JP3633067B2 - Threshing device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、コンバインやハーベスタ等の脱穀装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のコンバインやハーベスタ等の脱穀装置は、扱室の一側に扱室から送られてくる排塵物を処理する排塵処理室を設け、その終端部から放出される排塵物は、揺動棚上に落下するか、又は、横断流ファンに吸引されて機外へと放出される構成である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前述のようなコンバインやハーベスタ等の脱穀装置は、特に、脱穀装置に投入される穀稈が多くなると、当然扱室から排塵処理室へ送られる排塵物の量は多くなり、すると、揺動棚上に落下する排塵物も多くなるので、揺動棚上での選別能力が低下し、最悪の場合、揺動棚の選別能力の限界を越えてしまって揺動棚が破損するというような欠点があった。
【0004】
本発明は、このような問題点を解消しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るコンバインやハーベスタ等の脱穀装置は、前記のような課題を解決するものであって、次のような構成である。
【0006】
すなわち、第1の手段として、脱穀装置1内に設けられた扱室2内には、フィードチェン3によって送られてきた穀稈を脱穀処理する扱胴4を軸架し、扱室2の一側には脱穀物を処理する処理胴5を内部に軸架する処理室6を設けると共に、該処理室6の後方には、前記処理胴5と同軸で一体的に回転して、扱室2の後部から送られてくる排塵物を処理する排塵処理胴7の架設されている排塵処理室8を設け、前記扱室2と処理室6と排塵処理室8の下方には落下してくる脱穀物を受けて選別する揺動棚9を設け、該揺動棚9の下方位置で選別風送り方向の始端側には唐箕10を設け、選別風送り方向下手側に一番ラセン11を、該一番ラセン11の選別風送り方向下手側に二番ラセン12をそれぞれ設け、前記排塵処理胴7の終端部には排塵物を拡散する拡散手段13を設け、該拡散手段13にて拡散された排塵物を直接機外に案内して放出する排塵通路14を排塵処理室8の終端部に連通して脱穀装置1とグレンタンク26の間の空間部を通過して後方の機外へ延出して設けて、二番ラセン12内に取り込まれた二番物が二番揚穀筒33にて処理室6の選別風送り方向下手側に還元されて扱室2からの脱穀物と合流し選別風送り方向の上手側に搬送されながら処理胴受網30との相互作用で脱穀処理されて再び下方の揺動棚9上に落下して選別され、一方、扱室2内の脱穀物で揺動棚9上に落下せず処理室6内にも取り込まれなかった残りの脱穀物が扱室2の終端部まで搬送されて排塵処理室8内に取り込まれ選別風送り方向下手側に搬送されながら排塵処理胴7と排塵処理胴受網31の相互作用でさらに脱穀されるとともにほぐされて中に混在していた穀粒が下方の揺動棚9上に落下し、該揺動棚9上に落下しなかった脱穀物が排塵処理室8の終端部まで搬送されて前記拡散手段13によって排塵通路14を経て機外へ直接放出されるように構成すると共に、前記排塵処理室8の終端部に、排塵通路14方向への排塵物の排出を行う状態と排塵通路14方向への排塵物の排出を停止する状態とに切り換える切換プレ−ト34を設け、前記排塵処理胴7に作用する負荷が大きくなって該排塵処理胴7に掛かる駆動トルク値が上昇した場合に、前記切換プレ−ト34を、排塵処理室8内の排塵物を排塵通路14方向に排出させる状 態に切り換えて、排塵処理室8内終端部の排塵物を直接機外へ排出するように構成したことを特徴とする脱穀装置とし、第2の手段として、脱穀装置1内に設けられた扱室2内には、フィードチェン3によって送られてきた穀稈を脱穀処理する扱胴4を軸架し、扱室2の一側には脱穀物を処理する処理胴5を内部に軸架する処理室6を設けると共に、該処理室6の後方には、前記処理胴5と同軸で一体的に回転して、扱室2の後部から送られてくる排塵物を処理する排塵処理胴7の架設されている排塵処理室8を設け、前記扱室2と処理室6と排塵処理室8の下方には落下してくる脱穀物を受けて選別する揺動棚9を設け、該揺動棚9の下方位置で選別風送り方向の始端側には唐箕10を設け、選別風送り方向下手側に一番ラセン11を、該一番ラセン11の選別風送り方向下手側に二番ラセン12をそれぞれ設け、前記排塵処理胴7の終端部には排塵物を拡散する拡散手段13を設け、該拡散手段13にて拡散された排塵物を直接機外に案内して放出する排塵通路14を排塵処理室8の終端部に連通して脱穀装置1とグレンタンク26の間の空間部を通過して後方の機外へ延出して設けて、二番ラセン12内に取り込まれた二番物が二番揚穀筒33にて処理室6の選別風送り方向下手側に還元されて扱室2からの脱穀物と合流し選別風送り方向の上手側に搬送されながら処理胴受網30との相互作用で脱穀処理されて再び下方の揺動棚9上に落下して選別され、一方、扱室2内の脱穀物で揺動棚9上に落下せず処理室6内にも取り込まれなかった残りの脱穀物が扱室2の終端部まで搬送されて排塵処理室8内に取り込まれ選別風送り方向下手側に搬送されながら排塵処理胴7と排塵処理胴受網31の相互作用でさらに脱穀されるとともにほぐされて中に混在していた穀粒が下方の揺動棚9上に落下し、該揺動棚9上に落下しなかった脱穀物が排塵処理室8の終端部まで搬送されて前記拡散手段13によって排塵通路14を経て機外へ直接放出されるように構成すると共に、前記排塵処理室8の終端部に、排塵通路14方向への排塵物の排出を行う状態と排塵通路14方向への排塵物の排出を停止する状態とに切り換える切換プレ−ト34を設け、フィ−ドチェン3によって投入される穀稈の量が多くなった場合に、前記切換プレ−ト34を、排塵処理室8内の排塵物を排塵通路14方向に排出させる状態に切り換えて排塵処理室8内終端部の排塵物を直接機外へ排出するように構成したことを特徴とする脱穀装置とした。
【0007】
上記構成のコンバインやハーベスタ等の脱穀装置で、扱室2の終端部近傍から排塵処理室8内に取り込まれた脱穀物は、該排塵処理室8内でさらに脱穀処理されて、その一部の脱穀物は下方の揺動棚9上に落下するが、落下しなかった排塵物は、さらに排塵処理室8の終端部まで搬送されてくる。この排塵物が機外へと排出されるにあたり、排塵処理胴7の終端部には拡散手段13が設けてあるので、排塵物にはこの拡散手段13によって排塵処理胴7の軸芯方向に対して直交する方向に拡散する遠心力を与えられ、円周方向へと移動する作用を与えられ、排塵通路14を経て機外へと直接放出される。
【0008】
また、基本的に、排塵処理胴7に大きな負荷が作用している時は、排塵物が多く発生していることを意味し、従って、フィ−ドチェン3によって投入される穀稈の量が多いということであるので、揺動棚9上にも多くの脱穀物が存在することが推測できるが、このような時に、排塵物を揺動棚9上に落下させると選別が悪くなるので、排塵処理室8内終端部の排塵物は直接機外へと排出するようにする。
【0009】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によると、排塵処理胴7に作用する負荷が大きくなって該排塵処理胴7に掛かる駆動トルク値が上昇した場合に、切換プレ−ト34が排塵処理室8内の排塵物を排塵通路14方向に排出させる状態に切り換わるため、排塵処理室8の終端部まで搬送されてきた排塵物は、揺動棚9上に落ちることなく、直接排塵通路14から機外へと排出され、揺動棚9の選別能力が向上し揺動棚9の破損を防止できる。
【0010】
また、請求項2記載の発明によると、フィ−ドチェン3によって投入される穀稈の量が 多くなった場合に、前記切換プレ−ト34が排塵処理室8内の排塵物を排塵通路14方向に排出させる状態に切り換わるため、排塵処理室8の終端部まで搬送されてきた排塵物は、揺動棚9上に落ちることなく、直接排塵通路14から機外へと排出され、揺動棚9の選別能力が向上し揺動棚9の破損を防止できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1には、本発明の実施例を具備したコンバインが示されている。
走行装置16を有する機体フレーム17の前方には、刈取装置18と供給搬送装置19が設けられている。刈取装置18には、植立穀稈を分草する分草具20と、植立穀稈を引き起こす引起しケース21と、植立穀稈を刈り取る刈刃22と、該刈刃22にて刈り取られた穀稈を挟持して後方に搬送する株元搬送装置23から構成されている。この株元搬送装置23の後方には、該株元搬送装置23から搬送されてくる穀稈を引き継いで搬送する供給搬送装置19が設けられている。
【0012】
前記刈取装置18は、走行伝動装置24の上方の支点を中心にして上下動する刈取装置支持フレーム25にて、その略左右中間部で支持されているので、刈取装置18は刈取装置支持フレーム25と共に上下動する構成である。
【0013】
機体フレーム17の上方には、前記供給搬送装置19から搬送されてくる穀稈を引き継いで搬送するフィードチェン3を有する脱穀装置1と、該脱穀装置1で脱穀選別された穀粒を一時貯溜するグレンタンク26が載置されている。脱穀装置1の後方には、フィードチェン3から搬送されてくる排稈を引き継いで搬送する排稈チェン27と、該排稈チェン27の下方には排稈を切断するカッター28を設けている。また、カッター28以外の、例えば、排稈を結束するノッター等の他の作業機を搭載してもよい。
【0014】
図2と図3には、それぞれ脱穀装置1の側面図と平面図が示されている。
脱穀装置1内には、扱胴4を扱胴軸4aで軸架した扱室2と、該扱室2の一側には脱穀物を処理する処理胴5を処理胴軸5aで軸架した処理室6を設けていて、さらに、前記処理室6の後方で、且つ、処理胴軸5aと同じ軸に排塵処理胴7を軸架している排塵処理室8を設けている。扱胴4と処理胴5と排塵処理胴7の下方には、それぞれ扱胴受網29と処理胴受網30と排塵処理胴受網31が設置されている。
【0015】
前記扱室2と処理室6と排塵処理室8の下方には、落下してくる脱穀物を受けて選別する揺動棚9が設置されていて、該揺動棚9の下方には、選別風送り方向始端側に唐箕10を設け、該唐箕10から送風される選別風の送り方向下手側には一番ラセン11を設け、該一番ラセン11の選別風送り方向下手側には二番ラセン12を設けている。
【0016】
揺動棚9の構成について説明する。揺動棚9は、選別送り方向の始端側から順番に、落下した脱穀物を後方に移送する移送棚9a、脱穀物を選別するチャフシーブ9b、排塵を機外に移送して放出するストローラック9cから構成されている。
【0017】
横断流ファン15は、選別室32内の軽い塵を機外に排出するためのもので、ストローラック9cの上方に構成している。このような脱穀装置1において、前記排塵処理胴7の終端部には、排塵物に遠心力を与えて拡散する拡散手段13を設け、且つ、該拡散手段13にて円周方向に移動してきた排塵物を直接機外へと案内する排塵通路14を設けている。本実施例において拡散手段13は、プレートを排塵処理胴の長手方向に固着している構成であるが、排塵物に遠心力を与えて円周方向に移動させることができるものであれば、どのような構成のものでもよい。又、排塵通路14は、脱穀装置1とグレンタンク26の間の空間部を通過して、後方の機外へと延出している。
【0018】
前述のごとく構成された脱穀装置1を搭載したコンバインにおいて、エンジン(図示せず)からの動力を走行伝動装置24に入力して、任意の速度に変速して走行装置16を駆動する。すると、コンバインは前進を開始する。刈取脱穀作業を行なうには、さらに、刈取装置18,供給搬送装置19及び脱穀装置1に、エンジンからの動力を伝達駆動して作業を行なう。このような状態でコンバインが前進すると、植立穀稈は分草具20により分草されて、引起しケース21にて引き起こされる。その後、刈刃22にて刈り取られ、刈り取られた穀稈は、株元搬送装置23により後方の供給搬送装置19の始端部に向かって搬送される。
【0019】
株元搬送装置23の終端部まで搬送された穀稈は、後方の供給搬送装置19の始端部に引き継がれる。その後、供給搬送装置19の終端部まで搬送された穀稈は、脱穀装置1のフィードチェン3の始端部に引き継がれると共に、該フィードチェン3に引き継がれた穀稈は、後方に搬送されながら、扱胴4と扱胴受網29により脱穀される。脱穀された脱穀物の一部は揺動棚9上に落下して、該揺動棚9の揺動作用と唐箕10からの風選作用により選別され、一番ラセン11内へと取り込まれていく。該一番ラセンに取り込まれた穀粒は、グレンタンク30に一時貯溜されて、脱穀後の排稈は、フィードチェン3の終端部から、排稈チェン27の始端部に引き継がれて搬送され、その後、カッター16に送られて切断され、下方の圃場面に放出される。
【0020】
扱室2内の残りの脱穀物は、後方へと搬送されていくが、その途中において一部の脱穀物は処理室6内に取り込まれていく。該処理室6内に取り込まれた脱穀物は、選別風送り方向上手側に搬送されながら、処理胴5と処理胴受網30の作用で脱穀されて、下方の揺動棚9上に落下していく。扱胴4と処理胴5と排塵処理胴7は共に、図4と図5の正面視(選別風上手側から下手側を見る)において、時計回りで回転する構成であるので、従って、処理胴5の処理歯5bの向きは、脱穀物を選別風送り方向の上手側方向に送るような向きに固着しておく必要がある。また、排塵処理胴7の排塵処理歯7aは、脱穀物を選別風送り方向の下手側方向に送るような向きに固着しておく必要がある。図4は脱穀装置1のS1ーS1断面であり、図5は脱穀装置1のS2ーS2断面を示している。
【0021】
前述のように、扱室2内の脱穀物で、揺動棚9上に落下せず、処理室6内にも取り込まれなかった残りの脱穀物は、扱室2の終端部まで搬送されて、排塵処理室8内に取り込まれ、次いで、選別風送り方向下手側に搬送されながら、排塵処理胴7と排塵処理胴受網31の相互作用で、さらに脱穀されるとともに、脱穀物はほぐされて中に混在している穀粒(いわゆるササリ粒)が取り出されて、下方の揺動棚9上に落下していく。該揺動棚9上に落下しなかった脱穀物は、排塵処理室8の終端部まで搬送されていく。
【0022】
揺動棚9の揺動作用と唐箕10からの選別風の作用にもかかわらず、一番ラセン11内に取り込まれなかった残りの穀粒は、他の排塵物と共にさらに後方に送られ、二番ラセン12内へと取り込まれていく。該二番ラセン12内に取り込まれた二番物は、二番揚穀筒33にて前記処理室6の選別風送り方向下手側に還元されて、扱室2からの脱穀物と合流し、その後、選別風送り方向の上手側に搬送されながら、処理胴受網30との相互作用で脱穀処理されて、再び下方の揺動棚9上に落下して選別される。
【0023】
このような一連の作業を行う脱穀装置1を搭載したコンバインにおいて、前述したように、排塵処理胴7の終端部に、拡散手段13を設け、且つ、該拡散手段13にて遠心力を与えられて円周方向への移動作用をする排塵物を直接機外へと案内する排塵通路14を設ける構成とする。図6は、脱穀装置1のS3ーS3断面であり、排塵処理室8の終端部の断面を示している。
【0024】
従来は、排塵処理室8の終端部まで搬送されてきた排塵物は、揺動棚9上に落下し、一部は横断流ファン15による吸引力により吸引されて機外へと排出されていた。しかしながら、排塵処理室8の終端部まで搬送されてきた排塵物は、既に前述のササリ粒も取り出されていて、その殆どは排塵物である。このようなものを揺動棚9上に一時に多量に落下させると、該揺動棚9による揺動作用と、唐箕10からの選別風の作用にもかかわらず、選別能力は低下し、その結果二番ラセン12へと還元される二番物の選別が非常に悪くなると共に、特に、コンバインを高速で走行させてフィードチェン3で搬送されてくる穀稈の量が多量になると、揺動棚9上を移動する脱穀物が詰まったり、最悪の場合揺動棚9が破損したりすることになる。
【0025】
そこで、本発明の構成により、排塵処理室8の終端部まで搬送されてきた排塵物は、揺動棚9上に落ちることなく、直接排塵通路14から機外へと排出されるので、揺動棚9の選別能力は向上し揺動棚9の破損を防止できる。
【0026】
次に、図7(a),(b)について説明する。
これは、図6において説明した排塵処理室8の終端部構成の別の実施例である。一定の条件のもとに排塵通路14方向への排塵物の排出を行ったり、停止したりする切換プレート34を設ける構成とする。該切換プレート34は、電気的なモータ35で動く構成であるが、油圧等の他の方法でもよい。この切換プレート34の切り換えの条件は、排塵処理胴7に掛かっているトルク値の上昇に関連して、排塵処理室8内の排塵物が排塵通路14方向に排出するように切り換えるようにする。(トルクセンサは図示せず)
基本的には、排塵処理胴7に大きな負荷が作用している時は、排塵物が多く発生していることを意味し、従って、フィードチェン3によって投入される穀稈の量が多いということであるので、揺動棚9上にも多くの脱穀物が存在することが推測できる。このような時に、排塵物を揺動棚9上に落下させると、前述のように選別が悪くなるので、排塵処理室8内終端部の排塵物は直接機外へと排出するようにする。
【0027】
排塵処理胴7に掛かっているトルク値検出の別実施例として、揺動棚9上に存在する脱穀物の量を直接検出してもよい。
次に、図8と図9について説明する。
【0028】
排塵処理胴7の終端部に、排塵物を強制的に後方へと送り作用をするファン36を設けると共に、該ファン36から送られてくる排塵物を専用に受けて機外へと排出する大径横断流ファン15aを設ける構成とする。しかも、排塵処理室8の終端から大径横断流ファン15aの吸引口までにおいて、排塵物が下方に落下しないように、案内ガイド37を設けているので、排塵物は効率よく大径横断流ファン15aに案内される。
【0029】
案内ガイド37について説明する。
排塵処理胴7の下方に設けてある排塵処理胴受網31の終端部に案内ガイド37をボルト等で固定する。しかも、排塵処理室8内終端部の排塵物が選別室32内へ流れ込まないように、円周方向にわたって囲んでいる構成である。
【0030】
これにより、排塵処理室8内終端部の排塵物は揺動棚9上に落下することなく、従って、選別能力が下がることがなくなる。
次に、図10と図11について説明する。
【0031】
コンバインにおいては、脱穀装置1で脱穀した穀粒はグレンタンク26へと一時貯留し、満杯となったら排出オーガ38の排出口38aからトラック等の荷台へ排出する。前記排出オーガ38は、縦オーガ39と横オーガ40から構成されていて、縦オーガ39は横オーガ40と共にモータ41により歯車42,43を介して旋回し、横オーガ40は油圧シリンダ44により上昇下降する構成である。 また、このような排出オーガ38の一連の動作を行うオーガ操作レバー45は操作席46に設けられている。オーガ操作レバー45は図11に示すように、一本のレバーにて上昇下降と左右の旋回ができるようになっている。さらに、該オーガ操作レバー45の近傍には、排出オーガ38の排出口38aの位置を自動であらかじめ設定している位置まで移動する自動張出しスイッチ47と、グレンタンク26内の穀粒の排出を介しする排出スイッチ49と、穀粒排出後に排出オー
ガ38を元の位置のオーガ受け50まで自動で収納する自動収納スイッチ48が設けられている。
【0032】
この電気的構成が図12に示してある。
制御手段100(以下、CPUという)の入力側には、前述のオーガ操作レバー45の移動位置を検出するポジションセンサ51が接続していて、該オーガ操作レバー45の移動している位置をCPU100に送信する。さらに入力側には、自動張出しスイッチ47と、排出スイッチ49と、自動収納スイッチ48が接続されている。CPU100の出力側には、前述の油圧シリンダ44と、モータ41と、穀粒排出モータ52が接続されている。
【0033】
該穀粒排出モータ52の構成について説明する。エンジン(図示せず)からの一部の動力は、図13のように軸53からベルト54を介して軸55へと入力される。該軸55は、グレンタンク26内の下部ラセン56と直結していて、軸55が回転すると、下部ラセン56により穀粒が縦オーガ39へと送られ、横オーガ40を通過して排出口38aから排出される。図14は図13のA方向から見ている図であり、ベルト54のテンション54aを入り切りする穀粒排出モータ52が示してある。前記排出スイッチ49が入り状態となると、穀粒排出モータ52が回転してテンション54aがベルト54を張る方向に回転して該ベルト54を張り、これにより軸55が回転する構成である。
【0034】
前述のような構成を備えたコンバインにおいて、排出オーガ38の排出口38aを任意の位置に移動し、その後、排出スイッチ49を入り状態としてグレンタンク26内の穀粒を排出している際に、不用意にオーガ排出レバー45や自動収納スイッチ48を操作してしまうと、排出口38aの位置がトラック等の荷台からずれて、排出中の穀粒が飛散してしまう。そこで、縦オーガ39と横オーガ40の回動支点の基部にそれぞれポジションセンサ(図示せず)を設置し、該ポジションセンサからの検出値によって排出口38aの位置がずれたことをCPU100が判定すると、前記穀粒排出モータ52の駆動を停止する信号を送信して、テンション54aを切り状態として、穀粒の排出を停止するようにする。これにより、不用意に排出口38aの位置が動いても、穀粒の飛散を防止できる。なお、コンバインに限らず、穀粒をグレンタンク内に専用に貯蔵して走行する運搬車等にも利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの左側面図。
【図2】脱穀装置の左側面の断面図。
【図3】脱穀装置の平面図。
【図4】S1−S1断面図。
【図5】S2−S2断面図。
【図6】S3−S3断面図。
【図7】(a)別実施例のS3−S3断面図。
(b)斜視図。
【図8】脱穀装置の左側面の断面図。
【図9】脱穀装置の平面図。
【図10】コンバインの右側面図。
【図11】斜視図。
【図12】ブロック図。
【図13】コンバインの平面図。
【図14】穀粒排出クラッチの正面図。
【符号の説明】
1 脱穀装置
2 扱室
3 フィードチェン
4 扱胴
4a 扱胴軸
5 処理胴
5a 処理胴軸
5b 処理歯
6 処理室
7 排塵処理胴
7a 排塵処理歯
8 排塵処理室
9 揺動棚
9a 移送棚
9b チャフシーブ
9c ストローラック
10 唐箕
11 一番ラセン
12 二番ラセン
13 拡散手段
14 排塵通路
15 横断流ファン
15a 大径横断流ファン
16 走行装置
17 機体フレーム
18 刈取装置
19 供給搬送装置
20 分草具
21 引起しケース
22 刈刃
23 株元搬送装置
24 走行伝動装置
25 刈取装置支持フレーム
26 グレンタンク
27 排稈チェン
28 カッター
29 扱胴受網
30 処理胴受網
31 排塵処理胴受網
32 選別室
33 二番揚穀筒
34 切換プレート
35 モータ
36 ファン
37 案内ガイド
38 排出オーガ
38a 排出口
39 縦オーガ
40 横オーガ
41 モータ
42 歯車
43 歯車
44 油圧シリンダ
45 オーガ操作レバー
46 操作席
47 自動張出スイッチ
48 自動収納スイッチ
49 排出スイッチ
50 オーガ受け
51 ポジションセンサ
52 穀粒排出モータ
53 軸
54 ベルト
54a テンション
55 軸
56 下部ラセン
100 制御手段(CPU)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a threshing apparatus such as a combine or a harvester.
[0002]
[Prior art]
Conventional threshing devices such as combine harvesters and harvesters are provided with a dust disposal chamber on one side of the handling chamber to process the dust that is sent from the chamber, and the dust discharged from the end of the chamber is shaken. It is configured to fall on a moving shelf or to be sucked by a cross flow fan and released to the outside of the machine.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
Threshing devices such as the above-mentioned combine and harvester, in particular, naturally increase the amount of dust that is sent from the handling room to the dusting room when the amount of cereals thrown into the threshing device increases. Since the amount of dust that falls on the moving shelf increases, the sorting capacity on the swing shelf decreases, and in the worst case, the sorting ability of the swing shelf is exceeded and the swing shelf is damaged. There were such drawbacks.
[0004]
The present invention is intended to solve such problems.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
A threshing apparatus such as a combine or a harvester according to the present invention solves the above-described problems and has the following configuration.
[0006]
That is, as a first means, in the
[0007]
The threshing that has been taken into the dust
[0008]
Basically, when a large load is applied to the
[0009]
【The invention's effect】
According to the first aspect of the present invention, when the load acting on the dust
[0010]
According to the second aspect of the present invention, when the amount of cereal thrown in by the
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 1 shows a combine equipped with an embodiment of the present invention.
In front of the
[0012]
Since the reaping
[0013]
Above the
[0014]
2 and 3 show a side view and a plan view of the threshing
In the threshing
[0015]
Below the
[0016]
The configuration of the
[0017]
The cross flow
[0018]
In a combine equipped with the threshing
[0019]
The cereals that have been transported to the terminal end of the
[0020]
The remaining threshing in the
[0021]
As described above, the remaining cereal that has not fallen on the
[0022]
Despite the swinging action of the
[0023]
In the combine equipped with the threshing
[0024]
Conventionally, the dust that has been transported to the end of the
[0025]
Therefore, according to the configuration of the present invention, the dust that has been conveyed to the end of the
[0026]
Next, FIGS. 7A and 7B will be described.
This is another embodiment of the end portion configuration of the dust
Basically, when a large load is acting on the
[0027]
As another example of detecting the torque value applied to the dust
Next, FIGS. 8 and 9 will be described.
[0028]
A
[0029]
The
A
[0030]
As a result, the dust discharged from the end portion in the
Next, FIGS. 10 and 11 will be described.
[0031]
In the combine, the grain threshed by the threshing
[0032]
This electrical configuration is shown in FIG.
A
[0033]
The configuration of the
[0034]
In the combine having the above-described configuration, when the
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a left side view of a combine.
FIG. 2 is a cross-sectional view of the left side surface of the threshing apparatus.
FIG. 3 is a plan view of a threshing apparatus.
FIG. 4 is a sectional view taken along line S1-S1.
FIG. 5 is a sectional view taken along line S2-S2.
FIG. 6 is a sectional view taken along line S3-S3.
FIG. 7A is a sectional view taken along line S3-S3 of another embodiment.
(B) Perspective view.
FIG. 8 is a cross-sectional view of the left side surface of the threshing apparatus.
FIG. 9 is a plan view of a threshing apparatus.
FIG. 10 is a right side view of the combine.
FIG. 11 is a perspective view.
FIG. 12 is a block diagram.
FIG. 13 is a plan view of the combine.
FIG. 14 is a front view of a grain discharge clutch.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (2)
塵物を直接機外に案内して放出する排塵通路14を排塵処理室8の終端部に連通して脱穀装置1とグレンタンク26の間の空間部を通過して後方の機外へ延出して設けて、二番ラセン12内に取り込まれた二番物が二番揚穀筒33にて処理室6の選別風送り方向下手側に還元されて扱室2からの脱穀物と合流し選別風送り方向の上手側に搬送されながら処理胴受網30との相互作用で脱穀処理されて再び下方の揺動棚9上に落下して選別され、一方、扱室2内の脱穀物で揺動棚9上に落下せず処理室6内にも取り込まれなかった残りの脱穀物が扱室2の終端部まで搬送されて排塵処理室8内に取り込まれ選別風送り方向下手側に搬送されながら排塵処理胴7と排塵処理胴受網31の相互作用でさらに脱穀されるとともにほぐされて中に混在していた穀粒が下方の揺動棚9上に落下し、該揺動棚9上に落下しなかった脱穀物が排塵処理室8の終端部まで搬送されて前記拡散手段13によって排塵通路14を経て機外へ直接放出されるように構成すると共に、前記排塵処理室8の終端部に、排塵通路14方向への排塵物の排出を行う状態と排塵通路14方向への排塵物の排出を停止する状態とに切り換える切換プレ−ト34を設け、前記排塵処理胴7に作用する負荷が大きくなって該排塵処理胴7に掛かる駆動トルク値が上昇した場合に、前記切換プレ−ト34を、排塵処理室8内の排塵物を排塵通路14方向に排出させる状態に切り換えて、排塵処理室8内終端部の排塵物を直接機外へ排出するように構成したことを特徴とする脱穀装置。In the handling room 2 provided in the threshing apparatus 1, a handling cylinder 4 for threshing the cereal straw sent by the feed chain 3 is pivoted, and threshing is processed on one side of the handling room 2. the processing cylinder 5 with kicking setting processing chamber 6 to Jikuka therein, to the rear of the processing chamber 6, and rotated together with the processing cylinder 5 coaxially, sent from the rear of the threshing chamber 2 only set the dust-exhaust processing chamber 8 that is laid in the dust-exhaust processing cylinder 7 for processing Haichiributsu, a threshing product falling down below the said threshing chamber 2 and the processing chamber 6 and the dust-exhaust process chamber 8 A swing shelf 9 for receiving and sorting is provided, and a red pepper 10 is provided at the start side in the sorting air feed direction at a position below the swing shelf 9, and the first spiral 11 is placed on the lower side in the sorting air feed direction. A second spiral 12 is provided on the lower side of the selection air flow direction of the spiral 11, and a diffusion means 13 for diffusing the dust is provided at the end of the dust treatment cylinder 7. Only, between said spreading means 13 and communication with the threshing apparatus 1 to the terminal end of the dust channel 14 the clean room processing chamber 8 to release guides to outside the clean room was diffused directly at grain tank 26 The second thing taken into the second helix 12 is provided on the lower side of the sorting wind feed direction of the processing chamber 6 in the second cereal cylinder 33. It is reduced and merged with the cereal from the handling chamber 2 and conveyed to the upper side of the sorting wind feed direction, threshing is performed by interaction with the processing cylinder receiving net 30 and falls again on the lower swing shelf 9. On the other hand, the remaining threshing that has been sorted and not dropped on the swing shelf 9 and not taken into the processing chamber 6 due to the cerealing in the processing chamber 2 is transported to the terminal end of the processing chamber 2 and discharged. While being taken into the chamber 8 and being transported to the lower side in the sorting air feed direction, the dust removal cylinder 7 and the dust collection cylinder receiving net 31 are further removed by the interaction. Grains that have been loosened and mixed together fall onto the lower swing shelf 9, and the shed grains that have not fallen onto the swing shelf 9 are transported to the end of the dust disposal chamber 8. In addition, the diffusing means 13 is configured to be discharged directly to the outside of the machine through the dust passage 14 and discharges dust in the dust passage 14 toward the end of the dust treatment chamber 8. A switching plate 34 is provided for switching between the state to be performed and the state in which the discharge of the dust discharge toward the dust discharge passage 14 is stopped, and the load acting on the dust discharge treatment cylinder 7 is increased and the dust removal treatment cylinder 7 is increased. When the driving torque value applied to the exhaust gas rises, the switching plate 34 is switched to a state in which the dust in the dust treatment chamber 8 is discharged in the direction of the dust passage 14, and the end of the dust treatment chamber 8 is reached. A threshing apparatus characterized in that it is configured to directly discharge the dust discharged from the part to the outside of the machine .
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