JPH11274741A - 電子部品の保護構造および保護方法 - Google Patents

電子部品の保護構造および保護方法

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JPH11274741A
JPH11274741A JP7464098A JP7464098A JPH11274741A JP H11274741 A JPH11274741 A JP H11274741A JP 7464098 A JP7464098 A JP 7464098A JP 7464098 A JP7464098 A JP 7464098A JP H11274741 A JPH11274741 A JP H11274741A
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JP
Japan
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pin member
electronic component
case
liquid crystal
insertion hole
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JP7464098A
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English (en)
Inventor
Yoko Sumida
陽子 隅田
Takuji Yamatani
拓司 山谷
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケースの開封を防止して電子部品の改造を阻
止できる小型、簡単、かつ安価な電子部品の保護構造お
よび保護方法を提供する。 【解決手段】 表および裏保護ケース102,107に
設けられた挿通孔109,111には、保護ピン部材1
08aが挿通される。該保護ピン部材108aの一方端
部には平面部114が形成されており、挿通後、他方端
部には変形部115が形成される。平面部114および
変形部115は、挿通孔109,111よりも大きく復
元不可能である。したがって、ケース102,107は
容易には開封できず、ケース間で保護された電子部品の
容易な取出しを防止でき、改造を阻止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示素子、該
液晶表示素子の駆動回路基板または光源などの電子部品
を一対のケースで保護する電子部品の保護構造および保
護方法に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置は、液晶表示素子、該素子
の駆動回路基板および光源などの電子部品を備える。液
晶表示素子、駆動回路基板または光源は、一対のケース
間に配置され保護されて用いられる。このように、ケー
スによって電子部品が外部環境から保護される。
【0003】第1の従来技術である液晶表示装置では、
一方ケースと他方ケースとの間に電子部品が配置され、
一方ケースよりも大きい他方ケースで電子部品と一方ケ
ースとが覆われる。ここで、他方ケースの側面には開口
部が形成されている。一方ケースの側面には該一方ケー
スの外方に向かい、かつ他方ケースの開口部の深さとほ
ぼ同じ高さの凸部が形成されている。開口部に凸部が嵌
め込まれて組み立てられる。第2の従来技術である液晶
表示装置では、一対のケースは電子部品とともにタッピ
ングネジによって螺合されて、組立てられる。
【0004】これらの従来技術では、一対のケースを開
封して電子部品を取出し、再び組立て、分解の痕跡を残
さずに復元することができる。したがって、たとえば電
子制御式のパチンコなどの遊戯機器に適用されて公共的
に用いられる液晶表示装置において、電子部品を取出し
て改造し、その痕跡を残さずに復元して、不正に使用す
ることができる。
【0005】電子部品の改造防止対策として、ケースの
開封を電気的に検出する装置が、たとえば実用新案登録
番号第3020870号公報に開示されている。
【0006】また、実開平4−72054号公報には、
車両内における表示装置の保護のための保護カバーの取
付構造が開示されている。表示装置はダッシュボード内
に埋込まれて引出し可能に設けられる。具体的には、内
部に表示装置が配置されるスライダがダッシュボードに
埋込まれる。スライダの先端部には、表示装置の表示部
を保護する保護カバーが取付けられる。保護カバーの内
側表面には、スライダに取付けたときに該スライダの側
面を包囲する溝が設けられており、またスライダの先端
部には複数の孔が設けられており、スライダ内方側から
孔を包囲する保護カバーの溝部分がスポット溶着され
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、実用新案登録
番号第3020870号公報に示されるような装置によ
って電気的にケースの開封を検出する場合、センサ、フ
リップフロップ、内部電源および発光ダイオードなどが
必要であり、構成要素が増加して、構造が大型かつ複雑
化し、高価となる。実開平4−72054号公報に示さ
れるような取付構造を電子部品の保護構造に適用した場
合、電子部品が不良品であったときなど、ケースを一旦
開封すると、該ケースは一方および他方とも再使用でき
ず、部品の利用効率が悪い。
【0008】本発明の目的は、ケースの開封を防止して
電子部品の改造を阻止できる小型、簡単かつ安価な電子
部品の保護構造および保護方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、電子部品を一
対のケース間に配置して保護する電子部品の保護構造に
おいて、一対のケースにはともに挿通孔が設けられ、両
端部に挿通孔よりも大きく復元不可能に変形された変形
部を有するピン部材が、前記挿通孔に挿通されているこ
とを特徴とする電子部品の保護構造である。
【0010】本発明に従えば、挿通孔が設けられた一方
および他方ケースの間に、電子部品が配置される。挿通
孔にはピン部材が挿通され、該ピン部材の先端部には挿
通孔よりも大きく復元不可能に変形された変形部が形成
されている。このような変形部によって一方および他方
ケースは、容易には開封できない。したがって、電子部
品を取出して改造することを防止できる。このような保
護構造は、機械的な加工のみで比較的少ない構成要素で
安価に実現でき、構造が簡単で小型である。
【0011】また本発明は、前記挿通孔は、ケース表面
に形成された凹所に設けられていることを特徴とする。
【0012】本発明に従えば、挿通孔が凹所に設けられ
るので、保護後において変形部を切断しにくくでき、ケ
ースの容易な開封を防止することができる。また、保護
後において突出片がケース表面から飛び出さないシンプ
ルな形状とすることができる。
【0013】また本発明は、前記電子部品は、液晶表示
素子、該液晶表示素子の駆動回路基板または光源である
ことを特徴とする。
【0014】本発明に従えば、液晶表示素子、該素子の
駆動回路基板または光源である電子部品を一対のケース
の間に配置して保護することができる。このような電子
部品を有する装置が遊戯機器として公共的に用いられる
場合、上述したような保護構造によってケースの容易な
開封を防止することによって、電子部品の改造を阻止
し、不正使用を防止することができる。
【0015】また本発明は、挿通孔がそれぞれ設けられ
た一対のケースと、電子部品と、ピン部材とを準備し、
一対のケースの間に電子部品を配置し、挿通孔にピン部
材を挿通し、ピン部材の端部を挿通孔よりも大きく復元
不可能に変形して変形部を形成することを特徴とする電
子部品の保護方法である。
【0016】本発明に従えば、上述のようにしてケース
を容易に開封できない保護構造を作成できる。
【0017】また本発明は、前記ピン部材の端部であっ
て挿通孔に挿通する一方端部とは反対の他方端部に前記
挿通孔よりも大きい平面部が形成され、挿通後のピン部
材の一方端部に前記変形部を形成することを特徴とす
る。
【0018】本発明に従えば、ピン部材に形成する変形
部は一方端部のみでよく、簡単に保護構造が作成でき、
作業性が向上する。
【0019】また本発明は、前記ピン部材の端部であっ
て挿通孔に挿通する一方端部は先細状に形成され、ピン
部材の最大直径は前記挿通孔の内径よりも大きく、かつ
ピン部材の長さは挿通孔の全体の長さよりも長く選ば
れ、挿通後のピン部材の一方端部に前記変形部を形成す
ることを特徴とする。
【0020】本発明に従えば、ピン部材を先細状の一方
端部から挿通孔に挿通すると、ピン部材の最大直径は挿
通孔の内径よりも大きいので、ピン部材の直径と挿通孔
の内径とが一致した位置でピン部材の挿通が停止され、
ピン部材を仮固定することができる。また、ピン部材の
長さは挿通孔の全体の長さよりも長いので、仮固定した
状態で一方端部は挿通孔から突出し、突出した部分に変
形部が形成される。仮固定した状態で変形部が形成でき
るので、変形のための作業が容易となる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態であ
る電子部品の保護構造によって保護された液晶表示装置
101aを示す分解斜視図である。図2は、液晶表示装
置101aの断面図である。液晶表示装置101aは、
表保護ケース102、液晶表示素子103、光源10
4、フレームケース105、駆動回路基板106および
裏保護ケース107を含んで構成される。液晶表示素子
103および光源104は表保護ケース102とフレー
ムケース105との間に配置され、駆動回路基板106
はフレームケース105と裏保護ケース107との間に
配置される。
【0022】表保護ケース102は、液晶表示素子10
3の表示面および光源104の光照射面が臨む透光部1
12を有する。表保護ケース102の表面102aには
挿通孔109が形成されている。挿通孔109は、単一
であっても複数であってもよいが、本実施形態では1つ
の例を説明する。また、表保護ケース102は金属製で
あっても樹脂製であってもよいが、本実施形態では板金
製とした。
【0023】表保護ケース102とフレームケース10
5との間の表保護ケース102側に液晶表示素子103
が配置され、フレームケース105側に光源104が配
置される。フレームケース105の表面105aには、
挿通孔110が形成されている。また、フレームケース
105は金属製であっても樹脂製であってもよいが、本
実施形態ではプラスチック樹脂製とした。
【0024】液晶表示素子103は絵素と呼ばれる最小
の表示単位が規則的に配列されて成り、該絵素に独立し
た駆動電圧をそれぞれ印加するための配線が施された2
枚の透光性基板の間に、駆動電圧によって光学特性が変
化する光変調素子としての液晶を備える。光源104
は、液晶表示素子103に光照射して視認性を向上させ
るためのものであり、直下型蛍光ランプであっても平面
光源であってもよいが、本実施形態では、面内端部に配
置される蛍光ランプと、該ランプからの光を前面に導く
導光体とを含むものとした。表保護ケース102とフレ
ームケース105の間には、正常に動作すると確認され
た液晶表示素子103および光源104が配置されてい
る。具体的には、液晶表示素子103と光源104はフ
レームケース105に両面テープなどによって固定さ
れ、表保護ケース102が被せられる。
【0025】裏保護ケース107の表面107aには、
挿通孔111が形成されている。また、裏保護ケース1
07は金属製であっても樹脂製であってもよいが、本実
施形態では表保護ケース102と同様に板金製とした。
駆動回路基板106は、液晶表示素子103の各絵素に
独立した駆動電圧をそれぞれ印加するものであり、フレ
ームケース105と裏保護ケース107との間に配置さ
れる。
【0026】前記挿通孔109〜111には1本の保護
ピン部材108aが挿通されている。保護ピン部材10
8aの先端部は、挿通孔109〜111よりも大きく変
形している。このようにして、液晶表示素子103、光
源104および駆動回路基板106が、フレームケース
105を介して、表保護ケース102および裏保護ケー
ス107によって保護されて、液晶表示装置101aと
される。
【0027】図3は、保護方法を段階的に示す図であ
る。ここで、保護方法とは、挿通孔109〜111に挿
通された保護ピン部材108aの先端部を、挿通孔10
9〜111よりも大きく復元不可能に変形する方法であ
る。なお、保護工程を実施する前に液晶表示装置の動作
検査が実施され、動作不良品があったときには分解し修
正され、正常に動作するもののみが保護される。
【0028】準備される保護ピン部材108aは長細状
であるが、特に、図3(A)に示されるように、挿通孔
109〜111に挿通される一方端部とは反対の他方端
部に、挿通孔よりも大きい平面部114が形成されてお
り、かつ保護ピン部材108aの長さは挿通孔109〜
111の全体の長さよりも長いことが好ましい。
【0029】図3(B)に示されるように挿通孔109
〜111に保護ピン部材108aが一方端部から挿通さ
れる。保護ピン部材108aの挿通長さは、平面部11
4によって規制される。挿通孔109〜111から突出
した保護ピン部材108aの一方端部には、図3(C)
に示されるように変形部115が形成される。変形部1
15は、保護ピン部材108aの一方端部に熱と荷重と
を加えることによって形成できるが、熱と荷重とをとも
に加える必要はなく、熱のみまたは荷重のみであっても
かまわない。
【0030】変形部115は、挿通孔109〜111よ
りも大きい形状で復元不可能に形成される。このような
変形部115および平面部114によって、ケース10
2,107を容易に開封することができなくなり、液晶
表示素子103、光源104および駆動回路基板106
の改造を阻止できる。このような保護構造は機械的な加
工のみで実現でき、また比較的少ない構成要素で実現で
きるので、構造が簡単で小型であり、また安価である。
【0031】また、フレームケース105を、熱の伝導
性が比較的悪い樹脂製とすることによって、保護時に、
液晶表示素子103、光源104および駆動回路基板1
06へ伝わる熱を遮蔽して、これらの電子部品を熱から
保護することができる。
【0032】また、保護ピン部材108aを挿通孔10
9〜111に遊挿することによって、ケース102,1
07同士は接着されない。したがって、たとえば保護さ
れた電子部品が不良品であった場合、平面部114また
は変形部115を切断し、ケース102,107を開封
して電子部品を取出すことができる。このとき、保護ピ
ン部材108a以外の構成要素はすべて再利用が可能で
ある。
【0033】また、出荷先などで平面部114または変
形部115を切断した場合、保護ピン部材108aがな
くなるので、開封を容易に発見することができる。した
がって、電子部品の改造を容易に発見することができ
る。遊挿状態は、挿通孔109〜111の直径、保護ピ
ン部材108aの直径、加熱温度や圧力などの条件を調
整することによって得られる。
【0034】また、挿通孔109を表保護ケース102
の表面102aの凹所113に設けることが好ましい。
同様にして、挿通孔111を裏保護ケース107の表面
107aの凹所(図示せず)に設けることが好ましい。
これによって、平面部114や変形部115を切断しに
くくでき、ケース102,107の開封をさらに防止す
ることができる。また保護後において、保護ピン部材1
08aが表保護ケース102の表面102aや裏保護ケ
ース107の表面107aから飛出さないシンプルな形
状とすることができる。
【0035】なお、本実施形態では光源104を組込ん
だ液晶表示装置101aについて説明したが、光源10
4の寿命を考慮して、光源104を取外し可能にしても
かまわない。また、光源が不要な反射型の液晶表示装置
であってもかまわない。
【0036】また本実施形態の液晶表示装置101aで
は、フレームケース105を介して、表保護ケース10
2と裏保護ケース107とで電子部品を保護する例につ
いて説明したが、一対のケース間に電子部品を配置して
保護するものであればどのような構成であってもかまわ
ない。たとえば、フレームケース105に挿通孔110
を設けなくてもかまわない。また、フレームケース10
5だけでなく、液晶表示素子103、光源104および
駆動回路基板106などの電子部品に挿通孔を設けても
かまわない。
【0037】図4は、本発明の実施形態である電子部品
の保護構造によって保護された他の液晶表示装置101
b,101cを示す断面図である。液晶表示装置101
b,101cはいずれも前記液晶表示装置101aの表
保護ケース102、液晶表示素子103、光源104お
よび裏保護ケース107を含んで構成される。すなわ
ち、フレームケース105および駆動回路基板106を
用いないこと以外は液晶表示素子101aと同様にして
構成される。保護ピン部材108aによって、表および
裏保護ケース102,107のみが挟持される。フレー
ムケース105および駆動回路基板106を用いず、よ
り小型化、薄型化および低コスト化を図った場合でも、
本発明の保護構造によって液晶表示素子103および光
源104を保護することができる。
【0038】なお、図4(A)に示す液晶表示装置10
1bでは、表保護ケース102と裏保護ケース107と
に嵌合部116を設けている。表および裏保護ケース1
02,107で液晶表示素子103および光源104を
挟持して嵌合部116を形成した後、保護ピン部材10
8aで表および裏保護ケース102,107を確実に固
定することができる。すなわち、モジュールの完成後に
保護ピン部材108aを変形すればよいので、容易に変
形できて生産性が向上する。
【0039】また、図4(B)に示す液晶表示装置10
1cでは、前記嵌合部116は設けていない。すなわ
ち、表および裏保護ケース102,107で液晶表示素
子103および光源104を挟持した後、保護ピン部材
108aで表および裏保護ケース102,107を確実
に固定している。したがって、さらに小型化および低コ
スト化が図れる。
【0040】図5は、本発明の実施形態である電子部品
の保護構造によって保護されたさらに他の液晶表示装置
101dを示す断面図である。液晶表示装置101d
は、前記液晶表示装置101aの表保護ケース102、
液晶表示素子103、光源104、フレームケース10
5、駆動回路基板106および裏保護ケース107を含
んで構成されるが、フレームケース105および駆動回
路基板106が複数含まれる。保護ピン部材108aに
よって、複数のフレームケース105を介して表および
裏保護ケース102,107が挟持される。複数のフレ
ームケース105を用いた場合や複数の駆動回路基板1
06を用いた場合でも、本発明の保護構造によって複数
のフレームケース105の全てまたは一部に挿通孔を設
け、保護ピン部材108aを挿通して変形部を設けるこ
とによって、液晶表示素子103、光源104および駆
動回路基板106を保護することができる。また、各構
成要素の一体性や配置精度を向上することができ、配置
の間違いを防止することができる。
【0041】図6は、本発明の実施形態である電子部品
の保護構造によって保護されたさらに他の液晶表示装置
101eを示す断面図である。液晶表示装置101e
は、前記液晶表示装置101aの表保護ケース102、
液晶表示素子103、光源104および裏保護ケース1
07を含んで構成される。すなわち、フレームケース1
05および駆動回路基板106を用いず、裏保護ケース
107が樹脂製であること以外は液晶表示素子101a
と同様にして構成される。保護ピン部材108aによっ
て、表および裏保護ケース102,107のみが挟持さ
れる。フレームケース105および駆動回路基板106
を用いず、裏保護ケース107を樹脂製とし、より小型
化、薄型化および低コスト化を図った場合でも、本発明
の保護構造によって液晶表示素子103および光源10
4を保護することができ、また構成要素を削減すること
ができる。
【0042】図7は、保護ピン部材108aに代わって
他の保護ピン部材108bを用いた保護方法を段階的に
示す図である。準備される保護ピン部材108bは前記
保護ピン部材108aと同様に長細状であるが、特に、
図7(A)に示されるように、挿通孔に挿通される一方
端部が先細状になっており、かつ保護ピン部材108b
の最大直径は挿通孔109〜111の内径よりも大き
く、さらに保護ピン部材108bの長さは挿通孔109
〜111の全体の長さよりも長いことを特徴とする。本
実施形態では、円錐状の保護ピン部材108bを用いた
が、先細状であればどのような形状であってもよく、角
錐状など錐状であってもかまわない。
【0043】図7(B)に示されるように挿通孔109
〜111に保護ピン部材108bが一方端部から挿通さ
れる。保護ピン部材108bの挿通長さは、保護ピン部
材108bの直径および挿通孔109〜111の内径に
よって規制される。挿通孔109〜111から突出した
保護ピン部材108bの一方端部には、前述したのと同
様にして図7(C)に示されるように変形部115が形
成され、ケース102,107の容易な開封を防止する
ことができ、液晶表示素子103、光源104および駆
動回路基板106などの電子部品の改造を阻止できる。
【0044】このような保護ピン部材108bを用いる
ことによって、保護ピン部材108bの最大直径は挿通
孔109〜111の内径よりも大きいので、保護ピン部
材108bの直径と挿通孔109〜111の内径とが一
致した位置で、保護ピン部材108bは挿通できなくな
り、このような状態で保護ピン部材108bを仮固定す
ることができる。また、保護ピン部材108bの長さは
挿通孔109〜111の全体の長さよりも長いので、仮
固定した状態で一方端部は挿通孔109〜111から突
出し、突出した部分に変形部115が形成される。仮固
定した状態で変形部115が形成できるので、変形のた
めの作業が容易となる。
【0045】なお、液晶表示装置101a〜101eが
遊戯機器として公共的に用いられる場合、上述したよう
な保護構造によってケースの容易な開封を防止すること
によって、電子部品の改造を阻止し、不正使用を防止す
ることができる。本実施形態では液晶表示素子103、
光源104および駆動回路基板106を保護したが、保
護される電子部品はこれに限るものではない。
【0046】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、電子部品
が介在された一方および他方ケースの挿通孔にはピン部
材が挿通され、該ピン部材の先端部に挿通孔よりも大き
く復元不可能に形成された変形部によって、少ない構成
要素でケースの容易な開封を防止でき、小型、簡単かつ
安価な保護構造が実現できる。これによって、電子部品
の改造を阻止できる。
【0047】また本発明によれば、挿通孔を凹所に設け
ることによって、変形部を切断しにくくでき、ケースの
開封を防止することができる。また、保護後において突
出片がケース表面から飛出さないシンプルな構造とする
ことができる。
【0048】また本発明によれば、液晶表示素子、該素
子の駆動回路基板または光源である電子部品を一対のケ
ースの間に配置して保護することができる。このような
電子部品を保護した装置を、たとえば遊戯機器として公
共的に用いた場合、ケースの容易な開封を防止すること
によって、電子部品の改造を阻止し、不正使用を防止す
ることができる。
【0049】また本発明によれば、挿通孔にピン部材を
挿通し、ピン部材の先端部を変形して変形部を形成する
ことによって、ケースの容易な開封を防止できる保護構
造を容易に実現できる。
【0050】また本発明によれば、ピン部材の一端部に
平面部を形成しておくことによって、ピン部材に形成す
る変形部は一方端部のみでよく、簡単に保護構造が作成
でき、作業性が向上する。
【0051】また本発明によれば、ピン部材を先細状の
一方端部から挿通孔に挿通すると、ピン部材の直径と挿
通孔の内径とが一致した位置でピン部材の挿通が停止さ
れ、このような状態でピン部材を仮固定して挿通孔から
突出した一方端部に変形部を形成することによって、変
形部を容易に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である電子部品の保護構造
によって保護された液晶表示装置101aを示す分解斜
視図である。
【図2】前記液晶表示装置101aの断面図である。
【図3】保護方法を段階的に示す図である。
【図4】本発明の実施形態である電子部品の保護構造に
よって保護された他の液晶表示装置101b,101c
を示す断面図である。
【図5】発明の実施形態である電子部品の保護構造によ
って保護されたさらに他の液晶表示装置101dを示す
断面図である。
【図6】本発明の実施形態である電子部品の保護構造に
よって保護されたさらに他の液晶表示装置101eを示
す断面図である。
【図7】保護ピン部材108aに代わって他の保護ピン
部材108bを用いた保護方法を段階的に示す図であ
る。
【符号の説明】
101a〜101e 液晶表示装置 102 表保護ケース 103 液晶表示素子 104 光源 105 フレームケース 106 駆動回路基板 107 裏保護ケース 108a,108b 保護ピン部材 109〜111 挿通孔 113 凹所 114 平面部 115 変形部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子部品を一対のケース間に配置して保
    護する電子部品の保護構造において、 一対のケースにはともに挿通孔が設けられ、 両端部に挿通孔よりも大きく復元不可能に変形された変
    形部を有するピン部材が、前記挿通孔に挿通されている
    ことを特徴とする電子部品の保護構造。
  2. 【請求項2】 前記挿通孔は、ケース表面に形成された
    凹所に設けられていることを特徴とする請求項1記載の
    電子部品の保護構造。
  3. 【請求項3】 前記電子部品は、液晶表示素子、該液晶
    表示素子の駆動回路基板または光源であることを特徴と
    する請求項1記載の電子部品の保護構造。
  4. 【請求項4】 挿通孔がそれぞれ設けられた一対のケー
    スと、電子部品と、ピン部材とを準備し、一対のケース
    の間に電子部品を配置し、挿通孔にピン部材を挿通し、
    ピン部材の端部を挿通孔よりも大きく復元不可能に変形
    して変形部を形成することを特徴とする電子部品の保護
    方法。
  5. 【請求項5】 前記ピン部材の端部であって挿通孔に挿
    通する一方端部とは反対の他方端部に前記挿通孔よりも
    大きい平面部が形成され、挿通後のピン部材の一方端部
    に前記変形部を形成することを特徴とする請求項4記載
    の電子部品の保護方法。
  6. 【請求項6】 前記ピン部材の端部であって挿通孔に挿
    通する一方端部は先細状に形成され、ピン部材の最大直
    径は前記挿通孔の内径よりも大きく、かつピン部材の長
    さは挿通孔の全体の長さよりも長く選ばれ、挿通後のピ
    ン部材の一方端部に前記変形部を形成することを特徴と
    する請求項4記載の電子部品の保護方法。
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