JP3632270B2 - 車両用窓構造および構成部材 - Google Patents

車両用窓構造および構成部材 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は車両の固定窓に用いられる窓構造、特に車両のフロントウインドウまたはリアウインドウに用いられる窓構造およびその構成部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5および図6は従来の窓構造を示し、図5(a)はリヤウインドウのロア部を示す斜視図、(b)はそのB−B断面図、図6(a)はA−A、C−C、D−D断面図、(b)はE−E断面図である。
【0003】
図5および図6において、1はウインドウプレートで車体パネル2の窓開口3より若干大きい形状に形成されており、裏面外周部に形成された不透明着色層4と車体パネル2のフランジ部2aとの間が接着剤5により固着されている。6はダムラバーである。
【0004】
ウインドウプレート1の下縁部に沿って、車体パネル2に取付穴7が形成されており、このうちB−B部に相当する両側2個所にはスペーサ8のグロメット部25が取付けられ、A−A、C−C、D−D部に相当する他の複数個所にはグロメット部25を有する取付部材9が取付けられ、タッピングスクリュウ10によって固着されている。スペーサ8の上端部にはストッパ部8aが形成され、ウインドウプレート1の下端部に当接して、下側にズレ動かないように支持している。
【0005】
11はロアモールディングで、金属板製の芯材12およびこれを覆う樹脂部13からなり、ウインドウプレート1のロア部の外周に対応して位置する主体部14から連結部15を介して取付座部16が伸びている。取付座部16には取付穴17が形成され、タッピングスクリュウ10により図5(a)のB−B位置ではスペーサ8および他の位置では取付部材9を介して車体パネル2に取付けられている。18はサイドのウインドウモールディングで、ウインドウプレート1のアッパー部および両サイド部に沿って取付けられており、その下端部はロアモールディング11の主体部14内に挿入されている。19はトランクパネルである。
【0006】
上記のような従来の窓構造においては、車体パネル2の取付穴7にスペーサ8のグロメット部25および取付部材9のグロメット部25を挿着した後、接着剤5を付着したウインドウプレート1を、その下端部をスペーサ8のストッパ部8aに当接させて位置決めするように、車体パネル2のフランジ部2aに取付ける。この状態でロアモールディング11を、主体部14がウインドウプレート1の下端部に沿って位置するように載置し、タッピングスクリュウ10をロアモールディング11の取付座部16の取付穴17を通してスペーサ8および取付部材9にねじ込んで固着する。
【0007】
一方、ウインドウモールディング18はウインドウプレート1のアッパー部およびサイド部に沿って取付けた後、端部をロアモールディング11の主体部14内に挿入する。この状態で接着剤5が硬化することにより、ウインドウプレート1は車体パネル2に固着され、窓が完成する。
【0008】
上記のような従来の窓構造では、取付のためにスペーサ8と取付部材9の2種類の部品を必要とし、部品種類が多い。スペーサ8はタッピングスクリュウ10を挿入しない状態でウインドウプレート1を支持する必要があるためグロメット部25は取付穴7へガタつきがなく、きつい状態で嵌着・固定され、また硬質の材料で強じんに形成する必要があり、その反動としてグロメット部25の取付穴7への挿入がきつく、作業性が悪い。またスペーサ8と取付部材9用の取付孔7はほぼ同形状に形成されているため、スペーサ8と取付部材9の位置を付け間違えたりすることもある。またウインドウプレート1の下端部はロア部全域にわたって位置決め用の仕上をする必要があり、仕上工数が大きい。さらにロアモールディング11は広い幅に形成されているため、多くの材料およびその加工には大型の治具を必要とし、複雑な成形および取付穴の形成も必要になるなどの問題点がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上記の問題点を解決するため、グロメット部外形を、タッピングスクリュー挿入前は取付穴に対してゆるくして装着を容易にし、かつウインドウプレートの仕上工数を少なくし、また部品点数を少なくし、ロアモールディングの幅を小さくして軽量化するとともに加工を容易にすることができる車両用窓構造および構成部材を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は次の車両用窓構造および構成部材である。
(1)下端部にその延長方向に突出する複数の位置決め用の突出部を有し、かつ裏面外周部に形成された不透明着色層を介して接着剤により車体パネルの開口縁に取付けられるウインドウプレートと、
ウインドウプレートの下端部に対向し、前記突出部の対向位置を含む複数の位置において車体パネルに相互に間隔を保って取付けられる取付部、前記突出部に対向する位置では突出部に当接し、他の位置ではウインドウプレートの下端部から離れて対向するウインドウプレート対向部、およびウインドウプレート対向部よりも車外側に突出するモールディング係止部を有する複数の実質的に同一形状のリテーナと、
ウインドウプレートの外周部およびリテーナのモールディング係止部を車外側から覆う装飾部、および前記モールディング係止部に係止される係止部を有する長尺のロアモールディングと
を有することを特徴とする車両用窓構造。
(2)ウインドウプレートの突出部が2個形成された上記(1)記載の車両用窓構造。
(3)リテーナのモールディング係止部はウインドウプレート対向部の片側または両側に形成されている上記(1)または(2)記載の車両用窓構造。
(4)リテーナのモールディング係止部のウインドウプレートの延長面への投影形状が、取付位置においてウインドウプレートの形状と重ならない形状とされている上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の車両用窓構造。
(5)ロアモールディングがウインドウプレートと反対側に車体パネル側に伸びる長尺なカバーを有する上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の車両用窓構造。
(6)車体パネルの開口縁に取付けられ、かつ下端部にその延長方向に突出する複数の位置決め用の突出部を有し、これらの突出部は下端部の周方向に沿って間隔を保って設けられていることを特徴とする上記(1)記載の車両用窓構造用のウインドウプレート。
(7)ウインドウプレートの下端部に対向し、突出部の対向位置を含む複数の位置において車体パネルに相互に間隔を保って取付けられ、かつ前記突出部に対向する位置では突出部に当接し、他の位置ではウインドウプレートの下端部から離れるウインドウプレート対向部、および車外側に突出するモールディング係止部を有することを特徴とする上記(1)記載の車両用窓構造用のリテーナ。
(8)ウインドウプレートの外周部およびリテーナのモールディング係止部を車外側から覆う装飾部、ならびにモールディング係止部に係止される係止部を有することを特徴とする上記(1)記載の車両用窓構造用のロアモールディング。
【0011】
本発明の車両用窓構造は、車両の固定窓のロア部の構造に適用され、特にフロントウインドウまたはリヤウインドウのロア部の構造として適している。
【0012】
本発明の車両用窓構造ではウインドウプレートの下端部に対向して、車体パネルに間隔を保って複数の取付穴を形成し、この取付穴にリテーナの取付部を取付けるのが好ましい。リテーナの取付部はグロメット状の構造とし、タッピングスクリュウで車体パネルに取付けることができる。
【0013】
ウインドウプレートは車体パネルの窓開口にほぼ対応した形状で、窓開口の内周縁より若干大きい大きさとし、その裏面側外周部に不透明プリント層を形成し、この不透明プリント層を介して接着剤により車体パネルの開口縁に取付けるのが好ましい。ウインドウプレートの下端部にその延長方向に突出するように形成する位置決め用の突起部は車両の幅方向の中心を基準に両側に振り分けで各1個形成するのが好ましいが、3個以上でもよい。
【0014】
リテーナは前記取付部から、ウインドウプレート側にウインドウプレート対向部およびモールディング係止部が延び、ウインドウプレート対向部はウインドウプレートの突出部に対向する位置ではその突出部と当接し、他の位置ではウインドウプレートの下端部から離れて対向し、モールディング係止部はウインドウプレート対向部よりも車外側に突出するように形成される。モールディング係止部はウインドウプレート対向部の片側または両側に、ロアモールディングと係止する形状に形成され、ウインドウプレートの延長面への投影形状がウインドウプレートと重ならないように形成されるのが好ましい。
【0015】
ロアモールディングは装飾部と係止部が一体化した構造を有し、弾性変形を利用してリテーナのモールディング係止部に係止させる構造に形成するのが好ましい。またロアモールディングはウインドウプレートの外周部およびリテーナのモールディング係止部を車外側から覆う主体部のウインドウプレートの反対側から車体パネル側に伸びるカバーを備えるのが好ましい。
【0016】
上記車両用窓構造においては、まず複数のリテーナを車体パネルの開口縁に沿って間隔をおいて形成された取付孔にグロメット部を差込んで取付け、タッピングスクリュー等で固着してウインドウプレート対向部を窓開口側に向けて配置する。一方不透明着色層に接着剤を付着させたウインドウプレートを車体パネルの開口縁に取付け、突出部をこれに対向するリテーナのウインドウプレート対向部に当接させて位置決めした状態で、接着剤を硬化させて固着する。ロアモールディングの取付は、その係止部をリテーナのモールディング係止部に係止させることにより、装飾部をウインドウプレートの外周縁およびリテーナのモールディング係止部を覆うように取付け、車両用窓構造が完成する。
【0017】
上記の車両用窓構造は、リテーナとして同一構造(同一形状)のものを用いることができるので、部品種類が少なくなり、またリテーナはタッピングスクリュウでしっかりと固着した状態でウインドウプレートを支持できるので、リテーナの取付部に従来のような強じん性、堅固性を必要とせず、これにより装着作業が容易になる。ウインドウプレートは突出部のみをグラインダー等で位置決め用の仕上げをすればよいので、仕上工数は少なくなる。ロアモールディングはウインドウプレートの外周部とリテーナのモールディング係止部を覆う構造であるため、従来のものよりも幅が小さくなり、軽量化するとともに材料使用量も少なくなる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面により説明する。
図1ないし図4は実施形態の窓構造を示し、図1(a)はリヤウインドウのロア部のトランクリッドを取外した状態を示す斜視図、(b)はウインドウプレートの正面図、図2(a)は図1のB−B部におけるロアモールディングを省略した取付状態を示す平面図、(b)は図1および図2のB−B断面図、図3(a)は図2のF−B断面図、(b)は図1のA−A、C−CおよびD−D断面図、図4(a)は図1のE−E断面図、(b)は取付中の状態を示す図1のB−B断面図、(c)は変更例を示す一部の断面図であり、図5および図6と同一符号は同一または相当部分を示す。
【0019】
ウインドウプレート1は車体パネル2の窓開口3にほぼ対応した形状を有し、窓開口3より若干大きい形状に形成され、裏面外周部に不透明着色層4が形成されているのは従来と同様であるが、下端部両側に2個所(B−B対応位置)に位置決め用の突出部20を有し、その下端部に位置決め用の仕上げが施されている。
【0020】
車体パネル2は従来とほぼ同様に形成され、ウインドウプレート1の下端部に沿ってA−A、B−B、C−CおよびD−D位置に複数の取付穴7が形成され、開口縁に形成されたフランジ部2aにウインドウプレート1が接着剤5により接着されるように構成されている。
【0021】
リテーナ21は車体パネル2に取付けられる取付部22、ウインドウプレート1の下端部に対向するウインドウプレート対向部23、およびウインドウプレート対向部23の両側にウインドウプレート対向部23よりも車外側に突出するモールディング係止部24がポリアセタール樹脂やナイロン樹脂のような弾性に富む硬質樹脂により一体的に形成されており、複数個のリテーナ21はすべて同一形状に形成されている。
【0022】
リテーナ21の取付部22は取付穴7に挿入されるグロメット部25を有し、取付孔7に挿入後にタッピングスクリュウ10によりグロメット部25の外形を拡開させて車体パネル2に取付けられるようになっている。
ウインドウプレート対向部23の先端部は、突出部20が存在する図1のB−B位置に取付けられた状態のものが図2に示されており、対向部23の先端部は突出部20の先端と当接して、ウインドウプレート1を位置決めするとともに支持する。他のA−A、C−CおよびD−D位置にあって、図2(a)のB−B相当のものは図3(b)に示すようにウインドウプレート1の下端部から離れた状態で対向するように構成されている。
【0023】
モールディング係止部24はA−A、B−B、C−CおよびD−D位置のすべてのものが、図2(a)のF−B相当部において図3(a)の断面形状を有しており、立上部26のウインドウプレート1側およびその反対側に係合部27、28が突出している。係合部27のウインドウプレート1側への突出量は、ウインドウプレート1の延長面への投影形状がウインドウプレート1の形状と重ならないようにされている。
【0024】
ロアモールディング11は弾性を有する金属板製の芯材12が横断面C字形に曲げ成形され、その両側縁部が折返されて係止部31、32が形成され、リテーナ21のモールディング係止部24に係合するように構成されている。このような芯材12の車外側を覆うように耐候性を有する樹脂からなる被覆樹脂部13が形成されて主体部14が形成されている。そして主体部14のウインドウプレート1側および反対側のトランクリッド19側に軟質樹脂製のリップ33、34が伸び、さらに係止部32側の下端部から車体パネル2側に軟質樹脂からなるカバー35が伸びるように一体的に形成されている。ロアモールディング10の車外側が装飾部36となり、ウインドウプレート1の外周部およびリテーナ21のモールディング係止部24を覆うように構成されている。
【0025】
上記の車両用窓構造においては、まず車体パネル2の開口縁に沿って形成された取付穴7にリテーナ21のグロメット部25を挿入し、タッピングスリュウ10で固着することにより、複数のリテーナ21を間隔をおいて車体パネル2にしっかりと取付け、ウインドウプレート対向部23を窓開口3側に向けて配置する。
【0026】
一方、ウインドウプレート1の裏面外周部の不透明着色層4上に、ダムラバー6に沿って液状接着剤5をひも状に吐出して付着させ、この接着剤5が車体パネル2のフランジ部2aに固着するようにウインドウプレート1を車体パネル2の開口縁に取付け、突出部20をB−B位置のリテーナ21のウインドウプレート対向部23に当接させて位置決めする。
【0027】
このときウインドウプレート1を窓開口3に対してほぼ垂直方向に移動させて取付けるが、リテーナ21のモールディング係止部24のウインドウプレート1への投影形状がウインドウプレート1の取付位置における形状と重ならないようにされているため、ウインドウプレート1はモールディング係止部24に干渉することなく装着され、突出部20をB−B位置のウインドウプレート対向部に当接させることができる。
【0028】
上記の取付位置ではウインドウプレート1は突出部20と当接するB−B位置の2個のリテーナ21により支持されるが、B−B位置のリテーナ21はタッピングスクリュウ10によってグロメット部25の外形が拡開して取付孔7の縁に喰い込むようにしっかりと固着されている。このためリテーナ21のグロメット部25の外形を取付孔7の縁形状よりもやや小さくなるように形成してグロメット部25の取付穴7への挿入が容易になるようにしているが、上述のその後のタッピングスクリューによってしっかりと安定して取付けられる。
【0029】
他の位置(A−A、C−C、D−D位置)のリテーナ21のウインドウプレート対向部23はウインドウプレート1から離れた状態を保つため、ウインドウプレート1の位置決めに関与するのは突出部20のみとなる。このためウインドウプレート1は下縁部の全域にわたって位置決め用の仕上げを行う必要はなく、突出部20のみについて仕上げを行えばよく、仕上げ工数が少なくなる。
【0030】
上記のようにウインドウプレート1を取付けて位置決めした状態でウインドウプレート1は仮止めされる。次いでリテーナ21のモールディング係止部24にロアモールディング11を取付ける。ロアモールディング11の取付は、図4(b)に示すように、トランクリッド19を開いた状態で、ロアモールディング11の一方(ウインドウプレート1側)の係止部31をリテーナ23のモールディング係止部24の一方(ウインドウプレート1側)の係合部27に係合させ、反対側の係止部32を矢印a方向に押込むことにより、弾性変形を利用して係合部28に係合させる。
【0031】
係止部32のスプリングバックにより係止部31、32は係合部27、28と係合して、ロアモールディング11はモールディング係止部24に係止される。これによりリップ33はウインドウプレート1に当接して遮へいする。カバー35は先端部が図4(c)に示すように湾曲してリテーナ21に当接するが、必ずしも遮へいしなくてもよい。カバー35は予め図4(c)のように湾曲した形状に形成してもよい。またトランクリッド19を矢印b方向に閉じることにより、リップ34がトランクリッド19に当接して遮へいする。
【0032】
上記の取付状態を維持すると、接着剤5が硬化してウインドウプレート1は完全に固着し、窓構造が完成する。ロアモールディング11の取付は接着剤5の硬化後に行ってもよい。
【0033】
こうして構成された車両用窓構造では、ロアモールディング11の外表面側が装飾部36となって、リテーナ21のウインドウプレート対向部23やモールディング係止部24ならびに接着剤5等の雑然とした構成を遮断して美感を保つ。トランクリッド19を開いた状態では、カバー35が同様に遮へいして美感を保つ。
【0034】
上記の車両用窓構造は、リテーナ21として同一構造のものを用いることができるので、部品種類が少なくなり、またリテーナ21のグロメット部25は取付孔7に対して緩めに作られても、タッピングスクリュウ10で固着した状態でウインドウプレート1を支持できるので、リテーナ21を車体パネルへ取付る際の装着が容易になる。ウインドウプレート1は突出部20のみを位置決め用の仕上げをすればよいので、仕上工数は少なくなる。さらにロアモールディング11はウインドウプレート1の外周部とリテーナ21のモールディング係止部24を覆う構造であるため、従来のものよりも幅が小さくなり、軽量化するとともに、材料使用量も少なくなる。
【0035】
上記の実施形態ではウインドウプレート1は2個の突出部20を形成したが、3個以上でもよい。またリテーナ21は取付部22とウインドウプレート対向部23およびモールディング係止部24とを離して形成したが、取付部22の上部にウインドウプレート対向部23およびモールディング係止部24を形成してもよい。リテーナ21はポリアセタール樹脂やポリアミド(ナイロン)樹脂のように硬質で弾力性を有する樹脂で一体成形するのが好ましい。
【0036】
ロアモールディング11の芯材12としてはステンレス鋼のロール成形品、アルミニウムの押出成形品、硬質樹脂の押出成形品などを用いることができる。主体部14としてはこれらの芯材12に押出成形により被覆樹脂部13を形成したものを用いることができるが、硬質樹脂を用いる場合は、硬質樹脂により芯材を形成することができる。
【0037】
樹脂部13としては硬質PVC等の硬質樹脂、光沢樹脂、黒色樹脂を用いることができる。リップ33、34、カバー35としては軟質PVC、EPDM等の軟質樹脂(ゴムを含む)を用いることができ、シリコンラバーのように滑性を有するものが特に好ましい。
【0038】
【発明の効果】
本発明の車両用窓構造は、ウインドウプレートに位置決め用の突出部を形成し、この突出部と当接するウインドウプレート対向部を有する同一形状のリテーナでウインドウプレートを支持するとともに、リテーナのモールディング係止部に長尺のロアモールディングを係止させるようにしたので、部品種類を少なくし、ウインドウプレートの仕上工数を少なくし、ロアモールディングの幅を小さくして軽量化するとともに加工を容易にすることができる車両用窓構造が得られる。
【0039】
ウインドウプレートの突出部を2個形成すると、ウインドウプレート外周縁の仕上げ工数を最小限にして、ウインドウプレートの位置決めを効率よく行うことができる。
【0040】
またリテーナのモールディング係止部をウインドウプレート対向部の片側または両側に形成することにより、リテーナを小形かつ簡単な構造にすることができる。
【0041】
リテーナのモールディング係止部のウインドウプレートの延長面への投影形状がウインドウプレートの形状と重ならないようにすることにより、リテーナ取付後のウインドウプレートの装着を容易にすることができる。
【0042】
さらにロアモールディングのウインドウプレートとの反対側にカバーを設けると、トランクリッド開放時の雑然とした構造を遮へいして美感を保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は実施形態の窓構造によるリヤウインドウのロア部を示す斜視図、(b)はウインドウプレートの正面図である。
【図2】(a)は図1のB−Bにおけるロアモールディングを省略した取付状態を示す平面図、(b)は図1および図2のB−B断面図である。
【図3】(a)は図2のF−B断面図、(b)は図1のA−A、C−CおよびD−D断面図である。
【図4】(a)は図1のE−E断面図、(b)は取付中の状態を示す図1のB−B断面図、(c)は変更例を示す一部の断面図である。
【図5】(a)は従来のリヤウインドウのロア部を示す斜視図、(b)はそのB−B断面図である。
【図6】(a)は図1(a)のA−A、C−C、D−D断面図、(b)はE−E断面図である。
【符号の説明】
1 ウインドウプレート
2 車体パネル
3 窓開口
4 不透明着色層
5 接着剤
6 ダムラバー
7、17 取付穴
8 スペーサ
9 取付部材
10 タッピングスクリュウ
11 ロアモールディング
12 芯材
13 被覆樹脂部
14 主体部
15 連結部
16 取付座部
18 ウインドウモールディング
19 トランクリッド
20 突出部
21 リテーナ
22 取付部
23 ウインドウプレート対向部
24 モールディング係止部
25 グロメット部
26 立上部
27、28 係合部
31、32 係止部
33、34 リップ
35 カバー
36 装飾部

Claims (8)

  1. 下端部にその延長方向に突出する複数の位置決め用の突出部を有し、かつ裏面外周部に形成された不透明着色層を介して接着剤により車体パネルの開口縁に取付けられるウインドウプレートと、
    ウインドウプレートの下端部に対向し、前記突出部の対向位置を含む複数の位置において車体パネルに相互に間隔を保って取付けられる取付部、前記突出部に対向する位置では突出部に当接し、他の位置ではウインドウプレートの下端部から離れて対向するウインドウプレート対向部、およびウインドウプレート対向部よりも車外側に突出するモールディング係止部を有する複数の実質的に同一形状のリテーナと、
    ウインドウプレートの外周部およびリテーナのモールディング係止部を車外側から覆う装飾部、および前記モールディング係止部に係止される係止部を有する長尺のロアモールディングと
    を有することを特徴とする車両用窓構造。
  2. ウインドウプレートの突出部が2個形成された請求項1記載の車両用窓構造。
  3. リテーナのモールディング係止部はウインドウプレート対向部の片側または両側に形成されている請求項1または2記載の車両用窓構造。
  4. リテーナのモールディング係止部のウインドウプレートの延長面への投影形状が、取付位置においてウインドウプレートの形状と重ならない形状とされている請求項1ないし3のいずれかに記載の車両用窓構造。
  5. ロアモールディングがウインドウプレートと反対側に車体パネル側に伸びる長尺なカバーを有する請求項1ないし4のいずれかに記載の車両用窓構造。
  6. 車体パネルの開口縁に取付けられ、かつ下端部にその延長方向に突出する複数の位置決め用の突出部を有し、これらの突出部は下端部の周方向に沿って間隔を保って設けられていることを特徴とする請求項1記載の車両用窓構造用のウインドウプレート。
  7. ウインドウプレートの下端部に対向し、突出部の対向位置を含む複数の位置において車体パネルに相互に間隔を保って取付けられ、かつ前記突出部に対向する位置では突出部に当接し、他の位置ではウインドウプレートの下端部から離れるウインドウプレート対向部、および車外側に突出するモールディング係止部を有することを特徴とする請求項1記載の車両用窓構造用のリテーナ。
  8. ウインドウプレートの外周部およびリテーナのモールディング係止部を車外側から覆う装飾部、ならびにモールディング係止部に係止される係止部を有することを特徴とする請求項1記載の車両用窓構造用のロアモールディング。
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