JP3625361B2 - 電子部品の保護構造および保護方法 - Google Patents

電子部品の保護構造および保護方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶表示素子、該液晶表示素子の駆動回路基板または光源などの電子部品を一対のケースで保護する電子部品の保護構造および保護方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶表示装置は、液晶表示素子、該素子の駆動回路基板および光源などの電子部品を備える。液晶表示素子、駆動回路基板または光源は、一対のケース間に配置され保護されて用いられる。このように、ケースによって電子部品が外部環境から保護される。
【0003】
図6(A)は、第1の従来技術である液晶表示装置の構造を示す分解斜視図であり、図6(B)は断面図である。電子部品を間に配置する一対のケース11,12のうちのいずれか一方ケース11は他方ケース12よりも大きく、ケース11の側面11aには開口部13が形成されており、ケース12の側面12aにはケース12の外方に向かい、かつ開口部13の深さとほぼ同じ高さの凸部14が形成されている。ケース11,12の間に配置された電子部品は、ケース12がケース11によって覆われて開口部13と凸部14とが互いにはめこまれることによって、組立てられる。
【0004】
図7は、第2の従来技術である液晶表示装置の構造を示す断面図である。一対のケース15,16は、電子部品18とともにタッピングネジ17によって螺合されて、組立てられる。
【0005】
第1の構造では、側面11a,12a間に隙間を作ることによってケース11,12を開封して電子部品を取出し、再び組立て、分解の痕跡を残さずに復元することができる。第2の構造でも同様に、タッピングネジ17を緩めることによってケース15,16を開封して電子部品を取出し、再び組立て、分解の痕跡を残さずに復元することができる。したがって、たとえば電子制御式のパチンコなどの遊戯機器に適用されて公共的に用いられる液晶表示装置において、電子部品を取出して改造し、その痕跡を残さずに復元して、不正に使用することができる。
【0006】
電子部品の改造防止対策として、ケースの開封を検出する装置が、たとえば実用新案登録番号第3020870号公報に開示されている。該公報に開示された技術は、図8に示されるような封印装置1によって電気的にケースの開封を検出している。具体的に、封印装置1は、記憶回路2、発振器3、分周器4、表示・出力回路5および消去回路6を備える。記憶回路2において、センサSEでケースの開封が検出されると、その検出信号がフリップフロップFFに記憶される。センサSEおよびフリップフロップFFには、内部電源C1から常時電源電圧が供給される。したがって、外部電源電圧が遮断されても記憶動作は継続される。外部電源電圧を供給して、発振器3、分周器4および表示・出力回路5を動作させ、発振器3からの信号S0を分周器4で分周し、分周信号S1,S2を用いて表示信号を生成し、発光ダイオードLED1を点滅させる。発光ダイオードLED1の点滅パターンはフリップフロップFFの出力に応じて切換えられ、発光ダイオードLED1の点滅状態によってケースの開封が速やかに報知される。
【0007】
また、実開平4−72054号公報には、車両内における表示装置の保護のための保護カバーの取付構造が開示されている。表示装置はダッシュボード内に埋込まれて引出し可能に設けられる。具体的には、図9に示されるようなスライダ21がダッシュボードに埋込まれ、該スライダ21内に表示装置が配置され、表示装置はスライダ21とともに引出される。スライダ21の先端部に取付けられて表示装置の表示部を保護する保護カバー22の内側表面には、スライダ21に取付けたときに該スライダ21の側面を包囲する溝25が設けられている。また、スライダ21の先端部には複数の孔23が設けられている。スライダ21の先端部に保護カバー22を被せ、スライダ内方側から孔23を包囲する保護カバー22の溝部分がスポット溶着され、これによって溶着部24が形成される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図8に示されるような装置によって電気的にケースの開封を検出する場合、センサSE、フリップフロップFF、内部電源C1および発光ダイオードLED1などが必要であり、構成要素が増加して、構造が大型かつ複雑化し、高価となる。図9に示されるような取付構造を電子部品の保護構造に適用した場合、電子部品が不良品であったときなど、ケースを一旦開封すると、該ケースは一方および他方とも再使用できず、部品の利用効率が悪い。
【0009】
本発明の目的は、ケースの開封を防止して電子部品の改造を阻止できる小型、簡単かつ安価な電子部品の保護構造および保護方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、電子部品を一対のケース間に配置して保護する電子部品の保護構造において、
一対のケースのうちのいずれか一方ケースには挿通孔が設けられ、他方ケースには挿通孔に挿通された突出片が設けられ、
前記突出片の先端部には、挿通孔よりも大きい形状で、復元不可能に変形された変形部が形成され、
前記突出片は、挿通孔に遊挿されていることを特徴とする電子部品の保護構造である。
【0011】
本発明に従えば、挿通孔が設けられた一方ケースと、突出片が設けられた他方ケースとの間に、電子部品が配置される。挿通孔には突出片が挿通され、該突出片の先端部には、挿通孔よりも大きい形状で、復元不可能に変形された変形部が形成されている。このような変形部によって一方および他方ケースは、容易には開封できない。したがって、電子部品を取出して改造することを防止できる。このような保護構造は、機械的な加工のみで比較的少ない構成要素で安価に実現でき、構造が簡単で小型である。
また突出片は挿通孔に遊挿されているのでケース同士は接着されない。したがって、たとえば保護された電子部品が不良品であった場合、変形部を切断し、ケースを開封して電子部品を取出すことができる。このとき、挿通孔が設けられたケースは再利用が可能である。また、出荷先などで変形部を切断して開封した場合、切断面が形成されて分解の痕跡を残すこととなるので、開封したかどうかを容易に識別でき、改造された電子部品の不正使用を容易に発見することができる。さらに、突出片側のケースを入手不可能としておけば、電子部品の保護構造の復元が阻止できる。
【0012】
また本発明は、前記突出片が設けられたケースは、金属または樹脂製であることを特徴とする。
【0013】
本発明に従えば、突出片が設けられたケースを金属製または樹脂製とした場合、突出片を挿通孔に挿通した後、該突出片の先端部を熱や圧力によって容易に変形して、変形部とすることができる。また、熱の伝導性が比較的悪い樹脂製とした場合、保護される電子部品へ伝わる変形時の熱を遮蔽することができる。
【0016】
また本発明は、前記挿通孔および突出片は、複数設けられていることを特徴とする。
【0017】
本発明に従えば、複数の挿通孔および突出片によって、ケース同士を互いに反対方向に平行回転させることが不可能となり、容易な開封を防止することができる。
【0018】
また本発明は、前記挿通孔は、ケース表面に形成された凹所に設けられていることを特徴とする。
【0019】
本発明に従えば、挿通孔が凹所に設けられるので、保護後において変形部を切断しにくくでき、ケースの容易な開封を防止することができる。また、保護後において突出片がケース表面から飛び出さないシンプルな形状とすることができる。
【0020】
また本発明は、前記突出片が切断されたことを検出する検出手段を含むことを特徴とする。
【0021】
本発明に従えば、突出片が切断されたことが検出されるので、たとえば該検出結果に応じてケースの開封を報知することができる。
【0022】
また本発明は、前記検出手段の検出結果に応じて、電子部品の動作が制御されることを特徴とする。
【0023】
本発明に従えば、突出片の切断の検出結果に応じて、電子部品の動作を制御可能としたので、たとえば電子部品が備える表示素子にケースが開封されたことを表示して報知することができる。保護される電子部品を用いて報知することによって、発光素子などを別途設ける必要がなく、報知のための構成を安価に実現できる。
【0024】
また本発明は、前記電子部品は、液晶表示素子、該液晶表示素子の駆動回路基板または光源であることを特徴とする。
【0025】
本発明に従えば、液晶表示素子、該素子の駆動回路基板または光源である電子部品を一対のケースの間に配置して保護することができる。このような電子部品を有する装置が遊戯機器として公共的に用いられる場合、上述したような保護構造によってケースの容易な開封を防止することによって、電子部品の改造を阻止し、不正使用を防止することができる。
【0026】
また本発明は、挿通孔と突出片とがそれぞれ設けられた一対のケースおよび電子部品を準備し、一対のケースの間に電子部品を配置して挿通孔に突出片を挿通し、突出片の先端部を挿通孔よりも大きく復元不可能に変形して変形部を形成することを特徴とする電子部品の保護方法である。
【0027】
本発明に従えば、上述のようにしてケースを容易に開封できない保護構造を作成できる。
【0028】
【発明の実施の形態】
図1および図2は、本発明の一実施形態である電子部品の保護構造によって保護された液晶表示装置38を示す分解斜視図である。液晶表示装置38は、表保護ケース31、フレームケース32、液晶表示素子33、光源34、裏保護ケース36および駆動回路基板37を含んで構成される。液晶表示素子33および光源34は、表保護ケース31(一方ケース)とフレームケース32(他方ケース)との間で本発明に基づく保護構造によって保護され、このようにして液晶表示パーツ35が構成される。駆動回路基板37は、裏保護ケース36(一方ケース)とフレームケース32(他方ケース)との間で本発明に基づく保護構造によって保護され、このようにして液晶表示装置38が構成される。
【0029】
まず、図1を参照して表保護ケース31側について説明する。表保護ケース31は、液晶表示素子33の表示面および光源34の光照射面が臨む透光部39を有する。表保護ケース31の表面31aには挿通孔40が形成されている。挿通孔40は、単一であっても複数であってもよいが、本実施形態では2つ設けている。表保護ケース31の側面31bには、穴部41が形成されている。表保護ケース31は金属製であっても樹脂製であってもよいが、本実施形態では板金製とした。
【0030】
フレームケース32は液晶表示素子33および光源34を収納する収納部44を有し、表保護ケース31側に液晶表示素子33が配置され、フレームケース32側に光源34が配置されて収納される。フレームケース32の表面32aには、表保護ケース31側に突出し、挿通孔40に対応した突出片42が形成されている。フレームケース32の側面32bには、穴部41に対応した凸部43が形成されている。フレームケース32は、金属製であっても樹脂製であってもよいが、本実施形態ではプラスチック樹脂製とした。
【0031】
液晶表示素子33は絵素と呼ばれる最小の表示単位が規則的に配列されて成り、該絵素に独立した駆動電圧をそれぞれ印加するための配線が施された2枚の透光性基板の間に、駆動電圧によって光学特性が変化する光変調素子としての液晶を備える。光源34は、液晶表示素子33に光照射して視認性を向上させるためのものであり、直下型蛍光ランプであっても平面光源であってもよいが、本実施形態では、面内端部に配置される蛍光ランプと、該ランプからの光を前面に導く導光体とを含むものとした。
【0032】
表保護ケース31とフレームケース32の間には、正常に動作すると確認された液晶表示素子33および光源34が配置されている。具体的には、液晶表示素子33と光源34はフレームケース32の収納部44に両面テープなどによって固定され、表保護ケース31が被せられる。挿通孔40には突出片42が挿通され、穴部41と凸部43とが互いに係合されている。挿通孔40に挿通された突出片42の先端部には、後述する変形部が形成されている。このようにして、液晶表示素子33および光源34が、表保護ケース31およびフレームケース32によって保護されて液晶表示パーツ35とされる。
【0033】
次に、図2を参照して裏保護ケース36側について説明する。裏保護ケース36の表面36aには、挿通孔50が形成されている。挿通孔50は、単一であっても複数であってもよいが、本実施形態では2つ設けている。裏保護ケース36の側面36bには、凸部51が形成されている。裏保護ケース36は、金属製であっても樹脂製であってもよいが、本実施形態では表保護ケース31と同様に板金製とした。
【0034】
フレームケース32の前記表面32aとは反対の表面32cには、裏保護ケース36側に突出し、挿通孔50に対応した突出片45が形成されている。突出片45は、単一であっても複数であってもよいが、本実施形態では2つ設けている。液晶表示パーツ35の側面35b、具体的には、表保護ケース31の側面31bには、凸部51に対応した穴部46が形成されている。
【0035】
駆動回路基板37は、液晶表示素子33の各絵素に独立した駆動電圧をそれぞれ印加するものである。
【0036】
フレームケース32と裏保護ケース36との間には、駆動回路基板37が配置されている。具体的には、裏返しにされた液晶表示パーツ35のフレームケース32上に、該ケース32に設けられた位置合わせ部材47を用いて駆動回路基板37が位置合わせされ、かつ該ケース32に設けられた保持爪48を用いて固定されて、裏保護ケース36が被せられる。挿通孔50に突出片45が挿通され、穴部46と凸部51とが互いに係合され、裏保護ケース36に設けられたネジ穴52およびフレームケース32に設けられたネジ穴49にタッピングネジ53が螺合されている。挿通孔50に挿通された突出片45の先端部には、後述する変形部が形成されている。このようにして、駆動回路基板37が、フレームケース32および裏保護ケース36によって保護されて液晶表示装置38とされる。
【0037】
図3は、保護方法を段階的に示す図である。ここで、保護方法とは、挿通孔40,50に挿通された突出片42,45の先端部を、挿通孔40,50よりも大きく復元不可能に変形する方法である。なお、保護工程を実施する前に液晶表示装置の動作検査が実施され、動作不良品があったときには分解し修正され、正常に動作するもののみが保護される。また、挿通孔40,50は、図3(A)に示されるように、ケースの表面31a,36aに形成された凹所54に設けられる。
【0038】
挿通孔40,50には、図3(B)に示されるように、突出片42,45が挿通される。次に、突出片42,45の先端部に熱と荷重とを加えて変形して、図3(C)および図3(D)に示されるような変形部55を形成する。この変形は、熱と荷重とをともに加える必要はなく、熱のみまたは荷重のみであってもかまわない。
【0039】
変形部55は、挿通孔40,50よりも大きい形状で復元不可能に形成される。したがって、ケース31,32:32,36を容易に開封することができなくなり、液晶表示素子33、光源34および駆動回路基板37の改造を阻止できる。このような保護構造は機械的な加工のみで実現でき、また比較的少ない構成要素で実現できるので、構造が簡単で小型であり、また安価である。
【0040】
また、突出片42,45が設けられたフレームケース32を、本実施形態ではプラスチック樹脂製としたが、金属製とした場合であっても、突出片42,45の先端部を熱や圧力によって容易に変形して、変形部55とすることができる。また、熱の伝導性が比較的悪い樹脂製とした場合、保護時に、液晶表示素子33、光源34および駆動回路基板37へ伝わる熱を遮蔽して、これらの電子部品を熱から保護することができる。
【0041】
また、突出片42,45を挿通孔40,50に遊挿することによって、ケース31,32:32,36同士は接着されない。したがって、たとえば保護された電子部品が不良品であった場合、変形部55を切断し、ケース31,32:32,36を開封して電子部品を取出すことができる。このとき、挿通孔40,50が設けられたケース31,36は再利用が可能である。また、出荷先などで変形部55を切断した場合、図4に示されるような切断面56によって分解の痕跡を残すこととなり、開封を容易に発見することができる。したがって、電子部品の改造を容易に発見することができる。また、突出片42,45が設けられたフレームケース32を入手を不可能としておけば、電子部品の保護構造を復元できないようにすることができる。遊挿状態は、挿通孔40,50の直径、突出片42,45の直径、加熱温度や圧力などの条件を調整することによって、得られる。
【0042】
また、複数(本実施形態では2)の挿通孔40,50および突出片42,45によって、ケース31,32:32,36同士を互いに反対方向に平行回転させて開封することを防止できる。
【0043】
また、挿通孔40,50が凹所54に設けられるので、変形部55を切断しにくくでき、ケース31,32;32,36の開封を防止することができる。また保護後において、突出片42,45が表面31a,36aから飛出さないシンプルな形状とすることができる。
【0044】
なお、本実施形態では光源34を組込んだ液晶表示装置38について説明したが、光源34の寿命を考慮して、光源34を取外し可能にしてもかまわない。また、光源が不要な反射型の液晶表示装置であってもかまわない。本実施形態の液晶表示装置38では、フレームケース32を共用し、表保護ケース31とフレームケース32とを、また裏保護ケース36とフレームケース32とをそれぞれ保護する例について説明したが、一対のケース間に電子部品を配置して保護するものであればどのような構成であってもかまわない。
【0045】
図5は、本発明の他の実施形態である保護構造を示す断面図である。本実施形態は、変形部55の切断を検出可能にしたものである。凹所54には変形部55を介して互いに対向する位置に開口部57がそれぞれ設けられる。具体的に、変形部55の鉛直方向60の中心部と水平方向62の中心部とが交差する中心点61を介して、対向する位置に設けられる。該開口部57に臨んで発光素子58と受光素子59とがそれぞれ配置される。発光素子58および受光素子59は、駆動回路基板37に実装される。
【0046】
変形部55があるときには発光素子58からの光は該変形部55で遮光されて受光素子59には到達しないが、変形部55が切断されたときには発光素子58からの光が受光素子59に到達する。このとき、受光素子59は光検出信号を出力する。駆動回路基板37に実装された表示制御回路は、光検出信号によって変形部55が切断されたことを認識し、該光検出信号に基づく液晶駆動信号によって液晶表示素子33の表示状態を制御する。たとえば、液晶駆動信号を遮断して表示しない状態としたり、所定の警告表示状態としたりする。
【0047】
このようにして、保護される電子部品を用いてケース31,32:32,36の開封を報知することによって、報知のためだけに発光ダイオードなどを別途設ける必要がなく、報知のための構成を安価に実現できる。本実施形態では、光学的に検出する例について説明したが、電気的に検出するようにしてもかまわない。
【0048】
なお、液晶表示装置38が遊戯機器として公共的に用いられる場合、上述したような保護構造によってケースの容易な開封を防止することによって、電子部品の改造を阻止し、不正使用を防止することができる。本実施形態では液晶表示素子33、光源34および駆動回路基板37を保護したが、保護される電子部品はこれに限るものではない。
【0049】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、電子部品が介在された一方ケースの挿通孔には他方ケースの突出片が挿通され、該突出片の先端部に挿通孔よりも大きい形状で、復元不可能に形成された変形部によって、少ない構成要素でケースの容易な開封を防止でき、小型、簡単かつ安価な保護構造が実現できる。これによって、電子部品の改造を阻止できる。
さらに突出片を挿通孔に遊挿してケース同士を接着しないようにすることによって、保護された電子部品が不良品であった場合などに、変形部を切断し、ケースを開封して電子部品を取出すことができる。このとき、挿通孔が設けられたケースは再利用が可能である。また、出荷先などでは、変形部の切断面によって開封したことを容易に発見でき、電子部品の改造も容易に発見できる。突出片側のケースを入手不可能としておけば、保護構造の復元が阻止できる。
【0050】
また本発明によれば、突出片が設けられた金属や樹脂製のケースでは熱や圧力によって容易に変形部が形成でき、また熱の伝導性が比較的悪い樹脂製ケースでは、保護される電子部品を保護時の熱から保護することができる。
【0052】
また本発明によれば、複数の挿通孔および突出片によって、ケース同士を互いに反対方向に平行回転させて開封することを防止できる。
【0053】
また本発明によれば、挿通孔を凹所に設けることによって、変形部を切断しにくくでき、ケースの開封を防止することができる。また、保護後において突出片がケース表面から飛出さないシンプルな構造とすることができる。
【0054】
また本発明によれば、突出片の状態が検出されるので、突出片が切断されてケースが開封されたことを報知することができる。
【0055】
また本発明によれば、突出片の状態の検出結果に応じて電子部品の動作を制御可能としたので、報知のための部品を別途設けることなく安価に開封を報知することができる。
【0056】
また本発明によれば、液晶表示素子、該素子の駆動回路基板または光源である電子部品を一対のケースの間に配置して保護することができる。このような電子部品を保護した装置を、たとえば遊戯機器として公共的に用いた場合、ケースの容易な開封を防止することによって、電子部品の改造を阻止し、不正使用を防止することができる。
【0057】
また本発明によれば、挿通孔に突出片を挿通し、突出片の先端部を変形して変形部を形成することによって、ケースの容易な開封を防止できる保護構造を容易に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である電子部品の保護構造によって保護された液晶表示装置38の一部分を示す分解斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態である電子部品の保護構造によって保護された液晶表示装置38を示す分解斜視図である。
【図3】保護方法を段階的に示す図である。
【図4】変形部55の切断面56を示す断面図である。
【図5】本発明の他の実施形態である保護構造を示す断面図である。
【図6】図6(A)は、第1の従来技術である液晶表示装置の構造を示す分解斜視図であり、図6(B)は断面図である。
【図7】第2の従来技術である液晶表示装置の構造を示す断面図である。
【図8】電気的にケースの開封を検出する封印装置1を示す回路図である。
【図9】スライダ21と保護カバー22とを示す図である。
【符号の説明】
31 表保護ケース
32 フレームケース
33 液晶表示素子
34 光源
35 液晶表示パーツ
36 裏保護ケース
37 駆動回路基板
38 液晶表示装置
40,50 挿通孔
42,45 突出片
54 凹所
55 変形部
57 開口部
58 発光素子
59 受光素子

Claims (8)

  1. 電子部品を一対のケース間に配置して保護する電子部品の保護構造において、
    一対のケースのうちのいずれか一方ケースには挿通孔が設けられ、他方ケースには挿通孔に挿通された突出片が設けられ、
    前記突出片の先端部には、挿通孔よりも大きい形状で、復元不可能に変形された変形部が形成され、
    前記突出片は、挿通孔に遊挿されていることを特徴とする電子部品の保護構造。
  2. 前記突出片が設けられたケースは、金属または樹脂製であることを特徴とする請求項1記載の電子部品の保護構造。
  3. 前記挿通孔および突出片は、複数設けられていることを特徴とする請求項1記載の電子部品の保護構造。
  4. 前記挿通孔は、ケース表面に形成された凹所に設けられていることを特徴とする請求項1記載の電子部品の保護構造。
  5. 前記突出片が切断されたことを検出する検出手段を含むことを特徴とする請求項1記載の電子部品の保護構造。
  6. 前記検出手段の検出結果に応じて、電子部品の動作が制御されることを特徴とする請求項5記載の電子部品の保護構造。
  7. 前記電子部品は、液晶表示素子、該液晶表示素子の駆動回路基板または光源であることを特徴とする請求項1記載の電子部品の保護構造。
  8. 挿通孔と突出片とがそれぞれ設けられた一対のケースおよび電子部品を準備し、一対のケースの間に電子部品を配置して挿通孔に突出片を遊挿し、突出片の先端部を挿通孔よりも大きく復元不可能に変形して変形部を形成することを特徴とする電子部品の保護方法。
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