JPH0536509Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案はシヤワーヘツド、更に詳しくしは三
種類の水流の切替えが行なえると共に、ヘツド部
分で水流の停止を操作できるようにしたシヤワー
ヘツドに関する。

〔従来の技術〕

湯水を噴出するシヤワーヘツドにおいて、ヘツ
ド部分での操作で複数種類の水流の切替えが行な
えるシヤワーヘツドは、従来より各種構造のもの
が提案されている。

〔考案が解決しようとする課題〕

しかし従来のシヤワーノズルは構成部品数が多
く構造が複雑で製造コストが高くつくという問題
がある。

そこでこの考案の課題は、上記のような問題点
を解決するため、構成部品数を少なくして構造の
簡略化を図り、製作コストの低減を可能にしたシ
ヤワーヘツドを提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

上記のような課題を解決するため、この考案
は、通水路を有する把手部のヘツド内に通水路と
連通する通孔を備えたセパレータを固定し、セパ
レータの前面で回動自在となるようヘツドに装着
したセパレータハウジングの端壁に、回動によつ
て通孔と連通するマツサージ水用の通水孔と、中
間マツサージ水用の通水孔と、シヤワー水用の通
水孔及び通孔の閉鎖部とを設け、前記セパレータ
ハウジング内に固定したハウジングカバーの端壁
にマツサージ水用の通水孔と連通する通孔を設
け、このハウジングカバーの周囲に中間マツサー
ジ水用の通水孔と連通する環状通路を設け、ハウ
ジングカバーの外周とセパレータハウジングの内
周との間にシヤワー水用の通水孔と連通する環状
通路を形成し、前記ハウジングカバーの前面に固
定したノズルプレートに、ハウジングカバー内の
室と連通するマツサージ水噴射孔と、中間マツサ
ージ水用の環状通路と連通する中間マツサージ水
噴射孔を形成し、このノズルプレートの外周とセ
パレータハウジングの間に組込んだリング状のシ
ヤワーガイドにシヤワー水用環状通路と連通する
シヤワー水噴射部を設け、前記ハウジングカバー
内の室に室内を流れる水流で回転してノズルプレ
ートのマツサージ水噴射孔を開閉する羽根車を組
込んだ構成を採用したものである。

〔作用〕

セパレータハウジングの閉鎖部でセパレータの
通孔を閉鎖すると湯水の噴出は停止し、この状態
でセパレータの通孔に対する各通水孔の連通をセ
パレータハウジングの回動操作によつて選択する
と、マツサージ水と中間マツサージ水及びシヤワ
ー水の何れかを得ることができる。

〔実施例〕

以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて
説明する。

第１図と第２図のように、シヤワーヘツド本体
１は、通水路２を有する把手部３の先端がヘツド
４となり、このヘツド４内に通水路２と連通する
円形の室５が一面側で開口するように設けられて
いる。

上記ヘツド４における室５の開口部を閉鎖する
ように水密状に嵌め合せてビス６で固定した円板
状のセパレータ７には、上下の位置に室５と連通
する通孔８が設けられている。

前記ヘツド４の前面にセパレータハウジング９
が回動自在に取付けられ、このハウジング９の内
部にハウジングカバー１０と、シヤワーガイド１
１と、ノズルプレート１２と、羽根車１３及び羽
根車カバー１４が組込まれ、セパレータハウジン
グ９の外周に回動操作リング１５が外嵌状に固定
されている。

上記セパレータハウジング９は、セパレータ７
よりも少し大径となる円板状端壁１６の周囲に前
面側へ向けて突出する円筒壁１７を連成し、円板
状端壁１６の中心にセパレータ７の前面に突出す
る軸１８に外嵌する筒部１９が設けられ、セパレ
ータ７の前面に軸１８を中心に回動自在となるよ
う配置され、軸１８にねじ込んだビス２０で抜止
状に保持されている。

円板状端壁１６には、セパレータ７の通孔８を
閉鎖する閉鎖部２１と、マツサージ水用の通水孔
２２と、シヤワー水用の通水孔２３と、中間マツ
サージ水用の通水孔２４とが、セパレータハウジ
ング９の回動によつて通孔８と順次対向又は連通
するように同一円周上に並べて設けられている。

図示の場合、セパレータ７の通孔８は上下二箇
所に設けたため、上記閉鎖部２１と各通水孔２
２，２３，２４は、円板状端壁１６の径方向の中
心線を挟む両側に二組が設けられている。

円板状端壁１６の背面にはセパレータ７の外周
とヘツド４の内周との間に嵌合する環状壁２５が
設けられ、セパレータ７と環状壁２５の嵌合部分
がＯリング２６で水密状となり、更にセパレータ
７と端壁１６の重なり面が外周及び通孔８の周囲
でＯリング２７，２８により水密状となつてい
る。

前記円板状端壁１６の前面には、各通水孔２
２，２３，２４ごとに区切つて独立した室３２，
３３，３４を形成する仕切壁２９が設けられてい
る。

ハウジングカバー１０は、セパレータハウジン
グ９内に嵌合する円板状端壁３５の前面に内側筒
壁３６と外側筒壁３７を設け、両筒壁３６と３７
間に中間マツサージ水用の環状通路３８を形成し
ている。

このハウジングカバー１０は第１図のように、
円板状端壁３５の中心部をセパレータハウジング
９の筒部１９に嵌合した状態で、端壁３５の背面
を仕切壁２９に溶着することによつてセパレータ
ハウジング９に固定され、各室３２，３３，３４
の前面をこの端壁３５によつて閉鎖している。

上記ハウジングカバー１０の端壁３５には、内
側筒壁３６よりも内側の位置でマツサージ水用の
室３２と連通する通孔３９と、環状通路３８と中
間マツサージ水用の室３４を連通する長孔状の通
水孔４０が設けられ、このハウジングカバー１０
における外側筒壁３７とセパレータハウジング９
における円筒壁１７との間にシヤワー水用の室３
３と連通する環状通路４１が形成されている。

なお、セパレータハウジング９とハウジングカ
バー１０の固定のための位置決は、第３図に示す
ように、仕切壁２９の前面に突設したピン４２を
ハウジングカバー１０の背面の孔４３に嵌め合せ
るようにしている。

前記ハウジングカバー１０の前面に装着するノ
ズルプレート１２は、円形板５１の背面にハウジ
ングカバー１０の内側筒壁３６内へ螺合して室５
２を形成する筒壁５３を設け、円形板５１の筒壁
５３よりも内側の位置にマツサージ水の噴射孔５
４が設けられ、更に環状通路３８の前面に臨む部
分に中間マツサージ水の噴射孔５５が設けられて
いる。

上記ノズルプレート１２の円形板５１における
背面の中心部に室５２内に突出する軸５６が設け
られ、この軸５６に羽根車１３が回動自在に取付
けられていると共に、室５２内に羽根車カバー１
４が収納されている。

上記羽根車１３は、軸５６に外嵌する筒体５７
の外周面に複数の羽根５８を突設し、筒体５７の
先端面にノズルプレート１２における円形板５１
の背面に摺接する半円形板５９を設けて形成さ
れ、噴射孔５４に向けて室５２内を流れる水流に
よつて羽根車１３は回転するようになつている。

半円形板５９は、噴射孔５４の配置径よりも大
径に形成され、羽根車１３の回転により噴射孔５
４を開閉することになる。従つて、噴射孔５４か
ら噴出する水流は間歇的な脈流となり、これを身
体に当てることにより、マツサージ効果が得られ
ることになる。

羽根車カバー１４は、ノズルプレート１２の筒
壁５３に嵌着した断面コ字状に形成され、周壁に
一定の間隔で切欠６０が設けられ、通孔３９から
噴射孔５４に向けて流れるマツサージ水流を、こ
の羽根車カバー１４の切欠６０によつて羽根車１
３の羽根５８に供給するようにし、羽根車１３に
回転を生じさせるようになつている。

前記シヤワーガイド１１は、ノズルプレート１
２の外周とセパレータハウジング９の内周に嵌合
し、環状通路４１の前面を閉鎖するリング状に形
成され、外周面に環状通路４１と連通する多数の
シヤワー水噴射溝６１を並べて設けた構造になつ
ている。

この考案のシヤワーヘツドは上記のような構成
であり、次に各種水流噴出の状態を第９図乃至第
１２図に示したセパレータハウジング９の位相図
を利用しながら説明する。

第１図と第２図は水流の噴出を止めた止水状態
であり、セパレータハウジング９は第９図に示す
ように閉鎖部２１がセパレータ７の通孔８を閉鎖
する位相にある。

次に、第３図と第４図はマツサージ用水流を噴
出する状態を示しており、第１０図のようにセパ
レータハウジング９を回動させ、マツサージ水用
の通水孔２２をセパレータ７の通孔８と連通させ
る。

通孔８から通水孔２２に流入した水流は、第３
図と第４図の矢印で示すように、室３２からハウ
ジングカバー１０の通孔３９を通り、羽根車カバ
ー１４の切欠６０から羽根車１３に作用し、羽根
車１３を回転させた後、噴射孔５４から噴出す
る。

このとき羽根車１３の回転により噴射孔５４は
間歇的に開閉されるため、噴射水流は脈流とな
り、身体に対してマツサージ効果を与えることに
なる。

次に、第５図と第６図はシヤワー水流れを得る
状態であり、第１１図のようにセパレータハウジ
ング９のシヤワー水用の通水孔２３をセパレータ
７の通孔８に連通させた位相とする。

通孔８から流入した水流は第５図と第６図の矢
印で示すように、室３３から通水孔４０と環状通
路３８を通り、シヤワーガイド１１の噴射溝６１
からシヤワー水流となつて噴出する。

第７図と第８図は中間マツサージ水の噴出状態
を示し、第１２図のようにセパレータハウジング
９の中間マツサージ水用の通水孔２４をセパレー
タ７の通孔８と連通する位相にする。

通孔８から通水孔２４に流入した水流は、第７
図と第８図の矢印の如く、室３４から環状通路３
８を通り、噴射孔５５から中間マツサージ水流と
なつて噴出する。

このように、セパレータハウジング９を回動操
作することにより、水流噴出の停止と、マツサー
ジ水とシヤワー水及び中間マツサージ水の選択が
自由に行なえる。

〔効果〕

以上のように、この考案によると、シヤワーヘ
ツドにおける噴射水流の変化と停止がヘツド部分
での操作によつて行なえると共に、構成部品数を
少なくして構造の簡略化を図ることができ、製作
コストを低減できる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係るシヤワーヘツドの止水
状態を示す要部切欠側面図、第２図は同上の分解
斜視図、第３図は同上のマツサージ水流噴出状態
を示す要部切欠側面図、第４図は同上の分解斜視
図、第５図は同シヤワー水流噴出状態を示す要部
切欠側面図、第６図は同上の分解斜視図、第７図
は中間マツサージ水流の噴出状態を示す要部切欠
側面図、第８図は同上の分解斜視図、第９図乃至
第１２図の各々はセパレータハウジングの位相と
噴出水流の関係を示す説明図である。 １……シヤワーヘツド本体、２……通水路、３
……把持部、４……ヘツド、５……室、７……セ
パレータ、８……通孔、９……セパレータハウジ
ング、１０……ハウジングカバー、１１……シヤ
ワーガイド、１２……ノズルプレート、１３……
羽根車、１４……羽根車カバー、２１……閉鎖
部、２２，２３，２４……通水孔、３２，３３，
３４……室、３８，４１……環状通路、３９……
通孔、４０……通水孔、５４，５５……噴射孔、
５８……羽根、５９……半円形板、６１……シヤ
ワー水噴射溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 通水路を有する把手部のヘツド内に通水路と連
   通する通孔を備えたセパレータを固定し、セパレ
   ータの前面で回動自在となるようヘツドに装着し
   たセパレータハウジングの端壁に、回動によつて
   通孔と連通するマツサージ水用の通水孔と、中間
   マツサージ水用の通水孔と、シヤワー水用の通水
   孔及び通孔の閉鎖部とを設け、前記セパレータハ
   ウジング内に固定したハウジングカバーの端壁に
   マツサージ水用の通水孔と連通する通孔を設け、
   このハウジングカバーの周囲に中間マツサージ水
   用の通水孔と連通する環状通路を設け、ハウジン
   グカバーの外周とセパレータハウジングの内周と
   の間にシヤワー水用の通水孔と直通する環状通路
   を形成し、前記ハウジングカバーの前面に固定し
   たノズルプレートに、ハウジングカバー内の室と
   連通するマツサージ水噴射孔と、中間マツサージ
   水用の環状通路と連通する中間マツサージ水噴射
   孔を形成し、このノズルプレートの外周とセパレ
   ータハウジングの間に組込んだリング状のシヤワ
   ーガイドにシヤワー水用環状通路と連通するシヤ
   ワー水噴射部を設け、前記ハウジングカバー内の
   室に室内を流れる水流で回転してノズルプレート
   のマツサージ水噴射孔を開閉する羽根車を組込ん
   だシヤワーヘツド。