JP3627942B2 - 自動消火装置の感知器ノズル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は主として屋内に設置される自動消火装置用の感知器ノズルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の屋内用の自動消火装置における消火薬剤放出ノズルは、通常消火薬剤や消火水の収納されている容器に導管で連通し、そのノズル先端の開口を低融点金属で溶着された熱感知板で閉塞した構成である。
そしてこのようなノズルを屋内の消火を必要とする複数の場所の天井等にそれぞれ設置し、それらの導管を薬剤貯蔵容器に接続し、さらに火災が起きたことを管理室や外部に報知するための熱や煙の感知器を上記消火ノズルの近傍又は該ノズルと一体に設置して自動消火システムを構成している。
【0003】
このような感知器ノズルの一例を図4に示す。図示していない薬剤貯蔵容器に導管を連結し、その先端を感知器ノズルの、先端に薬剤放出開口(1)を有するノズル管(2)に接続する。該ノズル管(2)の先端面には低融点金属を介して熱感知板(3)を接着してあるので該開口(1)は通常閉塞している。そして該熱感知板(3)の背面にはコイルバネ(4)により下方へ付勢された作動リング(5)を当接して、火災熱によって低融点金属が溶解したときに確実に熱感知板(3)を落下させる構成としている。さらに該作動リング(5)の側面にマイクロスイッチ(6)を設けて、作動リング(5)が外れて落下したときに速やかに火災信号を報知させる構造である。なおこのような感知器ノズルは通常熱感知板(3)は本体カバー(7)の内側に設置され、従って熱感知板(3)は天井(8)下面と略同一高さにある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところでこのような感知器ノズルが一旦作動すると、熱感知板(3)の落下に引き続いて作動リング(5)及びコイルバネ(4)も落下するので、下方に人がいた場合危険であった。またマイクロスイッチ(6)のスイッチ接点の作動を確認するため、待機状態で手動により該マイクロスイッチを図示のように左右に動かしていたが、その構造は複雑で製造コストを押し上げていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明はこれに鑑み検討の結果、上記問題点を解決した感知器ノズルを開発したものである。
【0006】
即ち本発明は、消火薬剤収納容器に連通するノズル管の先端開口を火災熱により外れる熱感知板で閉塞し、該熱感知板の背面に、該ノズル管を囲むコイルバネで熱感知板の外れる方向に付勢され、且つ該ノズル管を囲む作動リングが当接した感知器ノズルにおいて、該ノズル管先端部に、熱感知板が外れた際の作動リングの脱落を防止する係止片を張り出させたことを特徴とするものである。
また本発明の他のものは、上記感知器ノズルの熱感知板を建物内の天井下面よりさらに下方に突き出し、その周囲にフィンを半径方向に配設したことを特徴とするものである。
さらに本発明の他のものは、上記いずれかの感知器ノズル内に、コイルバネで下方に付勢されて作動リングの上端面に当接し且つ下方からの点検用プラグで上下動自在なマイクロスイッチを設置したことを特徴とするものである。
【0007】
【実施例】
次に本発明の実施例を図面により説明する。
【0008】
図1及び図2に示すように、天井(8)の下面に係止される本体カバー(7)の中央部にノズル管(2)が固定され、該ノズル管は図示していない消火薬剤収納容器に接続する銅パイプからなる導管(10)とワンタッチ継手(11)により連結している。また該ノズル管(2)先端部にはその周囲に張り出したノズルツバ(12)を設け、その下方のノズル管先端面に図示していない先端開口を閉塞する熱感知板(3)を低融点金属で付着させた。
【0009】
また熱感知板(3)の背面側には、該背面に円形に当接する作動リング(5)を、コイルバネ(4)により下方へ付勢されるように設置した。さらにこの作動リング(5)の縦方向の中間部に、内側ツバ(13)を設けてノズル管(2)が緩挿する貫通孔(14)を形成した。この貫通孔(14)は上記ノズルツバ(12)の径よりも小さくし、コイルバネ(4)は該内側ツバ(13)の上面を下方押圧している。
【0010】
またノズル管(2)先端部の熱感知板(3)の取付部は天井(8)の下方に突出しており、その周囲には半径方向に複数のフィン(15)を本体カバー(7)と一体に設けた。このフィン(15)は突出した熱感知板(3)やノズル管(2)先端部を保護するためである。なお図1中(16)と(17)はそれぞれ取付ピン(18)に係合した天井挟み込みレバーと挟み込みスプリングを示す。
【0011】
また本体カバー(7)内には押圧スプリング(22)により作動リング(5)の上端面を下方に押圧するマスクロスイッチ(6)を上下動自在なスライド台(19)に取り付け、設置した。そし該スライド台(19)の下方の本体カバー(7)には、外部から棒状の点検用プラグ(20)の挿入が可能な挿入穴(21)を設け、このプラグ(20)により該スライド台(19)を押し上げてマイクロスイッチ(6)を作動リング(5)との係合から解除できる構成とした。
【0012】
このような感知器ノズルの火災熱による作動時について説明する。本発明では熱感知板(3)が天井面から下方に突出して設置されているので、従来に比べ該熱感知板(3)への空気の流通が良好になり、従って火災発生から作動までの時間が短時間となった。
そして熱感知板(3)が火災熱に曝されると低融点金属は溶解して該熱感知板(3)はノズル管(2)先端より外れ、図3に示すようにコイルスプリング(4)により下方に押されているので速やかに脱落する。同時に作動リング(5)も下方へ押されて移動するが、その内側ツバ(13)がノズルツバ(12)に係止されてしまうので作動リング(5)は決して落下しない。またコイルバネ(4)はノズル管(2)と脱落しない作動リング(5)とで係止させられているので、やはり落下しない。
【0013】
そしてマイクロスイッチ(6)は、作動リング(5)の上端面に当接して押されていたものが作動リング(5)の下方への移動により解放されるので、火災が発生したことを外部へ報知することができる。このマイクロスイッチ(6)は図のように縦方向に設置したので、図4の従来のタイプに比べて本体カバーが小さくなり、従って感知器ノズル自体も小型化が可能となる。
【0014】
【発明の効果】
このように本発明によれば、火災発生による感知器ノズルの作動時においても作動リングとコイルバネは落下しないので安全性が高い。さらに熱感知板への周辺空気の流通が良好となるので火災の早期発見と早期の消火活動が可能であり、またマイクロスイッチの点検が容易で、感知器ノズル自体の構造も簡単且つ小型となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ノズルの一例を示す要部側断面図である。
【図2】本発明ノズルの一例を示す他の要部側断面図である。
【図3】本発明ノズルが作動した状態を示す説明図である。
【図4】従来例を示す側断面図である
【符号の説明】
1 先端開口
2 ノズル管
3 熱感知板
4 コイルバネ
5 作動リング
6 マイクロスイッチ
7 本体カバー
8 天井
10 導管
11 ワンタッチ継手
12 ノズルツバ
13 内側ツバ
14 貫通穴
15 フィン
16 天井挟み込みレバー
17 取付ピン
18 挟み込みスプリング
19 スライド台
20 点検用プラグ
21 挿入穴
22 押圧スプリング
Claims (3)
- 消火薬剤収納容器に連通するノズル管の先端開口を火災熱により外れる熱感知板で閉塞し、該熱感知板の背面に、該ノズル管を囲むコイルバネで熱感知板の外れる方向に付勢され、且つ該ノズル管を囲む作動リングが当接した感知器ノズルにおいて、該ノズル管先端部に、熱感知板が外れた際の作動リングの脱落を防止する係止片を張り出させたことを特徴とする自動消火装置の感知器ノズル。
- 請求項1に記載の感知器ノズルの熱感知板を建物内の天井下面よりさらに下方に突き出し、その周囲にフィンを半径方向に配設したことを特徴とする自動消火装置野感知器ノズル。
- 請求項1又は2に記載の感知器ノズル内に、コイルバネで下方に付勢されて作動リングの上端面に当接し且つ下方からの点検用プラグで上下動自在なマイクロスイッチを設置したことを特徴とする自動消火装置の感知器ノズル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31601395A JP3627942B2 (ja) | 1995-11-09 | 1995-11-09 | 自動消火装置の感知器ノズル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31601395A JP3627942B2 (ja) | 1995-11-09 | 1995-11-09 | 自動消火装置の感知器ノズル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH09131417A JPH09131417A (ja) | 1997-05-20 |
JP3627942B2 true JP3627942B2 (ja) | 2005-03-09 |
Family
ID=18072287
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31601395A Expired - Lifetime JP3627942B2 (ja) | 1995-11-09 | 1995-11-09 | 自動消火装置の感知器ノズル |
Country Status (1)
Country | Link |
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Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100456920B1 (ko) * | 2002-02-26 | 2004-11-10 | 신라파이어 주식회사 | 자외선 감지기의 교체가 간편한 소방노즐 |
-
1995
- 1995-11-09 JP JP31601395A patent/JP3627942B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH09131417A (ja) | 1997-05-20 |
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