JPH1061903A - ボイラの圧力部噴破検知装置 - Google Patents

ボイラの圧力部噴破検知装置

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JPH1061903A
JPH1061903A JP21633996A JP21633996A JPH1061903A JP H1061903 A JPH1061903 A JP H1061903A JP 21633996 A JP21633996 A JP 21633996A JP 21633996 A JP21633996 A JP 21633996A JP H1061903 A JPH1061903 A JP H1061903A
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boiler
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Masami Iida
政巳 飯田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボイラの負荷状態、バーナ運用パターン又は
センサの取付位置で変化する暗騒音レベル、オフセット
及びゲイン補正値、噴破しきい値のあらゆる状態につい
て予め行う測定を不要とする。 【解決手段】 ボイラ本体が発する音圧レベルを検出す
る検出センサ5に接続された検波整流器13の出力信号
をサンプリングし、所定の時間間隔の前後の信号レベル
の絶対差分より暗騒音レベルの範囲か否かを判断する補
正指令装置16と、上記検波整流器13にオフセット補
正回路14を介して接続されたゲイン補正回路15の出
力信号をサンプリングし、この出力信号が上記補正指令
装置16の判定指令出力時に所定の回数以上連続して噴
破しきい値を超えた場合に警報を発する監視装置20を
備えたものとしたことによって、あらゆる状態について
予め暗騒音レベル等を測定しておくことが不要となり、
低コストで高精度のボイラの圧力部の噴破の検出が可能
となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、事業用、産業用ボ
イラ等に適用されるボイラの圧力部噴破検知装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のボイラの圧力部噴破検知装置につ
いて、図7及び図8により説明する。図7は、従来の検
知装置の検出端部のボイラ炉壁への取付状態を示したも
のである。
【0003】図7(a)は側面図で、1は蒸発管、2は
蒸発管1と炉壁3の間に設けられた断熱材である。4は
聴音管で、炉内,炉外の聴音管4はフランジ7で結合さ
れている。5は検出センサ(マイクロフォンなど)で、
6は信号ラインである。8はパージ用エアー配管であ
る。図7(b)は炉内側から蒸発管1を見た図で、複数
の蒸発管1はスペーサにより連結されている。9は聴音
管4の開口部を示したものである。
【0004】図8は従来の検知装置の全体構成を示した
ものであり、11は電圧増幅器で、炉壁3に取り付けら
れた聴音管4内を伝搬し、検出センサ5により検知され
て電気信号に変換された音波信号6はこれに入力され
る。12は電圧増幅器11の出力を受け、ある周波数f
c以下の低周波成分を遮断する高域通過ろ波器、13は
高域通過ろ波器12の出力を検波整流する検波整流器、
16’はボイラ負荷信号17及び複数のバーナON/O
FF信号17’を受けて出力補正信号を発する補正指令
装置である。
【0005】14は補正指令装置16’からのボイラ負
荷及びバーナ運用パターンに対応した暗騒音レベルに対
するオフセット補正信号18を受けて検波整流器13の
出力に補正をかけるオフセット補正回路、15は補正指
令装置16’からのボイラ負荷及びバーナ運用パターン
に対応したゲイン補正信号19を受けて、オフセット補
正回路14の出力にゲイン補正をかけるゲイン補正回路
で、20はゲイン補正回路15の出力を監視する監視装
置で、検出状況の記録・表示及び出力がしきい値以上の
ときの警報の発信などを行う。
【0006】21はゲート回路、22はボイラのスーツ
ブロー制御を行っている間のみゲート回路21に閉の信
号を与えるスーツブロー制御器である。これは、スーツ
ブロー作動時には高周波音が存在し、噴破などによる異
常音との識別が困難となるため、回路をブロックするも
のである。
【0007】23は検波整流器13の出力と補正指令装
置16’からのボイラ負荷及びバーナ運用パターンに対
する暗騒音レベル信号24を受けて暗騒音レベル低下を
検知し、聴音管開口部9の閉鎖状態を検知する閉鎖検出
回路で、閉鎖が検知されると、パージ発生回路25(例
えば電磁弁など)を作動させ、図7(a)に示すパージ
用配管8からエアーを噴射させる。
【0008】26は空気入力配管で、27は空気出力配
管を示している。また、閉鎖検知時には、閉鎖検出回路
23から監視装置20に対してパージ中信号を発信し、
監視装置20はゲイン補正回路15の信号を受けて、検
出センサ5の作動状態の判定を行う。
【0009】次に、本検知装置の作用の詳細について、
図7乃至図11により説明する。検出センサ5により検
出されて電気信号に変換され、電圧増幅器11で増幅さ
れた音波信号は、ゲート回路21を介して高域通過ろ波
器12に伝送され、このろ波器12が遮断周波数fc以
上の信号のみを通過させ、検波整流器13で直流信号に
変換され、オフセット補正回路14、ゲイン補正回路1
5を経て監視装置20に入力される。また、上記検波整
流器13の出力は、閉鎖検出回路23にも入力される。
【0010】図9(a)は、電圧増幅器11の出力信号
の周波数分析結果例を示したもので、横軸を周波数、縦
軸を音圧レベルとしており、斜線部分は遮断周波数fc
以上の高域通過の成分を表している。
【0011】図9(a)において、a,bはボイラ負
荷、バーナ運用パターン及びセンサ取付位置による暗騒
音レベルを表したもので、aは暗騒音の周波数が高域通
過ろ波器12のfc以下のケース、bはfc以上の周波
数の暗騒音が存在するケースで、bの場合は高周波成分
が含まれるため、暗騒音レベルの音圧を噴破と誤検出す
る可能性がある。
【0012】図9(b)は検波整流器13の出力例を横
軸を時間として示したもので、同図の左半分は定常状態
の場合で、図9(a)中のa,bに対応している。図9
(b)の右半分は噴破による異常音を含む場合を示して
いる。こゝでのaはバーナ運用パターンを含めた負荷が
低い場合又はバーナより遠い位置にセンサがある場合の
例、bは負荷が高い場合又はバーナに近い位置にセンサ
がある場合の例で、一般的に負荷とともに暗騒音レベル
は増加し、また、バーナに近い程、暗騒音レベルは増加
し、異常音とのレベル差が小さくなる。
【0013】このようにボイラ負荷、バーナ運用パター
ン及びセンサ取付位置による上記の状態を解消するた
め、予め実験的に当該ボイラの負荷、バーナ運用パター
ン及びセンサ取付位置に対する各センサの暗騒音レベル
を求めて補正指令装置16’に記憶し、検波整流器13
の出力に対してオフセット補正回路14にて補正を行
い、暗騒音レベルをゼロ近傍にセットする。
【0014】また、高負荷、バーナ位置に近い程、暗騒
音と異常音のレベル差が小さいことから、検出性を容易
にするため実験的にバーナ運用パターンを含めた負荷及
びセンサ取付位置に対する各センサのゲイン補正値を求
めて補正指令装置16’に記憶し、オフセット補正回路
14の出力についてゲイン補正回路8にてゲイン補正を
行う。
【0015】図10(a)は、負荷に対するオフセット
補正、図10(b)は、ボイラ負荷に対するゲイン補正
曲線の例を示したもので、いずれもボイラ負荷の上昇と
ともに補正レベルも上昇する。この補正曲線は、各セン
サ及び各負荷帯のバーナ運用パターン毎に補正指令装置
16’に記憶されている。
【0016】上記補正をほどこしたゲイン補正回路15
の出力は監視装置20に入力され、図9の例に示す予め
設定した異常音レベルに対するしきい値と比較し、しき
い値以上のとき、噴破発生と判定して警報を出力する。
なお、監視装置20は検出レベル等の状態表示も行う。
【0017】次に、閉鎖検出回路23の作用について説
明する。閉鎖検出回路23は、検波整流回路13の出力
を受けて図9(b)の左半分に示す暗騒音レベルの低下
を予め設定したしきい値THL(図9(b)中に点線で
示す)と比較して、しきい値THL以下のときに聴音管
の開口部9が灰,スラグ等により閉鎖され、音波が遮断
されたものと判断する。
【0018】このしきい値THLは、ボイラ負荷及びバ
ーナ運用パターン別に予め実験的に求めて補正指令装置
16’に記憶させておき、閉鎖検出回路23に出力され
る。閉鎖と判断された場合、閉鎖検出回路23はパージ
発生回路(電磁弁など)25を作動させ、パージに必要
な加圧空気を空気出力管27を介してパージ用配管8よ
り炉内に噴射させ、聴音管開口部の堆積物を除去する。
このパージ時間は一定時間又は暗騒音レベルが元のレベ
ルに復帰するまでのどちらでもよい。
【0019】また、上記しきい値THL以下のとき、閉
鎖検出回路23は監視装置20にパージ中の信号を出力
し、監視装置20はパージ中信号によりゲイン補正回路
15の出力信号の判定を行う。パージ中は、加圧空気噴
射のため、図9(b)に示すように音波レベルは暗騒音
レベルに較べて極めて高くなるものであり、しきい値と
比較してしきい値以下のときは検出センサ異常と判断
し、警報などを出力する。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】従来のボイラの圧力部
噴破検知装置においては、以下に説明する課題があっ
た。
【0021】(1)ボイラにおける暗騒音レベルは、ボ
イラの負荷状態、バーナ運用パターン又はセンサ取付位
置により変化するため、各センサに対してボイラ負荷又
は、バーナ運用パターン別にオフセット及びゲイン補正
値を実験的に求めていたが、この補正値を求めるために
多大な時間を要する。
【0022】(2)同一負荷帯でも上記バーナ運用パタ
ーンが異なる場合もあり、この場合、同一センサ位置に
おける暗騒音レベルは異なるため、考えられる全てのバ
ーナ運用パターンに関する補正値管理が必要となり、上
記と同様にこの管理に多大な時間を要する。
【0023】(3)また、噴破検知のためのしきい値管
理についても、上記と同様に多大の時間を要する。本発
明は、上記の課題を解決しようとするものである。
【0024】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、複数のバーナを有するボイラ本体に聴音管を介して
接続された検出センサ、同検出センサが高域通過ろ波器
を介して接続された検波整流器、および同検波整流器が
オフセット補正回路を介して接続されたゲイン補正回路
を備えたボイラの圧力部噴破検知装置において、上記検
波整流器よりその出力信号をサンプリングし、所定の時
間間隔の前後の信号レベルの絶対差分が暗騒音しきい値
以下の場合は後者の信号レベルを暗騒音レベルと判断し
て上記オフセット補正回路とゲイン補正回路へ補正信号
を出力し、暗騒音しきい値以上の場合は上記補正信号の
出力を停止して判定指令と暗騒音レベル信号を出力する
補正指令装置、および上記ゲイン補正回路の出力信号を
サンプリングし、上記補正指令装置より判定指令と暗騒
音レベル信号を入力して、判定指令入力時にゲイン補正
回路の出力信号が所定の回数以上連続して噴破しきい値
を超えた場合に警報を発する監視装置を備えたことを特
徴としている。
【0025】本発明においては、予め所定の時間間隔に
おけるボイラの負荷変動による最大の暗騒音レベルの変
化量を求め、これを暗騒音しきい値として補正指令装置
に記憶させ、このしきい値をもとに補正指令装置が検出
センサの検出した音圧レベルが暗騒音レベルの範囲内か
否を判定し、範囲外の場合は、判定指令と暗騒音レベル
信号を監視装置に入力する。
【0026】上記監視装置は、判定指令を入力すると、
暗騒音レベルより噴破しきい値を求め、ゲイン補正回路
よりサンプリングした出力信号をこれと比較し、ゲイン
補正回路の出力信号が所定の回数以上連続して噴破しき
い値を超えた場合は、警報を発する。
【0027】そのため、従来の装置の場合のように、ボ
イラの負荷状態、バーナ運用パターン又はセンサ取付位
置により変化する暗騒音レベル、オフセット及びゲイン
補正値、噴破しきい値をあらゆる状態について予め測定
しておくことが不要となり、低コストで高精度のボイラ
の圧力部の噴破の検知が可能となる。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態に係るボイ
ラの圧力部噴破検知装置について、図1により説明す
る。
【0029】図1に示す本実施形態に係る検知装置は、
図8に示す従来の装置において用いられていたボイラ負
荷信号17及び複数のバーナON/OFF信号17’を
入力してオフセット補正回路14とゲイン補正回路15
と閉鎖検出回路23へそれぞれオフセット補正信号1
8、ゲイン補正信号19、暗騒音レベル信号24を出力
する補正指令装置16’に代えて、検波整流器13の出
力信号30を入力してオフセット補正回路14、ゲイン
補正回路15、閉鎖検出回路23及び監視装置20へそ
れぞれオフセット補正信号18、ゲイン補正信号、暗騒
音レベル信号24、判定指令及び暗騒音レベル信号を出
力する補正指令装置16が設けられている。
【0030】次に、本実施形態に係るボイラの圧力部噴
破検知装置の作用について、図1乃至図6により説明す
る。なお、上記補正指令装置16に係る部分以外につい
ては、従来の装置と同様のため、その説明を省略する。
【0031】上記検波整流回路13が出力した出力信号
30は補正指令装置16に入力され、補正指令装置16
がこの出力信号30をサンプリングすることにより所定
の処理が行われるが、この処理の内容は以下のとおりで
ある。
【0032】上記補正指令装置16は、まず検波整流器
13の出力信号30について、図2に示すようにデータ
サンプリングを行う。図2において、横軸は時間であ
り、a 1 ,a2 ,a3 ,……はサンプリング時点、Δt
はサンプリング周期、ΔTは音圧レベルの変動状況によ
り暗騒音レベルか噴破発生かを識別するためのデータ比
較周期である。ここでは、ΔT=5×Δtとしている。
【0033】上記のようにデータサンプリングされた検
波整流器13の出力信号30については、a1 でのサン
プリングデータは、ΔT後のa1 ’でのサンプリングデ
ータと比較し、|a1 −a1 ’|<暗騒音しきい値TH
1の条件が成立すると、a1’での音圧レベルを暗騒音
レベルと認識する。
【0034】以下順次、a2 とa2 ’,a3 とa3 ’…
…a5 とa5 ’,a1 ,a2 ’とa 2 ,………,a5
とa5 ,………の間で、両者間の絶対差分を計算し、暗
騒音しきい値TH1以下であれば、後者の値を暗騒音レ
ベルと認識する。
【0035】この認識された暗騒音レベルは、補正信号
としてオフセット補正回路14に対して出力され、オフ
セット補正回路14は検波整流器13の出力信号より上
記補正信号を減算し、これを出力信号として出力する。
【0036】なお、上記データ比較周期ΔTは外乱など
による一時的な暗騒音レベルの増加を噴破発生と誤検出
することを防止するために設けるものであり、その値は
対象ボイラの外乱などの状況により判断して決定する
が、一般的には5〜10秒程度である。
【0037】また、上記暗騒音しきい値TH1について
は、負荷変動時のサンプリング周期の間に生じる暗騒音
レベルの変動についてのバーナ運用パターンの違いも含
んだ全負荷域における最大値を求め、この最大値よりも
若干高い値に設定する。
【0038】上記オフセット補正回路14の出力信号は
ゲイン補正回路15に入力され、ゲイン補正回路15は
補正指令装置16からのゲイン補正信号19により、図
3に示すように上記出力信号についてオフセット補正レ
ベルに対応したゲイン補正を行って出力する。
【0039】これは、一般的にボイラ負荷が高くなると
暗騒音レベルは増加し、負荷が高い程、暗騒音レベルと
噴破発生時の音圧レベルとのS/N比が小さくなり、上
記絶対差分の変動状況の把握が困難になるためである。
【0040】上記ゲイン補正回路15の出力信号は監視
装置20によりサンプリングされ、監視装置20は音圧
レベルが暗騒音レベルの範囲内の場合の上記絶対差分の
変動状況を明瞭に表示する。
【0041】上記補正指令装置16がサンプリングした
データ比較周期ΔT前後のデータの絶対差分がTH1以
上のときは、補正指令装置16はオフセット補正信号1
8及びゲイン補正信号19の出力を停止し、判定指令及
び暗騒音レベル信号を出力し、これを監視装置20に入
力する。
【0042】上記監視装置20は、判定指令及び暗騒音
レベル信号を入力すると、暗騒音レベル信号より噴破し
きい値TH2を求め、また、オフセット補正もゲイン補
正も行われずにゲイン補正回路15から出力された検波
整流器15の出力信号をサンプリングし、この出力信号
が上記噴破しきい値TH2以下、およびTH2以上であ
るがN回(こゝではN=5)以上連続しない場合は、リ
セット信号を補正指令装置16に出力し、TH2以上が
N回以上連続した場合は、警報を発する。
【0043】上記監視装置20よりリセット信号が入力
されると、補正指令装置16はオフセット補正信号18
及びゲイン補正信号19の出力停止状態が解除され、元
の状態に戻る。また、監視装置20が警報を発した場合
は、噴破に対する処置を終了後、監視装置をリセットす
ることにより補正指令装置16もリセットされ、元の運
用状態に戻る。
【0044】なお、上記噴破しきい値TH2について
は、噴破を発生した場合、音圧レベルが図4(b)に示
す値よりも大きくなることから、このレベルを用いてお
り、このレベルと暗騒音レベルのレベル差分は暗騒音レ
ベルの増加に応じて減少するものであり、これを暗騒音
レベル(オフセット補正レベル)で除算して求めたしき
い値係数は、図4(a)に示すように暗騒音レベルの増
加に応じて減少するものである。
【0045】そのため、監視装置20においては、図4
(a)に示すしきい値係数を記憶し、補正指令装置16
から入力した暗騒音レベル信号から上記しきい値係数を
求め、これに暗騒音レベルを乗算してレベル差分を求
め、このレベル差分に暗騒音レベルを加算して上記噴破
しきい値TH2を求めている。
【0046】上記監視装置20がサンプリングしたゲイ
ン補正回路15の出力信号30の音圧レベルが噴破しき
い値TH2を超えるケースについて、以下に図5により
具体的に説明する。
【0047】図5(a)は、音圧レベルが噴破しきい値
TH2を超過しても噴破発生の警報が出力されないケー
スである。このケースでは、サンプリング時点S1〜S
8中のS1,S2,S3の時点ではTH2以上である
が、上記連続5回の条件を満たしていないため、警報は
出力されない。
【0048】この場合、S1,S2,S3の時点ではオ
フセット及びゲイン補正は停止するが、S4の時点、即
ちTH2以下となったとき、監視装置20は補正指令装
置16に対してリセット信号を出力し、オフセット及び
ゲイン補正が再開される。これは外乱などによる突発的
なレベル変化による誤警報を防止するためである。
【0049】図5(b)は、S1〜S5の時点で噴破し
きい値TH2以上であり、TH2以上の音圧レベルが連
続して5回の条件を満たしているため、S5の時点で噴
破発生の警報が出力される。
【0050】上記により、ボイラ負荷、バーナ運用パタ
ーン、センサ取付位置に左右されることなく、状況に応
じた暗騒音レベルの自動補正、暗騒音レベルの強弱に応
じたゲインの自動補正及び暗騒音レベルの強弱に応じた
噴破検知のためのしきい値の自動補正が可能となり、各
センサの音圧レベルの高精度の監視が可能となって、噴
破検出の信頼性が向上する。
【0051】
【発明の効果】本発明のボイラの圧力部噴破検知装置
は、ボイラ本体が発する音圧レベルを検出する検出セン
サに接続された検波整流器の出力信号をサンプリング
し、所定の時間間隔の前後の信号レベルの絶対差分より
暗騒音レベルの範囲か否かを判断する補正指令装置と、
上記検波整流器にオフセット補正回路を介して接続され
たゲイン補正回路の出力信号をサンプリングし、この出
力信号が上記補正指令装置の判定指令出力時に所定の回
数以上連続して噴破しきい値を超えた場合に警報を発す
る監視装置を備えたものとしたことによって、あらゆる
状態について予め暗騒音レベル等を測定しておくことが
不要となり、低コストで高精度のボイラの圧力部の噴破
の検出が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係るボイラの圧力部噴
破検知装置の説明図である。
【図2】上記一実施形態に係る補正指令装置によるデー
タサンプリングの説明図である。
【図3】上記一実施形態に係るゲイン補正回路によるゲ
イン補正の説明図である。
【図4】上記一実施形態に係る監視装置が算出する噴破
しきい値の説明図で、(a)はオフセット補正レベルと
しきい値係数の関係図、(b)は暗騒音レベルと噴破し
きい値の関係図である。
【図5】上記一実施形態に係る監視装置の作用の具体例
の説明図で、(a)は警報を発しない場合、(b)は警
報を発する場合である。
【図6】上記一実施形態に係る検知装置のフロー図であ
る。
【図7】従来の装置に係る検出端部の説明図で、(a)
は側面図、(b)は炉内側からの正面図である。
【図8】従来の装置の全体構成図である。
【図9】従来の装置に係る作用説明図で、(a)は暗騒
音の周波数分析図、(b)は暗騒音レベルと噴破レベル
の説明図である。
【図10】従来の装置の補正曲線図で、(a)はオフセ
ット補正、(b)はゲイン補正の曲線図である。
【図11】従来の装置のフロー図である。
【符号の説明】
5 検出センサ 12 高域通過ろ波器 13 検波整流器 14 オフセット補正回路 15 ゲイン補正回路 16 補正指令装置 18 オフセット補正信号 19 ゲイン補正信号 20 監視装置 30 出力信号

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のバーナを有するボイラ本体に聴音
    管を介して接続された検出センサ、同検出センサが高域
    通過ろ波器を介して接続された検波整流器、および同検
    波整流器がオフセット補正回路を介して接続されたゲイ
    ン補正回路を備えたボイラの圧力部噴破検知装置におい
    て、上記検波整流器よりその出力信号をサンプリング
    し、所定の時間間隔の前後の信号レベルの絶対差分が暗
    騒音しきい値以下の場合は後者の信号レベルを暗騒音レ
    ベルと判断して上記オフセット補正回路とゲイン補正回
    路へ補正信号を出力し、暗騒音しきい値以上の場合は上
    記補正信号の出力を停止して判定指令と暗騒音レベル信
    号を出力する補正指令装置、および上記ゲイン補正回路
    の出力信号をサンプリングし、上記補正指令装置より判
    定指令と暗騒音レベル信号を入力して、判定指令入力時
    にゲイン補正回路の出力信号が所定の回数以上連続して
    噴破しきい値を超えた場合に警報を発する監視装置を備
    えたことを特徴とするボイラの圧力部噴破検知装置。
JP21633996A 1996-08-16 1996-08-16 ボイラの圧力部噴破検知装置 Withdrawn JPH1061903A (ja)

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