JP3634725B2 - リクライニング装置及びリクライニング椅子 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リクライニング装置及びリクライニング椅子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図9及び図10は、椅子型マッサージ機等として実施された従来のリクライニング椅子100の一例を示している。
このリクライニング椅子100は、座部101と、この座部101の後部上方に設けられた背もたれ部102とを有している。座部101の左右両側にアームレスト103が設けられたものもある。
背もたれ部102は、直立状態をおおよその境界として、それよりも後方側の所定範囲でリクライニングのための角度変更が可能になっていると共に、直立状態よりも前方側では、座部101に対して二つ折り状態に折り畳むことができるようになっている。
【0003】
このように、背もたれ部102が前方側での二つ折りを可能とされている理由は、リクライニング椅子100としての製品梱包時や使用下でのコンパクト収納を可能とするためである。
この従来のリクライニング椅子100において背もたれ部102を前後揺動可能にするための構造は次のようになっている。
すなわち、背もたれ部102の下部側には、幅方向両側で一軸配置された第1揺動支軸105を介してコ字状をしたフレーム106が前後揺動自在に介設されており、このフレーム106は、例えば座部101の両脇部に設けられるアームレスト103の支持枠103a等(要はリクライニング動作をしない部分)に対し、幅方向両側で一軸配置された第2揺動支軸108を支点として前後揺動自在に連結されている。
【0004】
背もたれ部102の下端には、棒素材をコ字状に折曲した被係合部110が設けられており、これに対してフレーム106には、この被係合部110に係合して必要時には下向き揺動操作によってその係合を解除でき、それ以外のときは被係合部110との係合を保持して背もたれ部102とフレーム106とを一体化させる係合解除レバー111が設けられている。
そして、フレーム106の下端と座部101の下面との間が、ダンパー112によって連結されている。
【0005】
このダンパー112は、バネ式、エア又は油圧式、或いはこれらの混用式の構造を有したものであって、フレーム16に対し、その下端を常に後向きに押圧付勢するようになっている。従って、このフレーム106と一緒に、背もたれ部102が第2揺動支軸108を支点として後傾状態から前方へ向けて揺動付勢されるものとなっている。
なお、図示は省略するが、フレーム106と座部101との間には、ダンパー112の付勢力に抗してフレーム106の傾き角度を複数段階に係止保持して、背もたれ部102を所望のリクライニング角度に設定可能にするための角度調節機構が設けられている。
【0006】
従って、このリクライニング椅子100では、上記角度調節機構(図示略)の操作で、第2揺動支軸108を支点として座部101に対するフレーム106の揺動角度を変化させ、このフレーム106の傾きとして(一緒に傾けて)背もたれ部102のリクライニング角度の調節を可能とし(図9中のX参照)、また上記係合解除レバー111の操作で、第1揺動支軸105を支点としてフレーム106に対する背もたれ部102の揺動角度を変化させ、背もたれ部102の二つ折りを可能にしている(図9中のY参照)ものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、従来のリクライニング椅子100では、背もたれ部102とフレーム106との第1揺動支軸105を介した連結、フレーム106とアームレスト103の支持枠103a等(要はリクライニング動作をしない部分)との第2揺動支軸108を介した連結、背もたれ部102とフレーム106との間での係合解除レバー111の組み付け、フレーム106と座部101との間でのダンパー112による連結を、それぞれ全てが独立した部品の寄せ集めとして、且つ各単独の作業として組み立ててゆく必要があった。
【0008】
そのため、部品点数が多く、組み立てが面倒で、且つ高コストになるということがあった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、リクライニング椅子を組み立てるうえで、部品点数が少なくて済み、組み立てが容易で且つ低コスト化を図れるようにしたリクライニング装置及びリクライニング椅子を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明は次の手段を講じた。
即ち、本発明に係るリクライニング装置は、ユニット本体から伝動部材が進退可能に設けられて成る進退駆動ユニットと、この進退駆動ユニットにおける伝動部材の先端部に設けられた背もたれ連結部とを有している。
そして、上記進退駆動ユニットは、椅子の座部に対して伝動部材を後向きにして固定可能な取付部を有したものとなっている。
【0010】
また、上記背もたれ連結部は、フック片と、ブラケット部材と、ストッパ片と、係合解除レバーとを有したものとなっている。
フック片は、椅子の背もたれ部下端に設けられる被係合部を、上下方向のガタツキを許容しつつ嵌合する上方開放凹部形に形成されたものである。
ブラケット部材は、上記のフック片を、その先方が上下揺動揺動自在となる状態になるように枢軸を介して保持するものである。
ストッパ片は、上記のフック片を、その揺動範囲の上限で係止保持するものである。
【0011】
係合解除レバーは、これらフック片とストッパ片との係合状態を解除させて、その結果、下向きに揺動したフック片からその上方開放部分を介して被係合部の嵌合脱出を可能にさせるものである。
このような構成であると、座部と背もたれ部とが揺動自在に連結され、背もたれ部に被係合部が設けられた構造が、前提として備わっている椅子に対して、座部にリクライニング装置を取り付けるだけで、リクライニング椅子を組み立てることができる。
【0012】
従って、リクライニング椅子を組み立てるうえで、部品点数が少なくて済み、組み立てが容易で且つ低コスト化を図れる。また、汎用性が高い。
背もたれ連結部において、係合解除レバーは、前記ブラケット部材に対して前記フック片を揺動自在に保持する枢軸と同軸で揺動自在に設けることが好ましい。
このようにすると、進退駆動ユニットとしても、またこれを組み付けて成るリクライニング椅子としても、構造のシンプル化が図れ、また操作性が良好となるという利点がある。
【0013】
一方、本発明に係るリクライニング椅子は、座部と、この座部の後部上方で前方への二つ折り状態から後方で設定されるリクライニング範囲にわたって前後揺動自在に保持された背もたれ部とを有し、且つこれらに本発明に係るリクライニング装置を加えたものである。
上記リクライニング装置は、進退駆動ユニットが伝動部材を後向きにした状態でユニット本体の取付部を介して座部に固定される。
また、上記背もたれ部の下端部には、上記リクライニング装置のフック片に嵌合可能となる被係合部が設けられるものとする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
図1乃至図4は、本発明に係るリクライニング椅子1の一実施形態を示しており、図5乃至図8は、このリクライニング椅子1において採用された本発明に係るリクライニング装置の一実施形態を示している。
図1及び図2に示すように、本発明に係るリクライニング椅子1は、座部2と、この座部2の後部上方に設けられた背もたれ部3と、これら座部2と背もたれ部3との下部間を相互連結するかたちで設けられたリクライニング装置4とを有している。
【0015】
座部2の左右両側にはアームレスト5が設けられており、これらアームレスト5は、支持枠5aを介して座部2と一体的な固定関係に保持されている。
背もたれ部3は、アームレスト5の支持枠5a等に対し、その幅方向両側で一軸配置された唯一の揺動支軸10を支点として、前後揺動自在に連結されている。
従って、この揺動支軸10を支点として前後揺動自在であって、図3に示すような前方への二つ折り状態にすることもできるし、また図4に示すように、直立状態からその後方側で設定されるリクライニング範囲の中で前後揺動させることもできる。
【0016】
この背もたれ部3の下端部には被係合部11が設けられている。
この被係合部11は、リクライニング装置4との連結に用いられるもので、図例のものは棒素材をコ字状に折曲することによって形成したものである。
図5に示すように、リクライニング装置4は、進退駆動ユニット15と背もたれ連結部16とを有している。
進退駆動ユニット15は、駆動メカ部18と進退メカ部19とを有したユニット本体20から、進退メカ部19を通じて角棒状の伝動部材21が進退可能に設けられて成るものである。
【0017】
すなわち、図示は省略するが、駆動メカ部18ではモータや減速ギヤ等を格納するところとなっており、進退メカ部19では伝動部材21の縮退状態を格納し、また必要に応じてこの伝動部材21を駆動させるための機構(例えばラックとピニオンギヤとの噛合構造)等も格納するところとなっている。図例のユニット本体20では、駆動メカ部18と進退メカ部19とがL型に曲がった形体を呈したものとしている。
この進退駆動ユニット15において、ユニット本体20の上面には一回り大きな板材によって形成された取付部24が設けられており、この取付部24の外周寄りに複数の取付孔25が上下貫通して設けられている。
【0018】
従って、この進退駆動ユニット15は、伝動部材21を後向きにした状態で取付部24を上記したリクライニング椅子1としての座部2裏面に当接させ、取付孔25を介したねじ止めをすることで、その全体として、座部2に固定される。背もたれ連結部16は、進退駆動ユニット15における伝動部材21の先端部に設けられている。
図6に示すように、この背もたれ連結部16は、進退駆動ユニット15の伝動部材21に固定されたブラケット部材28と、このブラケット部材28に枢軸29を介して揺動自在に保持されたフック片30と、上記枢軸29を介してフック片30と同軸で揺動自在に保持された係合解除レバー31とを有している。
【0019】
ブラケット部材28は、フック片30や係合解除レバー31を保持する枢軸29を下部側に配し、その上側にフック片30や係合解除レバー31に対して覆い被さるように突出するオーバーハング部33が設けられたものとなっている。
そして、このオーバーハング部33に対して、図7及び図8に示すように、下向きに突出するかたちでストッパ片34が設けられている。
図例のストッパ片34は、板バネの一部を三角形状に折曲させることで係止部分34aを形成させてあるが、別部材として形成した係止部分34aをコイルバネ等を含めた各種弾性材(図示略)によって付勢する構造や、係止部分34aを樹脂やゴム等の弾性材で形成させたうえでこれをオーバーハング部33へ固定する構造を採用してもよい。
【0020】
また、このオーバーハング部33は、ブラケット部材28ではなくて進退駆動ユニット15の伝動部材21に対して一体的に形成したり、別部材として取り付けたりすることもできる。
フック片30は、上方開放凹部形に形成されたもので、その先端側の形状が枢軸29を支点とする揺動軌跡に近いかたちの円弧カーブを有したものとなっている。すなわち、このフック片30には、上方開放部分37aを有する縦溝37が形成されており、また円弧カーブの設けられた部分で係合誘導カム38が形成されたものである。
【0021】
この縦溝37には、背もたれ部3の被係合部11が嵌合可能となっている。従って、この被係合部11は、縦溝37内で上下方向のガタツキを許容されることになり、また上方開放部分37aを介しての出入り(嵌合離脱)が可能になっている。
そして、このフック片30には、枢軸29の上部側(上方開放部分37aよりも背面側の上端)となる位置付けで、上記したストッパ片34と係合可能な係止凹部39が設けられている。
【0022】
更に、このフック片30には、縦溝37よりも先方側に、枢軸29を支点とする揺動軌跡に沿った円弧形を呈して連動用カム溝40が設けられていると共に、背面側には、背圧付加レバー41との係合を可能にした背部凹部42が設けられている。
係合解除レバー31は、側面形状がL字状を呈しており、その隅角部分に相当して枢軸29が挿通されるようになっている。そして、枢軸29から先方(図7及び図8の各左方)へ延びる側はフック片30より突き出す長さとされており、ここで操作端部31aが形成されるものとなっており、他方(図7及び図8の上方)へ延びる側がストッパ片34を蹴り上げ可能な長さとなっており、ここで作用端部31bが形成されるものとなっている。
【0023】
この係合解除レバー31には、フック片30の連動用カム溝40へ向けて突出する連動軸45が横突設されている。
なお、図6に示したように、係合解除レバー31には、枢軸29に挿通されたバネ46によって作用端部31bをストッパ片34へ係合させる向き(図7及び図8の時計回り方向)への付勢力が付加されるようになっている。
一方、フック片30に対しても、図示は省略するが、係合解除レバー31の場合と略同じ構造で同方向(図7及び図8の時計回り方向)への付勢力が付加されるようになっている。
【0024】
但し、このフック片30は、図7及び図8に示すように、進退駆動ユニット15の伝動部材21に設けられた背圧付加レバー41により、背部凹部42を押圧付勢されるようになっている。そのため、係止凹部39がストッパ片34に係合した位置から少なくともこの係合を外されるまでの揺動領域では、上記付勢力(図7及び図8の時計回り方向への付勢力)よりも、この背圧付加レバー41による付勢力が優先して作用し、フック片30を先方側(図7及び図8の左方)へ揺動させるものとなっている。
【0025】
このような構成とされた背もたれ連結部16では、図7に示すように、フック片30の係止凹部39がストッパ片34に係止し、また係合解除レバー31の作用端部31bがストッパ片34と噛み合っている状態を常態とされる。
ここで図8に示すように、係合解除レバー31を、その操作端部31aを押し下げるように操作すると、作用端部31bがストッパ片34を蹴り上げることに伴ってこのストッパ片34がフック片30の係止凹部39から外れることになる。
【0026】
そのため、フック片30は、背圧付加レバー41による付勢力により、上方開放部分37aを先方(図8の左方)へ傾けるように揺動することになる。
従って、この揺動時点で予めフック片30の縦溝37内に背もたれ部3の被係合部11が嵌合されている場合であれば、この被係合部11を縦溝37の上方開放部分37aから脱出させることができるし、反対に、この揺動時点で未だ縦溝37内に被係合部11が嵌合されていない場合であれば、上方開放部分37aから縦溝37に被係合部11を嵌合させることができるものである。
【0027】
また、図8の状態から、例えばフック片30の下端部を上方へ押し上げるようにすれば(リクライニング椅子1の実際の使用下ではフック片30の下端部を押し上げることはせず、後述するように背もたれ部3の被係合部11による縦溝37の内部側面押圧力を利用する)、フック片30の係止凹部39をストッパ片34に係止させることができる。
このとき、フック片30の揺動に伴って、連動用カム溝40内で係合解除レバー31の連動軸45も押し上げられることになるため、この係合解除レバー31の作用端部31bもストッパ片34と噛み合う状態(図7に示した常態)へと戻される。
【0028】
すなわち、本発明に係るリクライニング椅子1において、その使用状況を説明すると次のようになる。
図1に示すように、背もたれ部3を起立させた使用状態では、リクライニング装置4の背もたれ連結部16(フック片30)に背もたれ部3の被係合部11が嵌合しており、しかもこのとき被係合部11は上下方向のガタツキが許容されているので、進退駆動ユニット15の作動で伝動部材21を進退させることで、背もたれ部3のリクライニング角度を所望角度に調節することができる。
【0029】
リクライニング椅子1の収納時等には、リクライニング装置4の背もたれ連結部16において係合解除レバー31を押し下げ、背もたれ部3を手で前倒し状にすることで、上記したように被係合部11を背もたれ連結部16(フック片30)から脱出させ、図3に示すような座部2に対する二つ折り状態にすることができる。
リクライニング椅子1を使用状態に戻すには、背もたれ部3を手で直立状態等に保持したまま、進退駆動ユニット15の伝動部材21を座部2の後方へ進出させるか、又はこれの逆の手順を行う(進退駆動ユニット15の伝動部材21を予め後方進出させておいてから背もたれ部3を手で後ろ向きに起立させてゆく)ようにする。
【0030】
このとき、リクライニング装置4の背もたれ連結部16は、フック片30も係合解除レバー31も、共にそれらの先方を下向きに傾動させた状態(図8の状態)のままにしておく。
このようにすることにより、背もたれ部3の被係合部11がフック片30の係合誘導カム38を滑りながら上方開放部分37aへと誘導され、縦溝37内へと嵌合され、やがてこの被係合部11が縦溝37の内部側面を押圧する作用として、フック片30が元の常態(フック片30の係止凹部39をストッパ片34に係止させ、且つ係合解除レバー31の作用端部31bをストッパ片34に噛み合わせた状態)に戻されるものである。
【0031】
ところで、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、各部材の形状や材質等、実施の形態に応じて適宜変更可能である。
【0032】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明に係るリクライニング装置及びリクライニング椅子では、座部と背もたれ部とが揺動自在に連結され、背もたれ部に被係合部が設けられた構造が、前提として備わっている椅子に対して、座部にリクライニング装置を取り付けるだけで、リクライニング椅子を組み立てることができるので、リクライニング椅子を組み立てるうえで、部品点数が少なくて済み、また組み立てが容易で且つ低コスト化を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るリクライニング椅子の一実施形態を示す側面図である。
【図2】図1のA−A線矢視図である。
【図3】図1のリクライニング椅子について背もたれ部を前方へ二つ折りさせた状態にして示した側面図である。
【図4】図1のリクライニング椅子について背もたれ部を後方でリクライニング揺動させる様子を示した側面図である。
【図5】本発明に係るリクライニング装置の一実施形態を示す斜視図である。
【図6】図5中の一部(背もたれ連結部)を拡大して示した斜視図である。
【図7】図6に対応する拡大側面図である。
【図8】図7からの動作状況(係合解除動作)を示した図である。
【図9】従来のリクライニング椅子の一例を示す側面図である。
【図10】図9のB−B線矢視図である。
【符号の説明】
1 リクライニング椅子
2 座部
3 背もたれ部
4 リクライニング装置
11 被係合部
15 進退駆動ユニット
16 背もたれ連結部
20 ユニット本体
21 伝動部材
24 取付部
28 ブラケット部材
29 枢軸
30 フック片
31 係合解除レバー
34 ストッパ片
37a 上方開放部分

Claims (3)

  1. ユニット本体(20)から伝動部材(21)が進退可能に設けられて成る進退駆動ユニット(15)と、該進退駆動ユニット(15)における伝動部材(21)の先端部に設けられた背もたれ連結部(16)とを有し、
    上記進退駆動ユニット(15)は、椅子の座部(2)に対して伝動部材(21)を後向きにして固定可能な取付部(24)を有しており、
    上記背もたれ連結部(16)は、椅子の背もたれ部(3)下端に設けられる被係合部(11)を上下方向のガタツキを許容しつつ嵌合する上方開放凹部形に形成されたフック片(30)と、
    該フック片(30)をその先方が上下揺動揺動自在となる状態に枢軸(29)を介して保持するブラケット部材(28)と、
    上記フック片(30)をその揺動範囲の上限で係止保持するストッパ片(34)と、
    これらフック片(30)とストッパ片(34)との係合状態を解除させて下向きに揺動したフック片(30)からその上方開放部分(37a)を介して被係合部(11)の嵌合脱出を可能にさせる係合解除レバー(31)とを有していることを特徴とするリクライニング装置。
  2. 前記背もたれ連結部(16)において、前記係合解除レバー(31)が、前記ブラケット部材(28)に対して前記フック片(30)を揺動自在に保持する枢軸(29)と同軸で揺動自在に設けられていることを特徴とする請求項1記載のリクライニング装置。
  3. 座部(2)と、該座部(2)の後部上方で前方への二つ折り状態から後方で設定されるリクライニング範囲にわたって前後揺動自在に保持された背もたれ部(3)と、請求項1又は請求項2に記載されたリクライニング装置(4)とを有しており、
    上記リクライニング装置(4)は、進退駆動ユニット(15)が伝動部材(21)を後向きにした状態でユニット本体(20)の取付部(24)を介して座部(2)に固定されており、
    上記背もたれ部(3)の下端部には、上記リクライニング装置(4)のフック片(30)に嵌合可能となる被係合部(11)が設けられることを特徴とするリクライニング椅子。
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