JP3633753B2 - 音響式ガス温度計測装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は音響式ガス温度計測装置に係わり、音響センサの異常を検知し、誤計測防止すると共に、運転員に対して音響センサの点検・交換を促す機能を有する音響式ガス温度計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
発電用大型ボイラでは、負荷変化時において過不足のない燃料投入を行うなどの目的から、火炉ガス温度の計測が求められている。
【0003】
定常状態の火炉ガス温度は、水・蒸気側との熱収支から算出可能であるが、非定常時においてはボイラを構成する伝熱管メタルの熱容量の影響が大きいため、水・蒸気側からの算出は困難であり、何らかの手段によりガス温度を計測することが必要である。
【0004】
しかし、火炉ガス温度は高温(800℃〜1,200℃)である上、100万KW級の発電用ボイラの火炉断面は30m×6mと非常に広いため、ガス温度を熱電対などにより常時計測することは、支持材料の耐熱性、強い輻射や付着灰により生じる誤差などに課題があり困難であった。
【0005】
非接触で連続的に火炉ガス温度を計測する手段としては、従来より「ガス中の音速を利用する方法」が有望視されており、この方法に関する技術が種々提案されていて実用化が図られている。
【0006】
以下図3について詳述する。
【0007】
時刻t=t1にコントローラ10より計測音波発信指令101を受けた音波発信器1は直ちに計測音波を送出する。計測音波は、測定対象となるガス中を伝播経路上のガス温度で定まる速度vで伝播し、時刻t=t2に音波受信器2で受信される。
【0008】
A/D変換器3は計測音波発信指令101を受け、直ちに、もしくは一定時間後に音波受信器2の受信波形102をあらかじめ定めるサンプル周期でデジタルデータ列103に変換する。その後計測音波および周辺雑音の性質(周波数、変調信号の特性、自己相関性など)を考慮したデジタルフィルタ4を通した波形104が計測音波検出器5に入力される。受信波形102に含まれる雑音成分が計測音波成分よりも十分に小さい場合はデジタルフィルタ4は省略可能であるが、ボイラ炉内などでは、伝播経路上の減衰が大きく、また周囲の騒音も大きい環境下においては信号/雑音比の改善のため、種々のデジタルフィルタが使用される。図4に受信波形102(103)及び計測音波検出器5への入力波形104の例を示す。
【0009】
なお、デジタルフィルタの代わりに、A/D変換器3の前にアナログフィルタを前置する場合もある。
【0010】
計測音波検出器5では、次のいずれかの手段により入力波形より計測音波の到来時刻t2を検出する。
【0011】
a)入力波形があらかじめ定めた閾値を最初に超える時刻を計測音波到来時刻t 2とする。
【0012】
b)入力波形が最大値となる時刻を計測音波到来時刻t2とする。
【0013】
c)入力波形のうち、あらかじめ定めた閾値を超える振幅を持つ最初の極大点の時刻を音波到来時刻t2とする。
【0014】
なお、いずれの場合も計算処理量の低減のため、検出範囲をあらかじめ定めた時刻範囲(音波が到達する可能性がある最も早い時刻と最も遅い時刻の間)に限定する場合がある。
【0015】
演算器6では、t1,t2及び音波発信器1と音波受信器2の幾何学的距離xより求まる計測音波のガス中での平均速度と、ガス温度と音速との関係式から計測音波伝播経路上の平均ガス温度106を算出しガス温度需要先(制御装置など)へ通知する。
【0016】
このような音響式ガス温度計測装置は、
(1)非接触
(2)放射熱伝達の影響を受けにくい
(3)伝播経路上の平均温度を計測
(4)数秒間隔での連続計測が可能
(5)灰付着の影響を受けにくい
という特徴をもち、発電用大型ボイラへの適用に好適である。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
これまでの説明で明らかなように、音響式ガス温度計測装置では音波発信器1で発生した音波を音波受信器2で受信して初めて機能する。
【0018】
一方、ボイラ火炉などを適用対象とした場合には、音波発信器1及び音波受信器2は高温(30〜50℃)環境下に置かれ、時間とともに劣化・断線、あるいは、音波発信器1または音波受信器2と炉内を連絡する導波路へのスラグ堆積(図5)などによる計測管の閉塞などの異常が発生する恐れがある。
【0019】
万一、音波発信器1または音波受信器2に異常が生じた場合には、音波の伝播時間を正確に計測することが困難となり出力されるガス計測温度の精度は著しく低下する。
【0020】
しかしながら、従前の音響式ガス温度計測装置では、音波発信器1または音波受信器2の異常を検知する手段が講じられておらず。利用者は、音響式ガス温度計測装置が出力するガス計測温度の妥当性を運転状況から判断し、著しく不適切と判断した場合に、音波発信器1及び音波受信器2の点検を実施していた。
【0021】
このような構成では、ガス計測温度を制御に用いる場合などでは、運転員が異常と判断するまでの期間、不正確なガス計測温度に基づく制御が行なわれることになり、悪影響を及ぼす可能性があった。
【0022】
本発明の目的は、音響式ガス温度計測装置において、音波発信器1、もしくは音波受信器2の異常を自動的に検知する手段を提供することにより、計測値の信頼性を保証するとともに、異常発生の際には、それをガス計測温度需要先に通知し、後工程において、適切な対応を取ることを可能とすることにある。同時に音波発信器1または音波受信器2の異常を運転員に通知し、点検・交換・清掃を促す機能を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明は主として次のような構成を採用する。
【0024】
音波発信器と音波受信器をガス流路を挾むように設置し、音波発信器からの温度計測音波が前記ガス流路を伝播するに要した時間を求め、前記伝播時間から音波伝播経路上のガス温度を計測する音響式ガス温度計測装置であって、
前記音波受信器の受信波形から、計測音波信号の強度と、計測音波を含まない騒音の強度と、を検出し、
前記計測音波信号強度および前記騒音強度を、それぞれの所定の基準値とそれぞれ比較して、前記音波発信器およびまたは前記音波受信器の異常を判断し、
前記音波発信器およびまたは前記音波受信器の異常が判断された場合に、異常であることを告知する音響式ガス温度計測装置。
【0025】
音波発信器と音波受信器をガス流路を挾むように設置し、音波発信器からの温度計測音波が前記ガス流路を伝播するに要した時間を求め、前記伝播時間から音波伝播経路上のガス温度を計測する音響式ガス温度計測装置であって、
前記音波受信器の受信波形から、計測音波信号の強度と、計測音波を含まない騒音の強度と、を検出し、
前記音波受信器が正常な時の騒音強度に基づいて決められた所定の基準値と、現在の騒音強度と、を比較し、前記現在の騒音強度が前記基準値を下回る場合に、前記音波受信器が異常であると判断し、
前記音波発信器が正常な時の計測音波信号強度に基づいて決められた所定の基準値と、前記計測音波信号の強度と、を比較し、前記計測音波信号強度が前記基準値よりも小さく、かつ、前記音波受信器が正常であると判断される場合に、前記音波発信器系統が異常であると判断し、
前記音波発信器が前記ガス流路空間と連結された導波路に設けられ、前記音波発信器がそれ自体の故障を検知できる自己異常診断機能を有し、
前記自己異常診断結果が異常であり、且つ前記音波発信器系統が異常である場合には、前記音波発信器が異常であると判断し、
前記自己異常診断結果が異常でなく、且つ前記音波発信器系統が異常である場合には、前記導波路が閉塞していると判断する音響式ガス温度計測装置。
【0026】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態を、図1および図2に基づいて以下説明する。まず、受信器2と発信器1の異常発生の検知態様について検討する。
【0027】
第1に、受信器2に生じる異常としては、以下のケースが考えられる。
【0028】
(a)ボイスコイル、リード線等の断線。
【0029】
(b)信号増幅器の故障。
【0030】
(c)導波路への燃焼灰の堆積による受信器感度の低下。
【0031】
いずれの場合も、A/D変換器に入力される受信信号102またはデジタルデータ列103の信号強度は、著しく低下するか、全く検出されなくなることは明らかである。従って、受信信号102またはデータ列103中の、受信されるべき信号の強度を、正常時の強度と比較することにより受信器2の異常発生を検知することが可能である。
【0032】
しかし、ガス温度計測音波の強度をもって異常判定を行なうためには、当該音波が確実に到着していることが前提となるが、発信器1に異常が生じる可能性もあり、その保証はない。
【0033】
ところで、受信器2の受信信号102またはデータ列103には、前述のように温度計測音波以外の騒音が含まれる。ここで「騒音」とは、受信器2で検知される音響信号のうち、ガス温度計測音波以外のものを指す。騒音が存在しないことはまれであり、特に、ボイラ火炉においては、バーナの噴霧、燃焼、空気、燃料などを供給する補器類の動作等に起因する騒音が定常的に発生し、その強度は運転状態により変動するものの、その範囲はあらかじめ予測可能である。
【0034】
以上により、受信器2については、受信信号102またはデータ列103中の騒音の強度を測定し、その値があらかじめ定めた閾値以下の場合に異常が発生したと判断すればよい。
【0035】
第2に、発信器1に生じる異常としては、下記のものが考えられ、いずれの場合もガス中に送出される音波の強度以下として影響する。
【0036】
(d)ボイスコイル、配線の断線。
【0037】
(e)信号増幅器の故障。
【0038】
(f)炉内開口部への燃焼灰の堆積による炉内送出音波強度の低下。
【0039】
いま、正常時には発信器1から送出されたガス温度計測音波を確実に受信可能(測定対象となる空間の減衰量から推定可能)な受信器2があり、受信器2は正常に動作していることが保証されているとする。
【0040】
この時、計測音波発信指令101後、一定時間内(計測対象のガスがとりうる温度範囲に相当する時間)に、ガス温度計測音波が検知されない場合には、明らかに、発信器1に異常が発生したものと考えることができる。受信器2の正常動作については、前述した手段により、あらかじめ確認しておけばよい。
【0041】
前記(d),(e)の異常を検知する他の手段としては、発信器1のボイスコイルに流れる電流、あるいは、ボイスコイルに印可される電圧を監視するなど、発信器1自身が故障診断機能を有する場合がある。その場合も、炉内開口部への灰堆積による、炉内送出音波の強度低下を検出することは困難である。
【0042】
しかるに、本発明の実施形態に係る検知手段においては、実際に炉内に送出される音波の強度の変化により、異常を検知するものであるから、送信器1に何らかの異常が生じ、ガス温度計測音波の強度が低下した場合には、確実に検知することが可能となるものである。
【0043】
図1は本発明の第1の実施形態を示す図であり、ガス流路を伝播する際の減衰を考慮しても、常に、ガス温度計測信号が受信器2に到達可能な場合に適用可能な構成である。図1において、図3と共通の部分については、同一の番号を付している。
【0044】
ここにおいて、1は音波発信器、2は音波受信器、3はA/D変換器、4はデジタルフィルタ、5は計測音波検出器、6はガス温度演算器、10はコントローラ、101は計測音波発生指令信号、102は音波受信器受信波形、103はサンプルされた波形データ列、106はガス温度計測値、201は雑音強度測定器、210は条件付きレジスタ、302は雑音強度閾値、303は受信器異常信号、305は計測音波強度閾値、306は計測音波強度低信号、307は発信器異常信号、308は計測値無効信号、309は計測値有効信号、400は異常告知手段、をそれぞれ表す。
【0045】
計測音波が到達し得ない期間(計測音波発信以前、もしくは発信後であっても、予測されるガス温度の範囲において最も早く音波が到達すると予測されるより以前)に受信された波形中には、明らかに雑音成分のみが含まれ、この間に観測された最大振幅、もしくは、次式で定義する平均強度Navgをもって雑音の強度201とする。
【0046】
【数1】
Figure 0003633753
【0047】
ここで、txは雑音を計測する期間の長さ、s(t)は時刻tにおける受信信号102の振幅である。
【0048】
比較器202は、雑音強度301が雑音強度閾値302を下回る場合に、受信器異常信号303を「真」に、それ以外では「偽」にセットする。
【0049】
音波検出器5は、検出したガス温度計測音波の最大振幅値をガス温度計測音波強度304として出力する。比較器204は、ガス温度計測音波強度304が計測音波強度閾値305を下回る場合に、計測音波強度低信号306を「真」に、それ以外では「偽」にセットする。計測音波強度低信号306は、発信器1もしくは受信器2が異常であることを示している。従って、受信器異常信号303の負論理との論理積演算により、発信器異常信号307が得られる。
【0050】
ここで、203,205は共に信号発生器であり、それぞれ、雑音強度閾値302、計測音波強度閾値305を発生する。雑音強度閾値302、計測音波強度閾値305の値は、あらかじめ試運転などにより定めればよい。例えば、試運転中に観測された最低値の2/3に設定する。なお、これらの閾値の値が、運転条件により、著しく変化し、かつ特定の運転条件(負荷、投入燃料種など)に強い相関性を有する場合には、これらの関数として求めることにより、より鋭敏な異常検知が可能となる。
【0051】
受信器異常信号303と発信器異常信号307とのORをとり、前記OR出力をNOTにすれば、前記NOT出力の309が「真」のとき、それは計測値有効信号となる。
【0052】
210は条件付きレジスタであり、計測器正常信号309が「真」である時にのみ、需要先に通知する計測温度310を更新する。
【0053】
異常告知手段400は、受信器異常信号303または発信器異常信号307を受け、警報ランプ、モニタへのメッセージ表示、音声告知などにより、運転員に対して発信器1または受信器2の異常を告知し、点検・補修の実施を促す。
【0054】
本実施形態は、図3の従来技術に対して、ソフトウェア機能の追加で対応可能という特徴がある。
【0055】
図2は本発明の第2の実施形態を示す図であり、前記第1の実施形態における発信器1が自己診断機能を有する場合の構成である。
【0056】
前述の(d),(e)、すなわち、音波発生器の故障が生じた場合、発信器1の自己診断機能により検出され、発信器自己診断信号320が「真」となる。第1の実施形態と同様の構成により生成された発信器異常信号307と、発信器自己診断信号320とを比較することにより、発信器1の故障の内容をさらに分類することが可能である。すなわち、発信器異常信号307が「真」のとき、音波発生器自己診断信号320が「真」であれば、音波発生器の異常と判断し、自己診断信号のNOT信号(正常信号)と発信器異常信号307とのANDをとれば、発信器1の導波路が燃焼灰の堆積などにより閉塞したものと判断することができる。
【0057】
このように、音響式ガス温度計測装置の異常告知として、3つの信号、即ち、受信器異常信号、音波発生器異常信号、導波路閉塞信号、に区分けして告知することができる。
【0058】
【発明の効果】
本発明によれば、音響式ガス温度計測装置を構成する発信器1もしくは受信器2に発生した異常を直ちに検知することが可能となり、制御装置などの計測ガス温度の需要先に対する悪影響を未然に防止するとともに、運転員に対して、直ちに補修を指示し、速やかな復旧を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示し、受信器と発信器の異常を告知することができる音響式ガス温度計測装置の構成図である。
【図2】本発明の第2の実施形態を示し、受信器異常、音声発生器異常並びに導波路閉塞を告知することができる音響式ガス温度計測装置の構成図である。
【図3】従来技術に係る音響式ガス温度計測装置の構成図である。
【図4】音波受信器の受信波形とフィルタリング後の波形を示す図である。
【図5】発信器の導波路にスラブが堆積したことを示す図である。
【符号の説明】
1 音波発信器
2 音波受信器
3 A/D変換器
4 デジタルフィルタ
5 計測音波検出器
6 ガス温度演算器
10 コントローラ
101 計測音波発生指令信号
102 音波受信器受信波形
103 サンプルされた波形データ列
106 ガス温度計測値
201 雑音強度測定器
210 条件付きレジスタ
302 雑音強度閾値
303 受信器異常信号
305 計測音波強度閾値
306 計測音波強度低信号
307 発信器異常信号
308 計測値無効信号
309 計測値有効信号
320 音波発生器自己診断信号
322 音波発生器異常信号
323 発信器導波路閉塞信号
400 異常告知手段

Claims (5)

  1. 音波発信器と音波受信器をガス流路を挾むように設置し、音波発信器からの温度計測音波が前記ガス流路を伝播するに要した時間を求め、前記伝播時間から音波伝播経路上のガス温度を計測する音響式ガス温度計測装置であって、
    前記音波受信器の受信波形から、計測音波信号の強度と、計測音波を含まない騒音の強度と、を検出し、
    前記計測音波信号強度および前記騒音強度を、それぞれの所定の基準値とそれぞれ比較して、前記音波発信器およびまたは前記音波受信器の異常を判断し、
    前記音波発信器およびまたは前記音波受信器の異常が判断された場合に、異常であることを告知する
    ことを特徴とする音響式ガス温度計測装置。
  2. 請求項1に記載の音響式ガス温度計測装置において、
    前記音波受信器が正常な時の騒音強度に基づいて決められた所定の基準値と、現在の騒音強度と、を比較し、
    前記現在の騒音強度が前記基準値を下回る場合に、前記音波受信器が異常であると判断する
    ことを特徴とする音響式ガス温度計測装置。
  3. 請求項2に記載の音響式ガス温度計測装置において、
    前記音波発信器が正常な時の計測音波信号強度に基づいて決められた所定の基準値と、前記計測音波信号の強度と、を比較し、
    前記計測音波信号強度が前記基準値よりも小さく、かつ、前記音波受信器が正常であると判断される場合に、前記音波発信器が異常であると判断する
    ことを特徴とする音響式ガス温度計測装置。
  4. 請求項1、2または3に記載の音響式ガス温度計測装置において、
    前記異常であると判断された場合に、外部へ通知する計測温度信号の更新を中断することを特徴とする音響式ガス温度計測装置。
  5. 音波発信器と音波受信器をガス流路を挾むように設置し、音波発信器からの温度計測音波が前記ガス流路を伝播するに要した時間を求め、前記伝播時間から音波伝播経路上のガス温度を計測する音響式ガス温度計測装置であって、
    前記音波受信器の受信波形から、計測音波信号の強度と、計測音波を含まない騒音の強度と、を検出し、
    前記音波受信器が正常な時の騒音強度に基づいて決められた所定の基準値と、現在の騒音強度と、を比較し、前記現在の騒音強度が前記基準値を下回る場合に、前記音波受信器が異常であると判断し、
    前記音波発信器が正常な時の計測音波信号強度に基づいて決められた所定の基準値と、前記計測音波信号の強度と、を比較し、前記計測音波信号強度が前記基準値よりも小さく、かつ、前記音波受信器が正常であると判断される場合に、前記音波発信器系統が異常であると判断し、
    前記音波発信器が前記ガス流路空間と連結された導波路に設けられ、前記音波発信器がそれ自体の故障を検知できる自己異常診断機能を有し、
    前記自己異常診断結果が異常であり、且つ前記音波発信器系統が異常である場合には、前記音波発信器が異常であると判断し、
    前記自己異常診断結果が異常でなく、且つ前記音波発信器系統が異常である場合には、前記導波路が閉塞していると判断する
    ことを特徴とする音響式ガス温度計測装置。
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