JP3869111B2 - バーナ装置 - Google Patents

バーナ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3869111B2
JP3869111B2 JP07455098A JP7455098A JP3869111B2 JP 3869111 B2 JP3869111 B2 JP 3869111B2 JP 07455098 A JP07455098 A JP 07455098A JP 7455098 A JP7455098 A JP 7455098A JP 3869111 B2 JP3869111 B2 JP 3869111B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flow path
gas
mixed gas
nozzle
combustion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP07455098A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11270356A (ja
Inventor
浩二 守家
努 若林
孝弘 佐古
裕司 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Osaka Gas Co Ltd filed Critical Osaka Gas Co Ltd
Priority to JP07455098A priority Critical patent/JP3869111B2/ja
Publication of JPH11270356A publication Critical patent/JPH11270356A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3869111B2 publication Critical patent/JP3869111B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Gas Burners (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃焼用ガスを燃焼するためのバーナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
地域発電、地域暖房などを行うために、種々のコージェネレーションシステムが提案され実用に供されている。このようなコージェネレーションシステムの代表的な一つのシステムは、燃焼用ガスを燃焼するためのバーナ装置と、バーナ装置によって燃焼された燃焼ガスによって回転駆動されるガスタービンとを備え、ガスタービンの回転を利用して発電が行われる。
【0003】
このようなガスタービンに用いられるバーナ装置は、第1のガス供給手段からの燃焼用ガスが供給される一次ノズル手段と、第2のガス供給手段からの燃焼用ガスが供給される二次ノズル手段とを備えている。一次ノズル手段は第1の流路を規定し、第1の流路を流れる空気流に第1のガス供給手段からの燃焼用ガスが噴出され、これによって希薄混合ガスが生成される。また、二次ノズル手段は第2の流路を規定し、第2の流路を流れる空気流に第2のガス供給手段からの燃焼用ガスが噴出され、これによって一次ノズル手段の希薄混合ガスよりもガス濃度の低い希薄混合ガスが生成される。このようなバーナ装置では、一次ノズル手段の混合ガスのガス濃度が二次ノズル手段の混合ガスのガス濃度よりも高いので、一次ノズル手段の混合ガスが燃焼され、そしてこの一次ノズル手段の燃焼ガスを利用して二次ノズル手段の混合ガスが燃焼される。燃焼用ガスをこのように燃焼することによって、希薄燃焼が可能となり、また燃焼ガスの燃焼温度を低くすることができ、これによって酸化窒素(NOx)の発生を抑えた高効率な燃焼が可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したバーナ装置では、次のとおりの解決すべき問題が存在する。第1のノズル手段を流れる希薄混合ガスのガス濃度は第2のノズル手段の希薄混合ガスのガス濃度よりも濃いので、その燃焼ガスの燃焼温度は高く、一方第2のノズル手段を流れる希薄混合ガスの燃焼温度は第1のノズル手段の燃焼ガスの燃焼温度よりも低くなる傾向にある。一般的に、バーナ装置からの燃焼ガスをガスタービンに送給する場合、送給される燃焼ガスの最高温度がガスタービンの耐熱温度を超えないようにする必要がある。それ故に、上述したバーナ装置においては、燃焼ガスの中心付近の最高温度をガスタービンの耐熱温度、たとえば1200℃以下に設定する必要があり、このようにしたとき、中心付近から離れた部位の燃焼ガスの燃焼温度が低くなる。その結果、ガスタービンに送給される燃焼ガスの平均温度が低くなり、バーナ装置を含むシステムの熱効率が悪くなる。
【0005】
本発明の目的は、バーナ装置における燃焼の片寄りを防止し、これによって燃焼ガスの平均温度を高めることができるバーナ装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、第1の流路を規定する第1のノズル手段と、第2の流路を規定する第2のノズル手段と、前記第1の流路に燃焼用ガスを供給するための第1のガス供給手段と、前記第2の流路に燃焼用ガスを供給するための第2のガス供給手段と、前記第1および前記第2の流路に空気を供給するための空気流路とを備え、前記第1のガス供給手段からの燃焼用ガスは前記空気流路から前記第1の流路を通して流れる空気流に向けて噴出され、これによって希薄混合ガスが生成され、
前記第2のガス供給手段からの燃焼用ガスは前記空気流路から前記第2の流路を通して流れる空気流に向けて噴出され、これによって前記第1の流路の希薄混合ガスよりもさらにガス濃度の低い希薄混合ガスが生成され、
前記第1の流路と前記第2の流路との間には、さらに、前記第2の流路の希薄混合ガスの一部を前記第1の流路に導くための混合ガス導入手段が設けられていることを特徴とするバーナ装置である。
【0007】
本発明に従えば、第1のノズル手段の第1の流路を流れる空気流には第1のガス供給手段からの燃焼用ガスが噴出され、これによって希薄混合ガスが生成される。また、第2のノズル手段の第2の流路を流れる空気流には第2のガス供給手段からの燃焼用ガスが噴出され、これによって第1のノズル手段の混合ガスよりもガス濃度の薄い希薄混合ガスが生成される。さらに、第1の流路と第2の流路との間には混合ガス導入手段が設けられているので、第2の流路にて生成された混合ガスの一部が第1の流路に導入され、これによって第1の流路の混合ガスと第2の流路の混合ガスのガス濃度が均一化して燃焼状態の片寄りが非常に少なくなる。その結果、第1のノズル手段からの燃焼ガスの燃焼温度と第2のノズル手段からの燃焼ガスの燃焼温度がほぼ等しくなり、燃焼ガスをガスタービンに送給する場合、燃焼ガスの平均温度をガスタービンの耐熱温度に近づけることができ、バーナ装置を含むシステムの効率を高めることができる。
【0008】
また本発明は、前記第2の流路を流れる空気流の流速は、前記第1の流路を流れる空気流の流速よりも速いことを特徴とする。
【0009】
本発明に従えば、第2の流路を流れる空気流の流速は第1の流路を流れる空気流の流速よりも速いので、第2の流路の希薄な混合ガスの一部が混合ガス導入手段を介して第1の流路に導入され、第1の流路を流れる混合ガスの濃度が薄められ、これにより高温となる混合ガスが減少する。
【0010】
また本発明は、前記第1のノズル手段は第1の円筒状部材から構成され、前記第2のノズル手段は前記第1の円筒状部材よりも内径が大きい第2の円筒状部材から構成され、前記第2の円筒状部材は前記第1の円筒状部材の外側に同心状に配置され、前記混合ガス導入手段は前記第1の円筒状部材に設けられた導入開口を備えていることを特徴とする。
【0011】
本発明に従えば、第2の流路を規定する第2の円筒状部材は第1の流路を規定する第1の円筒状部材の半径方向外側に同心状に配置されているので、第2の流路を流れる混合ガスは第1の円筒状部材に形成された導入開口を通して第1の流路に導入される。そして、かく導入される混合ガスは第1の流路の周囲から半径方向内方に向けて送給され混合されるので、第1の流路を流れる混合ガスにほぼ均一に送給することができる。
【0012】
また本発明は、前記第2の流路の半径方向断面積S2と前記第1の流路の半径方向断面積S1との断面積比(S2/S1)は2.0以上であり、また前記第2の流路の半径方向断面積S2と前記混合ガス導入手段の前記導入開口の半径方向断面積S3との断面積比(S2/S3)が1.0以上であることを特徴とする。
【0013】
本発明に従えば、第2の流路の断面積S2と第1の流路の断面積S1との断面積比が2.0以上であるので、第1の流路の断面積が第2の流路の断面積に比して大きくなりすぎず、これによって第1の流路の中央部における燃焼ガスの燃焼温度が部分的に高くなることを抑えることができる。また、第2の流路の断面積と混合ガス導入手段の導入開口の断面積との断面積比が1.0以上であるので、第2の流路の混合ガスが大量に第1の流路に導入されることがなく、これによって第1の流路の混合ガスのガス濃度が著しく低下することが防止することができる。
【0014】
また本発明は、前記第1の円筒状部材は、円筒状のノズル本体と先端ノズルから構成され、前記先端ノズルは、内径が大きい大径部と、前記大径部よりも内径が小さい小径部と、前記大径部と前記小径部とを接続するテーパ部とを有し、前記先端ノズルの前記大径部が前記ノズル本体の先端部に装着され、前記混合ガス導入手段の前記導入開口は、前記ノズル本体と前記先端ノズルの前記大径部との間に形成され、前記先端ノズルの前記テーパ部は、前記大径部から半径方向内方に延び、前記テーパ部の前記先端ノズルとのテーパ角度が20〜120度に設定されていることを特徴とする。
【0015】
本発明に従えば、第1のノズル手段はノズル本体と先端ノズルから構成され、ノズル本体と先端ノズルの大径部との間に混合ガス導入開口が規定されているので、第2の流路を流れる混合ガスはこの混合ガス導入開口を通して第1の流路に所要のとおりに導入される。また、先端ノズルにはテーパ角度が20〜120度であるテーパ部が設けられているので、混合ガス導入開口を通して導入された混合ガスはこのテーパ部に案内されて半径方向内方に案内され、これによって第2の流路から導入された混合ガスは半径方向内方に流れて第1の流路を流れる混合ガスに実質上均一に混合される。
【0016】
さらに本発明は、前記第1の流路を流れる希薄混合ガスを点火するための点火手段が設けられ、前記混合ガス導入手段の前記導入開口は前記点火手段の配設部位よりも下流側に設けられていることを特徴とする。
【0017】
本発明に従えば、混合ガス導入手段は点火手段の配設部位の下流側に配設されているので、点火手段には第1の流路を通して流れる混合ガス、すなわち第2の流路からの混合ガスが含まれていない混合ガスが送給され、したがって点火手段によって第1の流路の混合ガスを確実に点火することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明に従うバーナ装置の一実施形態について説明する。図1は、本発明に従うバーナ装置の一実施形態を簡略的に示す断面図であり、図2は、図1に示すバーナ装置の一部を拡大して示す断面図であり、図3は、図2におけるIII−III線による断面図である。
【0019】
図1を参照して、図示のバーナ装置は、番号2で示すバーナテスト用ケースのディフューザ部を備え、このディフューザ部2に円筒状のテストケース4が装着され、テストケース4は図1において右方に延びている。テストケース4内には燃焼ケース6が配設されている。燃焼ケース6は円筒状で、テストケース4に同心状に配設されている。燃焼ケース6の一端部(図1において左端部)はディフューザ部2に装着され、その他端部は図1において右方に延びている。ディフューザ部2には、また、空気流路8が形成され、この空気流路8を通して燃焼用空気が燃焼ケース6の一端部に供給される。この燃焼用空気は、たとえば、コンプレッサ(図示せず)によって圧縮された状態にて送給される。
【0020】
この実施形態では、燃焼ケース6の一端部内に第1のノズル手段10、第2のノズル手段12および燃焼筒14が配設されている。図2をも参照して、ディフューザ部2の一部には取付支持ブロック16が装着され、この取付支持ブロック16に外ガス送給管18の一端部が装着され、この外ガス送給管18の他端部に噴射ノズル体20が装着されている。噴射ノズル体20は内部に空間22が形成され、この内部空間22を軸線方向に貫通して仕切スリーブ24が装着され、この仕切スリーブ24によって上記内部空間22が内側の第1空間22aとこの第1空間22aの外側の第2空間22bとに仕切られている。外ガス送給管18の他端部は、噴射ノズル体20の第2空間22bに連通されている。また、外ガス送給管18の内側には内ガス送給管26が同心状に配設され、その一端部が取付支持ブロック16に装着され、その他端部が噴射ノズル体20に装着されている。この内ガス送給管26は、噴射ノズル体20の第1空間22aに連通されている。
【0021】
内ガス送給管26には、これに燃焼用ガスを供給するための第1のガス供給手段が接続されている。第1のガス供給手段は、燃焼用ガスが蓄えられたガス供給源(図示せず)、ガス供給源から燃焼用ガスを導くガス送給管28およびガス送給管28を通して送給されるガスの流量を制御する流量制御手段、たとえば流量制御弁(図示せず)を含み、ガス送給管28が内ガス送給管26に連通されている。また、外ガス送給管18には、これに燃焼用ガスを供給するための第2のガス供給手段が接続されている。第2のガス供給手段は、燃焼用ガスが蓄えられたガス供給源(図示せず)、ガス供給源から燃焼用ガスを導くガス送給管30およびガス送給管30を通して送給されるガスの流量を制御する流量制御手段、たとえば流量制御弁(図示せず)を含み、ガス送給管30が外ガス送給管18に連通されている。なお、燃焼用ガスとしては、たとえば、都市ガスを好都合に用いることができる。
【0022】
第1のノズル手段10は、噴射ノズル体20の外側に装着されている。図示の第1のノズル手段10は第1の円筒状部材32から構成され、この第1の円筒状部材32の一端部には周方向に間隔を置いて半径方向内方に突出する内突起34が一体的に設けられ、複数個の内突起34を介して第1の円筒状部材32が噴射ノズル体20に同心状に支持されている。このように構成されているので、第1の円筒状部材32と噴射ノズル体20との間には、周方向のほぼ全域に渡って環状の間隙が存在し、空気流路8からの空気はかかる間隙を通して第1の円筒状部材32内に導かれる。
【0023】
噴射ノズル体20の先端部と第1の円筒状部材32の一端部との間には、第1のスワラ36が配設されている。第1のスワラ36は、周方向に間隔を置いて配設された複数個のフィンから構成され、噴射ノズル体20と第1の円筒状部材32との間隙を通して流れる空気は、かかる第1のスワラ36によって旋回流となり、旋回流の状態で第1の円筒状部材32内を図1および図2において右方に流れる。第1のスワラ36は第1の円筒状部材32と一体的に形成してもよく、また別体に形成して両者の間に介在させてもよい。
【0024】
第2のノズル手段12は、第1のノズル手段10の外側に装着されている。図示の第2のノズル手段12は第2の円筒状部材38から構成され、この第2の円筒状部材38の一端部が第2のスワラ40を介して第1の円筒状部材32の外側にこれに同心状に装着されている。第2のスワラ40は、周方向に間隔を置いて配設された複数個のフィンから構成され、第1の円筒状部材32と第2の円筒状部材38との間に導かれる空気は、かかる第2のスワラ40の作用によって旋回流となり、旋回流の状態で第2の円筒状部材38内を図1および図2において右方に流れる。この第2のスワラ40は、第2の円筒状部材38と一体的に形成してもよく、また別体に形成して第1および第2の円筒状部材32,38の間に介在させてもよい。
【0025】
第2の円筒状部材38の一端部には半径方向外方に突出する環状フランジ42が一体的に設けられ、この環状フランジ42の先端部に燃焼筒14の一端部が取付ねじ44によって取付けられている。燃焼筒14は円筒状部材から構成され、第1および第2の円筒状部材32,38に同心状に配設され、この燃焼筒14と燃焼ケース6との間にも環状の外空間が存在する。
【0026】
この実施形態では、噴射ノズル体20先端部には周方向に間隔を置いて複数個の第1噴出孔46が形成され、これら第1噴出孔46が噴射ノズル体20の第1空間22aに連通している。また、噴射ノズル体20の中間部には半径方向に延びる第2噴出孔48が周方向に間隔を置いて形成され、これら第2噴出孔48が噴射ノズル体20の第2空間22bに連通している。さらに、第1円筒状部材32の内突起34には貫通孔50が形成され、かかる貫通孔50が対応する第2噴出孔48に接続されている。
【0027】
このように構成されているので、ガス送給管28を通して供給される燃焼用ガスは、内ガス送給管26を通して噴射ノズル体20の第1空間22aに送給され、第1噴出孔46を通して噴出される。第1のノズル手段10は、図1および図2に示すとおり、第1の円筒状部材32によって第1の流路45を規定し、空気流路8を流れる空気の一部は噴射ノズル体20と第1の円筒状部材32との間を通して第1の流路45に導かれ、第1噴出孔46から噴出される燃焼用ガスは、第1のスワラ36によって旋回流となって流れる空気流に向けて噴出され、旋回流の作用によって実質上均一に混合されて混合ガス(燃焼用ガスと空気との希薄混合ガス)となる。この第1の流路45の混合ガスの空気比は、たとえば1.4〜1.9程度に設定される。なお、第1のガス供給手段の流量制御手段(図示せず)を操作することによって、第1噴出孔46から噴出される燃焼用ガスの噴出量を制御することができる。また、ガス送給管30を通して供給される燃焼用ガスは、外ガス送給管18を通して噴射ノズル体20の第2空間22bに送給され、第2噴出孔48および第1の円筒状部材32の貫通孔50を通して第1の円筒状部材32の外側に噴出される。第2のノズル手段12は、図1および図2に示すとおり、第1の円筒状部材32の外側に第2の円筒状部材38によって環状の第2の流路47を規定し、空気流路8を流れる空気の残りの一部は第1の円筒状部材32と第2の円筒状部材38との間を通して第2の流路47に導かれ、第2噴出孔48から貫通孔50を通して噴出される燃焼用ガスは、第2のスワラ40によって旋回流となって流れる空気流に向けて噴出され、旋回流の作用によって実質上均一に混合されて混合ガス(燃焼用ガスと空気との希薄混合ガス)となる。この第2の流路47の混合ガスの空気比は、たとえば2.0程度に設定される。なお、第2のガス供給手段の流量制御手段(図示せず)を操作することによって、第2噴出孔48から噴出される燃焼用混合ガスの噴出量を制御することができる。
【0028】
空気流路8を通して流れる空気の残部は燃焼筒14と燃焼ケース6との間の空間51を通して流れる。この実施形態では、燃焼筒14には周方向および軸線方向に間隔を置いて複数個の空気孔52が形成されており、空間51を通して流れる空気はこれら空気孔52を通して燃焼筒14内に導入される。空気孔52を通して導入される空気は燃焼筒14の内周面に沿って流れる空気層を生成し、かかる空気層によって燃焼筒14が冷却される。これら空気孔52は、燃焼筒14の一部を半径方向外方に折曲することによって形成することができる。また、後述する如くして燃焼して燃焼筒14内を流れる燃焼ガスの温度が異常に上昇しないように、必要に応じて、燃焼筒14に希釈孔(図示せず)を設けることができ、このように希釈孔を設けた場合、空間51を流れる空気が希釈孔を通して燃焼筒14内に導入され、導入した空気によって燃焼ガスの温度が低下される。なお、燃焼筒14が異常高温に上昇しない場合、空気孔52を省略することもできる。
【0029】
この実施形態では、図1に示すとおり、第1のノズル手段10の先端部、すなわち第1の円筒状部材32の他端部と、第2のノズル手段12の先端部、すなわち第2の円筒状部材38の他端部とは、実質上同じ位置またはほぼ同じ位置まで延びており、また燃焼筒14の先端部は第1および第2のノズル手段10,12を越えてさらに図1において右方に延びている。したがって、第1の流路45の混合ガスによる燃焼火炎は第1の円筒状部材32の内部もしくは先端部から図1において右方に生成され、また第2の流路47の混合ガスによる燃焼火炎は第2の円筒状部材38の先端部から図1において右方に発生し、これら燃焼火炎は燃焼筒14内にて所要のとおりに燃焼される。
【0030】
この形態では、第1の流路45を流れる希薄混合ガスのガス濃度は第2の流路47を流れる希薄混合ガスのガス濃度よりも濃くなるように設定されている。そして、このことに関連して、混合ガスを点火するための点火手段56の点火部が第1の流路45内に突出している。点火手段56は細長い点火部材58を備え、その基部がテストケース4に装着され、その先端部が燃焼ケース6、燃焼筒14、第2の円筒状部材38および第1の円筒状部材32を貫通して第1の流路45に突出している。点火部材58の先端点火部は、第1の流路45を流れる混合ガスに向けて火花を発生し、かかる火花によって第1の流路45の混合ガスが点火燃焼される。そして、第1の流路45にて発生した燃焼ガスの火炎が第2の流路47を流れる混合ガスに伝播され、かかる火炎の伝播によって第2の流路47の混合ガスが燃焼される。なお、第1および第2のノズル手段10,12として流量制御を行うことができるものを採用する場合、この点火手段56を第1および第2の流路45,47からの混合ガスが混合される領域の下流側に設けることができる。
【0031】
また、噴射ノズル体20と第1の円筒状部材32との間隙は、第1の円筒状部材32と第2の円筒状部材38との間隙よりも小さく設定されており、したがって第1の流路45に流入する空気は、第1の流路45の入口部において絞られ、その後下流側において第1の流路の断面積が大きく増大するので、この第1の流路45を流れる空気流の流速は比較的遅く、これに対して、第2の流路47を流れる空気流の流速は比較的速くなる。
【0032】
燃焼筒14の先端部には、さらに筒状の導出筒60が設けられている。導出筒60は、図1において右方に延び、その先端部は先細に形成されており、燃焼筒14から導出筒60の一端部に導かれた燃焼ガスはこの導出筒60内を流れてその先細先端部に集められて下流側に流れる。導出筒60の先端側にはガスタービン62が配設され、燃焼筒14内で燃焼された燃焼ガスは導出筒60を通してガスタービン62に送給され、ガスタービン62はバーナ装置からの燃焼ガスによって回転駆動される。なお、導出筒60の先端部は、燃焼ケース6の先端部に装着された支持プレート64によって支持されている。
【0033】
この実施形態では、第2の流路47の希薄混合ガスの一部が第1の流路45の希薄混合ガスに混合されるように構成されている。図1および図2ともに図3を参照してさらに説明すると、この実施形態では、第1のノズル手段10の第1の円筒状部材32に混合ガス導入手段が設けられている。図示の第1の円筒状部材32は、円筒状のノズル本体72とこのノズル本体72の先端部に装着される先端ノズル74から構成され、ノズル本体72の一端部(図1および図2において左端部)が噴射ノズル体20に装着されている。ノズル体72は一端部近傍から他端部まで実質上同じ内径であり、その一端部は半径方向外方に幾分湾曲されており、これによって空気流路8を流れる空気は、かかる湾曲一端部に案内されて噴射ノズル体20とノズル本体72との間隙に導かれる。先端ノズル74は、内径が大きい大径部76と、内径が小さい小径部78と、大径部76および小径部78を接続するテーパ部80から構成され、テーパ部80は半径方向内方に向けてテーパ状に延びている。この形態では、小径部78の内径はノズル本体72の内径と実質上等しく、大径部76の内径は小径部78およびノズル本体72の内径よりも大きく設定されている。
【0034】
この実施形態では、ノズル本体72の他端部に先端ノズル74の大径部76が装着されている。ノズル本体72の他端部には周方向に実質上等間隔を置いて4個のピン82が溶接により固着され、これらピン82の先端に先端ノズル74が溶接により固定されている。このように先端ノズル74が装着されているので、図3に示すとおり、ノズル本体72の他端部外周面と先端ノズル74の大径部76の内周面との間に環状の導入開口84が形成され、この導入開口84が混合ガス導入手段として機能する。このように導入開口84が設けられているので、第2の流路47を流れる希釈混合ガスはこの導入開口84を通して第1の流路45に導入され、第1の流路45を流れる希釈混合ガスに混合される。したがって、第2の流路47からの混合ガスによって第1の流路45の混合ガスのガス濃度が薄められ、これによって第1の流路45の混合ガスと第2の流路47の混合ガスとのガス濃度の均一化が図られる。また、第2の流路47からの混合ガスは環状の導入開口84を通して第1の流路45に導入されるので、第1の流路45の実質上全周に渡って第2の流路47からの混合ガスを導入することができ、導入混合ガスの片寄りを防止することができる。
【0035】
このような先端ノズル74を用いた場合、テーパ部80の先端ノズル74とのテーパ角度Θ(図2)、すなわちテーパ部80の半径方向内方への傾斜角度を20〜120度に設定するのが望ましい。かく設定することによって、導入開口84を通して導入された混合ガスは先端ノズル74のテーパ部80に案内されて半径方向内方に流れ、第1の流路45を流れる混合ガスに一層均一に混合されるようになる。なお、この実施形態では、ノズル本体72と先端ノズル74とをピン82を介して溶接により固着しているが、これに代えて、ノズル本体72と先端ノズル74とを、たとえば固定用ねじとスペーサ(図示せず)を用いて固定することもできる。また、この実施形態では、テーパ部80は直線状に延びているが、必ずしも直線状である必要はなく、所定形状の曲線状に形成することができる。
【0036】
このようなバーナ装置では、図3に示すように、導入開口45およびピン82を含む図2のIII−III線における断面において、第2の流路47の半径方向断面積S2と第1の流路45の半径方向断面積S1との断面積比(S2/S1)を2.0以上に設定するのが望ましい。かく設定することにより、第2の流路47の断面積S2が第1の流路45の断面積S1より2倍以上大きくなり、これによって第1の流路45を通して流れる混合ガス(この混合ガスのガ濃度は、第2の流路47を流れる混合ガスのガス濃度よりも濃い)の流量が少なくなり、燃焼筒14の中央部、換言すると第1の流路45に対応する燃焼領域の燃焼ガスの燃焼温度が抑えられ、NOxの発生を少なくすることができる。また、第2の流路47の半径方向断面積S2と導入開口84の半径方向断面積S3との断面積比(S2/S3)を1.0以上に設定するのが望ましい。かく設定することにより、第2の流路47の断面積S2が導入開口84の断面積S3よりも大きくなり、これによって第2の流路47から導入開口84を通して第1の流路45に導入される混合ガスの導入量が過剰に多くなることがなく、第1の流路47を流れる混合ガスのガス濃度が薄くなることを防止することができる。
【0037】
この実施形態では、また、点火手段56の点火部材58は、第1のノズル手段10のノズル本体72の他端部近傍、具体的には混合ガスの流れ方向に見て導入開口84の上流側に配設される。このように構成することによって、第1の流路45を流れる混合ガス、すなわち第2の流路47からの混合ガスが導入される前の比較的濃いガス濃度の混合ガスが点火部材58に送給されるようになり、点火手段56による点火性能が低下することが回避できる。
【0038】
このようなバーナ装置では、第1の流路45を流れる混合ガスに第2の流路47を流れる混合ガスの一部が送給され、これによって点火手段56の下流側にて第1の流路45の混合ガスが第2の流路47からの混合ガスによって薄められ、かくして第1の流路45と第2の流路47の混合ガスのガス濃度をほぼ均一化し、燃焼ガスの燃焼温度を燃焼筒14の半径方向断面のほぼ全域において実質上均一にすることができる。このように燃焼ガスの燃焼温度を平均化することによって、燃焼ガスをガスタービン62に送給する場合、燃焼温度の平均値をガスタービン62の耐熱温度により近づけることができ、バーナ装置を含むガスタービンシステムの効率の向上を図ることができる。
【0039】
上述した実施形態では、第1のノズル手段の第1の円筒状部材をノズル本体と、このノズル本体に装着される先端ノズルから構成し、ノズル本体と先端ノズルとの間に混合ガス導入手段の導入開口を設けているが、これに代えて、第1の円筒状部材を単なる円筒状部材から構成し、この円筒状部材にたとえば折曲部を形成して上記導入開口を設けるようにすることもできる。
【0040】
また、たとえば、図示の実施形態では、内側に第1のノズル手段を設け、その半径方向外側に第2のノズル手段を設けているが、これとは反対に、内側に第2のノズル手段を設け、その半径方向外側に第1のノズル手段を設けるようにすることもできる。
【0041】
〔実施例および比較例〕
本発明のバーナ装置の効果を確認するために、実施例として、図1〜図3に示す実施形態のバーナ装置を用いて燃焼ガスの燃焼実験を行った。用いたバーナ装置における各部材の寸法などは、次のとおりであった。噴射ノズル体については、直径1.3mmの第1噴出孔を周方向に実質上等間隔を置いて8個設け、また直径2.6mmの第2噴出孔を周方向に実質上等間隔をおいて8個設けた。また、第1のノズル手段については、内径36mm、長さ102mmのノズル本体と、内径46mm、長さ11mmの大径部、内径36mm、長さ16mmの小径部およびこれら両者を接続する長さ5mmのテーパ部を有し、テーパ部のテーパ角度が45度である先端ノズルとを用い、先端ノズルの大径部をノズル本体に取付けて第1の円筒状部材を構成した。また、第2のノズル手段については、内径70mm、長さ100mmの第2の円筒状部材を用いた。このような第1および第2の円筒状部材を用いることによって、それらの肉厚を考慮し、第1の流路の半径方向断面積を1018mm2に、第2の流路の半径方向断面積を2038mm2に、また導入開口の半径方向断面積を405mm2に設定した。さらに、燃焼筒14として内径143mm、長さ358mmの円筒状部材を用いた。この円筒状部材には、口元部(図1および図2において左端部)に周方向に実質上等間隔を置いて直径6mmの空気孔を8個設け、またこの口元部より先端側に、周方向に実質上等間隔を置いて直径1.2mmの空気孔を36個設けた空気孔組を長手方向に8組設けた。
【0042】
このようなバーナ装置を用い、燃焼実験において、空気流路を通して温度350℃の空気を流量700Nm3/Hの割合で送給した。送給された空気は、その約4%が第1の流路を通して、その約55%が第2の流路を通して、またその約41%が燃焼筒の外側を通して流れ、この燃焼筒の外側を流れる空気は、燃焼筒の空気孔を通して燃焼筒内に流入した。燃焼用ガスとしてメタンを用い、5Nm3/Hの割合で噴射ノズル体の第1噴出孔を通して第1の流路に噴出させるとともに、20Nm3/Hの割合で噴射ノズル体の第2噴出孔を通して第2の流路に噴出させた。送給した空気およびメタンを混合して混合ガスとし、点火部材で点火させて混合ガスを燃焼させて燃焼ガスを生成した。
【0043】
そして、このように混合ガスを燃焼して燃焼筒の先端における燃焼ガスの温度を測定したところ最高燃焼温度が1000℃であり、このときの燃焼温度の温度差が±3℃であった。この結果から、燃焼筒のほぼ全域における燃焼温度がほぼ均一であることが確認できた。なお、燃焼温度の測定個所は、燃焼筒の先端にて直径方向に実質上等間隔を置いて7個の温度センサを設けて各測定個所の燃焼温度を測定した。
【0044】
この実施例において、さらに、第2の流路に送給される燃焼ガスの送給量を制御してその送給量を絞ったところ、送給量を10%まで絞ったところでバーナ装置の燃焼が消え、ターンダウンレシオ(送給量100%を基準にして、燃焼ガスの送給量をどこまで絞れるかを示す割合)は1:10であった。
【0045】
比較例として、第1のノズル手段として従来のノズル手段を用いた以外は実施例と実質上同一の構成のバーナ装置を用い、また空気および燃焼ガスの送給条件も実施例と同様にして燃焼実験を行い、燃焼ガスの温度を実施例と同様にして測定した。なお、用いた第1のノズル手段は、内径36mm、長さ120mmであった。
【0046】
比較例の燃焼実験では、その燃焼ガスの最高燃焼温度が1000℃であり、このときの燃焼温度の誤差は±38℃であった。この結果から、第2の流路から混合ガスの一部を第1の流路に導入しない場合、燃焼筒内の混合ガスの片寄りが生じ、これによって燃焼温度の充分な均一化が達成できないことが判る。
【0047】
この比較例においても、さらに、第2の流路に送給される燃焼ガスの送給量を制御してその送給量を絞ったところ、送給量を25%まで絞ったところでバーナ装置の燃焼が消え、ターンダウンレシオは1:4であった。
【0048】
上述したことから、実施例のバーナ装置では、ターンダウンレシオが大きく、バーナ装置の保炎能力も著しく向上し、バーナ装置を含むシステムのより効率のよい運転が可能であることも確認できた。
【0049】
【発明の効果】
本発明の請求項1記載のバーナ装置によれば、第1のノズル手段の第1の流路を流れる空気流には第1のガス供給手段からの燃焼用ガスが噴出され、これによって希薄混合ガスが生成される。また、第2のノズル手段の第2の流路を流れる空気流には第2のガス供給手段からの燃焼用ガスが噴出され、これによって第1のノズル手段の混合ガスよりもガス濃度の薄い希薄混合ガスが生成される。さらに、第1の流路と第2の流路との間には混合ガス導入手段が設けられているので、第2の流路にて生成された混合ガスの一部が第1の流路に導入され、これによって第1の流路の混合ガスと第2の流路の混合ガスのガス濃度が均一化して燃焼状態の片寄りが非常に少なくなる。その結果、第1のノズル手段からの燃焼ガスの燃焼温度と第2のノズル手段からの燃焼ガスの燃焼温度がほぼ等しくなり、燃焼ガスをガスタービンに送給する場合、燃焼ガスの平均温度をガスタービンの耐熱温度に近づけることができ、バーナ装置を含むシステムの効率を高めることができる。
【0050】
また本発明の請求項2記載のバーナ装置によれば、第2の流路を流れる空気流の流速は第1の流路を流れる空気流の流速よりも速いので、第2の流路の希薄な混合ガスの一部が混合ガス導入手段を介して第1の流路に導入され、第1の流路を流れる混合ガスの濃度が薄められ、これにより高温となる混合ガスが減少する。
【0051】
また本発明の請求項3記載のバーナ装置によれば、第2の流路を規定する第2の円筒状部材は第1の流路を規定する第1の円筒状部材の半径方向外側に同心状に配置されているので、第2の流路を流れる混合ガスは第1の円筒状部材に形成された導入開口を通して第1の流路に導入される。そして、かく導入される混合ガスは第1の流路の周囲から半径方向内方に向けて送給され混合されるので、第1の流路を流れる混合ガスにほぼ均一に送給することができる。
【0052】
また本発明の請求項4記載のバーナ装置によれば、第2の流路の断面積S2と第1の流路の断面積S1との断面積比が2.0以上であるので、第1の流路の断面積が第2の流路の断面積に比して大きくなりすぎず、これによって第1の流路の中央部における燃焼ガスの燃焼温度が部分的に高くなることを抑えることができる。また、第2の流路の断面積と混合ガス導入手段の導入開口の断面積との断面積比が1.0以上であるので、第2の流路の混合ガスが大量に第1の流路に導入されることがなく、これによって第1の流路の混合ガスのガス濃度が著しく低下することが防止することができる。
【0053】
また本発明の請求項5記載のバーナ装置によれば、第1のノズル手段はノズル本体と先端ノズルから構成され、ノズル本体と先端ノズルの大径部との間に混合ガス導入開口が規定されているので、第2の流路を流れる混合ガスはこの混合ガス導入開口を通して第1の流路に所要のとおりに導入される。また、先端ノズルにはテーパ角度が20〜120度であるテーパ部が設けられているので、混合ガス導入開口を通して導入された混合ガスはこのテーパ部に案内されて半径方向内方に案内され、これによって第2の流路から導入された混合ガスは半径方向内方に流れて第1の流路を流れる混合ガスに実質上均一に混合される。
【0054】
さらに本発明の請求項6記載のバーナ装置によれば、混合ガス導入手段は点火手段の配設部位の下流側に配設されているので、点火手段には第1の流路を通して流れる混合ガス、すなわち第2の流路からの混合ガスが含まれていない混合ガスが送給され、したがって点火手段によって第1の流路の混合ガスを確実に点火することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従うバーナ装置の一実施形態を簡略的に示す断面図である。
【図2】図1のバーナ装置の要部を簡略的に示す拡大断面図である。
【図3】図2におけるIII−III線による断面図である。
【符号の説明】
2 ディフューザ部
4 テストケース
6 バーナケース
8 空気流路
10 第1のノズル手段
12 第2のノズル手段
14 燃焼筒
18 外ガス送給管
20 噴射ノズル体
26 内ガス送給管
32 第1の円筒状部材
38 第2の円筒状部材
45 第1の流路
46 第1噴出孔
47 第2の流路
48 第2噴出孔
56 点火手段
62 ガスタービン
72 ノズル本体
74 先端ノズル
76 大径部84
78 小径部
80 テーパ部
84 導入開口

Claims (6)

  1. 第1の流路を規定する第1のノズル手段と、第2の流路を規定する第2のノズル手段と、前記第1の流路に燃焼用ガスを供給するための第1のガス供給手段と、前記第2の流路に燃焼用ガスを供給するための第2のガス供給手段と、前記第1および前記第2の流路に空気を供給するための空気流路とを備え、
    前記第1のガス供給手段からの燃焼用ガスは前記空気流路から前記第1の流路を通して流れる空気流に向けて噴出され、これによって希薄混合ガスが生成され、
    前記第2のガス供給手段からの燃焼用ガスは前記空気流路から前記第2の流路を通して流れる空気流に向けて噴出され、これによって前記第1の流路の希薄混合ガスよりもさらにガス濃度の低い希薄混合ガスが生成され、
    前記第1の流路と前記第2の流路との間には、さらに、前記第2の流路の希薄混合ガスの一部を前記第1の流路に導くための混合ガス導入手段が設けられていることを特徴とするバーナ装置。
  2. 前記第2の流路を流れる空気流の流速は、前記第1の流路を流れる空気流の流速よりも速いことを特徴とする請求項1記載のバーナ装置。
  3. 前記第1のノズル手段は第1の円筒状部材から構成され、前記第2のノズル手段は前記第1の円筒状部材よりも内径が大きい第2の円筒状部材から構成され、前記第2の円筒状部材は前記第1の円筒状部材の外側に同心状に配置され、前記混合ガス導入手段は前記第1の円筒状部材に設けられた導入開口を備えていることを特徴とする請求項1または2記載のバーナ装置。
  4. 前記第2の流路の半径方向断面積S2と前記第1の流路の半径方向断面積S1との断面積比(S2/S1)は2.0以上であり、また前記第2の流路の半径方向断面積S2と前記混合ガス導入手段の前記導入開口の半径方向断面積S3との断面積比(S2/S3)は1.0以上であることを特徴とする請求項3記載のバーナ装置。
  5. 前記第1の円筒状部材は、円筒状のノズル本体と先端ノズルから構成され、前記先端ノズルは、内径が大きい大径部と、前記大径部よりも内径が小さい小径部と、前記大径部と前記小径部とを接続するテーパ部とを有し、前記先端ノズルの前記大径部が前記ノズル本体の先端部に装着され、前記混合ガス導入手段の前記導入開口は、前記ノズル本体と前記先端ノズルの前記大径部との間に形成され、前記先端ノズルの前記テーパ部は、前記大径部から半径方向内方に延び、前記テーパ部の前記先端ノズルとのテーパ角度が20〜120度に設定されていることを特徴とする請求項3または4記載のバーナ装置。
  6. 前記第1の流路を流れる希薄混合ガスを点火するための点火手段が設けられ、前記混合ガス導入手段の前記導入開口は前記点火手段の配設部位よりも下流側に設けられていることを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載のバーナ装置。
JP07455098A 1998-03-23 1998-03-23 バーナ装置 Expired - Fee Related JP3869111B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07455098A JP3869111B2 (ja) 1998-03-23 1998-03-23 バーナ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07455098A JP3869111B2 (ja) 1998-03-23 1998-03-23 バーナ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11270356A JPH11270356A (ja) 1999-10-05
JP3869111B2 true JP3869111B2 (ja) 2007-01-17

Family

ID=13550478

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07455098A Expired - Fee Related JP3869111B2 (ja) 1998-03-23 1998-03-23 バーナ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3869111B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4629945B2 (ja) * 1999-12-15 2011-02-09 大阪瓦斯株式会社 流体分配器及びバーナ装置及びガスタービンエンジン及びコジェネレーションシステム
JP3985027B2 (ja) * 2001-03-01 2007-10-03 独立行政法人 宇宙航空研究開発機構 燃焼試験装置
WO2022202196A1 (ja) * 2021-03-26 2022-09-29 株式会社Ihi 燃焼装置およびガスタービンシステム

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2713627B2 (ja) * 1989-03-20 1998-02-16 株式会社日立製作所 ガスタービン燃焼器、これを備えているガスタービン設備、及びこの燃焼方法
JPH066952U (ja) * 1992-06-19 1994-01-28 三菱重工業株式会社 ガスタービン燃焼器
GB9326367D0 (en) * 1993-12-23 1994-02-23 Rolls Royce Plc Fuel injection apparatus
JP2950720B2 (ja) * 1994-02-24 1999-09-20 株式会社東芝 ガスタービン燃焼装置およびその燃焼制御方法
JPH08261468A (ja) * 1995-03-28 1996-10-11 Toshiba Corp ガスタービン燃焼器

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11270356A (ja) 1999-10-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3628747B2 (ja) タービン用燃焼器において拡散モード燃焼及び予混合モード燃焼を行うノズル並びにタービン用燃焼器を運転する方法
JP4846271B2 (ja) インピンジメント冷却式センタボデーを備えた予混合バーナ及びセンタボデーの冷却方法
JP3183053B2 (ja) ガスタービン燃焼器及びガスタービン
WO2015182727A1 (ja) ガスタービンエンジンの燃焼装置
JP2010048542A (ja) 希薄直接噴射拡散チップ及び関連方法
JPH10132278A (ja) ガスタービン
JP2651304B2 (ja) 拡散パイロット付き予混合ノズル及びガスタービン燃焼器
CN101644447A (zh) 具有稀释孔的燃气轮机过渡件
US6186775B1 (en) Burner for operating a heat generator
JP2005195214A (ja) 燃焼装置
JP3869111B2 (ja) バーナ装置
JP4103795B2 (ja) 熱風発生装置および制御方法
US20230014871A1 (en) Radiant wall burner
JP3817625B2 (ja) バーナ装置
JP3967843B2 (ja) バーナ装置
JP2004053144A (ja) 円筒内旋回燃焼器
JP3449802B2 (ja) ガス燃焼装置
JP3715496B2 (ja) 低NOxバーナ
JP3463117B2 (ja) バーナ装置
JP2020186851A (ja) バーナ
JP3894681B2 (ja) バーナ装置
JP2004028352A (ja) 逆火・自着火防止燃料噴射弁を備えた低NOx燃焼器
JP4033596B2 (ja) バーナ装置
JP4622100B2 (ja) ガスタービン用低NOx燃焼器
KR102382600B1 (ko) 복합 선회 연소기

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041209

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060721

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061010

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061012

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091020

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121020

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees