JPH1174659A - 電子部品の保護構造および保護方法 - Google Patents

電子部品の保護構造および保護方法

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JPH1174659A
JPH1174659A JP23485697A JP23485697A JPH1174659A JP H1174659 A JPH1174659 A JP H1174659A JP 23485697 A JP23485697 A JP 23485697A JP 23485697 A JP23485697 A JP 23485697A JP H1174659 A JPH1174659 A JP H1174659A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケースの開封を防止して電子部品の改造を阻
止できる小型、簡単、かつ安価な電子部品の保護構造お
よび保護方法を提供する。 【解決手段】 一方ケースの表面31a,36aに設け
られた複数の挿通孔40,50には、他方ケースの表面
32a,32cに設けられた突出片42,45がそれぞ
れ遊挿され、該突出片42,45の先端部には挿通孔4
0,50よりも大きく復元不可能に変形された変形部5
5が形成される。該変形部55によってケースは容易に
は開封できず、ケース間で保護された電子部品の容易な
取出しを防止でき、改造を阻止できる。突出片42,4
5を有するケースは金属製または樹脂製である。挿通孔
40,50は、ケース表面31a,36aの凹所54に
設けられる。変形部55の切断が検出され報知される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示素子、該
液晶表示素子の駆動回路基板または光源などの電子部品
を一対のケースで保護する電子部品の保護構造および保
護方法に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置は、液晶表示素子、該素子
の駆動回路基板および光源などの電子部品を備える。液
晶表示素子、駆動回路基板または光源は、一対のケース
間に配置され保護されて用いられる。このように、ケー
スによって電子部品が外部環境から保護される。
【0003】図6(A)は、第1の従来技術である液晶
表示装置の構造を示す分解斜視図であり、図6(B)は
断面図である。電子部品を間に配置する一対のケース1
1,12のうちのいずれか一方ケース11は他方ケース
12よりも大きく、ケース11の側面11aには開口部
13が形成されており、ケース12の側面12aにはケ
ース12の外方に向かい、かつ開口部13の深さとほぼ
同じ高さの凸部14が形成されている。ケース11,1
2の間に配置された電子部品は、ケース12がケース1
1によって覆われて開口部13と凸部14とが互いには
めこまれることによって、組立てられる。
【0004】図7は、第2の従来技術である液晶表示装
置の構造を示す断面図である。一対のケース15,16
は、電子部品18とともにタッピングネジ17によって
螺合されて、組立てられる。
【0005】第1の構造では、側面11a,12a間に
隙間を作ることによってケース11,12を開封して電
子部品を取出し、再び組立て、分解の痕跡を残さずに復
元することができる。第2の構造でも同様に、タッピン
グネジ17を緩めることによってケース15,16を開
封して電子部品を取出し、再び組立て、分解の痕跡を残
さずに復元することができる。したがって、たとえば電
子制御式のパチンコなどの遊戯機器に適用されて公共的
に用いられる液晶表示装置において、電子部品を取出し
て改造し、その痕跡を残さずに復元して、不正に使用す
ることができる。
【0006】電子部品の改造防止対策として、ケースの
開封を検出する装置が、たとえば実用新案登録番号第3
020870号公報に開示されている。該公報に開示さ
れた技術は、図8に示されるような封印装置1によって
電気的にケースの開封を検出している。具体的に、封印
装置1は、記憶回路2、発振器3、分周器4、表示・出
力回路5および消去回路6を備える。記憶回路2におい
て、センサSEでケースの開封が検出されると、その検
出信号がフリップフロップFFに記憶される。センサS
EおよびフリップフロップFFには、内部電源C1から
常時電源電圧が供給される。したがって、外部電源電圧
が遮断されても記憶動作は継続される。外部電源電圧を
供給して、発振器3、分周器4および表示・出力回路5
を動作させ、発振器3からの信号S0を分周器4で分周
し、分周信号S1,S2を用いて表示信号を生成し、発
光ダイオードLED1を点滅させる。発光ダイオードL
ED1の点滅パターンはフリップフロップFFの出力に
応じて切換えられ、発光ダイオードLED1の点滅状態
によってケースの開封が速やかに報知される。
【0007】また、実開平4−72054号公報には、
車両内における表示装置の保護のための保護カバーの取
付構造が開示されている。表示装置はダッシュボード内
に埋込まれて引出し可能に設けられる。具体的には、図
9に示されるようなスライダ21がダッシュボードに埋
込まれ、該スライダ21内に表示装置が配置され、表示
装置はスライダ21とともに引出される。スライダ21
の先端部に取付けられて表示装置の表示部を保護する保
護カバー22の内側表面には、スライダ21に取付けた
ときに該スライダ21の側面を包囲する溝25が設けら
れている。また、スライダ21の先端部には複数の孔2
3が設けられている。スライダ21の先端部に保護カバ
ー22を被せ、スライダ内方側から孔23を包囲する保
護カバー22の溝部分がスポット溶着され、これによっ
て溶着部24が形成される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図8に示され
るような装置によって電気的にケースの開封を検出する
場合、センサSE、フリップフロップFF、内部電源C
1および発光ダイオードLED1などが必要であり、構
成要素が増加して、構造が大型かつ複雑化し、高価とな
る。図9に示されるような取付構造を電子部品の保護構
造に適用した場合、電子部品が不良品であったときな
ど、ケースを一旦開封すると、該ケースは一方および他
方とも再使用できず、部品の利用効率が悪い。
【0009】本発明の目的は、ケースの開封を防止して
電子部品の改造を阻止できる小型、簡単かつ安価な電子
部品の保護構造および保護方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、電子部品を一
対のケース間に配置して保護する電子部品の保護構造に
おいて、一対のケースのうちのいずれか一方ケースには
挿通孔が設けられ、他方ケースには挿通孔に挿通された
突出片が設けられ、前記突出片の先端部には、挿通孔よ
りも大きく復元不可能に変形された変形部が形成されて
いることを特徴とする電子部品の保護構造である。
【0011】本発明に従えば、挿通孔が設けられた一方
ケースと、突出片が設けられた他方ケースとの間に、電
子部品が配置される。挿通孔には突出片が挿通され、該
突出片の先端部には、挿通孔よりも大きく復元不可能に
変形された変形部が形成されている。このような変形部
によって一方および他方ケースは、容易には開封できな
い。したがって、電子部品を取出して改造することを防
止できる。このような保護構造は、機械的な加工のみで
比較的少ない構成要素で安価に実現でき、構造が簡単で
小型である。
【0012】また本発明は、前記突出片が設けられたケ
ースは、金属または樹脂製であることを特徴とする。
【0013】本発明に従えば、突出片が設けられたケー
スを金属製または樹脂製とした場合、突出片を挿通孔に
挿通した後、該突出片の先端部を熱や圧力によって容易
に変形して、変形部とすることができる。また、熱の伝
導性が比較的悪い樹脂製とした場合、保護される電子部
品へ伝わる変形時の熱を遮蔽することができる。
【0014】また本発明は、前記突出片は、挿通孔に遊
挿されていることを特徴とする。
【0015】本発明に従えば、突出片は挿通孔に遊挿さ
れているのでケース同士は接着されない。したがって、
たとえば保護された電子部品が不良品であった場合、変
形部を切断し、ケースを開封して電子部品を取出すこと
ができる。このとき、挿通孔が設けられたケースは再利
用が可能である。また、出荷先などで変形部を切断して
開封した場合、切断面が形成されて分解の痕跡を残すこ
ととなるので、開封したかどうかを容易に識別でき、改
造された電子部品の不正使用を容易に発見することがで
きる。さらに、突出片側のケースを入手不可能としてお
けば、電子部品の保護構造の復元が阻止できる。
【0016】また本発明は、前記挿通孔および突出片
は、複数設けられていることを特徴とする。
【0017】本発明に従えば、複数の挿通孔および突出
片によって、ケース同士を互いに反対方向に平行回転さ
せることが不可能となり、容易な開封を防止することが
できる。
【0018】また本発明は、前記挿通孔は、ケース表面
に形成された凹所に設けられていることを特徴とする。
【0019】本発明に従えば、挿通孔が凹所に設けられ
るので、保護後において変形部を切断しにくくでき、ケ
ースの容易な開封を防止することができる。また、保護
後において突出片がケース表面から飛び出さないシンプ
ルな形状とすることができる。
【0020】また本発明は、前記突出片が切断されたこ
とを検出する検出手段を含むことを特徴とする。
【0021】本発明に従えば、突出片が切断されたこと
が検出されるので、たとえば該検出結果に応じてケース
の開封を報知することができる。
【0022】また本発明は、前記検出手段の検出結果に
応じて、電子部品の動作が制御されることを特徴とす
る。
【0023】本発明に従えば、突出片の切断の検出結果
に応じて、電子部品の動作を制御可能としたので、たと
えば電子部品が備える表示素子にケースが開封されたこ
とを表示して報知することができる。保護される電子部
品を用いて報知することによって、発光素子などを別途
設ける必要がなく、報知のための構成を安価に実現でき
る。
【0024】また本発明は、前記電子部品は、液晶表示
素子、該液晶表示素子の駆動回路基板または光源である
ことを特徴とする。
【0025】本発明に従えば、液晶表示素子、該素子の
駆動回路基板または光源である電子部品を一対のケース
の間に配置して保護することができる。このような電子
部品を有する装置が遊戯機器として公共的に用いられる
場合、上述したような保護構造によってケースの容易な
開封を防止することによって、電子部品の改造を阻止
し、不正使用を防止することができる。
【0026】また本発明は、挿通孔と突出片とがそれぞ
れ設けられた一対のケースおよび電子部品を準備し、一
対のケースの間に電子部品を配置して挿通孔に突出片を
挿通し、突出片の先端部を挿通孔よりも大きく復元不可
能に変形して変形部を形成することを特徴とする電子部
品の保護方法である。
【0027】本発明に従えば、上述のようにしてケース
を容易に開封できない保護構造を作成できる。
【0028】
【発明の実施の形態】図1および図2は、本発明の一実
施形態である電子部品の保護構造によって保護された液
晶表示装置38を示す分解斜視図である。液晶表示装置
38は、表保護ケース31、フレームケース32、液晶
表示素子33、光源34、裏保護ケース36および駆動
回路基板37を含んで構成される。液晶表示素子33お
よび光源34は、表保護ケース31(一方ケース)とフ
レームケース32(他方ケース)との間で本発明に基づ
く保護構造によって保護され、このようにして液晶表示
パーツ35が構成される。駆動回路基板37は、裏保護
ケース36(一方ケース)とフレームケース32(他方
ケース)との間で本発明に基づく保護構造によって保護
され、このようにして液晶表示装置38が構成される。
【0029】まず、図1を参照して表保護ケース31側
について説明する。表保護ケース31は、液晶表示素子
33の表示面および光源34の光照射面が臨む透光部3
9を有する。表保護ケース31の表面31aには挿通孔
40が形成されている。挿通孔40は、単一であっても
複数であってもよいが、本実施形態では2つ設けてい
る。表保護ケース31の側面31bには、穴部41が形
成されている。表保護ケース31は金属製であっても樹
脂製であってもよいが、本実施形態では板金製とした。
【0030】フレームケース32は液晶表示素子33お
よび光源34を収納する収納部44を有し、表保護ケー
ス31側に液晶表示素子33が配置され、フレームケー
ス32側に光源34が配置されて収納される。フレーム
ケース32の表面32aには、表保護ケース31側に突
出し、挿通孔40に対応した突出片42が形成されてい
る。フレームケース32の側面32bには、穴部41に
対応した凸部43が形成されている。フレームケース3
2は、金属製であっても樹脂製であってもよいが、本実
施形態ではプラスチック樹脂製とした。
【0031】液晶表示素子33は絵素と呼ばれる最小の
表示単位が規則的に配列されて成り、該絵素に独立した
駆動電圧をそれぞれ印加するための配線が施された2枚
の透光性基板の間に、駆動電圧によって光学特性が変化
する光変調素子としての液晶を備える。光源34は、液
晶表示素子33に光照射して視認性を向上させるための
ものであり、直下型蛍光ランプであっても平面光源であ
ってもよいが、本実施形態では、面内端部に配置される
蛍光ランプと、該ランプからの光を前面に導く導光体と
を含むものとした。
【0032】表保護ケース31とフレームケース32の
間には、正常に動作すると確認された液晶表示素子33
および光源34が配置されている。具体的には、液晶表
示素子33と光源34はフレームケース32の収納部4
4に両面テープなどによって固定され、表保護ケース3
1が被せられる。挿通孔40には突出片42が挿通さ
れ、穴部41と凸部43とが互いに係合されている。挿
通孔40に挿通された突出片42の先端部には、後述す
る変形部が形成されている。このようにして、液晶表示
素子33および光源34が、表保護ケース31およびフ
レームケース32によって保護されて液晶表示パーツ3
5とされる。
【0033】次に、図2を参照して裏保護ケース36側
について説明する。裏保護ケース36の表面36aに
は、挿通孔50が形成されている。挿通孔50は、単一
であっても複数であってもよいが、本実施形態では2つ
設けている。裏保護ケース36の側面36bには、凸部
51が形成されている。裏保護ケース36は、金属製で
あっても樹脂製であってもよいが、本実施形態では表保
護ケース31と同様に板金製とした。
【0034】フレームケース32の前記表面32aとは
反対の表面32cには、裏保護ケース36側に突出し、
挿通孔50に対応した突出片45が形成されている。突
出片45は、単一であっても複数であってもよいが、本
実施形態では2つ設けている。液晶表示パーツ35の側
面35b、具体的には、表保護ケース31の側面31b
には、凸部51に対応した穴部46が形成されている。
【0035】駆動回路基板37は、液晶表示素子33の
各絵素に独立した駆動電圧をそれぞれ印加するものであ
る。
【0036】フレームケース32と裏保護ケース36と
の間には、駆動回路基板37が配置されている。具体的
には、裏返しにされた液晶表示パーツ35のフレームケ
ース32上に、該ケース32に設けられた位置合わせ部
材47を用いて駆動回路基板37が位置合わせされ、か
つ該ケース32に設けられた保持爪48を用いて固定さ
れて、裏保護ケース36が被せられる。挿通孔50に突
出片45が挿通され、穴部46と凸部51とが互いに係
合され、裏保護ケース36に設けられたネジ穴52およ
びフレームケース32に設けられたネジ穴49にタッピ
ングネジ53が螺合されている。挿通孔50に挿通され
た突出片45の先端部には、後述する変形部が形成され
ている。このようにして、駆動回路基板37が、フレー
ムケース32および裏保護ケース36によって保護され
て液晶表示装置38とされる。
【0037】図3は、保護方法を段階的に示す図であ
る。ここで、保護方法とは、挿通孔40,50に挿通さ
れた突出片42,45の先端部を、挿通孔40,50よ
りも大きく復元不可能に変形する方法である。なお、保
護工程を実施する前に液晶表示装置の動作検査が実施さ
れ、動作不良品があったときには分解し修正され、正常
に動作するもののみが保護される。また、挿通孔40,
50は、図3(A)に示されるように、ケースの表面3
1a,36aに形成された凹所54に設けられる。
【0038】挿通孔40,50には、図3(B)に示さ
れるように、突出片42,45が挿通される。次に、突
出片42,45の先端部に熱と荷重とを加えて変形し
て、図3(C)および図3(D)に示されるような変形
部55を形成する。この変形は、熱と荷重とをともに加
える必要はなく、熱のみまたは荷重のみであってもかま
わない。
【0039】変形部55は、挿通孔40,50よりも大
きい形状で復元不可能に形成される。したがって、ケー
ス31,32:32,36を容易に開封することができ
なくなり、液晶表示素子33、光源34および駆動回路
基板37の改造を阻止できる。このような保護構造は機
械的な加工のみで実現でき、また比較的少ない構成要素
で実現できるので、構造が簡単で小型であり、また安価
である。
【0040】また、突出片42,45が設けられたフレ
ームケース32を、本実施形態ではプラスチック樹脂製
としたが、金属製とした場合であっても、突出片42,
45の先端部を熱や圧力によって容易に変形して、変形
部55とすることができる。また、熱の伝導性が比較的
悪い樹脂製とした場合、保護時に、液晶表示素子33、
光源34および駆動回路基板37へ伝わる熱を遮蔽し
て、これらの電子部品を熱から保護することができる。
【0041】また、突出片42,45を挿通孔40,5
0に遊挿することによって、ケース31,32:32,
36同士は接着されない。したがって、たとえば保護さ
れた電子部品が不良品であった場合、変形部55を切断
し、ケース31,32:32,36を開封して電子部品
を取出すことができる。このとき、挿通孔40,50が
設けられたケース31,36は再利用が可能である。ま
た、出荷先などで変形部55を切断した場合、図4に示
されるような切断面56によって分解の痕跡を残すこと
となり、開封を容易に発見することができる。したがっ
て、電子部品の改造を容易に発見することができる。ま
た、突出片42,45が設けられたフレームケース32
を入手を不可能としておけば、電子部品の保護構造を復
元できないようにすることができる。遊挿状態は、挿通
孔40,50の直径、突出片42,45の直径、加熱温
度や圧力などの条件を調整することによって、得られ
る。
【0042】また、複数(本実施形態では2)の挿通孔
40,50および突出片42,45によって、ケース3
1,32:32,36同士を互いに反対方向に平行回転
させて開封することを防止できる。
【0043】また、挿通孔40,50が凹所54に設け
られるので、変形部55を切断しにくくでき、ケース3
1,32;32,36の開封を防止することができる。
また保護後において、突出片42,45が表面31a,
36aから飛出さないシンプルな形状とすることができ
る。
【0044】なお、本実施形態では光源34を組込んだ
液晶表示装置38について説明したが、光源34の寿命
を考慮して、光源34を取外し可能にしてもかまわな
い。また、光源が不要な反射型の液晶表示装置であって
もかまわない。本実施形態の液晶表示装置38では、フ
レームケース32を共用し、表保護ケース31とフレー
ムケース32とを、また裏保護ケース36とフレームケ
ース32とをそれぞれ保護する例について説明したが、
一対のケース間に電子部品を配置して保護するものであ
ればどのような構成であってもかまわない。
【0045】図5は、本発明の他の実施形態である保護
構造を示す断面図である。本実施形態は、変形部55の
切断を検出可能にしたものである。凹所54には変形部
55を介して互いに対向する位置に開口部57がそれぞ
れ設けられる。具体的に、変形部55の鉛直方向60の
中心部と水平方向62の中心部とが交差する中心点61
を介して、対向する位置に設けられる。該開口部57に
臨んで発光素子58と受光素子59とがそれぞれ配置さ
れる。発光素子58および受光素子59は、駆動回路基
板37に実装される。
【0046】変形部55があるときには発光素子58か
らの光は該変形部55で遮光されて受光素子59には到
達しないが、変形部55が切断されたときには発光素子
58からの光が受光素子59に到達する。このとき、受
光素子59は光検出信号を出力する。駆動回路基板37
に実装された表示制御回路は、光検出信号によって変形
部55が切断されたことを認識し、該光検出信号に基づ
く液晶駆動信号によって液晶表示素子33の表示状態を
制御する。たとえば、液晶駆動信号を遮断して表示しな
い状態としたり、所定の警告表示状態としたりする。
【0047】このようにして、保護される電子部品を用
いてケース31,32:32,36の開封を報知するこ
とによって、報知のためだけに発光ダイオードなどを別
途設ける必要がなく、報知のための構成を安価に実現で
きる。本実施形態では、光学的に検出する例について説
明したが、電気的に検出するようにしてもかまわない。
【0048】なお、液晶表示装置38が遊戯機器として
公共的に用いられる場合、上述したような保護構造によ
ってケースの容易な開封を防止することによって、電子
部品の改造を阻止し、不正使用を防止することができ
る。本実施形態では液晶表示素子33、光源34および
駆動回路基板37を保護したが、保護される電子部品は
これに限るものではない。
【0049】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、電子部品
が介在された一方ケースの挿通孔には他方ケースの突出
片が挿通され、該突出片の先端部に挿通孔よりも大きく
復元不可能に形成された変形部によって、少ない構成要
素でケースの容易な開封を防止でき、小型、簡単かつ安
価な保護構造が実現できる。これによって、電子部品の
改造を阻止できる。
【0050】また本発明によれば、突出片が設けられた
金属や樹脂製のケースでは熱や圧力によって容易に変形
部が形成でき、また熱の伝導性が比較的悪い樹脂製ケー
スでは、保護される電子部品を保護時の熱から保護する
ことができる。
【0051】また本発明によれば、突出片を挿通孔に遊
挿してケース同士を接着しないようにすることによっ
て、保護された電子部品が不良品であった場合などに、
変形部を切断し、ケースを開封して電子部品を取出すこ
とができる。このとき、挿通孔が設けられたケースは再
利用が可能である。また、出荷先などでは、変形部の切
断面によって開封したことを容易に発見でき、電子部品
の改造も容易に発見できる。突出片側のケースを入手不
可能としておけば、保護構造の復元が阻止できる。
【0052】また本発明によれば、複数の挿通孔および
突出片によって、ケース同士を互いに反対方向に平行回
転させて開封することを防止できる。
【0053】また本発明によれば、挿通孔を凹所に設け
ることによって、変形部を切断しにくくでき、ケースの
開封を防止することができる。また、保護後において突
出片がケース表面から飛出さないシンプルな構造とする
ことができる。
【0054】また本発明によれば、突出片の状態が検出
されるので、突出片が切断されてケースが開封されたこ
とを報知することができる。
【0055】また本発明によれば、突出片の状態の検出
結果に応じて電子部品の動作を制御可能としたので、報
知のための部品を別途設けることなく安価に開封を報知
することができる。
【0056】また本発明によれば、液晶表示素子、該素
子の駆動回路基板または光源である電子部品を一対のケ
ースの間に配置して保護することができる。このような
電子部品を保護した装置を、たとえば遊戯機器として公
共的に用いた場合、ケースの容易な開封を防止すること
によって、電子部品の改造を阻止し、不正使用を防止す
ることができる。
【0057】また本発明によれば、挿通孔に突出片を挿
通し、突出片の先端部を変形して変形部を形成すること
によって、ケースの容易な開封を防止できる保護構造を
容易に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である電子部品の保護構造
によって保護された液晶表示装置38の一部分を示す分
解斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態である電子部品の保護構造
によって保護された液晶表示装置38を示す分解斜視図
である。
【図3】保護方法を段階的に示す図である。
【図4】変形部55の切断面56を示す断面図である。
【図5】本発明の他の実施形態である保護構造を示す断
面図である。
【図6】図6(A)は、第1の従来技術である液晶表示
装置の構造を示す分解斜視図であり、図6(B)は断面
図である。
【図7】第2の従来技術である液晶表示装置の構造を示
す断面図である。
【図8】電気的にケースの開封を検出する封印装置1を
示す回路図である。
【図9】スライダ21と保護カバー22とを示す図であ
る。
【符号の説明】
31 表保護ケース 32 フレームケース 33 液晶表示素子 34 光源 35 液晶表示パーツ 36 裏保護ケース 37 駆動回路基板 38 液晶表示装置 40,50 挿通孔 42,45 突出片 54 凹所 55 変形部 57 開口部 58 発光素子 59 受光素子

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子部品を一対のケース間に配置して保
    護する電子部品の保護構造において、 一対のケースのうちのいずれか一方ケースには挿通孔が
    設けられ、他方ケースには挿通孔に挿通された突出片が
    設けられ、 前記突出片の先端部には、挿通孔よりも大きく復元不可
    能に変形された変形部が形成されていることを特徴とす
    る電子部品の保護構造。
  2. 【請求項2】 前記突出片が設けられたケースは、金属
    または樹脂製であることを特徴とする請求項1記載の電
    子部品の保護構造。
  3. 【請求項3】 前記突出片は、挿通孔に遊挿されている
    ことを特徴とする請求項1記載の電子部品の保護構造。
  4. 【請求項4】 前記挿通孔および突出片は、複数設けら
    れていることを特徴とする請求項1記載の電子部品の保
    護構造。
  5. 【請求項5】 前記挿通孔は、ケース表面に形成された
    凹所に設けられていることを特徴とする請求項1記載の
    電子部品の保護構造。
  6. 【請求項6】 前記突出片が切断されたことを検出する
    検出手段を含むことを特徴とする請求項1記載の電子部
    品の保護構造。
  7. 【請求項7】 前記検出手段の検出結果に応じて、電子
    部品の動作が制御されることを特徴とする請求項6記載
    の電子部品の保護構造。
  8. 【請求項8】 前記電子部品は、液晶表示素子、該液晶
    表示素子の駆動回路基板または光源であることを特徴と
    する請求項1記載の電子部品の保護構造。
  9. 【請求項9】 挿通孔と突出片とがそれぞれ設けられた
    一対のケースおよび電子部品を準備し、一対のケースの
    間に電子部品を配置して挿通孔に突出片を挿通し、突出
    片の先端部を挿通孔よりも大きく復元不可能に変形して
    変形部を形成することを特徴とする電子部品の保護方
    法。
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