JP3625076B2 - 砲撃遊戯車 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、プレイヤーが搭乗して運転しながらボールを砲弾に見立てて発射して楽しむ砲撃遊戯車に関する。
【0002】
【従来技術】
この種の砲撃遊戯車としては、先の出願に係る例(特開平5−306898号公報)があるが、同例は該砲撃遊戯車が走り回る遊戯場としての設備に関するもので、砲撃遊戯車自体については詳しい説明はない。
同例の図3には砲撃遊戯車の概略が示され自動集弾機が図示されているが、詳しい説明はなく分からないが、揺動自在の案内板が模擬砲弾を掬う姿勢で突出しその上方に配置された回動ベルトが案内板との間で模擬砲弾を挟み転動させながら直線的に搬送し模擬砲弾を車体内に回集している。
【0003】
【解決しようとする課題】
しかし回動ベルトと案内板とは略平行であり転動しながら搬送される模擬砲弾は順次搬送されるが、直線的に転動して搬送されるので先行の模擬砲弾に後続の模擬砲弾が接近しすぎ接触することがあり、両者は同じ方向に転動していて互いに転動を妨げ後続の模擬砲弾が先行の模擬砲弾に乗り上げるように働き、搬送路を閉塞するトラブルが生じ易い。
また車体内に納められた模擬砲弾の処理については全く記載がない。
【0004】
本発明はかかる点に鑑みなされたもので、その目的とする処は安定してボールの回集が可能なボール回集装置を備えた砲撃遊戯車を供する点にある。
また回集されたボールを安定して上方へ移動させることができる装置を備えた砲撃遊戯車を供する点にある。
さらにボールを円滑に連続して発射できるボール供給規制手段を備えた砲撃遊戯車を供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段および作用】
上記目的を達成するために、本発明は、プレイヤーが搭乗して自由に運転しうるとともにボールを発射しうる模擬砲を搭載した砲撃遊戯車において、車体下部にボールを複数蓄えるホールディングタンクを有し、同ホールディングタンクの後部に左右水平方向に指向して長尺のストレートローラを床面と適当な間隔を存して配置し、同ストレートローラより所定長さ径の大きい半円筒形状のスクレーパを前記ストレートローラの背後に略同軸に配置して同スクレーパの下端縁は床面に近接させ、前記ストレートローラの下方に位置したボールを回動するストレートローラが床面との間で挟み込み次いで前記スクレーパとの間で転動させながら同スクレーパに沿って円弧状に移動させて前記ホールディングタンクに搬送するボール回集装置と、前記ホールディングタンクの前方排出口に向け下り勾配に傾斜させた底板と、前記底板を振動させる振動手段と、前記排出口の前方にボールを一端のリフト入口まで一列に配列し同リフト入口に向かって下り勾配を有する排出シュートを設け、前記排出シュートに並んだ複数のボールの側部に上方から接するように左右僅かに斜め水平方向に指向した水平回動ベルトを配置し、同水平回動ベルトの回動により排出シュートに配列されたボールを転動させリフト入口まで移動させるボール搬送調整装置と、前記リフト入口より上方へ指向した垂直回動ベルトが配置されるとともに同回動ベルトに沿って案内板を備え、垂直回動ベルトがボールを前記案内板との間で挟んで転動させながら上方へ搬送するボールリフト装置と、前記ボールリフト装置により上方へ搬送されたボールをボール発射装置に案内するボール案内手段とを備えた砲撃遊戯車とした。
【0006】
回転するストレートローラに捕らえられたボールは半円筒形状のスクレーパに案内されて円弧状に移動し搬送されるので、先行のボールと後続のボールとが接近しても接触することはなく円滑にボールの回集ができる。
またストレートローラの長手方向に亘って複数のボールを同時に回集することが可能で回集効率がよい。
【0008】
ホールディングタンクの底板を傾斜させかつ振動させることで、ホールディングタンク内で回集されたボールをその自転によりボールどうし互いの移動を妨げることなく、また重なり合うことなく一層でむらのない状態に蓄えることができ、こうして底板下流側に至ったボールは排出口から排出シュートに配列され、その側部に上方から接する斜め掛けの水平方向に指向した水平回動ベルトの回動により排出シュートに配列されたボールを転動させて詰まりを生じることなくリフト入口方向へ移動させることができ、リフト入口で垂直回動ベルトによりボールの移動方向を上方に変更されることでボールを一個ずつ間欠的に上昇され、円滑にボールをリフトすることができる。
【0009】
さらに前記ボールリフト装置により上方へ搬送されたボールを縦整列させてボール発射装置に案内するボール案内手段の途中にストッパーを出没させるボール供給規制手段を備えることで、ボール発射装置へのボールの供給を簡単に制御できるとともに安定したボール発射を可能とし、また必要以上の連続発射を回避させボールの需給を調整することも可能である。
【0010】
【実施例】
以下図1ないし図13に図示した本発明の一実施例について説明する。
周囲を防護ネットで囲まれた遊戯場内を複数の砲撃遊戯車1が走り回るものであり、天井は陽極側集電ネット2が張設され、床面3は伝導性の良い鉄板が敷設されていて、同床面には多数の弾性を有するボール4が散在している。
【0011】
砲撃遊戯車1は図1および図2に外観を示すように、床面に沿った基台10が内側に大部分隠れた前後の車輪11,12により走行自在に支持され、同基台10の上に前半を前部ボデイカバー13、後半を操縦室14で構成されており、操縦室14はルーフ15を支持するピラー16に防護ネット17が前後に張設されるとともに左右のスライドドア18にも防護ネット19が張りめぐらされている。
なお図1の側面図ではスライドドア18を開けた状態を示している。
【0012】
前部ボデイカバー13の正面中央からは砲身20が斜め上方に突出されており、操縦室14のルーフ15からは上方に向け、集電装置21が立設され同集電装置21の先端部分の2本の接触ワイヤー22が天井の集電ネット2に接触して電力の供給を受けるようになっている。
基台10の周囲には全周に亘ってクッションゴム23が周設されている。
操縦室14の室内はシート24とその前方にハンドル25と砲砲身傾斜操作レバー26が配設され、砲身傾斜操作レバー26の上端にはボール発射ボタン27が設けられている。
なおシート24にはシートベルト28が備えられている。
【0013】
図3に砲撃遊戯車1の車体内をボールが辿るルートを概略図で示しており、同図に従って予め簡単に説明をしておくこととする。
砲撃遊戯車1の走行により基台10の下に入り込んだボール4は車体中央辺りでボール回集装置30によって回集されて操縦室14の下方のホールディングタンク31内に最大で100個程蓄えられ、次いでボール搬送調整装置32を経て操縦室14の前方のボールリフト装置33により上方へ搬送され、次いでボール縦整列供給装置34により前方のボール発射装置35に送られ、同ボール発射装置35によりボールが砲身20を通って発射される。
【0014】
まずボール回集装置30は、図4および図5に図示するように左右前端部を支軸41で枢支されたフランジユニット42がその後部下端に軸支された車輪50を床面3に接して揺動自在に支持されており、同フランジユニット42に左右方向に指向して長尺のストレートローラ43が回動自在に軸支され、同フランジユニット42に固定されたローラ駆動モータ44の駆動軸に嵌着されたスプロケット45と前記ストレートローラ43の回転軸端部に嵌着されたスプロケット46との間にチェーン47が架渡され、ローラ駆動モータ44の駆動でチェーン47を介してストレートローラ43が回転させられる。
【0015】
このストレートローラ43の背後に半円筒状のスクレーパ48がその半円筒の中心軸をストレートローラ43の回転軸と略同軸にして配置されフランジユニット42に固定されている。
同スクレーパ48の径はストレートローラ43の径より所定長さ大きく、ストレートローラ43の外周面とスクレーパ48の内周面とは一定の間隔が維持され、その間隔はボール4の直径より若干小さい。
【0016】
スクレーパ48の下端縁は前記車輪50の近傍にあって常に床面3と約5mm程度の間隔を保って前方に向いているので、砲撃遊戯車1が前方に走行することにより、床面3に存在し車体下方に入ってきたボール4を掬える状態にあり、かかるボール4をストレートローラ43の回転でまず床面3との間で挟み次いでスクレーパ48との間で転動させながら同スクレーパ48に沿って円弧状に移動させて上方のシュート49に搬送する。
【0017】
シュート49は若干前方に傾斜していてさらに前方のホールディングタンク31にボール4は転がり入る。
このようにボール回集装置30は、ストレートローラ43の回転でボール4はスクレーパ48に案内されて円弧軌跡を描いてホールディングタンク31内に回集されるので、先行のボールに後続のボールが接触することがなく、よって両ボールが重なり合って搬送路を閉塞するようなトラブルはなく円滑にボールを回集することができる。
【0018】
またストレートローラ43およびスクレーパ48は左右方向に長尺に配置されているので、長手方向に亘って複数のボール4を同時に回集することができ、ボールの回集効率に優れている。
なおボール回集装置30は支軸41を中心に揺動自在のフランジユニット42に搭載されているので、床面3の多少の凹凸等や走行車輪11,12の摩擦によるレベル変動に柔軟に対処してトラブルを発生することはない。
【0019】
次に回集されたボール4が蓄えられるホールディングタンク31は、その底板51が前方排出口へ向け下り勾配となっているとともに、その下のフレーム52に対して左右に摺動自在に支持されており、かかる底板51に送られて来たボール4は前方へ転がりながら移動し、前のボール4どうしの谷間に後続のボール4が入り千鳥状態で順次詰めていく。
底板51の振動でホールディングタンク31内には底板51上にむらなく一層にボル4が蓄えられ、最大で100個程度がストックされる。
【0020】
さらにボール4の過剰供給があると、底板51からその手前のシュート49にまで溢れたボール4の最後列の両端のボール4がシュート49の左右側方の開口53から落下して車外に排出される。
ホールディングタンク31の前方は仕切板60の下端の若干左寄りにある開口が排出口となって開いており、同排出口から前方にはボールを左方のリフト入口まで一列に供給するよう左方へ下る自然な勾配をつけた排出シュート59が設けられていて、ホールディングタンク31内から排出されたボールはこの排出シュート59に配列されることになる。
【0021】
前記可動底板51の前端右側には直動ユニット54が設けられ、その左右に三角形状の突起55が突設されていて、可動底板51の最前列のボール4に微小な推力を与え底板51の振動とともにボール4の停滞を防止して排出シュート59に途絶えることなくボール4を排出することができるようにしている。
【0022】
仕切板60の前面にはボール搬送調整装置32およびボールリフト装置33が配設されており、図6ないし図8にその正面図と側面図を図示する。
仕切板60の下端の前記排出シュート59の上方所定位置に左右のプーリ61とプーリ62間に架渡された丸ベルト63が設けられて排出シュート59とともにボール搬送調整装置32が構成され、左側(図6では右側)のプーリ62には同軸同径のプーリ64が一体に形成されて同プーリ64の上方に配置されたプーリ65との間にV型のリフトベルト66が架渡され、同リフトベルト66の左側に沿って所定間隔を存して垂直案内板67が設けられてボールリフト装置33が構成されている。
【0023】
垂直案内板67はその上下端部がそれぞれプーリ65,64に沿って円弧状に湾曲しており、下端の湾曲部は排出シュート59と滑らかに連結している。
リフトベルト66が架渡された上側のプーリ65には同軸同径のプーリ68が一体に形成され、駆動モータ69の駆動軸に嵌着されたプーリ70との間にVベルト71が架渡されている。
したがって駆動モータ69の駆動によりVベルト71,プーリ68,65を介してリフトベルト66を回動し、リフトベルト66の回動はプーリ64,62を介して丸ベルト63を回動する。
【0024】
なおプーリ62には中心から偏心した位置にクランクピン75が前方に突設され、前記可動底板51に設けられた直動ユニット54から前方へ突設され仕切板60の長孔70aを貫通した従動ピン76と前記クランクピン75とを連結ロッド77が連結してクランク機構を構成しており、プーリ62の回転が連結ロッド77を介して従動ピン76,直動ユニット54とともに可動底板51を左右に振動させることができる。
【0025】
排出シュート59の上方に配設された丸ベルト63は左右のプーリ61,62に幾らか斜め掛けにされ、図8に示すように排出シュート59の垂直壁59aに対して若干の傾きを有しており、丸ベルト63の下側部分は垂直壁59aに沿って一列に配列されたボール4の頂点より垂直壁59a寄りの側部に接触している。
【0026】
したがって丸ベルト63の回動により排出シュート59に並んだボール4は回転中心軸を斜めに傾けた傾斜回転をしながら左方のリフト入口へ向かう。
ボール4の頂点にベルトが接して縦回転するのに比べ水平回転要素が加わり(リフト入口に近づくに従い水平回転要素は大きくなる)ボールの搬送速度は小さくなるとともに、水平回転要素により後続のボール4に相反する方向に回転力を与え、その際に発生するボールどうしの衝突がボールどうしの重なり合いを防止しボールの排出を円滑にするのに役立っており、構造面においても簡素化されてメンテナンスも容易である。
【0027】
このようにしてリフト入口に送られてきたボール4はプーリ62、64の回転で垂直案内板67の下端の円弧状湾曲部に沿って円弧軌跡を描いて上方に移動し、その際丸ベルト63からリフトベルト66に搬送源が変わり、リフトベルト66はボール4の頂点に接して垂直案内板67との間にボール4を挟んで転動させながら上方へ搬送する。
したがって比較的遅い搬送速度でリフト入口に送られてきたボール4は円弧状に移動されリフトベルト16に乗り換えることで搬送速度を速くして上方へ搬送されることになるので、ボールどうしが幾らか間をおいて上昇されることになり、ボールどうしが接触して搬送路を閉塞するような不具合はなく円滑かつスピーディにボールが上方へ搬送される。
【0028】
上昇したボール4はプーリ65の右接線方向に向けて設けられたスクレーパー72に排出され、同右下がりに傾斜したスクレーパー72に案内されて縦整列シュート81に落下される。
なお縦整列シュート81の上流側のボール4が落下する部分よりさらに右側にはボール回送パイプ80の受け口80aがあり、縦整列シュート81にボールが溜まって上流側まで一杯になったときは、後から落下してくるボール4は縦整列シュート81上のボール4を乗り越えてボール回送パイプ80の受け口80aに入り、ボール回送パイプ80は下方のホールディングタンク31に連結されているので、該ボール回送パイプ80の受け口80aに入ったボールは再びホールディングタンク31に回送される。
【0029】
縦整列シュート81はボール縦整列供給装置34の部材であり、前後方向に長尺のチャンネル状をなし、上流端は蝶番 82により仕切板60の前面に支持され、上下に揺動自在の下流端は前方に向かいボール発射装置35に支持される(図12参照)。
縦整列シュート81は1個のボール4が通れるだけの幅を有し、ボールを縦に整列させる。
【0030】
縦整列シュート81の途中で下流寄りに図9および図10に示すようにボール供給規制手段が設けられており、縦整列シュート81の側壁に設けられた軸受部83に回転支軸84が回転自在に支持され、同回転支軸84の上端にストッパーレバー85が縦整列シュート81に略平行に固着されており、同ストッパーレバー85は縦整列シュート81の側壁より若干高い位置にあり、下流側端部85aが縦整列シュート81側に直角に屈曲しストッパーレバー85の回転支軸84より上流側に延出した上流側端部85bが縦整列シュート81側に湾曲している。
【0031】
したがってストッパーレバー85の下流側端部85aが縦整列シュート81の搬送路に突出しているときは上流側端部85bは同搬送路より没しており、ストッパーレバー85が回転支軸84を中心に揺動し下流側端部85aが搬送路より没すると反対に上流側端部85bは同搬送路に突出してボールの流れを調整することができる。
本実施例ではストッパーレバー85の下流側端部85aにより縦整列シュート81内に縦整列されたボール4が停止させられた状態からストッパーレバー85が揺動すると最先端のボール4から続く2個のボール4までの3個のボール4がボール発射装置35に供給されるが、後続の4個目からのボール4は突出した上流側端部85bによって停止させられており、ストッパーレバー85が揺動して元に戻れば3個分ボール4は下流側に流れ詰めることになる。
【0032】
すなわち一時に3個のボール4に制限されて連続発射できるように調整されている。
ストッパーレバー85の下流側端部85aは縦整列シュート81の下流端に近くすなわちボール発射装置35の近くにあってボール4を止めているので、ボール発射装置35へのボール4の供給は速やかに行われるようになっている。
なおストッパーレバー85を揺動させる回転支軸84は軸受部83より下方に突出しており、その下端部にレバー86の基端が嵌着され同レバー86の自由端はソレノイド87の伸縮ロッド87aの先端と枢着されて、ソレノイド87が伸縮ロッド87aを縮小するとスプリング88に抗してストッパーレバー85を揺動する。
【0033】
次に縦整列シュート81の下流側に位置するボール発射装置35について図11ないし図13に基づいて説明する。
基台10に左右一対の支柱90,90が立設され、その上端間に支軸91,91を介して揺動フレーム92が揺動自在に架設されている。
揺動フレーム92の上面には左右に一対の発射ローラ93,93が所定の間隔を存して配置されており、そのローラ軸93a,93aが揺動フレーム92に垂直に貫通し回転自在に支持され、各発射ローラ93,93の後方において該揺動フレーム92に固定された駆動モータ94,94の駆動軸に嵌着されたプーリ95,95と前記ローラ軸93a,93aの下端に嵌着されたプーリ96,96との間にそれぞれVベルト97,97が架渡され(図3参照)、駆動モータ94,94の駆動で各々Vベルト97,97を介して発射ローラ93,93が互いに反対方向に高速で回転する。
なお発射ローラ93,93は回転エネルギーを常に維持するためフライホイール効果が発揮できるリングが埋設され、ボールの発射を確実にするため外周面にはシリコンゴムが周設されている。
【0034】
この両発射ローラ93,93の間を幾らか前方に進んだ位置に単に円筒状の前記砲身20が前方に向いて揺動フレーム92に固定されている。
したがって前記縦整列シュート81よりボール4が高速回転する発射ローラ93,93の間に供給されると両発射ローラ93,93はボール4を挟み込むとともに砲身20内に弾き出し砲身20の向いた方向にボール4を飛び出させることができる。
本実施例の場合適当なタイミングでボール4が供給される限り1秒間に5個のボール4を連続発射する能力を有し、適当な直進性と飛距離が確保されている。
【0035】
なお発射ローラ93,93を搭載する揺動フレーム92と上流端を蝶番32で揺動自在に支持された縦整列シュート81の下流端とは図13に示すように縦整列シュート81の下流側より下方へ突出した案内軸89が揺動フレーム92より後方へ延出した支え板92aの貫通孔92bを貫通し案内軸89の下端のフランジ89aによって抜けないように連結されている。
したがって揺動フレーム92が揺動しても縦整列シュート81の下流端は連結されていてボール4の供給する位置を常に定位置に維持することができる。
また砲身20の傾斜角をある所定の角度に自然復帰させ、かつ重量バランスによる差異を是正するため揺動フレーム92と基台10との間にガスダンパー102 が介装されている。
【0036】
図3に示すように揺動フレーム92の後端縁中央に突設されたブラケット98に前端を枢着されタイロッド99が後方へ延びて前記仕切板60を貫通して操縦室14に突出しており、仕切板60に操縦室14に向け突設されたブラケット100 にレバー101 が枢支され、同レバー101 の下端に前記タイロッド99の後端が枢着され、かつレバー101 にはL字状に屈曲した前記砲身傾斜操作レバー26の基端側が固着されて自由端側が上方に延びてその先端部をグリップ26aとしている。
【0037】
したがって同砲身傾斜操作レバー26を前後に揺動すると一体にレバー101 が揺動して、タイロッド99を前後に移動し、このタイロッド99の前後動はブラケット98を介して揺動フレーム92を揺動してボール発射装置35全体とともに砲身20の傾斜角を変更することができる。
なお砲身傾斜操作レバー26の基端側の上下にはクッションゴム102 が介装されており、砲身傾斜操作レバー26の前後操作に適度な抵抗を感じさせるようにしている。
【0038】
該砲身傾斜操作レバー26のグリップ26aの上端には、前記ボール発射ボタン27が設けられており、同ボール発射ボタン27を押すと前記ソレノイド87が駆動して縦整列シュート81でボール4の供給を停止していたストッパーレバー85を揺動してボール4をボール発射装置35の高速で回転する発射ローラ93,93の間に供給してボール4を飛び出させる。
【0039】
したがって砲撃遊戯車1に搭乗したプレイヤーはハンドル25を操作して砲撃遊戯車1を操縦するとともに片手で砲身傾斜操作レバー26のグリップ26aを握り前後操作で敵の砲撃遊戯車1を狙って砲身20の角度を調整し、適当なタイミングでボール発射ボタン27を押してボール4を発射して攻撃する。
ボール発射ボタン27を一度押すと3個のボール4が連続発射され、それ以上は発射されず、ボール発射ボタン27を復帰して再度押すことにより次のボール発射がなされるようになっている。
【0040】
本実施例のボール発射装置35は1秒間に5個の連射の能力を有するので、上記の如く発射規制をしないで、際限なく連続発射させると約20秒程でホールディングタンク31にストックできる100個のボール4を消費してしまいボールの供給が追いつかずすぐに弾切れとなるため上記の如くボールの供給を規制してボールの需要と供給のバランスを適度に保ちプレイ中は常にボールが発射できる状態にしている。
なおストッパーレバー85の上流側端部85bを曲げずにストレートにし連続発射できるボール4を制限しないことも当然考えられ、ボールの需給のバランスを考慮しないでボール4の供給が続く限り連続発射を可能としたゲームの仕方もある。
【0041】
このようにボール4は高速で連続発射されるので、ボールの供給は常に円滑かつスピーディに行われなければならないが、本実施例では前記したようにボール回集装置30,ホールディングタンク31,ボール搬送調整装置32,ボールリフト装置33,ボール縦整列供給装置34の各段階でボール4が円滑に供給される工夫がなされているので、このボールの高速連射に応えることができるようになっている。
【0042】
本実施例の砲撃遊戯車1は、安全性を考慮して前記防護ネット17,19を有しているほか、シート24に着座センサ,スライドドア18の閉じ確認センサ,シートベルト28に装着センサが設けられており、プレイヤーが砲撃遊戯車1に搭乗しシート24に着座すると着座センサが検知して搭乗者にゲームに対する事前準備等のインフォメーションを通報し、その際スライドドア18を確実に閉めることとシートベルト28を装着することが注意事項として放送される。
搭乗者がスライドドア18を確実に閉め、シートベルト28を確実に装着したことを各センサからの信号で確認した後でないと、ゲームはスタートしないようになっている。
【0043】
なおゲーム途中でもスライドドア18が開くようなことがあると、ゲームは中断する。
本砲撃遊戯車1は助手席にもう一人乗ることができるので、二人が乗る場合は当然各搭乗者ともシートベルト28を装着しなければゲームはスタートしないようになっている。
【0044】
また本実施例では集電装置21のコイルバネ等により付勢されて上方の集電ネット2に先端を接触させて電力の供給を受ける接触ワイヤー22を2本有しており、消費電流キャパシティの増大による分流受電の方法を採用しており、接触ワイヤー1本当たりの電流を軽減している。
また後部の左右一対の車輪12間中央の若干後方に図3に示すようにベアリングを内蔵した円筒形集電ブラシ110 がスイングアーム111 の自由端に軸支され、圧縮コイルバネ112 により床面3に圧接され電流を床面3に流している。
【0045】
【発明の効果】
本発明は、ボール回集装置において回転するストレートローラに捕らえられたボールは半円筒形状のスクレーパに案内されて円弧状に移動し搬送されるので、先行のボールと後続のボールとが接近しても接触することはなく円滑にボールの回集ができる。
またストレートローラの長手方向に亘って複数のボールを同時に回集することが可能で回集効率がよい。
【0046】
またホールディングタンクの底板を傾斜させかつ振動させることで、ホールディングタンク内で回集されたボールをその自転によりボールどうし互いの移動を妨げることなく、また重なり合うことなく一層でむらのない状態に蓄えることができ、こうして底板下流側に至ったボールを斜め掛けの水平方向に指向した水平回動ベルトにより詰まりを生じることなくリフト入口方向へ移動させることができ、 リフト入口で垂直回動ベルトによりボールの移動方向を上方に変更されることでボールを一個ずつ間欠的に上昇され、円滑にボールをリフトすることができる。
【0047】
さらに前記ボールリフト装置により上方へ搬送されたボールを縦整列させてボール発射装置に案内するボール案内手段の途中にストッパーを出没させるボール供給規制手段を備えることで、ボール発射装置へのボールの供給を簡単に制御できるとともに安定したボール発射を可能とし、また必要以上の連続発射を回避させボールの需給を調整することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例の砲撃遊戯車の側面図である。
【図2】同正面図である。
【図3】同砲撃遊戯車の内部構造の概略を示す透視側面図である。
【図4】ボール回集装置およびホールディングタンクの一部平面図である。
【図5】同概略側面図である。
【図6】ボール搬送調整装置およびボールリフト装置の正面図である。
【図7】同側面図である。
【図8】ボール搬送調整装置の要部上面図である。
【図9】ボール縦整列供給装置の側面図である。
【図10】同平面図である。
【図11】ボール発射装置の正面図である。
【図12】ボール発射装置およびボール縦整列供給装置の平面図である。
【図13】ボール発射装置の揺動フレームとボール縦整列供給装置の縦整列シュートとの連結部分を示す断面図である。
【符号の説明】
1…砲撃遊戯車、2…集電ネット、3…床面、4…ボール、 10…基台、11,12…車輪、13…前部ボディカバー、14…操縦室、15…ルーフ、16…ピラー、17…防護ネット、18…スライドドア、19…防護ネット、20…砲身、21…集電装置、22…接触ワイヤ、23…クッションゴム、24…シート、25…ハンドル、26…砲身傾斜操作レバー、27…ボール発射ボタン、28…シートベルト、 30…ボール回集装置、31…ホールディングタンク、32…ボール搬送調整装置、33…ボールリフト装置、34…ボール縦整列供給装置、35…ボール発射装置、 41…支軸、42…フランジユニット、43…ストレートローラ、44…ローラ駆動モータ、45,46…スプロケット、47…チェーン、48…スクレーパ、49…シュート、50…車輪、51…底板、52…フレーム、53…開口、54…直動ユニット、55…突起、59…排出シュート、 60…仕切板、61,62…プーリ、63…丸ベルト、64,65…プーリ、66…リフトベルト、67…垂直案内板、68…プーリ、69…駆動モータ、70…プーリ、71…Vベルト、72…スクレーパ、75…クランクピン、76…従動ピン、77…連結ロッド、80…ボール回送パイプ、 81…縦整列シュート、82…蝶番、83…軸受部、84…回転支軸、85…ストッパーレバー、86…レバー、87…ソレノイド、88…スプリング、89…案内軸、 90…支柱、91…支軸、92…揺動フレーム、93…発射ローラ、94…駆動モータ、95,96…プーリ、97…Vベルト、98…ブラケット、99…タイロッド、100 …ブラケット、101 …レバー、102 …ガスダンパー、 110 …円筒形集電ブラシ、111 …スイングアーム、112 …圧縮コイルバネ。
Claims (2)
- プレイヤーが搭乗して自由に運転しうるとともにボールを発射しうる模擬砲を搭載した砲撃遊戯車において、
車体下部にボールを複数蓄えるホールディングタンクを有し、
同ホールディングタンクの後部に左右水平方向に指向して長尺のストレートローラを床面と適当な間隔を存して配置し、
同ストレートローラより所定長さ径の大きい半円筒形状のスクレーパを前記ストレートローラの背後に略同軸に配置して同スクレーパの下端縁は床面に近接させ、
前記ストレートローラの下方に位置したボールを回動するストレートローラが床面との間で挟み込み次いで前記スクレーパとの間で転動させながら同スクレーパに沿って円弧状に移動させて前記ホールディングタンクに搬送するボール回集装置と、
前記ホールディングタンクの前方排出口に向け下り勾配に傾斜させた底板と、
前記底板を振動させる振動手段と、
前記排出口の前方にボールを一端のリフト入口まで一列に配列し同リフト入口に向かって下り勾配を有する排出シュートを設け、前記排出シュートに並んだ複数のボールの側部に上方から接するように左右僅かに斜め水平方向に指向した水平回動ベルトを配置し、同水平回動ベルトの回動により排出シュートに配列されたボールを転動させリフト入口まで移動させるボール搬送調整装置と、
前記リフト入口より上方へ指向した垂直回動ベルトが配置されるとともに同回動ベルトに沿って案内板を備え、垂直回動ベルトがボールを前記案内板との間で挟んで転動させながら上方へ搬送するボールリフト装置と、
前記ボールリフト装置により上方へ搬送されたボールをボール発射装置に案内するボール案内手段とを備えたことを特徴とする砲撃遊戯車。 - 前記ボール案内手段は、ボールを縦整列させ、その途中にストッパーを出没させるボール供給規制手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の砲撃遊戯車。
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JP18679494A JP3625076B2 (ja) | 1994-07-15 | 1994-07-15 | 砲撃遊戯車 |
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JPH0824435A JPH0824435A (ja) | 1996-01-30 |
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Family
ID=16194707
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP18679494A Expired - Fee Related JP3625076B2 (ja) | 1994-07-15 | 1994-07-15 | 砲撃遊戯車 |
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JP (1) | JP3625076B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013215458A (ja) * | 2012-04-11 | 2013-10-24 | Nishikawa Toshihiro | 射撃ゲーム機 |
AU2022200404B2 (en) * | 2021-01-27 | 2023-12-07 | Mack Rides Gmbh & Co. Kg | Method of operating a ride and a ride |
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-
1994
- 1994-07-15 JP JP18679494A patent/JP3625076B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013215458A (ja) * | 2012-04-11 | 2013-10-24 | Nishikawa Toshihiro | 射撃ゲーム機 |
AU2022200404B2 (en) * | 2021-01-27 | 2023-12-07 | Mack Rides Gmbh & Co. Kg | Method of operating a ride and a ride |
US12128324B2 (en) | 2021-01-27 | 2024-10-29 | Mack Rides Gmbh & Co. Kg | Method of operating a ride and a ride |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0824435A (ja) | 1996-01-30 |
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