JP3624317B2 - 自動天井開孔機 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、建築物の二重天井部に空調設備等の送排気孔、照明器具の取付孔、音響機器の取付孔等、特に角形孔を自動的に開孔するための天井開孔機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、天井部にこの種の孔を開孔する作業は手作業で行われるが、直接開孔位置を天井部に墨付けすることは寸法採り等の困難性もあって容易でないため、まず床面に開孔中心のポイント位置を墨付けし、ついで脚立またはローリングタワー上より下げ振りを上記墨付けした床面のポイント位置に合わせ、その垂直上位置の天井部に開孔ポイント位置を墨付けする。そして該墨付け位置を中心として例えば角孔を開孔する場合は、角形の墨出しを行い、これに沿って手動工具またはジグソーにより天井部を切削して角孔を開孔するものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術のものは、床面の墨付けから天井部の開孔までの略全工程が作業員による手作業で行われるものであるため、作業能率が悪いのみならず、作業員は顔、手を上に向けた状態の作業を強要されるので、首、腕の筋肉は疲労が甚だしく極めて重労働を伴なう上、切削開孔時の切粉が顔に降りかかり健康を害する虞れがある。
そこで、この発明は、上記した従来技術の問題点に鑑み、これを解決したものであって、床面に墨付けした開孔位置から天井開孔位置を検出し、天井部に特に角形孔を自動的に切削開孔し、作業員による煩瑣な作業を軽減して、正確に能率良く開孔することができる自動天井開孔機を得ることを目的としたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の自動天井開孔機は、台車上に立設された昇降部に設けられた伸縮マストに固定基板を取付け、固定基板にレール状のY軸部材を締付具によって固定可能に取付け、Y軸部材に移動台座を移動可能に嵌合し、移動台座に締付具によって所定の回動角度位置で固定可能にレール状のX軸部材を取付け、Y軸部材は、Y軸部材とX軸部材が交叉する中心の周りに旋回可能とし、X軸部材も中心の周りに旋回可能とし、X軸部材にはX軸部材上を互いに同時に近接、離反する方向に移動することができる切削工具台を嵌合して成り、天井部に所望の角形孔を開孔することを特徴とする。
【0005】
【実施例】
この発明の構成を図面に示す実施例について以下詳細に説明する。
自動天井開孔機1は搬送部2、昇降部10、切削部14を有しており、搬送部2である台車3は、走行駆動装置4により回転駆動する車輪5を有する自走式であって、四隅に台車3を固定するアウトリガー6が取付けられており、該台車3上には水平度を検出するレベルゲージ7、床面の墨付けを検出する検出器であるジヤイロ機構を組込んだレーザーセンサー8、全体の作動機構をコントロールする制御盤9が取付けられている。
昇降部10は、台車3上に固定マスト11が垂直に立設され、該固定マスト11に伸縮マスト12を摺動自在に嵌合すると共に、該固定マスト11に内臓されたモーターと螺杆による昇降機構13に連結され、これによって該伸縮マスト12が上下に伸縮可能に取付けられている。
切削部14は、固定基板15とY軸部材17とX軸部材22を有し、固定基板15は伸縮マスト12の上端に締付具16を備えた枢軸によって不使用時には垂直折畳位置に、使用時には水平位置に選択回動して固定できるように取付けられている。該固定基板15上にはレール状のY軸部材17の中心部が旋回可能に且つ締付具18によって所定回動位置で固定可能に取付けられている。又このY軸部材17の一端に取付けた駆動モーター19によって回転駆動するタイミングベルト20が全長に渡って巻回内蔵されていて、このタイミングベルト20にY軸部材17上を移動可能に嵌合した移動台座21が連結されている。移動台座21にはレール状のX軸部材22の中心部がY軸部材17に対して交叉し、旋回可能に且つ締付具23によって所定の回動角度位置で固定可能に取付けられている。又X軸部材22には一端に取付けた駆動ハンドル24によって回転駆動するタイミングベルト25が全長に渡って巻回内蔵されていて、このタイミングベルト25の上下位置に夫々丸鋸26を取付けた切削工具台27を連結すると共に、タイミングベルト25の回転によって互いに同時に近接、離反する方向にX軸部材22上を移動可能に嵌合されている。さらにX軸部材22の側面部には目盛り28が中心部より両側端に向かって等距離に目盛られており、切削工具台27のカーソル29によって所定の設定位置に移動できると共に、締付具30によって固定することができる。
31は丸鋸のカバーであって、集塵器と連繋されいてる。
【0006】
このように構成されているので、天井に長方形の角孔を開孔するには、まず、床面Aに天井部の開孔中心位置に相当する位置を施工図から墨出してポイントPを墨付けする。その際、墨出しされたポイントPは、図2に示すように自動天井開孔機1のレーザーセンサー8の中心Qと、Y軸部材17とX軸部材22が交叉する中心Oとの間にY軸部材17に対してL、X軸部材22に対してWのズレがあるので、この点を予め考慮して墨出しポイントPをレーザーセンサー8の中心Qで合わせるように床面Aに墨付けする。そして該ポイントP位置に自動天井開孔機1を自走して行き、レーザーセンサー8より発光されるレーザービームによって該ポイントPを検出する。その際レーザーセンサー8はジヤイロ機構が組込まれているので常に垂直方向にセットされているので、この状態でアウトリガー6を下方に突出し、台車3に取付けたレベルゲージ7を監視しつつアウトリガー6を調節して台車3の傾斜を修正した後、台車3を定位置に固定設置する。そして折畳まれている切削部14を起こして枢軸の締付具16を締付け固定し、Y軸部材17およびX軸部材22を水平状態とする。ついで、図3に示すようにX軸部材22に取付けた切削工具台27の丸鋸26位置を天井の開孔予定寸法に合せるように駆動ハンドル24を回転操作してタイミングベルト25を駆動しカーソル29をX軸部材22の目盛り28に合わせる。その際、両切削工具台27はタイミングベルト25の上段と下段に夫々連結されているので、タイミングベルト25が回転駆動すると、両切削工具台27は互いに近接或いは離反する方向に同時に等距離移動する。切削工具台27のカーソル29が天井の開孔予定寸法の目盛り28位置に達したならば締付具30によって夫々の切削工具台27を固定する。これによって夫々の切削工具台27の丸鋸26はX1、X2位置にセットすることができる。これと共に、X軸部材22をY軸部材17の駆動モーター19を駆動してタイミングベルト20を回転し、これに連結した移動台座21を移動してX軸部材22を天井の開孔予定寸法に合わせる。これによってX軸部材22はY1、Y1位置にセットすることができる。そこで昇降部10の伸縮マスト12を昇降機構によって伸長してX軸部材22の切削工具台27の丸鋸26を天井の開孔予定位置に当接し、丸鋸26を回転駆動して天井を切削すると共に、Y軸部材17の駆動モーター19を駆動してタイミングベルト20を回転し、これに連結した移動台座21を移動してX軸部材22をY2、Y2位置まで移動することにより、天井には平行する切込みが形成される。次に伸縮マスト12を降下して締付具18を緩め、Y軸部材17を固定基板15に対して90度旋回して、再び締付具18を締付けることによって、Y軸部材17、X軸部材22の位置を上述した位置と直角位置に転換する。そしてX軸部材22のタイミングベルト25を回転駆動することで両丸鋸26の位置をY1、Y2位置にセットすると共に、X軸部材22をY軸部材17のX1、X1位置にセットして、再び伸縮マスト12を昇降機構によって伸長してX軸部材22の切削工具台27の丸鋸26を天井の開孔予定位置に当接し、丸鋸26を回転駆動して天井を切削すると共に、Y軸部材17の駆動モーター19を駆動してタイミングベルト20を回転し、これに連結した移動台座21を移動してX軸部材22をX2、X2位置まで移動することにより、先の切込みと合わせて天井に長方形の角孔を開孔することができる。天井部に角孔を開孔し終ったならば、上記操作と逆に操作することによって切削部14を折畳み位置に回動すれば、この自動天井開孔機1はコンパクトになり、エレベーター内等に搬入でき、台車3によって再び自由に移動させることができる。
【0007】
なお、上記実施例の場合は長方形の角孔を開孔するものであるが。これに限らずX軸部材22の切削工具台27の丸鋸26を一方のみ作動し、X軸部材22、Y軸部材17の旋回角度を適宜角度に設定すれば多角形に開孔することもできる。
また、上記実施例における駆動モーター19は、予め電子的コントローラー装置に移動量等を入力して設定しておき、これにしたがって作動するようになっている。
さらに、丸鋸に代ってエンドミルソー等を使用しても良い。
【0008】
【発明の効果】
以上、実施例について詳述したように、この発明は、台車上にY軸部材とX軸部材を交叉させ、X軸部材にこの交叉部を挟んで切削工具を互いに近接、離反し得るように切削間隔を設定し、Y軸方向に切削し、ついでX軸方向に切削することで天井部に所望の角形孔を開孔するようにしたものであるから、切削工具を設けたY軸部材はバランス良く移動することができる上、X軸方向とY軸方向とに分けて夫々切削するようにしたので、所望位置に正確に角形孔を開孔することができ、切削構造を簡単に構成することができるものであって、従来の切粉の降りかかる下での手作業による重労働を軽減し得ると共に、迅速に極めて能率良く作業を行うことができる等の優れた効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一部切欠せる側面図
【図2】同じくこの発明の平面図
【図3】同じくこの発明の切削部の平面図
【図4】同じくこの発明の切削部の一部切欠せる側面図
【符号の説明】
1 自動天井開孔機
2 搬送部
3 台車
10 昇降部
11 固定マスト
12 伸縮マスト
14 切削部
15 固定基板
17 Y軸部材
19 駆動モーター
20 タイミングベルト
21 移動台座
22 X軸部材
24 駆動ハンドル
25 タイミングベルト
26 丸鋸
27 切削工具台
O 中心
Claims (1)
- 台車(3)上に立設された昇降部(10)に設けられた伸縮マスト(12)に固定基板(15)を取付け、固定基板(15)にレール状のY軸部材(17)を締付具(18)によって固定可能に取付け、Y軸部材(17)に移動台座(21)を移動可能に嵌合し、移動台座(21)に締付具(23)によって所定の回動角度位置で固定可能にレール状のX軸部材(22)を取付け、Y軸部材(17)は、Y軸部材(17)とX軸部材(22)が交叉する中心(O)の周りに旋回可能とし、X軸部材(22)も中心(O)の周りに旋回可能とし、X軸部材(22)にはX軸部材(22)上を互いに同時に近接、離反する方向に移動することができる切削工具台(27)を嵌合して成り、天井部に所望の角形孔を開孔することを特徴とする自動天井開孔機。
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| JP35495093A Expired - Fee Related JP3624317B2 (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 自動天井開孔機 |
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