JP2001324110A - 燃焼装置 - Google Patents

燃焼装置

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JP2001324110A
JP2001324110A JP2000147240A JP2000147240A JP2001324110A JP 2001324110 A JP2001324110 A JP 2001324110A JP 2000147240 A JP2000147240 A JP 2000147240A JP 2000147240 A JP2000147240 A JP 2000147240A JP 2001324110 A JP2001324110 A JP 2001324110A
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air
flame
combustion
air supply
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JP2000147240A
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Hideki Koseki
秀規 小関
Minoru Sato
稔 佐藤
Tetsuya Honda
哲也 本田
Hiroaki Nakamune
浩昭 中宗
Takao Morizaki
隆雄 森崎
Kenro Mitsuta
憲朗 光田
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2次火炎長さを短くして、完全燃焼に必要な
燃焼室の体積を小さく、高さを低くでき、コンパクト化
が可能な燃焼装置を提供する。 【解決手段】 液体燃料を気化する気化手段1と、前記
気化手段に液体燃料を供給する液体燃料供給手段3と、
前記気化手段に空気を供給する第1の空気供給手段1a
と、前記気化手段に連通し、前記気化手段により気化さ
れた燃料と前記第1の空気供給手段により供給された空
気よりなる予混合気を噴出して予混合火炎17が形成さ
れる炎口11と、前記予混合火炎の周囲に設けられる保
炎リング8と、前記保炎リングの周囲に設けられて燃焼
室を構成する燃焼シリンダ13と、前記予混合火炎の下
流に空気を供給する第2の空気供給手段22,23,2
4と、前記保炎リングと炎口との間で予混合火炎の上流
に空気を供給する第3の空気供給手段20,21とを備
えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体燃料を使用し
一般に温風暖房機とも言われる燃焼装置に関するもので
あり、特にコンパクト化に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は例えば特開平11−063472
号公報に示される従来のこの種の燃焼装置のバーナ構成
を示す縦断面図であり、上記公報では記載されていない
が一般に備えられている部品を説明のため追加したもの
である。図6において、1は電気ヒータ2が一体に組み
込まれた気化筒、3は液体燃料を供給する燃料供給パイ
プであり、その先端は気化筒1の側面に設けられた真円
形状の開口部1aに挿入されている。4は気化筒を囲む
様に設置された気化筒カバーで、その下方に設けられた
燃焼エアー用ブロア(図示せず)から供給される1次空
気を開口部1aに導くガイドとなっている。5は気化筒
1内を区分するための分割板、6は開口部1aから供給
された1次空気と燃料との混合ガスを整流する整流板、
7は火炎をその周上に形成するためのバーナヘッド、1
1はバーナヘッド7の側面に設けられた炎口であり、周
方向に多数個設置されている。12はバーナヘッド7の
側面で且つ炎口11の外表面に設置されたメッシュであ
る。8は火炎安定性確保のための保炎リング、9は炎検
知器、10は点火プラグである。13は保炎リング8の
周囲に設けられた燃焼シリンダでその内部は燃焼室とな
る。17は炎口11近傍に形成される予混合火炎(1次
火炎)、18は燃焼シリンダ13内に形成される2次火
炎である。
【0003】次に動作について説明する。冷起動時、す
なわち気化筒1の温度(温度センサは図示せず)が液体
燃料(例えば灯油)の気化に必要な温度(概ね220
℃)以下の場合は、まず、電気ヒータ2に通電し、気化
筒1を予熱昇温する。次に、前記温度条件を満足後、燃
料供給パイプ3から気化筒1内へ液体燃料が供給される
とともに、開口部1aの燃料供給パイプ3の周囲から1
次空気が供給される。液体燃料は1次空気によって微粒
化され混合気となって、電気ヒータ2により高温に維持
された気化筒1の内壁に衝突して気化する。気化燃料と
1次空気が混合して形成される予混合気は分割板5およ
び整流板6を通り、バーナヘッド7周上に多数設けられ
た小口径の炎口11から噴出し、点火プラグ10によっ
て点火されて予混合火炎17を形成する。
【0004】この時、予混合火炎17を安定化させるた
めに、1次空気量は供給される燃料を完全に燃焼できる
だけの量は供給していない。具体的には1次空気過剰率
は約0.8に設定される。更に必要な燃焼空気は、例え
ば特開平5−001852号公報によると、燃焼シリン
ダ13の外部に設けられたファン(図示せず)から例え
ば燃焼シリンダ13下部周面に設けた空気供給口より燃
焼シリンダ13内に流入することで供給される。その結
果、燃焼シリンダ内には2次火炎18が形成されて、完
全燃焼する。この時の2次火炎18は保炎リング17の
上端から燃焼シリンダ13の天面開口近くまで長く伸び
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
従来の燃焼装置では、燃焼シリンダ13外部に設けられ
たファンからの空気が燃焼シリンダ13内に流入するよ
うに構成することで完全燃焼していた。このような構成
では、単に燃焼シリンダ13という円筒部品を用いて燃
焼室を形成することで安価にはできるが、完全燃焼する
のに必要な燃焼室体積が大きく、燃焼室高さが高くな
り、その結果燃焼装置全体も大きくなるという問題があ
った。
【0006】また、燃焼シリンダ13外部に設けられた
ファンからの空気が燃焼シリンダ13内に流入する時
に、空気の流入の仕方によっては、反応途中の燃焼ガス
を冷却し、その結果人体に有害なNO2を発生しやすく
なる場合もあり、その空気流入の制御が難しいという問
題もあった。
【0007】本発明は、上記のような従来のものの問題
点を改善するためになされたものであり、完全燃焼に必
要な空気を予混合火炎近傍に適切に導入することで、2
次火炎長さを短くして、完全燃焼に必要な燃焼室の体積
を小さく、高さを低くでき、コンパクト化が可能な燃焼
装置を提供することを第1の目的とする。また、有害な
NOx(NO2)の発生量を少なくできる燃焼装置を提供
することを第2の目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の構成に係
る燃焼装置は、液体燃料を気化する気化手段と、前記気
化手段に液体燃料を供給する液体燃料供給手段と、前記
気化手段に空気を供給する第1の空気供給手段と、前記
気化手段に連通し、前記気化手段により気化された燃料
と前記第1の空気供給手段により供給された空気よりな
る予混合気を噴出して予混合火炎が形成される炎口と、
前記予混合火炎の周囲に設けられる保炎リングと、前記
保炎リングの周囲に設けられて燃焼室を構成する燃焼シ
リンダと、前記予混合火炎の下流に空気を供給する第2
の空気供給手段と、前記保炎リングと炎口との間で予混
合火炎の上流に空気を供給する第3の空気供給手段とを
備えたものである。
【0009】また、本発明の第2の構成に係る燃焼装置
は、第1の構成に加えて、第3の空気供給手段は保炎リ
ングと炎口の間に開口したリング状のスリットであるも
のである。
【0010】また、本発明の第3の構成に係る燃焼装置
は、第1の構成に加えて、第3の空気供給手段の保炎リ
ングと炎口の間への開口総面積は炎口総面積の1倍以上
かつ2倍以下に設定されるものである。
【0011】また、本発明の第4の構成に係る燃焼装置
は、第1の構成に加えて、第3の空気供給手段から供給
される空気は、炎口に立てた垂線に対して45゜の角度
で供給されるものである。
【0012】また、本発明の第5の構成に係る燃焼装置
は、第1の構成に加えて、第3の空気供給手段によって
供給される空気流量は、第1の空気供給手段によって供
給される空気流量の1/8以下であるものである。
【0013】また、本発明の第6の構成に係る燃焼装置
は、第1の構成に加えて、第2の空気供給手段によって
供給される空気流量は、第1の空気供給手段によって供
給される空気流量の1/2以上であるものである。
【0014】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は本発明の実
施の形態1による燃焼装置の要部の構成を示す縦断面図
である。図において、1は液体燃料を気化する気化手段
に相当する気化筒であり、電気ヒータ2が一体に組み込
まれている。3は気化筒1に液体燃料を供給する液体燃
料供給手段に相当する燃料供給パイプであり、その先端
は気化筒1の側面に設けられた真円形状の開口部1aに
挿入されている。また、この開口部1aは気化筒1に空
気を供給する第1の空気供給手段に相当する第1の空気
供給口ともなっている。4は気化筒1を囲む様に設置さ
れた気化筒カバー、5は気化筒1内を区分するための分
割板である。
【0015】7は火炎をその周上に形成するためのバー
ナヘッドであり、その側面には炎口11が周方向に多数
個設置され、炎口11から気化筒1により気化された燃
料と開口部1aにより供給された空気よりなる予混合気
を噴出して予混合火炎17が形成される。8は火炎安定
性確保のための保炎リングであり、予混合火炎17の周
囲に設けられる。13は保炎リング8の周囲に設けられ
た燃焼シリンダであり、その内部は燃焼室となる。18
は2次火炎である。
【0016】20は第3の空気供給口であり、本実施の
形態では、保炎リング8と炎口11の間に開口したリン
グ状のスリットである。21は外周2次空気の供給方向
を制御する外周2次空気案内板である。第3の空気供給
口20と外周2次空気案内板21とで保炎リング8と炎
口11との間で予混合火炎17の上流に空気(外周2次
空気)を供給する第3の空気供給手段を構成する。本実
施の形態では予混合火炎17の下方から空気が供給され
る。
【0017】22は気化筒1の中心軸に沿って設けられ
た中心2次空気供給路、23は第2の空気供給口、24
は中心2次空気供給路22を通って第2の空気供給口2
3から供給された中心2次空気の流れを半径外周方向に
曲げる中心2次空気案内板である。中心2次空気供給路
22と第2の空気供給口23と中心2次空気案内板24
とで炎口11の上方で予混合火炎17の下流に空気(中
心2次空気)を供給する第2の空気供給手段を構成す
る。中心2次空気案内板24は保炎リング8内で第2の
空気供給口23の上方に、保炎リング8および第2の空
気供給口23との間に隙間を有するように配置されてお
り、第2の空気供給口23から供給された中心2次空気
はこの隙間を通って炎口の上方で予混合火炎の下流側に
導かれる。また、中心2次空気案内板24は第2の空気
供給口23に対向する部分が例えば半球状に凹んだ形状
を有している。気化筒カバー4が、燃焼エアー用ブロア
(図示せず)から供給される空気を第1、第3の空気供
給口1a、20および中心2次空気供給路22に導くガ
イドとなっている。
【0018】次に動作について説明する。予混合火炎形
成については従来と同様である。燃料供給パイプ3から
気化筒1内へ液体燃料が供給されるとともに、第1の空
気供給口である開口部1aの燃料供給パイプ3の周囲か
ら1次空気が供給される。液体燃料は1次空気によって
微粒化され混合気となって、電気ヒータ2により高温に
維持された気化筒1の内壁に衝突して気化する。気化燃
料と1次空気が混合して形成される予混合気は分割板5
を通り、バーナヘッド7周上に多数設けられた小口径の
炎口11から噴出し、点火プラグ(図示せず)によって
点火されて予混合火炎17を形成する。
【0019】次に、燃焼エアー用ブロア(図示せず)か
ら気化筒カバー4と気化筒1との間に供給された空気の
一部は第2の空気供給口20を通過し外周2次空気案内
板21により方向を決定されて下方より予混合火炎17
に供給される。この時、予混合火炎の1次空気過剰率は
約0.8であり、第3の空気供給口20からの空気(外
周2次空気)の空気過剰率は約0.1以下程度である。
両者の合計は約0.9以下程度となってここまでの段階
では通常完全燃焼させるのに必要な空気過剰率(1.
2)よりも若干少ない空気量が供給されることになる。
また、中心2次空気通路22を通過した空気(中心2次
空気)は中心2次空気案内板24によって半径方向外側
に曲げられ、下から上昇してくる燃焼ガスと混合する。
その結果、このすぐ下流にて燃料は完全に燃焼されて2
次火炎18はここで消滅し、コンパクトな燃焼が実現で
きる。燃焼シリンダ13からの燃焼ガスは、対流用送風
機(図示せず)から送られる対流用空気と混合して、温
風として室外に吹き出される。
【0020】なお、第2の空気供給口23から供給され
る中心2次空気流量は第1の供給口1aから供給される
1次空気流量の1/2以上にする。中心2次空気流量を
1次空気流量の1/2以上にすることで、仮に長期間の
使用により、ブロア吸い込み口に設置した空気フィルタ
(図示せず)がある程度目詰まりして1次空気と第3の
空気供給口20から供給される外周2次空気が幾分減少
しても完全燃焼でき且つコンパクトな燃焼が可能となる
だけの空気量が確保される。
【0021】また、本実施の形態では第3の空気供給口
20をリング状のスリットとしているので、周方向に均
一に燃焼空気を供給することができ、周方向の空気流量
の偏りをなくすことができて、火炎の長さが部分的に長
くなるのを防止することができる。しかし、リング状に
連続して設けられたスリットに限定されるものではな
く、複数個に分断されていてもよいのは言うまでもな
い。
【0022】また、第3の空気供給口20の保炎リング
8と炎口11の間への開口総面積を炎口11総面積の1
倍以上かつ2倍以下にすることで、適正な空気流速にす
ることができる。すなわち、第3の空気供給口20の開
口総面積が炎口11総面積の1倍よりも小さいと、空気
流速が大き過ぎて予混合火炎を乱し、かえって燃焼反応
を凍結させ、その結果CO排出濃度が高くなりやすくな
る。一方、第3の空気供給口20の開口総面積が炎口1
1総面積の2倍よりも大きいと、空気流速が小さ過ぎて
空気が予混合火炎17に到達せず、予混合火炎17に空
気供給がなされずに火炎長さが長くなり、コンパクトな
燃焼ができにくくなる。
【0023】図2は第3の空気供給口20からの外周2
次空気の保炎リング8と炎口11の間への導入角度と火
炎長さとの関係を示したものである。導入角度は炎口1
1に立てた垂線方向でバーナ中心軸に向かう方向を0
゜、上記垂線に直交する方向で図1において上方向を9
0゜としている。導入角度が小さい方が、すなわち導入
空気を予混合火炎17により真っ向からきつく当てる方
が火炎長さを短くできることが分かる。
【0024】図3は第3の空気供給口20からの外周2
次空気の保炎リング8と炎口11の間への導入角度と燃
焼ガス中のNO2濃度との関係を示したものである。図
2では、導入角度が小さい方が火炎長さを短くできるこ
とが分かったが、図3より、外周2次空気の導入角度を
小さくする過程で最小のNO2濃度が得られる角度が存
在していることが分かる。すなわち、導入角度が約45
度でNO2濃度を最小にできる。導入角度が小さ過ぎる
と空気希釈および冷却により局所的にNO2が生成しや
すい状況、すなわち未燃のハイドロカーボンの存在と燃
焼雰囲気温度約800℃の状況が生じていると推定され
る。
【0025】以上、図2および図3を用いて説明したよ
うに、火炎長さを短くしつつ、NO 2濃度を小さくする
には、導入角度を約45゜にするのが良い。
【0026】図4は第3の空気供給口20による空気で
ある外周2次空気流量の空気過剰率(外周2次空気過剰
率)と燃焼ガス中のNOx濃度の関係の1例を示したも
のである。図4より、外周2次空気過剰率が大きいほ
ど、NOx濃度は大きいことが分かる。これは予混合火
炎17の空気過剰率(1次空気過剰率)が0.8程度に
設定されるため、外周2次空気過剰率を0から増大する
につれて理論混合比に近づくため、火炎温度が上昇して
燃焼空気中の窒素の酸化が活発になるためである。ま
た、外周2次空気を供給しなくてもCO濃度にほとんど
変化は見られない。これは第2の空気供給口23からの
中心2次空気の供給によって完全燃焼されるからであ
る。但し、燃焼量を例えば定格の1/10程度に小さく
した場合、外周2次空気を供給しない場合はCOの排出
が増大するので、外周2次空気は供給した方が良い。そ
こで、本実施の形態では、定格燃焼量の時には外周2次
空気は若干量、すなわち外周2次空気過剰率で0.1以
下程度、1次空気流量の1/8以下程度の外周2次空気
流量を供給するが、燃焼量を小さくした場合は、低CO
を保つために全体の空気過剰率を幾分(例えば30%〜
40%程度)大きくして運転する。この時の1次空気過
剰率と外周2次空気過剰率の割合は、定格燃焼量の時の
それと同じに保たれる。また、燃焼量によらず外周2次
空気の割合が1次空気の1/8以下と小さいので、それ
による予混合火炎17の乱れが小さく燃焼騒音も小さ
い。
【0027】なお、保炎リング8は予混合火炎17から
の熱で赤熱し、輻射で周囲にその熱を放出している。こ
れは火炎温度および火炎後流の局所的に高温となってい
る燃焼ガス温度を下げる働きがあり、窒素酸化物を下げ
る上で有効に働く。
【0028】実施の形態2.図5は本発明の実施の形態
2による燃焼装置の要部の構成を模式的に示す縦断面図
である。図1では外周2次空気案内板21を燃焼シリン
ダ13と一体に形成したが、図5に示すように外周2次
空気案内板21と保炎リング8を一体としてもよい。
【0029】なお、実施の形態1では炎口11は周方向
に1段に設けられており、実施の形態2では2段に設け
られている場合について示したが、何段に設けられてい
てもよく、複数段に設けられている場合は、第2の空気
供給手段は最上段の炎口11に形成される予混合火炎の
下流に空気を供給し、第3の空気供給手段は最下段の炎
口11に形成される予混合火炎の上流に空気を供給する
ように構成する。
【0030】また、上記各実施の形態では特に示さなか
ったが、図6に示した従来技術の場合と同様に、気化筒
1に開口部1a(第1の空気供給口)から供給された1
次空気と燃料との混合ガスを整流する整流板6を設けた
り、バーナヘッド7の側面で且つ炎口11の外表面に逆
火を防止するメッシュ12を設けたりしてもよい。
【0031】
【発明の効果】本発明の第1の構成によれば、液体燃料
を気化する気化手段と、前記気化手段に液体燃料を供給
する液体燃料供給手段と、前記気化手段に空気を供給す
る第1の空気供給手段と、前記気化手段に連通し、前記
気化手段により気化された燃料と前記第1の空気供給手
段により供給された空気よりなる予混合気を噴出して予
混合火炎が形成される炎口と、前記予混合火炎の周囲に
設けられる保炎リングと、前記保炎リングの周囲に設け
られて燃焼室を構成する燃焼シリンダと、前記予混合火
炎の下流に空気を供給する第2の空気供給手段と、前記
保炎リングと炎口との間で予混合火炎の上流に空気を供
給する第3の空気供給手段とを備えたので、コンパクト
な燃焼が可能となり、燃焼装置のコンパクト化が可能と
なる。
【0032】また、本発明の第2の構成によれば、第1
の構成に加えて、第3の空気供給手段は保炎リングと炎
口の間に開口したリング状のスリットであるので、周方
向に均一に空気を供給して周方向の空気流量の偏りをな
くすことができ、火炎長さが部分的に長くなるのを防止
することができる。
【0033】また、本発明の第3の構成によれば、第1
の構成に加えて、第3の空気供給手段の保炎リングと炎
口の間への開口総面積は炎口総面積の1倍以上かつ2倍
以下に設定されるので、予混合火炎を乱すことなくまた
空気の予混合火炎への到達が不足することもないので、
低COで火炎長さも短くすることができる。
【0034】また、本発明の第4の構成によれば、第1
の構成に加えて、第3の空気供給手段から供給される空
気は、炎口に立てた垂線に対して45゜の角度で供給さ
れるので、燃焼状態を悪化させることなく空気供給がで
き、火炎長さを短くしつつ、NO2濃度を小さく押さえ
ることができる。
【0035】また、本発明の第5の構成によれば、第1
の構成に加えて、第3の空気供給手段によって供給され
る空気流量は、第1の空気供給手段によって供給される
空気流量の1/8以下であるので、排出されるNOx濃
度が低くしかも燃焼騒音の低い燃焼装置が得られる。
【0036】また、本発明の第6の構成によれば、第1
の構成に加えて、第2の空気供給手段によって供給され
る空気流量は、第1の空気供給手段によって供給される
空気流量の1/2以上であるので、仮に長期間の使用に
より、ブロア吸い込み口に設置した空気フィルタがある
程度目詰まりして第1と第3の空気供給口から供給され
る空気が幾分減少しても完全燃焼でき且つコンパクトな
燃焼が可能となるだけの空気量を確保することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1による燃焼装置の要部
の構成を示す縦断面図である。
【図2】 本発明の実施の形態1に係り、外周2次空気
の導入角度と火炎長さとの関係を示す図である。
【図3】 本発明の実施の形態1に係り、外周2次空気
の導入角度と燃焼ガス中のNO2濃度との関係を示す図
である。
【図4】 本発明の実施の形態1に係り、外周2次空気
の空気過剰率と燃焼ガス中のNOx濃度との関係を示す
図である。
【図5】 本発明の実施の形態2による燃焼装置の要部
の構成を示す縦断面図である。
【図6】 従来の燃焼装置の要部の構成を一部断面で示
す図である。
【符号の説明】
1 気化筒、1a 第1の空気供給口、2 電気ヒー
タ、3 液体燃料供給パイプ、4 気化筒カバー、5
分割板、6 整流板、7 バーナヘッド、8 保炎リン
グ、9 炎検知器、10 点火プラグ、11 炎口、1
2 メッシュ、13 燃焼シリンダ、17 予混合火
炎、18 2次火炎、20 第3の空気供給口、21
外周2次空気案内板、22 中心2次空気通路、23
第2の空気供給口、24 中心2次空気案内板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本田 哲也 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 中宗 浩昭 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 森崎 隆雄 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 光田 憲朗 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 3K052 AA06 AB12 AC05 BA19 BA22 EB10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体燃料を気化する気化手段と、前記気
    化手段に液体燃料を供給する液体燃料供給手段と、前記
    気化手段に空気を供給する第1の空気供給手段と、前記
    気化手段に連通し、前記気化手段により気化された燃料
    と前記第1の空気供給手段により供給された空気よりな
    る予混合気を噴出して予混合火炎が形成される炎口と、
    前記予混合火炎の周囲に設けられる保炎リングと、前記
    保炎リングの周囲に設けられて燃焼室を構成する燃焼シ
    リンダと、前記予混合火炎の下流に空気を供給する第2
    の空気供給手段と、前記保炎リングと炎口との間で予混
    合火炎の上流に空気を供給する第3の空気供給手段とを
    備えたことを特徴とする燃焼装置。
  2. 【請求項2】 第3の空気供給手段は保炎リングと炎口
    の間に開口したリング状のスリットであることを特徴と
    する請求項1記載の燃焼装置。
  3. 【請求項3】 第3の空気供給手段の保炎リングと炎口
    の間への開口総面積は炎口総面積の1倍以上かつ2倍以
    下に設定されることを特徴とする請求項1記載の燃焼装
    置。
  4. 【請求項4】 第3の空気供給手段から供給される空気
    は、炎口に立てた垂線に対して45゜の角度で供給され
    ることを特徴とする請求項1記載の燃焼装置。
  5. 【請求項5】 第3の空気供給手段によって供給される
    空気流量は、第1の空気供給手段によって供給される空
    気流量の1/8以下であることを特徴とする請求項1記
    載の燃焼装置。
  6. 【請求項6】 第2の空気供給手段によって供給される
    空気流量は、第1の空気供給手段によって供給される空
    気流量の1/2以上であることを特徴とする請求項1記
    載の燃焼装置。
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