JP3634603B2 - 信号伝送回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、メモリコントローラやメモリ等の素子間での信号伝送のための信号伝送回路に係り、特に、複数の素子が同一の伝送線路に接続されるバス伝送を高速に行うための信号伝送回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体集積回路装置により構成されデジタル回路間の信号を高速に伝送するための技術として、SSTL(Stub Series Terminated Logic)インタフェースがある。この低振幅インタフェースについては、特開平7−202947号公報に開示されている。図2は、メモリコントローラとデュアルインラインメモリモジュール(DIMM:Dual Inline Memory Module)上のシンクロナスDRAM(SDRAM:Synchronous Dynamic Random Access Memory)との間のクロック信号CLKとデータ信号DQの伝送を、SSTLバスを用いて行っている従来例を示す回路図である。尚、図2では、クロック信号CLKのバス線1と、データ信号DQのバス線2の2本のバス線と、それらに接続される回路構成部分を示している。ここで、データ信号DQは、バス線2を通して双方向に伝送され、リードデータ信号及びライトデータ信号も表わすものとする。バス線1,2にはn+1個のメモリモジュールDIMM#0からDIMM#nが接続される。説明の便宜上、DIMM#0,DIMM#1,DIMM#nを参照符号4,5,6で示す。バス線1,2を介して、メモリコントローラ3と、DIMM4,5,6上のSDRAM7,8,9が信号をやりとりする。
【0003】
メモリコントローラ3のクロック出力回路10からクロック信号CLKが出力され、スタブ抵抗Rs1、バス線1、およびDIMM上のスタブ抵抗Rs2を介して、それぞれのSDRAMにクロック信号CLKが供給される。また、ライトデータ信号DQは、メモリコントローラ3のデータ出力回路11から出力され、スタブ抵抗Rs1、バス線2、およびDIMM上のスタブ抵抗Rs2を介して、それぞれのSDRAMに供給される。リードデータ信号DQは、逆の経路をたどりメモリコントローラ3のデータ入力回路12に供給される。これらの動作の際、実際に信号を取り込んだり、送出するイネーブル状態のSDRAMは1個である。
【0004】
各バス線1,2の両端は、バス線の特性インピーダンスとほぼ等しい値の終端抵抗Rttで終端され、VTTの電位を有する終端電源に接続されている。メモリコントローラ3の出力回路の電源電圧と、SDRAM7,8,9の各出力回路の電源電圧はVDDQである。ここで、終端電源電圧VTTの値は、上記電源電圧VDDQの半分程度に設定される。即ち、VTT≒0.5×VDDQの関係がある。
【0005】
また、HSTL(High Speed Tranceiver Logic)インタフェースと呼ばれている低振幅インタフェースもある。HSTLの一例としては、図2に示したSTTLインタフェースからスタブ抵抗Rs1,Rs2を取り除き(すなわち、短絡し)、終端電源電圧VTTの値と電源電圧VDDQを、VTT=VDDQ=1.5Vとしたものがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
図2に示した従来例の構成によれば、終端電源電圧VTTの値を上記電源電圧VDDQの半分程度にした場合、電源電圧VDDQの値がLSIの集積技術の進展に伴って低下してきた時に、信号を受ける入力回路12等の参照電圧Vrefの値もそれにつれて低下する。また、電源電圧VDDQの値が低下すると、信号振幅も減少することになる。これについて、以下説明する。
【0007】
図3は、図2に示したSDRAMへの入力信号CLK,DQの直流(DC)信号レベルを求めるための等価回路であり、同図(a)は入力信号がロウレベルの場合、(b)はハイレベルの場合である。図3において、PチャネルMOS(以下、PMOSと略す)トランジスタ20とNチャネルMOS(以下、NMOSと略す)トランジスタ21からなるプッシュプル構成の回路は、メモリコントローラ3の出力回路10の出力部である。また、コントローラ3のデータ入力回路12へのリードデータ信号DQとすれば、PMOSトランジスタ20とNMOSトランジスタ21の回路は、SDRAMの出力回路と見ることもできる。
【0008】
ここで、電源電圧VDDQ=3.3V、終端電源電圧VTT=1.65V、終端抵抗Rtt=50Ω、スタブ抵抗Rs=25Ω(Rsは、Rs1またはRs2である)、両MOSトランジスタ20,21のオン抵抗Ron=25Ωとする。NMOSトランジスタ21がオン状態の場合、入力信号はロウレベルになり、その電圧VLは1.1Vとなる。一方、PMOSトランジスタ20がオン状態の場合、入力信号はハイレベルになり、その電圧VHは2.2Vとなる。従って、入力回路の参照電圧Vrefは、ハイレベルVHとロウレベルVLの真ん中の1.65Vとなる。信号振幅ΔVは、1.1Vである。
【0009】
図4は、電源電圧VDDQが1.5V、終端電源電圧VTTが0.75Vと下がった場合の等価回路であり、同図(a)は入力信号がロウレベルの場合、(b)はハイレベルの場合である。図4より、ロウレベルVL=0.5V、ハイレベルVH=1.0Vとなる。従って、参照電圧Vrefは0.75Vとなり、電源電圧VDDQが3.3Vの場合に比べて0.9V低下する。信号振幅ΔVは0.5Vとなり、電源電圧VDDQが3.3Vの場合に比べて、0.6V減少する。
【0010】
このように、参照電圧Vrefが低下してくると、入力回路12として、図6に示すような、PMOSトランジスタ22,23とNMOSトランジスタ24,25,26からなり、NMOSトランジスタ24で入力信号を受ける構成の一般的な高速差動入力回路が使いにくくなる。NMOSトランジスタ24,25のゲート、ソース間に十分な電圧が印加できなくなるためである。この高速差動入力回路では、高速に動作させるために、参照電圧Vrefとして1.1V以上必要である。そのため、参照電圧Vrefが下がってくると、PMOSトランジスタで入力信号を受ける構成の低速な差動入力回路等を使わざるをえなくなる。従って、出力回路の電源電圧VDDQの値が1.5V程度に低下してくると、何らかの対策が必要になる。本発明は、この問題を解決するものであるが、勿論、出力回路の電源電圧VDDQの値が2.5Vの場合にも適用できる。また、信号振幅が減少してくると、入力回路のマージンが減少する。
【0011】
図5はHSTLインタフェースの場合の入力信号のDC信号レベルを求める等価回路であり、同図(a)は入力信号がロウレベルの場合、(b)はハイレベルの場合である。PMOSトランジスタ20とNMOSトランジスタ21は、メモリコントローラ3の出力回路10の出力部である。また、コントローラ3のデータ入力回路12へのリードデータ信号DQとすれば、PMOSトランジスタ20とNMOSトランジスタ21の回路は、SDRAMの出力回路と見ることもできる。ここで、電源電圧VDDQを1.5V、終端電源電圧VTTを1.5V、終端抵抗Rttを50Ω、MOSトランジスタ20,21のオン抵抗Ronを6.25Ωとする。また、HSTLインタフェースの場合、スタブ抵抗Rsは設けない。
【0012】
NMOSトランジスタ21がオンの場合、入力信号はロウレベルになり、VL=0.3Vとなる。一方、PMOSトランジスタ20がオンの場合は、入力信号はハイレベルになりVH=1.5Vとなる。従って、入力回路の参照電圧Vrefは、ハイレベルVHとロウレベルVLの真ん中の0.9Vとなる。信号振幅ΔVは1.2Vである。
【0013】
前記STTLインタフェースの場合と比べ、電源電圧VDDQが1.5Vと低くなっても信号振幅ΔVはかなり取れている。しかし、参照電圧Vrefは0.9Vと低く、図6に示したような一般的なNMOS受けの高速差動入力回路が使いにくくなっている。
【0014】
そこで、本発明の第1の目的は、電源電圧VDDQが1.5V程度に下がっても、参照電圧Vrefが下がらないようにして、高速な差動入力回路を使うことができる信号伝送回路を提供することである。
また、本発明の第2の目的は、電源の数が必要以上に増えない信号伝送回路を提供することである。
更に、本発明の第3の目的は、電源電圧VDDQが下がっても、信号振幅の減少を抑制できる信号伝送回路を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記第1の目的を達成するために、本発明に係る信号伝送回路は、SSTLバス構成において、出力回路の電源電圧VDDQが1.5Vから2.5Vの範囲で、終端電源電圧VTTを、VTT≧VDDQに設定することを特徴とするものである。この際、STTLバスがハイインピーダンス状態の時に、プッシュプル出力回路を構成するPMOSトランジスタを介して流れる電流を防ぐために、PMOSトランジスタのスレッショルド電圧値に注意が必要である。あるいは、PMOSトランジスタの代わりにNMOSトランジスタに置き換えた構成とするのが好ましい。
【0016】
また、上記第2の目的は、終端電源電圧をVTT、参照電圧をVref、電源電圧をVDDQとしたとき、Vref=VDDQとなるように、終端電源電圧VTTを設定することにより達成される。
【0017】
更に、上記第3の目的を達成するために、信号送出側のスタブ抵抗値を送信時に小さくするように、スタブ抵抗にスイッチ素子、例えば電界効果トランジスタ(FET)スイッチを並列接続し、メモリコントローラからのリード、ライト信号によりFETスイッチをオン、オフ制御するように構成すれば好適である。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る信号伝送回路の実施の形態につき、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。
【0019】
図1は、本発明に係る信号伝送回路の一実施形態を示す図であり、SSTLバスを用いたメモリコントローラとDIMM上のSDRAMとの間のクロック信号CLKとデータ信号DQの伝送回路図である。図2に示した従来例と基本的な構成は同じである。
【0020】
即ち、図1には、クロック信号CLKのバス線1と、データ信号DQのバス線2の2本と、それらに接続される回路構成部分を示している。ここで、データ信号DQは、バス線2を通して双方向に伝送され、リードデータ信号及びライトデータ信号も表わすものとする。バス線1,2にはn+1個のメモリモジュールDIMM#0からDIMM#nが接続される。説明の便宜上、DIMM#0,DIMM#1,DIMM#nを参照符号4,5,6で示す。バス線1,2を介して、メモリコントローラ3と、DIMM4,5,6上のSDRAM7,8,9が信号をやりとりする。
【0021】
メモリコントローラ3のクロック出力回路10からクロック信号CLKが出力され、スタブ抵抗Rs1、バス線1、およびDIMM上のスタブ抵抗Rs2を介して、それぞれのSDRAMにクロック信号CLKが供給される。その際には、送信側のスタブ抵抗Rs1の値を通常の25Ωから2Ω程度に小さくしても伝送波形に乱れがなく問題ないことがシミュレーションで確認されている。
【0022】
また、ライトデータ信号DQは、メモリコントローラ3のデータ出力回路11から出力され、スタブ抵抗Rs1、バス線2、およびDIMM上のスタブ抵抗Rs2を介して、それぞれのSDRAMに供給される。その際には送信側のスタブ抵抗Rs1の値を通常の25Ωから2Ω程度に小さくしてもよい。送信時にのみ2Ω程度に小さくする手段は後述の図9で示しているが、スタブ抵抗Rs1に並列にオン抵抗2.2Ω程度のFETスイッチ31を設け、コントローラ3からのリード、ライト信号でFETスイッチをオン、オフさせればよい。この場合は、ライト時にオン、リード時にオフさせればよい。
【0023】
リードデータ信号DQは、逆の経路をたどりメモリコントローラ3のデータ入力回路12に供給される。その際には、送信側のスタブ抵抗Rs2の値を通常の25Ωから2Ω程度に小さくしてもよい。送信時にのみ2Ω程度に小さくする手段は後述の図9で示しているが、スタブ抵抗Rs2に並列にオン抵抗2.2Ω程度のFETスイッチ31を設け、コントローラ3からのリード、ライト信号でFETスイッチをオン、オフさせればよい。この場合は、リード時にオン、ライト時にオフさせればよい。
【0024】
これらの動作の際、実際に信号を取り込んだり、送出するイネーブル状態のSDRAMは1個である。バス線1,2の両端は、バス線の特性インピーダンスとほぼ等しい終端抵抗Rttで終端され、VTTの電位を有する終端電源に接続されている。メモリコントローラ3とSDRAM7,8,9の出力回路の電源電圧は、VDDQである。
【0025】
ここで、本実施の形態では、終端電源電圧VTTを電源電圧VDDQの値以上となるように設定してある点が従来例と相違する。即ち、終端電源電圧VTTと電源電圧VDDQを、VTT ≧ VDDQ、という関係に設定した。この際、バスがハイインピーダンス状態の時に、データ出力回路11を構成するPMOSトランジスタ20を介して流れる電流を防ぐために、PMOSトランジスタ20のスレッショルド電圧値に注意が必要である。或いは、PMOSトランジスタ20の代わりにNMOSトランジスタに置き換える必要がある。これについては、後述する。
【0026】
以下、VTT ≧ VDDQ、という関係に設定した場合の入力回路の参照電圧Vrefの値と、信号振幅について説明する。
【0027】
図7は、図1に示した入力信号CLK,DQのDCレベルを求めるための等価回路であり、(a)は入力信号がロウレベルの場合、(b)はハイレベルの場合である。図7において、PMOSトランジスタ20とNMOSトランジスタ21は、メモリコントローラ3の出力回路10の出力部である。また、コントローラ3の入力回路12へのリードデータ信号DQとすれば、PMOSトランジスタ20とNMOSトランジスタ21の回路構成は、SDRAMの出力回路と見ることもできる。
【0028】
ここで、電源電圧VDDQ=1.5V、終端電源電圧VTT=1.5V、終端抵抗Rtt=50Ω、スタブ抵抗Rs=25Ωとし、MOSトランジスタ20,21のオン抵抗Ron=25Ωとする。NMOSトランジスタ21がオンの場合、入力信号はロウレベルになり、その電位VLは1.0Vとなる。一方、PMOSトランジスタ20がオンの場合、入力信号はハイレベルになり、その電位VHは1.5Vとなる。従って、入力回路の参照電圧Vrefは、ハイレベルの電位VHとロウレベルの電位VLの真ん中の1.25Vとなる。これに対して、図4に示した従来例の場合には、電源電圧VDDQ=1.5Vで、参照電圧Vref=0.75Vであったので、参照電圧Vrefの値を0.5V高くできている。また、図5に示したHSTLインタフェースの場合と比べても、参照電圧Vrefを0.35V高くできている。
【0029】
このように、図7に示した実施の形態によれば、参照電圧Vrefの値を十分高くできているので、図6に示したような高速な差動入力回路が使える信号伝送回路を提供できる。
【0030】
図8は、電源電圧VDDQ=1.5V、終端電源電圧VTT=1.875Vの場合の等価回路であり、(a)は入力信号がロウレベルの場合、(b)はハイレベルの場合である。図8に示したように、ロウレベルVL=1.25V、ハイレベルVH=1.75Vとなる。従って、参照電圧Vref=1.5Vとなる。本実施の形態によれば、参照電圧Vrefの値を十分高くできているので、図6に示したような高速な差動入力回路が使える信号伝送回路を提供できる。
【0031】
また、参照電圧Vrefの値を電源電圧VDDQの値と等しくなるように、終端電源電圧VTTを設定しているので、電源数も必要以上に増やさなくて良い利点がある。なお出力回路がハイインピーダンスの時に、バス線1からPMOSトランジスタ20を介してVDDQへ電流が流れるのを防ぐために、PMOSトランジスタ20のスレッショルド電圧の絶対値を必要以上に小さくしない方が良い。
【0032】
図9は、図1に示した回路において送信側のスタブ抵抗Rs1またはRs2(図9では、Rsで表す)の値が低い場合の、入力信号のDC信号レベルを求めるための等価回路である。ここでは、出力回路がハイインピーダンスの時にPMOSトランジスタ20を流れる電流を防ぐために、PMOSトランジスタ20の代わりにNMOSトランジスタ30を用いている。同図(a)は、スタブ抵抗Rsに並列にFETスイッチ31を接続しておき、メモリコントローラ3からライトデータ信号DQを出す場合であり、スタブ抵抗Rs1に並列接続したFETスイッチ31をオンした時の等価回路で、入力信号がロウレベルの場合である。同図(b)は、入力信号がハイレベルの場合である。また、図9(a),(b)をSDRAMからリードデータ信号DQを出す場合であり、スタブ抵抗Rs2に並列接続したFETスイッチ31をオンした時の等価回路と見ることもできる。
【0033】
FETスイッチ31のオン抵抗Ronを2.2Ωとすると、送信側の合成スタブ抵抗値は2Ωとなる。NMOSトランジスタ30,21は、メモリコントローラ3の出力回路10の出力部あるいは、SDRAMの出力回路である。
【0034】
ここで、電源電圧VDDQ=1.5V、終端電源電圧VTT=2.19V、終端抵抗Rtt=50Ω、NMOSトランジスタ21,30のオン抵抗Ron=25Ωとする。NMOSトランジスタ21がオンでNMOSトランジスタ30がオフの場合、入力信号はロウレベルになり、その電位VLは1.14Vとなる。一方、NMOSトランジスタ30がオンでNMOSトランジスタ21がオフの場合、入力信号はハイレベルになり、その電位VHは1.86Vとなる。従って、入力回路の参照電圧Vrefは、ハイレベルの電位VHとロウレベルの電位VLの真ん中の1.5Vとなる。
【0035】
このように、図9に示した実施の形態によれば、参照電圧Vrefの値を十分高くできているので、図6に示したような高速な差動入力回路が使える信号伝送回路を提供できる。また、参照電圧Vrefの値を電源電圧VDDQの値と等しくなるように、終端電源電圧VTTを設定したので、電源数も必要以上に増やさなくて良い利点がある。更に、図8に示した実施の形態の場合と比べて、送信側のスタブ抵抗値を小さくしているので、論理振幅を0.22V大きくできている。
【0036】
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は前記実施の形態例に限定されることなく、本発明の精神を逸脱しない範囲内において種々の設計変更をなし得ることは勿論である。
【0037】
【発明の効果】
前述した実施の形態から明らかなように、本発明によれば、SSTLバス構成において、終端電源電圧VTTの値を、出力回路の電源電圧VDDQの値以上に設定したので、入力回路の参照電圧Vrefの値を大きくでき、NMOSトランジスタで入力信号を受ける構成の高速な差動入力回路が使える信号伝送回路を実現できる。
【0038】
また、その際送信側のスタブ抵抗値を送信時に小さくすることによって、入力信号の論理振幅を増大させるができるので、入力回路のマージンも増大できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の信号伝送回路の一実施形態を示すSSTLバスを用いた伝送回路図である。
【図2】従来のSSTLバスを用いた信号伝送回路図である。
【図3】従来のSSTLバスを用いた信号伝送回路の等価回路図である。
【図4】従来のSSTLバスを用いた伝送回路の等価回路図である。
【図5】従来のHSTLバスを用いた伝送回路の等価回路図である。
【図6】従来のNMOSトランジスタで入力信号を受ける差動入力回路の一例を示す回路図である。
【図7】本発明の半導体集積回路装置の一実施形態を示すSSTLバスを用いた伝送回路の等価回路図である。
【図8】本発明の半導体集積回路装置の一実施形態を示すSSTLバスを用いた伝送回路の等価回路図である。
【図9】本発明の半導体集積回路装置の一実施形態を示すSSTLバスを用いた伝送回路の等価回路図である。
【符号の説明】
1…クロック信号CLKのバス線、2…データ信号DQのバス線、3…メモリコントローラ、4,5,6…DIMM、7,8,9…SDRAM、10,11…出力回路、12…入力回路、20…PMOSトランジスタ、21,30…NMOSトランジスタ、22,23…PMOSトランジスタ、24,25,26…NMOSトランジスタ、31…FETスイッチ。
Claims (5)
- SSTLバスを用いる信号伝送回路において、出力回路の電源電圧の値が2.5Vから1.5Vの時に、終端電源電圧の値を、出力回路の電源電圧の値より大きい値に設定したことを特徴とする信号伝送回路。
- SSTLバスを用いる信号伝送回路において、出力回路の電源電圧の値が2.5Vから1.5Vの時に、入力回路の参照電圧が出力回路の電源電圧に等しくなるように、終端電源電圧の値を設定したことを特徴とする信号伝送回路。
- 前記出力回路はNMOSトランジスタを直列接続したプッシュプル構成の出力回路であり、前記入力回路はNMOSトランジスタ受けの差動入力回路である請求項2記載の信号伝送回路。
- SSTLバスを用いる信号伝送回路において、出力回路の電源電圧の値が2.5Vから1.5Vの時に、終端電源電圧の値を、出力回路の電源電圧の値以上に設定し、かつ、信号送出側のスタブ抵抗値を受信時より送信時に小さくするように構成したことを特徴とする信号伝送回路。
- 信号送出側のスタブ抵抗値を受信時より送信時に小さくする前記構成は、メモリコントローラのリード、ライト信号によりゲートが制御されるFETスイッチをスタブ抵抗に並列に接続した構成である請求項4記載の信号伝送回路。
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