JP3632170B2 - 通信システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばマルチポイントのデータセンシングシステムとして用いるに好適な、特に通信応答性の向上を図った簡易な構成の通信システムに関する。
【0002】
【関連する背景技術】
近時、複数箇所に設置されたセンサによるセンシング情報を集中管理部に収集して、その全体を統括管理するマルチポイントのデータセンシングシステムが種々の分野で用いられている。この種のセンシングシステムとして用いられる通信システムは、例えばRS485に代表されるシリアル通信のように、一般的にはマスタユニットにバスラインを介して接続された複数のスレーブユニットに対してアドレス指定しながら、アドレス指定されたスレーブユニットとマスタユニットとの間でのそれぞれデータ通信を行う如く構成される。
【0003】
しかしながら上記構成の通信システムにあっては、複数のスレーブユニットに対して予めアドレスを設定しておく必要があり、しかもアドレス指定によりスレーブユニットを特定すると言う煩雑な通信手順を踏まえることが必要である。
一方、マスタユニットに対して複数のスレーブユニットを順にカスケード接続し、隣接する各ユニット間で順にデータ通信する如く構成した通信システムが提唱されている。このような通信システムによれば、カスケード接続された順序に従って複数のスレーブユニットを管理することが可能であり、また隣接する各ユニット間での通信をそれぞれ管理・制御するだけでよいので、その通信手順が簡単である等の利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら複数のスレーブユニットをカスケード接続して構成される通信システムにあっては、各スレーブユニットは上位のユニットから送られてきたデータ(リクエスト)を自局宛のものか否かを判断し、自局宛のデータでない場合にはその受信データを下位のスレーブユニットに対して送信(転送)する。同様にして下位のユニットから送られてきたデータ(レスポンス)を自局宛のものか否かを判断し、自局宛のデータでない場合にはその受信データを上位のユニットに対して送信(転送)することで、隣接するユニット間でのデータ通信を実現している。
【0005】
この為、マスタユニットにとっては、特定のスレーブユニットに対して発したリクエストに対するレスポンスを受け取るまでに時間が掛かることが否めない。特にカスケード接続された下位側のスレーブユニットからのレスポンスの受信に多大な時間を要し、通信応答性の点で問題がある。しかもマスタユニットと、該マスタユニットにより特定されたスレーブユニットとの途中に位置付けられたスレーブユニットにとっては、その都度、隣接するユニット間でのデータ転送を制御しなければならないので、その処理負担が多大である等の不具合もある。
【0006】
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、その目的は、通信応答性が良く、しかも途中のスレーブユニットにおける処理負担を軽減して効率的なデータ通信を実現することのできる簡易な構成の通信システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するべく本発明に係る通信システムは、マスタユニットに対して複数のスレーブユニットを順にカスケード接続し、これらのスレーブユニットに上記マスタユニットの近い上位のものから順に一義的にアドレス設定したものであって、
上記各スレーブユニットに、カスケード接続された上位のユニットからの受信データが自局宛のデータであるか否かを判定すると共に、該受信データに基づいて送信データを生成する通信制御部を設け、更にこの通信制御部により作動が制御される切換手段であって、前記受信データが自局宛のデータである場合には前記送信データを上位のユニットに送信する第1のモードと、前記受信データが自局宛のデータでない場合には前記送信データを下位のユニットに送信すると共に、下位のユニットから送信されてきたデータをそのまま上位のユニットに送信する第2のモードとに選択的に切り換える切換手段をそれぞれ設け、更に自局がカスケード接続された最下位のスレーブユニットであるにも拘わらず前記マスタユニットが自局よりも下位のスレーブユニットを指定してデータ送信した場合、これを異常と判断する判断手段を設けたことを特徴としている。
【0008】
即ち、本発明に係る通信システムにおける通信制御部においては、上位のユニットからの受信データが自局宛のデータであるか否かを判定し、この判定結果に従って前記受信データに基づいて下位のユニットに転送すべき送信データ、またはマスタユニットに応答すべき送信データを生成する。そして上記判定結果に応じて切換手段の作動を制御して、前記受信データが自局宛のデータである場合には前記送信データを上位のユニットに送信し、一方、前記受信データが自局宛のデータでない場合には前記送信データを下位のユニットに送信すると共に、下位のユニットから送信されてきたデータをそのまま上位のユニットに送信(転送)するようにしている。そして下位のスレーブユニットからの受信データに基づく上位のユニットに対する送信データの生成処理を省き、これによってその処理負担を軽減すると共に、マスタユニットに対する通信応答性の高めたことを特徴としている。更には最下位のスレーブユニットであるにも拘わらず前記マスタユニットが自局よりも下位のスレーブユニットを指定してデータ送信してきた場合には、これを異常と判断する判断手段を設けることで、マスタユニットの異常を監視することを特徴としている。
【0009】
また本発明に係る通信システムは請求項2に記載するように、前記各スレーブユニットは、抵抗を介してプルアップされた制御端子と、カスケード接続された上位のユニットの上記制御端子に接続される接地端子とを備え、
前記通信制御部においては前記制御端子の電位から自局がカスケード接続された最下位のスレーブユニットであるか否かを判定して前記切換手段の作動を制御する手段を備えることを特徴としている。
【0010】
つまり隣接するスレーブユニット間で接続される上記制御端子と接地端子とにより、抵抗を介してプルアップされた上記制御端子の電位を制御し、これによってカスケード接続された最下位のスレーブユニットであるか否かを簡単に判定して、最下位のスレーブユニットからその下位のユニットに向けてデータを無駄に送信することなく、マスタユニットに対して確実に応答し得るようにしたことを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態に係る通信システムについて説明する。
図1はこの発明に係る通信システムの全体的な構成を示すもので、1はマスタユニット(MU)、2(2a,2b,2c,〜2n)は通信線3を介して前記マスタユニット1に順にカスケードに接続された複数(n台)のスレーブユニット(SU)である。これらの各スレーブユニット2(2a,2b,2c,〜2n)は、カスケード接続された順位に従ってマスタユニット1に近い上位のものから順に、例えば#0,#1,#2,〜#(n−1)として一義的にアドレス設定される。また上記通信線3は、例えば制御線3cやデータ線3d、更にはクロック信号線等からなる。
【0012】
尚、各スレーブユニット2は、例えば光電センサや磁歪式センサ等のセンシング素子を備えて、予め設定された計測(監視)対象部位での状態をそれぞれ検出し、その検出情報を、例えば1ビットのスレーブ情報として前記マスタユニット1に通知する役割を担う。これに対して前記マスタユニット1は、これらの各スレーブユニット2にてそれぞれ検出されたスレーブ情報を収集してその全体を統括管理する役割を担う(マルチセンシングシステム)。
【0013】
さて各スレーブユニット2は、例えば図2に示すようにCPUからなる制御部(通信制御部)21を主体として構成され、後述する通信制御手順に従って前記マスタユニット1とのデータ通信を実行する。またスレーブユニット2には、該スレーブユニット2が備えた図示しないセンシング素子により、例えば所定の周期毎に検出される検出情報を前記マスタユニット1に通知すべきスレーブ情報として格納する記憶部(スレーブ情報格納部)22が設けられる。この記憶部22は、電気的にその記憶情報を消去可能な情報記憶媒体であるEEPROM等を用いて実現される。
【0014】
また各スレーブユニット2には、マスタユニット1から発せられた通信データである、例えば通信要求(リクエスト)を、該マスタユニット1にカスケード接続された上位のユニットを介して受信して前記制御部21に取り込むデータ受信部23が設けられている。制御部21は、後述するようにこの受信データが自局宛のものであるか否かを判断する判断部24を備えると共に、この判断結果に従って前記受信データに基づいて下位のユニットに転送すべき送信データ、またはマスタユニット1に応答すべき送信データを生成する機能を備えている。このようにして制御部21にて生成される送信データは送信部25を介して出力され、切換手段26を介して下位のスレーブユニットまたは上位のユニットに送信される。
【0015】
尚、切換手段26は、機能的には図2に示すように送信部25から出力される送信データを下位のユニットに対して選択的に出力する第1のスイッチ26a、この第1のスイッチ26aと相補的に作動して前記送信部25から出力される送信データを上位のユニットに対して出力する第2のスイッチ26b、そしてこの第2のスイッチ26bと相補的に作動して、つまり上記送信データを選択することに代えて下位のユニットからの受信データをそのまま上位のユニットに対して選択的に出力する第3のスイッチ26cとを備えて構成される。
【0016】
このような第1〜第3のスイッチ26a,26b,26cを備えて構成される切換手段26は、前述した制御部21により、特に判断部24による判断結果に従ってその作動が制御される。具体的には前述した上位のユニットからの受信データが自局宛のものである場合には、切換手段26は図2に示すスイッチ状態を設定して下位のユニットとの電気的接続を切り離し、前記送信部25から出力される送信データを上位のユニットに対して送信するべく機能する。これに対して上位のユニットからの受信データが自局宛のものでない場合には、切換手段26は第1〜第3のスイッチ26a,26b,26cを互いに連動させて切り換えて、前記送信部25から出力される送信データを下位のユニットに対して送信すると共に、下位のユニットから受信されるデータを上位のユニットに送信するべく機能する。
【0017】
尚、基本的には上述した如く構成される各スレーブユニット2は、更に抵抗27を介して電源電圧Vccにプルアップされた制御端子28と、上位のユニットの制御端子28に接続される接地端子29とを備えている。これらの制御端子28および接地端子29は、図3に示すようにカスケード接続された複数のスレーブユニット2a,2b,〜2n間でそれぞれ接続される。従ってその下位にスレーブユニット2をカスケード接続した上位のスレーブユニット2においては、下位のスレーブユニットの接地端子29との接続によりその制御端子28が接地電位に設定される。これに対して最下位に接続されたスレーブユニット2nは、その制御端子28が接地されることがないので、抵抗27を介してプルアップされた電源電圧Vccに保たれる。
【0018】
制御部21はこのような制御端子28の電位から、当該スレーブユニット2が通信システムにおける最下位にカスケード接続されたものであるか否かを判定している。具体的には制御端子28の電位が接地電位(0)であるならば、制御部21はその下位に次のスレーブユニットが接続されていると判定し、また制御端子28の電位が電源電圧Vccであるならば、カスケード接続されて構築された通信システムにおける最下位のスレーブユニットであると判定している。そして制御部21は、この判定結果に従って前記切換手段26の作動を制御している。具体的には最下位のスレーブユニットであると判断された場合には、送信部25からの送信データを必ず上位のユニットに向けて送信するように強制的にその作動を制御している。
【0019】
かくしてこのような機能をそれぞれ備えて構成される複数のスレーブユニット2(2a,2b,〜2n)をカスケードに接続して構築される通信システムによれば、図4(a)(b)にその通信手順の概念を示すように、マスタユニット1から発せられる通信要求(リクエスト)が先頭のスレーブユニット2a(#0)に対するものである場合、この通信要求(リクエスト)を受信したスレーブユニット2a(#0)は、そのアドレス情報から自局宛のものであることを判断し、上記通信要求(リクエスト)に対してマスターユニット1に対して通知すべく応答(レスポンス)を送信データとして生成する。そして切換手段26の作動を制御して図4(a)に示すように上記送信データをマスターユニット1に対して送信することになる。従ってこの場合には、該スレーブユニット2a(#0)の下位にカスケード接続されたスレーブユニット2b,〜2nに対してデータが送信されることはなく、またこれらの下位のスレーブユニット2b,〜2nからのデータをマスタユニット1に転送することもない。
【0020】
これに対してマスタユニット1から発せられる通信要求(リクエスト)が3段目のスレーブユニット2c(#2)に対するものである場合、この通信要求(リクエスト)を受信した1段目のスレーブユニット2a(#0)の制御部21は、そのアドレス情報から自局宛のものでないと判断する。そしてその受信データを次のスレーブユニット2b(#1)に通知するべき送信データとして生成し、これを次のスレーブユニット2b(#1)に送信する。同時に制御部21は次のスレーブユニット2b(#1)から送られてくるデータ(レスポンス)をそのままマスタユニット1に転送するべく、切換手段26の作動態様を切り換える。
【0021】
しかして1段目のスレーブユニット2a(#0)からの通信要求(リクエスト)を受信する2段目のスレーブユニット2b(#1)の制御部21はその受信データを判断し、1段目のスレーブユニット2a(#0)と同様に送信データを生成して次の3段目のスレーブユニット2c(#2)に送信する。同時に3段目のスレーブユニット2c(#2)から送られてくるデータ(レスポンス)をそのまま上位のスレーブユニット2aに転送するべく、切換手段26の作動態様を切り換える。
【0022】
さて3段目のスレーブユニット2c(#2)においては、2段目のスレーブユニット2b(#1)からの通信要求(リクエスト)を受信し、該通信要求が自局宛のものであることを知る。この結果、3段目のスレーブユニット2c(#2)は、通信要求(リクエスト)に対してマスターユニット1に対して通知すべく応答(レスポンス)を送信データとして生成し、切換手段26の作動を制御して上位のスレーブユニット2b(#1)に送信する。するとこの応答(レスポンス)を受けた上位のスレーブユニット2b(#1)は、前述したように切換手段26が設定されていることから、上記応答(レスポンス)をそのままその上位のスレーブユニット2a(#0)に転送し、更にこのスレーブユニット2a(#0)においても同様にして上記応答(レスポンス)をそのままマスタユニット1に転送する。この結果、図4(b)に示すように3段目のスレーブユニット2c(#2)から発せられた応答(レスポンス)は、その上位のスレーブユニット2b,2aを順に通してそのままマスターユニット1に転送される。
【0023】
従ってこのようにしてマスタユニット1と複数のスレーブユニット2との間でのデータ通信を実行する通信システムによれば、各スレーブユニット2は上位のユニットから受信されるデータが自局宛のものであるか否かに応じて選択手段26の作動を制御し、最下位のスレーブユニットでないことを条件として、自局宛のデータでない場合には通信要求(リクエスト)を下位のユニットに送信すると共に、下位のユニットからの応答(レスポンス)をそのまま上位のユニットに転送する如く動作し、また通信要求(リクエスト)が自局宛のものである場合にはこれに対応する応答(レスポンス)を生成し、これを上位のユニットに送信することになる。これ故、下位のユニットから受信されるデータ(レスポンス)を、その都度、判定しながら上位のユニットへのデータ送信を制御する必要がないので、その処理負担を大幅に軽減することができる。しかもマスタユニット1にとっては、要求先のスレーブユニット2からの応答(レスポンス)が、途中のスレーブユニット2をそのまま通過して通知されるので、その応答(レスポンス)をいち早く得ることができる。この結果、その通信応答性を十分に高めることが可能となる。
【0024】
また最下位に接続されたスレーブユニット2nは、その制御端子28の電位から、自ら通信システムにおいてカスケード接続された最下位のユニットであることを認識することができる。そして上位ユニットからの受信データ(通信要求)が自局宛のものでない場合であっても、その通信要求を下位のユニットに向けて送信することなく、マスタユニット1に向けて応答する。従って通信の無駄がなく、またマスタユニット1にとっては実在しないスレーブユニットに向けて通信要求を発したまま、長時間に亘ってその応答を待つような不具合を未然に回避することが可能となる。従ってこのような点においても、その通信応答性を高めることが可能となる。
【0025】
尚、上述したスレーブユニット2は、具体的には、例えば図5に示すように構成される。この場合、切換手段26の第1のスイッチ26aは、制御部21からの制御信号CNTを受けて動作するゲート回路として実現され、また第2および第3のスイッチ26b,26cは、上記制御信号CNTを選択信号として受けて動作するマルチプレクサ(セレクタ)として実現される。同時にこれらのゲート回路およびマルチプレクサ(セレクタ)が有する増幅機能を用いることで、切換手段26は送信部25としても併せて機能するように構成される。
【0026】
次に上述した通信手順を実現する各スレーブユニット2の制御部21における処理動作について図6および図7を参照して説明する。スレーブユニット2の電源が投入されると、先ず図6に示すイニシャル処理が起動され、前述した第2および第3のスイッチ26b,26cを構成するマルチプレクサ(セレクタ)を、下位のユニットからマスタユニット1に対して送られる信号D−Rxを直通とするように、つまり第3のスイッチ26cを導通させるように設定する[ステップS1]。次いで第1のスイッチ26aを構成するゲート回路をONの状態(第1のスイッチ26aを導通させた状態)とし、且つ下位のユニットに対して送るべきデータD−Txがない状態とする[ステップS2]。つまり選択手段26を下位のユニットに対してデータを送り得る状態に設定するが実際にはデータを送ることなく、また下位のユニットからのデータを上位のユニットに対して中継するだけの状態に設定する。
【0027】
この状態で制御端子28の電位を調べて自局が、マスタユニット1に対してスレーブ接続された最終端(最下位)のユニットであるか否かを判定する[ステップS3]。そして制御端子28の電位が電源電圧Vccであるならば、カスケード接続されて構築された通信システムにおける最下位のスレーブユニットであると判定し、最終ユニットフラグをセットする[ステップS4]。また制御端子28の電位が接地電位(0)であるならば、制御部21はその下位に次のスレーブユニットが接続されていると判定し、最終ユニットフラグをクリアする[ステップS5]。このようにして制御部21は通信システムにおける自局の接続位置を判定し、その判定結果に応じて最終ユニットフラグをセット/クリアしてイニシャル処理を終了し、図7に示す定常処理に移行する[ステップS6]。
【0028】
この定常処理においては、受信部23を介して上位ユニットからデータ(受信コマンド) - xが受信されるか否かを常時監視する[ステップS11]。そしてデータ - xの受信がない場合には、前記マルチプレクサ(セレクタ)を下位のユニットからマスタユニット1に対して送られる信号D-Rxをそのまま転送するように、つまり第3のスイッチ26cを導通させるように設定する[ステッS12]。同時に第1のスイッチ26aを構成するゲート回路をONの状態とし、且つ下位のユニットに対して送るべきデータD-Txがない状態として[ステップS13]、データ - xの受信を待ち受ける。
【0029】
しかして上位のユニットからのデータ(受信コマンド) - xが受信されると[ステップS11]、制御部21は該データ(受信コマンド) - xが示す宛先アドレスが、予め自局に割り当てられたアドレス(マスタユニット1に対してカスケード接続された順位)より大きいか否かを判定する。そして宛先アドレスが自局アドレスより大きくないとき、換言すれば後述するように自局アドレスより小さい宛先アドレスのデータ(受信コマンド) - xが通知されることがないことから、これを自局宛のデータ(受信コマンド) - xであると判断する[ステップS15]。そしてこの場合には、上記データ(受信コマンド) - xをコマンド処理し、該データ - xに基づいて所定のレスポンスデータ - xを作成する[ステップS16]。
【0030】
しかる後、切換手段26を切り換えて下位ユニットからのデータの転送路(第3のスイッチ26c)を遮断すると共に、下位ユニットに対するデータ送信路(第1のスイッチ26a)を遮断し[ステップS17]、第2のスイッチ26bを介して上位ユニットに対して上記レスポンスデータT-Rxを返送する[ステップS18]。つまり下位ユニットに対する通信線を切り離し、該スレーブユニット2から前記データ(受信コマンド) - xに対する応答(レスポンス)を直接返送する。
【0031】
これに対して宛先アドレスが自局アドレスより大きい場合には[ステップS14]、これを自局宛のデータでないと判定する。この場合には前述した最終ユニットフラグを参照し、該フラグがセットされているかクリアされているかを調べる[ステップS20]。つまり自局が最下位のスレーブユニット2であるか否かを調べる。そして最終ユニットフラグがクリアされている場合には、第1のスイッチ26aを構成するゲート回路をONの状態(第1のスイッチ26aを導通させた状態)とすると共に、マルチプレクサを構成する第3のスイッチ26cをONにして下位のユニットからのデータを上位のユニットに対して中継する状態に設定する[ステップS21]。しかる後、前述したデータ(受信コマンド)T-Dxを、下位のスレーブユニットに送るべきデータとして第1のスイッチ26a(ゲート回路)を介して送信する。つまりこの場合には、マスタユニット1からのデータ - xを下位のユニットに対して中継し、また下位のユニットからのデータ - xを上位のユニットに対してそのまま転送するだけの機能を果たす。
【0032】
一方、受信データ - xによって示される宛先アドレスが自局アドレスより大きいにも拘わらず[ステップS14]、最終ユニットフラグがセットされている場合には[ステップS20]、これを異常と判断する。つまり自局が最下位のスレーブユニット2であるにも拘わらず、マスタユニット1が自局よりも下位のスレーブユニット2を指定していることから、これを異常と判断する[ステップS23]。この場合には、前記切換手段26を切り換えて下位ユニットからのデータの転送路(第3のスイッチ26c)を遮断すると共に、下位ユニットに対するデータ送信路(第1のスイッチ26a)を遮断し[ステップS24]、第2のスイッチ26bを介して上位ユニットに対して異常を示すレスポンスデータ - xを返送する[ステップS25]。つまり自局が最下位のスレーブユニット2であることから受信データ - xを下位に向けて転送することなく、自局において速やかに異常レスポンスを返送する。
【0033】
かくして上述した如く動作して切換手段26(第1〜第3のスイッチ26a,26b,26c)の作動を制御し、自局宛の受信データ(リクエスト)に対して速やかに応答(レスポンス)を返し、また受信データ(リクエスト)が自局宛のものでない場合には該受信データ(リクエスト)を下位のスレーブユニットに転送すると共に、下位のスレーブユニットから送られくる応答(レスポンス)をそのまま上位のユニットに転送するように構成されたスレーブユニット2をカスケード接続して構成される通信システムによれば、マスタユニット1からアクセスされたスレーブユニット2が応答すれば、その応答が上位のスレーブユニット2を順次通過しながらマスタユニット1に直接返されることになる。換言すればマスタユニット1からアクセスされたスレーブユニット2は、マスタユニット1に対して見掛け上、直接的に応答することができる。従ってその通信応答性を十分に高めることができる。
【0034】
しかもリクエスト応答するスレーブユニット2の上位に接続されているスレーブユニット2においては、下位のスレーブユニット2からの受信データ(応答)の宛先を、その都度判定しながらそのデータの転送を制御する必要がないので、つまり下位のスレーブユニット2からの受信データ(応答)をそのまま上位のユニットに転送するだけなので、その処理負担を大幅に軽減することができる。
【0035】
更には前述したように最下位のスレーブユニットであるか否かを自己判定し、マスタユニット1からの異常アクセスに対して速やかに応答するので、この点でもマスタユニット1における応答待ち受け処理に要する時間の短縮化を図ることができ、通信効率の向上を図ることができる等の効果が奏せられる。更には各スレーブユニット2における制御が非常に簡単であり、全体的なシステム構成も簡単である等の効果が奏せられる。
【0036】
尚、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。例えばカスケード接続して通信システムを構築するスレーブユニット2の数は、マスタユニット1における処理能力等のシステム仕様に応じて定めるようにすれば良い。要はその要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、マスタユニットに対してカスケード接続された複数のスレーブユニットが、自局宛の受信データに対して上記マスタユニットに対して速やかに応答を返すと共に、自局宛のデータでない場合には、該受信データを下位のスレーブユニットに転送すると共に、下位のスレーブユニットからの応答をそのまま上位のユニットに転送するだけなので、見掛け上、各スレーブユニットはマスタユニットに対して直接応答することができ、その通信応答性を高めることができる。しかも応答データの宛先をその都度判定してデータ転送を制御する必要がないので、各スレーブユニットにおける処理負担を大幅に軽減することができる等の効果が奏せられる。
【0038】
更には最下位に接続されたスレーブユニットであるか否かを自己判定し、異常なアクセスに対して速やかに応答することができるので、マスタユニットにおける応答受信に対するタイムアウト管理等が不要であり、この点でも通信応答性の向上を図ることができる等の効果が奏せられる。従って簡単なシステム構成の下で、簡易に、且つ効率的に情報伝送を行い得うことができ、マルチポイントのデータセンシングシステムに好適である等の実用上多大なる効果が奏せられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る通信システムの全体的な構成を示す図。
【図2】図1に示す通信システムにおけるスレーブユニットの概略的な構成を示す図。
【図3】図1に示す通信システムのデータ通信形態の概念を模式的に示す図。
【図4】各スレーブユニットにおける最下位判定の概念を示す図。
【図5】スレーブユニットの具体的な構成例を示す図。
【図6】スレーブユニットにおいて実行されるデータ通信制御におけるイニシャル処理の手順を示す図。
【図7】スレーブユニットにおいて実行されるデータ通信制御における応答制御の手順を示す図。
【符号の説明】
1 マスタユニット
2 スレーブユニット
3 通信線
21 制御部(CPU)
22 記憶部(EEPROM)
23 受信部
24 判断部
25 送信部
26 切換手段(ゲート回路,マルチプレクサ)
26a,26b,26c スイッチ

Claims (2)

  1. マスタユニットと、このマスタユニットに通信線を介して順にカスケード接続され、マスタユニットの近い上位のものから順に一義的にアドレス設定された複数のスレーブユニットとからなり、
    上記各スレーブユニットは、
    カスケード接続された上位のユニットからの受信データが自局宛のデータであるか否かを判定すると共に、上記受信データに基づいて送信データを生成する通信制御部と、
    この通信制御部により作動が制御されて、前記受信データが自局宛のデータである場合には前記送信データを上位のユニットに送信する第1のモードと、前記受信データが自局宛のデータでない場合には前記送信データを下位のユニットに送信すると共に、下位のユニットから送信されてきたデータをそのまま上位のユニットに送信する第2のモードとに選択的に切り換える切換手段と、
    自局がカスケード接続された最下位のスレーブユニットであるとき、前記切換手段を前記第1のモードに強制的に設定する制御手段とをそれぞれ備え、
    更に自局がカスケード接続された最下位のスレーブユニットであるにも拘わらず前記マスタユニットが自局よりも下位のスレーブユニットを指定してデータ送信した場合、これを異常と判断する判断手段を
    備えることを特徴とする通信システム。
  2. 前記各スレーブユニットは、抵抗を介してプルアップされた制御端子と、カスケード接続された上位のユニットの上記制御端子に接続される接地端子とをそれぞれ備え、
    前記各制御手段は、前記制御端子の電位から自局がカスケード接続された最下位のスレーブユニットであるか否かを判定するものである請求項1に記載の通信システム。
JP19480099A 1999-07-08 1999-07-08 通信システム Expired - Fee Related JP3632170B2 (ja)

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