弁状態においては前記弁体の周面部により閉塞される開口が形成されている筒状体を有するのが好ましい(請求項2)。
【0007】
また、この発明では、内部に供給流路を設けるとともに、流量操作レバーの押圧操作により第1の弾性部材の付勢力に抗して開方向に移動して前記供給流路を開弁する弁体を前記供給流路を横切る形で設け、後端に前記供給流路に連通するホース接続部を設け、前端に前記供給流路の出口を設けてあるグリップと、このグリップの前面側に設けたノズルヘッドとを有し、更に、前記弁体は、略柱状で軸方向に直角な径方向に貫通穴を有するとともに、軸方向に前記弾性部材が嵌め込まれる穴を有する一方、前記供給流路における弁体位置より上流側および下流側のいずれか一方または両方に、第2の弾性部材によって常時弁体側に付勢されるよう設けられ、開弁状態においては前記貫通穴に対向し、閉弁状態においては前記弁体の周面部により閉塞される開口が形成されている筒状体を有するのが好ましい(請求項3)。
【0008】
更に、この発明では、内部に供給流路を設けるとともに、流量操作レバーの押圧操作により第1の弾性部材の付勢力に抗して開方向に移動して前記供給流路を開弁する弁体を前記供給流路を横切る形で設け、後端に前記供給流路に連通するホース接続部を設け、前端に前記供給流路の出口を設けてあるグリップと、このグリップの前面側に設けたノズルヘッドとを有し、更に、前記弁体は、略柱状で軸のまわりに環状の切り欠き部を有するとともに、軸方向に前記弾性部材が嵌め込まれる穴を有する一方、前記弁体は、前記切り欠き部を挟む対称位置に一対のシール部材を有するのが好ましい(請求項4)。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図1、図2は、散水孔まわりのシール性と弁体まわりのシール性を長期間にわたって確保できるように構成したこの発明の第1の実施形態を示す。
【0010】
図1、図2において、1は、散水ノズル2のグリップ、3は、グリップ1の前面側に設けたノズルヘッドである。
【0011】
4は、グリップ1の内部に設けた供給流路、5は、この供給流路4を形成する合成樹脂製の筐体である。
【0012】
6は、前記供給流路4を横切る形で筐体5内に設けた弁体で、流量操作レバー7の押圧操作によりスプリング(第1の弾性部材)8の付勢力に抗して開方向に移動して前記供給流路4を開弁する。18は、グリップ1の後端に設けたホース接続部で、前記供給流路4に連通する。一方、グリップ1の前端には、前記供給流路4の出口9が設けられている。
【0013】
前記筐体5には、流量操作レバー7の側に弁体挿入用の開口mを有する筒状の弁体収容部10が形成されている。
【0014】
一方、前記弁体6は、弁体収容部10内に挿入された筒部13と、流量操作レバー7の側で筒部13からその軸方向に突出した突出部14とよりなる。この突出部14には、流量操作レバー7によって押圧操作する開弁時において流量操作レバー7が当接する。また、前記筒部13は、その周面部(胴部)13aに嵌め込まれた一対のOリング11,12によってシール性を保たれた状態で前記供給流路4の方向とは直角な方向に摺動可能に構成されている。更に、前記筒部13は、流量操作レバー7の側とは反対の側に、前記軸方向に前記スプリング8が嵌め込まれる穴15を有するとともに、周面部(胴部)13aの軸のまわりに環状の切り欠き部16を有する。この切り欠き部16は、筒部13の外壁を軸まわりに切り欠いた形状に形成されている。そして、切り欠き部16は、前記Oリング11,12間に位置するが、切り欠き部16は流量操作レバー7の側に位置するOリング12に偏った状態で位置している。
【0015】
すなわち、前記筒部13は、突出部14を一端部に有するとともに、スプリング8嵌め込み用の穴15を他端部に有し、また、軸方向における穴15の形成領域には他端から中央側に向けては、Oリング11およびシール面部20がこの順で設けられる一方、一端から中央側に向けては、Oリング12および切り欠き部16がこの順で設けられている。そして、前記シール面部20と切り欠き部16とは隣接した状態となっている。
【0016】
上記の構成からなる前記筒部13は、例えば、略円柱形状(断面が楕円形状のものも含む),略多角柱形状(略角柱形状,略三角柱形状等)などをしている。また、例えば、その中央部分(前記Oリング11,12よりも中央側の部分、すなわちシール面部20および切り欠き部16)と両端部(前記Oリング11,12よりも外側の部分)との形状が異なっていてもよい。
【0017】
21は、供給流路4における弁体位置より上流の一次側流路Aに設けたスプリング(第2の弾性部材)で、下流端が後述する筒状体23の内壁に内側へ突出する状態で設けた突出部分22bに当接し、上流端が一次側流路Aの上流端部22a内に設けられた保持部材22に当接して保持されるように構成されており、これにより、スプリング21は、筒状体23を筒部13側へ常時付勢することになる。
【0018】
前記筒状体23は、ほぼ円筒形状の部材であり、外面にシール部(例えばOリング)24を有するとともに、前記シール面部20の周面部により閉塞される開口26を有する端面27が湾曲形状に形成されている。
【0019】
一方、31は、供給流路4における弁体位置より下流の二次側流路Bに設けたスプリング(第2の弾性部材)で、上流端が後述する筒状体32の内壁に内側へ突出する状態で設けた突出部分32bに当接し、下流端が二次側流路Bの下流端部32a内に設けられた保持部材33に当接して保持されるように構成されており、これにより、スプリング31は、筒状体32を筒部13側へ常時付勢することになる。
【0020】
前記筒状体32は、ほぼ円筒形状の部材であり、外面にシール部(例えばOリング)34を有するとともに、前記シール面部20の周面部により閉塞される開口36を有する端面37が湾曲形状に形成されている。
【0021】
なお、前記弁体収容部10は、開口mを形成する他端面部Mの所定位置に内側に突出した突出片40を有する。この突出片40は、弁体収容部10に収容された弁体6が弁体収容部10から抜け出るのを防止する機能を有する。また、弁体収容部10に容易に挿入でき、清掃のために弁体6を弁体収容部10から取り出す作業も容易にできる。また、開口mを覆うキャップを設ける場合に比してコスト安にできる。前記突出片40は、他端面部Mの所定位置を溶かした後、この部分に超音波を当てることで容易にかつコスト安に形成できる。
【0022】
次に、上記の構成からなる弁体6の動作について説明する。
まず、流量操作レバー7が開弁側に押されていない図1に示す状態では、前記筒部13は止水状態となる位置に停止しており、このとき、前記シール面部20の周面部が前記両流路A,Bを遮断することになる。
【0023】
すなわち、止水状態となっているときには、シール面部20の周面部が、前記筒状体23の端面27(図2参照)および筒状体32の端面37に当接した状態となり、各端面27,37はシール面部20の周面部に密着可能となる湾曲形状となっていることから、前記開口26,36は前記周面部により閉塞されることとなる。そのため、グリップ1の上流に設けられた水栓からホース接続部18に接続されたホースを介して散水ノズル2へ送られた水は、一次側流路Aの筒状体23内に至ったところで、筒状体23の端面27に当接するシール面部20に妨げられて、それより下流側へ向かうことがない。
【0024】
そして、流量操作レバー7を押すと、流量操作レバー7に設けた係合片7aがグリップ1のストッパー部1aに係合するとともに、弁体6を開弁側へ押し出す。このとき、前記切り欠き部16を介して前記両流路A,Bが連通することになる。
【0025】
すなわち、弁体6が吐水状態となっているときには、切り欠き部16に、前記筒状体23の開口26と筒状体32の開口36とがそれぞれ対向した状態となり、水栓から散水ノズル2へ送られた水は、一次側流路Aから切り欠き部16を経て、二次側流路Bの筒状体32内を通り、そのまま二次側流路Bの下流側の出口9へ向かう。
【0026】
また、Oリング11,12のシール性能が低減しても、筒状体23,32の端面27,37とシール面部20とを密着させ、開口26,36を閉塞することによって、水が弁体収容部10の開口mから漏れるのを防止できる。
【0027】
更に、筒部13が弁体収容部10の内壁を繰り返し摺動することによって、互いに当接する前記筒状体23,32の端面27,37とシール面部20とが磨耗したとしても、前記筒状体23,32が筒部13側に常時付勢されていることから、シール面部20に対する筒状体23,32の端面27,37の密着は保たれることとなり、これにより、長期間にわたってシール性が確保されることとなる。
【0028】
次に、異なる特定の散水パターンを任意に設定できる構成について説明する。
【0029】
50は、ノズルヘッド3にはめ込まれることで固定されている固定板で、通水孔51を有する。52は、この固定板50に対して抜止め状態で固定板50の中心軸Cまわりに回動可能に外嵌される散水板である。この散水板52は、複数の孔部53を有する。この実施形態では、二つの孔部53a,53bが散水板52上の異なる位置に形成されている。各孔部53a,53bは、散水パターンを設定できる散水孔54を持っており、図1に示す散水孔54は、孔部53aの吐出口55から細い幅で扇型状に散水するフラットの散水パターンの状態に設定されている場合を示している。また、残りの孔部53bは、ストレートの散水パターンを設定できる散水孔54を持っている。
【0030】
つまり、二つの散水孔54のそれぞれをその裏側に設けた固定板50に形成してある通水孔51に連通する連通状態、あるいは、通水孔51に連通しない非連通状態となるように二つ孔部53a,53bが切替えられるように構成されている。更に、前記散水板52は、前記フラットとストレートの散水パターン用の吐出口55以外にシャワー用の吐出口57を前面中央部のまわりに有する。散水パターンが前記シャワーの場合は、前記通水孔51は前記吐出口57に連通する。
【0031】
56は、散水孔54まわりに設けたシール手段である。このシール手段56、吐出口55および散水孔54から前記孔部53が構成されている。
【0032】
60は、固定板50の内側外周端に形成された環状の外向き当たり片、61,62は、固定板50の外側外周端の上下に形成された下向き突出部、上向き突出部であり、63は、散水板52の後端外周端に形成された、水平を向いた環状の当たり片であり、この環状の当たり片63が固定板50の前面部(摺動面部)50aを覆う形で、突出部61、突出部62、当たり片60に当接する。
【0033】
そして、前記孔部53が前面部(摺動面部)50a上を前記シール手段56を介して摺動できるよう構成されている。
【0034】
65は、リング状の押さえ部材で、散水板52に対して中心軸Cまわりに回動可能に外嵌され散水板52を固定板側に押圧する。
【0035】
66は、散水板52および押さえ部材65と一体となって前記中心軸Cまわりに回動して前記フラットとストレート更にはシャワーの各散水パターンを選択的に吐出させる回転リング体で、押さえ部材65の外周部70にねじ止めされている。つまり、押さえ部材65のねじ止め部分65aを散水板52と回転リング体66とで挟持している。
【0036】
前記シール手段56は、スプリング73と、このスプリング73によって常時固定板側に付勢されるよう設けられ前記固定板52の摺動面部50aにより閉塞される開口77が形成されている筒状体78を有する。また、79は、スプリング73と筒状体78用の環状溝である。この環状溝79と筒状体78とスプリング73とでシール手段56が構成されている。
【0037】
この場合、各散水パターンを選択的に吐出させるために筒状体78が固定板52の摺動面部50aを繰り返し摺動することによって、筒状体78が磨耗したとしても、筒状体78が摺動面部50a側に常時付勢されていることから、摺動面部50に対する筒状体78の端面80の密着は保たれることとなり、これにより、長期間にわたってシール性が確保されることとなる。
【0038】
図3は、軸方向に直角な径方向に貫通穴16’を有する筒部13を備えたこの発明の第2の実施形態を示す。なお、図3において、図1、図2に示した符号と同一のものは、同一または相当物である。
【0039】
この場合、前記貫通穴16’はOリング11,12間に筒部13を上下に貫く形で形成されている。そして、弁体6の筒部13の周面部(胴部)13aの所定位置には位置決め用の溝98が軸方向に所定長さを有する状態で形成される一方、この溝98に係合する突起(図示せず)が筒部13が挿入される弁体収容部10の内壁に形成されている。これにより、流量操作レバー7を押して弁体6を開弁側へ押し出したときに、前記貫通穴16’を介して前記両流路A,Bが連通することになる。
【0040】
図4は、散水孔まわりのシール性を長期間にわたって確保できるとともに、スムーズに流量操作レバーを押圧操作できるように構成したこの発明の第3の実施形態を示す。なお、図4において、図1〜図3に示した符号と同一のものは、同一または相当物である。
【0041】
弁体6’は、弁体収容部10内に挿入された筒部13’と、流量操作レバー7の側で筒部13’からこの軸方向に突出した突出部14とよりなる。筒部13’は、略柱状で軸のまわりに環状の切り欠き部100を有するとともに、軸方向に前記スプリング8が嵌め込まれる穴15を有する一方、切り欠き部100を挟む対称位置に一対のシール部材11,12を有する。前記切り欠き部100は第1の実施形態で示した切り欠き部16よりも軸方向に長い幅を持って、かつ、径方向に深く切り欠いて形成されている。200,201は、一対の鍔で、この鍔200,201に環状溝を形成し、この環状溝にシール部材11,12がはめ込まれている。
【0042】
この場合、弁体収容部10を形成する壁面に対してこの壁面を摺動する筒部13’が接触する部分は、シール部材11,12のみであることから、弁体収容部10を形成する壁面と筒部13’との摩擦抵抗は小さくなる。また、水圧が大きく変化した場合などでも、切り欠き部16の両端に位置する鍔200,201にそれぞれかかる内側の水圧P,Qは向きが反対だけでの大きさは等しいので互いに打ち消し合い、水圧P,Qの大きさにかかわらずスプリング8の荷重のみでスムーズに流量操作レバー7の押圧操作を行うことができる。
【0043】
【発明の効果】
この発明では、長期間にわたってシール性を確保できるとともに、スムーズに流量操作レバーを押圧操作できるコスト安の散水ノズルを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施形態を示す全体構成説明図である。
【図2】 上記実施形態における要部分解斜視図である。
【図3】 この発明の第2の実施形態を示す要部分解斜視図である。
【図4】 この発明の第3の実施形態を示す全体構成説明図である。
【符号の説明】
3…ノズルヘッド、51…通水孔、50…固定板、52…散水板、53…孔部、54…散水孔、55…吐出口、55a…摺動面部、56…シール手段、65…押さえ部材、65a…ねじ止め部分、66…回転リング体、73…スプリング、78…筒状体、79…環状溝。
Claims (4)
- 通水孔を有し、ノズルヘッドに固定される固定板と、それぞれ散水パターンを異にし前記通水孔に連通する連通状態と前記通水孔に連通しない非連通状態に切替えられる複数の散水孔、各散水孔まわりに設けたシール手段および少なくとも各散水孔に連通している吐出口を有する孔部を具備し、前記固定板に対して抜止め状態で前記固定板の中心軸まわりに回動可能に外嵌され、それによって、前記孔部が前記固定板上を前記シール手段を介して摺動しうる散水板と、この散水板に対して中心軸まわりに回動可能に外嵌され前記散水板を固定板側に押圧するためのリング状の押さえ部材と、この押さえ部材の外周部にねじ止めされ、それによって、押さえ部材のねじ止め部分を前記散水板とで挟持しながら前記散水板および押さえ部材と一体となって前記中心軸まわりに回動して前記各散水パターンを選択的に吐出させうる回転リング体とを備え、前記シール手段は、弾性部材と、この弾性部材によって常時固定板側に付勢されるよう設けられ前記固定板の摺動面部により閉塞される開口が形成されている筒状体を有することを特徴とする散水ノズル。
- 内部に供給流路を設けるとともに、流量操作レバーの押圧操作により第1の弾性部材の付勢力に抗して開方向に移動して前記供給流路を開弁する弁体を前記供給流路を横切る形で設け、後端に前記供給流路に連通するホース接続部を設け、前端に前記供給流路の出口を設けてあるグリップと、このグリップの前面側に設けたノズルヘッドとを有し、更に、前記弁体は、略柱状で軸のまわりに環状の切り欠き部を有するとともに、軸方向に前記弾性部材が嵌め込まれる穴を有する一方、前記供給流路における弁体位置より上流側および下流側のいずれか一方または両方に、第2の弾性部材によって常時弁体側に付勢されるよう設けられ、開弁状態においては前記切り欠き部に対向し、閉弁状態においては前記弁体の周面部により閉塞される開口が形成されている筒状体を有する請求項1に記載の散水ノズル。
- 内部に供給流路を設けるとともに、流量操作レバーの押圧操作により第1の弾性部材の付勢力に抗して開方向に移動して前記供給流路を開弁する弁体を前記供給流路を横切る形で設け、後端に前記供給流路に連通するホース接続部を設け、前端に前記供給流路の出口を設けてあるグリップと、このグリップの前面側に設けたノズルヘッドとを有し、更に、前記弁体は、略柱状で軸方向に直角な径方向に貫通穴を有するとともに、軸方向に前記弾性部材が嵌め込まれる穴を有する一方、前記供給流路における弁体位置より上流側および下流側のいずれか一方または両方に、第2の弾性部材によって常時弁体側に付勢されるよう設けられ、開弁状態においては前記貫通穴に対向し、閉弁状態においては前記弁体の周面部により閉塞される開口が形成されている筒状体を有する請求項1に記載の散水ノズル。
- 内部に供給流路を設けるとともに、流量操作レバーの押圧操作により第1の弾性部材の付勢力に抗して開方向に移動して前記供給流路を開弁する弁体を前記供給流路を横切る形で設け、後端に前記供給流路に連通するホース接続部を設け、前端に前記供給流路の出口を設けてあるグリップと、このグリップの前面側に設けたノズルヘッドとを有し、更に、前記弁体は、略柱状で軸のまわりに環状の切り欠き部を有するとともに、軸方向に前記弾性部材が嵌め込まれる穴を有する一方、前記弁体は、前記切り欠き部を挟む対称位置に一対のシール部材を有する請求項1に記載の散水ノズル。
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