JP3628103B2 - 圧縮空気用フィルタ装置 - Google Patents

圧縮空気用フィルタ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3628103B2
JP3628103B2 JP10820196A JP10820196A JP3628103B2 JP 3628103 B2 JP3628103 B2 JP 3628103B2 JP 10820196 A JP10820196 A JP 10820196A JP 10820196 A JP10820196 A JP 10820196A JP 3628103 B2 JP3628103 B2 JP 3628103B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compressed air
filter
filter device
filling
filter means
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP10820196A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09290118A (ja
Inventor
貞夫 前田
Original Assignee
有限会社マエダ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 有限会社マエダ filed Critical 有限会社マエダ
Priority to JP10820196A priority Critical patent/JP3628103B2/ja
Priority to PCT/JP1997/001720 priority patent/WO1998052674A1/ja
Priority claimed from PCT/JP1997/001720 external-priority patent/WO1998052674A1/ja
Priority to TW086108645A priority patent/TW362036B/zh
Publication of JPH09290118A publication Critical patent/JPH09290118A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3628103B2 publication Critical patent/JP3628103B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D46/00Filters or filtering processes specially modified for separating dispersed particles from gases or vapours
    • B01D46/0001Making filtering elements
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D46/00Filters or filtering processes specially modified for separating dispersed particles from gases or vapours
    • B01D46/0002Casings; Housings; Frame constructions
    • B01D46/0004Details of removable closures, lids, caps or filter heads
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D46/00Filters or filtering processes specially modified for separating dispersed particles from gases or vapours
    • B01D46/0002Casings; Housings; Frame constructions
    • B01D46/0005Mounting of filtering elements within casings, housings or frames
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D46/00Filters or filtering processes specially modified for separating dispersed particles from gases or vapours
    • B01D46/10Particle separators, e.g. dust precipitators, using filter plates, sheets or pads having plane surfaces
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D46/00Filters or filtering processes specially modified for separating dispersed particles from gases or vapours
    • B01D46/42Auxiliary equipment or operation thereof
    • B01D46/4227Manipulating filters or filter elements, e.g. handles or extracting tools
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D46/00Filters or filtering processes specially modified for separating dispersed particles from gases or vapours
    • B01D46/56Filters or filtering processes specially modified for separating dispersed particles from gases or vapours with multiple filtering elements, characterised by their mutual disposition
    • B01D46/62Filters or filtering processes specially modified for separating dispersed particles from gases or vapours with multiple filtering elements, characterised by their mutual disposition connected in series
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D2275/00Filter media structures for filters specially adapted for separating dispersed particles from gases or vapours
    • B01D2275/10Multiple layers
    • B01D2275/105Wound layers

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Filtering Materials (AREA)
  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Description

【0001】
【技術分野】
本発明は、筒部内に所定の詰物が収容されてなるフィルタ手段を有する圧縮空気用フィルタ装置に係り、特に、かかる所定の詰物を簡単に且つ迅速に取り替えることの出来る圧縮空気用フィルタ装置に関するものである。
【0002】
【背景技術】
従来から、各種の工場や原子力プラント等において用いられる種々の空気圧機器に対して圧縮空気を供給するための管路上には、通常、それら空気圧機器を保護したり、或いはそれら空気圧機器による作業の向上を図るために、圧縮空気用フィルタ装置が設けられ、該フィルタ装置によって、圧縮空気中に含まれる水分や油分等の除去が行なわれるようになっている。
【0003】
そして、そのような圧縮空気用フィルタ装置の一つとして、例えば、特開平5−200217号公報に開示される如き2種類のフィルタ手段を有してなる構造のものが、知られている。即ち、そのようなフィルタ装置にあっては、並列に配された、一の筒体内に第一の詰物を有する第一のフィルタ手段と他の一の筒体内に第二の詰物を有する第二のフィルタ手段の軸方向の一方の端部に、圧縮空気をフィルタ装置内に導入する導入通路を形成する導入通路形成部と、圧縮空気を外部に送出する送出通路を形成する送出通路形成部とを備えたマニホールドが、その導入通路を該第一のフィルタ手段に、また送出通路を該第二のフィルタ手段に、それぞれ連通せしめた状態で、配置せしめられていると共に、それら2つのフィルタ手段の軸方向の他方の端部には、密閉された所定容積の捕捉チャンバが、それら2つのフィルタ手段に連通せしめられた状態にて配置せしめられている。そして、マニホールドを貫通して延びる複数の連結ボルトが、捕捉チャンバに螺着されることにより、それら第一及び第二のフィルタ手段と捕捉チャンバとマニホールドとが、上述の如き配置状態下において一体的に連結され、それによって、フィルタ装置の内部に、マニホールドの導入通路から、第一のフィルタ手段、補足チャンバ、第二のフィルタ手段を経て、マニホールドの送出通路に至る空気通路が形成されているのである。
【0004】
なお、かかるフィルタ装置においては、通常、第一のフィルタ手段の第一の詰物として、ステンレス等の金属繊維からなる糸条を編成乃至は織成した網状構造体が巻回された巻回成形体が用いられて、圧縮空気中の蒸気や、水や油等の液状微粒子に対して凝縮、合体作用が及ぼされるようになっている一方、第二のフィルタ手段の第二の詰物として、木綿等からなる糸条を編成乃至は織成した網状構造体の巻回物が用いられて、圧縮空気中の前記液状微粒子が吸着されると共に、該液状微粒子に対して気化作用が及ぼされるようになっている。
【0005】
かくして、前記公報に開示の圧縮空気用フィルタ装置にあっては、圧縮空気をマニホールドの導入通路より第一のフィルタ手段を通じて捕捉チャンバ内に導くことにより、該圧縮空気中に存在する蒸気乃至は液状微粒子が凝縮乃至は合体せしめられて、該圧縮空気から分離され得るようになっているのであり、更に、かかる蒸気乃至は液状微粒子の分離された圧縮空気を該捕捉チャンバより第二のフィルタ手段に導くことによって、該圧縮空気中に残存する液状微粒子が可及的に低減され得るようになっているのである。
【0006】
ところで、かかる圧縮空気用フィルタ装置においては、第一のフィルタ手段と第二のフィルタ手段をそれぞれ構成する第一の詰物と第二の詰物が、塵や埃、或いは油分の付着等による汚れの状況に応じて、それぞれ、以下の如き手順で、適宜に取り替えられることとなる。
【0007】
すなわち、先ず、第一及び第二のフィルタ手段とマニホールドと捕捉チャンバとを一体的に連結せしめる前記複数の連結ボルトを全て取り外して、フィルタ装置をそれら4つの部品に分解する。次いで、第一及び第二のフィルタ手段を構成する第一及び第二の筒体内の汚れた第一及び第二の詰物を、清浄なものにそれぞれ取り替える。そして、再び、第一及び第二のフィルタ手段とマニホールドと捕捉チャンバとを、前記した如き状態に配置し、改めて、複数の連結ボルトを所定位置に螺合せしめて、それら各部品を一体的に連結するのである。
【0008】
このように、前記公報に開示される如き従来の圧縮空気用フィルタ装置においては、第一及び第二のフィルタ手段の第一及び第二の詰物を取り替える際に、その都度、フィルタ装置を上述の如き各部品単位に分解し、そして再度、それら各部品を所定の配置状態に組み付けるといった余分な作業を行なわなければならなかったのである。
【0009】
そのため、かかる圧縮空気用フィルタ装置にあっては、極めて高度なフィルタ性能を有し、各種の工場や原子力プラント、更には医療分野等において有利に使用され得るといった優れた特徴が発揮され得るものの、第一及び第二の詰物の取替作業が、非常に面倒で、且つ手間の掛かるものとなっていたのであり、その点において、今一つ改良の余地があったのである。
【0010】
そこで、本発明者は、先に、特願平7−161787号として、上記の如き圧縮空気用フィルタ装置の有する問題点を解決した構造を有する圧縮空気用フィルタ装置を提示した。即ち、そのようなフィルタ装置にあっては、第一の筒部内に第一の詰物が収容されてなる第一のフィルタ手段と、第二の筒部内に第二の詰物が収容されてなる第二のフィルタ手段と、外部と該第一の筒部とを連通し、外部から該第一のフィルタ手段内に圧縮空気を導入する導入通路を形成する導入通路形成部と、該第一の筒部と該第二の筒部とを連通し、該第一のフィルタ手段から該第二のフィルタ手段に圧縮空気を案内する案内通路を形成する案内通路形成部と、該第二の筒部と外部とを連通し、該第二のフィルタ手段内から外部に圧縮空気を送出する送出通路を形成する送出通路形成部とが、合成樹脂材料にて一体成形されて、フィルタ装置本体が構成されていると共に、該フィルタ装置本体に、該第一及び第二の筒部に収容された前記第一及び第二の詰物を取り出すための取出口がそれぞれ形成され、更にそれら取出口を流体密に閉塞する閉塞部材が、該取出口に対して脱着可能に設けられているのである。
【0011】
このような構造のフィルタ装置にあっては、フィルタ装置の内部に流体流路を形成する各部品が合成樹脂材料により一体成形されて、フィルタ装置本体が構成されていると共に、かかるフィルタ装置本体に、第一のフィルタ手段と第二のフィルタ手段を構成する第一の詰物と第二の詰物を取り出すための取出口が形成され、更に該取出口に対して、それらを流体密に閉塞する閉塞部材が、脱着可能に取り付けられて、構成されているところから、汚れた第一及び第二の詰物を取り替える際に、装置本体を前記各部品毎に分解したり、またそれらを組み立てたりする余分な作業を何等行なうことなく、単に、取出口から閉塞部材を脱着せしめるだけで、第一及び第二の詰物を取り替えることが出来るのであり、以てそれら第一及び第二の詰物の取替作業が、従来に比して、極めて簡単に且つ迅速に行なわれ得るのである。
【0012】
しかしながら、本発明者が更に検討を加えたところ、かかるフィルタ装置においては、次のような問題を内在することが、判明したのである。即ち、そのようなフィルタ装置において、汚れた第一及び第二の詰物を取り替える際には、各取出口から閉塞部材を取り外した後、手指にて直接取り出すことが非常に困難なことから、針金等を加工して製作された所定の道具を各取出口から第一及び第二の筒部内に差し込み、汚れた第一及び第二の詰物を抜出することとなる。このため、そのようなフィルタ装置にあっては、たとえ、閉塞部材の取出口に対する脱着を、道具を用いることなく実施することが出来るように構成しても、それら第一及び第二の詰物の交換時には、所定の道具を用意する必要があると共に、閉塞部材の取り外された取出口から汚れた第一及び第二の詰物を抜出するのに、ある程度の手間を要するのである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
ここにおいて、本発明は、上述の如き事情に鑑みて為されたものであって、その解決課題とするところは、所定のフィルタ手段を構成する詰物の出し入れが、何等道具を用いることなく実施することが出来て、かかるフィルタ手段を構成する詰物の取替えが、簡単且つ迅速に行なわれ得るようにした圧縮空気用フィルタ装置の改良された構造を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
そして、本発明にあっては、かかる課題の解決のために、第一の筒部内に第一の詰物が収容されてなる第一のフィルタ手段と、第二の筒部内に第二の詰物が収容されてなる第二のフィルタ手段とを有すると共に、外部と該第一の筒部とを連通し、外部から該第一のフィルタ手段内に圧縮空気を導入する導入通路を形成する導入通路形成部と、該第一の筒部と該第二の筒部とを連通し、該第一のフィルタ手段から該第二のフィルタ手段に圧縮空気を案内する案内通路を形成する案内通路形成部と、該第二の筒部と外部とを連通し、該第二のフィルタ手段内から外部に圧縮空気を送出する送出通路を形成する送出通路形成部とを備え、該導入通路形成部によって導入される圧縮空気を、該第一のフィルタ手段を通じて該案内通路形成部内に導くことにより、該圧縮空気中に存在する蒸気乃至は液状微粒子を凝縮乃至は合体せしめて、該圧縮空気から分離せしめる一方、かかる蒸気乃至は液状微粒子の分離された圧縮空気を、更に、該案内通路形成部より前記第二のフィルタ手段に導くことによって、該圧縮空気中に残存する液状微粒子を除去せしめるようにした圧縮空気用フィルタ装置において、(a)前記第一及び第二の筒部と、前記導入通路、案内通路、及び送出通路の各形成部とを、合成樹脂材料にて一体成形して、フィルタ装置本体を構成すると共に、該フィルタ装置本体に、該第一及び第二の筒部に収容された前記第一及び第二の詰物を取り出すための取出口をそれぞれ形成し、更にそれら取出口を流体密に閉塞する閉塞部材を、該取出口に対して脱着可能に設ける一方、(b)前記第一の筒部における前記導入通路形成部との連通部位と、前記第二の筒部における前記送出通路形成部との連通部位とを、それら第一及び第二の筒部内に収容される前記第一の詰物と前記第二の詰物を取り出し得る大きさをもってそれぞれ構成して、該導入通路形成部と該送出通路形成部とに、前記取出口をそれぞれ形成せしめ、それらの取出口を通じて、該第一の詰物と該第二の詰物とを該第一の筒部と該第二の筒部から取り出し得るように構成すると共に、(c)前記第一及び第二の詰物の軸方向の両端部に、それぞれ、複数の通孔を有する押え部材を配置し、そして該第一及び第二の詰物の中心部を軸方向にそれぞれ貫通するコアバーを設けて、該コアバーの両端部に前記二つの押え部材を係止せしめ、更に該コアバーの端部の一方に指掛け部を設けることにより、それぞれ、第一及び第二のフィルタエレメントを構成し、該指掛け部をもって、それら第一及び第二のフィルタエレメントの前記第一及び第二の筒部に対する出し入れが行なわれ得るように構成したことを、その特徴とするものである。
【0015】
このような本発明に従う圧縮空気用フィルタ装置にあっては、フィルタ装置の内部に流体流路を形成する各部品が合成樹脂材料により一体成形されて、フィルタ装置本体が構成されていると共に、かかるフィルタ装置本体に、第一の詰物と第二の詰物を取り出すための取出口がそれぞれ形成され、更に該取出口に対して、それらを流体密に閉塞する閉塞部材が、脱着可能に取り付けられて、構成されているところから、汚れた第一及び第二の詰物を取り替える際に、装置本体を前記各部品毎に分解したり、またそれらを組み立てたりする余分な作業を何等行なうことなく、単に、取出口から閉塞部材を脱着せしめるだけで、取出口を容易に開閉させることが出来て、第一及び第二の詰物を容易に露出させることが出来ることとなる。
【0016】
また、第一及び第二の詰物の軸方向の両端部に、それぞれ、複数の通孔を有する押え部材をそれぞれ配置し、そして第一及び第二の詰物の中心部を軸方向にそれぞれ貫通するコアバーを設けて、該コアバーの両端部に二つの押え部材を係止せしめ、更に該コアバーの端部の一方に指掛け部を設けることにより、それぞれ、第一及び第二のフィルタエレメントを構成し、該指掛け部をもって、それら第一及び第二のフィルタエレメントの前記第一及び第二の筒部に対する出し入れが行なわれ得るように構成されているところから、閉塞部材が取り外されて開口状態の取出口を通して、何等道具を用いることなく、単に、第一及び第二のフィルタエレメントを構成する各コアバーの指掛け部に指を掛けて引っ張るだけで、汚れた第一及び第二の詰物を第一及び第二のフィルタエレメントごとフィルタ装置本体の外部へ取り出すことが出来ると共に、逆に、指掛け部を押し込むことにより、新しい第一及び第二の詰物を第一及び第二のフィルタエレメントごとフィルタ装置本体内へ収容することが出来、以て、それら第一及び第二の詰物の出し入れが、取出口が開口状態の装置本体に対して、何等道具を用いることなく実施することが出来て、それら第一及び第二の詰物の取替作業が、従来に比して、極めて簡単に且つ迅速に行なわれ得るのである。
【0017】
加えて、そのような本発明に従う圧縮空気用フィルタ装置においては、第一及び第二のフィルタエレメントを構成するコアバーは、押え部材と共に、同一の成型型を用いて、一度に合成樹脂等にて成形し得ることから、製造コストの上昇を殆ど伴うことなく、製造することが可能となる。
【0018】
さらに、かかる圧縮空気用フィルタ装置においては、上述の如く、フィルタ装置本体が、フィルタ装置の内部に流体流路を形成する各部品を合成樹脂材料により一体成形せしめて成る一体成形品として、構成されているところから、それらの各部品が所定のパッキンを介して、ボルト等により互いに連結せしめられて構成された従来のフィルタ装置に比して、装置本体内におけるシール性の信頼度が飛躍的に高められ得るのである。
【0019】
更にまた、そのような本発明にかかる圧縮空気用フィルタ装置においては、装置本体の導入通路形成部と送出通路形成部とに、第一の詰物と第二の詰物とを取り出すための取出口が形成されているところから、例え取出口において空気漏れが生じるようなことがあっても、第一及び第2の筒部や案内通路形成部においてそれが生じる場合に比して、それら第一及び第二の筒部や案内通路形成部の内部を流通せしめられる圧縮空気の流速や圧力の変化に対する影響が比較的小さくせしめられ得、それによって、第一のフィルタ手段と第二のフィルタ手段とにおけるフィルタ性能の低下が可及的に抑制せしめられ得るのである。
【0020】
なお、そのような本発明に従う圧縮空気用フィルタ装置の好ましい第一の態様によれば、前記第一のフィルタ手段の第一の詰物として、多数の金属の短繊維乃至は長繊維を集合せしめてなるシート状の金属繊維集合体を用い、該集合体が前記コアバーの周りに巻回されて、固定せしめられることにより、前記第一のフィルタエレメントが形成されることとなる。これによって、第一の詰物を形成するに際して、従来の如き金属繊維を編成乃至は織成する作業等から開放され得て、該第一の詰物、延いてはフィルタ装置自体の製造作業における作業性が有利に高められ得ると共に、その作業コストが効果的に低減され得るのであり、また少ない金属繊維の使用量で、第一のフィルタ手段における蒸気乃至は液状微粒子の凝縮乃至は合体が、従来と略同様なレベルで効率的に行なわしめられ得、それによって、フィルタ性能の低下を招くことなく、フィルタ装置の軽量化と材料コストの低減とが、極めて有効に図られ得るのである。
【0021】
また、そのような本発明に従う圧縮空気用フィルタ装置の好ましい第二の態様によれば、前記第二のフィルタ手段の第二の詰物として、綿繊維からなる帯状網状体を用い、該帯状網状体が前記コアバーの周りに巻回されて、固定せしめられることにより、前記第二のフィルタエレメントが形成される。
【0022】
さらに、本発明の望ましい第三の態様によれば、前記フィルタ装置本体が、透明な合成樹脂材料を用いて一体成形されることとなる。これによって、装置本体の第一の筒部と第二の筒部に収容され、第一のフィルタ手段と第二のフィルタ手段をそれぞれ構成する第一の詰物と第二の詰物の汚れ状況が、該装置本体を通じて、外部から観察され得、それによって、それら第一及び第二の詰物の交換時期が容易に把握され得るのである。
【0023】
更にまた、本発明の有利な第四の態様によれば、前記閉塞部材の前記押え部材に対する対向部位に、該押え部材に向かって延びる一又は複数の脚部を設け、該閉塞部材を前記各取出口に取り付けることにより、前記各押え部材を該閉塞部材の前記脚部にて押圧せしめて、それら各押え部材の浮上りを阻止するように構成される。これによって、それら各押え部材が係止せしめられている第一及び第二のフィルタエレメントのコアバーを介して、閉塞部材から離れた側の押え部材の、圧縮空気の流れ等による浮上り、延いては、第一及び第二の詰物の、浮上がりが、複雑な手段を設けることなく効果的に防止され得るのである。また、そのような閉塞部材の脚部による、押え部材に対する押圧は、閉塞部材を取り外すことで、解除されるところから、そのような詰物の浮上りの防止機構を設けることによる、第一及び第二のフィルタエレメントの交換、延いては、第一及び第二の詰物の交換時の作業性を、何等損なうこともないのである。
【0024】
【発明の実施の形態・実施例】
以下に、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の代表的な実施例について、図面を参照しつつ、詳細に説明することとする。
【0025】
先ず、図1及び図2には、本発明に従う構造とされた圧縮空気用フィルタ装置の一例が概略的に示されている。それらの図からも明らかなように、圧縮空気用フィルタ装置10は、フィルタ装置本体16と、該フィルタ装置本体16の上部側に取り付けられた閉塞部材としての2つのキャップ18,18と、該フィルタ装置本体16の下部側に取り付けられたドレンボール20と、該フィルタ装置本体16内に収容された第一のフィルタエレメント88及び第二のフィルタエレメント90を含んで、構成されている。
【0026】
より具体的には、図3乃至図7に示される如く、装置本体16は、導入通路形成部22、送出通路形成部24、第一の筒部26、第二の筒部28、及び案内通路形成部30を有し、それらが一体的に成形せしめられて、構成されている。
【0027】
また、この装置本体16を構成する導入通路形成部22は、導入通路側連通部34と導入口形成部36とから成っている。そして、導入通路側連通部34は、略厚肉円筒形状を呈しており、装置本体16の軸方向に沿って、図3中、上下方向に配置せしめられて、その上側開口部が外方に開口せしめられ、またその下側開口部において、前記第一の筒部26に連通せしめられている。一方、導入口形成部36は、該導入通路側連通部34よりも小径の略厚肉円筒形状を呈し、該導入通路側連通部34に対して、その筒壁から外方に向かって延び出すように、一体的に形成されており、その基部側(導入通路側連通部34の側)開口部において、導入通路側連通部34に連通せしめられ、またその先端開口部が、圧縮空気を外部から導入するための導入口32とされている。
【0028】
さらに、送出通路形成部24は、送出通路側連通部40と送出口形成部42とから成っている。そして、この送出通路形成部24を構成する送出通路側連通部40と送出口形成部42は、前記導入通路側連通部34と導入口形成部36と略同様な構造とされている。即ち、それら送出通路側連通部40と送出口形成部42は、何れも略厚肉円筒形状を呈しており、送出口形成部42よりも大径の送出通路側連通部40が、装置本体16の軸方向に沿って、図3中、上下方向に配置せしめられ、またこの送出通路側連通部40に対して、送出口形成部42が連通せしめられた状態で、その筒壁から外方に向かって延び出すように、一体形成されている。そして、そのような送出通路側連通部40の上側開口部が外方に開口せしめられている一方、その下側開口部が第二の筒部28に連通せしめられており、更に送出口形成部42の先端開口部が、圧縮空気を外部に送出するための送出口38とされているのである。なお、図3及び図4中、47は、導入口32と送出口38に空気管路を接続せしめるために、それら導入口32と送出口38の各内孔内に埋設された空気管路接続用インサート金具である。
【0029】
そして、そのような構成とされた導入通路形成部22と送出通路形成部24とにあっては、導入口32と送出口38とを前記装置本体16の軸直角方向において互いに相反する方向に向かって開口せしめた状態で、並列的に配置せしめられ、且つ導入通路側連通部34と送出通路側連通部40の、導入口形成部36と送出口形成部42がそれぞれ形成される側とは反対側の筒壁の外周部において互いに一体的に連結せしめられている。
【0030】
かくして、導入通路形成部22と送出通路形成部24とが、一体的な構造をもって構成されているのであり、また該導入通路形成部22を通じて、外部と第一の筒部26とが連通せしめられている一方、該送出通路形成部24を通じて、外部と第二の筒部28とが連通せしめられている。そして、それによって、圧縮空気を外部から第一の筒部26(第一のフィルタ手段12)内に導入する導入通路37が、導入通路形成部22にて形成され、更に圧縮空気を第二の筒部28(第二のフィルタ手段14)から外部に送出する送出通路39が、送出通路形成部24にて形成されているのである。
【0031】
また、そのような導入通路形成部22と送出通路形成部24とを構成する導入通路側連通部34と送出通路側連通部40とにおいては、前記第一及び第二の筒部26,28に連通する下側開口部と外部に開口する上側開口部のそれぞれの内径が、第一及び第二の筒部26,28の内径と略同一乃至は僅かに大きな寸法とされている。それによって、後述する如く、第一の筒部26と第二の筒部28にそれぞれ収容せしめられて、第一のフィルタ手段12と第二のフィルタ手段14をそれぞれ構成する、第一の詰物27を含んで成る第一のフィルタエレメント88と第二の詰物29を含んで成る第二のフィルタエレメント90とが、それら導入通路側連通部34と送出通路側連通部40の、下側開口部を通じて、上側開口部から、外部に取り出され得ると共に、逆に内部に収容され得るようになっているのであり(図1参照)、以てそれら導入通路側連通部34と送出通路側連通部40の各上側開口部が、第一のフィルタエレメント88と第二のフィルタエレメント90とを、第一の筒部26と第二の筒部28から取り出すための、また、それら筒部26,28内に収容するための取出口41,41として、それぞれ構成されているのである。
【0032】
なお、ここでは、特にそのような取出口41,41の各開口周縁部が面取りされて、外方(上方)に向かうに従って次第に大径となるテーパ面43とされており、またかかる取出口41,41が形成される導入通路側連通部34と送出通路側連通部40の上部側において、テーパ面43,43の直下には、雌ネジ部49,49がそれぞれ刻設されている。更に、それら導入通路側連通部34と送出通路側連通部40の上端外周部には、略矩形平板状の全体形状をもって、外方に向かって所定寸法突出するフランジ部45が一体的に設けられていると共に、導入通路側連通部34と送出通路側連通部40の下端外周部及び中間外周部の各2箇所には、それぞれ連結補強リブ61,61が設けられている。
【0033】
一方、かかる導入通路側連通部34と送出通路側連通部40にそれぞれ連通せしめられた第一の筒部26と第二の筒部28は、高さと内径が互いに略同一寸法とされた円筒形状をもってなっており、特にそれらの内径が、前記導入口32や送出口38よりも十分に大きくなるように、換言すれば、流通断面積が、前記導入口32と送出口38の開口面積よりも大きくなるように、それぞれ構成されている。そして、そのような構成とされた第一の筒部26と第二の筒部28とが、導入通路側連通部34と送出通路側連通部40の下端縁から各々一体的に延び出して、装置本体16の軸方向に沿って並列的に配置せしめられていると共に、その下側開口部において、前記案内通路形成部30に、それぞれ連通せしめられているのである。
【0034】
また、かかる第一の筒部26と第二の筒部28とに連通せしめられた案内通路形成部30は、全体として、横断面略長円状のカップ形状を呈しており、該第一の筒部26と該第二の筒部28の内径寸法よりも大きな深さ寸法をもって、構成されている。更に、その底部側には、略半球形形状をもって外方に膨出せしめられ、且つその底部に外方に開口する透孔50が設けられて成る膨出部48が形成されている。これによって、案内通路形成部30が、該第一の筒部26と該第二の筒部28よりも大きな流通断面積をもって、それら第一の筒部26と第二の筒部28とが互いに連通せしめられるように構成され、以てかかる案内通路形成部30にて、圧縮空気を第一の筒部26から第二の筒部28に案内する案内通路44が形成されているのであり、またその案内通路44が、案内通路形成部30の底部に設けられた透孔50を通じて外方に連通せしめられているのである。
【0035】
さらに、そのような案内通路形成部30の底部側において、膨出部48の外周面の下端部には、フランジ部54が外方に向かって一体的に突出形成されると共に、かかるフランジ部54には、案内通路形成部30に前記ドレンボール20を取り付けるためのボルトが挿通せしめられる、6つのボルト挿通部52が、該フランジ部54の周方向に所定の間隔をおいて形成されている。また、それら6つのボルト挿通部52のうちの所定の2つのものには、前記ボルトを締結せしめるためのボルト締結用インサート金具56,56が、それぞれ埋設されている。一方、案内通路形成部30の側壁部には、その上端部位及び中間部位に周方向に沿って連続して延びる2つの補強リブ53,53と、上端部部位から該フランジ部54にまで達する長さをもって、該案内通路形成部30の深さ(高さ)方向に延びる8つの補強リブ55とが、一体的に設けられ、それによって、案内通路形成部30の補強がなされている。
【0036】
そして、上述の如き構成をそれぞれ有する導入通路形成部22、送出通路形成部24、第一の筒部26、第二の筒部28、及び案内通路形成部30が、ポリカーボネートやポリエチレンテレフタレート、或いはポリアミド等の透明性を有する合成樹脂材料により一体成形せしめられているのであり、以て、フィルタ装置本体16が、それら透明な合成樹脂材料からなる一体成形品として、構成されているのである。
【0037】
一方、かかる装置本体16の上部側に取り付けられる前記キャップ18も、該装置本体16と同様に、ポリカーボネートやポリエチレンテレフタレート、ポリアミド等の合成樹脂材料からなっている。そして、このキャップ18にあっては、図8乃至図10に示される如く、円板形形状を呈する押え部65と、該押え部65の上面に一体的に形成された、上辺が略円弧状に抉られた略長方形平板状の摘み部66と、該押え部65の下面に一体的に形成され、外周面に雄ネジ山が周設せしめられると共に内部に補強のための十字状のリブが一体的に形成された、略円筒状の螺合部64と、該螺合部64の下面の外周部において、その周方向に互いに等間隔をおいた位置から下方に向かって、所定の高さと幅とをもって一体的に延び出した3つの脚部68とにて、構成されている。なお、これら3つの脚部のうちの1つは、摘み部66の長手方向の一方の端部の真下に位置せしめられ、それによって、3つの脚部68が、押え部65の中心を通り摘み部66の主面に平行な平面に対して、対称になるように配されている。
【0038】
また、装置本体16の下部側に取り付けられる前記ドレンボール20にあっても、該装置本体16や前記キャップ18と同様な合成樹脂材料からなっている。そして、このドレンボール20は、図11及び図12に示される如く、全体として、上方に開口する略薄肉のカップ形形状を呈しており、その側壁部の上端部部位が、外方に肉厚が所定厚さ増加せしめられた厚肉部72とされ、該厚肉部72の外径が、前記装置本体16における案内通路形成部30の底部に設けられた透孔50の内径と略同一か僅かに小さな寸法となるように構成されている。また、この厚肉部72の上部側には、所定深さをもって周方向に連続する凹溝78が設けられており、更にその下部側には、外方に向かって一体的に突出するフランジ部73が形成されている。なお、かかるフランジ部73には、該ドレンボール20を前記案内通路形成部30に取り付けるための取付ボルトが挿通せしめられる、6つのボルト挿通部74が、周方向に等間隔をおいて形成されていると共に、周方向に沿って延びる連結リブ76が、それら6つのボルト挿通部74を互いに連結せしめた状態で一体的に設けられている。
【0039】
さらに、かかるドレンボール20にあっては、厚肉部72とされていない側壁部の外周面には、該側壁部の高さ方向に沿って、前記フランジ部73から底壁部に向かって延びる6つの補強リブ80が、互いに隣接する二つのものの成す角度が等しい状態にて、それぞれ一体的に設けられており、それによって、フランジ部73とドレンボール20の側壁部とが補強されている。なお、図11及び図12中、70は、後述する如く、ドレンボール20の内部に収容されるオートドレン装置84の排液バルブが挿通せしめられる貫通孔である。
【0040】
而して、図1及び図2からも明らかなように、上述の如き構造とされたドレンボール20が、フィルタ装置本体16における案内通路形成部30に対して、取り付けられる一方、後述する如き構造を有する第一のフィルタエレメント88と第二のフィルタエレメント90とが、それぞれ、該フィルタ装置本体16の第一及び第二の筒部26,28内に収容された後、キャップ18,18が、該装置本体16において、導入通路37と送出通路39を構成する導入通路形成部22と送出通路形成部24に形成された取出口41,41に対して、それぞれ取り付けられ、それによって、圧縮空気用フィルタ装置10が形成されることとなるのである。
【0041】
より詳細には、ドレンボール20においては、その内部にオートドレン装置84が収容せしめられ、且つその側壁部における上端部(厚肉部72)の外周面に形成された凹溝78内にOリング86が配置された状態で、かかる上端部(厚肉部72)が、前記装置本体16の案内通路形成部30における膨出部48の底部に形成された透孔50内に嵌入せしめられている。そして、そのような嵌入状態下において、フランジ部73は、それに設けられた6つのボルト挿通部74が、前記装置本体16の案内通路形成部30におけるフランジ部54に設けられた同じく6つのボルト挿通部52にそれぞれ対応するように、案内通路形成部30におけるフランジ部54に当接せしめられ、また、それら互いに対応せしめられたボルト挿通部52,74に対して、所定のボルトが挿通されて、ナットにより、或いは該ボルト挿通部52に埋設されたボルト締結用インサート金具56,56に対して、それぞれ締結せしめられている。これによって、ドレンボール20が、その内部にオートドレン装置84を収容せしめた状態で、装置本体16における案内通路形成部30の膨出部48の底部側に対して、そこに形成された透孔50を流体密に閉塞するように、取り付けられているのである。
【0042】
一方、かかる装置本体16の第一の筒部26内と第二の筒部28内には、第一の詰物27を含んで成る第一のフィルタエレメント88と、第二の詰物29を含んで成る第二のフィルタエレメント90とが、各筒部26,28の上側開口部に設けられた段差部46,46及び下側開口部に設けられた段差部51,51にそれぞれ係合された状態で、収容されて、それによって、第一のフィルタ手段12と第二のフィルタ手段14とが構成されている。
【0043】
具体的には、第一のフィルタエレメント88は、図13及び図14に示される如く、一方の端部にキーリング104を有するコアバー92、その周りに巻回されて、固定せしめられた第一の詰物27、及び該コアバー92に挿通、係止されて第一の詰物27に図13における上下の側からそれぞれ当接する上部側押え部材57と下部側押え部材59とから構成されている。
【0044】
より詳細には、かかるコアバー92は、該装置本体16や前記キャップ18や前記ドレンボール20と同様な合成樹脂材料にて一体に成型された、略U字状の先端部94、矩形断面を呈する長柱状の中間部96、及び中心に円孔98を有する円板状の後端部100から成るコアバー本体102と、指掛け部としての機能を果たす、ステンレス等の線材を所定の径にて略2回程巻回してなるコイル状のキーリング104から成り、図13におけるキーリング104の投影面の長手方向が、該コアバー本体102の軸方向と略一致する状態にて、かかるキーリング104が、該円孔98に挿通されることによって構成されている。なお、そのようなコアバー本体102の先端部94の軸方向の略中間位置の2箇所には、係止部106,106が、外側に突出形成されていると共に、中間部96の側面には、所定の間隔にて略四角錐状の突部108が設けられている。但し、このような突部108は、必ずしも設けなければならないものでもない。また、該円孔98に挿通されたキーリング104は、その周方向の両端面が、それぞれ、該後端部100の各主面に、その弾性力によって圧接せしめられ、以て該円孔98の回りのキーリング104の回転が防止されている。
【0045】
そして、ここでは、第一の詰物27として、ステンレス等の金属の短繊維乃至は長繊維58の多数のものが、その巻回方向に直角な方向に略9割、それ以外の方向に略1割の比率でランダムに集合せしめられた金属繊維集合体であって、特に、図15に示される如く、個々の金属の短繊維乃至は長繊維58が互いに複雑に絡み合って所定厚さのシート状に形成されたシート状構造体60が用いられ、それが、その端部において、該コアバー92の突部108に掛止された状態にて、コアバー92の周りに、前記第一の筒部26の内部形状に対応した略円柱形状となるように巻回され、更に、透明な合成樹脂製のフィルム110を介して、そのような巻回状態における外周面の所定の3箇所をピンにて止められ、それによって、巻回された状態が緩むことなく、コアバー92に固定せしめられている。
【0046】
また、かかるコアバー92に挿通、係止されて、第一の詰物27に図13における上側から当接する上部側押え部材57にあっては、図13及び図14に示される如く、第一及び第二の筒部26,28の上側開口部に設けられた段差部46,46に対応した形状の段付部116を有する、段付円板形形状を呈し、その中心部位に、該コアバー本体102が挿通される、矩形断面の中心孔112が形成されていると共に、そのような中心孔112の周りには、圧縮空気の流れる複数の通孔114が形成されている。一方、第一の詰物27に図13における下側から当接する下部側押え部材59は、第一及び第二の筒部26,28の下側開口部に設けられた段差部51,51に対応した形状の段付部118を有する、段付円板形形状を呈すると共に、上部側押え部材57と略同様に、矩形断面の中心孔120、及び圧縮空気の流れる複数の通孔122を有している。なお、図14より明らかな如く、そのような上部側押え部材57は、コアバー92のキーリング104によって係止され、また、下部側押え部材59は、コアバー本体102のU字状の先端部94に突出形成された係止部106,106が、該先端部94を内側に撓ませた状態にて、かかる中心孔120に挿入せしめられた後、弾性によって、そのような状態の先端部94が元の状態に復元されることによって、該係止部106,106において、該コアバー92に係止されているのである。
【0047】
なお、このような構造とされた第一のフィルタエレメント88は図15及び図16に示される如くして、製作されることとなる。即ち、先ず、図15に示されているように、所定の幅と長さを有するシート状構造体60の長手方向の一端に、コアバー本体102を配置せしめ、その中間部96の側面に形成された略四角錐状の突部108にて、該シート状構造体60の長手方向の端部近傍を掛止せしめた後、コアバー本体102を回転させることによって、該シート状構造体60を所定量だけ巻回する。次いで、透明な合成樹脂製のフィルム110を、該シート状構造体60の巻回されていない部分の外側に配し、そのようなフィルム110と共に該シート状構造体60の巻回されていない残りの部分を巻回して、該フィルム110にて外周面が覆われた第一の巻回体124を形成せしめる。
【0048】
その後、そのようにして形成された第一の巻回体124の外径を、所定の内径の円筒に入れる等の方法によって、所定の値に調節した後、図16に示されるように、該フィルム110の端部の3箇所をピン126で止め、それによって、かかる第一の巻回体124の形状が、略所定の外径を有する円筒形状に保持される。次いで、下部側押え部材59を、その中心孔120において、第一の巻回体124を構成するコアバー本体102の係止部106,106に係止せしめると共に、上部側押え部材57の中心孔112に該コアバー本体102の後端部100を挿通させた後に、キーリング104を該コアバー本体102の後端部100に設けられた円孔98に挿通せしめることによって、該上部側押え部材57を該コアバー92に係止せしめて、第一のフィルタエレメント88が、完成することとなるのである。
【0049】
一方、第二の筒部内に収容されて第二のフィルタ手段14を構成する、第二の詰物29を含んで成る第二のフィルタエレメント90は、第一の詰物27に替わる第二の詰物29として、従来と同様な、綿繊維からなる糸条を用いて形成された帯状網状体が、用いられている点、及び、上記の如き形状保持のためのフィルム110が配されていない点を除いて、第一のフィルタエレメント88と同様な構成とされて、図17及び図18に示される如く、第一のフィルタエレメント88と略同様な手順で製作される。
【0050】
すなわち、図17に示されているように、所定の幅と長さを有する綿繊維からなる糸条を用いて形成された帯状網状体128の長手方向の一端に、コアバー本体102を配置せしめ、その中間部96の側面に形成された略四角錐状の突部108にて、帯状網状体128の長手方向の端部近傍を掛止せしめた後、コアバー本体102を回転させることによって、該帯状網状体128を巻回して、第二の巻回体130を形成せしめる。次いで、この第二の巻回体130の外径を、第一の巻回体124と同様な方法によって、所定の値に調節した後、図18に示されるように、該コアバー本体102の周りに巻回された帯状網状体128の端部の3箇所をピン126で止め、それによって、かかる第二の巻回体130の形状が、略所定の外径を有する円筒形状に保持される。その後、第一のフィルタエレメント88の場合と同様にして、下部側押え部材59と、上部側押え部材57が、コアバー92の所定の位置に係止せしめられて、第二のフィルタエレメント90が、完成される。
【0051】
そして、そのような構造を有する第一のフィルタエレメント88と第二のフィルタエレメント90とが、それらを構成する上部側及び下部側押え部材57,59の、それぞれの段付部116,118が、フィルタ装置本体16の上下の段差部46,51に係合された状態において、第一の筒部26及び第二の筒部28にそれぞれ収容された後、キャップ18,18が、該装置本体16において、導入通路37と送出通路39を構成する導入通路形成部22と送出通路形成部24に形成された取出口41,41に対して、取り付けられる。
【0052】
より詳しくは、各キャップ18にあっては、3つの脚部68が、導入通路形成部22と送出通路形成部24の導入通路側連通部34と送出通路側連通部40の各内孔内にそれぞれ挿通せしめられ、且つ円板形形状とされた押え部65と取出口41,41の各テーパ面43との間にOリング82がそれぞれ介在せしめられた状態で、螺合部64の雄ネジ山が刻設された部位において、導入通路側連通部34と送出通路側連通部40に形成された雌ネジ部49,49に螺合せしめられており、それによって、導入通路側連通部34と送出通路側連通部40の上側開口部たる各取出口41に対して、脱着可能に、且つそれを流体密に閉塞し得るように取り付けられている。
【0053】
なお、本実施例において、各キャップ18は、そのようにして該装置本体16に形成された取出口41,41に取り付けられた状態において、摘み部66の長手方向の一方の端部の真下に位置せしめられた各脚部68が、それぞれ導入口32若しくは送出口38から、最も離隔されて位置せしめられ、それによって、各摘み部66の長手方向が該導入口32若しくは送出口38の開口方向に配向されると共に、他の各2つの脚部68,68は、該導入口32若しくは送出口38に露出しない場所に互いに対称に位置せしめられているのである。また、各キャップ18が、そのような状態において、取り付けられることによって、導入通路側連通部34と送出通路側連通部40の各内孔内に挿入された前記3つの脚部68が、その先端部において、第一の筒部26内と第二の筒部28内に、それぞれ収容された前記第一及び第二のフィルタエレメント88,90の上部側押え部材57,57に対して、所定の押圧力をもってそれぞれ当接せしめられ、それによって、上部側押え部材57,57の浮上り、延いては、それらフィルタエレメント88,90の浮上りが防止されつつ、それら第一のフィルタエレメント88と第二のフィルタエレメント90とが、かかる脚部68と、該下部側押え部材59が係合される前記下部側段差部51との間で、挟持せしめられるようになっている。
【0054】
かくして、装置本体16に対して、第一のフィルタエレメント88と第二のフィルタエレメント90が、それぞれ、第一及び第二の筒部26,28内に収容された状態において、キャップ18,18とドレンボール20とが取り付けられることにより、導入口32と送出口38のみにて外部に連通せしめられて、該導入口32から導入通路形成部22により導入される圧縮空気が、第一のフィルタ手段12、案内通路形成部30、第二のフィルタ手段14を経て、送出通路形成部24を通じて、送出口38から送出される流体流路が内部に設けられた圧縮空気用フィルタ装置10が形成されているのである。
【0055】
そして、かくの如き構造とされた圧縮空気用フィルタ装置10にあっては、以下のようにして、圧縮空気中に存在する蒸気乃至は液状微粒子が分離、除去され得るようになっている。
【0056】
すなわち、先ず、導入口32から供給された圧縮空気が、導入通路37を形成する導入通路形成部22を通じて、流通断面積の大きな第一のフィルタ手段12内に導かれ、該第一のフィルタ手段12内を通過せしめられる際に、断熱膨張作用や流速の低下による捕捉作用の増大等によって、また第一の詰物27の存在下に流通させられることによって、かかる圧縮空気中に含まれる水や油の蒸気乃至は液状微粒子が、小滴に凝縮乃至は合体されて、圧縮空気の流れから分離せしめられる。
【0057】
次いで、第一のフィルタ手段12を通過した圧縮空気は、案内通路44を形成する案内通路形成部30内に導かれることとなるが、その際、案内通路形成部30内では、その流通断面積が、第一のフィルタ手段12よりも一層大きくされているところから、更なる断熱膨張作用や流速の低下による捕捉作用の増大等にて、該圧縮空気中の蒸気の凝縮乃至は合体、分離が更に進行せしめられる。
【0058】
そして、そのようにして案内通路形成部30内で凝縮乃至は合体されて、小滴状態となった液体や、第一のフィルタ手段12内で凝縮乃至は合体され、かかる圧縮空気流に乗って該案内通路形成部30内に運び込まれた小滴(液体)は、流通断面積の大きな案内通路形成部30内への流入による圧縮空気の流速の低下によって、かかる圧縮空気から効果的に分離され、重力によって、案内通路形成部30の底部側に取り付けられたドレンボール20内に、前記透孔50を通じて落下せしめられる。また、第一のフィルタ手段12内で凝縮乃至は合体され、圧縮空気流に乗ることなく、該第一のフィルタ手段12の第一の詰物27に付着せしめられた小滴も、自重により、案内通路形成部30を経て、ドレンボール20内に落下せしめられる。そして、それらドレンボール20内に落下せしめられた小滴は、オートドレン装置84を介して外部に排出されるのである。
【0059】
さらに、そのようにして蒸気乃至は液状微粒子が分離され、除去された圧縮空気は、案内通路形成部30よりも通路断面積の小さな第二のフィルタ手段14内に導かれ、それによって、断熱圧縮作用や流速の増加による気化作用等を受け、更に該第二のフィルタ手段14の第二の詰物29を通過する際に惹起される空気流の渦巻現象等の作用により、該圧縮空気中に液状の粒子として残存する水分や油分が気化され、或いは第二の詰物29によって、それら液状微粒子が吸着せしめられる。また、その際、かかる圧縮空気中に含まれる塵や埃等の固形微粒子も、第二の詰物29により捕集される。
【0060】
そして、水分や油分の液状微粒子や固形微粒子が存在しない圧縮空気が、送出通路39を形成する送出通路形成部24を経て、送出口38から外部に送出せしめられるのである。
【0061】
このように、本実施例に係る圧縮空気用フィルタ装置10においては、導入通路37にて装置本体16内に導入された圧縮空気が、第一のフィルタ手段12に導かれ、該第一のフィルタ手段12の第一の詰物27内を通過せしめられた後、案内通路44を経て第二のフィルタ手段14内に導かれ、そして該第二のフィルタ手段14の第二の詰物29内を通過せしめられることによって、水分や油分等の液状微粒子や塵や埃等の固形微粒子が略完全に分離、除去された、清浄で且つ乾燥した圧縮空気が得られるようになっているのである。
【0062】
而して、前述の如く、そのような優れたフィルタ性能を有する圧縮空気用フィルタ装置10にあっては、装置本体16が、第一及び第二のフィルタ手段12,14を構成する、第一の詰物27を含んでなる第一のフィルタエレメント88と第二の詰物29を含んでなる第二のフィルタエレメント90とがそれぞれ収容される第一及び第二の筒部26,28と、導入通路37、案内通路44、及び送出通路39の各形成部22,30,24とが一体成形せしめられて、構成されていると共に、かかる装置本体16の導入通路形成部22と送出通路形成部24に、それら第一及び第二のフィルタエレメント88,90を取り出すための取出口41,41がそれぞれ形成され、更に該取出口41,41に対して、それらを流体密に閉塞するキャップ18,18が、それぞれ脱着可能に取り付けられていることから、塵や埃、或いは油分の付着等によって汚れた第一及び第二の詰物27,29を取り替える際に、従来のものとは異なり、フィルタ装置10を構成する各部品毎に分解するといった余分な作業を何等行なうことなく、単に、取出口41,41からキャップ18,18を取り外すだけで、該取出口41,41を開口することが出来て、第一のフィルタエレメント88と第二のフィルタエレメント90とを容易に露出させることが出来、また、そのような第一及び第二のフィルタエレメント88,90が、一方の端部にキーリング104を有するコアバー92と、その周りに巻回されて固定された第一若しくは第二の詰物27,29と、該コアバー92に挿通、係止されて第一若しくは第二の詰物27,29に該コアバー92の軸方向の両側から当接する押え部材57,59とから構成されているところから、キャップ18,18が取り外されて開口状態の取出口41,41を通じて、単に、第一及び第二のフィルタエレメントを構成する各コアバー92のキーリング104に指を掛けて引っ張るだけで、汚れた第一及び第二の詰物27,29を第一及び第二のフィルタエレメント88,90ごとフィルタ装置本体16の外部へ取り出すことが出来ると共に、逆に、キーリング104を押し込むことにより、それら両筒部26,28内に清浄な第一及び第二の詰物27,29を第一及び第二のフィルタエレメント88,90ごとフィルタ装置本体内へ収容することが出来るのであり、更にそれら両詰物27,29の取替え後においても、取出口41,41にキャップ18,18を再び装着せしめるだけで良く、従来のもののように、分解された各部品の面倒な組立作業等が強いられるようなことも全くないのである。
【0063】
また、かかる圧縮空気用フィルタ装置10においては、そのような装置本体16に取り付けられるキャップ18,18が、摘み部66と押え部65と螺合部64とを有して構成され、該螺合部64において、導入通路側連通部34や送出通路側連通部40に形成された雌ネジ部49に締緩せしめられることにより、取出口41,41に対して脱着可能に取り付けられるようになっていることから、特別な道具等を何等用いることなく、手指で摘み部66を掴んで回転操作するだけで、キャップ18,18が、取出口41,41に対して、極めて容易に脱着せしめられ得るのであり、また、該摘み部66の形状が、上辺が略円弧状に抉られた略長方形平板状とされていることから、かかる脱着時に、親指と人指し指にてトルクをかけやすい状態において該摘み部66を掴むことが出来、そのような効果が一層向上されている。
【0064】
従って、本実施例に係る圧縮空気用フィルタ装置10にあっては、従来の如き面倒で且つ手間の掛かる作業を何等要することなく、且つ、何等道具を用いることなく、第一及び第二のフィルタ手段12,14を構成する第一及び第二の詰物27,29の取替えが極めて簡単に且つ迅速に行なわれ得るのである。
【0065】
また、かかる圧縮空気用フィルタ装置10にあっては、上記の如き構造の第一及び第二のフィルタエレメント88,90を構成するコアバー92は、押え部材57,59と共に、同一の成形型を用いて、一度に合成樹脂等にて成形し得ることから、製造コストの上昇を殆ど伴うことなく、製造することが可能となり、以てそのような圧縮空気用フィルタ装置10の製造コストの上昇が、有利に押さえられる。加えて、そのようなコアバー92を構成するキーリング104は、図13におけるキーリング104の投影面の長手方向が、コアバー本体102の軸方向と略一致する状態にて、コアバー本体102の後端部100に設けられた円孔98に挿通され、しかも、その該円孔98の回りの回転が防止されているところから、該フィルタ装置10の導入通路37若しくは送出通路39内において、キーリング104が倒れた状態になることが防止されて、それによって、上記の如き、第一及び第二の詰物27,29の取替えが、一層簡単に且つ迅速に行なわれ得る。
【0066】
さらに、本実施例に係る圧縮空気用フィルタ装置10においては、前記第一のフィルタエレメント88を構成する第一の詰物27たる、ステンレス等の金属の短繊維乃至は長繊維58の多数のものから形成されたシート状構造体60が、該コアバー92の周りに巻回された状態において、その外周に、透明な合成樹脂製のフィルム110を介して、ピン126にて固定されているところから、巻回状態の保持の困難な該シート状構造体60の巻回状態が確実に保持されると共に、それを構成する金属の短繊維乃至は長繊維58の案内通路44への脱落が効果的に防止され得るのである。
【0067】
更にまた、かかる圧縮空気用フィルタ装置10においては、上述の如く、装置本体16が、第一及び第二の筒部26,28と、導入通路37、案内通路44、及び送出通路39の各形成部22,30,24とが一体成形せしめられて、構成されているところから、それらの各部品が所定のパッキンを介して、ボルト等により互いに連結せしめられてなる従来構造のものに比して、装置本体16内におけるシール性の信頼度が飛躍的に高められ得るのである。
【0068】
また、本実施例に係る圧縮空気用フィルタ装置10においては、取出口41,41にキャップ18,18が取り付けられることによって、導入通路側連通部34と送出通路側連通部40の各内孔内に挿入された3つの脚部68が、その先端部において、第一の筒部26内と第二の筒部28内にそれぞれ収容された第一及び第二のフィルタエレメント88,90の上部側押え部材57,57に対して、所定の押圧力をもってそれぞれ当接せしめられ、それによって、何等複雑な手段を設けることなく、該上部側押え部材57,57の浮上り、延いては、それらフィルタエレメント88,90の浮上りが、防止されつつ、それら第一のフィルタエレメント88と第二のフィルタエレメント90とが、かかる脚部68と、該下部側押え部材59が係合される装置本体16の下部側段差部51との間で、挟持せしめられるようになっているところから、圧縮空気流等によって、それら第一及び第二のフィルタエレメント88,90をそれぞれ構成している第一及び第二の詰物27,29が装置本体16内を移動せしめられるようなことが、効果的に防止され得るのである。それと共に、そのようなキャップ18の脚部68による該押え部材57に対する押圧は、キャップ18を取り外すことで、解除されるところから、そのようなフィルタエレメント88,90の浮上りの防止機構を設けることによる、第一及び第二の詰物27,29の交換時の作業性を、何等損なうこともないのである。
【0069】
しかも、本実施例に係る圧縮空気用フィルタ装置10にあっては、そのような装置本体16に取り付けられるキャップ18の3つの脚部68が、該キャップ18の螺合部64の下面の外周部に、外周方向に等間隔に、且つ、押え部65の中心を通り、摘み部66の主面に平行な平面に対して、対称となるような配置にて形成されていると共に、そのようなキャップ18,18が、装置本体16に形成された取出口41,41に取り付けられた状態において、該摘み部66の長手方向の一方の端部の真下に位置せしめられた各脚部68が、それぞれ導入口32若しくは送出口38から、最も離隔されて位置せしめられて、各摘み部66の長手方向が該導入口32若しくは送出口38の開口方向に配向され、且つ、他の各2つの脚部68,68は、該導入口32若しくは送出口38に露出しない場所に互いに対称に位置せしめられているところから、そのような3つの脚部68の何れも、圧縮空気流に対して、殆ど抵抗とならず、それによって、そのような脚部68をキャップ18に形成したことによる、圧縮空気用フィルタ装置10の圧力損失の増大が可及的に抑制されることとなるのである。加えて、キャップ18,18の取付時において、該摘み部66の長手方向の所定の向きを該導入口32若しくは送出口38の開口方向に配向せしめるようにするだけで、確実にそのような効果が奏されると共に、キャップ18,18の締めつけ不足による、圧縮空気の漏れの発生も容易に防止され得るのである。
【0070】
また、本実施例に係る圧縮空気用フィルタ装置10にあっては、そのようなキャップ18,18にて閉塞せしめられる取出口41,41が、装置本体16内に圧縮空気を導入するための導入通路37を構成する導入通路形成部22と、圧縮空気を外部に送出するための送出通路39を構成する送出通路形成部24の、各上側開口部によって、構成されているところから、例え取出口41,41において空気漏れが生じるようなことがあっても、第一の筒部26や第二の筒部28、案内通路形成部30においてそれが生じる場合に比して、それら第一及び第二の筒部26,28、更には案内通路形成部30の内部を流通せしめられる圧縮空気の流速や圧力の変化に対する影響が比較的小さくせしめられ得、その結果として、第一及び第二のフィルタ手段12,14におけるフィルタ性能の低下が可及的に抑制せしめられ得るのである。
【0071】
さらに、本実施例に係る圧縮空気用フィルタ装置10においては、装置本体16が、透明な合成樹脂材料にて構成されているところから、装置本体16内の第一の詰物27と第二の詰物29の汚れ状況が、該装置本体16を通じて、外部から観察され得るのであり、またそれによって、それら第一及び第二の詰物27,29の交換時期が容易に把握され得るといった利点が得られるのである。
【0072】
更にまた、かかる圧縮空気用フィルタ装置10においては、第一のフィルタ手段12の第一の詰物27として、ステンレス等の金属の短繊維乃至は長繊維58の多数のものが、集合せしめられた金属繊維集合体であって、個々の金属の短繊維乃至は長繊維58が互いに複雑に絡み合って所定厚さのシート状に形成されたシート状構造体60が用いられていることから、該第一の詰物27を形成するに際して、従来とは異なり、そのような金属繊維58を編成乃至は織成する必要が皆無ならしめられ得て、その形成作業における作業性が有利に高められ得ると共に、その作業コストが効果的に低減され得るのであり、また、比較的少量の金属繊維58によって、従来のフィルタ装置に採用されるものと比べて同等以上の緻密さを有する第一の詰物27が形成され得、それによって、第一のフィルタ手段12による蒸気乃至は液状微粒子に対する良好な凝縮乃至は合体作用が有利に確保されつつ、該第一のフィルタ手段12、延いてはフィルタ装置10の軽量化が効果的に達成され得るばかりでなく、金属繊維58の使用量の減少に伴う材料コストの低減が極めて有効に図られ得るのである。
【0073】
しかも、本実施例に係る圧縮空気用フィルタ装置10にあっては、特にそのような第一の詰物27としてのシート状構造体60を形成する、ステンレス等の金属の短繊維乃至は長繊維58の多数のものが、その巻回方向に直角な方向に略9割、それ以外の方向に略1割の比率でランダムに集合せしめられているところから、巻回方向の曲げ剛性が比較的小さく、それによって、第一のフィルタエレメント88の製作時における、かかるシート状構造体60のコアバー92に対する巻回作業が容易に実施され得、圧縮空気用フィルタ装置10の製造コストが一層抑制され得る。
【0074】
以上、本発明の代表的な実施例に基づいて、その実施の形態について詳述してきたが、これは文字通りの例示であって、本発明は、そのような具体例にのみ限定して解釈されるものではない。
【0075】
例えば、前記実施例では、第一及び第二のフィルタエレメント88,90を構成するコアバー92は、コアバー本体102と、指掛け部としてのキーリング104とから構成されていたが、本体と指掛け部を一体として成形してもよく、また、コアバー92及び押え部材57,59の形状は何等、前記実施例の形状に限定されるものでもない。更に、コアバー92における、押え部材57,59を係止せしめる構造も、そのような実施例に限定されるものでなく、公知の係止構造が、適宜用いられ得るものである。
【0076】
また、前記実施例では、装置本体16がポリカーボネートやポリエチレンテレフタレート、或いはポリアミド等の透明性を有する合成樹脂材料により一体成形せしめられて、構成されていたが、そのような装置本体を与える合成樹脂材料としては、何等これに限定されるものではなく、強度等を考慮した上で、その他、各種のものが、適宜に選択され、使用され得るのである。
【0077】
さらに、前記実施例にあっては、第一のフィルタエレメント88を構成する第一の詰物27の巻回状態における外周面は、合成樹脂製のフィルム110にて覆われていたが、そのようなフィルム110は、必ずしも設けなければならないものではない。そして、該装置本体16を不透明な材料にて成形する場合には、そのようなフィルム110に代えて、0.5mm〜1.0mm程度の肉厚のアルミニウム等の金属製の筒体を、そのような外周面に設けても良く、これによって、圧縮空気による装置本体16の筒部26の破裂に対して、第一の筒部26と共に二重の安全構造を形成することとなる。なお、このような金属製の筒体が、第二のフィルタエレメント90に対しても、同様にして、用いられ得ることは、言うまでもないところである。
【0078】
加えて、0.5mm〜1.0mm程度の厚さの合成樹脂製のフィルムを、装置本体16の少なくとも第一及び第二の筒部26,28の外周面に、望ましくは、それらの外周面に加えて、案内通路形成部30の、ドレンボール20との当接面を除く外周面に、熱を作用させて該フィルムを収縮せしめる等の公知の手法にて、形成してもよく、これによって、外部から装置本体16に加わり得る衝撃を緩衝させることが出来ると共に、そのような装置本体16が万一破裂するような事態が生じた場合においても、破片の飛散を防止することが可能となる。
【0079】
さらに、前記実施例では、第一のフィルタ手段12を構成する第一の詰物27として、ステンレス等の金属の短繊維乃至は長繊維58の多数のものが、その巻回方向に直角な方向に略9割、それ以外の方向に略1割の比率でランダムに集合せしめられた金属繊維集合体であって、特に、個々の金属の短繊維乃至は長繊維58が互いに複雑に絡み合って所定厚さのシート状に形成されたシート状構造体60が用いられているが、そのような第一の詰物27の構造は、特にこれに限定されるものではなく、例えば、そのような金属の短繊維乃至は長繊維58の多数のものの集合状態が、全く方向性のないランダムな状態の金属繊維集合体からなるシート状構造体も好適に使用することが出来る。また、金属の短繊維乃至は長繊維58の多数のものを、所定の形状に成形することなく、それら個々のものをバラバラの状態で、ランダムに集合せしめてなる金属繊維集合体も、上記の如きフィルム110等を併用することにより、かかる第一の詰物27として、好適に使用され得るのであり、特にこのような金属繊維集合体を用いれば、第一の詰物27を所定の形状に成形する手間が有利に省かれ得て、第一のフィルタ手段12、延いてはフィルタ装置10自体の製造工程が効果的に簡素化され得ることとなる。更には、所定の金属繊維からなる糸条を編成乃至は織成した網状構造体が巻回されて構成されたものや、合成樹脂からなる線状を斜め方向に交叉配置せしめて互いに接合した網状体が巻回されて構成されたもの等も有利に使用され得るのである。
【0080】
同様に、第二のフィルタ手段14を構成する第二の詰物29も、綿繊維からなる糸条を用いて形成された帯状網状体に限定されるものではなく、公知のものが適宜用いられ得る。
【0081】
さらに、前記実施例では、ドレンボール20内に落下せしめられ、集められた液体を外部に排出するために、該ドレンボール20内に、従来から公知の構造を有するオートドレン装置84が設けられていたが、このオートドレン装置84に代えて、公知のウィープバルブや、その他、公知の各種のドレン装置の何れもが採用され得るのである。
【0082】
更にまた、前記実施例では、そのような取出口41,41に対して、Oリング82を介した状態で、閉塞部材としてのキャップ18,18が螺着されることにより、取り付けられるようになっていたが、それら取出口を流体密に閉塞し、且つ該取出口に対して脱着可能に取り付けられ得るのであれば、閉塞部材の取出口に対する取付構造は、何等これに限定されるものではない。
【0083】
また、前記実施例では、かかるキャップ18,18に対して3つの脚部68が一体的に設けられ、それら3つの脚部68が、第一の筒部26内と第二の筒部28内に、それぞれ収容された第一及び第二のフィルタエレメント88,90の上部側押え部材57,57に対して、所定の押圧力をもってそれぞれ当接せしめられ、それによって、該上部側押え部材57,57の浮上り、延いては、それらフィルタエレメント88,90の浮上りが防止されつつ、それら第一及び第二のフィルタエレメント88,90とが、かかる脚部68と、該下部側押え部材59が係合される前記下部側段差部51との間で、挟持され、位置固定的に収容され得るようになっていたが、そのような脚部68の数や形状は、何等これに限定されるものではなく、また、別の固定手段を設ける場合には、必ずしも設けなければならないものでもない。
【0084】
さらに、フィルタ装置本体を構成する各部位や該装置本体に取り付けられる閉塞部材、ドレンボールの形状、更にはフィルタ装置の全体形状も、前記実施例における如きものに、決して限定されるものでないことは、勿論である。
【0085】
その他、一々列挙はしないが、本発明は、当業者の知識に基づいて、種々なる変更、修正、改良等を加えた態様において実施され得るものであり、また、そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲内に含まれることは、言うまでもないところである。
【0086】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明に従う圧縮空気用フィルタ装置にあっては、フィルタ装置の内部に流体流路を形成する各部品が合成樹脂材料により一体成形されて、フィルタ装置本体が構成されていると共に、かかるフィルタ装置本体に、第一の詰物と第二の詰物を取り出すための取出口がそれぞれ形成され、更に該取出口に対して、それらを流体密に閉塞する閉塞部材が、脱着可能に取り付けられて、構成されているところから、汚れた第一及び第二の詰物を取り替える際に、装置本体を前記各部品毎に分解したり、またそれらを組み立てたりする余分な作業を何等行なうことなく、単に、取出口から閉塞部材を脱着せしめるだけで、取出口を容易に開閉させることが出来て、第一及び第二の詰物を容易に露出することが出来、また、第一及び第二の詰物の軸方向の両端部に、二つの押え部材がそれぞれ配置され、そして第一及び第二の詰物の中心部を軸方向にそれぞれ貫通するコアバーが、その両端部に二つの押え部材を係止せしめると共にその一方の端部に指掛け部を形成して、設けられて、それぞれ、第一及び第二のフィルタエレメントが構成され、該指掛け部をもって、それらフィルタエレメントの第一及び第二の筒部に対する出し入れが行なわれ得るように構成されているところから、閉塞部材が取り外されて開口状態の取出口を通して、何等道具を用いることなく、単に、それらフィルタエレメントを構成する各コアバーの指掛け部にて、第一及び第二の詰物を第一及び第二のフィルタエレメントごとフィルタ装置本体に対して出し入れすることが可能となり、以て、それら第一及び第二の詰物の出し入れが、取出口が開口状態の装置本体に対して、何等道具を用いることなく実施することが出来て、それら第一及び第二の詰物の取替作業が、従来に比して、極めて簡単に且つ迅速に行なわれ得るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う構造を有する圧縮空気用フィルタ装置の一例を示す縦断面説明図である。
【図2】図1に示されるフィルタ装置の平面説明図である。
【図3】図1に示されるフィルタ装置の装置本体の縦断面説明図である。
【図4】図3におけるA矢視説明図である。
【図5】図3におけるB矢視説明図である。
【図6】図3におけるC−C断面説明図である。
【図7】図3におけるD矢視説明図である。
【図8】図1に示されるフィルタ装置に取り付けられる閉塞部材の一例を示す縦断面説明図である。
【図9】図8におけるE矢視説明図である。
【図10】図8におけるF矢視説明図である。
【図11】図1に示されるフィルタ装置に取り付けられるドレンボールの一例を示す縦断面説明図である。
【図12】図11におけるG矢視説明図である。
【図13】図1に示されるフィルタ装置に収容される第一のフィルタエレメントの一例を示す縦断面説明図である。
【図14】図13におけるH矢視説明図である。
【図15】図13に示される第一のフィルタエレメントを製作する工程の前半を示す説明図である。
【図16】図13に示される第一のフィルタエレメントを製作する工程の後半を示す説明図である。
【図17】図1に示されるフィルタ装置に収容される第二のフィルタエレメントの一例をを製作する工程の前半を示す説明図である。
【図18】図1に示されるフィルタ装置に収容される第二のフィルタエレメントの一例をを製作する工程の後半を示す説明図である。
【符号の説明】
10 圧縮空気用フィルタ装置 12 第一のフィルタ手段
14 第二のフィルタ手段 16 フィルタ装置本体
18 キャップ 20 ドレンボール
22 導入通路形成部 24 送出通路形成部
26 第一の筒部 27 第一の詰物
28 第二の筒部 29 第二の詰物
30 案内通路形成部 32 導入口
37 導入通路 38 送出口
39 送出通路 41 取出口
44 案内通路 46 段差部
57 上部側押え部材 58 金属繊維
59 下部側押え部材 68 脚部
84 オートドレン装置 86 Oリング
88 第一のフィルタエレメント 90 第二のフィルタエレメント
92 コアバー 94 先端部
96 中間部 98 円孔
100 後端部 102 コアバー本体
104 キーリング 106 係止部
108 突部 110 フィルム
112 中心孔 114 通孔
116 段付部 118 段付部
120 中心孔 122 通孔
124 第一の巻回成形体 126 ピン
128 帯状網状体 130 第二の巻回成形体

Claims (5)

  1. 第一の筒部内に第一の詰物が収容されてなる第一のフィルタ手段と、第二の筒部内に第二の詰物が収容されてなる第二のフィルタ手段とを有すると共に、外部と該第一の筒部とを連通し、外部から該第一のフィルタ手段内に圧縮空気を導入する導入通路を形成する導入通路形成部と、該第一の筒部と該第二の筒部とを連通し、該第一のフィルタ手段から該第二のフィルタ手段に圧縮空気を案内する案内通路を形成する案内通路形成部と、該第二の筒部と外部とを連通し、該第二のフィルタ手段内から外部に圧縮空気を送出する送出通路を形成する送出通路形成部とを備え、該導入通路形成部によって導入される圧縮空気を、該第一のフィルタ手段を通じて該案内通路形成部内に導くことにより、該圧縮空気中に存在する蒸気乃至は液状微粒子を凝縮乃至は合体せしめて、該圧縮空気から分離せしめる一方、かかる蒸気乃至は液状微粒子の分離された圧縮空気を、更に、該案内通路形成部より前記第二のフィルタ手段に導くことによって、該圧縮空気中に残存する液状微粒子を除去せしめるようにした圧縮空気用フィルタ装置において、
    前記第一及び第二の筒部と、前記導入通路、案内通路、及び送出通路の各形成部とを、合成樹脂材料にて一体成形して、フィルタ装置本体を構成すると共に、該フィルタ装置本体に、該第一及び第二の筒部に収容された前記第一及び第二の詰物を取り出すための取出口をそれぞれ形成し、更にそれら取出口を流体密に閉塞する閉塞部材を、該取出口に対して脱着可能に設ける一方、
    前記第一の筒部における前記導入通路形成部との連通部位と、前記第二の筒部における前記送出通路形成部との連通部位とを、それら第一及び第二の筒部内に収容される前記第一の詰物と前記第二の詰物を取り出し得る大きさをもってそれぞれ構成して、該導入通路形成部と該送出通路形成部とに、前記取出口をそれぞれ形成せしめ、それらの取出口を通じて、該第一の詰物と該第二の詰物とを該第一の筒部と該第二の筒部から取り出し得るように構成すると共に、
    前記第一及び第二の詰物の軸方向の両端部に、それぞれ、複数の通孔を有する押え部材を配置し、そして該第一及び第二の詰物の中心部を軸方向にそれぞれ貫通するコアバーを設けて、該コアバーの両端部に前記二つの押え部材を係止せしめ、更に該コアバーの端部の一方に指掛け部を設けることにより、それぞれ、第一及び第二のフィルタエレメントを構成し、該指掛け部をもって、それら第一及び第二のフィルタエレメントの前記第一及び第二の筒部に対する出し入れが行なわれ得るように構成したことを特徴とする圧縮空気用フィルタ装置。
  2. 前記第一のフィルタ手段の第一の詰物として、多数の金属の短繊維乃至は長繊維を集合せしめてなるシート状の金属繊維集合体を用い、該集合体が前記コアバーの周りに巻回されて、固定せしめられることにより、前記第一のフィルタエレメントが形成されていることを特徴とする請求項1に記載の圧縮空気用フィルタ装置。
  3. 前記第二のフィルタ手段の第二の詰物として、綿繊維からなる帯状網状体を用い、該帯状網状体が前記コアバーの周りに巻回されて、固定せしめられることにより、前記第二のフィルタエレメントが形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の圧縮空気用フィルタ装置。
  4. 前記フィルタ装置本体が、透明な合成樹脂材料を用いて一体成形されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の圧縮空気用フィルタ装置。
  5. 前記閉塞部材の前記押え部材に対する対向部位に、該押え部材に向かって延びる一又は複数の脚部を設け、該閉塞部材を前記各取出口に取り付けることにより、前記各押え部材を該閉塞部材の前記脚部にて押圧せしめて、それら各押え部材の浮上りを阻止するように構成したことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の圧縮空気用フィルタ装置。
JP10820196A 1996-04-26 1996-04-26 圧縮空気用フィルタ装置 Expired - Lifetime JP3628103B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10820196A JP3628103B2 (ja) 1996-04-26 1996-04-26 圧縮空気用フィルタ装置
PCT/JP1997/001720 WO1998052674A1 (fr) 1996-04-26 1997-05-21 Filtre pour air comprime
TW086108645A TW362036B (en) 1996-04-26 1997-06-20 Filter device for compressed air

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10820196A JP3628103B2 (ja) 1996-04-26 1996-04-26 圧縮空気用フィルタ装置
PCT/JP1997/001720 WO1998052674A1 (fr) 1996-04-26 1997-05-21 Filtre pour air comprime

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09290118A JPH09290118A (ja) 1997-11-11
JP3628103B2 true JP3628103B2 (ja) 2005-03-09

Family

ID=26438177

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10820196A Expired - Lifetime JP3628103B2 (ja) 1996-04-26 1996-04-26 圧縮空気用フィルタ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3628103B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6235195B1 (en) * 1999-02-26 2001-05-22 Donaldson Company, Inc. Filter element incorporating a handle member
KR100775752B1 (ko) * 2001-12-22 2007-11-12 주식회사 포스코 슬래그 분진 세정집진기의 충진볼 교환장치
JP2009525162A (ja) * 2006-01-23 2009-07-09 ボールドウィン フィルターズ,インコーポレイティド 溝付きフィルタ装置における圧縮を排除するための方法および装置
CN101210910B (zh) * 2006-12-31 2011-03-09 同方威视技术股份有限公司 气体过滤缓冲一体装置
JP5219308B2 (ja) * 2007-07-13 2013-06-26 ナムローゼ・フエンノートシャップ・ベカート・ソシエテ・アノニム フィルタ要素
CN114345047B (zh) * 2022-01-26 2022-07-05 莱芜金山矿产资源有限公司 一种高效脱硫管道系统

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3195662B2 (ja) * 1992-08-24 2001-08-06 株式会社メニコン 眼用レンズ材料
JP2760937B2 (ja) * 1993-07-28 1998-06-04 川崎製鉄株式会社 熱間圧延機の板厚制御方法
JP3771289B2 (ja) * 1994-08-17 2006-04-26 有限会社マエダ 圧縮空気用フィルタ装置
JPH08323124A (ja) * 1995-06-02 1996-12-10 Maeda:Kk 圧縮空気用フィルタ装置
JP3580599B2 (ja) * 1995-06-28 2004-10-27 有限会社マエダ 圧縮空気用フィルタ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09290118A (ja) 1997-11-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
FI85653B (fi) Foerfarande och anordning foer filtrering av ett medium.
US6884274B2 (en) High flow, one piece automotive air filter
JP3628103B2 (ja) 圧縮空気用フィルタ装置
JPH07328364A (ja) ドレン捕集フィルタおよびその製造方法
WO1996003195A1 (en) A flow control member for a filter cartridge cleaning system
JPH01194919A (ja) 濾過方法
WO1998052674A1 (fr) Filtre pour air comprime
US4617120A (en) Filter element for filtering fluids
KR20090045182A (ko) 필터백 및 이를 구비한 집진기
US3186148A (en) Renewable pack fluid filter
EP4142909A1 (en) Filter cartridge and methods of making and using
US5888259A (en) Filter device for compressed air
US4915835A (en) Flushable fiber-filter element for filtering a fluid
CN106955539A (zh) 一种除渣过滤器
JP3580599B2 (ja) 圧縮空気用フィルタ装置
DE10393513T5 (de) Membranlufttrockner und Verfahren zum Montieren eines Membrantrockners an einem Fahrzeug
CN218944533U (zh) 一种方便拆卸的y型过滤器
JP3238186B2 (ja) 圧縮空気用フィルタ装置
JP2589200Y2 (ja) 圧縮空気用フィルタ装置
KR101342896B1 (ko) 수윤활식 공기압축기용 워터 필터
JP5017573B2 (ja) 圧縮空気より発生したドレン水の処理方法および処理装置
JPH0515930Y2 (ja)
JP3747100B2 (ja) 流体浄化装置
JP6584775B2 (ja) フィルタ及びこれを備えた集塵機
JPS58163407A (ja) 中空糸膜分離装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041129

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20041207

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041207

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071217

Year of fee payment: 3

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071217

Year of fee payment: 3

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081217

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081217

Year of fee payment: 4

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081217

Year of fee payment: 4

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081217

Year of fee payment: 4

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081217

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081217

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091217

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091217

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101217

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111217

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121217

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131217

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term