JP3625987B2 - 冊子状媒体の改頁機構 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、銀行等の金融機関において使用される通帳取扱い装置における自動改頁機構に関し、特に改頁しようとする目的ページのみ改頁を確実に行うことができる冊子状媒体の改頁機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の自動改頁機構においては、アームに回転可能に支持された改頁ローラの一部を摩擦部材で形成し、前記アームは回転可能に取付けられ、前記アームに形成され、前記改頁ローラの回転により捲り上げられた頁の先端を係止する係止部と、冊子状媒体の搬送路に対して前記改頁ローラの反対側に配設され、搬送路側からの押圧により斜めに傾く被押圧部材とを設けた構成であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の構成による自動改頁機構であっても、改頁しようとする目的のページのみ改頁し、それ以外のページ即ち目的のページと(裏)表紙の間にあるページを改頁しないということを確実に行うことは困難であった。
【0004】
本発明は、改頁処理において、改頁しようとする目的のページ、つまり後述する改頁ローラ3に直接接するページ即ち中紙2(a)のみ改頁して、それ以外のページ、つまり中紙2(a)と(裏)表紙の間にあるページ即ち中紙2(b)〜2(f)を改頁しない冊子状媒体の改頁機構を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そのため、本発明は、冊子状媒体の搬送路の上側には、円周が高摩擦部と低摩擦部でなる改頁ローラを先端部に設け、円弧運動を行い、媒体走行時にはリセット位置に位置し、上側の搬送路がガイドとなるアームを設け、搬送路の下側には、下側の搬送路ガイドとなる位置をリセット位置とし、前記アームを円弧運動させ先端部の前記改頁ローラで押さえると押圧力を発生する押圧手段となるフローティングガイドを有する構成とする。
【0006】
上記構成の本発明によれば、改頁しようとする目的のページのみ改頁し、それ以外のページ、つまり目的のページと(裏)表紙の間にあるページを改頁しないことを確実に行うことが可能となる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係わる第1の実施形態を図面にしたがって説明する。なお各図面に共通する構成品には同一符号を付す。
【0008】
図1は本発明の第1の実施形態を示す構成図であって、1は搬送路ローラで図示しない駆動手段により回転し、冊子状媒体2(以下通帳という)を搬送する。通帳2の搬送路上側には改頁ローラ3(a),3(b)が配設され、この改頁ローラ3(a),3(b)の円周はゴム等からなる高摩擦部4と、プラスチック系等のポリアセタール面よりなる低摩擦部5で構成されている。なお、この改頁ローラ3(a),3(b)はアーム6(a),6(b)に支持されており、アーム6(a),6(b)は図示しない駆動手段により円弧運動を行う。アーム6(a),6(b)が円弧運動しても改頁ローラ3(a),3(b)は円弧上の任意の位置で図示しない駆動手段により回転する。又、アーム6(a),6(b)と改頁ローラ3(a),3(b)は、図1のようにそれぞれ1セットになっており、搬送路上側で相互に対向して、2セット設けられている。
【0009】
前記2個の改頁ローラ3(a),3(b)に対応する通帳2の搬送路下側の位置には、押圧手段7が設けられている。前記2セットのアーム6(a),6(b)と押圧手段7は改頁処理時でない場合は、図1に示すようなリセット位置の状態になっており、搬送路のガイドとなっている。押圧手段7はリセットスプリング8によりセットされている。改頁処理が必要になったとき、通帳2を押圧手段7の上にセットし、アーム6(a),6(b)を円弧運動させて、改頁ローラ3(a),3(b)で通帳2を押圧手段7に押し付けることにより押圧力を得ることができる構造になっている。改頁中通帳2は搬送ローラ1で保持されている。
【0010】
図2は本発明の第1の実施形態の平面図であって、図1の構成中、表示される部分のみ符号を付してある。
【0011】
次に、本発明の第1の実施形態の改頁機構の動作過程について図1及び図3〜図10にしたがって説明する。
【0012】
まず、通帳2を改頁位置にセットするため、図1に示すように装置をリセット状態にする。すなわち、2セットのアーム6(a),6(b)は、上側搬送路を形成するホーム位置にする。さらにアーム6(a),6(b)に支持された改頁ローラ3(a),3(b)は高摩擦部4が、通帳2の走行の障害にならないように搬送路側でない方向である搬送路上側に向け、低摩擦部5を搬送路側に向ける。その状態において通帳2を図1に示す位置にセットする。
【0013】
次に、図3に示すようにアーム6(a)を通帳2の押圧手段7上に押し付ける。さらにアーム6(b)を搬送路から離れる方向(矢印A)に移動させる。この実施形態では、アーム6(a)をホーム位置から通帳2を押し付ける方向(矢印B)に23.5°円弧運動させている。この時、押圧手段7は回転支点部9を支点に回転し、リセットしようとする方向にリセットスプリング8の押圧力を改頁ローラ3(a)と通帳2の接触面に与えている。
【0014】
次に、図4のようにアーム6(a)上の改頁ローラ3(a)を回転させる。回転方向は図4中の矢印Cが示す逆時計廻りである。
【0015】
改頁ローラ3(a)には、図示しない位相検出手段があり、図5に示す位置のところまで改頁ローラ3(a)を回転させた後、停止させる。図5でつくり出した通帳2の捲くろうとする中紙2(a)の弧状の形状は、改頁ローラ3(a)の高摩擦部4を低摩擦部5に置き替えたら、中紙2(a)の弧が自力で平面に戻るレベルの大きさの弧とする。
【0016】
次に、図6に示す位置までアーム6(a),6(b)を円弧運動させる。なお、図6に示す位置は、アーム6(a)のリセット位置である。
【0017】
本発明は改頁処理において、前述したように改頁しようとする目的ページ、つまり改頁ローラ3に直接接するページ即ち中紙2(a)のみ改頁して、それ以外のページ、つまり中紙2(a)と(裏)表紙2(end)の間にあるページ即ち中紙2(b)〜2(f)を改頁しない機構とすることが目的である。
【0018】
従来例では、前述した説明のように図4での改頁ローラ3の回転の際、図5の位置で停止させたりせずに、一気に改頁ローラ3(a)を回転させていた。このような動作をさせることにより、▲1▼目的のページ即ち中紙2(a)以外のページ即ち中紙2(b)までが一緒に改頁されたり、又、▲2▼目的のページ即ち中紙2(a)すら改頁されなかったりしていた。
【0019】
その不具合を解消するため、本発明では図4の位置で改頁ローラ3(a)を一気に回転させたりせずに、この実施形態(図4)で説明しているように、アーム6を円弧運動させている(ただし、アーム6の円弧運動により、改頁ローラ3は連動して回転する)。その円弧運動の過程が、上記従来例▲1▼、▲2▼の不具合を解消する手段となっている。
【0020】
以下、そのアーム6の運動途中の図である図7を用いて上記▲1▼、▲2▼の不具合を解消する機構について説明する。
【0021】
図7の改頁ローラ3(a)と通帳2が接している状態を拡大した図が図8である。図8中の矢印について説明すると、矢印Aは押圧手段7が押圧力を出す方向、矢印Bはアーム6(a)の円弧運動方向、矢印Cはアーム6(a)の円弧運動の影響で改頁ローラ3(a)がアーム6(a)に連動して回転する方向、矢印Dは捲くろうとする中紙2(a)が弧の形状をとったことにより改頁ローラ3(a)の高摩擦部4に中紙2(a)が自分自体を押しつける力の方向、矢印Eは捲くろうとはしていない中紙2(b)〜2(f)が、自分自体の腰の方向に伸びようとする方向(紙がたいらに伸びようとする方向)、矢印Fは捲くろうとする中紙2(a)が結果として動いていく方向を示している。
【0022】
捲くろうとする中紙2(a)は、搬送ローラ1で一端を保持し、捲くる側の端部は前述したように弧の形状をとったことにより高摩擦部4との間でテンションを得ている。アーム6(a)が矢印B方向への円弧運動に連動して改頁ローラ3(a)が矢印C方向に回転し、中紙2(a)が矢印F方向に動いているとき、捲くろうとしない中紙2(b)〜2(f)は、アーム6(a)の矢印B方向への円弧運動の結果、押圧手段7の押圧力が減少するので捲くられる方向へ動き始める可能性はしだいに低下する。さらにアーム6(a)の矢印B方向へ円弧運動させると、改頁ローラ3(a)が連動回転し、捲くろうとしない中紙2(b)の表面に接する部分は低摩擦部5に代わる。
【0023】
低摩擦部5では、中紙2(b)〜2(f)を矢印F方向に動かすことはできない。その代り中紙2(b)〜2(f)は、自分自体の腰の方向に伸びようと矢印Eの方向に力が働く。つまり、図7の状態では、中紙2(a)と中紙2(b)〜2(f)とは別々の方向に力が働くので、「改頁する」、「改頁しない」の切り分けを確実なものとすることが可能となる。
【0024】
アーム6(a)の円弧運動の途中で、改頁ローラ3の回転を止めると、中紙2(a)に動く力の方向がより上に向き「改頁する」、「改頁しない」の切り分けがさらにはっきりする。
【0025】
図7に示すアーム6の円弧運動の過程による切り分け後の図6の状態で、改頁ローラ3(a)を半回転させると、中紙2(a)がはじき飛ばされ図9の状態となる。その後、通帳2を図10に示す位置に搬送し、中紙2(a)が倒し込まれ、改頁動作が終了する。
【0026】
次に、本発明の第2の実施形態を図面にしたがって説明する。なお各図面に共通する構成品については同一符号を付す。又、平面図は第1の実施形態(図2)と同じである。
【0027】
図11は本発明の第2の実施形態を示す構成図である。
【0028】
1(a)UP,1(b)UP,1(a)LOW,1(b)LOWは搬送ローラで、搬送ローラ1(a)UP,1(a)LOW、搬送ローラ1(b)UP,1(b)LOWはそれぞれ対向して設けられ、搬送ローラ1(a)UP,1(b)UPは搬送路上側で、搬送ローラ1(a)LOW,1(b)LOWは搬送路下側で、図示しない駆動手段により回転し、通帳2を搬送する。通帳2の搬送路上側には、改頁ローラ3(a),3(b)が配設され、この改頁ローラ3(a),3(b)の円周はゴム等からなる高摩擦部4と、プラスチック系等のポリアセタール面からなる低摩擦部5で構成されている。なお、この改頁ローラ3(a),3(b)はアーム6(a),6(b)に支持されており、アーム6(a),6(b)は図示しない駆動手段により、円弧運動を行う。
【0029】
アーム6(a),6(b)の円弧運動と独立して、改頁ローラ3(a),3(b)は円弧上の任意の位置で図示しない駆動手段により回転運動させることができる。ただし、アーム6(a),6(b)が円弧運動するとき、改頁ローラ3(a),3(b)に回転運動の駆動力を与えないと、遊星運動により連動回転する。又、アーム6(a),6(b)と改頁ロラ3(a),3(b)は図11に示すようにそれぞれ1セットになっており、搬送路上側で、相互に対向して、2セット設けられている。
【0030】
また、アーム6(a),6(b)はそれぞれ改頁ローラ3(a),3(b)と一体となって、搬送ローラ1(a)UP,1(b)UP、との間の上側搬送路のガイドとしても機能する。
【0031】
前記2個の改頁ローラ3(a),3(b)に対応する通帳2の搬送路下側の位置には、押圧手段7が設けられている。前記2セットのアーム6(a),6(b)と押圧手段7は改頁処理時でない場合は、図11に示すようなリセット位置の状態になっており、下側搬送路のガイドの一部となっている。押圧手段7はリセットスプリング8によりセットされている。改頁処理が必要になったとき、通帳2を押圧手段7に押し付けることにより押圧力を得ることができる構造になっている。改頁中通帳2は搬送ローラ1(a)UP,1(a)LOW,1(b)UP,1(b)LOWで保持されている。
【0032】
次に、本発明の第2の実施形態の改頁機構の動作過程について図11及び図12〜図19にしたがって説明する。
【0033】
まず、通帳2を改頁位置にセットするため、図11に示すように装置をリセット状態にする。すなわち、2セットのアーム6(a),6(b)は、上側搬送路を形成するホーム位置にする。さらにアーム6(a),6(b)に支持された改頁ローラ3(a),3(b)は高摩擦部4が、通帳2の走行の障害にならないように、搬送路側でない方向である搬送路上側に向け、低摩擦部5を搬送路側に向けて、アーム6(a),6(b)と一体となって搬送路のガイドとなる。その状態において通帳2を図11に示す位置にセットする。
【0034】
次に、図12に示すようにアーム6(a)を通帳2の押圧手段7上に押し付ける。さらにアーム6(b)を搬送路から離れる方向(矢印A)に移動させる。この実施形態では、アーム6(a)をホーム位置から通帳2を押し付ける方向(矢印B)に23.5°円弧運動させている。この時、押圧手段7は回転支点部9を支点に回転し、リセットしようとする方向にリセットスプリング8の押圧力を改頁ローラ3(a)と通帳2の接触面に与えている。
【0035】
次に、図13に示すようにアーム6(a)上の改頁ローラ3(a)を回転させる。回転方向は図13中の矢印Cが示す逆時計廻りである。
【0036】
改頁ローラ3(a)には、図示しない位相検出手段があり、図14に示す位置のところまで改頁ローラ3(a)を回転させた後、停止させる。図14でつくり出した通帳2の捲ろうとする中紙2(a)の弧状の形状は、改頁ローラ3(a)の高摩擦部4を低摩擦部5に置き替えたら、中紙2(a)の弧が自力で平面に戻るレベルの大きさの弧とする。
【0037】
次に、図15の矢印Dの方向に、同図に示す位置までアーム6(a)を円弧運動させる。なお、図15に示す位置は、アーム6(a)のリセット位置である。
【0038】
従来例では、前述した説明のように図14から図15の動作過程において、アーム6(a)を矢印D方向への円弧運動させるとき、改頁ローラ3(a)はアーム6(a)と同じ方向に遊星運動に従って連動回転させるか、もしくは、改頁ローラ3(a)に対して強制的に遊星運動と反対の方向にアーム6(a)の回転運動と同じスピードで動力を与え、遊星運動による回転運動を止めるかしていた。
【0039】
このため、目的ページ即ち中紙2(a)の捲り動作の過程で、改頁ローラ3(a)の高摩擦部4が中紙2(a)以外のページに接してしまい、高摩擦部4に接してしまった中紙2(a)以外のページが一緒に改頁されたりしていた。
【0040】
その不具合を解消するため、本発明では改頁ローラ3(a)をアーム6(a)と同じ方向に遊星運動に従って連動回転したり、または強制的に遊星運動と反対の方向にアーム6(a)の回転運動と同じスピードで動力を与えて遊星運動による回転を止めたりせずに、改頁3(a)をアーム6(a)と逆の方向に強制的に回転運動させている。その改頁ローラ3(a)をアーム6(a)と逆の方向に強制的に回転運動させることが、上記の不具合を解消する手段となっている。
【0041】
以下、そのアーム6(a)の運動途中の図である図16とその詳細図である図17を用いて上記の不具合を解消する機構について説明する。
【0042】
図16の改頁ローラ(a)と通帳2が接している状態を拡大した図が図17である。
【0043】
図17中の矢印について説明すると、矢印Pは押圧手段7が押圧力を出す方向、矢印Qはアーム6(a)の円弧運動の方向、矢印Rは上記の不具合解消のために改頁ローラ3(a)を改頁させる方向、矢印Sは捲ろうとする中紙2(a)が弧の形状をとったことにより、改頁ローラ3(a)の高摩擦部4に中紙2(a)が自分自体を押し付ける力の方向、矢印Tは捲ろうとはしていない中紙2(b)〜中紙2(f)が、自分自体の腰の方向に伸びようとする方向(紙が平らに伸びようとする方向)、矢印Uは捲ろうとする中紙2(a)が結果として動いていく方向を示している。
【0044】
捲ろうとする中紙2(a)は、搬送ローラ1(b)UP,1(b)LOWで一端を保持されて、捲ろうとする側の端部を前述したように弧の形状として、高摩擦部4との間でテンションを得ている。この状態からアーム6(a)を矢印Qの方向への円弧運動させるが、これによる連動回転を防ぐために改頁ローラ3(a)を矢印Rの方向に回転運動させている。アーム6(a)の矢印Q方向への円弧運動、改頁ローラ3(a)の矢印R方向への回転運動の総合的な結果により、中紙2(a)は矢印Uの方向に動き、捲ろうとしない中紙(b)〜中紙2(f)は、アーム6(a)の矢印Qの方向への円弧運動の結果、押圧手段7の押圧力が減少するので捲られる方向へ動き始める可能性はしだいに低下する。
【0045】
とくに、この実施形態では、アーム6(a)の円弧運動の間、改頁ローラ3(a)を連動運動とは逆の方向に適当な速度で回転させているので、中紙(a)のみ矢印Uの方向に動かし、捲ろうとはしていない中紙2(b)〜中紙2(f)には、自分自体の腰の方向に伸びようとする方向(紙が平に伸びようとする方向)矢印Tに中紙2(a)を介して力を与えることができる。ここで、改頁ローラ3(a)は捲ろうとする中紙2(a)に対しては順当に改頁ローラとして使い、捲ろうとしていない中紙2(b)〜中紙2(f)に対しては給紙機構でのリバースローラとして機能させている。
【0046】
改頁ローラ3(a)を中紙2(b)〜中紙2(f)に対して、捲ろうとする方向と逆の方向矢印Tに力を加えたので、中紙2(b)〜中紙2(f)が自分自体の腰の方向に伸びようとする挙動を助けるので、中紙2(a)と別々の方向に力が働くことがより確実となり、「改頁する」、「改頁しない」の切り分けを一層確実なものとすることができる。
【0047】
図16に示すアーム6(a)の円弧運動の過程による切り分け後の図15のように、通帳2が押圧手段7から押圧力を得ない状態で、改頁ローラ3(a)を半回転させると、中紙2(a)がはじき飛ばされ図18の状態となる。その後、通帳2を図19に示す位置に搬送し、中紙2(a)が倒し込まれ改頁動作が終了する。
【0048】
以上説明したように、改頁動作の過程で、直接接して1ページのみが捲る方向に力を与え、捲ろうとはしない他のページには中紙自体の腰の方向に伸びようとする方向と同じ方向に力を与えるので、改頁しようとする目的のページのみを改頁して、他のページを改頁しないことを確実に行うことができる機構を実現することが可能となる。
【0049】
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。なお、構成は第2の実施形態と同様である。
【0050】
図17を用いた説明では、アーム6(a)の矢印Qの方向への円弧運動の間のみ改頁ローラ3(a)を矢印Rの方向へ回転運動させたが、第3の実施形態では、アーム6(b)を必要なだけ矢印Qの方向へ円弧運動させた後、さらに改頁ローラ3(a)のみ矢印Rの方向に回転運動させるものである。
【0051】
その他の動作は第2の実施形態と同じである。
【0052】
これにより、第2の実施形態よりさらに強く、捲ろうとしていない中紙2(b)〜中紙2(f)に中紙自体の腰の方向に伸びようとする方向と同じ方向に力を与えることができる。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、改頁しようとする目的ページのみ改頁して、他のページを改頁しないことを確実に行うことができる機構を実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す構成図
【図2】本発明の実施形態の平面図
【図3】本発明の実施形態の動作過程を示す説明図
【図4】本発明の実施形態の動作過程を示す説明図
【図5】本発明の実施形態の動作過程を示す説明図
【図6】本発明の実施形態の動作過程を示す説明図
【図7】本発明の実施形態の動作過程を示す説明図
【図8】本発明の実施形態の動作過程を示す説明図
【図9】本発明の実施形態の動作過程を示す説明図
【図10】本発明の実施形態の動作過程を示す説明図
【図11】本発明の第2の実施形態を示す構成図
【図12】本発明の実施形態の動作過程を示す説明図
【図13】本発明の実施形態の動作過程を示す説明図
【図14】本発明の実施形態の動作過程を示す説明図
【図15】本発明の実施形態の動作過程を示す説明図
【図16】本発明の実施形態の動作過程を示す説明図
【図17】本発明の実施形態の動作過程を示す説明図
【図18】本発明の実施形態の動作過程を示す説明図
【図19】本発明の実施形態の動作過程を示す説明図
【符号の説明】
1 搬送ローラ
1(a) UP,1(a) LOW,1(b) UP,1(b) LOW 搬送ローラ
2 通帳
3 改頁ローラ
4 高摩擦部
5 低摩擦部
6 アーム
7 押圧手段
8 リセットスプリング
9 回転支点部

Claims (9)

  1. 冊子状媒体の搬送路上側には、円周が高摩擦部と低摩擦部で構成された改頁ローラを先端に有し、円弧運動を行い、媒体搬送時にはリセット位置に位置し、上側の搬送路がガイドとなるアームを有し、
    搬送路下側には、下側の搬送路ガイドとなる位置をリセット位置とし、前記アームを円弧運動させ先端の前記改頁ローラで押さえることにより押圧力を発生する押圧手段となるフローティングガイドを形成することを特徴とする冊子状媒体の改頁機構。
  2. アーム及びフローティングガイドをリセット後、媒体位置をセットし、アームを円弧運動させ、改頁ローラの低摩擦部で媒体をフローティングガイドに押しつける請求項1に記載の冊子状媒体の改頁機構。
  3. 改頁ローラを、改頁ローラと媒体が接する面が低摩擦部から高摩擦部に成り代わり高摩擦部円周の半ばになるまで回転させる請求項1に記載の冊子状媒体の改頁機構。
  4. アームをフローティングガイドの押圧力がなくなる以上の位置まで円弧運動させる請求項1に記載の冊子状媒体の改頁機構。
  5. アームの円弧運動時、改頁ローラをアームの円弧運動方向と同じ方向へ回転させる請求項4に記載の冊子状媒体の改頁機構。
  6. アームの円弧運動の途中で、改頁ローラをアームの円弧運動方向と同じ方向へ回転させる動作を止める請求項5に記載の冊子状媒体の改頁機構。
  7. 改頁ローラを回転させ、改頁した側が先頭となる方向へ媒体を搬送する請求項1に記載の冊子状媒体の改頁機構。
  8. 冊子状媒体の搬送路上側には、円周が高摩擦部と低摩擦部で構成された改頁ローラを先端に有し、円弧運動を行い、媒体搬送時にはリセット位置に位置し、上側の搬送路がガイドとなるアームを有し、
    搬送路下側には、下側の搬送路ガイドとなる位置をリセット位置とし、前記アームを円弧運動させ先端の前記改頁ローラで押さえることにより押圧力を発生する押圧手段となるフローティングガイドを形成し、
    前記アーム及びフローティングガイドをリセット後、媒体位置をセットし、前記アームを円弧運動させ、前記改頁ローラの低摩擦部で媒体を前記フローティングガイドに押しつけ、
    前記改頁ローラを、前記改頁ローラと媒体の接する面が低摩擦部から高摩擦部に置き代わり、高摩擦部円周の半ばに成るまで回転させ、
    前記アームを前記フローティングガイドの押圧力がなくなる以上の位置まで円弧運動させると同時に前記改頁ローラを前記アームの円弧運動方向と逆の方向へ回転させることを特徴とする冊子状媒体の改頁機構。
  9. 前記アームを前記フローティングガイドの押圧力がなくなる以上の位置まで円弧運動させると同時に前記改頁ローラを前記アームの円弧運動方向と逆の方向へ回転させる動作の後に、前記改頁ローラのみを更に回転させる請求項8に記載の冊子状媒体の改頁機構。
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