JP3625175B2 - 燃焼装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は燃焼空気と燃料とを予混合して燃焼させる家庭用暖房機に使用される燃焼装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
液体燃料を気化させて燃焼させる燃焼装置の代表例は、例えば、特開平3−156204号公報に示されているものがある。同公報では、灯油などの液体燃料を気化させる気化室の上部に1次火炎が形成されるバーナヘッドが設けられ、気化室の側壁には送風管と燃料供給パイプとが設置されている。気化室に、送風機から送風管を介して燃焼空気が供給され、燃料ポンプから燃料パイプを介して液体燃料が供給されて、液体燃料は気化に必要な温度まで予熱された気化面で気化され、燃焼空気との混合気が生成される。この燃焼装置における混合気中の燃焼空気の量は、灯油が理論的に完全燃焼する空気量(=理論空気量)の0.8倍程度、つまり空気比が0.8に相当する量が供給される。この混合気はバーナヘッドの炎孔上で点火装置により着火され、1次火炎が形成される。完全燃焼に必要な残りの2次空気は対流ファンから供給され、1次火炎の後流の1次燃焼ガスは完全燃焼され、この燃焼ガスが室内暖房に利用される。この種の燃焼装置は、2次空気を1次火炎の後流の1次燃焼ガスに供給するため大きな2次火炎が形成され比較的大きな燃焼室が必要となり、そのため燃焼装置全体が大きくなるという問題がある。
【0003】
この問題を解決するために、完全燃焼に必要な2次空気を1次火炎近傍に強制的に供給し、燃焼を促進させることにより2次火炎を短くして燃焼室を小さくするような燃焼装置の例が実開昭56−173819号公報に示されている。図13は、同公報に示された燃焼装置を示す部分断面図である。図において、21は本体、22は気化兼混合室、23は燃焼室、24はノズル、25は1次燃焼用空気通路、26は送風機、27は定油面器、28は加圧管、29は2次空気用空気通路、30は液体燃料供給路、31は2次空気案内板、32は炎孔、33はバルブであり、バルブ33が開になりノズル24から供給された液体燃料は送風気26から供給された1次空気と気化兼混合室22で混合され、混合された混合気は気化兼混合室22上方の炎孔32で着火されて1次火炎が形成される。また、2次空気が、2次空気用空気通路29を通って2次空気案内板31により1次火炎の方向に導かれ、1次火炎近傍に供給されて比較的短い2次火炎が形成される。
【0004】
しかしながら、この種の燃焼装置では燃焼を促進させていることにより、燃焼反応が急激に進み、2次火炎温度が上昇して窒素酸化物(以下、NOと記述)が発生しやすくなるという問題点があった。
【0005】
また、温度上昇によりバーナヘッド周囲の変形や損傷が発生する、また逆火を起こしやすくなるという問題点もあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、従来の燃焼装置では燃焼室は小さくできるもののNOが発生しやすくなったり、温度上昇によりバーナヘッド周囲の変形や損傷が発生する、また、逆火を起こしやすくなるという問題点があった。
【0007】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、2次空気を1次火炎近傍に供給して2次火炎を短くし、燃焼室を小さくすると共に、NOの発生を抑制し、かつバーナヘッド周囲の変形や損傷、また逆火の発生を防止することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る第1の燃焼装置は、液体燃料を気化する気化手段と、
前記気化手段に液体燃料を供給する液体燃料供給手段と、
前記気化手段に1次空気を供給する第1の空気供給手段と、
前記気化手段に連通し、前記気化手段により気化された燃料と前記1次空気とが混合されてなる混合気を噴出して1次火炎が形成される炎孔を備えた筒状のバーナヘッドと、
前記炎孔から噴出する混合気に着火する着火手段と、
前記1次火炎の周囲に設けられる保炎リングと、
前記1次火炎に供給して2次火炎を形成する2次空気が流通する2次空気流通路と、
前記バーナヘッドの上面に空隙を形成し、前記2次空気流通路から供給された2次空気を前記1次火炎の方向へ導くための2次空気案内板と、
前記2次空気案内板と前記バーナヘッド上面との間の空隙から前記1次火炎近傍に前記2次空気を吹き出し、その全部または一部が前記保炎リングの上端以下の位置にあり、前記2次火炎を前記保炎リングに押し付ける吹出口とを備えたものである。
【0009】
この発明に係る第2の燃焼装置は、液体燃料を気化する気化手段と、
前記気化手段に液体燃料を供給する液体燃料供給手段と、
前記気化手段に1次空気を供給する第1の空気供給手段と、
前記気化手段に連通し、前記気化手段により気化された燃料と前記1次空気とが混合されてなる混合気を噴出して1次火炎が形成される炎孔を備えた筒状のバーナヘッドと、
前記炎孔から噴出する混合気に着火する着火手段と、
前記1次火炎の周囲に設けられる保炎リングと、
前記1次火炎に供給して2次火炎を形成する2次空気が流通する2次空気流通路と、
前記バーナヘッドの上面に空隙を形成し、前記2次空気流通路から供給された2次空気を前記1次火炎の方向へ導き、前記バーナヘッドの外径より大きく、前記2次火炎が接触する2次空気案内板と、
前記2次空気案内板と前記バーナヘッド上面との間の空隙から前記1次火炎近傍に前記2次空気を吹き出す吹出口とを備えたものである。
【0010】
この発明に係る第3の燃焼装置は、前記第1または第2の燃焼装置において、2次空気案内板の外周部を下方に下げて折曲したものである。
【0011】
この発明に係る第4の燃焼装置は、前記第1ないし第3のいずれかの燃焼装置において、2次空気案内板の外周部の端部を上方に上げて断面L字状に折曲したものである。
【0012】
この発明に係る第5の燃焼装置は、前記第1ないし第4のいずれかの燃焼装置において、2次空気案内板の外周部に所定深さに切り込まれた溝を形成し、この溝形成部近傍に着火手段を配設したものである。
【0013】
この発明に係る第6の燃焼装置は、前記第5の燃焼装置において、溝形成部の2次空気案内板を部分的に下方に折り曲げて、2次空気の流速を緩和する折曲部を形成したものである。
【0014】
この発明に係る第7の燃焼装置は、前記第1ないし第6のいずれかの燃焼装置において、2次空気案内板を保炎リングに連設したものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態1における燃焼装置の構成を示す断面図である。図において、1は灯油燃料を気化させるための部屋である気化室、2はその気化室1の側壁に埋設され、その気化室1を加熱する電熱ヒータ、3は気化室1の上部に嵌合固定された絞り部、4はその絞り部3の上部に設けられたバーナヘッド、5は1次火炎6が形成される炎孔、7は分流室、8は空気ノズル、9は2次空気流通路、10は2次空気、11は2次空気案内板、12は2次空気吹出口、14は着火プラグ、15はバーナヘッド4の周囲を取り囲む円筒状の保炎リング、16は2次火炎、17は燃焼筒である。
【0016】
本実施の形態においては、完全燃焼を行うための2次空気10は2次空気吹出口12によって1次火炎6近傍に強制的に供給される。また、2次空気吹出口12の全部が、保炎リング15の上端以下の位置にある。
【0017】
なお、気化室1、電熱ヒータ2および絞り部3により、空気と燃料とを予混合して混合気を生成する予混合室を構成する。また、空気ノズル8は、燃焼用送風機(図示せず)に接続され、燃焼用送風機から供給された空気は、分流室7で気化室1へ供給する1次空気と、2次空気流通口9へ供給する2次空気に分岐される。また、2次空気吹出口12はバーナヘッド4と2次空気案内板11で形成されている。燃料供給管13は、空気ノズル8と同軸上にあり、且つ先端部が気化室1内部に突出するように配置され、灯油タンク(図示せず)の灯油はこの燃料供給管13を介して灯油ポンプ(図示せず)によって気化室1に供給される。
【0018】
次に、動作について説明する。電熱ヒータ2に通電することにより、灯油燃料の気化に必要な温度(250〜300℃)まで気化室1が予熱される。予熱完了後、燃焼用送風機から送られた燃焼空気が、空気ノズル8から気化室1に1次空気として供給される。また、燃料供給管13からは、所定量の灯油燃料が常に気化室1に供給される。1次空気の供給量は灯油が理論的に完全燃焼する空気量(=理論空気量)の0.8倍程度、つまり空気比が0.8に相当する量である。完全燃焼に必要な残りの空気は2次空気10で供給され、通常その空気量は空気比が0.4〜0.8に相当する量である。
【0019】
供給された灯油燃料は、1次空気の流れにより微粒化され、予熱された気化面で気化する。気化した灯油燃料は、絞り部3を通過する際に、更に1次空気と予混合されて濃度分布が均一な混合気になる。このようにして生成された混合気はバーナヘッド4の炎孔5から流出し、着火用プラグ14から炎孔5の外周部へ放電された火花により着火されて1次火炎6を形成する。1次火炎6には2次空気吹出口12から直ちに2次空気10が供給され2次火炎16を形成する。この2次火炎16は、保炎リング15により燃焼の安定性を確保されながら燃焼筒17の内部空間で完全燃焼が行われる。燃焼したガスは対流ファン(図示せず)からの空気と混合され、室内暖房などに利用される。燃焼開始後は、火炎から熱回収が行われることにより気化室1が加熱されるので、電熱ヒータ2への通電は不要となる。
【0020】
完全燃焼を行うための2次空気10は、2次空気吹出口12によって1次火炎6近傍に強制的に供給されるため、燃焼反応が促進される。このため2次火炎16が短くなり、燃焼に必要な燃焼空間が少なくなるため燃焼筒17がコンパクトになり、燃焼装置の小型化が実現できる。
【0021】
また、2次空気吹出口12の全部分を保炎リング15の上端以下の位置に設置したので、バーナヘッド4の内側から外側に向けられて供給される2次空気10により2次火炎16が保炎リング15に押しつけられ、2次火炎16から保炎リング15に火炎の熱が伝わり、保炎リング15に伝わった熱は気化室1へ伝導される、あるいは輻射熱として周囲に放散され、2次火炎16が冷却される。その結果、2次火炎16中で生じるNOの生成を抑制することができる。
【0022】
また2次火炎16の温度が低下することにより、バーナヘッド周囲の変形や損傷、また逆火の発生を防止することが出来る。
【0023】
なお、保炎リング15の形状は、円筒形状に限る必要はなく、保炎リング15の上端部分を下端部分より拡げてラッパ形状にしたものなど種々の形状が可能である。
【0024】
実施の形態2.
図2は、本発明の実施の形態2における燃焼装置の構成を示す断面図である。図2において、図1と同一符号は同一部分または相当部分を示す。
【0025】
本実施の形態は、2次空気吹出口12の一部分を保炎リング15の上端以下の位置に設置したものである。このような場合でも2次空気10により2次火炎16が保炎リング15に押しつけられる効果があるので、2次火炎16が冷却されてNOの生成を抑制することができる。
【0026】
図3は、上記実施の形態1および2におけるNOの生成量および保炎リングの温度の試験結果を示す特性図で、比較のため従来の燃焼装置の場合、すなわち、2次空気吹出口12の全部を保炎リング15の上端位置より上方に設置した場合の特性とともに示している。
【0027】
暖房出力(燃焼量)4kWの場合には、従来の燃焼装置ではNO排出濃度は約130ppm程度である。本発明の実施の形態2の場合には、保炎リング15の温度が約760℃に上昇しており、2次火炎16が冷却されていることがわかる。この時のNOの排出濃度は約105ppmに減少する。本発明の実施の形態1の場合には保炎リング15の温度は約810度まで上昇し、更に2次火炎16が冷却されており、NO排出濃度も約90ppmまで減少する。
【0028】
実施の形態3.
図4は、本発明の実施の形態3における燃焼装置の構成を示す断面図である。図3において、図1と同一符号は同一部分または相当部分を示す。
【0029】
本実施の形態は、2次空気案内板11の外径をバーナヘッド4の外径より大きくしたものであり、2次空気案内板11に2次火炎16を接触させることができる。2次火炎16が2次空気案内板11に接触するため、2次火炎16から2次空気案内板11に火炎の熱が伝わり、2次空気案内板11に伝わった熱は輻射熱として周囲に放散され、2次火炎16が冷却される。その結果、2次火炎16中で生じるNOの生成を抑制することができる。
【0030】
また、2次火炎16の温度が低下することにより、バーナヘッド周囲の変形や損傷、また逆火の発生を防止することが出来る
【0031】
本発明者等の試験結果によれば、上記実施例の実施の形態3の燃焼装置を用いた場合、すなわち、2次空気案内板11の外径をバーナヘッド4の外径より大きくした場合のNOの排出特性と2次空気案内板11の温度の関係の例は図5のごとくである。図5には比較のため従来の燃焼装置、すなわち、2次空気案内板11の外径をバーナヘッド4の外径φ56と同じくした場合のNO排出特性も示してある。
【0032】
暖房出力(燃焼量)4kWの場合には、従来の燃焼装置ではNO排出濃度は約130ppm程度である。本実施の形態のように2次空気案内板11の外径をバーナヘッド4の外径(φ56)より大きくしてφ66にした場合には、2次空気案内板11の温度が約700度に上昇しており2次火炎16が冷却されていることがわかる。この時のNO排出濃度は約110ppmに減少する。2次空気案内板11の外径をさらに大きくしてφ76にした場合には2次火炎16と2次空気案内板11の接触度合いが増加するので、2次空気案内板11の温度は約770℃まで上昇する。すなわち、更に2次火炎16が冷却されており、NO排出濃度も約90ppmまで減少する。
【0033】
実施の形態4.
図6は、本発明の実施の形態4における燃焼装置の構成を示す断面図である。図6において、図1と同一符号は同一部分または相当部分を示す。
【0034】
本実施の形態は、上記実施の形態1ないし3において、2次空気案内板11の外周部を下方に下げて折曲したものであり、2次空気10を1次火炎6の近傍にまで導くことができ、特に、低暖房出力(低燃焼量)時の燃料未燃分及び一酸化炭素(以下COと記述)が2次空気15と反応しやすくなり、完全燃焼を行うことができる。
【0035】
図7は、本実施の形態におけるCOの排出特性を、比較のために2次空気案内板11の外周部にの折曲がない場合のCOの排出特性とともに示した特性図である。図は、燃焼装置の暖房出力(燃焼量)が0.5kWのときのCO排出特性を示している。
【0036】
低燃焼量時には燃料と燃焼空気の流量がともに小さくなり、燃料と燃焼空気の混合が弱くなって、一般的に燃焼が悪化しやすくなるが、図7から明らかなように、本実施の形態では、2次空気10を1次火炎6の近傍にまで導いたので、燃料と燃焼空気の混合がよくなり、CO排出特性が改善されていることが分かる。
【0037】
実施の形態5.
図8は、本発明の実施の形態5における燃焼装置の構成を示す断面図である。図8において、図1と同一符号は同一部分または相当部分を示す。
【0038】
本実施の形態は、上記実施の形態1ないし3において、2次空気案内板11の外周部の端部を上方に上げて断面L字状に折曲した折曲部18を設けたものである。2次空気案内板11には2次火炎16が接触するため温度が上昇する。
【0039】
本実施の形態によれば、温度上昇は2次空気案内板11の材料の耐熱温度以下の十分使用可能な範囲内の温度であるが、外周部の端部を上方に上げて断面L字状に折曲したことで強度が増し、2次空気案内板11の薄肉化や耐久性の向上を図ることができる。
【0040】
なお、図9に示すように、2次空気案内板11の外周部を下方に下げて折曲した実施の形態4の場合についても、外周部の端部を上方に上げて断面L字状に折曲すれば板の薄肉化や耐久性の向上を図ることができる。
【0041】
実施の形態6.
図10は、本発明の実施の形態6における燃焼装置の構成を示す断面図である。図10において図1と同一符号は同一部分または相当部分を示す。
【0042】
本実施の形態は、上記実施の形態1ないし5において、2次空気案内板11に切り込まれた溝19を設け、着火用プラグ14を2次空気案内板11の溝19内に配設したものである。
【0043】
混合気に着火する際は着火用プラグ14から炎孔5に放電を行うが、2次空気案内板11と放電プラグ14が近接している場合には2次空気案内板11と放電プラグ14の間で火花が生じ、炎孔5への着火性が悪化する場合がある。本実施の形態では、着火用プラグ14を2次空気案内板11に切り込まれた溝19近傍に配設し、着火用プラグ14と2次空気案内板11との距離を、着火用プラグ14と炎孔5との距離よりも大きくしたので、着火用プラグ14から2次空気案内板11への誤放電が防止され、炎孔5への着火性が悪化する心配がない。
【0044】
実施の形態7.
図11は、本発明の実施の形態7における、燃焼装置の構成を示す断面図である。図11において、図1と同一符号は同一部分または相当部分を示す。
【0045】
本実施の形態は、上記実施の形態6において、2次空気案内板11の溝19を部分的に下方に下げて折曲し、2次空気吹出口12から着火用プラグ14に吹き出される2次空気の流速を抑制するようにしたものである。
【0046】
混合気に着火する際は着火用プラグ14から炎孔5に放電を行うが、2次空気10が供給されている場合は、着火用プラグ14に近接する炎孔5の周囲の空気流速が高くなる場合があるため、バーナが冷たい状態や大気温度が低い条件では、火花放電による着火性が悪化する場合がある。
【0047】
本実施の形態では、着火用プラグ14の周囲の2次空気案内板11を部分的に下方に下げて折曲したので、着火用プラグ14の周囲の2次空気の流速が高くならない。このため、炎孔5への着火性が悪化することがない。
【0048】
実施の形態8.
図12は、本発明の実施の形態8における燃焼装置の構成を示す断面図(a)および平面図(b)である。図12において、図1と同一符号は同一部分または相当部分を示す。
【0049】
本実施の形態は、上記実施の形態1ないし7において、2次空気案内板11を、保炎リング15に連接したものである。
【0050】
2次空気案内板11は、2次火炎16が接触するため温度が上昇する。この温度上昇のため、2次空気案内板11をバーナヘッド4に連接した場合は高温の2次空気案内板11の熱が伝導してバーナヘッド4の温度が過度に上昇して変形、損傷を起こし、また逆火を起こしやすくなることがある。
【0051】
本実施の形態では、2次空気案内板11を保炎リング15に連接したので、2次空気案内板11の熱がバーナヘッド4に伝導することがなく、温度上昇による変形、損傷、逆火を起こすことがない。
【0052】
【発明の効果】
この発明に係わる第1の燃焼装置によれば、2次空気案内板とバーナヘッド上面との間の空隙から1次火炎近傍に2次空気を吹き出す吹出口の全部または一部が、保炎リングの上端以下の位置にあり、2次火炎を保炎リングに押し付けるようにしたので、2次火炎が保炎リングによって冷却され、NOの生成を抑制することができ、バーナヘッド周囲の変形や損傷、また逆火の発生を防止することができる。
【0053】
この発明に係わる第2の燃焼装置によれば、2次空気案内板の外径を2次火炎が接触する程度にバーナヘッドの外径より大きくしたので、2次火炎が2次空気案内板で冷却され、NOの生成を抑制することができ、バーナヘッド周囲の変形や損傷、また逆火の発生を防止することができる。
【0054】
この発明に係わる第3の燃焼装置によれば、2次空気案内板の外周部を下方に下げて折曲したので、特に低暖房出力(低燃焼量)時の完全燃焼を行うことができる。
【0055】
この発明に係わる第4の燃焼装置によれば、2次空気案内板の外周部の端部を上方に上げて断面L字状に折曲したので、2次空気案内板の薄肉化や耐久性の向上を図ることができる。
【0056】
この発明に係わる第5の燃焼装置によれば、2次空気案内板の外周部に所定深さに切り込まれた溝を形成し、この溝形成部近傍に着火手段を配設したので着火性が悪化することがない。
【0057】
この発明に係わる第6の燃焼装置によれば、溝形成部の2次空気案内板を部分的に下方に下げて折り曲げて、2次空気の流速を緩和する折曲部を形成したので着火性が悪化することがない。
【0058】
この発明に係わる第7の燃焼装置によれば、2次空気案内板を保炎リングに連設したのでバーナヘッド周囲の変形や損傷、また逆火の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1における燃焼装置の構成を示す断面図である。
【図2】この発明の実施の形態2における燃焼装置の構成を示す断面図である。
【図3】この発明の実施の形態1と2と従来例との試験結果による特性比較図である。
【図4】この発明の実施の形態3における燃焼装置の構成を示す断面図である。
【図5】この発明の実施の形態3と従来例との試験結果による特性比較図である。
【図6】この発明の実施の形態4における燃焼装置の構成を示す断面図である。
【図7】この発明の実施の形態4と従来例との試験結果による特性比較図である。。
【図8】この発明の実施の形態5における燃焼装置の構成を示す断面図である。
【図9】この発明の実施の形態5における別の燃焼装置の構成を示す断面図である。
【図10】この発明の実施の形態6における燃焼装置の構成を示す断面図(a)および平面図(b)である。
【図11】この発明の実施の形態7における燃焼装置の構成を示す断面図(a)および平面図(b)である。
【図12】この発明の実施の形態8における燃焼装置の構成を示す断面図(a)および平面図(b)である。
【図13】従来の燃焼装置の構成を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 気化室、2 電熱ヒータ、3 絞り部、4 バーナヘッド、5 炎孔、6 1次火炎、7 分流室、8 空気ノズル、9 2次空気流通口、10 2次空気、11 2次空気案内板、12 2次空気吹出口、13 灯油供給管、14 着火用プラグ、15 保炎リング、16 2次火炎、17 燃焼筒、18,20 折曲部、19 溝。

Claims (7)

  1. 液体燃料を気化する気化手段と、
    前記気化手段に液体燃料を供給する液体燃料供給手段と、
    前記気化手段に1次空気を供給する第1の空気供給手段と、
    前記気化手段に連通し、前記気化手段により気化された燃料と前記1次空気とが混合されてなる混合気を噴出して1次火炎が形成される炎孔を備えた筒状のバーナヘッドと、
    前記炎孔から噴出する混合気に着火する着火手段と、
    前記1次火炎の周囲に設けられる保炎リングと、
    前記1次火炎に供給して2次火炎を形成する2次空気が流通する2次空気流通路と、
    前記バーナヘッドの上面に空隙を形成し、前記2次空気流通路から供給された2次空気を前記1次火炎の方向へ導くための2次空気案内板と、
    前記2次空気案内板と前記バーナヘッド上面との間の空隙から前記1次火炎近傍に前記2次空気を吹き出し、その全部または一部が前記保炎リングの上端以下の位置にあり、前記2次火炎を前記保炎リングに押し付ける吹出口とを備えたことを特徴とする燃焼装置。
  2. 液体燃料を気化する気化手段と、
    前記気化手段に液体燃料を供給する液体燃料供給手段と、
    前記気化手段に1次空気を供給する第1の空気供給手段と、
    前記気化手段に連通し、前記気化手段により気化された燃料と前記1次空気とが混合されてなる混合気を噴出して1次火炎が形成される炎孔を備えた筒状のバーナヘッドと、
    前記炎孔から噴出する混合気に着火する着火手段と、
    前記1次火炎の周囲に設けられる保炎リングと、
    前記1次火炎に供給して2次火炎を形成する2次空気が流通する2次空気流通路と、
    前記バーナヘッドの上面に空隙を形成し、前記2次空気流通路から供給された2次空気を前記1次火炎の方向へ導き、前記バーナヘッドの外径より大きく、前記2次火炎が接触する2次空気案内板と、
    前記2次空気案内板と前記バーナヘッド上面との間の空隙から前記1次火炎近傍に前記2次空気を吹き出す吹出口とを備えたことを特徴とする燃焼装置。
  3. 2次空気案内板の外周部を下方に下げて折曲したことを特徴とする請求項1または2記載の燃焼装置。
  4. 2次空気案内板の外周部の端部を上方に上げて断面L字状に折曲したことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の燃焼装置。
  5. 2次空気案内板の外周部に所定深さに切り込まれた溝を形成し、この溝形成部近傍に着火手段を配設したことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の燃焼装置。
  6. 溝形成部の2次空気案内板を部分的に下方に折り曲げて、2次空気の流速を緩和する折曲部を形成したことを特徴とする請求項5記載の燃焼装置。
  7. 2次空気案内板を保炎リングに連設したことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の燃焼装置。
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