JP3631154B2 - 異常検出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、たとえば、浴室、トイレなどの部屋内において人が倒れるといった異常が発生した場合に、そのことを検出する異常検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
浴室内において入浴者が入浴中に死亡する事故が年々増加しており、入浴者の入浴中での死亡者数が交通事故による死亡者数以上になり、入浴中での事故が注目されてきている。
【0003】
入浴中での事故の直接的な原因は、入浴中に心不全や脳卒中などで倒れたり、バスタブ中で意識障害が生じて溺死するというものである。しかし、そのような状態となる要因は、原因究明が進んではいるものの、現在の生活様式の変化も重なりなかなか特定できないのが現状である。従って、入浴中の心不全や脳卒中などを防止することはなかなか容易ではない。
【0004】
しかし、症状が発生するのを防止することができなくても、早期発見により、一命を取り留める可能性はかなり高くなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本出願人は、次のような異常検出装置を開発した。つまり、浴室内の映像を撮像手段によって撮像する。撮像手段で撮像した映像を複数の特徴量算出領域に分割し、各特徴量算出領域毎に撮像手段で撮像した映像から画像特徴量を抽出する。
【0006】
各特徴量算出領域毎に抽出された画像特徴量の所定時間間隔毎の時間的変化量を検出する。各特徴量算出領域毎に検出された画像特徴量の時間的変化量と動き判定用閾値とを各特徴量算出領域毎に比較し、画像特徴量の時間的変化量が動き判定用閾値以下である場合にはその特徴量算出領域に動きが無いと判定し、動き判定用閾値より大きい場合にその特徴量算出領域に動きが有ると判定する。
【0007】
動きが有ると判定された特徴量算出領域数が動状態/静止状態判定用基準値以下の場合に入浴者が静止状態であると判定し、動きが有ると判定された特徴量算出領域数が動状態/静止状態判定用基準値より多い場合に入浴者が動状態であると判定する。そして、過去所定回数の動状態/静止状態の判定結果に基づいて、入浴者に異常が発生したか否かを判定する。
【0008】
このような異常検出装置では、入浴者の静止状態が一定時間以上継続した場合には、入浴者に安否確認のための音声メッセージや警報音を出力することが考えられる。しかしながら、安否確認のための音声メッセージや警報音をいきなり出力すると、入浴者を驚かすことにもなりかねない。
【0009】
また、安否確認のための音声メッセージや警報音を出力した後、入浴者が動くと、入浴者が動いたことが検出され、異常状態ではないことが異常検出装置側では認識されるが、入浴者は自分の動きが異常検出装置によって検出されたかどうか分からないため、疑心暗鬼状態で不要な動きを続けることになる。
【0011】
の発明は、監視対象に安否確認のための音声メッセージや警報音を出力した後に、監視対象が動いたことが検出された場合に、その旨を監視対象に通知することができる異常検出装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明による第1の異常検出装置は、部屋内の映像を撮像する撮像手段、撮像手段で撮像した映像から画像特徴量を抽出する抽出手段、抽出手段で抽出した画像特徴量の所定時間間隔毎の時間的変化量を検出する検出手段、ならびに検出手段によって検出された画像特徴量の時間的変化量と動き判定用閾値とを比較し、画像特徴量の時間的変化量が動き判定用閾値以下である場合に部屋内の監視対象が静止状態であると判定し、動き判定用閾値より大きい場合に部屋内の監視対象が動状態であると判定する動き判定手段を備えている異常検出装置において、監視対象の静止状態が第1の所定時間継続した場合に、監視対象者に対して安否確認用メッセージを出力する第1手段、監視対象者の静止状態が第1の所定時間より長い第2の所定時間継続した場合に、部屋外の人に監視対象者の異常を通知する第2手段、および第1手段によって監視対象者に対して安否確認用メッセージが出力された後に、監視対象者が動状態であると初めて判定されたときに、監視対象者が動状態であると判定されたことを監視対象者に通知する第3手段を備えていることを特徴とする。
【0013】
この発明による第2の異常検出装置は、部屋内の映像を撮像する撮像手段、撮像手段で撮像した映像を複数の特徴量算出領域に分割し、各特徴量算出領域毎に撮像手段で撮像した映像から画像特徴量を抽出する抽出手段、各特徴量算出領域毎に抽出手段で抽出した画像特徴量の所定時間間隔毎の時間的変化量を検出する検出手段、検出手段によって各特徴量算出領域毎に検出された画像特徴量の時間的変化量と動き判定用閾値とを各特徴量算出領域毎に比較し、画像特徴量の時間的変化量が動き判定用閾値以下である場合にはその特徴量算出領域に動きが無いと判定し、動き判定用閾値より大きい場合にその特徴量算出領域に動きが有ると判定する第1動き判定手段、ならびに動きが有ると判定された特徴量算出領域数が動状態/静止状態判定用基準値以下の場合に部屋内の監視対象者が静止状態であると判定し、動きが有ると判定された特徴量算出領域数が動状態/静止状態判定用基準値より多い場合に部屋内の監視対象者が動状態であると判定する第2動き判定手段を備えた異常検出装置において、監視対象の静止状態が第1の所定時間継続した場合に、監視対象に対して安否確認用メッセージを出力する第1手段、監視対象者の静止状態が第1の所定時間より長い第2の所定時間継続した場合に、部屋外の人に監視対象者の異常を通知する第2手段、および第1手段によって監視対象者に対して安否確認用メッセージが出力された後に、監視対象が動状態であると初めて判定されたときに、監視対象が動状態であると判定されたことを監視対象に通知する第3手段を備えていることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態について説明する。
【0019】
図1は、異常状態検出装置の配置例を示す模式図である。
図1において、1は浴室である。2は脱衣場である。3は廊下である。4は台所である。
【0020】
浴室1と脱衣場2との間の壁には、ドア5が開閉自在に設けられており、ドア5を開けて人が脱衣場2から浴室1内に入室または浴室1から脱衣場2へ退室することができる。浴室1と脱衣場2との間の壁の脱衣場2側には、浴室1内に接地された照明灯7をオンオフさせるための照明スイッチ6が配置されている。
【0021】
9は、入浴者が異常状態になったことを検出するための異常状態検出装置である。より具体的には、異常状態検出装置9は、浴室1内の映像を撮像するカメラ8(図2参照)を内蔵しており、カメラ8の映像に基づいて、入浴者が異常状態になったことを検出する。
【0022】
異常状態検出装置9の電源は、照明スイッチ6のオンオフに連動してオンオフされる。つまり、照明スイッチ6がオンされると、照明灯7が点灯されるとともに、異常状態検出装置9の電源がオンとなる。そして、照明スイッチ6がオフされると、照明灯7が消灯されるとともに、異常状態検出装置9の電源がオフとなる。
【0023】
10は、浴室1に入室している人(入浴者)に対して、安否確認等の音声メッセージを出力したり、異常状態検出装置9の動作状態を提示するための第1警報器である。20は浴室1外の人に入浴者の異常を通知するために、例えば台所4に配置された第2警報器である。
【0024】
図2は、異常状態検出装置9の構成を示している。
カメラ8は、レンズ8aとCCD8bとからなる。CCD8bは、レンズ8aを通して浴室内の光学像を光電変換し、電気信号として出力する。CCD8bの出力信号は、前処理回路91に送られる。前処理回路は、CDS回路、AGC回路およびADCを備えている。
【0025】
CCD8bの出力信号は、CDS回路で相関二重サンプリング処理され、さらに、AGC回路で最適な振幅にゲイン調整された後、ADCによりデジタル信号に変換されて、YC分離回路92に入力する。
【0026】
YC分離回路92は、デジタルCCD信号から輝度信号Yと色差信号R−Y,B−Yを生成する。YC分離回路92によって生成された信号Y,R−Y,B−Yは、領域毎積算回路93に送られる。
【0027】
領域毎積算回路93は、図3に示すように、1画面を複数の同一面積の領域(特徴量算出領域)D11〜D44に分割し、各特徴量算出領域において、信号Y,R−Y,B−Y毎に積算処理または平均処理を行なう。この例では、信号Y,R−Y,B−Y毎に積算処理を行なうものとする。領域毎に積算した結果(以下、画像特徴量という)D11〜D44は、画像特徴量RAM96に格納される。
【0028】
タイミング制御部99は、CCD8bを駆動するためのCCD駆動パルスを出力する。また、タイミング制御部99は、CDS回路用にサンプリングパルスを、ADC用にサンプリングクロックを出力する。
【0029】
タイミング制御部99によって一定のタイミングで入力されるCCDデジタル信号に対し、所定のYC分離、領域毎積算、高周波成分積算および画像特徴RAMへの書き込みが正常が行なわれるように、タイミング制御部99は各回路に制御信号を送る。また、タイミング制御部99は、動き判定を行なうマイクロコンピュータ(以下、マイコン)97に対して、割り込み信号として映像の垂直同期信号であるVsync 信号を出力する。
【0030】
マイコン97は、タイミング制御部99に対し、領域の位置設定などのパラメータ設定を行なう。また、マイコン97は、映像の明るさを最適化するために、AGC回路のゲイン制御や、CPUI/F98を通じてタイミング制御を行い、CCD8bの露光時間制御を行なう。さらに、マイコン97は、タイミング制御部99から割り込み信号を受け、映像の出力に同期して動き判定を行なう。
【0031】
図2に示すように、第1警報器10は、スピーカ11、赤色LED12および緑色LED13を備えている。マイコン97は、音声出力LSI100を制御して、スピーカ11から状況に応じた音声メッセージを出力させる。また、マイコン97は、異常検出装置9の動作状態に応じて赤色LED12および緑色LED13を制御する。また、マイコン97は、入浴者が異常であると判定した場合には、第2警報器(外部警報器)20を駆動させる。
【0032】
図4は、マイコン97が行なう動き判定処理手順を示している。
【0033】
動き判定処理を説明する前に、動き判定処理で用いられるフラグと変数とについて説明する。
【0034】
フラグには、状態フラグST_FLG 、曇りフラグCL_FLG および故障フラグTR_FLG がある。
【0035】
状態フラグST_FLG は、表1に示すように、入室待状態であること(ST_FLG =0)、入室が検知されたこと(ST_FLG =1)、入浴者が動状態であること(ST_FLG =2)、入浴者が静止状態であること(ST_FLG =3)を識別するためのフラグである。
【0036】
【表1】
Figure 0003631154
【0037】
曇りフラグCL_FLG は、表2に示すように、カメラ8のレンズ8aが曇っていたり、部屋の明るさが足りないために動き検知が不能であるか否かを識別するためのフラグである。動き検知が不能であれば、CL_FLG =1となり、動き検知が可能であれば、CL_FLG =0となる。
【0038】
【表2】
Figure 0003631154
【0039】
故障フラグTR_FLG は、表3に示すように、カメラ8の電源がOFFまたはカメラ8が故障中であるか否かを識別するためのフラグである。カメラ8の電源がOFFまたはカメラ8が故障中である場合にはTR_FLG =1となり、カメラ8が通常動作状態である場合にはTR_FLG =0となる。
【0040】
【表3】
Figure 0003631154
【0041】
表4に示すように、これら3種類のフラグST_FLG 、CL_FLG およびTR_FLG の値に基づいて、赤色LED12および緑色LED13が制御される。
【0042】
【表4】
Figure 0003631154
【0043】
したがって、異常検出装置の状態と、赤色LED12および緑色LED13の状態と、入浴者に知らせる内容との関係は、表5に示すようになる。
【0044】
【表5】
Figure 0003631154
【0045】
変数としては、次の3種類がある。
CL_TIME:レンズ8aが曇っていると判定されている状態の継続時間
ST_TIME:入浴者の静止状態が継続している時間
CountM :動き有りと判定された特徴量算出領域の数
【0046】
照明スイッチ6がオンされることによって電源が入ると(ステップ1)、マイコン97は、3種類のフラグST_FLG 、CL_FLG およびTR_FLG および3種類の変数CL_TIME、ST_TIME、CountM の値を0にする(ステップ2)。そして、マイコン97は、Vsync 信号が入力するまで入力待機状態となり(ステップ3)、Vsync 信号が入力されると、以下の処理を行なう。
【0047】
Vsync 信号が入力されると、マイコン97は、CPUI/F98を通して、タイミング制御回路99にパラメータ設定を行なう(ステップ4)。その後、画像特徴量RAM96に格納されている前フィールドの全特徴量算出領域の画像特徴量をCPUI/F98を通して読み出し(ステップ5)、マイコン97内部のRAMに格納する(ステップ6)。
【0048】
全特徴量算出領域の画像特徴量がマイコン97内部のRAMに格納されると(ステップ7)、マイコン97は、上記ステップ6でマイコン97内部のRAMに格納された前フィールドの全特徴量算出領域の画像特徴量に基づいて、曇り度判定用データを生成する(ステップ8)。
【0049】
曇り度判定用データの生成方法の詳細については後述する。曇り度判定用データは、レンズ面8aの曇り度を判定するためのデータであり、曇り度判定用データが小さい程、曇り度は高くなる。
【0050】
曇り度判定用データを生成すると、マイコン97は、曇り度判定用データが所定値より小さいか否かを判定する(ステップ9)。
【0051】
曇り度判定用データが所定値より小さい場合には、マイコン97はレンズ面8aの曇り度が高く、動き判定が不可能であると判断し、曇りフラグCL_FLG の値を1にするとともに、変数CL_TIMEをカウントアップ(+1)する(ステップ10)。そして、マイコン97は、変数CL_TIMEが故障判定用基準値CLT _THより大きいか否かを判定する(ステップ11)。
【0052】
変数CL_TIMEが故障判定用基準値CLT _TH以下である場合には、LED表示制御を行なった後(ステップ35)、ステップ3に戻る。ステップ35のLED表示制御では、3種類のフラグST_FLG 、CL_FLG およびTR_FLG の値に基づいて、表4の規則にしたがって、赤色LED12および緑色LED13が制御される。
【0053】
CL_TIMEが故障判定用基準値CLT _THより大きい場合には、故障フラグTR_FLG の値が1にされる(ステップ12)。そして、LED表示制御を行なった後(ステップ35)、ステップ3に戻る。
【0054】
上記ステップ9において、曇り度判定用データが所定値以上であると判定された場合には、マイコン97はレンズ面8aの曇り度が低く、動き判定が可能であると判断し、故障フラグTR_FLG の値を0にするとともに、曇りフラグCL_FLG の値を0にする。また、変数CL_TIMEを0にするとともに、変数CountMを0 にする(ステップ13)。
【0055】
そして、各特徴量算出領域の特徴量の変化量から、各特徴量算出領域毎の動き判定を行なう。つまり、マイコン97は、各算出領域毎に画像特徴量RAM96から今回読み出した画像特徴量Dxy(t)と画像特徴量RAM96から前回読み出した画像特徴量Dxy(t−1)との差の絶対値|Dxy(t)−Dxy(t−1)|が閾値SUBTHより大きいか否かを判定する(ステップ14)。
【0056】
この判定は、各特徴量算出領域に対して、輝度信号Yの積算値の変化量、色差信号R−Yの積算値の変化量および色差信号B−Yの積算値の変化量それぞれについて行われ、いずれか1つでも変化量がSUBTHより大きければ、その特徴量算出領域に動きが有ったと判定する。
【0057】
特徴量算出領域において動きが有ると判定した場合には、マイコン97は、変数CountMを1だけインクリメントする(ステップ15)。そして、入室判定処理を行なう(ステップ16)。
【0058】
入室判定処理とは、浴室に人が入室したか否かを判定するものである。この実施の形態では、電源ONの後に、全特徴量算出領域D11〜D44(図3参照)のうち中央部の4つの特徴量算出領域D22、D23、D32、D33のいずれかにおいて動き有りと判定された場合に、浴室に人が入室したと判定する。
【0059】
入室判定処理においては、まず、状態フラグST_FLG の値が0であるか否かを判別する(ステップ16a)。状態フラグST_FLG の値が1、すなわち、入室待ち状態でない場合には、入室判定を行なう必要がないので、ステップ17に移行する。
【0060】
状態フラグST_FLG の値が0、すなわち、入室待ち状態である場合には、今回動き有りと判定された領域が、中央部の領域D22、D23、D32またはD33であるか否かを判定する(ステップ16b)。今回動き有りと判定された領域が、中央部の領域でないときには、ステップ17に移行する。
【0061】
今回動き有りと判定された領域が、中央部の領域である場合には、状態フラグST_FLG の値を1にする(ステップ16c)。そして、ステップ17に移行する。
【0062】
ステップ17では、マイコン97は、全ての特徴量算出領域についての動き判定が終了したか否かを判定する。全ての特徴量算出領域についての動き判定が終了していない場合には、ステップ14に戻り、次の特徴量算出領域について動き判定を行なう。
【0063】
全ての特徴量算出領域についての動き判定が終了すると、マイコン97は、再び、状態フラグST_FLG の値が0であるか否かを判別する(ステップ18)。状態フラグST_FLG の値が0、すなわち、入室待ち状態である場合には、ステップ19以降の異常判定処理を行なうことなく、LED表示制御を行なった後(ステップ35)、ステップ3に戻る。
【0064】
上記ステップ18において、状態フラグST_FLG の値が0でない場合、すなわち、入室待ち状態でない場合には、ステップ19に移行する。
【0065】
ステップ19では、マイコン97は、動きが有ると判定された領域数CountMが動状態/静止状態判定用基準値TH_Count より大きいか否かを判定する。
【0066】
動きが有ると判定された領域数CountMが動状態/静止状態判定用基準値TH_Count 以下である場合には、マイコン97は、入浴者に動きが無いと判定し(ステップ20)、動きが有ると判定された領域数CountMが動状態/静止状態判定用基準値TH_Count より多い場合には、マイコン97は、入浴者に動きが有ると判定する(ステップ21)。そして、ステップ22に進む。
【0067】
ステップ22では、マイコン97は、過去N回(Nフィールド)分の動き判定において所定のM回以上入浴者に動きがあると判定されたか否かを判定する。過去N回分の動き判定においてM回以上入浴者に動きがある場合には、マイコン97は入浴者が動状態であると判定し(ステップ23)、そうでない場合にはマイコン97は入浴者が静止状態であると判定する(ステップ24)。
【0068】
入浴者が静止状態であると判定した場合には、状態フラグST_FLG の値を3にするとともに、変数ST_TIMEをカウントアップ( +1)する(ステップ25)。そして、変数ST_TIMEが所定の第3時間ST_TH3 を越えているか否かを判定する(ステップ26)。
【0069】
変数ST_TIMEが第3時間ST_TH3 以下であると判定された場合には、変数ST_TIMEが第3時間ST_TH3 より短い所定の第2時間ST_TH2 を越えているか否かを判定する(ステップ28)。
【0070】
変数ST_TIMEが第2時間ST_TH2 以下であると判定された場合には、変数ST_TIMEが第2時間ST_TH2 より短い所定の第1時間ST_TH1 に等しいか否かを判定する(ステップ30)。
【0071】
変数ST_TIMEが第1時間ST_TH1 と等しくないと判定された場合には、LED表示制御を行なった後(ステップ35)、ステップ3に戻る。
【0072】
上記ステップ30において、変数ST_TIMEが第1時間ST_TH1 と等しいと判定された場合、つまり、入浴者の静止状態の継続時間が第1時間に達した場合には、マイコン97は安否確認第1要求を音声出力LSI100に出力する(ステップ31)。そして、LED表示制御を行なった後(ステップ35)、ステップ3に戻る。
【0073】
音声出力LSI100は、安否確認第1要求を受信すると、入浴者に対する安否確認第1要求用音声メッセージをスピーカ11を介して出力する。安否確認第1要求用音声メッセージとしては、たとえば、「大丈夫ですか?動いてみて下さい」というメッセージが用いられる。
【0074】
上記ステップ28において、変数ST_TIMEが第2時間ST_TH2 を越えていると判定された場合、つまり、入浴者の静止状態の継続時間が第3時間は越えていないが第2時間を越えた場合には、マイコン97は安否確認第2要求を音声出力LSI100に出力する(ステップ29)。そして、LED表示制御を行なった後(ステップ35)、ステップ3に戻る。
【0075】
音声出力LSI100は、安否確認第2要求を受信すると、入浴者に対する安否確認第2要求用音声メッセージをスピーカ11を介して出力する。安否確認第2要求メッセージとしては、たとえば、「大丈夫ですか?、大丈夫ですか?…」というように、「大丈夫ですか?」というメッセージが連呼される。この際、マイコン97は、音声出力LSI100に、音量を徐々に上げるように、音量制御信号を出力する。
【0076】
上記ステップ26において、変数ST_TIMEが第3時間ST_TH3 を越えていると判定された場合、つまり、入浴者の静止状態の継続時間が第3時間を越えた場合には、マイコン97は警報要求を音声出力LSI100および警報器20に出力する(ステップ27)。そして、LED表示制御を行なった後(ステップ35)、ステップ3に戻る。
【0077】
音声出力LSI100は、警報要求を受信すると、入浴者に対する警報をスピーカ11を介して出力する。この警報としては、たとえば、「ブー、ブー…」というように、「ブー」という警報音が連呼される。この際、マイコン97は、音声出力LSI100に、音量を徐々に上げるように、音量制御信号を出力する。一方、外部の警報器20は、警報要求を受信すると、外部の人に緊急事態を通知するために警報を出力する。
【0078】
上記ステップ22において、入浴者が動状態であると判定した場合には(ステップ23)、マイコン97は、変数ST_TIMEが第1時間ST_TH1 以上であるか否かを判定する(ステップ32)。変数ST_TIMEが第1時間ST_TH1 以上である場合には、マイコン97は、チャイム要求を音声出力LSI100に出力した後(ステップ33)、ステップ34に移行する。音声出力LSI100は、チャイム要求を受信すると、たとえば、「ピロン」というようなチャイム音をスピーカ11を介して出力する。
【0079】
ステップ33でチャイム音を出力している理由について説明する。上記ステップ31において安否確認のための音声メッセージを出力した後、入浴者が動くと、ステップ22で入浴者か動状態であると判定される。このように、安否確認のための音声メッセージを出力した後、ステップ22で入浴者か動状態であると判定されたことを、チャイムによって入浴者に通知することにより、入浴者の不安を解消する。
【0080】
上記ステップ32において、変数ST_TIMEが第1時間ST_T1を越えていない場合には、ステップ34に移行する。ステップ34では、マイコン97は、状態フラグST_FLG の値を2にするとともに、変数ST_TIMEを0にする。そして、LED表示制御を行なった後(ステップ35)、ステップ3に戻る。
【0081】
上記ステップ8で行なわれる曇り度判定用データの算出方法について説明する。
【0082】
まず、基本的な考え方について説明する。レンズ面8aの曇り度が高くなると、隣接する領域間の画像データ(輝度積算値)の差が小さくなる。そこで、全ての隣接する領域間の画像データの差分を積算し、その積算結果を曇り度判定用データとする。積算結果が小さい程曇り度は高くなる。
【0083】
全ての隣接する領域間の画像データの差分を積算すると処理量が多くなるため、ここでは、一部の隣接する領域間の画像データの差分を積算するようにする。曇り度判定用データの算出方法には、2つの方法があるので、各方法について説明する。
【0084】
(1)第1方法
第1方法では、まず、図5に示すように、各特徴量算出領域D11〜D44を、最も外側の領域(ハッチング無し)と、それらに囲まれた中央領域(ハッチング有りの領域;D22,D23,D32,D33)とに分ける。
【0085】
次に、最も外側の領域以外の各領域D22,D23,D32,D33毎に、その領域とその周辺領域との間の画像特徴量の差分に関する値を算出する。第1方法では、最も外側の領域以外の各領域D22,D23,D32,D33毎に、その領域とその周辺領域の平均値との差分データの絶対値を算出する。
【0086】
例えば、領域がD22の場合には、その周辺領域の平均値との差分データの絶対値ΔD22は、次式(1)に基づいて算出される。Dxyは、領域Dxyの輝度積算値とする。
【0087】
ΔD22 =|D22−{(D11+D12+D13+D21+D23+D31+D32+D33)/8 } …(1)
【0088】
つまり、ΔD22は、領域D22の周辺の8つの領域の輝度積算値の平均値と、領域D22の輝度積算値との差の絶対値として求められる。
【0089】
各領域D22,D23,D32,D33毎に求められた、周辺領域の平均値との差分データの絶対値ΔD22、ΔD23、ΔD32、ΔD33を積算し、その積算結果を曇り度判定用データとする。
【0090】
なお、曇り度の変化の度合いを急峻にしたい場合には、ΔD22、ΔD23、ΔD32、ΔD33をそれぞれ2乗したものを積算し、その積算結果を曇り度判定用データとすればよい。
【0091】
(2)第2方法
第2方法では、まず、図5に示すように、各特徴量算出領域D11〜D44を、最も外側の領域(ハッチング無し)と、それらに囲まれた中央領域(ハッチング有りの領域;D22,D23,D32,D33)とに分ける。
【0092】
次に、最も外側の領域以外の各領域D22,D23,D32,D33毎に、その領域とその周辺領域との間の画像特徴量の差分に関する値を算出する。第2方法では、最も外側の領域以外の各領域D22,D23,D32,D33毎に、その領域とその周辺領域との差分の絶対値のうちの最大値を算出する。
【0093】
例えば、領域がD22の場合には、その周辺領域との差分の絶対値のうちの最大値ΔD22は、次式(2)に基づいて算出される。Dxyは、領域Dxyの輝度積算値とする。
【0094】
ΔD22 =MAX〔| D22−D11|, | D22−D12|, | D22−D13|, | D22−D21|, | D22−D23|, | D22−D31|, | D22−D32|, | D22−D33|〕 …(2)
【0095】
各領域D22,D23,D32,D33毎に求められた、周辺領域との差分の絶対値のうちの最大値ΔD22、ΔD23、ΔD32、ΔD33を積算し、その積算結果を曇り度判定用データとする。
【0096】
なお、曇り度の変化の度合いを急峻にしたい場合には、ΔD22、ΔD23、ΔD32、ΔD33をそれぞれ2乗したものを積算し、その積算結果を曇り度判定用データとすればよい。
【0097】
なお、上記実施の形態では、画像特徴量は、1画面に設定された複数の特徴量算出領域毎に抽出されているが、1画面内に設定された1つの領域でのみ抽出するようにしてもよい。この場合には、1つの領域で抽出された画像特徴量の時間的変化が所定の動き判定用閾値より大きいか否かに基づいて、入浴者が動状態であるか静止状態であるかを判定すればよい。
【0099】
【発明の効果】
の発明によれば、監視対象に安否確認のための音声メッセージや警報音を出力した後に、監視対象が動いたことが検出された場合に、その旨を監視対象に通知することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】異常状態検出装置の配置例を示す模式図である。
【図2】異常状態検出装置の構成を示すブロック図である。
【図3】1画面内に設定された複数の特徴量算出領域を示す模式図である。
【図4】マイコンの動作を示すフローチャートである。
【図5】曇り度判定用データの生成方法を説明するための説明図である。
【符号の説明】
8 カメラ
8a レンズ
8b CCD
9 異常状態検出装置
10 第1警報器
11 スピーカ
12 赤色LED
13 緑色LED
20 第2警報器
91 前処理回路
92 YC分離回路
93 領域毎積算回路
96 画像特徴量RAM
97 マイコン
98 CPUI/F
99 タイミング制御部
100 音声出力LSI

Claims (2)

  1. 部屋内の映像を撮像する撮像手段、撮像手段で撮像した映像から画像特徴量を抽出する抽出手段、抽出手段で抽出した画像特徴量の所定時間間隔毎の時間的変化量を検出する検出手段、ならびに検出手段によって検出された画像特徴量の時間的変化量と動き判定用閾値とを比較し、画像特徴量の時間的変化量が動き判定用閾値以下である場合に部屋内の監視対象が静止状態であると判定し、動き判定用閾値より大きい場合に部屋内の監視対象が動状態であると判定する動き判定手段を備えている異常検出装置において、
    監視対象の静止状態が第1の所定時間継続した場合に、監視対象に対して安否確認用メッセージを出力する第1手段、
    監視対象者の静止状態が第1の所定時間より長い第2の所定時間継続した場合に、部屋外の人に監視対象者の異常を通知する第2手段、および
    第1手段によって監視対象者に対して安否確認用メッセージが出力された後に、監視対象者が動状態であると初めて判定されたときに、監視対象者が動状態であると判定されたことを監視対象者に通知する第3手段、
    を備えていることを特徴とする異常検出装置。
  2. 部屋内の映像を撮像する撮像手段、撮像手段で撮像した映像を複数の特徴量算出領域に分割し、各特徴量算出領域毎に撮像手段で撮像した映像から画像特徴量を抽出する抽出手段、各特徴量算出領域毎に抽出手段で抽出した画像特徴量の所定時間間隔毎の時間的変化量を検出する検出手段、検出手段によって各特徴量算出領域毎に検出された画像特徴量の時間的変化量と動き判定用閾値とを各特徴量算出領域毎に比較し、画像特徴量の時間的変化量が動き判定用閾値以下である場合にはその特徴量算出領域に動きが無いと判定し、動き判定用閾値より大きい場合にその特徴量算出領域に動きが有ると判定する第1動き判定手段、ならびに動きが有ると判定された特徴量算出領域数が動状態/静止状態判定用基準値以下の場合に部屋内の監視対象者が静止状態であると判定し、動きが有ると判定された特徴量算出領域数が動状態/静止状態判定用基準値より多い場合に部屋内の監視対象者が動状態であると判定する第2動き判定手段を備えた異常検出装置において、
    監視対象の静止状態が第1の所定時間継続した場合に、監視対象に対して安否確認用メッセージを出力する第1手段、
    監視対象者の静止状態が第1の所定時間より長い第2の所定時間継続した場合に、部屋外の人に監視対象者の異常を通知する第2手段、および
    第1手段によって監視対象者に対して安否確認用メッセージが出力された後に、監視対象が動状態であると初めて判定されたときに、監視対象が動状態であると判定されたことを監視対象に通知する第3手段、
    を備えていることを特徴とする異常検出装置。
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