JP3630710B2 - 画像処理装置、その制御方法 - Google Patents

画像処理装置、その制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、画像処理装置、特にLANに接続可能なファクシミリ機能を有する画像処理装置、及びその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、公衆電話網(PSTN)等の既存の通信回線の他にLANにも接続可能なファクシミリ機能を有する画像処理装置が知られており、この種の画像処理装置では、公衆電話網を介して受信した画像データは、予め定められた配送相手先のLAN上のアドレスに対応する情報処理端末に対して転送されていた。また、送信先で設定される配送先情報により、受信時に受信転送・着信拒否・記録紙受信・同報などの受信モードや転送モードを切り換えることは行われていなかった。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記のように、従来のLANに接続可能なファクシミリ機能を有する画像処理装置では、受信した画像データは、予め定められた配送先のLAN上のアドレスに対応する情報処理端末に配送されるため、その情報処理端末を利用する複数の使用者が受信情報を受け取ることが可能となり、受信情報のセキュリティの点で問題があった。また、配送先の使用者が指定に係る情報処理端末以外の情報処理端末を使用している場合は、配送先の使用者が受信情報を迅速に知得することができなかった。
【0004】
また、受信画像の配送先が特定されていない場合や、間違った配送先が指定されている場合に、着信拒否・記録紙受信などの受信モードや転送モードを切換えられないため、配送制御におけるユーザーインターフェイスが劣るものとなっていた。
【0005】
本発明は、このような背景の下になされたもので、その目的は、既存の通信回線、およびLANに接続された画像処理装置、及びその制御方法において、既存の通信回線を介して受信した画像データの配送制御を適切に行うとともに、受信する画像データに応じて受信モードの切り替えを適切に行うことができるようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、第1の発明は、既存の通信回線、およびLANに接続された画像処理装置において、前記既存の通信回線を介して受信した画像データを蓄積する画像蓄積手段と、前記LANに接続された情報処理端末に対して、受信に係る画像データを前記画像蓄積手段に蓄積した旨の情報を伝送、または受信に係る画像データを転送して受信通知を行う受信通知手段と、送信側で予め設定された画像データの配送先を解析する解析手段と、前記解析手段による解析に基づき配送先の使用者に対応するLAN上のアドレスを設定するアドレス設定手段と、画像データに基づく画像を記録紙上に記録する記録手段とを有し、前記既存の通信回線を介して画像データを受信した際、前記解析手段により解析された配送先に対応する使用者のLAN上のアドレスを前記アドレス設定手段により設定し、当該アドレスの情報処理端末に対して前記受信通知手段による受信通知を行い、画像データの配送先が特定の指示を表す場合は、受信に係る画像データを複数の使用者で共有されるディレクトリに格納させ、画像データの配信先が送信側で設定されていない場合は前記記録手段で該画像データに基づく画像の記録を行うよう構成されている。
【0007】
上記目的を達成するため、第2の発明は、第1の発明に係る画像処理装置において、LANに接続されたいずれかの端末にて管理されている使用者のアドレス情報をアクセスするアクセス手段と、前記アクセス手段により周期的に前記使用者に前記受信通知が可能かどうかを監視する監視手段を有し、前記既存の通信回線を介して画像データを受信した際、前記解析手段により解析された配送先に対応する使用者のアドレス情報を前記アクセス手段によりアクセスし、その対応する配送先に前記受信通知が可能でない場合は、前記監視手段により周期的に使用者に前記受信通知が可能かどうかを監視し、対応する配送先への前記受信通知が可能であるとの情報が得られた後に、対応する配送先に対して前記受信通知手段による受信通知を行うよう構成されている。
【0008】
上記目的を達成するため、第3の発明は、第1の発明に係る画像処理装置において、前記受信通知手段による受信通知が所定時間以内にできないとき、前記記録手段で前記画像データに基づく画像の記録を行うよう構成されている。
【0010】
上記目的を達成するため、第4の発明は、既存の通信回線、およびLANに接続されるとともに画像データに基づく画像を記録する記録手段を有する画像処理装置の制御方法において、前記既存の通信回線を介して画像データを受信した際、送信側で予め設定された画像データの配送先を解析し、該配送先のアドレスの情報処理端末に対して受信通知を行い、画像データの配信先が特定の指示を表す場合は、受信に係る画像データを複数の使用者で共有されるディレクトリに格納し、画像データの配送先が送信側で設定されていない場合は前記記録手段で該画像データに基づく画像を記録させるよう構成されている
【0011】
【作用】
第1、第4の発明では、送信側が配送先を設定している場合にはその配送先のアドレスの情報処理端末に対して受信通知を行い、画像データの配信先が特定の指示を表す場合は、受信に係る画像データを複数の使用者で共有されるディレクトリに格納し、送信側が配送先を設定していない場合には受信画像データを記録手段で記録紙上に記録するように切り替えることにより、受信した画像データの配送制御を適切に行うとともに、受信する画像データに応じて受信モードの切り替えを適切に行う。
【0012】
第2の発明では、前記既存の通信回線を介して画像データを受信した際、前記解析手段により解析された配送先に対応する使用者のアドレス情報を前記アクセス手段によりアクセスし、対応する配送先に前記受信通知が可能でない場合は、前記監視手段により周期的に使用者に前記受信通知が可能かどうかを監視し、対応する配送先への前記受信通知が可能であるとの情報が得られた後に、対応する配送先に対して前記受信通知手段による受信通知を行うことにより、受信した画像データを確実に配送先の使用者の情報処理端末に配送し、かつ、迅速にアクセスすることが可能となる。
【0013】
第3の発明では、前記受信通知手段による受信通知が所定時間以内にできないとき、前記記録手段で前記画像データに基づく画像の記録を行うことにより、受信通知が所定時間内にできない場合であっても、受信した画像データを確実に記録紙上に記録することが可能となる。
【0016】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図1〜図10を参照しながら詳細に説明する。
【0017】
[第1実施例]
図1は、本発明の実施例による画像処理装置を適用した通信システムのシステム構成図である。本実施例による画像処理装置は、LAN100に直接接続可能なファクシミリ装置(以下、LAN−FAXという)101により構成され、このLAN−FAX101は、公衆電話網(PSTN)102にも接続されている。LAN100には、複数のワークステーション(情報処理端末)104の他に、LAN100上のファイル管理等のLAN100の管理を行うサーバーマシン103も接続されている。
【0018】
図2は、LAN−FAX101の概略構成を示すブロック図である。LAN−FAX101は、CPU201を中核として、ファクシミリ通信に関する各種の制御を行うものであり、CPU201には、ROM202、RAM203、画像メモリ204、解像度変換処理部205、通信用符号化復号化処理部206、読取/記録用符号化復号化処理部207、モデム208、NCU209、画像処理部210、スキャナ211、操作部212、ラインバッファ213、LANインタフェイス214、プリンタ215、およびプリンタフォーマッタ216が接続されている。
【0019】
ROM202には、各種の制御プログラムがプリセットされており、CPU201はこれら制御プログラムに従って、後述する各種制御を行う。RAM203は、スタティックRAM等により構成され、プログラム制御変数を格納するなどワークメモリとして利用される。また、オペレータが操作部212を介して登録した各種の設定値や装置の管理データ等もRAM203に格納される。画像メモリ204は、ダイナミックRAM等により構成され、画像データを蓄積するために利用される。
【0020】
解像度変換処理部205は、ラスタデータのミリ−インチ解像度変換などの解像度変換処理を行い、通信用符号化復号化処理部206および読取/記録用符号化復号化処理部207は、夫々、通信用、読取/記録用として、画像データの符号化復号化処理を行う。モデム208は、ファクシミリの送受信信号の変復調を行うものであり、NCU209は、通信回線102に選択信号(ダイヤルパルス、またはトーンダイヤラ)を送出し、呼出音を検出して自動着信動作を行う等の回線制御を行う。
【0021】
スキャナ211は、CSイメージセンサ、原稿搬送機構などにより構成され、原稿情報を光学的に読取って電気的な画像データに変換するものである。画像処理部210は、スキャナ211により読取られた画像データに対して各種の補正処理を施して高精細な画像データとして出力する。操作部212は、キーボード等により構成され、オペレータが各種入力操作を行うために使用される。
【0022】
ラインバッファ213は、画像データの転送制御を行う際に、順次1ライン単位で画像データを一時的に記憶する。LANインタフェイス214は、LAN100に接続するためのインタフェイスである。なお、本実施例では、LAN100は、TCP(Transmission Control Protocol)/IP(Internet Protocol)のプロトコルに準拠したネットワークであり、LANインタフェイス214も同様にTCP/IPのプロトコルに準拠している。
【0023】
プリンタ215は、受信画像やファイルデータを記録紙に印刷するレーザビームプリンタである。プリンタフォーマッタ216は、ワークステーション104などからのファイルデータを印刷する際に、プリンタ記述言語を解析し、画像データに変換する。
【0024】
次に、公衆電話網102を介して受信した受信画像をLAN100上の情報処理端末に配送する配送制御動作を図3、図4のフローチャートに従って説明する。
【0025】
まず、LAN−FAX101は、着信時に発信局から受信したNSF(非標準端末機能)フレームに格納されている配送先情報を解析する(ステップS301)。なお、本実施例においては、NSFフレームに格納されている配送先情報は、配送先ユーザのユーザ名(ログイン名)であり、この配送先情報は、相手先略称としてASCIIコードで格納されているものとする。そして、解析した配送先情報を配送先ユーザ名として設定する(ステップS302)。次に、LAN−FAX101により指定されたユーザ名情報の解析をサーバーマシン103により行い、その解析結果をLAN−FAX101に送信する(ステップS303)。
【0026】
ここで、サーバーマシン103により行われるユーザ名情報の解析制御について説明する。LAN−FAX101からサーバーマシン103にユーザ名情報解析要求信号を送信し、サーバーマシン103から解析要求許可信号が得られた場合に、LAN−FAX101は、サーバーマシン103にユーザ名情報を送信する。すると、サーバーマシン103は、受信したユーザ名情報をもとに、ユーザ名やLANに接続された情報処理端末の使用状況などを管理するサーバーマシン103内のユーザ管理テーブルを参照して、ユーザ名情報を解析する。この解析結果は、ユーザ名の登録の有無、ユーザの使用している使用している情報処理端末104のLAN100上のアドレスなどで構成されている。なお、この際のLAN−FAX101とサーバーマシン103との間における情報等の送受信は、TCP/IPのプロトコルに従って行われ、サーバーマシン103における解析制御は、サーバーマシン103にインストールされた解析制御用アプリケーションソフトにより実行される。
【0027】
次に、LAN−FAX101は、ユーザ名情報の解析結果を受信した後、設定されたユーザ名がLAN100上のユーザとしてサーバーマシン103に登録されているか否かを判別する(ステップS304)。その結果、登録されていないときは、間違いFAXとして着信を拒否し(ステップS316)、受信制御を中止して(ステップS317)、終了する。
【0028】
一方、設定されたユーザ名が登録されているときは、受信制御を継続して受信画像データをLAN−FAX101内の画像メモリ204に蓄積して(ステップS305)、受信制御を終了する(ステップS306)。そして、再度、サーバーマシン103に対してユーザ名情報の解析を依頼して、この解析を実行させる(ステップS307)。ここでは、サーバーマシン103は、前記ユーザ管理テーブルに基づいてユーザのログイン状況を解析し、指定されたユーザがログインしている情報処理端末のLAN100上のアドレスであるIPアドレスを解析結果として、LAN−FAX101に送信するものとする。なお、指定されたユーザがLAN100上の情報処理端末にログインしていないときは、ログイン端末無しの旨を示すメッセージを送信するものとする。
【0029】
LAN−FAX101は、サーバーマシン103から再度の解析結果を受信すると、その解析結果が指定に係るユーザのログインを示しているか否かを判別する(ステップS308)。その結果、IPアドレスを受信して指定に係るユーザのログインを示しておれば、そのLAN100上のアドレスであるIPアドレスの設定を行う(ステップS309)。
【0030】
次に、設定したIPアドレスをもとに、当該アドレスの端末に受信画像データを配送するための受信画像ファイルを作成して、サーバーマシン(ファイルサーバ)103に転送すべく、LAN−FAX101内のLANインターフェイス214よりLAN100上に送出する(ステップS310)。この受信画像ファイルは、LAN100のプロトコルであるTCP/IPのプロトコルに対応する構成となっている。
【0031】
すなわち、受信画像ファイルは、MAC(Media Access Control)アドレス・IPヘッダ・TCPヘッダ・データ部などから構成されている。データ部は、アプリケーション層であり、本実施例では、配送する受信画像データをファイルサーバ103のメモリ上の指定されたアドレス位置に格納するため、指定されたアドレスなどの情報を格納するコマンドデータファイルと、受信画像データが格納されている画像データファイルの2つのファイルを送信するものである。ファイルサーバ103で所定の位置に格納する制御は、ファイルサーバ103上のアプリケーションソフトにより、コマンドファイルの情報をもとに、ファイルサーバ103がアクティブ状態なり、次に受信した画像データアイルのデータを所定の位置に格納することにより行う。なお、送信先のアドレスとしては、ファイルサーバ103のアドレスが格納され、送信元のアドレスとしては、LAN−FAX101のアドレスが格納される。
【0032】
次に、受信画像ファイルをファイルサーバ103に配送した後、指定されたアドレスに対応する端末に対して受信があった旨を通知するため、まず、受信通知メール情報をファイルサーバ103に転送する(ステップS311)。ここで、受信通知メール情報は、配送先情報・受信結果・受信時刻・受信相手先情報・受信枚数などの通信情報により構成されている。
【0033】
ファイルサーバ103は、ファイルサーバ103にインストールされたアプリケーションソフトにより、LAN−FAX101から転送された受信通知メール情報に基づいて受信通知メールを作成し、指定に係るユーザの情報処理端末に対して送信(配送)する(ステップS312)。
【0034】
ステップS308にて、指定に係るユーザがLAN100上の情報処理端末にログインしていないと判別されたときは、LAN−FAX101は、T秒間待機し(ステップS313)、この待機をN回繰返したか否かを判別する(ステップS314)。その結果、N回繰返していなければ、ステップS307に戻って、再度、ファイルサーバ103にユーザのログイン状況の解析を依頼する。一方、N回繰返したとき、すなわち、ログイン状況をN回解析しても指定に係るユーザがLAN100上の情報処理端末104にログインしていないときは、LAN−FAX101のプリンタ215により受信画像を印刷して(ステップS315)、終了する。
【0035】
次に、配送監視制御動作を図5のフローチャートに従って説明する。ここで、配送監視制御とは、指定された情報処理端末に配送された受信画像情報をユーザが確認するのを監視することをいう。
【0036】
まず、監視タイマーなどの初期設定を行い(ステップS401)、サーバーマシン103により配送に係る受信画像情報に対するアクセス状況を検出する(ステップS402)。このアクセス状況の検出は、サーバーマシン103に予めインストールされたアクセス状況検出用のアプリケーションソフトにより行われるものであり、情報処理端末に送信された前記受信通知メールの開封状況に基づいて検出されるものとする。
【0037】
そして、配送に係る受信画像情報に対してアクセスがなされたか否かを判別する(ステップS403)。その結果、アクセスがなされているときは、終了する。一方、アクセスがなされていないときは、サーバーマシン103により、ユーザのログイン状況を解析する(ステップS404)。このログイン状況の解析は、上記ユーザ名情報解析と同様に行われ、解析結果としてユーザのIPアドレスがサーバーマシン103からLAN−FAX101に送信されるものとする。
【0038】
そこで、LAN−FAX101は、送信されたIPアドレスに基づいて、指定に係るユーザがLAN100上の別の情報処理端末にログインしたか否かを判別する(ステップS405)。その結果、指定に係るユーザがLAN100上の別の情報処理端末にログインしていなければ、監視タイマーがタイムアップするのを待って(ステップS406)、その監視タイマーのタイムアップがn回繰返されたか否かを判別する(ステップS407)。
【0039】
その結果、n回繰返されていないときは、ステップS401に戻って、監視タイマーを初期設定する。一方、監視タイマーのタイムアップがn回繰返されておれば、ユーザはログインしてはいるが情報処理端末を使用していないものとして、LAN−FAX101のプリンタ215により、受信画像を印刷して(ステップS408)、終了する。
【0040】
ステップS405にて、他の情報処理端末にログインしたと判別されたときは、新たにLAN100上のアドレスを設定し(ステップS409)、受信通知メールを作成して送信し(ステップS410、S411)、ステップS401に戻って配送監視制御を継続する。
【0041】
[第2実施例]
第1実施例では、受信画像の配送先の指定は、NSFフレームに格納された配送先ユーザ名情報により行っていたが、これに限定されることなく他の方式で行ってもよい。
【0042】
例えば、ITU−Tで規格化されたパスワード(PWD)フレームにパスワードデータを格納し、LAN−FAX101内でパスワードデータをユーザ名情報に変換して、受信画像の配送制御を行ってもよい。この場合、パスワードデータの変換は、図6に示したような、パスワードに対応するユーザ名情報を登録したパスワードテーブルをLAN−FAX101内に記憶しておき、このパスワードテーブルを参照することにより行えばよい。
【0043】
また、ITU−TのTSIフレームに相手先電話番号として、例えば相手先内線番号を格納し、LAN−FAX101内で内線番号をユーザ名情報に変換して、受信画像の配送制御を行ってもよい。この場合、内線番号の変換は、図7に示したような、内線番号に対応するユーザ名情報を登録した内線番号テーブルをLAN−FAX101内に記憶しておき、この内線番号テーブルを参照することにより行えばよい。
【0044】
[第3実施例]
第1実施例の受信配送制御では、受信モードと転送モードとの切替えは、ユーザのログイン状況に基づいて行っていたが、これに限定されることなく他の方式で行ってもよい。例えば、ITU−Tで規格化されたサブアドレス(SUB)フレームにLAN100上のアドレスデータを直接指定し、このアドレス情報に基づいて受信モードと転送モードとの切替えを行ってもよい。
【0045】
また、第1実施例では、受信通知メールは、LAN−FAX101からサーバマシン103に受信通知メール情報を送信し、この受信通知メール情報に基づいてサーバマシン103により作成して送信していたが、これに限定されることなく、例えばLAN−FAX101内に既存のメール通信手段を有する場合は、LAN−FAX101から直接受信通知メールを送信してもよい。
【0046】
次に、上記アドレス直接指定方式による受信モードと転送モードとの切替え制御を、図8のフローチャートに従って説明する。なお、この場合のLAN100上のデータの送受信は、TCP/IPのプロトコルに基づいて行われるものとする。
【0047】
まず、着信時に発信局から受信したサブアドレスのフレームを解析して(ステップS701)、IPアドレスの設定を行う(ステップS702)。なお、配送先ユーザ指定は、サブアドレスのFIFに格納されている、LAN−FAX101内でLAN100上のIPアドレスなどのアドレスデータにより行われるものとする。
【0048】
ここで、TCP/IPのプロトコルにおけるデータ構成およびIPアドレスのデータ構成について説明する。図8は、IPアドレスのデータ構成の概略図である。IPアドレスは、ネットワークセグメントのアドレスを示すものであり、クラス識別子・ネットワークアドレス・ホストアドレスクラスにより構成される32ビットのアドレスデータである。IPアドレスの構成は、クラス(A、B、Cの3種類)により異なり、クラスAは大規模LAN(国家規模のネットワーク)、クラスBは中規模LAN(企業・大学内ネットワーク)、クラスCは小規模LANに用いられるものであって、クラスによってネットワークアドレス・ホストアドレスの構成ビット数が異なっている。また、ネットワークは、ホスト(端末)が接続されているイーサネットなどのセグメントを示すものであり、ホストアドレスは、各セグメント内のホストを識別するものである。
【0049】
図10はTCP/IPのデータ構成の概略図であり、904は送信元を示すMACアドレス(6バイト)である。このMACアドレスは、LAN100に接続される機器固有のアドレスであり、OSIレイヤ7におけるデータリンク層に相当するものである。
【0050】
906はIPヘッダであり、OSIレイヤ7におけるネットワーク層のプロトコルに相当するものである。このIPヘッダには、ネットワーク上の機器にアクセスするためのアドレスが設定されるものであり、送信元のIPアドレス906a、送信先のIPアドレス906bが設定されるものである。907はTCPヘッダであり、OSIレイヤ7におけるデータ転送の信頼性の確保を規定するトランスポート層に相当するものである。908はデータ部であり、このデータ部に画像データやコマンドデータなどが格納されるものである。
【0051】
ステップS702にてIPアドレスの設定を行った後、このIPアドレスを解析し、受信モードと転送モードとの切替制御を開始する。すなわち、IPアドレスのネットワークアドレスの一致検出を行う(ステップS703)。ネットワークアドレスが一致しないときは、異なるネットワークにアクセスしたものと判定して着信を拒否し(ステップ714)、受信制御を中止する(ステップ715)。
【0052】
ネットワークアドレスが一致した場合は、当該ネットワークにアクセスしたものと判定して受信を開始し、受信画像をLAN−FAX101内の画像メモリ204に蓄積し、ホストアドレスの一致検出を行う(ステップS704)。このホストアドレスの一致検出は、指定されたホストアドレスに対応するLAN100上のIPアドレスが存在しているか否かを判断することにより行われる。
【0053】
ステップS704にて、ホストアドレスの一致が検出されたときは、そのホストアドレスに受信画像の配送先を確定して転送モードを設定し、そのホストアドレスに対応するファイルサーバ103上のディレクトリである個人ディレクトリに受信画像ファイルを転送して格納する(ステップS705)。なお、この受信画像転送制御は、予めサーバーマシン103にインストールされた受信画像ファイル格納アプリケーションソフトにより行われるものである。
【0054】
このようにして、受信画像ファイルをファイルサーバ103に転送した後、指定されたアドレスに対応する端末に対して受信があった旨を通知するため、受信通知メールを作成して(ステップS706)、ユーザに受信通知メールを送信する(ステップS707)。なお、受信通知は、LAN−FAX101により、既存のメールツールを利用して行い、受信時刻・受信相手先情報・受信枚数などの通信情報と、受信した旨を伝えるメッセージを予め定められたフォーマットに従って作成し、指定されたアドレスに対応する端末に送信するものである。このようにして、ユーザに受信通知メールを送信した後、配送監視制御を開始し(ステップS708)、受信画像配送制御を終了する。
【0055】
ステップS704にて、ホストアドレスの一致が検出されなかったときは、そのホストアドレスが同報送信の指示であるブロードキャストアドレスであるか否かを判別する(ステップS709)。その結果、同報送信の指示であるブロードキャストアドレスであれば、転送モードを設定し、受信画像ファイルをファイルサーバー103上の全ユーザーで共有するディレクトリである掲示板ディレクトリに転送する(ステップS710)。この同報送信制御は、受信画像ファイルをファイルサーバー103上の掲示板ディレクトリに格納し、全ユーザに対して受信通知メールを送信するものであり、この制御もサーバーマシン103上の前記受信画像ファイル格納アプリケーションソフトにより行われるものである。
【0056】
次に、受信があった旨をLAN100上の全ユーザーに対して通知するため、受信通知メールを作成し(ステップS711)、全ユーザーに対して送信し(ステップS712)、配送監視制御を開始する(ステップS713)。
【0057】
ステップS709にて、同報送信の指示であるブロードキャストアドレスでないと判別されたときは、受信画像の配送先が指定されていないものとして、受信モードを設定し、受信画像をLAN−FAX101のプリンタ215により出力して(ステップS713)、受信配送制御を終了する。
【0058】
[第4実施例]
第1実施例、第3実施例における受信画像配送制御、配送監視制御における受信モードと転送モードとの切替は、他の方式で行うことも可能である。
【0059】
例えば、受信画像配送制御において、ユーザー名情報やアドレス情報の一致が検出されなかったときに、受信を継続して受信画像を出力してもよい。また、配送監視制御時に、配送に係る受信画像の確認(受取り)がなされない場合に、LAN−FAX101内の画像メモリに蓄積したまま、代行受信として配送監視制御を終了してもよい。さらに、受信モードと転送モードとの切替は、上記のように予め定められた手順に基づいて自動的に行うことなく、例えば、ユーザーの切替操作に応答して行うようにしてもよい。
【0060】
[第5実施例]
LAN100上のプロトコルは、上記実施例ではTCP/IPのプロトコルに従って制御していたが、例えば、SPX/IPXなどの他のプロトコルに従って制御することも可能である。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、受信した画像データの配送制御を適切に行うとともに、受信する画像データに応じて受信モードの切り替えを適切に行うことができる。すなわち、送信側が配送先を設定している場合には、その配送先のアドレスの情報処理端末に対し受信通知を行い、送信側が配送先として特定の指示を設定している場合には、複数のユーザが閲覧できるように受信画像データを複数の使用者で共有されるディレクトリに格納し、送信側が配送先を設定していない場合には、受信画像データを記録手段で記録紙上に記録するように切り替えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による画像処理装置のLANへの接続例を示す図である。
【図2】本発明の実施例による画像処理装置の概略構成を示すブロック図である。
【図3】受信画像データの受信配送制御を示すフローチャートである。
【図4】図3の続きのフローチャートである。
【図5】受信画像データの配送監視制御を示すフローチャートである。
【図6】ユーザー名情報の解析を行うためのパスワードテーブルを示す図である。
【図7】ユーザー名情報の解析を行うための内線番号テーブルを示す図である。
【図8】図3とは異なる方式による受信画像データの受信配送制御を示すフローチャートである。
【図9】TCP/IPのプロトコルで用いられるIPアドレスの概略構成図である。
【図10】TCP/IPのプロトコルの概略構成図である。
【符号の説明】
100…LAN
101…LAN−FAX
102…公衆電話網
103…ファイルサーバ(サーバマシン)
104…情報処理端末
201…CPU
202…ROM
203…RAM
204…画像メモリ
209…NCU
214…LANインターフェイス
215…プリンタ

Claims (4)

  1. 既存の通信回線、およびLANに接続された画像処理装置において、
    前記既存の通信回線を介して受信した画像データを蓄積する画像蓄積手段と、
    前記LANに接続された情報処理端末に対して、受信に係る画像データを前記画像蓄積手段に蓄積した旨の情報を伝送、または受信に係る画像データを転送して受信通知を行う受信通知手段と、
    送信側で予め設定された画像データの配送先を解析する解析手段と、
    前記解析手段による解析に基づき配送先の使用者に対応するLAN上のアドレスを設定するアドレス設定手段と、
    画像データに基づく画像を記録紙上に記録する記録手段とを有し、
    前記既存の通信回線を介して画像データを受信した際、前記解析手段により解析された配送先に対応する使用者のLAN上のアドレスを前記アドレス設定手段により設定し、当該アドレスの情報処理端末に対して前記受信通知手段による受信通知を行い、
    画像データの配送先が特定の指示を表す場合は、受信に係る画像データを複数の使用者で共有されるディレクトリに格納させ、画像データの配信先が送信側で設定されていない場合は前記記録手段で該画像データに基づく画像の記録を行うことを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1記載の画像処理装置において、LANに接続されたいずれかの端末にて管理されている使用者のアドレス情報をアクセスするアクセス手段と、前記アクセス手段により周期的に前記使用者に前記受信通知が可能かどうかを監視する監視手段を有し、前記既存の通信回線を介して画像データを受信した際、前記解析手段により解析された配送先に対応する使用者のアドレス情報を前記アクセス手段によりアクセスし、その対応する配送先に前記受信通知が可能でない場合は、前記監視手段により周期的に使用者に前記受信通知が可能かどうかを監視し、対応する配送先への前記受信通知が可能であるとの情報が得られた後に、対応する配送先に対して前記受信通知手段による受信通知を行うことを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項1記載の画像処理装置において、前記受信通知手段による受信通知が所定時間以内にできないとき、前記記録手段で前記画像データに基づく画像の記録を行うことを特徴とする画像処理装置。
  4. 既存の通信回線、およびLANに接続されるとともに画像データに基づく画像を記録する記録手段を有する画像処理装置の制御方法において、
    前記既存の通信回線を介して画像データを受信した際、送信側で予め設定された画像データの配送先を解析し、該配送先のアドレスの情報処理端末に対して受信通知を行い、画像データの配信先が特定の指示を表す場合は、受信に係る画像データを複数の使用者で共有されるディレクトリに格納し、画像データの配送先が送信側で設定されていない場合は前記記録手段で該画像データに基づく画像を記録させることを特徴とする画像処理装置の制御方法
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